JPH0996302A - 流量制御弁 - Google Patents
流量制御弁Info
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- JPH0996302A JPH0996302A JP27674895A JP27674895A JPH0996302A JP H0996302 A JPH0996302 A JP H0996302A JP 27674895 A JP27674895 A JP 27674895A JP 27674895 A JP27674895 A JP 27674895A JP H0996302 A JPH0996302 A JP H0996302A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流量制御弁において、メイン油路側に発生し
たフローフォースの影響で振動したり不安定になってし
まうことを防止する。 【解決手段】 流量制御弁を、比例ソレノイド５と、比
例ソレノイドの励磁力に基づきスプール４側に移動する
弁体７と、弁体とスプールとの間の圧縮弾機８と、弁体
がスプール方向に移動するほど開度量が大きくなって、
スプールを励磁力に抗する方向に押圧すべくパイロット
圧油を供給するパイロット油供給手段とを備えて構成
し、フローフォースによる外乱でスプールが移動した場
合に、該スプールの移動による圧縮弾機の付勢力変化に
伴う弁体の移動でパイロット油供給手段の開度量が変化
し、これに伴うパイロット圧油の供給量の変化で前記フ
ローフォースにより移動したスプールが逆方向に移動す
るようにした。
たフローフォースの影響で振動したり不安定になってし
まうことを防止する。 【解決手段】 流量制御弁を、比例ソレノイド５と、比
例ソレノイドの励磁力に基づきスプール４側に移動する
弁体７と、弁体とスプールとの間の圧縮弾機８と、弁体
がスプール方向に移動するほど開度量が大きくなって、
スプールを励磁力に抗する方向に押圧すべくパイロット
圧油を供給するパイロット油供給手段とを備えて構成
し、フローフォースによる外乱でスプールが移動した場
合に、該スプールの移動による圧縮弾機の付勢力変化に
伴う弁体の移動でパイロット油供給手段の開度量が変化
し、これに伴うパイロット圧油の供給量の変化で前記フ
ローフォースにより移動したスプールが逆方向に移動す
るようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種建設作業、土
木作業に用いられる建設機械等の油圧回路に配される流
量制御弁の技術分野に属するものである。
木作業に用いられる建設機械等の油圧回路に配される流
量制御弁の技術分野に属するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、この種流量制御弁のなかには、
油圧アクチュエータへの圧油供給量を、パイロット圧油
の供給に基づくスプールの移動量に対応して制御するよ
う構成したものがある。このような流量制御弁として、
従来、図４に示す如きものが知られているが、このもの
は、スプール４の移動方向両側に形成のパイロット油室
２０に供給されるパイロット圧油を受けて、スプール４
が圧縮弾機２１の付勢力に抗して移動するように構成さ
れている。この場合、パイロット圧油の供給量には、操
作レバーの操作に基づいて開度量調節されるパイロット
バルブ、電磁比例減圧弁等から供給されるようになって
いる。
油圧アクチュエータへの圧油供給量を、パイロット圧油
の供給に基づくスプールの移動量に対応して制御するよ
う構成したものがある。このような流量制御弁として、
従来、図４に示す如きものが知られているが、このもの
は、スプール４の移動方向両側に形成のパイロット油室
２０に供給されるパイロット圧油を受けて、スプール４
が圧縮弾機２１の付勢力に抗して移動するように構成さ
れている。この場合、パイロット圧油の供給量には、操
作レバーの操作に基づいて開度量調節されるパイロット
バルブ、電磁比例減圧弁等から供給されるようになって
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記油圧ア
クチュエータに圧油を供給するメイン油路に過大なフロ
ーフォースが発生した場合、該フローフォースがスプー
ルを移動させる外乱として作用することがある。この場
