JPH0993930A - スイッチング電源装置およびその制御方法 - Google Patents

スイッチング電源装置およびその制御方法

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JPH0993930A
JPH0993930A JP7242969A JP24296995A JPH0993930A JP H0993930 A JPH0993930 A JP H0993930A JP 7242969 A JP7242969 A JP 7242969A JP 24296995 A JP24296995 A JP 24296995A JP H0993930 A JPH0993930 A JP H0993930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサへの充電電力を平均化し、小型、
安価なフラッシュ定着用に使用できる電源装置を提供す
る。 【解決手段】 制御パルスに基づいて交流を出力する第
1および第2のインバータ部30aおよび30bと、こ
れらと出力トランス12aおよび12bを介して接続さ
れた第1および第2の整流部13aおよび13bとを設
け、これらの整流部の出力側を並列に接続し、出力トラ
ンスの一方の側を接続する。位相制御部50によって上
記のインバータ部30aおよび30bに供給される制御
パルス41および42の位相差を反転させ第1および第
2の整流部13aおよび13bの接続を並列から直列に
切り替え可能とする。そして、充電初期は、低電圧・大
電流を供給し、充電後期には、高電圧・小電流を供給す
ることによって充電電力の均一化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式複写機など
に用いられるフラッシュランプ発光用のコンデンサを充
電するフラッシュ用電源装置等に好適なスイッチング電
源装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に、フラッシュランプにエネルギ
を供給するコンデンサを充電する電源装置の一例を示し
てある。この充電装置10は、スイッチング方式等を用
いて交流出力の制御が可能な電源部11と、電源部11
の交流出力を変圧するトランス12と、変圧された交流
を整流する整流回路13を備えており、整流回路13の
出力側には、さらに、平滑回路14と平滑コンデンサ1
5が設けられている。電源部11の出力は、出力端子O
1 の電圧と、整流回路13の出力電流を検出抵抗16を
介して制御部17によって検出制御されている。この充
電装置10の出力端子O1 、O2 にコンデンサ2が接続
され、さらに、このコンデンサ2にXe等のフラッシュ
ランプ3が接続される。充電装置10によって、コンデ
ンサ2が定電流で規定電圧まで充電されると、トリガー
回路4によってトリガーがかかり、フラッシュランプ3
がコンデンサ2からのエネルギーを受けて発光する。
【0003】図13に、コンデンサ2の充電電圧および
電流の変化を示してある。時刻t1に充電が開始される
と、充電装置10から一定の電流I0 がコンデンサ2に
供給される。そして、時刻t1から時間T0 後の時刻t
2に、コンデンサ2が規定の電圧V0 に達すると充電が
完了し、その後、時刻t3にトリガーがかかると、フラ
ッシュランプが発光しコンデンサ2は放電される。時刻
t4にコンデンサ2の電圧は0に戻るので、時刻t1と
同様の方法で再充電が行われる。
【0004】このような充電装置10において、電流値
0 が一定となる条件で充電が行われるので、充電装置
10の出力電圧は時間に比例して増大する。すなわち、
コンデンサ2の充電初期である時刻t1近傍では、電圧
が低いので充電装置10の出力電力は小さいが、充電が
完了する時刻t2近傍では電圧が高くなるので出力電力
が大きくなる。従って、充電が完了する直前の出力電力
が最大となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、この充電装置
では充電の完了する直前の出力が最大出力電力であり、
この最大出力電力に見合った規格で装置の電源部、整流
回路、その他の回路を設計し、さらに、その規格に適合
した素子等を選択する必要がある。このため、充電途上
において電源装置から供給される電力を考慮すると、電
源装置が大型で高価格なものとなる。コンデンサの充電
等に用いられるこのような電源装置は、安価で小型なも
のが望まれている。しかしながら、従来の電源装置では
そのような要望に答えるのは困難である。そこで、本発
明においては、コンデンサ等へ充電する際の電力を平均
化できる電源装置を実現することによって、小型で安価
な電源装置を提供することを目的としている。さらに、
本発明においては、出力側に抵抗やスイッチなどの損失
の発生し易い素子等を用いることなく出力電力の平均化
できるようにし、簡易な構成で、損失の少ない電源装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、パルス幅制
