JPH10100645A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH10100645A
JPH10100645A JP8258421A JP25842196A JPH10100645A JP H10100645 A JPH10100645 A JP H10100645A JP 8258421 A JP8258421 A JP 8258421A JP 25842196 A JP25842196 A JP 25842196A JP H10100645 A JPH10100645 A JP H10100645A
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viscous
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heating
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肇 伊藤
Toshio Morikawa
敏夫 森川
Goro Uchida
五郎 内田
Yukushi Kato
行志 加藤
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Toyota Motor Corp
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    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
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    • B60H1/038Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant from the cooling liquid of the propulsion plant and from a viscous fluid heater
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行の安全性を損なうことなく、エンジ
ンEおよびVベルト6に加わるトルクを軽減することに
より、Vベルト6の滑りによるベルト鳴き音等の騒音の
発生を抑えると共に、ビスカスヒータ4の各部の耐久性
の低下を抑えることのできる車両用空気調和装置1を提
供する。 【解決手段】 コンプレッサのエアコンクラッチがオン
されている場合には、ビスカスヒータ4による暖房能力
の向上が要望されても、ビスカスクラッチ7をオフして
ビスカスヒータ4のロータにエンジンEの回転動力を伝
えないようにし、且つコンプレッサにはエンジンEの回
転動力を伝えるようにした。これにより、エンジンEお
よびVベルト6に加わるトルクを軽減できるので、エン
ジンEの燃料消費率が低下し燃料経済性が向上した。ま
た、コンプレッサの運転が継続されるので、フロント窓
ガラスの曇りの除去が行えるので、車両走行の安全性を
損なうことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式のエンジン
を冷却する冷却水を昇温させる剪断発熱器を備えた車両
用暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用暖房装置としては、水
冷式のエンジンを冷却した冷却水をダクト内のヒータコ
アに供給し、このヒータコアを通過することにより加熱
された空気を車室内に送り込んで、車室内の暖房を行う
ようにした車両用温水式暖房装置が一般的である。
【0003】ところが、近年、車両に搭載されるエンジ
ンは、エンジン効率の向上の要望が強いが、エンジン効
率が向上すると熱損失が減少するので、エンジンを冷却
する冷却水を充分に加熱することができない。また、デ
ィーゼルエンジン車やリーンバーンエンジン車の場合に
も、エンジンの発熱量が少なくてエンジンを冷却する冷
却水を充分に加熱することができない。以上のようなエ
ンジンの発熱量の少ない車両の場合には、ヒータコアに
供給される冷却水の温度を所定冷却水温(例えば80
℃)に維持することができないので、車室内の暖房能力
が不足するという不具合があった。
【0004】上記のような不具合を解消する目的で、従
来より、特開平2−246823号公報や特開平3−5
7877号公報において、エンジンからヒータコアに供
給される冷却水を加熱する剪断発熱器を冷却水回路中に
設置し、冷却水温センサで検出した冷却水温が設定冷却
水温より低温の時に剪断発熱器を起動させることによっ
て、車室内の暖房能力を向上させるようにした車両用暖
房装置が提案されている。
【0005】ここで、剪断発熱器は、エンジンの回転動
力をベルト伝動機構および電磁クラッチを介してシャフ
トに伝達し、ハウジング内に発熱室を設けて、その発熱
室の外周に冷却水路を形成し、更に発熱室内にシャフト
と一体的に回転するロータを配置すると共に、ロータの
回転によりその発熱室内に封入された高粘性シリコンオ
イル等の高粘性流体に剪断力を作用させて熱を発生さ
せ、その発生熱により冷却水路内を還流する冷却水を加
熱するようにしたものである。すなわち、この車両用暖
房装置は、剪断発熱器のロータに加わる回転動力(駆動
トルク)を暖房用補助熱源として利用するものである。
【0006】また、上記のような剪断発熱器を備えた車
両用暖房装置において、ヒータコアの風上側のダクト内
に冷凍サイクルの冷媒蒸発器を収容し、冷媒圧縮機を作
動させて冷媒蒸発器によりダクト内を流れる空気を一旦
冷却除湿してヒータコアで再加熱することにより、車両
