JPH10103996A - 経路決定装置 - Google Patents

経路決定装置

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JPH10103996A
JPH10103996A JP8278887A JP27888796A JPH10103996A JP H10103996 A JPH10103996 A JP H10103996A JP 8278887 A JP8278887 A JP 8278887A JP 27888796 A JP27888796 A JP 27888796A JP H10103996 A JPH10103996 A JP H10103996A
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JP8278887A
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Inventor
Keiko Yamagishi
桂子 山岸
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定区域内に含まれる道路のすべての区間を最
短距離で通過する経路を決定した後で、この経路に含ま
れる始点、終点が同じ交差点であるような部分経路に対
して経路の最適化を可能として、たとえば交差点におけ
る右左折数を最小とし、交通状態に鑑みて安全であり、
巡回者の疲労も少なくできる等の良好な経路を生成でき
る経路決定装置を提供することを目的とする。 【解決手段】地図属性データベース11の情報に基づき
所定区域内に含まれる道路のすべての区間を最短距離で
通過する経路を経路決定部12で決定し、この経路に含
まれる始点、終点が同じ交差点であるような部分経路を
部分経路抽出部14から抽出し、制御部18によりこの
部分経路に対して交通条件、道路の物理的条件などに鑑
みて修正部分経路を生成し置き換えることにより経路の
最適化を実現するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定区域内に含
まれる道路のすべての区間を最短距離で通過する経路を
決定する経路決定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の区域内に含まれる全ての家を訪問
する業務として、例えば水道、ガス、電気のメータの検
針がある。この場合、この区域内にある全ての道を少な
くとも一回通れば、すべての家を訪問できることにな
る。
【0003】全ての道を一回だけ通過するような線図は
オイラーグラフと呼ばれ、オイラーグラフを生成するた
めの必要十分条件は、全ての交差点に接続する道路区間
の数が偶数でなければならないことが知られている。そ
のため、交差点に接続する道路区間の数が奇数の場合に
は、オイラーグラフとなるように奇数本、たとえば1本
の道路区間を追加する必要がある。この追加する道の数
を最小限に抑えることで、すべての道を少なくとも一回
通る最短経路を生成することができる。
【0004】しかしながらグラフの規模が大きくなる
と、その生成のための演算に時間が掛り、実用時間で解
くことができない。
【0005】比較的短時間ですべての道を少なくとも一
回通る近似的な最適解を生成する方法が、特許出願公開
番号平成7年第244689号明細書に記述されてい
る。この方法は、はじめになるべく経路長の長い一筆書
き経路を探索し、次に残りの部分を追加するという手法
を用いることで、実用時間で全ての道路区間を通過する
有効な経路を生成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方法で全ての家を
訪問する最短経路が分かったとしても、距離最短の経路
が人間にとって最適な経路とは言えない場合がある。例
えばほぼ同じ距離であれば、右左折、Uターン数が少な
い経路の方が実用的な経路である。また、区域内に高い
場所と低い場所が含まれている場合には経路長が同じで
あるならば坂道を上下する回数が少ない方が実用的であ
る。更に道路事情により交通量の多い区間を何度も通る
ことは避けたほうが安全である。
【0007】そこで、この発明は、所定区域内に含まれ
る道路のすべての区間を最短距離で通過する経路を決定
した後で、この経路に含まれる始点、終点が同じ交差点
であるような部分経路に対して経路の最適化を可能とし
て、たとえば交差点における右左折数を最小とし、交通
状態に鑑みて安全であり、巡回者の疲労も少なくできる
