JPH10108428A - 自転車用発電機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般の自転車に、安価で簡単な自転車用発電
機としてのハブダイナモを提供することを目的とする。 【解決手段】 車輪のハブ１に接合する面９２ｂと磁石
６が収納されるハウジング９１に接合する面９２ｃを有
しハブ１とハウジング９１との間に介装される接合部材
９２を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自転車に取り付けら
れる自転車用発電機に関する。

【０００２】

【従来の技術】自転車用発電機として、ハブダイナモが
使用されるようになっている。ハブダイナモの断面図を
図３に示す。図３において、１は車輪のハブ、２は同じ
く車輪のスポーク、３は車軸、４はフレーム、５は自転
車と車輪を係合するためのロックナット、６はハブダイ
ナモの磁石、７は同じくハブダイナモのコイル、８は同
じくハブダイナモの固定側ハウジング、９は同じくハブ
ダイナモの回転側ハウジング、１０はハブダイナモの回
転側ハウジングを車輪に取り付けるための取付ネジ、１
２はハブダイナモの回転側ハウジングを車輪に取り付け
るための取付金具を表している。

【０００３】図３に示されるようにハブダイナモでは、
ハブダイナモの回転側ハウジング９の内部に複数の磁石
６が配設され、前記回転側ハウジング９は、その一部が
自転車車輪のハブ１の一面と当接して位置決めされ、取
付ネジ１０により自転車車輪のスポーク２に取り付けら
れている。一方、ハブダイナモの固定側ハウジング８
は、その内側にコイル７を配設されており、ロックナッ
ト５により、自転車車輪車軸３に固定されている。自転
車車輪は、前記ロックナット５により車軸部分で自転車
のフレーム４に取り付けられている。自転車車輪のハブ
１は、自転車車輪の車軸３に図示しないベアリングを介
して接続されており、固定車軸を中心として回転可能に
構成されている。

【０００４】自転車の車輪の回転は、ハブ１及びスポー
ク２の回転と一致しており、従って車輪に取り付けられ
た回転側ハウジング内の複数の磁石６の回転は、車輪の
回転に一致する。コイル７は回転しない自転車車輪の車
軸３にロックナット５で固定されているので、固定され
たコイル７に対向する磁石６が自転車の車輪にあわせて
回転すると、コイル７に作用する磁束が変化するので、
コイル７に電磁誘導による起電力が発生する。コイル７
に図示しないランプなどを接続すれば、電流がランプな
どに流れて照明が可能となる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、ハブダ
イナモを利用した自転車の発電が行われている。しか
し、従来のハブダイナモの形状は一定であるため、その
形状にあわせた特定のハブにしか取り付けることができ
ない。従って、ダイナモが取り付け可能な車種はハブ形
状が同じ車種に限定されてしまうという問題がある。

【０００６】本発明は、自転車の様々な車種に取り付け
可能なハブダイナモを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、自転車の車輪
に固定される磁石と自転車の車軸に固定されるコイルと
を含み前記車輪の回転により前記磁石を回転させること
で発電を行う自転車用発電機であって、前記車輪のハブ
に接合する面と前記磁石が収納されるハウジングに接合
する面を有し前記ハブと前記ハウジングとの間に介装さ
れる接合部材を備えたことを特徴としている。

【０００８】

【作用】ハブ形状の異なる自転車のいずれに対しても取
り付け可能にすることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の自転車用発
電機の構造を示す断面図である。図１において、１は車
輪のハブ、２は同じく車輪のスポーク、３は車軸、４は
フレーム、５は自転車と車輪を係合するためのロックナ
ット、６はハブダイナモの磁石、７は同じくハブダイナ
モのコイル、８は同じくハブダイナモの固定側ハウジン
グ、９１は同じくハブダイナモの回転側ハウジング、９
２は回転側ハウジングとハブを接合する接合部材、１０
はハブダイナモの回転側ハウジングを車輪に取り付ける
ための取付ネジ、１２はハブダイナモの回転側ハウジン
グを車輪に取り付けるための取付金具である。