のフロント窓ガラスの曇りを防止することも考えられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、冬場におい
ては、フロント窓ガラスの防曇のために、電磁クラッチ
をオンして冷媒圧縮機を作動させ、且つ暖房能力を向上
させるために電磁クラッチをオンして剪断発熱器を作動
させなければならない場合がある。しかし、冷媒圧縮機
と剪断発熱器との両方とも作動させてしまうと、エンジ
ンやベルト伝動機構に大きなトルクが加わる。このた
め、エンジンの急なトルク増加によるエンジンストール
が発生したり、エンジンの燃料消費率が増加してランニ
ングコスト(燃料経済性)が悪化したりする。
【0008】また、剪断発熱器の各部に大きなショック
を受けたり、ベルト伝動機構のベルトに滑りが生じたり
することによるベルト鳴き音等の騒音の発生や、剪断発
熱器の各部の耐久性の低下等の問題が生じる。このよう
な問題を解決するために、電磁クラッチをオフして冷媒
圧縮機の作動を停止すると、フロント窓ガラスの防曇性
能が低下することにより、車両走行の安全性を損なうと
いう問題が生じる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、車両走行の安全性を損なうこ
となく、駆動源および動力伝達手段に加わるトルクを軽
減することにより、動力伝達手段の滑りによる騒音の発
生を抑えると共に、剪断発熱器の各部の耐久性の低下を
抑えることのできる車両用暖房装置を得ることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、冷媒圧縮機の回転体を駆動源により回転駆動し
ている場合には、剪断発熱器のロータの回転を停止する
ように動力伝達手段を制御することにより、冷媒圧縮機
の回転体に動力伝達手段を介して駆動源の回転動力が伝
達され、且つ剪断発熱器のロータに動力伝達手段を介し
て駆動源の回転動力が伝達されない。
【0011】それによって、駆動源および動力伝達手段
に加わるトルクを軽減できるので、駆動源のエネルギー
効率を向上できる。また、剪断発熱器の各部に受けるシ
ョックが緩和されるので、剪断発熱器の各部の耐久性の
低下および動力伝達手段の騒音を抑えることができる。
さらに、冷媒圧縮機の作動が継続されるため、冷媒蒸発
器で冷却除湿された低湿度の空気がダクトの吹出口より
車室内に向かって吹き出されるので、窓ガラスの曇りの
発生を防止でき、車両走行の安全性を損なうことはな
い。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、回転判定
手段によって冷媒圧縮機の回転体が回転中であると判定
した場合には、剪断発熱器のロータの回転を停止するよ
うに動力伝達手段を制御することにより、冷媒圧縮機の
回転体に動力伝達手段を介して駆動源の回転動力が伝達
され、且つ剪断発熱器のロータに動力伝達手段を介して
駆動源の回転動力が伝達されないため、車両走行の安全
性を損なうことなく、駆動源および動力伝達手段に加わ
るトルクを軽減できる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、ベルト伝
動手段および第1クラッチ手段を介して冷媒圧縮機の回
転体を駆動源により回転駆動している場合には、剪断発
熱器のロータの回転を停止するように第2クラッチ手段
を制御することにより、冷媒圧縮機の回転体にベルト伝
動手段および第1伝達手段を介して駆動源の回転動力が
伝達され、且つ剪断発熱器のロータにベルト伝動手段お
よび第2伝達手段を介して駆動源の回転動力が伝達され
ないため、車両走行の安全性を損なうことなく、駆動源
および動力伝達手段に加わるトルクを軽減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕図1ないし図9は本発明の第1
実施形態を示したもので、図1は車両用空気調和装置の
全体構造を示した図で、図2は冷凍サイクルを示した図
で、図3はエンジンと動力伝達装置を示した図である。
【0015】車両用空気調和装置1は、車両のエンジン
ルームに設置された水冷式のディーゼルエンジン(以下
エンジンと略す)E、車室内を空調する室内空調装置
(以下エアコンと呼ぶ)2、エンジンEの回転動力を伝
達する動力伝達装置3、エンジンEを冷却する冷却水を
加熱する剪断発熱器(以下ビスカスヒータと呼ぶ)4、
エアコン2を制御するエアコンECU100、ビスカス
ヒータ4を制御するビスカスECU200、およびエン
ジンEを制御するエンジンECU300等を備えてい
る。
【0016】エンジンEは、本発明の駆動源、暖房用熱
源装置であって、後記するコンプレッサおよびビスカス
ヒータ4を回転駆動する内燃機関である。また、エンジ
ンEのクランク軸(出力軸)11には、クランクプーリ
12が取り付けられている。そして、エンジンEは、シ
リンダブロックとシリンダヘッドの回りにウォータジャ
ケット13を設けている。そのウォータジャケット13
は、エンジンEを冷却する冷却水を循環させる冷却水回
路5中に設けられている。
【0017】冷却水回路5には、冷却水を強制循環させ
るウォータポンプ14、冷却水と空気とを熱交換して冷
却水を空冷するラジエータ(図示せず)、および冷却水
と空気とを熱交換して空気を加熱するヒータコア15等
が取り付けられている。ウォータポンプ14は、エンジ
ンEのウォータジャケット13よりも上流側に設置さ
れ、エンジンEのクランク軸11に回転駆動される。
【0018】エアコン2は、ダクト21、ブロワ22、
冷凍サイクル23、およびヒータコア15等から構成さ
れている。ダクト21の風上側には、外気吸込口24a
および内気吸込口24bを選択的に開閉して吸込口モー