御(PWM)など行う制御部から供給される制御パルス
に基づいて電力制御が可能なスイッチング電源におい
て、制御パルスの位相差を変更可能としている。そし
て、位相差を変更することによって出力電圧と出力電流
を制御し、充電の途中で低電圧−高電流の状態から高電
圧−低電流の状態に変更し、充電中の電力の平均化を図
ると共に、充電時間を短縮できるようにしている。
【0007】すなわち、本発明の電源装置は、第1およ
び第2の制御パルスにそれぞれ基き交流を出力する第1
および第2の電源部と、これら第1および第2の電源部
の出力トランスに接続され全波整流を行った直流を出力
する第1および第2の整流部とを備えており、これら第
1および第2の整流部の出力を並列に接続し、また、第
1および第2の電源部の出力トランスの一方の2次巻線
の一方の側を他方の出力トランスの2次巻線の一方の側
に接続するようにしている。さらに、第1および第2の
制御パルスは制御部によって位相差を変更できるように
している。このような本発明の電源装置においては、第
1および第2の制御パルスの位相差を制御することによ
って第1および第2の電源部の出力トランスの接続され
た側を同位相にでき、この場合、第1および第2の整流
部の各々からは同一電圧の出力が得られる。その結果、
電源装置からは第1および第2の整流部を並列に接続し
た電圧および電流が得られる。これに対し、第1および
第2の制御パルスを制御することによって第1および第
2の電源部の出力トランスの接続された側を逆位相にも
でき、この場合、第1および第2の整流部の入力側は直
列に接続された状態となる。従って、同位相の場合と比
較し、本発明の電源装置の出力電圧はほぼ倍となり、電
流はほぼ半分となる。さらに、第1および第2の制御パ
ルスの位相差を連続的に変化させることによって、これ
らの中間的な出力電圧および電流を得ることができる。
このように、本発明の電源装置は、制御パルス同士の位
相差を制御することによって出力電圧および電流の値を
自由に制御できる。
【0008】本発明のスイッチング電源装置は、フラッ
シュ発光用のコンデンサを充電するのに好適であり、充
電を開始した初期は第1および第2の電源部の出力トラ
ンスの接続された側が同位相となるように制御する。こ
れによってコンデンサに対し低電圧で高電流の電力を供
給できる。一方、電圧が高くなる充電後期は第1および
第2の入力トランスの接続された側が逆位相となるよう
に制御する。これによってコンデンサに対し高電圧で低
電流の電力を出力できる。従って、本発明のスイッチン
グ電源装置は充電する間の出力電力を平均化できるの
で、最大出力電力を低減でき、電源装置の小型化および
低価格化を図ることができる。逆に、最大出力電力を同
じとすれば、充電する間の出力電力を増加できるので、
充電を短時間で完了可能となる。さらに、インピーダン
ス素子やスイッチなどの複雑化し損失の発生し易い回路
を整流の出力側に設けずに出力電力の平均化を図ること
が可能となっており、電源部の負荷をさらに低減し、い
っそう小型で安価なスイッチング電源装置を提供でき
る。
【0009】第1および第2の制御パルスの位相差を変
えるタイミングは、充電開始から所定の時間経過後であ
っても良く、また、所定の充電電圧に達した後であって
も良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕図1に、本発明の実施例に係る電源装置1
0を示してある。本例の電源装置10は、第1および第
2のスイッチングレギュレータ部20aおよび20bを
備えており、それぞれのスイッチングレギュレータ部2
0aおよび20bは、1次側となる第1および第2のイ
ンバータ部30aおよび30b、第1および第2の出力
トランス12aおよび12b、その2次側となり全波整
流を行う第1および第2の整流部13aおよび13bを
備えている。これらの整流部13aおよび13bの出力
端21aおよび21b、さらに22aおよび22bはそ
れぞれ接続されており、整流部13の出力側は電源装置
10の出力端O1 およびO2 に対し並列に接続されてい
る。一方、第1および第2の整流部13aおよび13b
の入力側である第1および第2の出力トランスの各々の
極23aおよび24a、23bおよび24bについて
は、第1の出力トランス12aの一方の出力端24aと
第2の出力トランス12bの一方の出力端24bが接続
されている。さらに、並列に接続されたこれらの整流部
13aおよび13bの出力側と電源装置10の出力端O
1 およびO2 の間にはコイル14および平滑コンデンサ
15からなる平滑回路が設けられている。この電源装置
10の出力端子O1 、O2 にはコンデンサ2が接続さ
れ、このコンデンサ2に接続されたXe等のフラッシュ
ランプ3がトリガー回路4によってトリガーがかかり、
発光する。
【0011】本例の第1および第2のインバータ部30
aおよび30bはプッシュ・プル方式が採用されてお
