JPH1010102A - 水質分析装置 - Google Patents

水質分析装置

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JPH1010102A
JPH1010102A JP18122396A JP18122396A JPH1010102A JP H1010102 A JPH1010102 A JP H1010102A JP 18122396 A JP18122396 A JP 18122396A JP 18122396 A JP18122396 A JP 18122396A JP H1010102 A JPH1010102 A JP H1010102A
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洋造 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶液試料中の有機化合物をモニタできると
ともに、必要に応じて成分分析もできるようにする。 【解決手段】 一定量の試料水をシリンジ24内に吸引
した後、シリンジ24を吸着カラム40につなぎ、シリ
ンジ24内の試料水にスパージガスを供給して試料水を
通気処理し、試料水中の揮発性成分を吸着カラム40に
導入して吸着させる。吸着カラム40を測定部50に接
続した状態で、吸着カラム40にキャリアガス供給部4
9からキャリアガスを流しつつ、吸着カラム40の温度
を上昇させて吸着成分をカラム40から脱離させ、試料
中のPOC、POX又はPOSを測定部50に導き分析
を行なう。測定部50での測定値が設定値を越えたとき
に、切換えバルブ44を成分分析部8側に切り換え、シ
リンジ24に吸引した試料の成分分析を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水道水源や水道水中
の有機化合物、例えば揮発性有機化合物を分析する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水道水源や水道水中には各種の揮発性有
機化合物が含まれている。例えばトリクロロエチレンや
その他のクロロエタンなどのハイテク汚染物質、塩素消
毒での副生成物であるトリハロメタン、又はジメチルイ
ソボルネオ−ルやジオスミンなどのかび臭い成分等があ
り、これらの有機化合物は我々の健康で快適な生活に影
響を及ぼす。そのため、それらの化合物の濃度をつねに
知ることが必要となりつつある。それらの化合物は一般
に、パ−ジ/トラップ付きGC(ガスクロマトグラフ)
やパ−ジ/トラップ付きGC/MS(ガスクロマトグラ
フ/質量分析計)で測定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パ−ジ/トラップ付き
のGCやGC/MSは、測定に数十分という長時間を要
するため、頻度の高いモニターは難しい。そのため、異
常水質の検知や対応策の遅れを生じる可能性がある。例
えばトリハロメタンを例にとれば、その測定に数十分を
要していたのでは、その間のトリハロメタンの急激な濃
度変化を見過ごす可能性がある。そこで、本発明は水溶
液試料中の有機化合物をモニタできるとともに、必要に
応じて成分分析もできるようにすることを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】GCやGC/MSによる
成分分析は長時間を要するので、それらの対象成分の成
分濃度と相関関係のある全有機体炭素(TOC)、揮発
性有機体炭素(POC)、揮発性有機体ハロゲン(PO
X)、揮発性有機体イオウ(POS)のような迅速に測
定できる総括指標を常時測定し、総括指標があらかじめ
定めたレベルを越えたときに成分分析に切り換えるよう
にする。
【0005】そのため、本発明の第1の局面は、水溶液
試料を採取する試料採取部と、試料中のTOC又はPO
Cを測定する測定部と、試料中の有機成分を分析する成
分分析部と、試料採取部で採取された試料を測定部と成
分分析部のいずれかに切り換えて供給する試料分配部と
を備えている。
【0006】本発明の第2の局面は、水溶液試料を採取
する試料採取部と、試料採取部に採取された試料を以後
の測定に支障のないガスで通気処理する通気処理部と、
通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部と、保持
・脱離部から送出されたキャリアガス中の総炭素濃度を
測定する炭素測定部と、保持・脱離部から送出されたキ
ャリアガス中の有機成分を分析する成分分析部と、保持
・脱離部から送出されたキャリアガスを炭素測定部と成
分分析部のいずれかに切り換えて供給するガス分配部と
を備えている。
【0007】本発明の第3の局面は、水溶液試料を採取
する試料採取部と、試料採取部に採取された試料を以後
の測定に支障のないガスで通気処理する通気処理部と、
通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部と、保持
・脱離部から送出されたキャリアガス中のハロゲン濃度
