JPH0999489A - インサート金具圧入装置 - Google Patents

インサート金具圧入装置

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JPH0999489A
JPH0999489A JP26149395A JP26149395A JPH0999489A JP H0999489 A JPH0999489 A JP H0999489A JP 26149395 A JP26149395 A JP 26149395A JP 26149395 A JP26149395 A JP 26149395A JP H0999489 A JPH0999489 A JP H0999489A
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JP
Japan
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fitting
insert
chuck
molded product
plastic molded
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JP26149395A
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English (en)
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Shiro Murano
司郎 村野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インサート金具およびプラスチック成形品を傷
付けることなく、インサート金具をプラスチック成形品
内に所定の長さだけ圧入する。 【解決手段】プラスチック成形品32が支持台18上に
挿入孔を上方に向けて配置されると、複数のインサート
金具31を直立状態で保持したスライドテーブル12が
内部にスライドされ、各チャック機構16が下降して、
各チャック機構16の一対のチャック爪16aによって
インサート金具31がそれぞれチャックされる。その
後、各チャック機構16は、インサート金具31をチャ
ックした状態で上昇されて、スライドテーブル12が外
部にスライドされる。次いで、各チャック機構16が下
降されると、各チャック機構16のチャック爪16aに
チャックされた各インサート金具31が、高さ調整ピン
16dによって押圧されて下方にスライドし、プラスチ
ック成形品32の各挿入孔内に圧入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
品の補強、他部品の取付、電気回路の形成等のために設
けられるシャフト状のインサート金具を、熱可塑性樹脂
等のプラスチック成形品に圧入するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品の補強、他部品の取
付、電気回路の形成等のために、プラスチック成形品に
対して、ボルト等のインサート金具を埋設することが行
われている。プラスチック成形品に対して、加熱状態に
なったインサート金具を後加工によって埋め込むポスト
モールディングインサート方法では、例えば、特公昭6
3−62332号公報に開示されたインサート供給装置
によって供給される加熱状態のインサート金具を、手作
業によってプラスチック成形品内に圧入するようになっ
ている。
【0003】しかし、手作業によってインサート金具を
プラスチック成形品に圧入する方法では、作業効率が悪
く、多数のインサート金具を短時間でプラスチック成形
品に圧入することができないという問題がある。
【0004】このように手作業によってインサート金具
を圧入する方法に替えて、インサート金具が鉛直状態で
挿入される凹部が設けられた圧入ヘッドをエアーシリン
ダによって昇降させるインサート金具圧入装置が開発さ
れている。圧入ヘッドの凹部内に挿入されたインサート
金具は、その凹部内に配置された磁石によって、凹部内
に保持されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなインサート
金具圧入装置でも、インサート金具を圧入ヘッド内に手
作業によって挿入させなければならず、作業効率が悪い
という問題がある。特に、加熱された多数のインサート
金具を、圧入ヘッド内に順番に手作業で装着すると、全
てのインサート金具が圧入ヘッドに装着されるまでに、
最初に圧入ヘッドに装着されたインサート金具の温度が
低下した状態になり、温度が低下したインサート金具
は、プラスチック成形品に圧入することができなくな
る。
【0006】圧入ヘッドの凹部は、プラスチック成形品
の挿入孔にインサート金具が挿入された際に、インサー
ト金具が傾斜した状態にならないように、内径を、イン
