JPH0995344A - チューブ内容物押出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミチューブ、ラミネートチューブ等の内容
物を極めて簡便にブラシ等に適当な量だけ付着させるこ
とができるチューブ内容物押出装置を提供する。 【解決手段】本発明装置は、ブラシＢを挿入する挿入開
口１ｂが縦方向の下側に設けられた箱体１と、ノズルｎ
を下向きにさせた状態で、チューブＯを箱体１内に固定
する受金具２と、箱体１内に設けられ、チューブＯのノ
ズル口を塞いだり開けたりする開閉子３と、箱体１内に
固定したチューブＯの底を挟んだ状態で、案内縦軸４ｃ
に案内されて移動し、チューブＯに充填された内容物を
ローラー４ａにてチューブＯのノズル側に押し下げるロ
ーラー装置４とを有し、箱体１の挿入開口１ｂからブラ
シＢを挿入すると、開閉子３が移動してノズル口を開く
とともに、ブラシＢの適所にチューブ内容物が付着する
構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アルミチューブ、
ラミネートチューブ等に充填された内容物を極めて簡便
に取り出してブラシに付着させることができるチューブ
内容物押出装置に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】通常、練歯磨等が充填
されたアルミチューブ、ラミネートチューブ等から内容
物を押出す場合は、チューブノズル先端に取付けられた
キャップを手で外し、当該チューブの腹を適当に指で押
して行う。したがって、ブラシにチューブ内容物を付け
る場合には、一方の手でブラシを持ち、他方の手でチュ
ーブを持つという両手作業となる。

【０００３】ところで、アルミチューブやラミネートチ
ューブを使用するに当たっては、以下の問題が生じてい
た。第１に歯磨き等のようにチューブノズルからキャッ
プを外して、当該チューブ内容物をブラシ等に適当な量
だけ付けるには、両手作業となるので、手に障害がある
人にとって大変困難である。

【０００４】第２にチューブノズルにキャップを閉める
際にチューブの腹を押してしまうと、チューブ内容物が
ノズルから漏れ出して衛生的に好ましくない状態にな
る。

【０００５】第３にチューブ内容物を最後まで使い切る
には、ある程度以上の力でチューブを押し絞る等の工夫
が必要となるので、幼児などに難しい作業となるので、
消費に無駄が生じる。

【０００６】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第１の目的は、手に障
害がある人でも、アルミチューブ、ラミネートチューブ
等の内容物を極めて簡便にブラシ等に適当な量だけ付着
させることができるチューブ内容物押出装置を提供せん
とするものである。

【０００７】本発明の第２の目的は、チューブ内容物が
ノズルから不必要に漏れ出すのを防止でき、衛生的に極
めて優れたチューブ内容物押出装置を提供せんとするも
のである。

【０００８】本発明の第３の目的は、ある程度以上の力
でチューブを押し絞る等の工夫等をしなくても、チュー
ブ内容物を最後まで使い切ることができ、消費の無駄を
防止することができるチューブ内容物押出装置を提供せ
んとするものである。

【０００９】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の記載から自ずと明らかとなろう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記した課題の解決は、
本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用する
ことにより達成される。

【００１１】すなわち、本発明装置の第１の特徴は、ブ
ラシを挿入する挿入開口が縦方向の下側に設けられた箱
体と、ノズルを下向きにさせた状態で、チューブを前記
箱体内に固定する固定手段と、前記箱体内に設けられ、
前記チューブのノズル口を塞いだり開けたりする開閉子
と、前記箱体内に固定したチューブの底を挟んだ状態
で、案内縦軸に案内されて移動し、当該チューブに充填
された内容物をローラーにて当該チューブのノズル側に
押し下げるローラー装置とを有し、前記箱体の挿入開口
からブラシを挿入すると、前記開閉子が移動してノズル
口を開くとともに、当該ブラシの適所にチューブ内容物
が付着する構造としたチューブ内容物押出装置にある。

【００１２】本発明装置の第２の特徴は、前記本発明装
置の第１の特徴における前記ローラー装置が、前記箱体
の外面に突出された把手を有し、当該把手と連動して前
記ローラーが回転して、前記案内縦軸に沿って当該ロー
ラーがスライドする構成としたチューブ内容物押出装置
にある。

【００１３】本発明装置の第３の特徴は、前記本発明装
置の第１又は第２の特徴における前記開閉子が、前記箱
体の挿入開口から挿入されたブラシのヘッドを収容する
収容部と、前記チューブのノズル口を塞ぐ蓋部とを備
え、前記収容部にブラシをセットして当該ブラシを押し
込むと、スライドしてノズル口を開ける動作をし、当該
収容部からブラシを取り外すと、バネの弾性力にて元の
位置にスライドしてノズル口を塞ぐ動作をする構成から
なるチューブ内容物押出装置にある。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明のチューブ内容物押出装置
は、洗面台やテーブルに載せて使用したり、壁に貼り付
けて使用する。本発明装置にセットするチューブとして
は、練歯磨チューブ、練靴墨チューブ、クリーニング用
クリームチューブ、コンパンドクリームチューブ等を挙
げることができる。