を測定するハロゲン測定部と、保持・脱離部から送出さ
れたキャリアガス中のハロゲン化合物を分析する成分分
析部と、保持・脱離部から送出されたキャリアガスをハ
ロゲン測定部と成分分析部のいずれかに切り換えて供給
するガス分配部とを備えている。
【0008】本発明の第4の局面は、水溶液試料を採取
する試料採取部と、試料採取部に採取された試料を以後
の測定に支障のないガスで通気処理する通気処理部と、
通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部と、保持
・脱離部から送出されたキャリアガス中のイオウ濃度を
測定するイオウ測定部と、保持・脱離部から送出された
キャリアガス中のイオウ化合物を分析する成分分析部
と、保持・脱離部から送出されたキャリアガスをイオウ
測定部と成分分析部のいずれかに切り換えて供給するガ
ス分配部とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】試料採取部は1つの共通ポートと
複数の分配ポートを有するマルチポート型切換えバルブ
と、その共通ポートに接続されプランジャの駆動手段を
備えたシリンジと、前記切換えバルブの異なる分配ポー
トのそれぞれに接続された試料採水チューブ及び排出チ
ューブとを備えており、通気処理部は試料採取部のシリ
ンジとそれに接続された通気ガス供給口とからなり、保
持・脱離部はガス中の特定成分を吸着し脱離することの
できる吸着カラムと、その吸着カラムの一端を前記排出
チューブとガス分配部のいずれかに切り換えて接続する
切換えバルブと、吸着カラムの他端からキャリアガスを
供給するキャリアガス供給部とを備えている。
【0010】POC、POX又はPOSの測定では、シ
リンジ内で試料を通気処理できるように通気ガス供給口
を備えたシリンジを複数の分配ポートをもつ切換えバル
ブを経由して試料供給チューブおよび試料中の有機成分
を吸着・脱着させる吸着カラムと接続可能とし、この吸
着カラムをPOC、POX又はPOSの測定部と有機成
分分析部(GC又はGC/MS)のいずれにも接続可能
な構造とし、通常は迅速に測定できるPOC、POX又
はPOSの測定を行なっておき、POC値、POX値又
はPOS値があらかじめ定められた濃度を越えると有機
成分分析に切り換えるようにする。
【0011】例えばPOC値をモニタする場合には、シ
リンジポンプに一定量採取した試料にパージガスを通気
して揮発性有機物を気化させ、吸着カラムに導いて吸着
させる。この吸着成分を脱着させて全ての有機成分をC
2に酸化した後、CO2を測定することによりPOCを
測定する。問題となる揮発性有機成分の濃度とPOCと
の相関関係をあらかじめ求めておき、試料中のPOCが
あるレベルを越えると吸着カラムの吸着物の成分分析に
切り換える。
【0012】
【実施例】図1は第1の実施例を概略的に表わしたもの
である。2は水溶液試料を採取する試料採取部、4は試
料水中のTOC又はPOCを測定する測定部、8は試料
中の有機成分を分析する成分分析部、10は試料採取部
2で採取された試料を測定部4と成分分析部8のいずれ
かに切り換えて供給する試料分配部である。試料分配部
10から供給された試料水中の揮発性有機化合物を成分
分析部8で測定するために、供給された試料を以後の測
定に支障のないガスで通気処理する通気処理部と、通気
処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保持す
るとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させてキ
ャリアガスとともに送出するパージ/トラップ部6を備
えている。成分分析部8は例えばGC/MSである。
【0013】また、測定部4で測定した値があらかじめ
設定した値を越えたときにその測定値を示した試料を成
分分析部8で測定できるように、測定部4での測定に供
給した試料と同じ試料を一時保存しておく試料保存部1
2も設けられている。試料保存部12に保存される試料
は測定試料が変わるごとに新しいものに更新される。
【0014】この実施例では3通りの測定方法がある。
第1の測定方法は、試料保存部12を使用しない方法で
あり、試料採取部2に試料を吸引し、その試料中のTO
C又はPOCを測定部4で分析する動作を繰り返してお
き、測定部4での測定値が設定値を越えたときに、試料
分配部10をGC/MS8側に切り換えて試料の成分分
析を行なう。
【0015】第2の測定方法は、試料採取部2で採取
し、試料分配部10から測定部4に供給した試料と同一
の試料を試料保存部12に保存した状態で、測定部4で
の測定を行なう。測定部4での測定値が設定値を越えな
ければ、試料保存部12に保存する試料を新しいものに
更新し、新しい試料を測定部4で測定する動作を繰り返
す。測定部4での測定値が設定値を越えたら、試料分配
部10を切り換えて試料保存部12に保存しておいた試
料をGC/MS8で成分分析する。
【0016】第3の測定方法は、GC/MS8による測
定をある時間間隔で行ないつつ、その間にPOC、PO
X又はPOSを測定部4で測定する。測定部4での測定