合、スプールには、前記フローフォースを受けて圧縮弾
機の付勢力を増減変化させようとする負荷が働くことに
なるが、前記従来の流量制御弁は、操作レバーを操作位
置から移動させない限りはパイロット圧が変化すること
がなく、このため、スプールは前記フローフォースに基
づく負荷を受けて移動してしまい、この結果、油圧アク
チュエータに供給される圧油量が変動して振動が生じた
り不安定になり易くなったりして操作性に劣るという問
題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があっ
た。
クチュエータに圧油を供給するメイン油路に過大なフロ
ーフォースが発生した場合、該フローフォースがスプー
ルを移動させる外乱として作用することがある。この場
合、スプールには、前記フローフォースを受けて圧縮弾
機の付勢力を増減変化させようとする負荷が働くことに
なるが、前記従来の流量制御弁は、操作レバーを操作位
置から移動させない限りはパイロット圧が変化すること
がなく、このため、スプールは前記フローフォースに基
づく負荷を受けて移動してしまい、この結果、油圧アク
チュエータに供給される圧油量が変動して振動が生じた
り不安定になり易くなったりして操作性に劣るという問
題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があっ
た。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、油圧アクチュエータへの圧油供
給量を、パイロット圧油の供給に基づくスプールの移動
量に対応して制御するよう構成してなる流量制御弁にお
いて、励磁力が比例制御される比例ソレノイドと、該比
例ソレノイドの励磁力で押圧されてスプール側に移動す
る弁体と、弁体とスプールとの間に介装される圧縮弾機
と、比例ソレノイドの非励磁状態では閉じ、弁体がスプ
ール方向に移動するほど開度量が大きくなって、スプー
ルを励磁力に抗する方向に押圧すべくパイロット圧油を
供給するパイロット油供給手段とを備えて構成したもの
である。このものにおいて、パイロット油供給手段は、
スプールの移動方向端部にそれぞれ形成されるパイロッ
ト油室と、比例ソレノイドの非励磁状態では閉じ、弁体
がスプール方向に移動するほど開度量が大きくなって、
スプールを励磁力に抗する方向に押圧する側のパイロッ
ト油室にパイロット圧油を供給する弁手段とで構成する
ことができる。さらに、弁手段は、パイロット油圧源に
接続されるパイロットポートと、パイロット油室同志を
連通させるためのイコライジングラインと、パイロット
油室とイコライジングラインとの間を比例ソレノイドの
非励磁状態では開くが励磁状態では閉じる第一弁路と、
イコライジングラインとパイロットポートとの間を比例
ソレノイドの非励磁状態では閉じるが励磁状態では前記
比例する励磁力に基づいて開度量調節される第二弁路と
で構成することができる。そして、前記第二弁路の開度
量調節は、油圧アクチュエータへの制御流量に対応して
設定される信号入力により比例ソレノイドが励磁した場
合に、これに伴う弁体の移動で第一弁路は閉じるが第二
弁路が開き、これによりパイロット圧油がイコライジン
グラインを経て励磁したとは逆側のパイロット油室に供
給されてスプールが励磁した側に移動し、これに伴い圧
縮される圧縮弾機の付勢力と比例ソレノイドの励磁力と
の拮抗位置に弁体が移動することによる。また、この流
量制御弁には、油タンクに接続されるタンクポートと、
該タンクポートと比例ソレノイド励磁側のパイロット油
室との間を比例ソレノイドの非励磁状態では閉じるが励
磁状態では開く第三弁路とが備えられている。このもの
において、油圧アクチュエータに圧油を供給するメイン
油路側に生じたフローフォースによる外乱でスプールが
移動した場合、該スプールの移動による圧縮弾機の付勢
力変化に伴う弁体の移動でパイロット油供給手段の開度
量が変化し、これに伴うパイロット圧油の供給量の変化
が前記フローフォースにより移動したスプールを逆方向
に移動させるように作用する。これにより、フローフォ
ースを受けてのスプールの移動が修正されることになっ
て、フローフォースの影響で油圧アクチュエータへの圧
油供給量が変動して不用意な振動が生じたり不安定にな
ったりすることが防止され、操作性が向上する。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、油圧アクチュエータへの圧油供