り、それぞれのインバータ部30aおよび30bは出力
トランスの一次側を駆動する2つのスイッチングトラン
ジスタ31aおよび31b、32aおよび32bを備え
ている。これらのスイッチングトランジスタを駆動する
制御パルスはPWM制御部40から供給されており、第
1のインバータ部30aにはPWM制御部40の出力が
第1の制御パルス41aおよび41bとして供給され、
第2のインバータ部30bにはセレクタ回路55を経た
第2の制御パルス42aおよび42bとして供給されて
いる。このセレクタ回路55においては、位相制御部5
0から供給されるセレクト信号STによって、第1の制
御パルス41aおよび41bのいずれか一方が第2の制
御パルス42aとして選択され、他方が第2の制御パル
ス42bとして選択される。また、位相制御部50に
は、電源装置10の出力電圧および、または出力電流が
フィードバックされており、これらの値に応じて同期信
号SNとフィードバック入力信号FIをPWM制御部4
0に対し出力する。
【0012】図2に、PWM制御部40の一例を示して
ある。また、図3に、PWM制御部40の内部信号およ
び出力信号の波形を示してある。PWM制御部40は、
位相制御部50から供給された同期信号SNに基づいて
鋸波状のパルスを出力する発振回路45と、この発振回
路45の出力パルスと位相制御部50から供給されたフ
ィードバック入力信号FIのレベルに基づいてPWM制
御パルスを出力するPWM変調器46を備えている。P
WM変調器46の出力はそれぞれドライブ回路47aお
よび47bによって増幅され本例では第1の制御パルス
41aおよび41bとして出力される。図3に示してあ
るように、同期信号SNによって制御パルス41aおよ
び41bの周期が制御され、フィードバック入力信号F
Iのレベルによって制御パルス41aおよび41bのパ
ルス幅が制御される。図3に示した例は、負荷がほぼ5
0%のものである。第2の制御パルス42aおよび42
bは、セレクタ回路55によって第1の制御パルス41
aおよび41bから選択される。
【0013】図4にセレクタ回路55に用いられるセレ
クタ56の構成の一例を示してある。本例のセレクタ回
路55は、図4に示すレセクタ56を2つ備えており、
それぞれに対し第1の制御パルス41aおよび41bが
逆の順番で接続されている。
【0014】従って、セレクト信号STのレベルの高低
によって第2の制御パルス42aとして第1の制御パル
ス41aおよび41bのいずれか一方が選択され、第2
の制御パルス42bとして他方が選択される。例えば、
図3に示すように、セレクト信号STが高レベルである
と第1の制御パルス41aおよび41bと同位相の第2
の制御パルス42aおよび42bが出力され、時刻t1
0にセレクト信号STが低レベルとなると第1の制御パ
ルス41aおよび41bと逆位相の第2の制御パルス4
2aおよび42bが出力される。
【0015】図5および図6に基づき本例の電源装置1
0の動作を説明する。なお、以下においては、本例の電
源装置10を構成する第1および第2のスイッチングレ
ギュレータ部20aおよび20bは略同じ電圧V1 およ
び定電流I1 を供給できるものとして説明する。また、
PWM制御部40はほぼ100%負荷で制御されている
場合を示してある。
【0016】まず、時刻t11にコンデンサ2への充電
を開始し、この開始された時点ではセレクト信号STは
高レベルとしてある。従って、図5に示したように第1
および第2のインバータ部30aおよび30bに供給さ
れる第1の制御パルス41aおよび41bと、第2の制
御パルス42aおよび42bは同位相である。このた
め、第1および第2の出力トランス12aおよび12b
の接続された側24aと24bには同じ位相の交流が発
生する。この結果、第1および第2の整流部13aおよ
び13bの入力側は並列に接続された状態となり、それ
ぞれに供給された同位相の交流入力が第1および第2の
整流部13aおよび13bによって全波整流され、電源
装置10の出力端O1 およびO2 からは各々のスイッチ
ングレギュレータ20aおよび20bの定格の2倍の電
流I2 が出力される。
【0017】図6において、時刻t12に位相制御部5
0によって電源装置10の出力電圧がV1 に達したこと
が検出されると、セレクト信号STが低レベルになる。
これによって、図5に示したよう第1の制御パルス41
aおよび41bと、第2の制御パルス42aおよび42
bが逆位相になる。従って、第1および第2の出力トラ
ンス12aおよび12bの接続された側24aと24b
には逆位相の交流が発生する。接続されている出力トラ
ンスの極24aと24bは同電位となるので、第1およ
び第2の整流部13aおよび13bの入力側は直列に接
続された状態となる。従って、第1の整流部13aの入
力側23aと第2の整流部13bの入力側23bに2倍
の交流電圧が印加される。このため、例えば、出力端2
3a、出力端24a間において、出力端23a側がプラ