ドを切り替える内外気切替ダンパ24が回動自在に取り
付けられている。
【0019】ダクト21の風下側には、デフロスタ吹出
口(本発明の吹出口)25a、フェイス吹出口25bお
よびフット吹出口25cを選択的に開閉して吹出口モー
ドを切り替えるモード切替ダンパ25が回動自在に取り
付けられている。ブロワ22は、ブロワモータ26によ
り回転駆動されて、ダクト21内に車室内へ向かう空気
流を発生する送風手段(遠心式送風機)である。
【0020】ヒータコア15は、本発明の暖房用熱交換
器であって、ダクト21内においてエバポレータ35よ
りも空気の流れ方向の下流側(風下側)に設置され、且
つ冷却水回路5においてビスカスヒータ4よりも冷却水
の流れ方向の下流側に接続されている。このヒータコア
15は、エバポレータ35を通過した空気と冷却水とを
熱交換して空気を加熱する加熱手段である。
【0021】なお、ヒータコア15の風上側には、エア
ミックスダンパ28が回動自在に取り付けられている。
このエアミックスダンパ28は、ヒータコア15を通過
する空気量(温風量)とヒータコア15を迂回する空気
量(冷風量)との風量調節を行って車室内に吹き出す空
気の温度を調節する吹出温度調節手段である。そして、
エアミックスダンパ28は、1個か複数個のリンクプレ
ートを介してサーボモータ等のアクチュエータ(図示せ
ず)により駆動される。
【0022】冷凍サイクル23は、コンプレッサ(冷媒
圧縮機)31、コンデンサ(冷媒凝縮器)32、レシー
バ(気液分離器)33、エキスパンション・バルブ(膨
張弁、減圧装置)34、エバポレータ(冷媒蒸発器)3
5およびこれらを環状に接続する冷媒配管36等からな
る。コンプレッサ31は、回転体としてのシャフト37
を有し、このシャフト37にエンジンEの回転動力が伝
達されるとエバポレータ35より吸入した冷媒を圧縮し
てコンデンサ32へ吐出する。なお、39はコンデンサ
ファンである。エバポレータ35は、ダクト21内に設
置され、ダクト21内を流れる空気を冷却する冷却手段
である。
【0023】動力伝達装置3は、本発明の動力伝達手段
であって、図1ないし図4に示したように、エンジンE
のクランク軸11に取り付けられたクランクプーリ12
に掛け渡された多段式のVベルト6、このVベルト6が
掛け渡されるコンプレッサ31の電磁クラッチ(以下エ
アコンクラッチと呼ぶ)27、およびVベルト6にエア
コンクラッチ27と共掛けされたビスカスヒータ4の電
磁クラッチ(以下ビスカスクラッチと呼ぶ)7等を有し
ている。
【0024】Vベルト6は、エアコンクラッチ27を介
してエンジンEの回転動力(駆動力)をコンプレッサ3
1のシャフト37に伝えると共に、ビスカスクラッチ7
を介してエンジンEの回転動力(駆動力)をビスカスヒ
ータ4のシャフト8に伝えるベルト伝動手段である。
【0025】エアコンクラッチ27は、本発明の第1ク
ラッチ手段であって、Vベルト6を介してエンジンEの
クランク軸11に取り付けられたクランクプーリ12
(図2参照)に駆動連結されるVプーリ38を有し、電
磁コイルへの通電および通電停止により入力部(ロー
タ)に出力部(アーマチャ、インナーハブ)が吸着およ
び離間することによりエンジンEからコンプレッサ31
のシャフト37への回転動力の伝達を断続する。
【0026】ビスカスクラッチ7は、本発明の第2クラ
ッチ手段であって、図4に示したように、通電されると
起磁力を発生する電磁コイル41、エンジンEによって
回転駆動されるロータ42、電磁コイル41の起磁力に
よってロータ42に吸着するアーマチャ43、このアー
マチャ43に板ばね44を介して連結され、ビスカスヒ
ータ4のシャフト8に回転動力を与えるインナーハブ4
5等から構成されたクラッチ手段である。
【0027】電磁コイル41は、絶縁皮膜を施した導電
線を巻回したもので、鉄等の磁性材料で形成されたステ
ータ46内に収容され、エポキシ系樹脂によってステー
タ46内にモールド固定されている。なお、ステータ4
6は、ビスカスヒータ4のハウジング9の前面に固定さ
れている。
【0028】ロータ42は、外周にVベルト6(図1お
よび図3参照)が掛け渡されるVプーリ47が溶接等の
接合手段により接合され、Vベルト6を介して伝達され
たエンジンEの回転動力によって常時回転する回転体
(ビスカスクラッチ7の入力部)である。また、ロータ
42は、鉄等の磁性材料により断面コの字形状に形成さ
れた第1摩擦部材であって、内周側に設けたベアリング
48を介してビスカスヒータ4のハウジング9の外周に
回転自在に支持されている。
【0029】アーマチャ43は、ロータ42の円環板形
状の摩擦面に軸方向のエアギャップ(例えば0.5mm
の隙間)を隔てて対向する円環板形状の摩擦面を有し、
鉄等の磁性材料で円環板形状に形成された第2摩擦部材
である。なお、アーマチャ43は、電磁コイル41の起
磁力によりロータ42の摩擦面に吸着(係合)されると
ロータ42からエンジンEの回転動力が伝達される。
【0030】板ばね44は、外周側がアーマチャ43に
リベット等の固定手段により固定され、内周側がインナ
ーハブ45にリベット等の固定手段により固定されてい
る。この板ばね44は、電磁コイル41の通電停止時に
アーマチャ43をロータ42の摩擦面から離脱(解放)
させる方向(図示左方向)へ変位させて初期位置に戻す
弾性部材である。
【0031】インナーハブ45は、入力側が板ばね44
を介してアーマチャ43に駆動連結し、出力側がビスカ
スヒータ4のシャフト8にスプライン嵌合により駆動連
結したビスカスクラッチ7の出力部である。
【0032】ビスカスヒータ4は、図4および図5に示
したように、Vベルト6およびビスカスクラッチ7を介
