JPH10100207A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JPH10100207A
JPH10100207A JP26108296A JP26108296A JPH10100207A JP H10100207 A JPH10100207 A JP H10100207A JP 26108296 A JP26108296 A JP 26108296A JP 26108296 A JP26108296 A JP 26108296A JP H10100207 A JPH10100207 A JP H10100207A
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JP
Japan
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mold
cavity
sprue bush
injection
valve
Prior art date
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JP26108296A
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English (en)
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Toshihide Endo
利英 遠藤
Naoyuki Kaburagi
直行 鏑木
Hiroyuki Ono
裕之 小野
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RIYOUKA KOGYO KK
Sony Corp
Original Assignee
RIYOUKA KOGYO KK
Sony Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2896Closure devices therefor extending in or through the mould cavity, e.g. valves mounted opposite the sprue channel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒケ等の欠陥が発生しない成形品を低コスト
でモールド成形することができる射出成形金型を提供す
る。 【解決手段】 射出成形金型1は、固定側金型10と、
この固定側金型10に対して当接,離反自在に取り付け
られて固定側金型10との間にキャビティ30を形成す
る可動側金型20とを備えている。固定側金型10に取
り付けられたスプルーブッシュ11のノズル部11aは
キャビティ30側に臨んでおり、キャビティ30内に溶
融合成樹脂Pを充填した後にスプルーブッシュ11のノ
ズル部11aをピン状のバルブ40で閉じると共に、溶
融合成樹脂Pに気体供給通路21を介して圧縮空気Aを
注入するようにしてある。バルブ40は可動側金型20
から可動側取付板24に取り付けられていて、可動側取
付板24に設けられた小型の油圧シリンダ41によりノ
ズル部11aに対して開閉動自在にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、AV
(オーディオ・ビジュアル)機器のキャビネット等のよ
うな合成樹脂成形品を成形する射出成形金型に関し、詳
しくは、ガスアシスト成形法に用いるスプルーレスの金
型構造に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合わせ金型を用いてプラスチッ
ク製品を射出成形する方法は広く知られた周知技術であ
る。この射出成形に使用される合わせ金型の多くは、成
形品の表面側を形成する雌金型と、上記成形品の裏面側
(または内側)を成形する雄金型(コア金型ともいう)
とから構成されており、雌金型は成形品における表面側
のパターンが刻設形成されており、雄金型は成形品にお
ける裏面側のパターンが刻設形成されている。
【0003】そして、これら雌金型と雄金型から成る合
わせ金型を合体させると、両金型間に成形品と同形の空
間、即ちキャビティが形成され、該キャビティ内に所定
の加熱溶融した合成樹脂を射出充填し、そのキャビティ
内で所定温度まで冷却し固化させた後に、両金型の合体
を解除して引き離し、キャビティ内で成形された成形品
が取り出せるようになるものである。
【0004】このような合わせ金型を用いた射出成形手
段によれば、複雑な形状の製品でも画一的に且つ低コス
トで量産できることから、多くのAV機器のキャビネッ