サート金具の外径に対して、0.1 〜 0.2mm程度大きくす
る必要がある。しかし、インサート金具の外径に対し
て、圧入ヘッドの凹部の内径をわずかに大きくした構成
では、加熱されて熱膨張した状態のインサート金具を、
その凹部内に挿入することができないおそれがある。ま
た、圧入ヘッドの凹部内に挿入された加熱状態のインサ
ート金具をプラスチック成形品の挿入孔内に挿入した際
に、凹部から抜けなくなるおそれもある。
【0007】圧入ヘッドの凹部内周面は、表面処理する
ことが容易でないために、挿入されたインサート金具の
摺動性が悪く、インサート金具の表面に傷が付くおそれ
がある。
【0008】さらに、プラスチック成形品の挿入孔に対
するインサート金具の圧入長さは、圧入ヘッドの下端面
がプラスチック成形品に当接することによって設定され
るようになっているために、圧入ヘッドがプラスチック
成形品に強く当接することによって、プラスチック成形
品が傷付いたり変形するおそれがある。
【0009】また、圧入ヘッドは、垂直状態になったエ
アーシリンダに対して鉛直状態で支持されており、イン
サート金具を若干傾斜した状態でプラスチック成形品の
挿入孔内に挿入することができないという問題もある。
【0010】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、加熱されたインサート金具の熱膨
張の影響を受けることなく、また、インサート金具を傷
付けることなく、プラスチック成形品に確実に圧入する
ことができ、さらには、プラスチック成形品を傷つけた
り変形させることなくインサート金具を所定の長さにわ
たって確実にプラスチック成形品に圧入することができ
るインサート金具圧入装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインサート金具
圧入装置は、プラスチック成形品に設けられた挿入孔に
シャフト状のインサート金具を圧入するための装置であ
って、挿入孔を上方に向けた状態でプラスチック成形品
を支持する支持台と、一対のチャック爪が相互に接近す
ることによって、支持台上のプラスチック成形品の挿入
孔に対向して鉛直状態になったインサート金具を、軸方
向にスライド可能にチャックするようになっており、各
チャック爪にチャックされたインサート金具の上方に高
さ調整ピンが同軸状態で設けられたチャック機構と、こ
のチャック機構を支持台上のプラスチック成形品に対し
て接離するように昇降させる昇降機構と、を具備するこ
とを特徴とする。
【0012】本発明のインサート金具圧入装置では、チ
ャック機構の各チャック爪によって鉛直状態でインサー
ト金具がチャックされると、支持台上に支持されたプラ
スチック成形品に接近するように、各チャック機構が昇
降機構によって下降される。そして、インサート金具が
プラスチック成形品の挿入孔の周囲に当接した状態にな
ると、チャック機構はさらに下降され、インサート金具
は各チャック爪にてチャックされた状態で軸方向にスラ
イドし、インサート金具の上端面が、高さ調整ピンの下
端面に当接した状態になる。このような状態で、さらに
チャック機構が下降されると、インサート金具は高さ調
整ピンによって押圧されて、プラスチック成形品の挿入
孔内に圧入される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明のインサート金具圧入装置
の実施の形態の一例を示す概略正面図である。このイン
サート金具圧入装置10は、インサート金具31が挿入
される複数の挿入孔が設けられたプラスチック成形品3
2を、各挿入孔を上方にむけた状態で、水平状態に支持
する支持台18を下部に有している。支持台18上に
は、水平状になったスライドテーブル12が水平方向に
スライド可能に設けられており、インサート金具圧入装
置10の内部と外部とにわたってスライドし得るように
なっている。
【0015】スライドテーブル12は、スライド方向に
沿った幅方向の各側縁部に脚板12bがそれぞれ設けら
れたスライド台12aを有しており、各脚板12bの下
端部が、架台の上面に配置された各ガイドレール21に
それぞれスライド可能に係合している。各ガイドレール
21は、インサート金具圧入装置10の内外にわたって
配置されている。スライド台12aの上面には、ヒート
板12cが設けられており、さらにヒート板12c上に
インサート金具31を鉛直状態で保持する保持板12d
が設けられている。保持板12dには、インサート金具
31が挿入されて直立状態で保持される複数の挿入孔1
2eが設けられている。各挿入孔12eは、プラスチッ
ク成形品32に設けられた複数の挿入孔に対応した状態
でそれぞれが配置されている。
【0016】スライド台12a上に設けられたヒート板
12cは、内部にヒーターが設けられており、このヒー
ターによってヒート板12c全体が加熱されるようにな
っている。そして、ヒート板12cの加熱によって、保