してエンジンEの回転動力が与えられるシャフト8、こ
のシャフト8を回転自在に支持するハウジング9、この
ハウジング9の内部空間を発熱室50と冷却水路51と
に2分割するセパレータ52、およびハウジング9内に
回転可能に配されたロータ53等から構成されている。
【0033】シャフト8は、ビスカスクラッチ7のイン
ナーハブ45にボルト等の締結部材54により締め付け
固定され、アーマチャ43と一体的に回転する入力軸で
ある。このシャフト8は、ベアリング55およびシール
材56を介してハウジング9の内周に回転自在に支持さ
れている。なお、シール材56には高粘性流体の漏れを
防ぐオイルシールが利用されている。
【0034】ハウジング9は、アルミニウム合金等の金
属部材よりなり、後端部に円環板形状のカバー57をボ
ルトやナット等の締結部材58により締め付け固定して
いる。なお、ハウジング9とカバー57との接合面に
は、セパレータ52およびシール材59が装着されてい
る。そのシール材59には高粘性流体の漏れを防ぐOリ
ングが利用されている。
【0035】セパレータ52は、アルミニウム合金等の
熱伝導性に優れた金属部材よりなり、外周部がハウジン
グ9の円筒状部とカバー57の円筒状部とに挟み込まれ
た仕切り部材である。セパレータ52の前端面とハウジ
ング9の後端面との間には、剪断力が作用すると発熱す
る高粘性流体(例えば高粘性シリコンオイル等)が封入
された発熱室50が形成されている。
【0036】そして、セパレータ52の後端面とカバー
57の内部には、外部と液密的に区画され、エンジンE
を冷却する冷却水が還流する冷却水路51が形成されて
いる。さらに、セパレータ52の下方側の後端面には、
高粘性流体の熱を冷却水に効率良く伝達するための略円
弧形状のフィン部52aが多数一体成形されている。
【0037】なお、フィン部52aの代わりにセパレー
タ52の後端面を凸凹にしたり、コルゲートフィンや微
細ピンフィン等の熱伝達促進部材をカバー57の外壁面
に設けたりしても良い。また、セパレータ52とロータ
53との間でラビリンスシールを形成して、そのラビリ
ンスシールを発熱室50としても良い。
【0038】セパレータ52の後端面からは、冷却水路
51を上流側水路51aと下流側水路51bとに区画す
るように仕切り壁52bが膨出形成されている。そし
て、カバー57の仕切り壁52b付近の外壁部には、冷
却水路51内に冷却水を流入させる入口側冷却水配管5
7a、および冷却水路51より冷却水を流出させる出口
側冷却水配管57bが接続されている。
【0039】ロータ53は、発熱室50内に回転可能に
配され、シャフト8の後端部の外周に固定されている。
このロータ53の外周面または両側壁面には、複数の溝
部(図示せず)が形成され、隣設する溝部間に突起部が
形成されている。そして、ロータ53は、シャフト8に
エンジンEの回転動力が与えられるとシャフト8と一体
的に回転して発熱室50内に封入されている高粘性流体
に剪断力を作用させる。
【0040】次に、エアコンECU100を図1、図
2、図6に基づいて簡単に説明する。ここで、図6は車
両用空気調和装置1の電子回路を示した図である。エア
コンECU100は、エアコン2のコンプレッサ31等
の冷暖房機器をコンピュータ制御するエアコン制御シス
テム用の電子回路である。このエアコンECU100
は、それ自体はCPU、ROM、RAMを内蔵したマイ
クロコンピュータである。
【0041】エアコンECU100は、各種センサおよ
びエンジンECU300より入力する入力信号と予め記
憶された制御プログラムに基づいて、ブロワ22、エア
ミックスダンパ28およびエアコンクラッチリレー71
等の冷暖房機器を制御して車室内の空調制御を行う。エ
アコンクラッチリレー71は、リレーコイル71aおよ
びリレースイッチ71bよりなり、リレーコイル71a
が通電されるとリレースイッチ71bが閉じる。これに
より、エアコンクラッチ27の電磁コイルが通電され
る。
【0042】次に、ビスカスECU200を図1、図
2、図6および図7に基づいて簡単に説明する。ビスカ
スECU200は、本発明の暖房制御手段であって、ビ
スカスヒータ4等の冷暖房機器をコンピュータ制御する
エアコン制御システム用の電子回路である。このビスカ
スECU200は、それ自体はCPU、ROM、RAM
を内蔵したマイクロコンピュータである。
【0043】ビスカスECU200は、エアコンクラッ
チリレー71のリレースイッチ71bとエアコンクラッ
チ27との結線、イグニッションスイッチ72、ビスカ
ススイッチ73およびエンジンECU300より入力す
る入力信号と予め記憶された制御プログラム(図7参
照)に基づいて、ビスカスクラッチ7の電磁コイル41
等の冷暖房機器を制御して車室内の空調制御を行う。イ
グニッションスイッチ72は、OFF、ACC、STお
よびIGの各端子を有する。STはスタータへの通電を
行うスタータ通電端子で、ビスカスECU200にスタ
ータ通電信号を出力する。
【0044】ビスカススイッチ73は、ビスカスヒータ
4を用いた車室内暖房を希望する暖房優先スイッチであ
って、投入(オン)されるとビスカスECU200に暖
房優先信号を出力する。また、ビスカススイッチ73
は、エンジンEの燃料消費率(燃料経済性)の向上を優
先させる燃費優先スイッチであって、オフされるとビス
カスECU200に燃費優先信号を出力する。
【0045】次に、本実施形態のビスカスECU200
のビスカスヒータ制御を図1ないし図7に基づいて簡単
に説明する。ここで、図7はビスカスECU200の制
御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0046】先ず、各種センサ信号やスイッチ信号等の
