JPH10109018A - 排ガス脱硝方法と装置 - Google Patents
排ガス脱硝方法と装置Info
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- JPH10109018A JPH10109018A JP8264489A JP26448996A JPH10109018A JP H10109018 A JPH10109018 A JP H10109018A JP 8264489 A JP8264489 A JP 8264489A JP 26448996 A JP26448996 A JP 26448996A JP H10109018 A JPH10109018 A JP H10109018A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02C—CAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
- Y02C20/00—Capture or disposal of greenhouse gases
- Y02C20/10—Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常の運転データをベースに、脱硝性能の把
握を可能にする方法を提供することであり、触媒寿命予
測を行い、触媒取り替えまたは積増し時期を予測するこ
とが可能な排ガス脱硝方法と装置を提供すること。 【解決手段】 還元剤の存在下に排ガスを脱硝触媒によ
り浄化するに際して、脱硝性能に関するデータとして排
ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、脱硝装
置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量、脱硝装
置出口ＮＨ3量を用いて、評価条件時の排ガス中のＮＯ
ｘ／ＮＨ3モル比での脱硝率、評価条件時の排ガス量で
の脱硝率、評価条件時の排ガス温度での脱硝率または脱
硝装置入口ＮＯｘ濃度での脱硝率をそれぞれ求め、これ
らの脱硝率により脱硝触媒の劣化度を評価する。
握を可能にする方法を提供することであり、触媒寿命予
測を行い、触媒取り替えまたは積増し時期を予測するこ
とが可能な排ガス脱硝方法と装置を提供すること。 【解決手段】 還元剤の存在下に排ガスを脱硝触媒によ
り浄化するに際して、脱硝性能に関するデータとして排
ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、脱硝装
置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量、脱硝装
置出口ＮＨ3量を用いて、評価条件時の排ガス中のＮＯ
ｘ／ＮＨ3モル比での脱硝率、評価条件時の排ガス量で
の脱硝率、評価条件時の排ガス温度での脱硝率または脱
硝装置入口ＮＯｘ濃度での脱硝率をそれぞれ求め、これ
らの脱硝率により脱硝触媒の劣化度を評価する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス脱硝方法と
装置に関し、特にゴミ焼却設備の触媒脱硝装置に適した
脱硝触媒の性能管理が容易な排ガス脱硝方法と装置に関
する。
装置に関し、特にゴミ焼却設備の触媒脱硝装置に適した
脱硝触媒の性能管理が容易な排ガス脱硝方法と装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】火力発電所、各種工場等から排出される
排ガス中の窒素酸化物（ＮＯｘ）を除去する方法とし
て、アンモニア（ＮＨ3）を還元剤とした選択的接触還
元による排煙脱硝方法が幅広く用いられている。前記排
ガスは、その量および性状等がほぼ安定した状態で運転
されており、日常の運転管理で脱硝性能の評価管理が比
較的容易に行われる。
排ガス中の窒素酸化物（ＮＯｘ）を除去する方法とし
て、アンモニア（ＮＨ3）を還元剤とした選択的接触還
元による排煙脱硝方法が幅広く用いられている。前記排
ガスは、その量および性状等がほぼ安定した状態で運転
されており、日常の運転管理で脱硝性能の評価管理が比
較的容易に行われる。
【０００３】一方、都市ゴミ焼却設備については人口の