等の良好な経路を生成できる経路決定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の経路決定装置
は、複数の交差点を有し、個々の交差点の間を結ぶ区間
における交通条件が設定された道路を含む所定区域の地
図情報が格納されたデータベースと、前記所定区域内に
含まれる道路のすべての区間を最短距離で通過する経路
を決定する経路決定手段と、前記経路決定手段により決
定された経路を前記所定区域の地図とともに表示する表
示手段と、表示された経路のうちの所定の部分経路を指
定して強調表示する指定経路表示手段とを具備すること
を特徴として構成されている。
【0009】上記の構成により、所定区域内に含まれる
道路のすべての区間を最短距離で通過する経路を決定し
た後で、この経路に含まれる始点、終点が同じ交差点で
あるような部分経路に対して経路の最適化処理を可能と
して、たとえば交差点における右左折数を最小とし、交
通状態に鑑みて安全であり、巡回訪問者の疲労も少なく
できる等の良好な経路を決定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0011】この発明の第1の実施の形態を図1、図4
−図7,図9−図11、図13を参照して詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明の第1の実施の形態である
経路決定装置の構成を示すブロック図である。地図属性
データベース11は、例えば水道メータ検針員が必要と
する番地や所帯名などの通常の地図情報の他に、道路上
の交差点(以下の説明ではノードと称する)の位置情
報、隣接するノ一ド情報、互いに隣接する2ノード間の
道路区間(以下の説明ではリンクと称する)の一方通行
やノードにおける右左折禁止等の制約情報、さらには道
路の各々の区間の幅員、傾斜およびその方向など経路を
決定するために必要なあらゆる情報を予め登録しておく
ためのものである。
【0013】例えば検針区域の地図を図4に示す。図4
において道路区間の各々の交差点、すなわちノードの位
置を黒丸で示し、夫々に番号1、2、3、5、6、7、
10、11、12、13、14、17、18、19、2
0が付されている。長円で囲まれた数字は番地を示し、
夫々1丁目1番地および1丁目2番地を示す。矩形枠で
囲まれた数字は夫々号数を示し、例えばノード1に最も
近い家の住所は1丁目1番8号となる。また、ノード1
からノード2に至る道路区間は白抜きの矢印Aで示した
ようにノード2からノード1への一方通行道路である。
【0014】図4の地図情報が地図属性データベース1
1に格納されている。この地図属性データベース11の
内部構造例を図5に示す。図5の例では、地図属性デー
タベース11は、リンク情報テーブル11−1、、隣接
ノード情報テーブル11−2、制約情報テーブル11−
3A、11−3Bから構成されている。リンク情報テー
ブル11−1には、各リンク毎に、そのリンクの識別子
であるリンク番号、そのリンクの両端の各ノード(スタ
ートノードとエンドノード)の識別子であるノード番
号、及びそのリンクのリンク長からなるリンク情報が登
録されている。
【0015】リンク情報テーブル11−1において、各
リンク情報は、例えばリンク番号の昇順の並びで登録さ
れている。隣接ノード情報テーブル11−2は、各々の
ノード毎に、そのノードのノード番号、そのノードの座
標、隣接するノード数、及び隣接するノードとの間の後
述する制約情報テーブル11−3Aの格納先を示すポイ
ンタからなる隣接ノード情報が登録されている。
【0016】隣接ノード情報テーブル11−2におい
て、各隣接ノード情報は、例えばノード番号の昇順の並
びで登録されている。制約情報テーブル11−3Aに
は、隣接ノード情報テーブル11−2に登録されている
ノード情報の示すノードとその隣接ノードからなるリン
クについての一方通行や右左折禁止等に関する情報(以
下、制約情報と称する)が登録されている。
【0017】この制約情報は、上記隣接ノードのノード
番号、リンク番号、そのリンクでの移動の可否(一方通
行のために)を示すフラグ(”1”で不可、”0”で
可)、右左折禁止のためにそのリンクへの進入が不可能
な先行するリンクのスタートノードの数(不連続点の
数)、及びそのスタートノード(不連続点)のノード番
号の制約情報テーブル11−3Bの格納先を示すポイン
タからなる。
【0018】図4の地図に適用した場合の図5の制約情
報テーブル11−3Aの例では、ノード番号”1”のノ
ードと隣接するノ−ド番号”2”のノード間の制約情報
により、ノード”1”→ノード”2”は移動不可である
ことが示されている。また、ノード番号”2”のノード