入力信号を読み込む(回転検出手段:ステップS1)。
次に、ビスカススイッチ73が投入(ON)されている
か否かを判定する。すなわち、暖房優先信号を入力して
いるか燃費優先信号を入力しているか否かを判定する
(ビスカススイッチ判定手段:ステップS2)。
【0047】このステップS2の判定結果がNOの場合
には、車室内の暖房が不要でエンジンEの燃料消費率の
向上を優先させるため、ビスカスクラッチ7の電磁コイ
ル41をオフ(OFF)、つまりビスカスクラッチ7の
電磁コイル41の通電を停止することによりビスカスヒ
ータ4のロータ53の回転を停止させる(ステップS
3)。次に、ステップS1の処理に移行する。
【0048】また、ステップS2の判定結果がYESの
場合には、冷凍サイクル23のコンプレッサ31が作動
しているか否かを判定する。すなわち、エアコンクラッ
チリレー71のリレースイッチ71bが閉成することに
よりエアコンクラッチ27の電磁コイルがオン(ON)
されているか否かを判定する(回転判定手段:ステップ
S4)。この判定結果がYESの場合には、ステップS
3の処理に移行し、ビスカスクラッチ7の電磁コイル4
1をOFFする。
【0049】また、ステップS4の判定結果がNOの場
合には、エンジンECU300との通信(送信および受
信)を行う(ステップS5)。次に、ビスカスクラッチ
7の電磁コイル41をONすることを許可する許可信号
をエンジンECU300より受信しているか否かを判定
する(許可信号判定手段:ステップS6)。この判定結
果がNOの場合には、ステップS3の処理に移行し、ビ
スカスクラッチ7の電磁コイル41をOFFする。
【0050】また、ステップS6の判定結果がYESの
場合には、最大暖房時の暖房能力の不足を補うため、ビ
スカスクラッチ7の電磁コイル41をオン(ON)、つ
まりビスカスクラッチ7の電磁コイル41を通電するこ
とによりビスカスヒータ4のロータ53を回転させる
(ビスカスヒータ駆動手段:ステップS7)。次に、ス
テップS1の処理に移行する。
【0051】次に、エンジンECU300を図1、図
6、図8および図9に基づいて簡単に説明する。エンジ
ンECU300は、本発明の暖房制御手段であって、エ
ンジンEをコンピュータ制御するエンジン制御システム
用の電子回路で、それ自体はCPU、ROM、RAMを
内蔵したマイクロコンピュータである。
【0052】このエンジンECU300は、エンジン回
転速度センサ81、車速センサ82、スロットル開度セ
ンサ83およびビスカスECU200より入力した入力
信号と予め記憶された制御プログラム(図8参照)に基
づいて、エンジンEのアイドル回転速度制御(アイドル
アップ制御)、燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、吸
気絞り制御、グロープラグ通電制御等のエンジン制御を
行うと共に、ビスカスECU200の処理に必要な信号
をビスカスECU200に送る。
【0053】エンジン回転速度センサ81は、ビスカス
ヒータ4のロータ53に関連するエンジンEのクランク
軸11の回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段
で、エンジン回転速度信号をエンジンECU300に出
力する。車速センサ82は、例えばリードスイッチ式車
速センサ、光電式車速センサ、MRE(磁気抵抗素子)
式車速センサ等が用いられ、車両の速度を検出する車速
検出手段で、車速信号をエンジンECU300に出力す
る。
【0054】スロットル開度センサ83は、エンジンE
の吸気管内に設けられたスロットルバルブの開度を検出
するスロットル開度検出手段で、スロットル開度信号を
エンジンECU300に出力する。冷却水温センサ84
は、例えばサーミスタが使用され、冷却水回路5中の冷
却水の温度(本実施形態ではビスカスヒータ4の冷却水
路51の出口側冷却水配管57bの冷却水温)を検出す
る冷却水温検出手段であって、エンジンECU300に
冷却水温検出信号を出力する。
【0055】次に、エンジンECU300のビスカスヒ
ータ制御を図1、図6、図8および図9に基づいて簡単
に説明する。ここで、図8はエンジンECU300の制
御プログラムの一例を示したフローチャートである。
【0056】先ず、各種センサ信号やスイッチ信号等の
入力信号を読み込む(車速検出手段、スロットル開度検
出手段、エンジン回転速度検出手段、冷却水温検出手
段:ステップS11)。次に、記憶回路(例えばRO
M)に予め記憶された冷却水温に基づくビスカスヒータ
制御の特性図(図9参照)に応じてビスカスクラッチ7
の電磁コイル41のオン、オフを判定する。すなわち、
冷却水温センサ84で検出した冷却水温が設定冷却水温
(設定値)以上の高温であるか低温であるかを判定する
(冷却水温判定手段:ステップS12)。
【0057】具体的には、設定冷却水温としては、図9
の特性図に示したように、設定冷却水温(A:例えば8
0℃)と設定冷却水温(B:例えば70℃)とでヒステ
リシスを持たせており、この設定冷却水温以上の高温の
ときにビスカスクラッチ7の電磁コイル41をOFF
し、この設定冷却水温以下の低温のときにビスカスクラ
ッチ7の電磁コイル41をONする。なお、図9の特性
図にはヒステリシスを設けたが、ヒステリシスを設けな
くても良い。
【0058】このステップS12の判定結果が高温の場
合には、ビスカスクラッチ7の電磁コイル41をONす
ることを許可しない不許可信号をビスカスECU200
に送信する(不許可信号送信手段:ステップS13)。
次に、ステップS11の処理に移行する。なお、ステッ
プS13の処理はなくても良い。
【0059】また、ステップS12の判定結果が低温の