増加、埋め立て用地の減少等の諸事情から、今後、更に
こうしたプラントの増加が見込まれることと併せて、都
市部近郊に設置されるため、充分な排煙処理が要求さ
れ、都市ゴミ焼却設備に排煙脱硝装置を付設することが
必要となってきている。
増加、埋め立て用地の減少等の諸事情から、今後、更に
こうしたプラントの増加が見込まれることと併せて、都
市部近郊に設置されるため、充分な排煙処理が要求さ
れ、都市ゴミ焼却設備に排煙脱硝装置を付設することが
必要となってきている。
【０００４】都市ゴミ焼却設備では、季節、天候および
時間帯により、処理するゴミの性状が異なり、また焼却
炉へのゴミ投入量も一定ではないために排ガス量をコン
トロールすることができない。このように、ガス条件が
ゴミの性状、投入量等によって大きく変動するため、触
媒脱硝装置の性能も通常の運転データからは正しい評価
を行うことが難しい。
時間帯により、処理するゴミの性状が異なり、また焼却
炉へのゴミ投入量も一定ではないために排ガス量をコン
トロールすることができない。このように、ガス条件が
ゴミの性状、投入量等によって大きく変動するため、触
媒脱硝装置の性能も通常の運転データからは正しい評価
を行うことが難しい。
【０００５】このことから、脱硝性能を把握するために
は、触媒自身の劣化状態を直接測定することにより評価
する方法が一般的であり、通常、充填した触媒と同一仕
様の触媒をサンプルとして脱硝反応器の側面等から挿入
し、それを定期的に抜き出して性能を測定後に実機計画
条件に換算評価していた。そして、この評価結果を基に
触媒の取り替えや、積み増し時期を測定していた。この
ため、触媒性能評価の回数が多くなり、年数回のピッチ
でこれを行う等、触媒性能低下を速やかに評価すること
ができなかった。
は、触媒自身の劣化状態を直接測定することにより評価
する方法が一般的であり、通常、充填した触媒と同一仕
様の触媒をサンプルとして脱硝反応器の側面等から挿入
し、それを定期的に抜き出して性能を測定後に実機計画
条件に換算評価していた。そして、この評価結果を基に
触媒の取り替えや、積み増し時期を測定していた。この
ため、触媒性能評価の回数が多くなり、年数回のピッチ
でこれを行う等、触媒性能低下を速やかに評価すること
ができなかった。
【０００６】また、前記サンプル触媒と実機触媒とに、
大きな差が生ずるケースも多くあり、特にゴミ焼却設備
用脱硝装置の触媒寿命管理の方法は確立したものではな
かった。
大きな差が生ずるケースも多くあり、特にゴミ焼却設備
用脱硝装置の触媒寿命管理の方法は確立したものではな
かった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ゴミ焼却設備は、ゴミ
の性状および投入量等により、排ガス条件が一定せず、
通常の管理されている脱硝に関する運転データ（出口Ｎ
Ｏｘ、ＮＨ3使用量等）のみで脱硝装置の性能を管理し
た場合、ガス量、入口ＮＯｘ濃度等が絶えず変化するた
め、同一条件での性能評価ができず、正確な脱硝性能の
把握ができない問題点があった。本発明の課題は、上記
した従来技術の欠点を無くし、通常の運転データをベー
スに、脱硝性能の把握を可能にする方法を提供すること
であり、触媒寿命予測を行い、触媒取り替えまたは積増
し時期を予測することが可能な排ガス脱硝方法と装置を
提供することにある。
の性状および投入量等により、排ガス条件が一定せず、
通常の管理されている脱硝に関する運転データ（出口Ｎ
Ｏｘ、ＮＨ3使用量等）のみで脱硝装置の性能を管理し
た場合、ガス量、入口ＮＯｘ濃度等が絶えず変化するた
め、同一条件での性能評価ができず、正確な脱硝性能の
把握ができない問題点があった。本発明の課題は、上記
した従来技術の欠点を無くし、通常の運転データをベー
スに、脱硝性能の把握を可能にする方法を提供すること
であり、触媒寿命予測を行い、触媒取り替えまたは積増
し時期を予測することが可能な排ガス脱硝方法と装置を
提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は次の
構成によって解決される。すなわち、還元剤の存在下に
排ガスを脱硝触媒により浄化する排ガス脱硝方法におい
て、脱硝性能に関するデータを集録し、所定の評価条件
に換算して脱硝性能の評価を行い、脱硝触媒の劣化度を