【００１０】接合部材９２は、ハブ１の車軸３に直交す
る面に対向する面で接し、他の面で回転側ハウジング９
１と接合するようになされる。接合部材９２の一例の詳
細を図２に示す。図２の突起部９２ａの部分がハブ１と
接合し、ハブ１の車軸３に直交する面を基準に磁石６が
所定の車軸方向の位置に位置決めされ、磁石６の各面が
回転時に形成する車軸３に垂直な面を決めることとな
る。

【００１１】また、接合部材９２は、車軸３と同心に配
置されるハブ１の円筒部１ａとその内周面９２ｂで接合
し、同じく車軸３と同心で配置される回転側ハウジング
９１の中心孔とその外周面９２ｃで接合するようになさ
れる。図２の外周面９２ｃの部分が回転側ハウジング９
１の中心孔と接合し、車軸３と同心に配置されるハブ１
の円筒面を基準に磁石６が配置されるので、磁石６の回
転の中心とハブ１の回転中心は一致する。磁石６を所定
の取付位置に取り付けた回転側ハウジング９１は、取付
ネジ１０及び取付金具１２でスポーク２に取り付けられ
る。

【００１２】一方、固定側ハウジング８は、その中心部
の孔に車軸３が挿入され、フレーム４と共に車軸３にロ
ックナット５により締結される。

【００１３】以上のように接合部材９２はハブ１と回転
側ハウジング９１の間に介装されるよう両者に対して接
合する面をもって構成される。従って、ハブ形状が変わ
ってもその形状にあわせた接合部材９２を用意すれば、
回転側ハウジング９１に何ら変更を加えることなく、自
転車車輪にハブダイナモを取り付けることが可能とな
る。

【００１４】接合部材９２の突起部９２ａは、図２で
は、９ヶ所で示しているが、３ヶ所以上であれば、接触
する突起部９２ａにかかる締め付け圧力がそれぞれの突
起部９２ａに平均にかかるようにすればよいのであっ
て、突起部の数を限定するものではない。

【００１５】以上のような構成とすることで、ハブ１が
自転車により異なっても、接合部材９２をそのハブに適
合するものを用意することで、発電機本体を含む各ハウ
ジングは、同一のものを使用することが可能となる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したとおり本発明の自転車用発
電機は、車輪のハブに接合する面と磁石が収納されるハ
ウジングに接合する面を有しハブとハウジングとの間に
介装される接合部材を備えたことを特徴としている。

【００１７】従って、ハブ形状の異なる自転車のいずれ
に対しても取り付け可能な自転車用発電機を実現するこ
とができる。これにより各種接合部材を付属品として用
意すれば、使用者が外付け可能な自転車用発電機を市場
に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自転車用発電機の構造を示す断面図で
ある。

【図２】本発明の接合部材の詳細を示す図である。

【図３】従来の発電装置の概略図である。

【符号の説明】

１ ・・・・・ ハブ ２ ・・・・・ スポーク ３ ・・・・・ 車軸 ４ ・・・・・ フレーム ５ ・・・・・ ロックナット ６ ・・・・・ 磁石 ７ ・・・・・ コイル ８ ・・・・・ 固定側ハウジング ９，９１ ・・・・・ 回転側ハウジング ９２ ・・・・・ 接合部材 ９２ａ ・・・・・ 突起部 ９２ｂ ・・・・・ 内周面 ９２ｃ ・・・・・ 外周面 １０ ・・・・・ 取付ネジ １２ ・・・・・ 取付金具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自転車の車輪に固定される磁石と自転車
   の車軸に固定されるコイルとを含み、 前記車輪の回転により前記磁石を回転させることで発電
   を行う自転車用発電機であって、 前記車輪のハブに接合する面と前記磁石が収納されるハ
   ウジングに接合する面を有し、 前記ハブと前記ハウジングとの間に介装される接合部材
   を備えたことを特徴とする自転車用発電機。