給量を、パイロット圧油の供給に基づくスプールの移動
量に対応して制御するよう構成してなる流量制御弁にお
いて、励磁力が比例制御される比例ソレノイドと、該比
例ソレノイドの励磁力で押圧されてスプール側に移動す
る弁体と、弁体とスプールとの間に介装される圧縮弾機
と、比例ソレノイドの非励磁状態では閉じ、弁体がスプ
ール方向に移動するほど開度量が大きくなって、スプー
ルを励磁力に抗する方向に押圧すべくパイロット圧油を
供給するパイロット油供給手段とを備えて構成したもの
である。このものにおいて、パイロット油供給手段は、
スプールの移動方向端部にそれぞれ形成されるパイロッ
ト油室と、比例ソレノイドの非励磁状態では閉じ、弁体
がスプール方向に移動するほど開度量が大きくなって、
スプールを励磁力に抗する方向に押圧する側のパイロッ
ト油室にパイロット圧油を供給する弁手段とで構成する
ことができる。さらに、弁手段は、パイロット油圧源に
接続されるパイロットポートと、パイロット油室同志を
連通させるためのイコライジングラインと、パイロット
油室とイコライジングラインとの間を比例ソレノイドの
非励磁状態では開くが励磁状態では閉じる第一弁路と、
イコライジングラインとパイロットポートとの間を比例
ソレノイドの非励磁状態では閉じるが励磁状態では前記
比例する励磁力に基づいて開度量調節される第二弁路と
で構成することができる。そして、前記第二弁路の開度
量調節は、油圧アクチュエータへの制御流量に対応して
設定される信号入力により比例ソレノイドが励磁した場
合に、これに伴う弁体の移動で第一弁路は閉じるが第二
弁路が開き、これによりパイロット圧油がイコライジン
グラインを経て励磁したとは逆側のパイロット油室に供
給されてスプールが励磁した側に移動し、これに伴い圧
縮される圧縮弾機の付勢力と比例ソレノイドの励磁力と
の拮抗位置に弁体が移動することによる。また、この流
量制御弁には、油タンクに接続されるタンクポートと、
該タンクポートと比例ソレノイド励磁側のパイロット油
室との間を比例ソレノイドの非励磁状態では閉じるが励
磁状態では開く第三弁路とが備えられている。このもの
において、油圧アクチュエータに圧油を供給するメイン
油路側に生じたフローフォースによる外乱でスプールが
移動した場合、該スプールの移動による圧縮弾機の付勢
力変化に伴う弁体の移動でパイロット油供給手段の開度
量が変化し、これに伴うパイロット圧油の供給量の変化
が前記フローフォースにより移動したスプールを逆方向
に移動させるように作用する。これにより、フローフォ
ースを受けてのスプールの移動が修正されることになっ
て、フローフォースの影響で油圧アクチュエータへの圧
油供給量が変動して不用意な振動が生じたり不安定にな
ったりすることが防止され、操作性が向上する。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図において、１は建設機械に設け
られる油圧アクチュエータ２への圧油供給回路に配され
る流量制御弁であって、該流量制御弁１は、弁本体３に
軸方向移動自在に嵌合されるスプール４の移動量に対応
して、油圧ポンプＰから油圧アクチュエータ２の伸長側
ポート２ａまたは収縮側ポート２ｂに至る弁路の開度量
調節がなされるように構成されているが、前記スプール
４は、後述するように、比例ソレノイド５の励磁力に対
応して供給されるパイロット圧油により移動するように
設定されている。尚、スプール４の開度量調整の詳細に
ついては、説明を省略する。
に基づいて説明する。図において、１は建設機械に設け
られる油圧アクチュエータ２への圧油供給回路に配され
る流量制御弁であって、該流量制御弁１は、弁本体３に
軸方向移動自在に嵌合されるスプール４の移動量に対応
して、油圧ポンプＰから油圧アクチュエータ２の伸長側
ポート２ａまたは収縮側ポート２ｂに至る弁路の開度量
調節がなされるように構成されているが、前記スプール
４は、後述するように、比例ソレノイド５の励磁力に対
応して供給されるパイロット圧油により移動するように
設定されている。尚、スプール４の開度量調整の詳細に
ついては、説明を省略する。
【０００６】６は前記弁体３のスプール移動方向（図
１、２、３において左右方向）両側に組付けられる左右
一対のスリーブであって、該スリーブ６の内筒部６ａの
基端側（弁体３に組付けられる側）には前記スプール４