評価する排ガス脱硝方法である。
構成によって解決される。すなわち、還元剤の存在下に
排ガスを脱硝触媒により浄化する排ガス脱硝方法におい
て、脱硝性能に関するデータを集録し、所定の評価条件
に換算して脱硝性能の評価を行い、脱硝触媒の劣化度を
評価する排ガス脱硝方法である。
【０００９】例えば、前記脱硝性能に関するデータとし
て排ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、脱
硝装置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量、脱
硝装置出口ＮＨ3量を用いて、評価条件時の排ガス中の
ＮＨ3／ＮＯｘモル比での脱硝率、評価条件時の排ガス
量での脱硝率、評価条件時の排ガス温度での脱硝率また
は評価条件時の脱硝装置入口ＮＯｘ濃度での脱硝率を求
め、これらの脱硝率により、脱硝触媒の劣化度を評価す
る。
て排ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、脱
硝装置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量、脱
硝装置出口ＮＨ3量を用いて、評価条件時の排ガス中の
ＮＨ3／ＮＯｘモル比での脱硝率、評価条件時の排ガス
量での脱硝率、評価条件時の排ガス温度での脱硝率また
は評価条件時の脱硝装置入口ＮＯｘ濃度での脱硝率を求
め、これらの脱硝率により、脱硝触媒の劣化度を評価す
る。
【００１０】ここで、排ガス量は、直接燃焼排ガス量を
測定するか、または燃焼用空気量から燃焼ガス量を求め
る関数により求めることができる。
測定するか、または燃焼用空気量から燃焼ガス量を求め
る関数により求めることができる。
【００１１】上記本発明の課題は次の構成によって解決
される。すなわち、還元剤の存在下に排ガスを脱硝触媒
により浄化する接触還元法による排ガス脱硝装置におい
て、排ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、
脱硝装置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量お
よび脱硝装置出口ＮＨ3量の各検出手段と、前記各検出
手段の検出値に基づき、評価条件時のＮＨ3／ＮＯｘモ
ル比での脱硝率算出手段、評価条件時の排ガス量での脱
硝率算出手段、評価条件時の排ガス温度での脱硝率算出
手段または評価条件時の脱硝装置入口ＮＯｘ濃度での脱
硝率算出手段を設けた排ガス脱硝装置である。
される。すなわち、還元剤の存在下に排ガスを脱硝触媒
により浄化する接触還元法による排ガス脱硝装置におい
て、排ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、
脱硝装置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量お
よび脱硝装置出口ＮＨ3量の各検出手段と、前記各検出
手段の検出値に基づき、評価条件時のＮＨ3／ＮＯｘモ
ル比での脱硝率算出手段、評価条件時の排ガス量での脱
硝率算出手段、評価条件時の排ガス温度での脱硝率算出
手段または評価条件時の脱硝装置入口ＮＯｘ濃度での脱
硝率算出手段を設けた排ガス脱硝装置である。
【００１２】また、本発明は、ゴミ焼却炉からの排ガス
処理に用いることができ、その場合の排ガス量は、ゴミ
処理量とゴミの発熱量及びゴミ焼却炉出口酸素濃度から
所定の関数により求めることができる。また、ゴミの発
熱量はゴミ焼却炉出口酸素濃度から所定の関数により求
めることもできる。上記ゴミ焼却設備としてはストーカ
ー方式、流動床方式、キルン方式又は機械バッチ方式等
の設備が用いられる。
処理に用いることができ、その場合の排ガス量は、ゴミ
処理量とゴミの発熱量及びゴミ焼却炉出口酸素濃度から
所定の関数により求めることができる。また、ゴミの発
熱量はゴミ焼却炉出口酸素濃度から所定の関数により求
めることもできる。上記ゴミ焼却設備としてはストーカ
ー方式、流動床方式、キルン方式又は機械バッチ方式等
の設備が用いられる。
【００１３】
【作用】脱硝性能は主に、排ガス量、脱硝装置入口ＮＯ
ｘ濃度、ガス温度およびＮＨ３／ＮＯｘモル比（ＮＨ３