と隣接するノード番号”3”のノードとの間の制約情報
により、”2”→”3”は移動不可であることが示され
ている。また、ノード番号”1”→”5”のノードとの
間の制約情報により、”1”→”5”というリンクに進
入不可能な隣接ノードが1つあることが示され、当該情
報中のポインタの指す制約情報テーブル11−3Bの情
報によリ、それがノード番号”2”のノードであること
が示されている。
【0019】図1において、経路決定部12は地図属性
データベース11を用いて、全てのリンクを最短で通過
する経路を自動決定し、経路データバッフア13に保存
する。この経路決定部12は、たとえば特許出願公開番
号平成7年第244689号明細書に記述されているも
のを用いることができる。図9に経路データバッフア1
3に保存された経路の例を示す。
【0020】部分経路抽出部14は、前記経路データバ
ッフア13に保存された経路の部分経路で始点、終点が
一致する複数の部分経路を抽出し、部分経路データバッ
ファ15に保存する。
【0021】図6(a)に抽出された部分経路の一例を
示す。図6(a)の部分経路では始点、終点が一致し、
かつ各リンクが双方向通行可能であるから、図6(b)
に示すように部分経路の向きを変えても経路長に変化は
ない。
【0022】また、この部分経路が、データバッフア1
3内の経路からこの部分経路を除いた経路内で、始点
(終点)以外のノードを共有しており、その接続部分で
当該部分経路と同じ制約を満たしているならば、その共
有ノードに他の部分経路を付け替えることが可能であ
り、経路長にも変化はない。例えば図7において、部分
経路ノード列BEBは、ノードEで他の経路と接続して
おり、こり共有ノードEに他の部分経路を付け替え可能
である。
【0023】出力データ生成部16では前記経路データ
バッファ13内の経路及び部分経路データバッファ15
を出力部19に出力可能な形式に変換して出力データバ
ッフア17に保存する。その際、部分経路データバッフ
ア15内の部分経路は図10(a)、図11(a)に示
すように線の太さを変え、または部分経路の色を変える
等の強調表示可能な形式に変換する。また、図10
(b)、図11(b)に示すように、始点、終点の一致
する部分経路の経路表示を省略し、次の部分経路に接続
されるーつの代表点に置き換えた形で表示可能な形に変
換することで、全リンクを通過する経路が簡略化され見
やすくすることができる。その際、部分経路が始点以外
の点で、経路と共有ノードを持っている場合には、その
グループがわかるように表示する。図10(b)、図1
1(b)では、点線で結んで示している。
【0024】制御部18はCPUを含み全体の制御を行
い、出力部19であるカラーCRT19−1に出力デー
タバッファ内17の経路データを表示する。その際、前
述したように付け替え可能な部分経路は強調表示され
る。この強調表示された付け替え可能な部分経路の向き
及び接続位置を検針員またはオペレータが選択し、入力
部20であるキーボード20−1またはマウス20−2
から指示内容を入力することにより、制御部18は経路
決定部12を用いて経路の修正を行う。これにより検針
員などの巡回者に都合のよい良好な経路に修正すること
が可能になる。
【0025】図1に示した実施の形態における部分経路
抽出の処理フローの一例を図13に示す。まず最初のス
テップST1において経路決定部12で目標区域の巡回
経路が生成される。生成した経路(ノード列Kr[0]
からKr[ln])の先頭ノード(i=1)からステッ
プST2により開始し、ステップST3によりノードを
順次(j=i+1)移動しながら始点、終点の一致する
部分経路を探索する。
【0026】なお、以下の説明で、Kr[k](kは正
の整数)は最短経路のk番目のノード番号を格納するこ
とを意味し、Kr[i]は最短経路のスタートノード候
補を示すポインタを意味し、Kr[j]は最短経路のエ
ンドノード候補を示すポインタを意味する。
【0027】図13のフローは、経路の第一のノードK
r[0]から探索を行なうフローである。まず、ST1
において最短経路Kr[0]−Kr[ln]が生成され
る。この場合、ノード列に含まれるノード数は(ln−
1)個である。
【0028】次のST2において、生成されたノード列
のうち最初のノードKr[0]を始点、すなわちスタ−
トノード(i=0)に設定し、ST3においてスタート
ノード(i=0)の次のノード(j=i+1)を終点、
すなわちエンドノードに設定する。
【0029】設定された始点、終点の番号が一致するか
否かをステップST4でチェックし、始点、終点の番号