の端部が移動自在に嵌合されており、また内筒部６ａの
先端側には、スプール移動方向に移動自在な弁体７が嵌
合されているが、該弁体７と前記スプール４の端部との
間には圧縮弾機８が介装されている。
１、２、３において左右方向）両側に組付けられる左右
一対のスリーブであって、該スリーブ６の内筒部６ａの
基端側（弁体３に組付けられる側）には前記スプール４
の端部が移動自在に嵌合されており、また内筒部６ａの
先端側には、スプール移動方向に移動自在な弁体７が嵌
合されているが、該弁体７と前記スプール４の端部との
間には圧縮弾機８が介装されている。
【０００７】また、前記比例ソレノイド５は、前記各ス
リーブ６の左右方向外側面にそれぞれ組付けられるハウ
ジング９に内装されているが、該比例ソレノイド５は、
油圧アクチュエータ２の伸縮作動を行うべく操作される
操作レバー（図示せず）の操作量に比例する励磁力で励
磁する電磁石５ａ、該電磁石５ａの励磁に基づいて弁体
７側に向けて移動するプランジャ５ｂ、該プランジャ５
ｂと一体移動すべくプランジャ５ｂと前記弁体７との間
に介装されるプッシュロッド５ｃ等の部材から構成され
ている。そしてプッシュロッド５ｃは、前記操作レバー
の操作に基づく電磁石５ａの励磁力に対応する押圧力
で、弁体７をスプール４側に向けて押圧するように設定
されている。尚、図２、３において、１０は弁体７とハ
ウジング９との間に介装される弱い推力を持つ緩衝用弾
機である。
リーブ６の左右方向外側面にそれぞれ組付けられるハウ
ジング９に内装されているが、該比例ソレノイド５は、
油圧アクチュエータ２の伸縮作動を行うべく操作される
操作レバー（図示せず）の操作量に比例する励磁力で励
磁する電磁石５ａ、該電磁石５ａの励磁に基づいて弁体
７側に向けて移動するプランジャ５ｂ、該プランジャ５
ｂと一体移動すべくプランジャ５ｂと前記弁体７との間
に介装されるプッシュロッド５ｃ等の部材から構成され
ている。そしてプッシュロッド５ｃは、前記操作レバー
の操作に基づく電磁石５ａの励磁力に対応する押圧力
で、弁体７をスプール４側に向けて押圧するように設定
されている。尚、図２、３において、１０は弁体７とハ
ウジング９との間に介装される弱い推力を持つ緩衝用弾
機である。
【０００８】一方、前記スリーブ６には、パイロット油
圧源１１に連結されるパイロットポート６ｂ、油タンク
１２に連結されるタンクポート６ｃ、およびイコライジ
ングポート６ｄの各ポートが形成されているが、左右の
スリーブ６のイコライジングポート６ｄ同志は、イコラ
イジングライン１３により連通されている。さらにスリ
ーブ内筒部６ａには、スプール４と弁体７との間にパイ
ロット油室１４が、弁体７と前記ハウジング９との間に
戻り油室１５が形成されていると共に、弁体７には、パ
イロット油室１４と戻り油室１５とを連通する連通孔７
ａが穿設されている。
圧源１１に連結されるパイロットポート６ｂ、油タンク
１２に連結されるタンクポート６ｃ、およびイコライジ
ングポート６ｄの各ポートが形成されているが、左右の
スリーブ６のイコライジングポート６ｄ同志は、イコラ
イジングライン１３により連通されている。さらにスリ
ーブ内筒部６ａには、スプール４と弁体７との間にパイ
ロット油室１４が、弁体７と前記ハウジング９との間に
戻り油室１５が形成されていると共に、弁体７には、パ
イロット油室１４と戻り油室１５とを連通する連通孔７
ａが穿設されている。
【０００９】次に、前記弁体７の作動を、図２、３に基
づいて説明するが、操作レバーが操作されていない、つ
まり左右の比例ソレノイド５が何れも励磁していない状
態では、弁体７は圧縮弾機８の付勢力を受けて最も比例
ソレノイド５側に位置している。このとき、スリーブ６
のパイロットポート６ｂおよびタンクポート６ｃは弁体
７によって閉ざされた状態となっており、また、イコラ
イジングポート６ｄとパイロット油室１４との間に形成
される第一弁路１６は開いている。この状態では、左右
のパイロット油室１４にパイロット圧油が供給されない
と共に、これらパイロット油室１４同志はイコライジン
グライン１３を介して連通しており、スプール４は中立
状態となっている（図２参照）。
づいて説明するが、操作レバーが操作されていない、つ
まり左右の比例ソレノイド５が何れも励磁していない状
態では、弁体７は圧縮弾機８の付勢力を受けて最も比例
ソレノイド５側に位置している。このとき、スリーブ６