注入量）に影響される。そこで、各々の影響因子と脱硝
性能との関係を関数として、各影響因子について実測値
での脱硝性能を影響因子と脱硝率の関係の関数を用いて
計画条件へ換算する。例えば、実測排ガス量と実測脱硝
率とを関数内の変数にインプットし、これにより計画条
件での脱硝性能を求める。こうして、例えばゴミ性状の
変化等によって排ガス条件が絶えず変化した場合であっ
ても、常に一定の条件の基での性能比較が可能で、性能
低下等の把握が容易にできる。
ｘ濃度、ガス温度およびＮＨ３／ＮＯｘモル比（ＮＨ３
注入量）に影響される。そこで、各々の影響因子と脱硝
性能との関係を関数として、各影響因子について実測値
での脱硝性能を影響因子と脱硝率の関係の関数を用いて
計画条件へ換算する。例えば、実測排ガス量と実測脱硝
率とを関数内の変数にインプットし、これにより計画条
件での脱硝性能を求める。こうして、例えばゴミ性状の
変化等によって排ガス条件が絶えず変化した場合であっ
ても、常に一定の条件の基での性能比較が可能で、性能
低下等の把握が容易にできる。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下説明する。図１には本発明の一実施例のゴミ焼却設備
を示す。ゴミ焼却設備の規模によってそれを構成する機
器の構成が多少異なってくるが、図１に示すゴミ焼却設
備は一般的なものである。
下説明する。図１には本発明の一実施例のゴミ焼却設備
を示す。ゴミ焼却設備の規模によってそれを構成する機
器の構成が多少異なってくるが、図１に示すゴミ焼却設
備は一般的なものである。
【００１５】ゴミ焼却炉１から排出された排ガスは冷却
器２、アルカリ噴霧塔３およびバグフィルタ４を通り、
脱硝反応器５の前流側の煙道７に還元剤となるＮＨ3が
注入され、脱硝反応器５内に充填された脱硝触媒の作用
により排ガス中のＮＯｘが除去され、浄化された排ガス
は煙突６から排出される。ゴミ焼却炉１には空気ファン
から空気が供給され、ゴミは投入口１６から投入され
る。なお、ゴミ焼却炉１には空気流量計１３を備えた空
気ファン１５から燃焼用空気を導入する。
器２、アルカリ噴霧塔３およびバグフィルタ４を通り、
脱硝反応器５の前流側の煙道７に還元剤となるＮＨ3が
注入され、脱硝反応器５内に充填された脱硝触媒の作用
により排ガス中のＮＯｘが除去され、浄化された排ガス
は煙突６から排出される。ゴミ焼却炉１には空気ファン
から空気が供給され、ゴミは投入口１６から投入され
る。なお、ゴミ焼却炉１には空気流量計１３を備えた空
気ファン１５から燃焼用空気を導入する。
【００１６】脱硝反応器５前流の煙道７には入口ＮＯ
ｘ、Ｏ2分析計８（１つの測定座よりサンプリングして
ＮＯｘ分析計とＯ2分析計でそれぞれ計測する。）、排
ガス流量計１１及び排ガス温度計１４が配置され、ま
た、脱硝反応器５後流の煙道７には出口ＮＯｘ、Ｏ2分
析計９と出口ＮＨ3分析計１０がぞれそれ配置され、Ｎ
Ｈ3注入量はＮＨ3流量計１２で計測される。
ｘ、Ｏ2分析計８（１つの測定座よりサンプリングして
ＮＯｘ分析計とＯ2分析計でそれぞれ計測する。）、排
ガス流量計１１及び排ガス温度計１４が配置され、ま
た、脱硝反応器５後流の煙道７には出口ＮＯｘ、Ｏ2分
析計９と出口ＮＨ3分析計１０がぞれそれ配置され、Ｎ
Ｈ3注入量はＮＨ3流量計１２で計測される。
【００１７】このようなシステムの中で、脱硝装置の性
能に関するデータを集録し、図２に本実施例の制御ブロ
ック図を示すように、一定の評価条件に換算する機能を
持った計算機を設けて、必要に応じ装置性能の評価が可
能なようにする。以下、その手順について説明する。
能に関するデータを集録し、図２に本実施例の制御ブロ
ック図を示すように、一定の評価条件に換算する機能を
持った計算機を設けて、必要に応じ装置性能の評価が可
能なようにする。以下、その手順について説明する。
【００１８】（１）上記評価因子として、バグフィルタ
４後流の煙道７には排ガス流量計１１による排ガス量、
入口ＮＯｘ、Ｏ2分析計８により測定された入口ＮＯｘ
濃度、出口ＮＯｘ、Ｏ2分析計９により測定された出口
ＮＯｘ濃度、出口ＮＨ3分析計１０により測定された出
口ＮＨ3濃度から求めた脱硝反応器５への注入ＮＨ3に対
する排ガス中のＮＯｘのモル比（以下、注入モル比とい
うことがある。）を用いて、それぞれの影響因子につい