が一致する部分経路がステップST4で見付かると、K
r[i]−Kr[j]のノード列を部分経路としてST
5にて抽出する。たとえば図10(a)に示すように、
ノード列HIDCBCH,ノード列FEF,およびノー
ド列KLGHMNMLKという3つの始点、終点の一致
する部分経路が抽出される。
【0030】その後、ステップST6でエンドノードK
r[j]を次のスタートノードをし、ステップST3に
戻る。
【0031】この探索開始点を変更することで、たとえ
ば図11(a)に示すような、ノード列BCHGFEF
Bという部分経路や、ノード列NMLKNという部分経
路が抽出される。
【0032】すなわち、始点、終点の番号が一致する部
分経路がステップST4で見付からないと、ステップS
T7にてエンドノードの候補を後方へ1つづらし(j=
j+1)、エンドノード候補があればST4に戻って始
点、終点の番号が一致する部分経路を同様に探索する。
【0033】エンドノード候補がなければステップST
9にてスタートノードを後方へ1つづらし(i=i+
1)、スタートノードの候補があれST10からST3
へもどり、ノード列の最後のノードになるまでST3か
らST10により探索が続行される。
【0034】最後のノード(j=ln)になると、ステ
ップST8からステップST9に移行してスタートノー
ドを後方へ1つづらし、スタートノードの候補がなけれ
ば(i=1n−1)、処理を終了する。
【0035】つぎに、この発明の第2の実施の形態を図
2、図12、図14を参照して説明する。図2は本発明
を実施する場合の経路決定装置の構成を示すブロック図
であり、図1の構成に対応する部分は同一の参照符号を
付してある。すなわち地図属性データベース11、経路
決定部12、経路バッファ13の説明は、図1の装置と
同等である。部分経路抽出部14では、抽出した部分経
路の始点ノードと終点ノードを接続した時の接続ノード
列の数が予め定められたn(自然数)より小さい複数の
部分経路を抽出し、部分経路データバッファ15に保存
する。
【0036】たとえば、図12に示すように部分経路ノ
ード列BCDEに注目した時、始点B、終点Eが一致し
てはいないが隣接している場合には、ノードBとノード
Eを接続した時の接続ノード列の数は1である。部分経
路修正部21では、部分経路データバッファ15に格納
された部分経路の終点から始点、さらに始点から終点へ
の最短経路を加えることで、始点、終点の一致する部分
経路を生成し、修正部分経路データバッファ22に保存
する。
【0037】図12(a)の例では、同図(b)のよう
にノードBとノードEの間のリンクEBEを追加するこ
とで、始点、終点の一致する部分経路を示すノード列B
CDEBEを生成することができる。
【0038】出力データ生成部16、出力データバッフ
ア17、制御部18、表示部19、入力部20の説明
は、前述の図1の実施の形態と同等である。この始点、
終点の一致する部分経路を図1の実施の形態で示したよ
うに強調表示し、この強調表示された付け替え可能な部
分経路の向き及び接続位置を、オペレータが選択し、入
力部20であるキーボード20−1またはマウス20−
2から指示内容を入力することにより、制御部18は経
路決定部12で経路の修正を行い、良好な経路に修正す
ることが可能になる。
【0039】図2の実施の形態における部分経路抽出の
処理フローの一例を図14に示す。ステップST11に
おいて経路決定部12で生成した最短経路(ノード列K
r[0]からKr[In])に対してステップST12
においてその先頭ノード(i=0)をスタートノードに
設定し、スタートノード(i=0)から2つ隣のノード
をエンドノードとして(ST13)スタートノードKr
[i]とエンドノードKr[j]の間の最短経路を探索
し、この最短経路内の始点、終点間を接続した時のノー
ド列の数Dist(Kr[i],Kr「j])が予め定
めた値Vより小さいかどうかを判定する(ST14)。
【0040】所定値Vより小さい場合はステップST1
5へ進み、Kr[j]にKr[j]からKr[i]への
経路、さらにKr[i]からKr[j]への経路を追加
することで(ST15)、Kr[i]からKr[i]へ
の巡回経路、およびKr[j]からKr[j]への巡回
経路が生成できる。
【0041】つぎにST16に進み、エンドノードKr
[j]を次のスタートノードとし、ST13へ戻る。
【0042】所定値Vより大きい場合はステップST1
7へ進み、エンドノードの候補を1つ後方へづらし(j
=j+1)、ST18でエンドノード候補があればST
14へ戻り、なければST19でスタートノードを後方