のパイロットポート６ｂおよびタンクポート６ｃは弁体
７によって閉ざされた状態となっており、また、イコラ
イジングポート６ｄとパイロット油室１４との間に形成
される第一弁路１６は開いている。この状態では、左右
のパイロット油室１４にパイロット圧油が供給されない
と共に、これらパイロット油室１４同志はイコライジン
グライン１３を介して連通しており、スプール４は中立
状態となっている（図２参照）。
【００１０】前記比例ソレノイド５の非励磁状態から、
例えば操作レバーの操作に基づき右側の比例ソレノイド
５が励磁した場合、該励磁に伴うプランジャ５ｂの移動
でプッシュロッド５ｃが右側の弁体７を押圧し、これに
より該弁体７は前記圧縮弾機８を圧縮して左方向（スプ
ール４側）に移動する。この弁体７の左方向への移動に
より、前記イコライジングポート６ｄとパイロット油室
１４との間の第一弁路１６が閉じると共に、パイロット
ポート６ｂとイコライジングポート６ｄとの間に形成さ
れる第二弁路１７、およびタンクポート６ｃと戻り油室
１５との間に形成される第三弁路１８が開く（図３参
照）。この状態では、パイロット油圧源１１からのパイ
ロット圧油が、右側スリーブ６のパイロットポート６ｂ
から第二弁路１７、イコライジングポート６ｄを経由し
てイコライジングライン１３に供給され、さらに該イコ
ライジングライン１３から左側のスリーブ６のイコライ
ジングポート６ｄ、第一弁路１６を経由して左側のパイ
ロット油室１４に供給される。
例えば操作レバーの操作に基づき右側の比例ソレノイド
５が励磁した場合、該励磁に伴うプランジャ５ｂの移動
でプッシュロッド５ｃが右側の弁体７を押圧し、これに
より該弁体７は前記圧縮弾機８を圧縮して左方向（スプ
ール４側）に移動する。この弁体７の左方向への移動に
より、前記イコライジングポート６ｄとパイロット油室
１４との間の第一弁路１６が閉じると共に、パイロット
ポート６ｂとイコライジングポート６ｄとの間に形成さ
れる第二弁路１７、およびタンクポート６ｃと戻り油室
１５との間に形成される第三弁路１８が開く（図３参
照）。この状態では、パイロット油圧源１１からのパイ
ロット圧油が、右側スリーブ６のパイロットポート６ｂ
から第二弁路１７、イコライジングポート６ｄを経由し
てイコライジングライン１３に供給され、さらに該イコ
ライジングライン１３から左側のスリーブ６のイコライ
ジングポート６ｄ、第一弁路１６を経由して左側のパイ
ロット油室１４に供給される。
【００１１】そして、前記左側パイロット油室１４にパ
イロット圧油が供給されることにより、スプール４は右
方向に移動して油圧アクチュエータ２に圧油を供給する
圧油供給状態となるが、該スプール４の移動により右側
の圧縮弾機８が圧縮される。さらに、この圧縮弾機８の
付勢力を受けて弁体７が右方向に移動するが、該弁体７
の移動は、圧縮弾機８が弁体７を右方向に押圧する力
と、前記比例ソレノイド５の励磁力によりプッシュロッ
ド５ｃが弁体７を左方向に押圧する力とが拮抗する（釣
り合う）ところで停止する。このとき右側のパイロット
油室１４の油は、弁体７の連通孔７ａ、戻り油室１５、
第三弁路１８、タンクポート６ｃを経て油タンク１２側
に排出される。
イロット圧油が供給されることにより、スプール４は右
方向に移動して油圧アクチュエータ２に圧油を供給する
圧油供給状態となるが、該スプール４の移動により右側
の圧縮弾機８が圧縮される。さらに、この圧縮弾機８の
付勢力を受けて弁体７が右方向に移動するが、該弁体７
の移動は、圧縮弾機８が弁体７を右方向に押圧する力
と、前記比例ソレノイド５の励磁力によりプッシュロッ
ド５ｃが弁体７を左方向に押圧する力とが拮抗する（釣
り合う）ところで停止する。このとき右側のパイロット
油室１４の油は、弁体７の連通孔７ａ、戻り油室１５、
第三弁路１８、タンクポート６ｃを経て油タンク１２側
に排出される。
【００１２】ここで、スプール４を右方向に移動させる
べく左側パイロット油室１４に供給されるパイロット圧
油の供給量は、右側のパイロットポート６ｂとイコライ
ジングポート６ｄとの間の第二弁路１７の開度量によっ
て決まるが、該開度量は、弁体７が右側に位置するほど
小さく（前述したように比例ソレノイド５が非励磁状態
で弁体７が最も右側に位置している状態では第二弁路１
７は閉じている。）、弁体７が左側に位置するほど大き
くなるように設定されている。そしてこの開度量、即ち