ト等の製造に広く使用されている。ところが上記射出成
形手段においては、射出充填された溶融合成樹脂がキャ
ビティ内で冷却されるときに、厚肉部分の冷却が他の部
分より遅れるため、その厚肉部分に対応する表面側に、
冷却の遅れに起因する収縮によるくぼみ、所謂ヒケが発
生するという問題がある。
【0005】さらに、上記射出成形手段では、金型に形
成された射出成形品における表面のパターンが、射出充
填された溶融合成樹脂にムラ無く正確に転写されること
が必要である。そのためには、溶融合成樹脂をキャビテ
ィ内に射出する射出圧を高くすると共に、射出充填され
た溶融合成樹脂が金型面の各部に略均等に押しつけられ
るように、所謂保圧のために更に余分な溶融合成樹脂を
射出するようにしている。この保圧が無いと、完成した
成形品において転写ムラが発生するばかりでなく、ヒケ
が大きく発生してしまうことになる。
【0006】最近、AV機器等のキャビネット等は溶融
合成樹脂の射出成形により製造されるものが増加してい
るが、AV機器のキャビネットの表面、即ち体裁面はA
V機器の商品価値を決定する重要な要素であることか
ら、体裁面にヒケや転写ムラが発生したものは、体裁欠
陥品と呼ばれ商品価値を下げることになる。そのため、
色々な方法でAV機器の体裁欠陥を除去するための射出
成形方法が開発されている。
【0007】上記ヒケを防止する一つの射出成形法とし
てガスアシスト成形法がある。このガスアシスト成形法
を用いた成形方法の技術が、例えば特公平5−4423
4号公報に開示されている。この開示された技術は、溶
融合成樹脂をキャビティ内に射出すると同時に、製品の
厚肉部に相当する部分に高圧ガスを注入することにより
溶融合成樹脂内にガス空間を形成し、この空間に溶融合
成樹脂の射出終了後も高圧ガスを注入し続けて所謂二次
圧を溶融合成樹脂に加えることにより、強度が高く且つ
ヒケの無い中空成形品を得るものである。
【0008】この方法の一つに、ガスを製品部に直接注
入する射出成形金型がある。この概略構成を、図9,図
10によって具体的に説明すると、1″はガスアシスト
成形法に使う射出成形金型であり、図11に示すW″は
該射出成形金型1″で成形された成形品である。この成
形品W″は、例えば、AVテレビジョン受像機のキャビ
ネット(蓋部材)である。このような成形品W″を成形
する射出成形金型1″は、所謂合わせ金型であり、基本
的には成形品W″の体裁面を形成するための雌金型(固
定側金型)10と、成形品W″の裏面を形成するための
コアとも呼ばれる雄金型(可動側金型)20とから構成
されている。これら雌,雄金型10,20を合体させる
ことで、両者間に成形品W″に対応するキャビティ(空
洞)30が形成されるようになっている。
【0009】雌金型10のキャビティ30を構成する面
には、例えば、各種装飾模様或は文字等が必要によって
刻設されている。また、雌金型10のキャビティ30の
略中央に臨む位置には、シャットオフバルブ付きの円筒
状のスプルーブッシュ11を埋設してある。このスプル
ーブッシュ11の回りにはヒーター12が設けられてい
て、射出成形時にスプルーブッシュ11が加熱されるよ
うになっている。さらに、雌金型10のキャビティ30
と反対側の面には固定側取付板13が取り付けられてい
る。この固定側取付板13は図示しない射出成形機側に
固定され、該射出成形機のスクリュー部2から上記ヒー
ター12で加熱されているスプルーブッシュ11を介し
てキャビティ30内に溶融合成樹脂(溶融樹脂)Pが射
出されるようになっている。このスプルーブッシュ11
の中にはピン状のバルブ50が配設され、該バルブ50
はレバー51等を介して油圧シリンダ52と連係されて
いる。
【0010】雄金型20のキャビティ30を構成する面
は、成形品W″の裏側に対応する形状に形成されてお
り、且つ背面側から上記キャビティ30まで貫通する気
体供給通路21が雄金型20に数箇所形成されている。
これら各気体供給通路21は、例えば圧縮空気(圧縮気
体)Aをキャビティ30の厚肉部に導く通路であり、溶
融合成樹脂Pは送流せずに圧縮空気Aのみが送流できる
小孔或は細いスリット状に形成されている。さらに、雄
金型20の背面側からキャビティ30にかけて、射出成
形後の成形品W″を取り出すための突き出しピン22が
数箇所貫通自在に配設されている。これら各突き出しピ
ン22はエジェクター板23に連動してキャビティ30
に対して出没自在になっている。さらに、雄金型20の
背面側は、周知の図示しない金型駆動機構によって移動
自在に支持されている。即ち、金型駆動機構の一部は、
前記射出成形機に取り付けられた可動側取付板24とな
っていて、該可動側取付板24から突設した複数のプラ