ての関数により脱硝性能評価値を求めて、一定の評価条
件へ換算する（注入したＮＨ3量からモル比を求めると
理論に合わない場合が多く、出口ＮＨ3濃度、入口ＮＯ
ｘ及び脱硝率より求めた方がより正確なモル比が得られ
る。このため、出口ＮＨ3分析計１０がある場合は出口
ＮＨ3濃度よりモル比を算出する。）。
４後流の煙道７には排ガス流量計１１による排ガス量、
入口ＮＯｘ、Ｏ2分析計８により測定された入口ＮＯｘ
濃度、出口ＮＯｘ、Ｏ2分析計９により測定された出口
ＮＯｘ濃度、出口ＮＨ3分析計１０により測定された出
口ＮＨ3濃度から求めた脱硝反応器５への注入ＮＨ3に対
する排ガス中のＮＯｘのモル比（以下、注入モル比とい
うことがある。）を用いて、それぞれの影響因子につい
ての関数により脱硝性能評価値を求めて、一定の評価条
件へ換算する（注入したＮＨ3量からモル比を求めると
理論に合わない場合が多く、出口ＮＨ3濃度、入口ＮＯ
ｘ及び脱硝率より求めた方がより正確なモル比が得られ
る。このため、出口ＮＨ3分析計１０がある場合は出口
ＮＨ3濃度よりモル比を算出する。）。
【００１９】（２）上記（１）の評価因子の内、出口Ｎ
Ｈ3分析計１０を設置しない場合は、還元剤であるＮＨ3
の流量を検出する流量計１２で測定されたＮＨ3流量よ
り、注入モル比を求め、各影響因子と共に換算する。
Ｈ3分析計１０を設置しない場合は、還元剤であるＮＨ3
の流量を検出する流量計１２で測定されたＮＨ3流量よ
り、注入モル比を求め、各影響因子と共に換算する。
【００２０】（３）上記（１）の評価因子の内、排ガス
量はゴミ焼却用空気量計１３で測定された空気量から燃
焼ガス量を求める関数（実ガスでのガス量特性を空気量
との関係で整理して関数化する。）を組み込んで求め、
各影響因子と共に換算する。
量はゴミ焼却用空気量計１３で測定された空気量から燃
焼ガス量を求める関数（実ガスでのガス量特性を空気量
との関係で整理して関数化する。）を組み込んで求め、
各影響因子と共に換算する。
【００２１】（４）上記（１）の評価因子の内、排ガス
量を求めるために、ゴミ性状が季節によって低質、普通
及び高質ゴミに分類されることから、このゴミ性状に対
応したゴミの発熱量に焼却炉出口のＯ2分析計８の測定
値を用いて評価する時点での季節を関数とする排ガス量
を各々求める関数（実ガスでのガス量特性を季節との関
係で整理して関数化する。）を組み込み、各影響因子と
共に換算する。
量を求めるために、ゴミ性状が季節によって低質、普通
及び高質ゴミに分類されることから、このゴミ性状に対
応したゴミの発熱量に焼却炉出口のＯ2分析計８の測定
値を用いて評価する時点での季節を関数とする排ガス量
を各々求める関数（実ガスでのガス量特性を季節との関
係で整理して関数化する。）を組み込み、各影響因子と
共に換算する。
【００２２】上記のようにして測定された又は求められ
た各影響因子は、プラントの中央操作室等の電算機内に
取り込まれ、各影響因子毎に下記に述べる方法により、
一定評価条件へ換算される。
た各影響因子は、プラントの中央操作室等の電算機内に
取り込まれ、各影響因子毎に下記に述べる方法により、
一定評価条件へ換算される。
【００２３】なお、通常運転時の脱硝性能は入口ＮＯ
ｘ、Ｏ2分析計８で測定された入口ＮＯｘ濃度と出口Ｎ
Ｏｘ、Ｏ2分析計９で測定された出口ＮＯｘ濃度とか
ら、下記式によって求められる。 脱硝率η1＝｛（入口ＮＯｘ−出口ＮＯｘ）／入口ＮＯ
ｘ｝×１００（％）
ｘ、Ｏ2分析計８で測定された入口ＮＯｘ濃度と出口Ｎ
Ｏｘ、Ｏ2分析計９で測定された出口ＮＯｘ濃度とか
ら、下記式によって求められる。 脱硝率η1＝｛（入口ＮＯｘ−出口ＮＯｘ）／入口ＮＯ
ｘ｝×１００（％）
【００２４】（１）注入モル比 出口ＮＨ3濃度又は注入したＮＨ3量から求めた注入モル
比と脱硝率とは図４に示すような関係があり、上式で求
めた脱硝率η1と注入モル比Ｍmとを曲線に沿って、評価
条件（計画モル比または通常各プラントで性能を評価す
る時のモル比を評価条件という。）でのモル比（排ガス
中のＮＨ3の排ガス中のＮＯｘに対するモル比）ＭD時の
脱硝率η2が求まる。
比と脱硝率とは図４に示すような関係があり、上式で求
めた脱硝率η1と注入モル比Ｍmとを曲線に沿って、評価
条件（計画モル比または通常各プラントで性能を評価す