値が予め定められたレベルを越えると試料採取部2又は
試料分配部10に残されていた試料を試料保存部12に
移して保存し、その試料を用いてGC/MS8での測定
を行なう。
【0017】図2はPOCをモニタとする第2の実施例
を概略的に表わしたものである。試料採取部2に採取さ
れた試料を以後の測定に支障のないガスで通気処理する
ために通気処理(パージ)部14が設けられている)。
通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部16が設
けられており、保持・脱離部16にはキャリアガスを供
給するキャリアガス供給部20が接続されている。4a
は保持・脱離部16から送出されたキャリアガス中の総
炭素濃度を測定する炭素測定部であり、この場合はPO
C測定部である。8aは保持・脱離部16から送出され
たキャリアガス中の有機成分を分析する成分分析部であ
り、例えばGC/MSである。保持・脱離部16から送
出されたキャリアガスを炭素測定部4aと成分分析部8
aのいずれかに切り換えて供給するためにガス分配部1
8として切換えバルブが設けられている。図2の実施例
において、POCに代えてPOX又はPOSをモニタと
する場合は、炭素測定部4aをハロゲン又はイオウの測
定部とすればよい。
【0018】図3は図2の実施例を具体的に示したもの
である。5ポートバルブ22の共通ポートにはシリンジ
24が接続され、シリンジ24はプランジャ26とそれ
を駆動するモータ28を備え、プランジャ26の後退と
前進により試料の吸引と排出を行なう。シリンジ24に
は切換えバルブ30を介してスパージガス供給部32が
接続されており、そのスパージガスによりシリンジ24
内の試料を通気処理し、試料中の揮発性有機化合物をそ
のスパージガスにより送り出すようになっている。
【0019】5ポートバルブ22の1つの分配ポートに
は試料をオンラインで供給する試料採水チューブ34が
接続され、他の1つの分配ポートには通気処理して揮発
性有機化合物を含んだスパージガスを排出する排出チュ
ーブ36が接続され、更に他の1つの分配ポートにはT
OC、POC、POX又はPOSを測定部50で測定中
にその試料を一時保存する試料保存部38の容器が接続
され、更に他の1つ分配ポートには校正用の標準液39
を供給するチューブが接続されている。更に他の1つの
分配ポートはシリンジ内の試料を排水するのに用いられ
る。
【0020】保守・脱離部16は吸着剤が充填された吸
着カラム40を備え、吸着カラム40の一端は切換えバ
ルブ42を介して5ポートバルブに接続された排出チュ
ーブ36と切換えバルブ44に接続されている。吸着カ
ラム40の他端には切換えバルブ48を介してキャリア
ーガス供給部49が接続されてキャリアーガスが供給さ
れるとともに、その切換えバルブ48により排出チュー
ブ36から供給されたスパージガスを排出できるように
なっている。吸着カラム40の周囲には加熱装置46が
設けられ、吸着カラム40に吸着した揮発性有機化合物
を加熱して脱着させるようになっている。
【0021】吸着カラム40は例えばテナックスやテナ
ックス・シリカゲルが吸着剤として充填されたものであ
り、加熱装置46は吸着剤を200℃に加熱して吸着成
分を脱着させる。キャリアガスとしてはヘリウム又は酸
素の入ったヘリウムを用いることができる。
【0022】切換えバルブ44はガス分配部18に該当
するものであり、測定部50と分析部8のGC/MSが
切換え可能に接続されている。測定部50には測定装置
56と、その上流でキャリアガスとともに送られてきた
揮発性有機化合物を酸化する加熱分解炉が設けられてい
る。加熱分解炉は白金や酸化銅などの酸化触媒が充填さ
れたカラム52と、その酸化触媒を600〜1000℃
に加熱する加熱炉54を含んでいる。その加熱分解炉で
は、有機化合物が酸化されてCO2が発生するととも
に、その揮発性有機化合物が有機ハロゲン化合物である
場合にはハロゲン化水素が発生し、その揮発性有機化合
物が有機イオウ化合物である場合にはSO2が発生す
る。
【0023】測定装置56はCO2を測定する場合には
NDIR(非分散型赤外線ガス分析計)であり、ハロゲ
ン化水素やSO2を測定する場合にはクーロメータであ
る。NDIRによるCO2の測定はよく知られたもので
ある。クーロメータによるハロゲン化水素やSO2の測
定は次の反応で行なわれる。
【0024】(有機ハロゲン化合物の測定の場合)クー
ロメータでは HX+Ag+ → AgX+H+ の反応が起こり、アノードとカソードでは次の反応とな
って電流が流れる。 アノード: Ag → Ag++e カソード(Pt): H++e → 1/2 H2
【0025】(有機イオウ化合物の測定の場合)クーロ
メータではSO2によって塩素酸イオンClO3-が塩素
イオンCl-に還元され、そのCl-がAg+と反応す
る。 ClO3 - → Cl- Ag++Cl-→ AgCl その結果としてアノードとカソードでは上と同じ反応が
起こって電流が流れる。
【0026】図3の実施例の動作について説明する。一
定量の試料水をシリンジ24内に吸引した後、5ポート