ス、また同様に出力端23b、出力端24bの間におい
て、出力端24b側がプラスを発生している場合は、出
力端23aおよび23bの間に各スイッチングレギュレ
ータ部の発生する2倍の電圧が発生しており、このとき
の出力電流経路は、第1のトランスの非接続側23a、
第1の整流部13aの出力側21a、電源装置の出力端
子O1 、出力端子O2 、第2の整流部13bの出力側2
2b、第2のトランスの非接続側23bとなる。従っ
て、電源装置10の出力端O1 およびO2 からは第1お
よび第2のスイッチングレギュレータ部20aおよび2
0bの定格と同じ定電流I1 が供給され、それぞれのス
イッチングレギュレータ部の定格電圧V1 の2倍の電圧
2 まで昇圧することが可能となる。
【0018】なお、制御パルスの位相をシフトするタイ
ミングは、上記のように電圧を監視して決定する代わり
に、所定の時間の経過を待って、すなわち、時刻t12
に達した時点で行ってももちろん良い。
【0019】図6において、充電が開始された時刻t1
1からT0 時間後の時刻t13にコンデンサ2が規定の
電圧V2 まで充電されると、充電は完了し、時刻t14
にトリガーがかかり、フラッシュランプ3が発光する。
これによって、コンデンサ2は放電されるので、時刻t
15には充電電圧は0に戻り、この時点から時刻t11
と同様に充電が開始される。すなわち、時刻t15で
は、時刻t11と同様に同位相の第1の制御パルス41
および第2の制御パルス42がそれぞれのインバータ部
30aおよび30bに供給される。
【0020】このように、本例の電源装置10において
は、充電初期には、低い電圧V1 下で大電流I2 をコン
デンサ2に供給できる。逆に、充電後期には、高い電圧
2下で低電流I1 を供給できる。従って、電源装置1
0からの出力電力、すなわち、電圧×電流を平均化する
ことが可能である。
【0021】図7に、従来の電源装置を用いた場合の充
電電圧の変化と、本発明に係る電源装置10を用いた場
合の充電電圧の変化を示してある。本図は、充電期間T
0 が等しくなるように、充電電流、電圧が選択された装
置の例を示してある。まず、図12に示した電源装置に
おいては、一点鎖線で示したように充電が行われ、充電
期間T0 の間、定電流I0 がコンスタントに供給され
る。従って、充電電圧は時間に比例して上昇し、充電期
間の完了時に電圧V0 に達して充電を完了する。
【0022】この時の最大出力W0 は、I0 ×V0 であ
る。
【0023】一方、本発明に係る充電装置10において
は、実線で示したように充電が行われる。すなわち、充
電開始から1/3T0 の期間は、定電流I2 で充電が行
われ、1/3T0 からT0 の期間は定電流I1 で充電が
行われる。充電期間T0 の終了時に、電圧V2 が電圧V
0 と同じ値となるようにするためには、定電流I0 を1
とした場合、定電流I2 は1.5、定電流I1 は0.7
5とすれば良い。従って、充電が完了する時の最大出力
1 は、I1 ×V2 =0.75×I0 ×V0 、すなわ
ち、0.75W0 となる。この図7に示すようなケース
の場合は、本発明に係る電源装置の最大出力は、図12
に示した従来の電源装置の最大出力の75%で済むこと
になる。
【0024】このように、本例の電源装置を用いること
により、2次側の整流部や1次側のインバータなどの電
源部の出力容量を大幅にダウンさせることが可能であ
り、スイッチング電源装置の小型化および軽量化を実現
することができる。さらに、これらの整流部、電源部に
限らず、スイッチング電源装置を構成する他の素子など
の定格値を下げることができるので、安価にスイッチン
グ電源を組み立て、提供することが可能となる。
【0025】逆に、図12に示した従来の電源装置と同
様の出力の整流部や電源部を採用するすれば、スイッチ
ング電源装置の平均出力を増大することができ、コンデ
ンサの充電時間を大幅に短縮して、フラッシュの間隔の
短い定着装置を提供することが可能となる。
【0026】さらに、本例のスイッチング電源装置は、
電源装置の1次側を制御する制御パルスの位相を変える
ことによって出力電流および電圧を制御し、コンデンサ
を充電するための出力を平均化している。従って、整流
された直流出力の側にインピーダンス素子などの損失が
発生する回路はなく、これらの損失をカバーするような
出力を見込む必要もない。整流部の出力側を直列あるい
は並列に切り替えるスイッチ等の回路も不要なので簡易
な構成ですみ、スイッチ等による損失もなく、また、信
頼性も高い。このように、本例のスイッチング電源装置
は、内部における損失を非常に小さくすることが可能で
あり、さらに、出力電流を切り替える等のスイッチ類も
不要なので、これらの点でも電源装置の小型化を図るこ
とができる。
【0027】〔実施例2〕図8に、本発明の実施例2に
係る電源装置10の構成を示してある。本例の電源装置
10も第1および第2のスイッチングレギュレータ部2
0aおよび20bを備えており、それぞれのスイッチン