弁体７の位置は、比例ソレノイド５の励磁力に対応して
調節される。つまり、比例ソレノイド５の励磁状態にお
ける弁体７の位置は、前述したように圧縮弾機８の付勢
力と比例ソレノイド５の励磁力とが拮抗（釣り合う）す
る位置であり、従って比例ソレノイド５の励磁力が大き
いほどこれと釣り合う圧縮弾機８の付勢力も大きいこと
になるが、該圧縮弾機８の付勢力はスプール４の右方向
への移動量に略比例して大きくなる。そして、このスプ
ール４の右方向への移動量は左側パイロット油室１４に
供給されるパイロット圧、即ち前述したように右側の第
二弁路１７の開度量によって決まるため、比例ソレノイ
ド５の励磁力が大きくなるほど第二弁路１７の開度量が
大きくなるよう調節される。この様に、比例ソレノイド
５の励磁力が大きくなるほど右側第二弁路１７の開度量
が大きくなって左側パイロット油室１４に供給されるパ
イロット圧油の供給量が多くなる、つまりスプール４が
大きく移動することになり、而して比例ソレノイド５の
励磁力に対応したスプール４の移動量調整を行えるよう
になっている。
べく左側パイロット油室１４に供給されるパイロット圧
油の供給量は、右側のパイロットポート６ｂとイコライ
ジングポート６ｄとの間の第二弁路１７の開度量によっ
て決まるが、該開度量は、弁体７が右側に位置するほど
小さく（前述したように比例ソレノイド５が非励磁状態
で弁体７が最も右側に位置している状態では第二弁路１
７は閉じている。）、弁体７が左側に位置するほど大き
くなるように設定されている。そしてこの開度量、即ち
弁体７の位置は、比例ソレノイド５の励磁力に対応して
調節される。つまり、比例ソレノイド５の励磁状態にお
ける弁体７の位置は、前述したように圧縮弾機８の付勢
力と比例ソレノイド５の励磁力とが拮抗（釣り合う）す
る位置であり、従って比例ソレノイド５の励磁力が大き
いほどこれと釣り合う圧縮弾機８の付勢力も大きいこと
になるが、該圧縮弾機８の付勢力はスプール４の右方向
への移動量に略比例して大きくなる。そして、このスプ
ール４の右方向への移動量は左側パイロット油室１４に
供給されるパイロット圧、即ち前述したように右側の第
二弁路１７の開度量によって決まるため、比例ソレノイ
ド５の励磁力が大きくなるほど第二弁路１７の開度量が
大きくなるよう調節される。この様に、比例ソレノイド
５の励磁力が大きくなるほど右側第二弁路１７の開度量
が大きくなって左側パイロット油室１４に供給されるパ
イロット圧油の供給量が多くなる、つまりスプール４が
大きく移動することになり、而して比例ソレノイド５の
励磁力に対応したスプール４の移動量調整を行えるよう
になっている。
【００１３】叙述の如く構成されたものにおいて、スプ
ール４の移動量は、前述したように比例ソレノイド５の
励磁力に対応して調節されることになるが、このものに
おいて、例えば、右側の比例ソレノイド５が励磁してい
る圧油供給状態で、油圧アクチュエータ２に圧油を供給
するメイン油路側に生じたフローフォースによる外乱で
スプール４が右方向に移動した場合、該移動に伴って右
側の圧縮弾機８の付勢力が増加する。これにより、圧縮
弾機８の付勢力が比例ソレノイド５の励磁力より大きく
なって弁体７が右方向に移動し、右側第二弁路１７の開
度量が小さくなる。これに伴って左側パイロット油室１
４に供給されるパイロット圧油の供給量が減少し、スプ
ール４は左方向に移動することになって前記フローフォ
ースに基づくスプール４の右移動が相殺される。また、
前記右側の比例ソレノイド５が励磁している圧油供給状
態で、メイン油路側に生じたフローフォースによる外乱
でスプール４が左方向に移動した場合には、該スプール
４の左方向への移動に伴って右側の圧縮弾機８の付勢力
が減少する。これによって弁体７が左方向に移動し、右
側の第二弁路１７の開度量が大きくなる。さらに、これ
に伴って左側のパイロット油室１４に供給されるパイロ
ット圧油の供給量が増加し、スプール４は右方向に移動
することになって前記フローフォースに基づくスプール
４の左移動が相殺される。
ール４の移動量は、前述したように比例ソレノイド５の
励磁力に対応して調節されることになるが、このものに
おいて、例えば、右側の比例ソレノイド５が励磁してい
る圧油供給状態で、油圧アクチュエータ２に圧油を供給
するメイン油路側に生じたフローフォースによる外乱で
スプール４が右方向に移動した場合、該移動に伴って右