ンジャー25により、雄金型20が雌金型10の方向に
摺動自在に支持されている。
【0011】そして、以上のように構成された射出成形
金型1″の合わせ金型である雌,雄金型10,20を所
定の射出成形機のスクリュー部2の前方の所定位置にセ
ットし、雄金型20を雌金型10に合体させると、図9
に示すように、雌金型10と雄金型20との間に、成形
しようとする成形品W″と同一形状のキャビティ30が
形成される。このキャビティ30に対して上記射出成形
機のスクリュー部2からスプルーブッシュ11を介して
所定量の溶融合成樹脂Pを射出充填する。次に、図10
に示すように、溶融合成樹脂Pを射出充填した直後に、
油圧シリンダ52を作動させてレバー51を動かし、ピ
ン状のバルブ50がスプルーブッシュ11内のノズル部
11a側に動いて、該ノズル部11aをスプルーブッシ
ュ11の中から閉じて栓をする。そして、スプルーブッ
シュ11のノズル部11aをピン状のバルブ50で雌金
型10側から閉じた直後に、雄金型20側の気体供給通
路21からキャビティ30内に充填された硬化する前の
溶融合成樹脂Pの中に圧縮空気Aを注入し、成形品W″
の中に該圧縮空気Aで中空部分を形成する。このピン状
のバルブ50でスプルーブッシュ11のノズル部11a
を閉じるのは、スクリュー部2側の方へ圧縮空気Aが逆
流しないようにするためである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のガスアシスト成形法に用いる上記射出成形金型1″
では、スプルーブッシュ11のノズル部11aを開閉す
るピン状のバルブ50を該スプルーブッシュ11の中に
設けると共に、雌金型10側に設けられたレバー51や
油圧シリンダ52等から成る構造が複雑で高価な駆動機
構により駆動させるようにしているため、金型全体のコ
ストが高くなって出来上がった成形品W″のコストが高
くなる不利点があった。
【0013】そこで、この発明は、ヒケ等の欠陥が発生
しない成形品を低コストで製造することができる射出成
形金型を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】固定側金型と、この固定
側金型に対して当接,離反自在に取り付けられて当接時
の該固定側金型との間にキャビティを形成する可動側金
型とを備え、上記固定側金型に取り付けられたスプルー
ブッシュのノズル部を上記キャビティ側に臨ませ、上記
キャビティ内に溶融樹脂を充填した後に上記スプルーブ
ッシュのノズル部をバルブで閉じると共に、上記溶融樹
脂の所定部位に圧縮気体を注入するようにした射出成形
金型において、上記バルブを上記可動側金型に設けると
共に該可動側金型に設けられたアクチュエータにより上
記ノズル部に対して開閉動自在に構成してある。
【0015】例えば、ガスアシスト成形法による成形の
時に、キャビティ内に溶融樹脂を射出した直後、バルブ
をアクチュエータにより作動させることによりスプルー
ブッシュのノズル部を閉じる。その後、上記溶融樹脂に
圧縮気体を注入すると、該圧縮気体はスプルーブッシュ
側に逆流せずに溶融樹脂の内部だけに注入され、成形時
のヒケ等の欠陥の発生が確実に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態例について図面を参照して説明する。
【0017】〔第1の実施形態例〕図1,図2は、この
発明の第1の実施形態例の射出成形金型1を示すもので
あり、圧縮気体を製品の厚肉部等に直接注入するガスア
シスト成形法に使うものである。図3は、この射出成形
金型1で成形された成形品Wを示すものであり、該成形
品Wは、例えば、AVテレビジョン受像機のキャビネッ
ト(蓋部材)になるものである。このような成形品Wを
成形する射出成形金型1は、所謂合わせ金型であり、基
本的には成形品Wの体裁面を形成するための雌金型(固
定側金型)10と、成形品の裏面を形成するためのコア
とも呼ばれる雄金型(可動側金型)20とから構成され
ている。これら雌,雄金型10,20を合体させること
で、両者間に成形品Wに対応するキャビティ(空洞)3
0が形成されるようになっている。
【0018】雌金型10のキャビティ30を構成する面
には、例えば、各種装飾模様或は文字等が必要によって
刻設されている。また、雌金型10のキャビティ30の
略中央に臨む位置には、該キャビティ30に連通する円
筒状のスプルーブッシュ11を埋設してある。このスプ
ルーブッシュ11の回りにはヒーター12が設けられて
いて、射出成形時にスプルーブッシュ11が加熱される
ようになっている。さらに、雌金型10のキャビティ3
0と反対側の面には固定側取付板13が取り付けられて