る時のモル比を評価条件という。）でのモル比（排ガス
中のＮＨ3の排ガス中のＮＯｘに対するモル比）ＭD時の
脱硝率η2が求まる。
【００２５】（２）排ガス量 排ガス量と脱硝率との間には図５に示すような関係にあ
り、実機排ガス量Ｖmは上記（１）で求めた脱硝率η2の
交点は図５に示す曲線上にあるが、この曲線に沿って移
動すると評価条件での排ガス量ＶDでの脱硝率η3が求ま
る。
り、実機排ガス量Ｖmは上記（１）で求めた脱硝率η2の
交点は図５に示す曲線上にあるが、この曲線に沿って移
動すると評価条件での排ガス量ＶDでの脱硝率η3が求ま
る。
【００２６】（３）ガス温度 排ガス温度と脱硝率との関係は、図６に示すような関係
にあり、測定ガス温度Ｔmと上記（２）で求めた脱硝率
η3とを曲線に沿って評価条件での排ガス温度ＴD時へ移
動して脱硝率η4が求まる。
にあり、測定ガス温度Ｔmと上記（２）で求めた脱硝率
η3とを曲線に沿って評価条件での排ガス温度ＴD時へ移
動して脱硝率η4が求まる。
【００２７】（４）入口ＮＯｘ濃度 ＮＯｘ濃度と脱硝率との関係は、図７に示すような関係
にあり、測定入口ＮＯｘ濃度Ｎmと上記（３）で求めた
脱硝率η4とを曲線に沿って評価条件での入口ＮＯｘ濃
度ＮDへ移動させ脱硝率η5が求まる。
にあり、測定入口ＮＯｘ濃度Ｎmと上記（３）で求めた
脱硝率η4とを曲線に沿って評価条件での入口ＮＯｘ濃
度ＮDへ移動させ脱硝率η5が求まる。
【００２８】この脱硝率η5が測定した各影響因子での
脱硝率（測定した脱硝率）を一定の評価条件に換算して
得た値となり、常に同一条件の基での脱硝性能の管理が
可能となる。これにより脱硝性能の劣化状態が日常的に
管理でき、脱硝装置の信頼性向上を図ることができる。
脱硝率（測定した脱硝率）を一定の評価条件に換算して
得た値となり、常に同一条件の基での脱硝性能の管理が
可能となる。これにより脱硝性能の劣化状態が日常的に
管理でき、脱硝装置の信頼性向上を図ることができる。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、ゴミ焼却設備の特異性
から、日常の運転データからの評価が困難な脱硝性能評
価、管理ができるようになり、信頼性の向上が図られ
る。
から、日常の運転データからの評価が困難な脱硝性能評
価、管理ができるようになり、信頼性の向上が図られ
る。
【図１】 本発明の一実施例のゴミ焼却設備の系統を示
す図である。
す図である。
【図２】 本発明の一実施例の排ガス脱硝装置の制御ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図３】 本発明の一実施例の排ガス脱硝装置の脱硝率
算出用のフローチャートである。
算出用のフローチャートである。
【図４】 本発明の一実施例のゴミ焼却設備に用いられ
る脱硝装置の注入モル比に対する脱硝率換算曲線を示す
図である。
る脱硝装置の注入モル比に対する脱硝率換算曲線を示す
図である。
【図５】 本発明の一実施例のゴミ焼却設備に用いられ
る脱硝装置のガス量に対する脱硝率換算曲線を示す図で
ある。
る脱硝装置のガス量に対する脱硝率換算曲線を示す図で
ある。
【図６】 本発明の一実施例のゴミ焼却設備に用いられ
る脱硝装置のガス温度に対する脱硝率換算曲線を示す図
である。
る脱硝装置のガス温度に対する脱硝率換算曲線を示す図
である。
【図７】 本発明の一実施例のゴミ焼却設備に用いられ
る脱硝装置のＮＯｘ濃度に対する脱硝率換算曲線を示す
図である。
る脱硝装置のＮＯｘ濃度に対する脱硝率換算曲線を示す
図である。
１ ゴミ焼却炉 ２ 排ガス冷却
器 ３ アルカリ噴霧塔 ４ バグフィル
タ ５ 触媒脱硝反応器 ６ 煙突 ７ 煙道 ８ 入口ＮＯ
ｘ、Ｏ2分析計 ９ 出口ＮＯｘ、Ｏ2分析計 １０ 出口ＮＨ
3分析計 １１ 排ガス流量計 １２ ＮＨ3流
量計 １３ 焼却用空気量計 １４ ガス温度
計 １５ 空気ファン １６ ゴミ投入
口
器 ３ アルカリ噴霧塔 ４ バグフィル
タ ５ 触媒脱硝反応器 ６ 煙突 ７ 煙道 ８ 入口ＮＯ
ｘ、Ｏ2分析計 ９ 出口ＮＯｘ、Ｏ2分析計 １０ 出口ＮＨ
3分析計 １１ 排ガス流量計 １２ ＮＨ3流
量計 １３ 焼却用空気量計 １４ ガス温度
計 １５ 空気ファン １６ ゴミ投入
口