グレギュレータ部20aおよび20bは、1次側となる
第1および第2のインバータ部30aおよび30b、第
1および第2の出力トランス12aおよび12b、その
2次側となり全波整流を行う第1および第2の整流部1
3aおよび13bを備えている。従って、実施例1と共
通する部分については同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0028】本例の第1および第2のインバータ部30
aおよび30bはハーフブリッジ方式が採用されてお
り、それぞれのインバータ部30aおよび30bは、パ
ルス状の電圧波形を生成するスイッチングトランジスタ
33aおよび33bをそれぞれ備えている。スイッチン
グトランジスタ33aおよび33bは、各々のインバー
タ部30aおよび30b毎にPWM制御部40aおよび
40bから供給される第1および第2の制御パルス41
および42によって制御される。それぞれのPWM制御
部40aおよび40bに、位相制御部50から同期信号
SN1およびSN2と、フィードバック入力信号FIが
供給される。位相制御部50には、実施例1と同様に電
源装置10の出力電圧および、または出力電流の検出回
路が接続されており、同期信号SN1およびSN2、フ
ィードバック入力信号FIを介して出力電圧と出力電流
を制御する。本例の位相制御部50は例えばマイクロコ
ンピュータ等によって実現できる。
【0029】図9および図10に同期信号SN1および
SN2、フィードバック入力信号FIを制御する様子を
示してある。図9は、同位相の同期信号SN1およびS
N2が位相制御部50からPWM制御部40aおよび4
0bに供給されている場合を示してある。このケースで
は、PWM制御部40aおよび40bの発振器から同じ
位相のパルスが出力され、フィードバック入力信号FI
のレベルに見合った幅の同じ位相の第1および第2の制
御パルス41および42が生成される。そして、これら
の制御パルス41および42がインバータ部30aおよ
び30bに供給され、同じ位相の交流出力が整流部13
aおよび13bに出力される。従って、整流部13aお
よび13bは並列に接続された状態となり、電源装置1
0の出力端O1 およびO2 から各々のスイッチングレギ
ュレータ20aおよび20bの定格の2倍の電流I2
出力され、低電圧−高電流が供給可能な状態となる。
【0030】図10に同期信号SN1およびSN2の位
相を90°ずらした状態を示してある。同期信号SN1
およびSN2の位相がずれると、それぞれのPWM制御
部40aおよび40bの発振器からは同期信号に従って
位相のずれたパルスが出力され、フィードバック入力信
号FIのレベルに見合った幅の位相のずれた制御パルス
41および42が生成される。例えば、PWM制御部4
0aおよび40bから100%負荷の制御パルスが出力
されている場合、時刻t21から時刻t22の間は、第
1の制御パルス41と第2の制御パルス42は同位相と
なる。従って、整流部13aおよび13bは並列に接続
された状態となり、電源装置10は低電圧−高電流が供
給可能な状態となる。これに対し、時刻t22から時刻
t23の間は、第1の制御パルス41と第2の制御パル
ス42は逆位相となる。従って、整流部13aおよび1
3bは直列に接続された状態となり、電源装置10は高
電圧−低電流が供給可能な状態となる。さらに、時刻t
23から時刻t24の間は、第1の制御パルス41と第
2の制御パルス42は同位相となるので電源装置10は
低電圧−高電流が供給可能な状態となり、時刻t24か
ら時刻t25の間は、第1の制御パルス41と第2の制
御パルス42は逆位相となるので電源装置10は高電圧
−低電流が供給可能な状態となる。このように、1周期
の間に整流部13aと13bは、並列に接続された状態
と直列に接続された状態となり、電源装置10からこれ
らの状態の出力の合成した出力を得ることができる。こ
のように位相を90°ずらした場合の合成出力は、出力
電圧が√2倍、出力電流が√2倍となり、同相、逆位相
に対し位相差が90°の場合は中間的な出力を得ること
ができる。
【0031】位相制御部50からPWM制御部40aお
よび40bに供給される同期信号SN1およびSN2の
位相が180°ずれて、逆位相になった場合は、実施例
1で説明したように整流部13aと13bは直列に接続
された状態となる。従って、電源装置10の出力端O1
およびO2 からは第1および第2のスイッチングレギュ
レータ部20aおよび20bの定格と同じ定電流I1
供給され、それぞれのスイッチングレギュレータ部の定
格電圧V1 の2倍の電圧V2 まで昇圧できるので、高電
圧−低電流が供給可能な状態となる。
【0032】このように本例の電源装置は、位相制御部
50によって同期信号SN1およびSN2を制御し、電
源装置の状態を定格の電流の2倍の電流が流せる低電圧
−高電流の状態から定格の電圧の2倍の電圧を印加でき
る高電圧−低電流の状態まで連続的に変化させることが
できる。従って、コンデンサに充電する際に図11に示