【００１５】本発明装置では、箱体内にチューブをセッ
トした後、当該チューブの内容物を取り出すに当たっ
て、使用する毎にローラー装置のローラーを適当に回転
させてチューブ内容物をノズル側に押し下げる。これに
より、チューブ内に適当な圧力がかかるので、挿入開口
からブラシを挿入させて開閉子を移動させると、チュー
ブのノズル口が開いて、適当量のチューブ内容物がブラ
シに付着する。

【００１６】

【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明をその装置
例に基づいて、より詳細に説明する。

【００１７】図１及び図２は本装置例のチューブ内容物
押出装置αにチューブＯをセットした状態を示す。チュ
ーブ内容物押出装置αの主要構成は、箱体１、固定手段
としての受金具２、開閉子３、ローラー装置４からな
る。

【００１８】箱体１は、角柱の形状をし、上部に開閉蓋
１ａが設けられ、下方の正面側にブラシＢを挿入する挿
入開口１ｂが設けられた構造になっている。

【００１９】図３はチューブＯのノズルｎを固定する受
金具２を示す。受金具２は、図３に示すように、箱体１
内の挿入開口の上方の位置に底板１ｃと平行に固定され
る。受金具２は、プレートにより形成され、挿入開口１
ｂ側にチューブＯのノズルｎを嵌挿する略Ｕ字状の切り
欠き部２ａを備えている。

【００２０】なお、本装置例では、受金具２に切り欠き
部２ａを設ける構成にしたが、切り欠き部２ａの代わり
にノズルｎの径よりも一回り大きい開口を設け、当該開
口のチューブ側の縁に固定スプリングを設ける構成にし
ても良い。この場合は、固定スプリングがチューブＯを
縦方向に押し上げるので、チューブに適当な圧力が伝わ
り、当該チューブのノズルから効率よく内容物が押出さ
れる。

【００２１】図４(a) 及び(b) は開閉子３を示す。開閉
子３は、図４に示すように、ブラシＢのヘッドを挿入口
３ｃから収容する収容部３ａと、挿入口３ｃと反対側の
収容部３ａの箇所に接続され、チューブＯのノズル口を
塞ぐ蓋部３ｂとを備えている。

【００２２】開閉子３の挿入口３ｃ側の収容部３ａの底
面、及び挿入口３ｃと反対側の収容部３ａの壁部には、
それぞれ後述するガイドレール５の水平溝５ａ、及び傾
斜溝５ｂにピンが入り込んで支えられるピン部３ｄ、３
ｅが設けられている。

【００２３】なお、ピン部３ｅには、バネ６が取付けら
れ、常時、バネ６の弾性力により開閉子３が手前側に位
置し、チューブＯのノズルｎが塞がる仕掛けになってい
る。

【００２４】収容部３ａは長手方向に側壁が設けられ、
毛を上方に向けたまま歯ブラシＢのヘッドを収容できる
形状をしている。蓋部３ｂはノズルｎの口径よりも大面
積の接触ヘッド３ｆが設けられ、側面略７字状に形成さ
れている。

【００２５】開閉子３は、箱体１の底板１ｃの中央部に
取付けられたガイドレール５の水平溝５ａ及び傾斜溝５
ｂに案内されて蓋部３ｂの接触ヘッド３ｆを下方に傾斜
させて、チューブＯのノズルｎの真下にブラシＢのヘッ
ドが位置するように移動する。

【００２６】ローラー装置４は、一対のローラー４ａ、
ローラー支持具４ｂ、案内縦軸４ｃ、把手４ｄ及びラッ
チ４ｅを備えている。一対のローラー４ａは、箱体１内
に固定されたチューブＯの上方を挟むとともに、把手４
ｄと連動して回転し、案内縦軸４ｃに案内されてチュー
ブＯのノズルｎ側に移動する構造をしている。よって、
ローラー４ａによりチューブＯの内容物はノズルｎ側に
押し下げられる。ラッチ４ｅは、一対のローラー４ａの
逆回転を防止する働きをする。

【００２７】図５は本装置例に係るチューブ内容物押出
装置αの背面の状態を示す。チューブ内容物押出装置α
の箱体１の背面１ｄには、縦方向の上下中央に取付口１
ｅ、１ｆが設けられている。取付口１ｅ、１ｆは、壁に
貼付けるための吸盤を取付けるためのものである。な
お、吸盤の代わりに粘着テープを用いてチューブ内容物
押出装置αを壁に貼り付ける構造にしても良い。