持板12d全体が加熱され、保持板12dに直立状態で
保持されたインサート金具31が加熱される。
【0017】スライド台12aの上面における幅方向の
各側部中央には、上方に直線状に延出したストッパー1
2fがそれぞれ設けられている。各ストッパー12f
は、保持板12dの上面とほぼ同じレベルになってい
る。
【0018】インサート金具圧入装置10の内部に進入
したスライドテーブル12の上方には、長方形状の昇降
板11が水平状態で配置されている。この昇降板11の
各コーナー部には、円筒状のスライド部材11aがそれ
ぞれ鉛直に挿通した状態で取り付けられており、各スラ
イド部材11aが、鉛直状態に立設されたガイドロッド
13にスライド可能に嵌合している。各ガイドロッド1
3の上端部には、取付板14が水平状態で支持されてお
り、この取付板14の上面中央部に、昇降板11を昇降
させるための昇降用エアーシリンダ15が取り付けられ
ている。昇降用エアーシリンダ15のピストンロッド1
5aは取付板14を貫通しており、その下端部が昇降板
11に連結されている。
【0019】これら、昇降板11、各スライド部材11
a、ガイドロッド13、取付板14、昇降用エアーシリ
ンダ15によって、昇降機構が構成されている。
【0020】昇降板11の下面には、スライドテーブル
12における保持板12dの各挿入孔12e内に保持さ
れた各インサート金具31をチャックするチャック機構
16が設けられている。各チャック機構16は、保持板
12dの各挿入孔12eに対応してそれぞれ設けられて
いる。
【0021】図2は、チャック機構16の正面図であ
る。このチャック機構16は、保持板12dの挿入孔1
2eに挿入された各インサート金具31をチャックする
一対のチャック爪16aと、各チャック爪16aを相互
に接離するように駆動するチャック駆動部16bとを有
している。
【0022】図3は、一対のチャック爪16aのインサ
ート金具31をチャックするチャック部の斜視図であ
る。各チャック爪16aにおけるインサート金具31を
チャックするチャック部は、水平状態になっており、そ
れぞれの中央部には、シャフト状のインサート金具31
が嵌合される半円筒状の凹部16fが、それぞれ対向し
た状態で設けられている。そして、各チャック爪16a
の凹部16f内面が、インサート金具31に対する摩擦
係数が小さくなるとともに硬度が向上するように、タフ
トライド、窒化コーティング等の表面処理が施されてい
る。
【0023】チャック駆動部16bは、例えばエアーの
供給および排出によって、各チャック爪16aを相互に
接離させるようになっており、昇降板11に鉛直状態で
取り付けられた円柱状のチャック支持体16cの側部に
取り付けられている。各チャック爪16aの半円筒状の
凹部16fは、チャック支持体16cの下方にて、チャ
ック支持体16cと同軸状態に設けられている。
【0024】チャック支持体16cの下端面には、各チ
ャック爪16aにチャックされたインサート金具31の
高さ調整ピン16dが、下方に突出した状態で設けられ
ている。高さ調整ピン16dは、チャック支持体16c
からの突出量を調整できるようになっており、各チャッ
ク爪16aの凹部16fと同軸状態になっている。
【0025】チャック支持体16cは、円板状のベース
部16gを上端部に有しており、このベース部16g
が、昇降板11に、3本の固定用ボルト16hによって
取り付けられている。各固定用ボルト16hは、図4に
示すように、ベース部16gの周方向に等しい間隔をあ
けて配置されており、昇降板11に設けられた貫通孔を
挿通して、ベース部16gに設けられたネジ孔内にねじ
込まれている。昇降板11に設けられた各貫通孔は、各
固定用ボルト16hよりも大きな内径を有しており、各
固定用ボルト16hは、各貫通孔内にて傾倒し得るよう
になっている。
【0026】各固定用ボルト16hの間には、昇降板1
1に設けられた各ネジ孔にネジ結合された3本の傾斜用
ボルト16kがそれぞれ設けられている。各傾斜用ボル
ト16kは、昇降板11のネジ孔から突出した状態にな
って、その先端面がベース部16gに当接することによ
り、チャック支持体16cは傾斜状態になる。
【0027】昇降板11の下面には、一対の位置決めロ
ッド19が垂直状態で取り付けられている。各位置決め
ロッド19は、インサート金具圧入装置10内に進入し
たスライドテーブル12の一対のストッパー12fに対
向して配置されている。各位置決めロッド19の下端面
は、チャック機構16の各チャック爪16aよりも若干
下方に位置している。各チャック機構16によってスラ
イドテーブル12に支持された各インサート金具31を
チャックする場合には、昇降板11は、各位置決めロッ
ド19がストッパー12fにそれぞれ当接するまで下降
される。
【0028】インサート金具圧入装置10の下部に配置
された支持台18上のプラスチック成形品32は、イン