すような電圧−電流を実現するように位相制御部50で
プログラム制御することが可能となる。図11に示した
充電工程では、以下に示す(1)式に従って電流Iを制
御する。ただし、充電初期の時刻t30からt31まで
は過大な電流を出力することになるため、電源装置が許
容する最大出力電流値で定電流制御を行う。また、出力
の制御は位相のプログラム制御とパルス幅制御(PW
M)を併用することにより行っている。なお、(1)式
のK1は電源装置の出力電力、接続されるコンデンサの
容量により定まる定数である。
【0033】I = K1/√t ・・・・・(1) ただし、tは経過時間である。
【0034】また、以下に示す(2)式に従って電圧V
を制御する。ただし、充電初期の時刻t30からt31
までは上述したように定電流制御が行われる。また、出
力の制御は位相のプログラム制御とパルス幅制御(PW
M)を併用することにより行っている。なお、(2)式
のK2は電源装置の出力電力、接続されるコンデンサの
容量により定まる定数である。
【0035】V = K2×√t ・・・・・(2) 従って、電源装置10から供給される電力VIは充電期
間中ほぼ一定となり、スイッチング電源装置の小型化お
よび軽量化を実現することができる。本例の電源装置1
0では、同期信号を制御するだけで上記のような出力電
流および出力電圧の制御が可能であり、スイッチング素
子等を増やさずに簡易な構成によって高性能のスイッチ
ング電源を実現することができる。
【0036】なお、上記の例においては、2つのスイッ
チングレギュレータ部を用いたスイッチング電源装置を
記載してあるが、2つに限らず、3つあるいはそれ以上
のスイッチングレギュレータ部を用いて電源装置を構成
してももちろん良い。このような装置においては、それ
ぞれの整流部の入力側が直列あるいは並列に接続される
ようにそれぞれのインバータ部、すなわち電源部に供給
される制御パルスの位相を制御すれば良い。例えば、3
つのスイッチングレギュレータ部を用いて電源装置を構
成することにより、初期の充電電流と、後期の充電電流
との比を3対1にすることができる。
【0037】また、インバータ部の構成や、整流部の構
成も本例に限定されるものではない。例えば、インバー
タ部にはフルブリッジタイプの回路を採用しても良い。
さらに、本例ではPWM制御方式で変調された制御パル
スに基づき説明しているが、これに限定されずパルス周
波数変調(PFM)制御などを用いても良いことはもち
ろんである。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るス
イッチング電源装置は、第1および第2の電源部、およ
びこれらに対応した第1および第2の整流部を備えてお
り、これらの電源部に供給される制御パルスの位相を変
えるだけで第1および第2の整流部の接続を並列から直
列に、あるいはその逆に変えることができる電源装置で
ある。従って、例えば、フラッシュ定着用のコンデンサ
を充電する際に、第1および第2の整流部が並列に接続
された状態から直列に接続された状態に変更することが
可能であり、電源装置の出力を平均化できる。このた
め、本発明に係る電源装置の電源部、および整流部の出
力容量を大幅に下げることが可能となり、電源装置の小
型化および低価格化を図れる。
【0039】また、本発明に係るスイッチング電源装置
は、制御パルスの位相を変えるだけで電流および電圧の
制御が行えるので、機構は非常に簡単になり損失が少な
く信頼性が高い。このように本発明により、小型・高速
化された電子複写装置などに好適な小型で高性能のスイ
ッチング電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電源装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す電源装置のPWM制御部の構成を示
すブロック図である。
【図3】図1に示す電源装置において制御パルスが生成
される状態を示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示す電源装置のセレクタの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図1に示す電源装置において出力電圧および出
力電流が制御される状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】図1に示す電源装置により充電されるコンデン
サの電圧、および電流の変化を示す説明図である。
【図7】図1に示す電源装置による充電電圧の変化を、
従来の電源装置による充電電圧と比較して示すグラフで
ある。
【図8】本発明の実施例2に係る電源装置の構成を示す
ブロック図である。
【図9】図8に示す電源装置において制御パルスが生成
される状態を示すタイミングチャートである。
【図10】図8に示す電源装置において出力電圧および
出力電流が制御される状態を示すタイミングチャートで