いる。この固定側取付板13は図示しない射出成形機側
に固定され、該射出成形機のスクリュー部2から上記ヒ
ーター12で加熱されているスプルーブッシュ11を介
してキャビティ30内に溶融合成樹脂(溶融樹脂)Pが
射出充填されるようになっている。
【0019】雄金型20のキャビティ30を構成する面
は、成形品Wの裏側に対応する形状に形成されており、
且つ背面側から上記キャビティ30まで貫通する気体供
給通路21が雄金型20に数箇所形成されている。これ
ら各気体供給通路21は、例えば圧縮空気(圧縮気体)
Aをキャビティ30の厚肉部に導く通路であり、溶融合
成樹脂Pは送流せずに圧縮空気Aのみが送流できる小孔
或は細いスリット状に形成されている。さらに、雄金型
20の背面側からキャビティ30にかけて、射出成形後
の成形品Wを取り出すための突き出しピン22が数箇所
貫通自在に配設されている。これら各突き出しピン22
はエジェクター板23に連動してキャビティ30に対し
て出没自在になっている。さらに、雄金型20の背面側
は、周知の図示しない金型駆動機構によって移動自在に
支持されている。即ち、金型駆動機構の一部は、前記射
出成形機に取り付けられた可動側取付板24となってい
て、該可動側取付板24から突設した複数のプランジャ
ー25により、雄金型20が雌金型10の方向に摺動自
在に支持されている。
【0020】また、雄金型20とエジェクター板23及
び可動側取付板24の略中央からキャビティ30の略中
央にかけて、スプルーブッシュ11のノズル部11aを
雄金型20側から開閉するスリーブ状でピン状のバルブ
40が貫通するように設けられている。このスリーブ状
でピン状のバルブ40の基部40aは可動側取付板24
の略中央に設けられた小型の油圧シリンダ(アクチュエ
ータ)41のピストンとなっていて、油圧シリンダ41
と直結されている。さらに、このスリーブ状でピン状の
バルブ40の先端部40bは円錐状に尖って上記スプル
ーブッシュ11のノズル部11aを開閉するようになっ
ている。
【0021】以上の第1の実施形態例の射出成形金型1
によれば、該射出成形金型1の合わせ金型である雌,雄
金型10,20を所定の射出成形機のスクリュー部2の
前方の所定位置にセットし、雄金型20を雌金型10に
合体させると、図1及び図4に示すように、雌金型10
と雄金型20との間に、成形しようとする成形品Wと同
一形状のキャビティ30が形成される。このキャビティ
30に対して上記射出成形機のスクリュー部2からスプ
ルーブッシュ11を介して所定量の溶融合成樹脂Pを射
出充填する。次に、図2及び図5に示すように、溶融合
成樹脂Pを射出充填した直後に、小型の油圧シリンダ4
1が作動してそれに連動しているスリーブ状でピン状の
バルブ40がスプルーブッシュ11側に動いて該バルブ
40の先端部40bでスプルーブッシュ11のノズル部
11aを雄金型20側から閉じて栓をする。そして、ス
プルーブッシュ11のノズル部11aをスリーブ状でピ
ン状のバルブ40の先端部40bで雄金型20側から閉
じた直後に、該雄金型20側の気体供給通路21からキ
ャビティ30内に充填された硬化する前の上記溶融合成
樹脂Pの中に圧縮空気Aを注入し、成形品Wの中に該圧
縮空気Aで中空部分を形成する。このスリーブ状でピン
状のバルブ40の先端部40bでスプルーブッシュ11
のノズル部11aを閉じるのは、スクリュー部2側の方
へ圧縮空気Aが逆流しないようにするためである。
【0022】このように、ガスアシスト成形法に用いる
射出成形金型1において、スプルーブッシュ11のノズ
ル部11aを開閉するスリーブ状でピン状のバルブ40
を雄金型20側に設け、しかも該バルブ40の基部40
aをピストンとして、小型の油圧シリンダ41に直結し
たので、バルブ40を駆動させる駆動機構全体の構造が
簡単となり、成形サイクルの短縮化及び射出成形金型1
の低コスト化をより一段と向上させることができる。即
ち、従来用いた高価なシャットオフバルブ付きのスプル
ーブッシュを有した雌金型が不要となり、ガスアシスト
成形法用の射出成形金型1を低コストで提供することが
できる。また、スプルーブッシュ11側に複雑な機構を
用いないため、金型加工も簡単で安価なものとなると共
に、スプルーブッシュ11のノズル部11aでの溶融合
成樹脂Pの圧損が少なく、ノズル部11aの圧力ロスを
解消して成形条件を広くとることができる。さらに、圧
縮空気Aの注入時にスプルーブッシュ11のノズル部1
1aがバルブ40の先端部40bにより閉じられている
ため、スプルーブッシュ11のノズル部11aより溶融
合成樹脂Pの糸引きが発生しない。これらにより、ヒケ
等の欠陥が発生しない高品質の成形品Wを低コストで製