場合には、エアコン2、電気負荷やパワーステアリング
等のエンジンEの負荷がアイドル状態で加わるときに、
吸入空気量を増加してアイドル回転速度をステップ的に
上げる制御、所謂アイドルアップ制御を行う(ステップ
S14)。
【0060】そして、ステップS14のアイドルアップ
制御を行ってから所定時間(例えば0.5sec)が経
過した後に、ビスカスクラッチ7の電磁コイル41をO
Nすることを許可する許可信号をビスカスECU200
に送信する(許可信号送信手段:ステップS15)。次
に、ステップS11の処理に移行する。なお、エンジン
回転速度センサ81、車速センサ82またはスロットル
開度センサ83等のセンサ信号に基づいてビスカスクラ
ッチ7の電磁コイル41をONすることを許可する許可
信号するか否かを判定するようにしても良い。
【0061】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の車両用空気調和装置1の作動を図1ないし図9に基づ
いて簡単に説明する。
【0062】冬場においては、フロント窓ガラスの防曇
のために冷凍サイクル23を起動し、且つ車室内の暖房
能力を向上させるためにビスカススイッチ73を投入し
てビスカスヒータ4を作動させる必要がある。
【0063】このような場合、エンジンEが回転するこ
とによりクランク軸11が回転し、Vベルト6を介して
ビスカスクラッチ7のロータ42にエンジンEの回転動
力が伝達されるが、ビスカスヒータ4の他の使用条件が
満たされていても、コンプレッサ31のエアコンクラッ
チ27の電磁コイルがONされている場合にはビスカス
クラッチ7の電磁コイル41はオフされる。このため、
アーマチャ43がロータ42の摩擦面に吸着されず、エ
ンジンEの回転動力がインナーハブ45およびシャフト
8に伝達されない。これにより、ロータ42が空転する
のみで、シャフト8およびロータ53が回転しないの
で、エンジンE、Vベルト6およびビスカスクラッチ7
に大きなトルクが加わらない。
【0064】これにより、コンプレッサ31のエアコン
クラッチ27には、Vベルトを介してエンジンEのクラ
ンク軸11の回転動力が伝達され続けるので、エバポレ
ータ35で冷却除湿され、ヒータコア15で再加熱され
た低湿度の温風がダクト21のデフロスタ吹出口(本発
明の吹出口)25aよりフロント窓ガラスの内面に向か
って吹き出す。このため、フロント窓ガラスの内面の曇
りおよびフロント窓ガラスの外面の着氷を除去すること
ができる。
【0065】エンジンEが始動することによりクランク
軸11が回転し、Vベルト6を介してロータ42にエン
ジンEの回転動力が伝達される。そして、ビスカススイ
ッチ73が投入され、冷却水温が設定冷却水温よりも低
温で、且つエンジンECU300より許可信号を受信し
ている場合には、ビスカスクラッチ7の電磁コイル41
がオンされる。すなわち、エンジン回転速度が設定エン
ジン回転速度よりも低速の場合には、電磁コイル41が
オンされるので、電磁コイル41の起磁力によってアー
マチャ43がロータ42の摩擦面に吸着し、エンジンE
の回転動力がインナーハブ45およびシャフト8に伝達
される。
【0066】これにより、シャフト8と一体的にロータ
53が回転するので、発熱室50内の高粘性流体に剪断
力が作用することにより、高粘性流体が発熱する。した
がって、エンジンEのウォータジャケット13内で加熱
された冷却水は、ビスカスヒータ4の冷却水路51を通
過する際に、セパレータ52に一体成形された多数のフ
ィン部52aを介して高粘性流体の発生熱を吸熱するこ
とにより加熱される。そして、このビスカスヒータ4で
加熱された冷却水がヒータコア15に供給されることに
より、大きい暖房能力で車室内の暖房が行われる。
【0067】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態では、フロント窓ガラスの防曇のためにエアコ
ンクラッチ27の電磁コイルがONされている場合に
は、車室内の暖房能力を向上させるためにビスカススイ
ッチ73が投入され、且つ冷却水温が設定冷却水温より
も低温であっても、ビスカスクラッチ7の電磁コイル4
1がオフされる。あるいは、車室内の暖房能力を向上さ
せるためにビスカスヒータ4が作動中であっても、フロ
ント窓ガラスの内面の曇りや外面の着氷の除去のために
エアコンクラッチ27の電磁コイルがONされた場合に
は、ビスカスクラッチ7の電磁コイル41がオフされ
る。それによって、エンジンE、Vベルト6およびビス
カスクラッチ7に加わるトルクを軽減できるので、エン
ジンEの燃料消費率が低下して燃料経済性(ランニング
コスト)を向上できる。
【0068】また、ビスカスヒータ4の各部(ロータ5
3とシャフト8との結合部、インナーハブ45とシャフ
ト8との結合部、およびロータ53単体)が受けるショ
ックが緩和されるので、ビスカスヒータ4の各部の耐久
性の低下およびベルト鳴き音等の騒音を抑えることがで
きる。さらに、コンプレッサ31の作動が継続されるた
め、低湿度の温風をフロント窓ガラスの内面に向かって
吹き出すことができる。これにより、フロント窓ガラス
の内面の曇りや外面の着氷の除去を行うことができるの
で、車両走行の安全性を損なうことはない。
【0069】また、本実施形態では、ビスカスヒータ4
の使用条件を全て満たした場合には、ビスカスクラッチ
7の電磁コイル41がオンされるので、Vベルト6およ
びビスカスクラッチ7を介してビスカスヒータ4にエン
ジンEの回転動力が伝わる。これにより、ビスカスヒー
タ4が作動させることにより、ビスカスヒータ4の冷却
水路51を還流して高粘性流体の発生熱を吸熱した冷却
水がヒータコア15に供給される。