サート金具圧入装置10内に進入したスライドテーブル
12のスライド台12a内に嵌合された状態になり、保
持板12dがプラスチック成形品32の上方に位置され
る。そして、スライドテーブル12がインサート金具圧
入装置10内の所定位置に停止すると、プラスチック成
形品32に設けられたインサート金具31の挿入孔が、
保持板12dに設けられた各挿入孔12eと上下方向に
整合した状態になる。
【0029】昇降板11の下面における適所には、一対
の反り矯正部材17が、適当な間隔をあけて設けられて
いる。反り矯正部材17は、昇降板11の下面に鉛直状
態で取り付けられたシリンダ部材17aを有している。
このシリンダ部材17aは、内蔵されたスプリングによ
ってロッドを下方に付勢しており、そのロッド先端部
に、適当な硬度を有する押圧部材17bが取り付けられ
ている。押圧部材17bは、スライドテーブル12がイ
ンサート圧入装置10から退出した状態で、昇降板11
が下降することにより、一体となって下降し、支持台1
8上に支持されたプラスチック成形品32に当接するこ
とにより、プラスチック成形品32の反りを矯正するよ
うになっている。
【0030】このような構成のインサート金具圧入装置
10は、次のように動作する。インサート金具圧入装置
10の外部にスライドされたスライドテーブル12にお
ける保持板12dの各挿入孔12e内に、加熱状態にな
ったインサート金具31が、それぞれ挿入されて直立状
態に保持される。インサート金具31は、手作業によっ
て、あるいは、4軸ロボット等によって、保持板12d
の各挿入孔12e内に挿入される。
【0031】他方、インサート金具圧入装置10の支持
台18上には、プラスチック成形品32が手作業によっ
て載置されており、プラスチック成形品32は、インサ
ート金具31の挿入孔を上方に向けた状態で支持台18
上に支持される。
【0032】また、インサート金具圧入装置10におけ
る各チャック機構16の高さ調整ピン16dが、インサ
ート金具31がプラスチック成形品32の各挿入孔に圧
入される長さに応じて調整されている。
【0033】インサート金具圧入装置10における支持
台18上にプラスチック成形品32が載置され、しか
も、スライドテーブル12における保持板12dの全て
の挿入孔12e内にインサート金具31が挿入された状
態になると、スライドテーブル12は、インサート金具
圧入装置10内に進入する。このとき、スライドテーブ
ル12のヒート板12cによって保持板12dは加熱さ
れた状態になっており、保持板12dに支持された各イ
ンサート金具31は、加熱状態を維持している。そし
て、スライドテーブル12がインサート金具圧入装置1
0内に進入して、保持板12dの各インサート金具31
が、支持台18上に支持されたプラスチック成形品32
の各挿入孔に対して整合状態になると、スライドテーブ
ル12のスライドが停止される。
【0034】その後、インサート金具圧入装置10の昇
降用エアーシリンダ15が駆動されて、昇降板11が下
降される。昇降板11の下降により、昇降板11に設け
られた各位置決めロッド19が、スライドテーブル12
に設けられた各ストッパー12fに当接し、昇降板11
の下降が停止される。このとき、スライドテーブル12
の保持板12dに支持された各インサート金具31は、
昇降板11に取り付けられた各チャック機構16の各チ
ャック爪16aの間に位置される。
【0035】このような状態になると、各チャック機構
16のチャック駆動部16bが駆動されて、各チャック
爪16aが相互に接近するように移動される。これによ
り、各インサート金具31は、一対のチャック爪16a
における各凹部16g内にてチャックされた状態にな
る。
【0036】その後、昇降板11が上昇され、各チャッ
ク機構16は、各チャック爪16aによってインサート
金具31をチャックした状態で、昇降板11とともに上
昇される。これにより、各インサート金具31は、スラ
イドテーブル12の保持板12aから抜かれた状態にな
り、スライドテーブル12の上方に位置される。
【0037】このように、各インサート金具31が、各
チャック機構16のチャック爪16aによってチャック
された状態で、インサート金具圧入装置10の上部に位
置されると、スライドテーブル12は、インサート金具
圧入装置10から退出される。これにより、図5(a)
に示すように、各チャック機構16にチャックされた各
インサート金具31は、支持台18上に支持されたプラ
スチック成形品32の各挿入孔に対向した状態になる。
【0038】このような状態になると、昇降板11が下
降される。昇降板11の下降に伴って、昇降板11に取
り付けられた一対の反り矯正部材17の押圧部材17b
が、プラスチック成形品32の表面に当接した状態にな
り、さらに、昇降板11が下降されることにより、各押
圧部材17bは、プラスチック成形品32の表面に押し