造することができる。
【0023】〔第2の実施形態例〕図6及び図7は、こ
の発明の第2の実施形態例の射出成形金型1′を示すも
のであり、圧縮空気(圧縮気体)Aをキャビティ30に
連通するスプルーライナー31に直接注入するガスアシ
スト成形法に使うものであり、射出成形後の成形品W′
を取り出すためのスリーブ状の突き出しピン22′がス
プルーブッシュ11のノズル部11aを開閉するスリー
ブ状でピン状のバルブ40に沿って摺動自在になってい
る点が、前記第1の実施形態例と異なる。他の構成は第
1の実施形態例と同一であるので、同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0024】図6に示すように、雌金型10のスプルー
ブッシュ11のノズル部分11aはバルブ40の先端部
40bにより開かれており、ヒーター12に覆われた上
記スプルーブッシュ11内にスクリュー部2より溶融合
成樹脂Pが供給され、キャビティ30に連通するスプル
ーライナー31に流入する。この時、溶融合成樹脂Pは
ヒーター12で加熱されているため、常に溶融状態とな
っている。そして、溶融合成樹脂Pがキャビティ30内
に完全に充填されると同時に、図7に示すように、雄金
型20側に設置されたスリーブ状でピン状のバルブ40
が可動側取付板24に設けられた小型の油圧シリンダ4
1で作動して、その先端部40bがスプルーブッシュ1
1のノズル部11aを閉じる。ここで、スプルーライナ
ー31の部分の溶融合成樹脂Pの中に圧縮空気Aが注入
されるが、完全にスプルーブッシュ11とスプルーライ
ナー31がバルブ40の先端部40bで切り放されてい
るため、スプルーブッシュ11側に圧縮空気Aが逆流せ
ず、また、スプルーレスの形状ができる。上記溶融合成
樹脂Pの冷却後、エジェクター板23が作動し、上記バ
ルブ40に嵌め込まれて該バルブ40に沿って摺動自在
に支持されたスリーブ状の突き出しピン22′等で成形
品W′のスプルーライナー部分SLを突き出して離型さ
せる。この時、上述のようにスプルーブッシュ11とス
プルーライナー31がバルブ40の先端部40bにより
完全に切り放されているため、スプルーブッシュ11の
ノズル部11aより溶融合成樹脂Pの糸引きが発生しな
い。
【0025】このように、金型構造も簡単であり、バル
ブ40の駆動源となる油圧シリンダ41等も安価である
ため、射出金型小型1′の製造コストの低コスト化を図
ることができる。そして、スプルーがないため、スプル
ーがある物と比較して成形サイクルを短縮することがで
きる。これらにより、ヒケ等の欠陥が発生しない高品質
の成形品Wを低コストで大量に製造することができる。
【0026】尚、前記各実施形態例によれば、スリーブ
状(円筒状)でピン状のバルブを用いたが、中実状(棒
状)でピン状のバルブにしてもよい。また、雌金型を固
定側金型とすると共に雄金型を可動側金型としたが、雌
金型を可動側金型とすると共に雄金型を固定側金型とし
てもよい。さらに、バルブを駆動させる駆動源は油圧シ
リンダに限らず、エアシリンダ等の他のアクチュエータ
をバルブの駆動源としてもよい。さらに、成形品はAV
機器用のものに限らず、また、圧縮気体は圧縮空気に限
らないことは勿論である。
【0027】
【実施例】図3は、この発明の第1の実施形態例により
28インチテレビジョン受像機用のベズネットをモール
ド成形した実施例を示す。従来のガスアシスト成形法の
モデルはスプルーブッシュのノズル部側から圧縮空気を
入れるタイプと製品部に直接圧縮空気を入れるタイプが
あるが、この発明の第1の実施形態例を実施すると、ス
プルーブッシュのノズル部側から圧縮空気を入れるタイ
プと比べて成形サイクルで約10秒短縮することがで
き、スプルーブッシュのノズル部での圧損が少ないため
成形条件幅を広くとることができる。また、製品部に直
接圧縮空気を入れるタイプと比べると、雌金型に従来の
ような専用で高価なシャットオフバルブ付きスプルーブ
ッシュを使用しなくて良いため、大幅なコストダウンと
なる。
【0028】また、図8(A),(B)は、この発明の
第2の実施形態例により28インチテレビジョン受像機
用のベズネットをモールド成形した実施例を示す。従来
のガスアシスト成形法のモデルはスプルーブッシュのノ
ズル部側から圧縮空気を入れるタイプと製品部に直接圧
縮空気を入れるタイプがあるが、この発明の第2の実施
形態例を実施すると、スプルーブッシュのノズル部側か
ら圧縮空気を入れるタイプと比べて成形サイクルで約1
0秒短縮することができ、スプルーブッシュのノズル部
での圧損が少ないため成形条件幅を広くとることができ
る。また、製品部に直接圧縮空気を入れるタイプと比べ