【0070】それによって、ヒータコア15内に流入す
る冷却水温が上昇することにより、冷却水回路5内の冷
却水温を所定冷却水温(例えば80℃)程度に維持でき
るようになる。したがって、ヒータコア15の放熱量が
多くなることにより、ヒータコア15を通過する際に充
分加熱された空気が車室内に吹き出されるので、車室内
の暖房能力の低下を防止することができる。
【0071】〔第2実施形態〕図10は本発明の第2実
施形態を示したもので、車両用空気調和装置の電気回路
を示した図である。
【0072】本実施形態では、車両用空気調和装置とし
てマニュアルエアコンを採用している。そして、車両用
空気調和装置1の電気回路には、第1実施形態のビスカ
スECU200の代わりに、エアコン2をアナログ制御
するエアコンアナログ回路101、およびビスカスクラ
ッチ7をアナログ制御するビスカスアナログ回路(暖房
制御手段)201が設けられている。
【0073】エアコンアナログ回路101の入力部に
は、エンジンECU300および各種センサ等が接続さ
れている。また、エアコンアナログ回路101の出力部
には、ブロワ22、エアミックスダンパ28、エアコン
クラッチリレー71のリレーコイル71aおよびエンジ
ンECU300が接続されている。
【0074】ビスカスアナログ回路201の入力部に
は、エアコンクラッチリレー71のリレースイッチ71
bとエアコンクラッチ27との結線、イグニッションス
イッチ72のST端子およびIG端子、ビスカススイッ
チ73、冷却水温スイッチ74およびエンジンECU3
00が接続されている。また、ビスカスアナログ回路2
01の出力部には、エンジンECU300およびビスカ
スクラッチ7の電磁コイル41が接続されている。
【0075】冷却水温スイッチ74は、冷却水回路5中
の冷却水温(本実施形態ではビスカスヒータ4の冷却水
路51の出口側冷却水配管57bの冷却水温)が所定温
度A(例えば80℃)よりも高温の時に開き、冷却水温
が所定温度Aまたは所定温度B(例えば70℃〜75
℃)よりも低温の時に閉じる。
【0076】また、エンジンECU300は、ビスカス
アナログ回路201がビスカスクラッチ7をONすると
判定した場合に送信されるON信号を受信すると、エン
ジン回転速度、車速、スロットル開度または冷却水温に
基づいて演算や判定を行いエアコン2やビスカスヒータ
4をONすることを許可する許可信号また不許可信号を
ビスカスアナログ回路201に送信する。
【0077】本実施形態では、冷却水温スイッチ74が
オン(閉成)であっても、コンプレッサ31のエアコン
クラッチ27の電磁コイルがオンされたことを入力した
時点でビスカスアナログ回路201によってビスカスク
ラッチ7の電磁コイル41がオフされる。これにより、
第1実施形態と同様な効果を備える。
【0078】〔他の実施形態〕上記各実施形態では、エ
ンジンEのクランク軸11にVベルト6およびビスカス
クラッチ7を駆動連結してビスカスヒータ4のシャフト
8を駆動したが、エンジンEのクランク軸11にビスカ
スクラッチ7を直接連結してビスカスヒータ4のシャフ
ト8を駆動しても良い。また、エンジンEのクランク軸
11とビスカスクラッチ7との間、あるいはビスカスク
ラッチ7とビスカスヒータ4のシャフト8との間に一段
以上の歯車変速機やVベルト式無段変速機等の伝動機構
(動力伝達手段)を連結しても良い。なお、第1、第2
クラッチ手段として油圧式多板クラッチ等の他のクラッ
チ手段を用いても良い。
【0079】上記各実施形態では、エアコンクラッチ2
7とビスカスクラッチ7とをVベルト6に共掛けした
が、ラジエータに冷却風を供給する送風装置、パワース
テアリングの油圧ポンプ、自動変速機に作動油を供給す
る油圧ポンプ、エンジンEや変速機に潤滑油を供給する
油圧ポンプ、あるいは車載バッテリを充電するオルタネ
ータ(交流発電機)等のエンジン補機とビスカスクラッ
チ7とをVベルト6に共掛けしても良い。また、エアコ
ンクラッチ27とビスカスクラッチ7とを複数のVベル
トによりエンジンEのクランク軸に別々に掛け渡しても
良い。そして、Vベルト6の代わりにチェーン等の複数
の伝動手段を用いても良い。
【0080】上記各実施形態では、内燃機関として水冷
式のディーゼルエンジンを用いたが、内燃機関としてガ
ソリンエンジン等の他の水冷式内燃機関(水冷式エンジ
ン)を用いても良い。また、駆動源として、暖房用熱源
装置として利用しない水冷式のエンジンや空冷式のエン
ジン、あるいは電動モータや流体圧モータ等のその他の
駆動源によりコンプレッサ31とビスカスヒータ4とを
駆動しても良い。上記各実施形態では、本発明を車室内
の暖房と冷房とを行うことが可能な車両用空気調和装置
に適用したが、本発明を車室内の暖房のみを行うことが
可能な車両用温水式暖房装置に適用しても良い。
【0081】上記各実施形態では、冷却水温検出手段と
してビスカスヒータ4の冷却水路51の出口側冷却水配
管57bの冷却水温を検出する冷却水温センサ84を用
いたが、冷却水温検出手段としてヒータコア15の入口
側の冷却水温を検出する冷却水温センサや冷却水温スイ
ッチを用いても良い。また、エンジンEの出口側の冷却
水温を検出する冷却水温センサや冷却水温スイッチを用
いても良い。
【0082】上記各実施形態では、回転判定手段として
エアコンクラッチリレー71のリレースイッチ71bが
閉成することによりエアコンクラッチ27がONされて
いるか否かを判定することによりコンプレッサ31が作
動中であるか否かを判定したが、冷凍サイクル23の冷
媒圧力や冷媒温度、エアコンスイッチ、デフロスタモー
ド切替スイッチ等の入力信号に基づいてコンプレッサ3
1が作動中であるか否かを判定しても良い。