へ1つづらし(i=i+1)、スタートノードの候補が
あれば、すなわち最終ノードでなければST20からS
T13へ戻って、処理が続行される。
【0043】すなわち、このフローは経路の第一の点K
r[0]から探索を行なうフローであり(ST12参
照)、この探索開始点を変更することで(ST17)、
違った部分経路が抽出される。同様の処理を最後のノー
ドまで行う(ST18)。
【0044】抽出された一つの部分経路について上記の
処理が終わると、次の部分経路について同様の処理を行
い(ST19),すべての部分経路について処理が終わ
ると経路修正の動作を終了する。
【0045】次に、この発明の第3の実施の形態を図
3、図6−図8、図15を用いて説明する。図3はこの
発明の第3の実施の形態の経路決定装置の構成を示すブ
ロック図である。地図属性データベース11、経路決定
部12、経路バッファ13の説明は、図1、図2の実施
の形態の装置と同等である。部分経路抽出部14では、
経路バッファ13内の経路を分析し、始点、終点の一致
する部分経路とその前後のノードを抽出し、部分経路デ
ータバッファ15に保存する。たとえば、図6(a)に
示すような部分経路ノード列ABCDEBFを抽出す
る。
【0046】さらに、部分経路が始点(終点)以外で経
路とノードを共有している場合、そのノード及びその前
後のノードも抽出する。たとえば、図7(a)に示すよ
うな部分経路ノード列ABEBCに対してノード列DE
Fを抽出する。ここではノードEが共有ノードとなって
いる。
【0047】経路修正部23は、前記部分経路データバ
ッフア15内の部分経路の評価を行ない、部分経路の付
け替えを行うことで経路データバッファ13の経路を修
正し、修正経路データバッフア24に保存する。
【0048】ここで、経路修正部23での処理を説明す
る。部分経路の評価方法は、たとえば連続する3点のノ
ード座標からこの3点のノードが形成する角度を計算
し、直進、右折、左折、Uターンを判定する。直進の評
価値を”0”、右、左折を”1”、Uターンを”2”と
して部分経路の評価値を算出する。抽出した部分経路が
その内部で経路変更可能ならば経路の向きを修正して修
正部分経路を生成し、部分経路と修正部分経路とを比較
して修正部分経路の方が評価値が低い場合、部分経路に
修正部分経路を置き換える。
【0049】たとえば、図6(a)に示すノード列AB
CDEBFという部分経路を図6(b)に示すノード列
ABEDCBFという部分経路に変更し、2つの部分経
路に対して上記の評価を行なうと、図6(a)に示す部
分経路は5点、図6(b)に示す修正部分経路は3点と
なり、低い点の図6(b)に示す修正部分経路を選択す
る。上記評価に基づき評価値の低い部分経路を選択する
ことで、右左折、Uターンの少ない経路を生成できる。
【0050】また、抽出した部分経路が始点(終点)以
外で他の経路とノードを共有している場合、他のノード
に経路を付け替えて修正部分経路を生成し、部分経路と
修正部分経路とを比較する。修正部分経路の方が評価値
が低い場合、経路バッフア13内の経路の修正を行な
う。
【0051】たとえば、図7(a)に示すような部分経
路ノード列ABEBCは、始点(終点)の一致するノー
ド列BEBをEBEに付け替えることが可能である。そ
こで、ノード列ABEBCと、ノード列DEFの2つを
部分経路群1とし、図7(b)に示すようなノード列A
BCとノード列DEBEFの2つを部分経路群2とし、
両者を比較する。
【0052】上記評価方法に基づくと、図7(a)に示
す部分経路群1は4点、図7(b)に示す部分経路群2
は2点となり、部分経路群2を選択する。
【0053】また、図8(a)に示すように、ノード列
ABCDEBFとノード列GEHIJKDLという部分
経路群は評価値8、図8(b)に示す経路を組み替えて
生成したノード列ABFとノード列GEDKJIHEB
CDILという修正部分経路群は評価値6となリ、図8
(b)に示す経路を用いることにより曲がる回数の少な
い良好な経路を生成できる。
【0054】出力データ生成部16、出力バッフア1
7、制御部18、表示部19の説明は、前述の図1、図
2の実施の形態の装置と同等である。
【0055】図3の実施の形態装置における部分経路抽
出および経路修正の処理フローの一例を図15に示す。
ステップST21にて最短経路を生成し、図3の経路決
定部12で生成したノード列(Kr[0]からKr[l
n])の先頭ノードをスタートノードに設定し(ST2
2)、処理を開始する。
【0056】つぎの破線で囲んで示したST23からS
T31の動作は、複数の巡回部分経路を生成するための