ある。
【図11】図8に示す電源装置により充電されるコンデ
ンサの電圧、および電流の変化を示す説明図である。
【図12】従来の電源装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図12に示す電源装置により充電されるコン
デンサの電圧、および電流の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
2・・コンデンサ 3・・フラッシュランプ 4・・トリガー回路 10・・電源装置 12・・トランス 13・・整流部 14・・平滑回路 15・・平滑コンデンサ 20・・スイッチングレギュレータ部 30・・インバータ部 40・・PWM制御部 50・・位相制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 41/32 H05B 41/32 L

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の制御パルスに基づき交流を出力す
    る第1の電源部と、 第2の制御パルスに基づき交流を出力する第2の電源部
    と、 前記第1の電源部の出力トランスと接続され、全波整流
    を行い直流を出力する第1の整流部と、 前記第2の電源部の出力トランスと接続され、全波整流
    を行い直流を出力する第2の整流部とを有し、 これら第1および第2の整流部の出力が並列に接続さ
    れ、一方の前記出力トランスの2次巻線の一方の側と他
    方の前記出力トランスの2次巻線の一方の側が接続され
    ており、さらに、 前記第1および第2の制御パルスの位相差を制御する位
    相制御部を有することを特徴とするスイッチング電源装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1および第2
    の整流部の出力はフラッシュ発光用のコンデンサの充電
    に用いられ、前記位相制御部は、その充電中に前記位相
    差を制御することを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記位相制御部は充
    電開始から所定の時間の経過後に前記位相差を変えるこ
    とを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記位相制御部は所
    定の充電電圧に達した後に前記位相差を変えることを特
    徴とするスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2の制御パルスに基づき交
    流を出力する第1および第2の電源部と、前記第1の電
    源部の出力トランスおよび前記第2の電源部の出力トラ
    ンスにそれぞれ接続され全波整流を行う第1および第2
    の整流部とを有し、これら第1および第2の整流部の出
    力側が並列に接続され、一方の前記出力トランスの2次
    巻線の一方の側と他方の前記出力トランスの2次巻線の
    一方の側が接続されているスイッチング電源装置の制御
    方法であって、 前記スイッチング電源装置を用いて充電を行う途上にお
    いて、前記第1および第2の制御パルスの位相差を変更
    することを特徴とするスイッチング電源装置の制御方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、充電の開始から所定
    の時間経過後に前記第1および第2の制御パルスの位相
    差を反転することを特徴とするスイッチング電源装置の
    制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記コンデンサの充
    電電圧が所定の電圧に達した後に前記第1および第2の
    制御パルスの位相差を反転することを特徴とするスイッ
    チング電源装置の制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT406625B (de) * 1998-11-12 2000-07-25 Fronius Schweissmasch Spannungsumschaltvorrichtung
JP2007082343A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 直流電源装置
KR100953325B1 (ko) * 2008-10-25 2010-04-20 테크룩스 주식회사 엘이디 조명장치

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JP2007082343A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 直流電源装置
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