Claims (8)
- 【請求項１】 還元剤の存在下に排ガスを脱硝触媒によ
り浄化する排ガス脱硝方法において、 脱硝性能に関するデータを集録し、所定の評価条件に換
算して脱硝性能の評価を行い、脱硝触媒の劣化度を評価
することを特徴とする排ガス脱硝方法。 - 【請求項２】 脱硝性能に関するデータとして排ガス
量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、脱硝装置出
口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量、脱硝装置出
口ＮＨ3量を用いて、評価条件時の排ガス中のＮＯｘに
対する排ガス中のアンモニアのモル比での脱硝率、評価
条件時の排ガス量での脱硝率、評価条件時の排ガス温度
での脱硝率または評価条件時の脱硝装置入口ＮＯｘ濃度
での脱硝率を求め、これらの脱硝率により、脱硝触媒の
劣化度を評価することを特徴とする請求項１記載の排ガ
ス脱硝方法。 - 【請求項３】 排ガス量は、直接燃焼排ガス量を測定す
るか、または燃焼用空気量から燃焼ガス量を求める関数
により求めることを特徴とする請求項１または２記載の
排ガス脱硝方法。 - 【請求項４】 ゴミ焼却炉からの排ガス処理に用いるこ
とを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の排
ガス脱硝方法。 - 【請求項５】 排ガス量は、ゴミ処理量とゴミの発熱量
及びゴミ焼却炉出口酸素濃度から所定の関数により求め
られることを特徴とする請求項４記載の排ガス脱硝方
法。 - 【請求項６】 ゴミの発熱量はゴミ焼却炉出口酸素濃度
から所定の関数により求められることを特徴とする請求
項５記載の排ガス脱硝方法。 - 【請求項７】 還元剤の存在下に排ガスを脱硝触媒によ
り浄化する接触還元法による排ガス脱硝装置において、 排ガス量、排ガス温度、脱硝装置入口ＮＯｘ濃度、脱硝
装置出口ＮＯｘ濃度、脱硝装置への注入ＮＨ3量および
脱硝装置出口ＮＨ3量の各検出手段と、前記各検出手段
の検出値に基づき、評価条件時の排ガス中のＮＯｘに対
する排ガス中のアンモニアのモル比での脱硝率算出手
段、評価条件時の排ガス量での脱硝率算出手段、評価条
件時の排ガス温度での脱硝率または評価条件時の脱硝装
置入口ＮＯｘ濃度での脱硝率算出手段を設けたことを特
徴とする排ガス脱硝装置。 - 【請求項８】 ゴミ焼却炉からの排ガス処理に用いるこ
とを特徴とする請求項７記載の排ガス脱硝装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8264489A JPH10109018A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 排ガス脱硝方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8264489A JPH10109018A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 排ガス脱硝方法と装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10109018A true JPH10109018A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17403957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8264489A Pending JPH10109018A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 排ガス脱硝方法と装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10109018A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-10-04 JP JP8264489A patent/JPH10109018A/ja active Pending
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