【0083】上記第1実施形態において次のような制御
を行っても良い。例えばエバ後温度センサからの信号、
あるいはエアコンスイッチからのオン信号によって、コ
ンプレッサ31のエアコンクラッチ27をOFFからO
Nに切り替えるようにエアコンECU100が判断した
場合には、コンプレッサ31のエアコンクラッチ27を
オンすることを許可する許可信号がエアコンECU10
0からエンジンECU300を介してビスカスECU2
00に送信される。このとき、エアコンECU100
は、ビスカスECU200によってビスカスクラッチ7
がオフされてから所定時間(0.5sec)が経過して
からコンプレッサ31のエアコンクラッチ27をオンす
る。この制御を行えば、コンプレッサ31とビスカスヒ
ータ4とが同時にオンしている状態を確実に避けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の全体構造を示した概略図
である(第1実施形態)。
【図2】冷凍サイクルを示した概略図である(第1実施
形態)。
【図3】エンジンと動力伝達装置を示した概略図である
(第1実施形態)。
【図4】ビスカスクラッチとビスカスヒータを示した断
面図である(第1実施形態)。
【図5】ビスカスヒータを示した断面図である(第1実
施形態)。
【図6】車両用空気調和装置の電子回路を示したブロッ
ク図である(第1実施形態)。
【図7】ビスカスECUの制御プログラムの一例を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図8】エンジンECUの制御プログラムの一例を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図9】エンジンECUの冷却水温に基づくビスカスヒ
ータ制御を示した特性図である(第1実施形態)。
【図10】車両用空気調和装置の電気回路を示したブロ
ック図である(第2実施形態)。
【符号の説明】
E エンジン(駆動源、暖房用熱源装置) 1 車両用空気調和装置(車両用暖房装置) 3 動力伝達装置(動力伝達手段) 4 ビスカスヒータ(剪断発熱器) 5 冷却水回路 6 Vベルト(ベルト伝動手段) 7 ビスカスクラッチ(第2クラッチ手段) 8 シャフト 15 ヒータコア(暖房用熱交換器) 21 ダクト 23 冷凍サイクル 25a デフロスタ吹出口(吹出口) 27 エアコンクラッチ(第1クラッチ手段) 31 コンプレッサ(冷媒圧縮機) 35 エバポレータ(冷媒蒸発器) 37 シャフト(回転体) 50 発熱室 51 冷却水路 53 ロータ 200 ビスカスECU(暖房制御手段) 201 ビスカスアナログ回路(暖房制御手段) 300 エンジンECU(暖房制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 敏夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 内田 五郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 加藤 行志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内に向かって空気を吹き出す吹
    出口を有するダクトと、 (b)このダクト内を流れる空気を冷媒と熱交換して冷
    却する冷媒蒸発器と、 (c)駆動源の回転動力が加わると回転する回転体を有
    し、この回転体に回転動力が加わると前記冷媒蒸発器よ
    り吸入した冷媒を圧縮する冷媒圧縮機と、 (d)前記ダクト内を流れる空気を暖房用熱源装置で加
    熱された熱媒体と熱交換して加熱する暖房用熱交換器
    と、 (e)駆動源の回転動力が加わると回転するロータ、お
    よびこのロータに回転動力が加わると剪断力が作用され
    て熱を発生する粘性流体を内部に収納した発熱室を有
    し、この発熱室内の粘性流体の発生熱により前記暖房用
    熱源装置から前記暖房用熱交換器に供給される熱媒体を
    加熱する剪断発熱器と、 (f)前記駆動源の回転動力を前記剪断発熱器のロータ
    および前記冷媒圧縮機の回転体に伝達する動力伝達手段
    と、 (g)前記動力伝達手段を制御して前記冷媒圧縮機の回
    転体を前記駆動源により回転駆動している時に、前記剪
    断発熱器のロータを停止するように前記動力伝達手段を
    制御する暖房制御手段とを備えた車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記暖房制御手段は、前記冷媒圧縮機の回転体が回転中
    であるか否かを判定する回転判定手段を有し、この回転
    判定手段で前記冷媒圧縮機の回転体が回転中であると判
    定した時に、前記剪断発熱器のロータを停止するように
    前記動力伝達手段を制御することを特徴とする車両用暖
    房装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用暖
    房装置において、 前記駆動源は、車両に搭載された内燃機関であって、 前記動力伝達手段は、前記内燃機関から前記冷媒圧縮機
    の回転体への回転動力の伝達を断続する第1クラッチ手
    段、前記内燃機関から前記剪断発熱器のロータへの回転
    動力の伝達を断続する第2クラッチ手段、および前記内
    燃機関の回転動力を前記第1クラッチ手段と前記第2ク
    ラッチ手段とに伝達するベルト伝動手段を有することを
    特徴とする車両用暖房装置。
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