処理で、図13のST2からST10に相当する。
【0057】ST32では、ST23からST31の処
理で得られた複数の巡回経路について、部分経路の向き
を変えるなどの修正を行った前後で評価値を比較し、評
価値の低い結果を選択して保存する。
【0058】すなわち、Kr[0]からの探索で抽出さ
れた部分経路群を評価して経路データバッファ13内の
経路の修正を行ない、修正経路データバッフア24に保
存する。ここでの評価方法は、上述した通り3点ノード
の座標から右左折を判定して行なう。
【0059】次に、ST33に進んでスタートノードを
後方へ1つづらし、別の巡回部分経路を抽出する(k=
k+1)。すなわち、Kr[1]からの探索で抽出され
た部分経路群を評価して経路データバッファ13内の経
路の修正を行ない、修正経路データバッフア24内の経
路と比較し、評価値の低い経路を修正経路データバッフ
ア24に保存する。ST34でスタートノードの候補が
あればST23へ戻り、以上述べた操作を繰り返し、評
価値に基づき始点、終点の一致する部分経路の向きを変
えたり、部分経路の付け替えを施すことで、目的にあっ
た良好な経路を自動生成することができる。
【0060】以上述べたように、図1に示した実施の形
態では、自動生成した最短経路の部分経路で、始点、終
点の一致する部分経路を抽出して強調表示し、オペレー
タが部分経路の向きの変更や付け替えを指示すること
で、よりオペレータの意向にあった経路を生成できる。
【0061】また、図2に示した実施の形態では、自動
生成した最短経路の部分経路で、始点、終点が近い部分
経路を抽出し、この始点、終点を結ぶ経路を追加して始
点、終点の一致する部分経路を生成するもので、この部
分経路を強調表示し、オペレータが部分経路の向きの変
更や付け替えを指示することで、よりオペレータの意向
にあった経路を生成できる。
【0062】さらに、図3に示した実施の形態では、自
動生成した最短経路の部分経路で、始点、終点の一致す
る部分経路及び部分経路内のノードに接続する隣接ノー
ドを抽出して、たとえば右左折数による判定に基づき自
動的に経路の修正を行なって経路の組み替えを繰り返す
ことで、経路長は変わらずに右左折数が少ない等の良好
な経路を生成できる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
所定区域内に含まれる道路のすべての区間を最短距離で
通過する経路を決定した後で、この経路に含まれる始
点、終点が同じ交差点であるような部分経路に対して経
路の最適化を可能として、たとえば交差点における右左
折数を最小とし、交通状態に鑑みて安全であり、巡回者
の疲労も少なくできる等の良好な経路を生成できる経路
決定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る経路決定装置
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る経路決定装置
の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る経路決定装置
の構成を示すブロック図。
【図4】経路決定の対象となる地図の一例を示す図。
【図5】図1ないし図3に示した地図属性データベース
の内部構造を示す図。
【図6】生成された経路から抽出された部分経路の修正
の様子を示す図。
【図7】生成された経路から抽出された他の部分経路の
修正の様子を示す図。
【図8】生成された経路から抽出された更に他の部分経
路の修正の様子を示す図。
【図9】生成された経路の一例を示す図。
【図10】生成された経路中で抽出された部分経路を強
調表示および簡略化して示す図。
【図11】生成された経路中で抽出された部分経路を強
調表示および簡略化して示す図。
【図12】生成された経路から抽出された部分経路の修
正の様子を示す図。
【図13】図1の実施の形態装置の動作を説明するため
のフローチャート。
【図14】図1の実施の形態装置の動作を説明するため
のフローチャート。
【図15】図1の実施の形態装置の動作を説明するため
のフローチャート。
【符号の説明】
1、2、3、…交差点(ノード) 11…地図属性データベース 12…経路決定部 13…経路データバッファ 14…部分経路抽出部 15…部分経路データバッファ 16…出力データ生成部 17…出力データバッファ 18…制御部 19…出力部 20…入力部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の交差点を有し、個々の交差点の間