側の圧縮弾機８の付勢力が増加する。これにより、圧縮
弾機８の付勢力が比例ソレノイド５の励磁力より大きく
なって弁体７が右方向に移動し、右側第二弁路１７の開
度量が小さくなる。これに伴って左側パイロット油室１
４に供給されるパイロット圧油の供給量が減少し、スプ
ール４は左方向に移動することになって前記フローフォ
ースに基づくスプール４の右移動が相殺される。また、
前記右側の比例ソレノイド５が励磁している圧油供給状
態で、メイン油路側に生じたフローフォースによる外乱
でスプール４が左方向に移動した場合には、該スプール
４の左方向への移動に伴って右側の圧縮弾機８の付勢力
が減少する。これによって弁体７が左方向に移動し、右
側の第二弁路１７の開度量が大きくなる。さらに、これ
に伴って左側のパイロット油室１４に供給されるパイロ
ット圧油の供給量が増加し、スプール４は右方向に移動
することになって前記フローフォースに基づくスプール
４の左移動が相殺される。
【００１４】この様に、本発明が実施されたものにあっ
ては、油圧アクチュエータ２への圧油供給状態で、メイ
ン油路側にフローフォースが生じてスプール４を移動さ
せる方向の外乱が働いてスプール４が移動したとき、こ
れに伴う圧縮弾機８の付勢力変化を受けた弁体７の移動
でパイロット圧油の供給量が増減し、これにより前記フ
ローフォースに基づいて移動する方向とは逆方向にスプ
ール４が移動することになって相殺されることになる。
ては、油圧アクチュエータ２への圧油供給状態で、メイ
ン油路側にフローフォースが生じてスプール４を移動さ
せる方向の外乱が働いてスプール４が移動したとき、こ
れに伴う圧縮弾機８の付勢力変化を受けた弁体７の移動
でパイロット圧油の供給量が増減し、これにより前記フ
ローフォースに基づいて移動する方向とは逆方向にスプ
ール４が移動することになって相殺されることになる。
【００１５】この結果、フローフォースを受けてのスプ
ール４の移動が修正されることになって、従来のように
フローフォースの影響で油圧アクチュエータ２へ圧油供
給量が変動して不用意な振動が生じたり不安定になった
りすることが防止され、操作性が向上する。そのうえ、
操作レバーが中立位置に操作されている状態では、両パ
イロット油室１４は、油タンク１２に通じることなく閉
じられた状態となっているものの、イコライジングライ
ン１３を介して連通した状態になっているため左右同圧
となって、スプール４は中立位置に維持されることにな
り、この結果、エンジン始動時等において誤作動がな
く、不用意に作動してしまうことを防止できる。
ール４の移動が修正されることになって、従来のように
フローフォースの影響で油圧アクチュエータ２へ圧油供
給量が変動して不用意な振動が生じたり不安定になった
りすることが防止され、操作性が向上する。そのうえ、
操作レバーが中立位置に操作されている状態では、両パ
イロット油室１４は、油タンク１２に通じることなく閉
じられた状態となっているものの、イコライジングライ
ン１３を介して連通した状態になっているため左右同圧
となって、スプール４は中立位置に維持されることにな
り、この結果、エンジン始動時等において誤作動がな
く、不用意に作動してしまうことを防止できる。
【図１】流量制御弁の断面図である。
【図２】比例ソレノイド非励磁状態を示す要部拡大図で
ある。
ある。
【図３】比例ソレノイド励磁状態を示す要部拡大図であ
る。
る。
【図４】従来例を示す流量制御弁の断面図である。
１ 流量制御弁 ２ 油圧アクチュエータ ４ スプール ５ 比例ソレノイド ６ｂ パイロットポート ６ｃ タンクポート ７ 弁体 ８ 圧縮弾機 １１ パイロット油圧源 １３ イコライジングライン １４ パイロット油室 １６ 第一弁路 １７ 第二弁路 １８ 第三弁路
Claims (6)
- 【請求項１】 油圧アクチュエータへの圧油供給量を、
パイロット圧油の供給に基づくスプールの移動量に対応
して制御するよう構成してなる流量制御弁において、励
磁力が比例制御される比例ソレノイドと、該比例ソレノ
イドの励磁力で押圧されてスプール側に移動する弁体
と、弁体とスプールとの間に介装される圧縮弾機と、比
例ソレノイドの非励磁状態では閉じ、弁体がスプール方
向に移動するほど開度量が大きくなって、スプールを励
磁力に抗する方向に押圧すべくパイロット圧油を供給す
るパイロット油供給手段とを備えて構成した流量制御