付けられる。これにより、支持台18上に支持されたプ
ラスチック成形品32の反りが矯正される。
【0039】このようにして、プラスチック成形品32
の反りが矯正された状態で、さらに、昇降板11が下降
されると、図5(b)に示すように、各チャック機構1
6にチャックされたインサート金具31は、反りが矯正
された状態のプラスチック成形品32の各挿入孔内に挿
入される。そして、さらに、昇降板11が下降される
と、図5(c)に示すように、インサート金具31をチ
ャックする各チャック爪16aの凹部16g内面がイン
サート金具31に対して摩擦係数の小さな状態になって
いるために、各チャック爪16aがインサート金具31
に対してスライドし、インサート金具31の上面が、各
チャック機構16における高さ調整ピン16dの下端面
に当接した状態になる。その後、さらに昇降板11が下
降されることにより、図5(d)に示すように、各高さ
調整ピン16dによって、インサート金具31が下方に
押圧され、インサート金具31は、プラスチック成形品
32の挿入孔内に、所定の長さにわたって圧入される。
【0040】各インサート金具31は、加熱された状態
になっているために、プラスチック成形品32における
挿入孔の周囲は柔軟な状態になり、インサート金具31
は円滑に挿入孔内に圧入される。
【0041】各インサート金具31がプラスチック成形
品の各挿入孔内に圧入された状態になると、各チャック
機構16のチャック爪16aが、相互に離れるように駆
動され、各インサート金具31のチャックが解除され
る。各チャック爪16aによるインサート金具31のチ
ャックが解除されると、昇降板11が上昇される。各イ
ンサート金具31が圧入されたプラスチック成形品は、
支持台18上から取り出されて、新たに、インサート金
具31が挿入されるプラスチック成形品32が、支持台
18上にセットされる。その後は、前述した動作が繰り
返される。
【0042】
【発明の効果】本発明のインサート金具圧入装置は、こ
のように、チャック機構の一対のチャック爪が相互に接
近することにより、インサート金具がチャックされて、
チャック機構全体が下降することにより、プラスチック
成形品の挿入孔内に挿入される。そして、さらに、各チ
ャック機構が下降されることにより、インサート金具が
高さ調整ピンによって押圧されて、プラスチック成形品
の挿入孔内に圧入される。従って、本発明のインサート
金具圧入装置は、インサート金具の熱膨張の影響を受け
ることなく、また、インサート金具を傷付けることな
く、プラスチック成形品の挿入孔に圧入することができ
る。プラスチック成形品の挿入孔に対する圧入長さは、
高さ調整ピンによって調整されるために、プラスチック
成形品が傷付いたり変形するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインサート金具圧入装置の実施の形態
の一例を示す概略正面図である。
【図2】そのインサート金具圧入装置に使用されるチャ
ック機構の正面図である。
【図3】そのチャック機構のチャック爪の要部を示す斜
視図である。
【図4】そのチャック機構の取付状態を示す平面図であ
る。
【図5】(a)〜(d)は、それぞれ、そのチャック機
構の動作説明のための正面図である。
【符号の説明】
11 昇降板 11a スライド部材 12 スライドテーブル 12a スライド台 12c ヒート板 12d 保持板 12e 挿入孔 13 ガイドロッド 14 取付板 15 昇降用エアーシリンダ 16 チャック機構 16a チャック爪 16b チャック駆動部 16c チャック支持体 16d 高さ調整ピン 16e 17 反り矯正部材 18 支持台 19 位置決めロッド 31 インサート金具 32 プラスチック成形品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック成形品に設けられた挿入孔
    にシャフト状のインサート金具を圧入するための装置で
    あって、 挿入孔を上方に向けた状態でプラスチック成形品を支持
    する支持台と、 一対のチャック爪が相互に接近することによって、支持
    台上のプラスチック成形品の挿入孔に対向して鉛直状態
    になったインサート金具を、軸方向にスライド可能にチ
    ャックするようになっており、各チャック爪にチャック
    されたインサート金具の上方に高さ調整ピンが同軸状態
    で設けられたチャック機構と、 このチャック機構を支持台上のプラスチック成形品に対
    して接離するように昇降させる昇降機構と、 を具備することを特徴とするインサート金具圧入装置。
JP26149395A 1995-10-09 1995-10-09 インサート金具圧入装置 Pending JPH0999489A (ja)

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