    を結ぶ区間における交通条件が設定された道路を含む所
    定区域の地図情報が格納されたデータベースと、 前記所定区域内に含まれる道路のすべての区間を最短距
    離で通過する経路を決定する経路決定手段と、 前記経路決定手段により決定された経路を前記所定区域
    の地図とともに表示する表示手段と、 表示された経路のうちの所定の部分経路を指定する手段
    と、 この指定された部分経路を前記地図上で強調表示する強
    調表示手段と、を具備することを特徴とする経路決定装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記強調表示された部分経路の
    変更を指示する指示手段と、 この指示手段により変更された部分経路を前記経路内で
    強調表示する手段と、を具備することを特徴とする請求
    項1に記載の経路決定装置。
  3. 【請求項3】 前記指定手段により指定された部分経路
    を所定の通行条件のもとに評価する評価手段と、 この評価手段の結果に基づいて前記部分経路を変更する
    手段と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の
    経路決定装置。
  4. 【請求項4】 前記指定された部分経路のうちで始点、
    終点が一致する部分経路を抽出する手段と、 抽出された部分経路を始点、終点が一致する他の部分経
    路と置換する手段と、を具備することを特徴とする請求
    項1に記載の経路決定装置。
  5. 【請求項5】 前記強調表示手段は、前記決定された経
    路の表示色とは異なる色で表示する手段を具備すること
    を特徴とする請求項1に記載の経路決定装置。
  6. 【請求項6】 前記地図情報が格納されたデータベース
    には、前記設定された交通条件として、道路交通法に従
    った交通条件と、夫々の交差点間の道路区間の幅員、傾
    斜を含む物理的条件を示す情報とが格納されていること
    を特徴とする請求項1に記載の経路決定装置。
  7. 【請求項7】 前記変更された部分経路を前記経路内で
    強調表示された内容を所定の紙に印刷出力する印刷手段
    を具備することを特徴とする請求項2に記載の経路決定
    装置。
  8. 【請求項8】 前記変更された部分経路を含む前記経路
    を示す画像情報を前記地図から抽出する手段と、 この手段で抽出された画像情報を紙に可視表示する印刷
    手段を具備することを特徴とする請求項2に記載の経路
    決定装置。
  9. 【請求項9】 前記所定の閉じた部分経路を指定して強
    調表示するための指定手段は、前記部分経路の始点ある
    いは終点を代表点として置き換えて強調表示する手段
    と、前記部分経路以外の経路を所定の簡略化した内容で
    表示する手段と、を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の経路決定装置。
  10. 【請求項10】 前記置き換え表示された部分経路が始
    点あるいは終点以外で経路の他の部分と交差点を共有し
    ている場合に、この共有交差点も代表点として強調表示
    する手段と、2個以上の代表点同志をグループとして強
    調表示する手段と、を含むことを特徴とする請求項9に
    記載の経路決定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6311125B1 (en) 1999-09-29 2001-10-30 International Business Machines Corporation Road selecting and editing using shortest path tree
JP2004085537A (ja) * 2002-06-28 2004-03-18 Seikou Co Ltd 走行ルート探索支援システム、走行ルート探索支援装置及びプログラム
JP2009205651A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Fujitsu Ltd 運行ルート作成プログラム、運行ルート作成方法および運行ルート作成装置
JP2011210173A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Osaka Gas Co Ltd 導管巡回評価システム

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