【００２８】次に、本装置例のチューブ内容物押出装置
αの使用方法について説明する。チューブ内容物押出装
置αに練歯磨チューブＯをセットするに当たっては、練
歯磨チューブＯのキャップを取り外し、チューブＯのノ
ズルｎを下向きにする。そして、チューブＯのノズルｎ
を受金具２の切り欠き部２ａに嵌挿して箱体１内に固定
する。このとき、開閉子３にてチューブＯのノズル口が
塞がれ、ローラー装置４のローラー４ａにてチューブＯ
の底が挟まれる状態となる。

【００２９】歯ブラシＢに練歯磨を付着させるに当たっ
ては、歯ブラシＢのヘッドを開閉子３の収容部３ａに収
めて押し込む。これにより、開閉子３が横方向にスライ
ドしてノズル口が開いて歯ブラシＢの毛の部分に練歯磨
が付着する。続いて、開閉子３の収容部３ａから歯ブラ
シＢを取り外すことにより、開閉子３がバネの弾性力に
て元の位置にスライドしてチューブのノズルが塞がる。

【００３０】以上本発明の代表的な装置例について説明
したが、本発明は必ずしもこれらの装置例の手段だけに
限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、
後述する効果を有する範囲内において適宜変更して実施
することができるものである。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ラシを挿入するだけで、アルミチューブ、ラミネートチ
ューブ等の内容物を極めて簡便にブラシ等に適当な量だ
け付着させることができるので、手に障害がある人でも
簡便にチューブ内容物を取り出すことができるという効
果を奏する。

【００３２】また、チューブ内容物がノズルから不必要
に漏れ出すのを防止できるので、衛生的に極めて優れた
効果を奏する。さらに、特別な工夫等をしなくても、チ
ューブ内容物を最後まで使い切ることができるので、消
費の無駄を防止することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置例に係るチューブ内容物押出装置
の側方から透視した一部破断図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ断面を示した一部破断図である。

【図３】図１のＹ−Ｙ断面図である。

【図４】図中(a) は開閉子の側面図、(b) は開閉子の正
面図である。

【図５】本装置例に係る装置の背面図である。

【符号の説明】

α…チューブ内容物押出装置 Ｏ…チューブ １…箱体 １ａ…開閉蓋 １ｂ…挿入開口 １ｃ…底板 １ｄ…背面 １ｅ、１ｆ…取付口 ２…受金具 ２ａ…切り欠き部 ３…開閉子 ３ａ…収容部 ３ｂ…蓋部 ３ｃ…挿入口 ３ｄ、３ｅ…ピン部 ３ｆ…接触ヘッド ４…ローラー装置 ４ａ…ローラー ４ｂ…ローラー支持具 ４ｃ…案内縦軸 ４ｄ…把手 ４ｅ…ラッチ ５…ガイドレール ５ａ…水平溝 ５ｂ…傾斜溝 ６…バネ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ブラシを挿入する挿入開口が縦方向の下側
   に設けられた箱体と、 ノズルを下向きにさせた状態で、チューブを前記箱体内
   に固定する固定手段と、 前記箱体内に設けられ、前記チューブのノズル口を塞い
   だり開けたりする開閉子と、 前記箱体内に固定したチューブの底を挟んだ状態で、案
   内縦軸に案内されて移動し、当該チューブに充填された
   内容物をローラーにて当該チューブのノズル側に押し下
   げるローラー装置とを有し、 前記箱体の挿入開口からブラシを挿入すると、前記開閉
   子が移動してノズル口を開くとともに、当該ブラシの適
   所にチューブ内容物が付着する構造とした、 ことを特徴とするチューブ内容物押出装置。
2. 【請求項２】前記ローラー装置は、 前記箱体の外面に突出された把手を有し、当該把手と連
   動して前記ローラーが回転して、前記案内縦軸に沿って
   当該ローラーがスライドする構成とした、 ことを特徴とする請求項１に記載のチューブ内容物押出
   装置。
3. 【請求項３】前記開閉子は、 前記箱体の挿入開口から挿入されたブラシのヘッドを収
   容する収容部と、前記チューブのノズル口を塞ぐ蓋部と
   を備え、 前記収容部にブラシをセットして当該ブラシを押し込む
   と、スライドしてノズル口を開ける動作をし、当該収容
   部からブラシを取り外すと、バネの弾性力にて元の位置
   にスライドしてノズル口を塞ぐ動作をする構成とした、 ことを特徴とする請求項１又は２に記載のチューブ内容
   物押出装置。