バルブ22を共通ポートが排出チューブ36を経て吸着
カラム40につながる分配ポートに接続し、シリンジ2
4内の試料水にスパージガスを供給して試料水を通気処
理し、試料水中の揮発性成分を吸着カラム40に導入し
て吸着させる。次に、吸着カラム40を測定部50又は
成分分析部8のGC/MSに接続した状態で、キャリア
ガス供給部49からキャリアガスを流しつつ、吸着カラ
ム40の温度を上昇させて吸着成分をカラム40から脱
離させ、試料中のPOC、POX又はPOSを測定部5
0又は成分分析部8に導き分析を行なう。シリンジ内の
測定が終わった試料は、5ポートバルブ22から排水出
口へ排出される。
【0027】この実施例では3通りの測定方法がある。
第1の測定方法は、シリンジ24に試料を吸引し、その
試料中のPOC、POX又はPOSを測定部50で分析
する動作を繰り返しておき、測定部50での測定値が設
定値を越えたときに、切換えバルブ44を成分分析部8
側に切り換え、シリンジ24に吸引した試料の成分分析
を行なう。
【0028】第2の測定方法は、シリンジ24に吸引す
る試料と同一の試料をシリンジ24を介して試料保存部
38に保存しておき、シリンジ24に吸引した試料を測
定部50で分析する。測定部50での測定値が設定値を
越えなければ、試料保存部38に保存する試料を新しい
ものに更新し、新しい試料をシリンジ24に吸引して測
定部50での測定を繰り返す。測定部50での測定値が
設定値を越えたら、試料保存部38に保存しておいた試
料をシリンジ24に吸引し、切換えバルブ44を成分分
析部8側に切り換えて成分分析を行なう。
【0029】第3の測定方法は、成分分析部8による測
定をある時間間隔で行ないつつ、その間にPOC、PO
X又はPOSを測定部50で測定する。測定部50での
測定値が予め定められたレベルを越えると試料採取部又
は試料分配部に残されていた試料を試料保存部38に移
して保存し、その試料を用いて成分分析部8での測定を
行なう。
【0030】図4は保持・脱離部として16Aと16B
で示されるように2組を備え、一方の吸着カラムの吸着
成分を測定中に、他方の吸着カラムにはシリンジ24内
に採取した同一試料中の揮発性成分を吸着させて保存し
ておき、一方の吸着カラムの吸着成分の測定部50によ
る測定値があらかじめ定められた濃度を越えたときに他
方の吸着カラムの吸着成分を成分分析部8に供給して成
分分析を行なうようにした実施例である。そのため、2
組の保持・脱離部16Aと16Bがマルチポートバルブ
22aのそれぞれの分配ポートに切換えバルブ42A,
42Bを介してそれぞれ接続されている。各吸着カラム
40A,40Bには共通のキャリアーガス供給部49か
ら切換えバルブ51を介してキャリアーガスが切り換え
て供給されるようになっており、両方の吸着カラム40
A,40Bからキャリアーガスとともに送り出される吸
着成分を切り換えて測定部50又は成分分析部8に供給
するために切換えバルブ42A,42B、43、44が
設けられている。この場合には、試料保存部38は不要
である。
【0031】試料分配部10や切換えバルブ18,44
を測定部4,4a,50から成分分析部8,8aに切り
換えるために、POC、POX又はPOSと有機成分濃
度との相関関係を表わす数式を予め測定して記憶してお
く必要がある。その相関関係を表わす数式は、測定部
4,4a,50での測定値と、切換えバルブ18,44
で切り換えて成分分析部8で測定を行なった同一試料に
よる成分濃度値とを用いて常に修正するようにすれば、
試料測定と同時に校正を行なうことができ、好都合であ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明では、常時は迅速、かつ容易に測
定できるTOC、POC、POX、POSなど、総括的
な水質指標をモニタしておき、その測定値が予め定めた
レベルを越えると測定待機状態にあったGCやGC/M
Sなどの成分分析装置で目的成分を測定するようにした
ので、目的成分を見過ごすことなく測定することができ
る。また、浄水場の場合、総括的指標で以上を検知した
段階で、まず取水を停止させ、成分分析で異常が確認さ
れてから対応する適切な処置、例えば活性炭による処置
など、を行なえば、水質異常に遅れをとることなく、効
率のよい水処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を概略的に示すブロック図であ
る。
【図2】第2の実施例を概略的に示すブロック図であ
る。
【図3】図2の実施例を具体的に示す流路図である。
【図4】保持・脱離部を2組備えた実施例を示す要部流
路図である。
【符号の説明】
2 試料採取部 4,4a,50 測定部 6 パージ/トラップ部 8,8a 成分分析部 10 試料分配部 12,38 試料保存部 14 通気処理部 16 保持・脱離部 18 ガス分配部 22 5ポートバルブ 24 シリンジ 32 スパージガス供給部 40,40A,40B 吸着カラム 44 切換えバルブ 56 測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 30/88 G01N 30/88 C 33/18 33/18 B 106 106Z // G01N 31/00 31/00 D Q P

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液試料を採取する試料採取部と、 試料中の全有機体炭素又は揮発性有機体炭素を測定する
    測定部と、 試料中の有機成分を分析する成分分析部と、 試料採取部で採取された試料を前記測定部と前記成分分
    析部のいずれかに切り換えて供給する試料分配部と、を
    備えたことを特徴とする水質分析装置。
  2. 【請求項2】 水溶液試料を採取する試料採取部と、 試料採取部に採取された試料を以後の測定に支障のない
    ガスで通気処理する通気処理部と、 通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
    持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
    てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガス中の総炭素濃
    度を測定する炭素測定部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガス中の有機成分
    を分析する成分分析部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガスを炭素測定部
    と成分分析部のいずれかに切り換えて供給するガス分配
    部と、を備えたことを特徴とする水質分析装置。
  3. 【請求項3】 水溶液試料を採取する試料採取部と、 試料採取部に採取された試料を以後の測定に支障のない
    ガスで通気処理する通気処理部と、 通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
    持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
    てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガス中のハロゲン
    濃度を測定するハロゲン測定部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガス中のハロゲン
    化合物を分析する成分分析部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガスをハロゲン測
    定部と成分分析部のいずれかに切り換えて供給するガス
    分配部と、を備えたことを特徴とする水質分析装置。
  4. 【請求項4】 水溶液試料を採取する試料採取部と、 試料採取部に採取された試料を以後の測定に支障のない
    ガスで通気処理する通気処理部と、 通気処理に用いたガスに含まれる揮発性有機化合物を保
    持するとともに、保持した揮発性有機化合物を脱離させ
    てキャリアガスとともに送出する保持・脱離部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガス中のイオウ濃
    度を測定するイオウ測定部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガス中のイオウ化
    合物を分析する成分分析部と、 保持・脱離部から送出されたキャリアガスをイオウ測定
    部と成分分析部のいずれかに切り換えて供給するガス分
    配部と、を備えたことを特徴とする水質分析装置。
  5. 【請求項5】 試料採取部は1つの共通ポートと複数の
    分配ポートを有するマルチポート型切換えバルブと、そ
    の共通ポートに接続されプランジャの駆動手段を備えた
    シリンジと、前記切換えバルブの異なる分配ポートのそ
    れぞれに接続された試料採水チューブ及び排出チューブ
    とを備えており、 通気処理部は前記シリンジとそれに接続された通気ガス
    供給口とからなり、 保持・脱離部はガス中の特定成分を吸着し脱離すること
    のできる吸着カラムと、その吸着カラムの一端を前記排
    出チューブとガス分配部のいずれかに切り換えて接続す
    る切換えバルブと、吸着カラムの他端からキャリアガス
    を供給するキャリアガス供給部とを備えている請求項
    2,3又は4に記載の水質分析装置。
  6. 【請求項6】 測定中の試料水と同じ試料水を保存でき
    る試料保存部をさらに設けた請求項2,3,4又は5に
    記載の水質分析装置。
  7. 【請求項7】 保持・脱離部を切換え可能に2組備え、
    一方の保持・脱離部の吸着成分を測定中に、他方の保持
    ・脱離部には試料採取部に採取した同一試料中の揮発性
    成分を吸着させて保存できるようにした請求項2,3,
    4又は5に記載の水質分析装置。
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