ると、雌金型に従来のような専用で高価なシャットオフ
バルブ付きスプルーブッシュを使用しなくて良いため、
大幅なコストダウンとなる。さらに、図8(B)に示す
ように、圧縮空気が注入される成形品W′のスプルーラ
イナー部分SLは成形品W′の完成時には切り取られる
ため、高品質の成形品W′をより低コストで大量に製造
することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、固定
側金型と、この固定側金型に対して当接,離反自在に取
り付けられて当接時の該固定側金型との間にキャビティ
を形成する可動側金型とを備え、上記固定側金型に取り
付けられたスプルーブッシュのノズル部を上記キャビテ
ィ側に臨ませ、上記キャビティ内に溶融樹脂を充填した
後に上記スプルーブッシュのノズル部をバルブで閉じる
と共に、上記溶融樹脂の所定部位に圧縮気体を注入する
ようにした射出成形金型において、上記バルブを上記可
動側金型に設けると共に該可動側金型に設けられたアク
チュエータにより上記ノズル部に対して開閉動自在にし
たことにより、成形時にヒケ等の欠陥の発生を確実に防
止することができ、精度の高い成形品を低コストで製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態例を示す射出成形金
型の断面図。
【図2】上記第1の実施形態例の射出成形金型の射出成
形状態を示す断面図。
【図3】上記第1の実施形態例の射出成形金型により成
形された成形品の斜視図。
【図4】上記第1の実施形態例の射出成形金型のスプル
ーブッシュのノズル部を開いた状態を示す拡大断面図。
【図5】上記第1の実施形態例の射出成形金型のスプル
ーブッシュのノズル部を閉じた状態を示す拡大断面図。
【図6】第2の実施形態例の射出成形金型のスプルーブ
ッシュのノズル部を開いた状態を示す拡大断面図。
【図7】上記第2の実施形態例の射出成形金型のスプル
ーブッシュのノズル部を閉じた状態を示す拡大断面図。
【図8】(A)は上記第2の実施形態例の射出成形金型
により成形された成形品の斜視図、(B)は同成形品の
完成状態を示す斜視図。
【図9】従来例の射出成形金型の断面図。
【図10】上記従来例の射出成形金型の射出成形状態を
示す断面図。
【図11】上記従来例の射出成形金型により成形された
成形品の斜視図。
【符号の説明】
1,1′…射出成形金型、10…雌金型(固定側金
型)、11…スプルーブッシュ、11a…ノズル部、2
0…雄金型(可動側金型)、21…気体供給通路、30
…キャビティ、40…バルブ、41…油圧シリンダ(ア
クチュエータ)、A…圧縮空気(圧縮気体)、P…溶融
合成樹脂(溶融樹脂)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 裕之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と、 この固定側金型に対して当接,離反自在に取り付けられ
    て当接時の該固定側金型との間にキャビティを形成する
    可動側金型とを備え、 上記固定側金型に取り付けられたスプルーブッシュのノ
    ズル部を上記キャビティ側に臨ませ、 上記キャビティ内に溶融樹脂を充填した後に上記スプル
    ーブッシュのノズル部をバルブで閉じると共に、 上記溶融樹脂の所定部位に圧縮気体を注入するようにし
    た射出成形金型において、 上記バルブを上記可動側金型に設けると共に該可動側金
    型に設けられたアクチュエータにより上記ノズル部に対
    して開閉動自在にしたことを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形金型において、 上記圧縮気体を供給する気体供給通路を上記可動側金型
    に設けたことを特徴とする射出成形金型。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の射出成形金型において、 上記アクチュエータとして油圧シリンダを用いたことを
    特徴とする射出成形金型。
JP26108296A 1996-10-02 1996-10-02 射出成形金型 Pending JPH10100207A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3890935A4 (en) * 2018-12-06 2022-08-03 Canon Virginia, Inc. MULTI-MOLD SYSTEMS USING A FEED CHANNEL

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