弁。 - 【請求項２】 請求項１において、パイロット油供給手
段は、スプールの移動方向端部にそれぞれ形成されるパ
イロット油室と、比例ソレノイドの非励磁状態では閉
じ、弁体がスプール方向に移動するほど開度量が大きく
なって、スプールを励磁力に抗する方向に押圧する側の
パイロット油室にパイロット圧油を供給する弁手段とで
構成されている流量制御弁。 - 【請求項３】 請求項２において、弁手段は、パイロッ
ト油圧源に接続されるパイロットポートと、パイロット
油室同志を連通させるためのイコライジングラインと、
パイロット油室とイコライジングラインとの間を比例ソ
レノイドの非励磁状態では開くが励磁状態では閉じる第
一弁路と、イコライジングラインとパイロットポートと
の間を比例ソレノイドの非励磁状態では閉じるが励磁状
態では前記比例する励磁力に基づいて開度量調節される
第二弁路とで構成した流量制御弁。 - 【請求項４】 請求項２、３において、第二弁路の開度
量調節は、油圧アクチュエータへの制御流量に対応して
設定される信号入力により比例ソレノイドが励磁した場
合に、これに伴う弁体の移動で第一弁路は閉じるが第二
弁路が開き、これによりパイロット圧油がイコライジン
グラインを経て励磁したとは逆側のパイロット油室に供
給されてスプールが励磁した側に移動し、これに伴い圧
縮される圧縮弾機の付勢力と比例ソレノイドの励磁力と
の拮抗位置に弁体が移動することによる流量制御弁。 - 【請求項５】 請求項２、３、または４において、油タ
ンクに接続されるタンクポートと、該タンクポートと比
例ソレノイド励磁側のパイロット油室との間を比例ソレ
ノイドの非励磁状態では閉じるが励磁状態では開く第三
弁路とが備えられている流量制御弁。 - 【請求項６】 請求項１、２、３、４または５におい
て、油圧アクチュエータに圧油を供給するメイン油路側
に生じたフローフォースによる外乱でスプールが移動し
た場合に、該スプールの移動による圧縮弾機の付勢力変
化に伴う弁体の移動でパイロット油供給手段の開度量が
変化し、これに伴うパイロット圧油の供給量の変化が前
記フローフォースにより移動したスプールを逆方向に移
動させるように作用する流量制御弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27674895A JPH0996302A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 流量制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27674895A JPH0996302A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 流量制御弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996302A true JPH0996302A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17573798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27674895A Withdrawn JPH0996302A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 流量制御弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0996302A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100668409B1 (ko) * | 2003-07-09 | 2007-01-16 | 가부시키카이샤 나브코 | 선박용 스풀밸브 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27674895A patent/JPH0996302A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100668409B1 (ko) * | 2003-07-09 | 2007-01-16 | 가부시키카이샤 나브코 | 선박용 스풀밸브 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |