JPH0991716A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0991716A
JPH0991716A JP24733495A JP24733495A JPH0991716A JP H0991716 A JPH0991716 A JP H0991716A JP 24733495 A JP24733495 A JP 24733495A JP 24733495 A JP24733495 A JP 24733495A JP H0991716 A JPH0991716 A JP H0991716A
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Koichiro Nishikawa
幸一郎 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランド・グルーブ記録媒体の信号再生の際の
クロストークを十分小さくし得る光学的情報記録再生装
置を提供する。 【解決手段】 ランド・グルーブ光磁気記録媒体の既記
録トラックに隣接する未記録トラックに対しフォーカス
状態を変化させながら光ビームを照射して該フォーカス
状態の変化に対する隣接トラックからのクロストークの
変化を測定して、該クロストークが最小になる再生時目
標フォーカス状態d1を検出し、光ビームを再生時目標
フォーカス状態d1に設定して情報再生を行なう。フォ
ーカス状態の変化に対するトレース再生信号レベルの変
化を測定して、該トレース再生信号レベルが最大となる
記録時目標フォーカス状態d2を検出し、光ビームを記
録時目標フォーカス状態d2に設定して情報記録を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的情報記録再
生の技術に属するものであり、特に予め凹凸で形成され
たトラック案内溝の凹部及び凸部の双方に信号を記録す
る様にした光学的情報録媒体に対し情報を記録再生する
光学的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的情報記録媒体を用いた情報記録再
生において、より高密度の記録再生を行なうための研究
開発が盛んである。従来、予め凹凸で形成されたトラッ
ク案内溝の凹部(ランド)及び凸部(グルーブ)の一方
のみに信号を記録し、該凹部及び凸部の一方のみを情報
トラックとして利用していたが、最近では、上記高密度
記録再生のために、従来の情報トラック間(即ち、予め
凹凸で形成されたトラック案内溝の凹部及び凸部の他
方)にも情報を記録することによって、更なる大容量化
が試みられている。この場合には、特に、隣接情報トラ
ックからの信号の漏れ込み(クロストーク)の抑圧が、
大きな課題となる。
【0003】特開平5−282705号公報には、トラ
ック案内溝(以下、単に「溝」という)の深さを、再生
光の波長をλとして、例えばλ/5付近とすることによ
り、干渉効果でクロストークを低減させることが提案さ
れている。
【0004】また、特開昭58−83339号公報に
は、フォーカス調整信号を時間とともに変化させながら
供給することによってフォーカス状態を変化させながら
再生光ビームを投射することに基づき最大再生信号出力
が得られる様に最適フォーカス状態を設定すること、即
ち、トレースしている情報トラックからの信号出力を最
大にすることを目的とするフォーカス自動調整の技術が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ランド及び
グルーブの双方に情報を記録するランド・グルーブ記録
媒体の場合には、溝深さを最適化して干渉効果によりク
ロストークを低減するので、以下の様な技術的課題が生
ずる。
【0006】(1)溝深さに誤差がある場合には、クロ
ストーク低減効果が十分に得られないことがある。
【0007】クロストークの溝深さ依存性は、図7に示
す様に、クロストークがよく低減される溝深さ付近で
は、クロストークは溝深さの変化に対して非常に急峻に
変化する。従って、溝深さの製造誤差があると、例え
ば、図7において目標値Dに対して10%深め(d0相
当)の溝深さD’にできてしまうと、急激にクロストー
クが増加する。図7では、クロストークはトレース再生
信号出力レベルを0dBとして表示されている。
【0008】(2)記録媒体互換性の要求から、相対的
に長い波長あるいは相対的に低い対物レンズ開口数(N
A)で記録再生されることを想定して溝深さを最適化し
たランド・グルーブ記録媒体を、相対的に短い波長ある
いは相対的にに高いNAで記録再生することが必要とな
る場合があるが、この場合クロストーク低減効果が十分
に得られないことがある。
【0009】例えば、使用する光の波長に注目すると、
現在市販されている光ディスク装置のレーザ波長は78
5nm程度である。そして、次世代の光ディスク装置の
レーザ波長としては680nm程度が想定されている。
すると、波長785nmでλ/5の溝深さは波長680
nmではλ/4.3程度の溝深さとなり、上記(1)で
の誤差換算で約15%と同等になり、トレースしている
信号に関して従来のフォーカス自動調整により最大出力
が得られたとしても、クロストーク特性は非常に悪化す
る。
【0010】(3)ランドとグルーブでの反射率の差異
や、光磁気記録媒体におけるカー効果に伴う位相差など
により、ランドとグルーブでのクロストークの溝深さ依
存性に差異が生ずることがあり、この場合ランドトレー
ス及びグルーブトレースの双方で十分なクロストーク低
減効果が得られないことがある。
【0011】例えば、図6に示す様に、クロストークが
よく低減される溝深さ(クロストーク最小溝深さ)がラ
ンドトレース時とグルーブトレース時とで異なり、溝深
さをランドトレース時及びグルーブトレース時のうちの
一方においてクロストークが最小になる様に設定する
と、他方おいてクロストークは悪化してしまうし、ま
た、溝深さを双方のクロストーク最小溝深さの中間に設
定すると、双方において十分なクロストークが得られな
い。図6では、クロストークはトレース再生信号出力レ
ベルを0dBとして表示されている。
【0012】本発明の目的は、上記技術的課題の解決を
目的とするものであり、ランド・グルーブ記録媒体の信
号再生の際のクロストークを低減させることにある。特
に、本発明は、ランド・グルーブ記録媒体の信号再生の
際のクロストークを十分小さくし得る光学的情報記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、予め凹凸で形成されたトラッ
ク案内溝を有し且つその凹部及び凸部の双方が信号記録
のためのトラックとして利用される光学的情報記録媒体
に対し光ビームを照射して前記トラックに対し情報の記
録再生を行なう光学的情報記録再生装置において、前記
光学的情報記録媒体の既記録トラックに隣接する未記録
トラックに対しフォーカス状態を変化させながら光ビー
ムを照射して該フォーカス状態の変化に対する隣接トラ
ックからの漏れ信号の変化を測定して、該漏れ信号が小
さくなる再生時目標フォーカス状態を検出し、光ビーム
を前記再生時目標フォーカス状態に設定して情報再生を
行なう様にしてなる、ことを特徴とする光学的情報記録
再生装置、が提供される。
【0014】本発明の一態様においては、前記光学的情
報記録媒体の未記録トラックに対しフォーカス状態を変
化させながら光ビームを照射して記録を行ない且つその
再生を行ない、該フォーカス状態の変化に対する再生信
号レベルの変化を測定して、該再生信号レベルが最大と
なる記録時目標フォーカス状態を検出し、光ビームを前
記記録時目標フォーカス状態に設定して情報記録を行な
う様にしてなる。
【0015】本発明の一態様においては、前記再生時目
標フォーカス状態の検出を前記既記録トラックとして前
記凹部トラック及び前記凸部トラックのそれぞれを用い
て行ない、情報再生時には前記凹部トラック及び前記凸
部トラックごとに対応する前記再生時目標フォーカス状
態に設定する様にしてなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0017】先ず、上記(2)の課題を解決する実施形
態につき説明する。
【0018】図5に、波長785nmの光源を用いた光
学的情報記録再生装置及び波長680nmの光源を用い
た光学的情報記録再生装置で共通のランド・グルーブ記
録光ディスクを用いた時の溝深さと隣接トラックからの
クロストークとの関係を示す。ここで、クロストーク
は、トレース再生信号出力レベルを0dBとして表示し
てある。
【0019】光学系パラメータは、共に、対物レンズN
A=0.55、D/W≦0.8(D:対物レンズ有効
径、W:対物レンズ入射光束径)であり、ディスクパラ
メータは、ランド幅とグルーブ幅とがほぼ等しく、ラン
ドピッチ=グルーブピッチ=1.6μmである。以上の
条件下で、溝深さλ/6付近について見たのが、図5で
ある。図5で、h3はλ=785nmの時のクロストー
ク最小溝深さで、ほぼ122nm(ほぼλ/6.4)で
ある。他方、h4はλ=680nmの時のクロストーク
最小溝深さで、ほぼ105nm(ほぼλ/6.5)であ
る。この様に、光源波長が785nmの時と680nm
の時とでは、クロストーク最小溝深さに約17nmの差
異がある。
【0020】ここで、技術的進歩の経過を見ると、先ず
λ=785nm対応の装置及び記録媒体が開発され、次
にλ=680nm対応の装置及び記録媒体が開発され
る。従って、一般に、λ=680nm対応の装置はλ=
785nm対応の媒体にも対応することを要求される。
【0021】そこで、本発明では、記録媒体の既記録ト
ラックに隣接する未記録トラックに対しフォーカス状態
を変化させながら光ビームを照射して該フォーカス状態
の変化に対する隣接トラックからの漏れ信号の変化を測
定して、該漏れ信号が小さくなる(特に最小になる)再
生時目標フォーカス状態を検出し、光ビームを該再生時
目標フォーカス状態に設定して情報再生を行なう様にし
ている。
【0022】図2に、本発明による光学的情報記録再生
装置の概略図を示す。図2では、記録媒体として光磁気
ディスクを使用する場合が示されている。光学系につき
説明する。半導体レーザ1から出た光は、ビームスプリ
ッタ2のビームスプリット面で反射され、対物レンズ3
で集光され、光磁気ディスク5にスポット照射される。
該光磁気ディスク5で反射された光は、再度対物レンズ
3により集光され、ビームスプリッタ2のビームスプリ
ット面を透過し裏面反射面で反射されて、1/2波長板
6を通過し、偏光ビームスプリッタ7のビームスプリッ
ト面で2つの光に分けられてセンサ8に至る。再生信号
(RF信号)である光磁気信号は上記2つの光に対応す
るセンサ出力の差動により得られ、フォーカスエラー信
号は上記2つの光のそれぞれのビームサイズに対応する
信号の差動により得ることができる(いわゆる差動ビー
ムサイズ法)。
【0023】図3は、センサ8の構成を示す図であり、
8a〜8hは受光素子を示し、偏光ビームスプリッタ7
のビームスプリット面で分けられた2つの光のうちの一
方は前ピン状態で受光素子8a〜8dからなる領域に入
射し他方は後ピン状態で受光素子8e〜8hからなる領
域に入射する。各受光素子8a〜8hからの出力をそれ
それ8a〜8hで表すと、 光磁気信号=(8a+8b+8c+8d)−(8e+8
f+8g+8h) フォーカスエラー信号={(8a+8c)−(8b+8
d)}−{(8e+8g)−(8f+8h)} である。
【0024】この演算は主としてプリアンプ9により行
なわれる。対物レンズ3のオートフォーカスの動作は、
サーボ制御回路10からの信号を駆動磁気回路4に供給
することでなされる。11は、RF信号の処理を行なう
CPUや情報格納のためのメモリ等を含む制御回路であ
る。矢印12がフォーカスエラー信号を、矢印13がR
F信号を、それぞれ示している。
【0025】λ=785nm対応の光磁気ディスクを図
2の波長680nmの光源をもつ装置で再生する場合に
つき、説明する。最初に所定の情報未記録トラックに光
スポットを移動させる。次に、制御回路11からの信号
に基づき、サーボ制御回路10から駆動磁気回路4に信
号を供給して、時間と共に前記光磁気ディスク5上での
光スポットのフォーカス状態を変えながら、記録を行な
う。かくして記録された情報を記録時と同じフォーカス
状態で再生すると、図1にて破線で示す様なフォーカス
状態とトレース再生信号のレベルとの関係が得られ、ト
レース信号レベルが最大となるフォーカス状態d2が求
められる。この合焦位置を示すフォーカス状態d2は記
録時目標フォーカス状態を示すものとして、該フォーカ
ス状態d2に対応する制御回路11からサーボ制御回路
10への制御信号のデータを制御回路11内のメモリに
格納する。そして、情報記録時には、それが呼び出さ
れ、フォーカス状態d2が作られる。
【0026】上記フォーカス状態の変化は、フォーカス
エラー信号に電気的にオフセットを与える様にし、該オ
フセットを或る範囲内にて一定のステップで変化させ、
該オフセットを含むフォーカスエラー信号に基づきオー
トフォーカス制御し、対物レンズと光磁気ディスクとの
間隔を変化させることで、実現することができる。上記
オフセットの各値は、メモリには、第何番目のオフセッ
トという形で格納される。上記トレース信号レベルが最
大となるフォーカス状態d2に対応するオフセットが第
i番目のものであるとすれば、この第i番目のオフセッ
ト値がメモリに記憶され、フォーカス状態d2を実現す
る際には、このオフセット値が利用される。
【0027】次に、所定の情報未記録トラック(便宜上
n番目のトラックとする)の隣接トラック[(n−1)
番目または(n+1)番目あるいはその両方]にフォー
カス状態d2で記録を行なう。そして、n番目のトラッ
クに戻り、制御回路11からの信号に基づき、サーボ制
御回路10から駆動磁気回路4に信号を供給して、時間
と共に前記光磁気ディスク5上での光スポットのフォー
カス状態を変えながら、再生を行なう。これにより、隣
接トラックからのクロストークが得られる。こうして、
図1の実線で示す様なフォーカス状態とクロストークと
の関係が得られ、クロストークレベルが最小となるフォ
ーカス状態d1が求められる。このフォーカス状態d1
を再生時目標フォーカス状態を示すとして、該フォーカ
ス状態d1に対応する制御回路11からサーボ制御回路
10への制御信号のデータを制御回路11内のメモリに
格納する。そして、情報再生時には、それが呼び出さ
れ、フォーカス状態d1が作られる。
【0028】ここで、デフォーカスとクロストーク最小
溝深さのシフト量との関係を見ると、溝深さλ/6付近
では、図4に示される様になる。即ち、デフォーカスに
よりクロストーク最小溝深さが深い側にシフト(シフト
量がプラス)する。波長λ=680nm付近では、デフ
ォーカス1λで約12nm程度のシフトである{振る舞
いは2次関数的である:即ち、クロストーク最小溝深さ
シフト量[nm]=12×(デフォーカス[λ])
2 }。従って、先の光源波長785nmの時と680n
mの時とでのクロストーク最小溝深さの差異(約17n
m)は、0.8μm程度のデフォーカスで吸収できる。
即ち、17=12・(デフォーカス)2 から、デフォー
カス=1.19λ=1.19×0.68[μm]≒0.
8[μm]である。
【0029】図1は、便宜上、フォーカス状態d2の時
のトレース再生信号出力レベルを0dBとして表示して
あり、また、トレース信号レベルはクロストーク変化の
約10倍の変化で図示してあるので、0.8μm程度の
デフォーカスならばトレース信号のレベルは1dB程度
に収まり、問題はない。即ち、図1の破線で示されるト
レース信号レベルの曲線は、d2からのデフォーカス1
λでほぼ0.7dBの2次関数的変化をなしており、ト
レース信号レベル[dB]=0.7×(デフォーカス)
2 =0.7×(1.19)2 ≒1.0[dB]である。
【0030】以上の様にして、λ=785nm対応の光
磁気ディスクを用いて光源波長680nmの装置でクロ
ストークが十分に低減された状態で情報再生ができる。
即ち、本実施形態によれば、前述の(2)の課題が解決
される。更に、本実施形態によれば、前述の(1)の課
題も同様にして解決することができる。
【0031】次に、上記(3)の課題を解決する実施形
態につき説明する。
【0032】図6のクロストークの溝深さ依存性は、カ
ー効果に伴う位相差等がないとした場合に設定される溝
深さがh5である媒体に対して、カー効果に伴う位相差
等が生じた場合を示している。そこで、先ず、予め溝深
さをh6に設定して媒体例えば光磁気ディスクを製作す
る。図2に示されるものと同様な光学的情報記録再生装
置が用いられる。
【0033】最初に所定の情報未記録トラック(ラン
ド)に光スポットを移動させる。次に、上記第1の実施
形態と同様にして、制御回路11からの信号に基づき、
サーボ制御回路10から駆動磁気回路4に信号を供給し
て、時間と共に光磁気ディスク5上での光スポットのフ
ォーカス状態を変えながら、記録を行なう。かくして記
録された情報を再生すると、図8にて破線で示す様なフ
ォーカス状態とトレース再生信号のレベルとの関係が得
られ、トレース信号レベルが最大となるフォーカス状態
d4が求められる(尚、図8の各軸のスケールは図1と
は異なる)。この合焦位置を示すフォーカス状態d4は
ランド記録時目標フォーカス状態を示すものとして、該
フォーカス状態d4に対応する制御回路11からサーボ
制御回路10への制御信号のデータを制御回路11内の
メモリに格納する。そして、ランドに情報を記録する時
には、それが呼び出され、フォーカス状態d4が作られ
る。
【0034】次に、上記第1の実施形態と同様にして、
所定の情報未記録ランドトラック(便宜上n番目のトラ
ックとする)に隣接するグルーブトラック[(n−1)
番目または(n+1)番目あるいはその両方]に記録を
行なう。そして、n番目のトラックに戻り、制御回路1
1からの信号に基づき、サーボ制御回路10から駆動磁
気回路4に信号を供給して、時間と共に光磁気ディスク
5上での光スポットのフォーカス状態を変えながら、再
生を行なう。これにより、隣接トラックからのクロスト
ークが得られる。こうして、図8の実線で示す様なフォ
ーカス状態とクロストークとの関係が得られ、クロスト
ークレベルが最小となるフォーカス状態d3が求められ
る。このフォーカス状態d3をランド再生時目標フォー
カス状態を示すとして、該フォーカス状態d3に対応す
る制御回路11からサーボ制御回路10への制御信号の
データを制御回路11内のメモリに格納する。そして、
ランドの情報を再生する時には、それが呼び出され、フ
ォーカス状態d3が作られる。
【0035】次に、以上の様なランドに対する情報記録
再生の場合と同様にして、グルーブに対する情報記録再
生の場合についてのグルーブ記録時目標フォーカス状態
d6及びグルーブ再生時目標フォーカス状態d5を求め
(図9参照)、これらのフォーカス状態に対応する制御
回路11からサーボ制御回路10への制御信号のデータ
をそれぞれ制御回路11内のメモリに格納する(尚、図
9の各軸のスケールは図1及び図8とは異なる)。そし
て、グルーブに対し情報の記録再生を行なう時には、そ
れらが呼び出され、対応するフォーカス状態d5,d6
が作られる。
【0036】ここで、フォーカス状態d3は図6でクロ
ストーク最小溝深さをd’移動させるデフォーカスに対
応し、フォーカス状態d5は図6でクロストーク最小溝
深さをd”移動させるデフォーカスに対応している。
【0037】かくして、ランドトレースの情報記録時に
はフォーカス状態をd4に設定し、グルーブトレースの
情報記録時にはフォーカス状態をd6に設定する。そし
て、ランドトレースの情報再生時にはフォーカス状態を
d3に設定し、グルーブトレースの情報再生時にはフォ
ーカス状態をd5に設定することにより、隣接トラック
からのクロストークが低減される。
【0038】例えば、図6のh5は、カー効果により発
生する位相差がない場合のλ=785nmの時のクロス
トーク最小溝深さであり、ほぼ122nm(ほぼλ/
6.4)である。そして、カー効果に伴う位相差が約5
度の場合には、クロストーク最小溝深さはランドトレー
スとグルーブトレースとでh5を起点として6nm程度
互いに反対方向へとシフトする。これをふまえ、上記図
4に関し説明したデフォーカスとクロストーク最小溝深
さシフトの方向との関係を考慮して、h6=130nm
の溝深さの光磁気ディスクを製作すると、d’=14n
m、d”=2nmとなる。ここで、波長λ=785nm
付近では、デフォーカス1λで約12nm程度のシフト
である{振る舞いは2次関数的である:即ち、クロスト
ーク最小溝深さシフト量[nm]=12×(デフォーカ
ス[λ])2 }。従って、d’=14nm及びd”=2
nm程度の溝深さシフトは、それぞれ0.8μm及び
0.3μm程度のデフォーカスで吸収できる。即ち、
(1)14=12・(デフォーカス)2 から、デフォー
カス=1.08λ=1.08×0.785[μm]≒
0.8[μm]であり、(2)2=12・(デフォーカ
ス)2 から、デフォーカス=0.41λ=0.41×
0.785[μm]≒0.3[μm]である。
【0039】以上の様にして、ランドトレース時とグル
ーブトレース時とでクロストークの溝深さ依存性に差異
を生じている記録媒体を用いた場合にも、ランドトレー
ス時とグルーブトレース時のそれぞれにおいて情報記録
時及び情報再生時のフォーカス状態を適正に設定するの
で、ランドトレース時とグルーブトレース時のそれぞれ
においてクロストークが十分に低減された状態で情報再
生ができる。即ち、本実施形態によれば、前述の(3)
の課題が解決される。更に、本実施形態によれば、前述
の(1)の課題も解決していることになる。
【0040】本発明は、特に書換え可能な記録媒体を用
いる場合に有効性が大きいが、それ以外にも、予めクロ
ストーク変化検出用の領域を有する媒体を用いる場合に
も適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上の様な本発明によれば、既記録トラ
ックに隣接する未記録トラックに対しフォーカス状態を
変化させながら光ビームを照射して該フォーカス状態の
変化に対する隣接トラックからの漏れ信号の変化を測定
して、該漏れ信号が小さくなる再生時目標フォーカス状
態を検出し、光ビームを該再生時目標フォーカス状態に
設定して情報再生を行なう様にしたので、信号再生の際
に隣接トラックからのクロストークが十分に低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クロストーク及びトレース信号レベルのフォー
カス状態依存性を示すグラフである。
【図2】本発明による光学的情報記録再生装置の概略構
成図である。
【図3】センサの構成図である。
【図4】クロストーク最小溝深さシフト量のデフォーカ
ス依存性を示すグラフである。
【図5】クロストークの溝深さ依存性を示すグラフであ
る。
【図6】クロストークの溝深さ依存性を示すグラフであ
る。
【図7】クロストークの溝深さ依存性を示すグラフであ
る。
【図8】クロストーク及びトレース信号レベルのフォー
カス状態依存性を示すグラフである。
【図9】クロストーク及びトレース信号レベルのフォー
カス状態依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 ビームスプリッタ 3 対物レンズ 4 駆動磁気回路 5 光磁気ディスク 6 1/2波長板 7 偏光ビームスプリッタ 8 センサ 8a〜8f 受光素子 9 プリアンプ 10 サーボ制御回路 11 制御回路 12 フォーカスエラー信号 13 RF信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め凹凸で形成されたトラック案内溝を
    有し且つその凹部及び凸部の双方が信号記録のためのト
    ラックとして利用される光学的情報記録媒体に対し光ビ
    ームを照射して前記トラックに対し情報の記録再生を行
    なう光学的情報記録再生装置において、 前記光学的情報記録媒体の既記録トラックに隣接する未
    記録トラックに対しフォーカス状態を変化させながら光
    ビームを照射して該フォーカス状態の変化に対する隣接
    トラックからの漏れ信号の変化を測定して、該漏れ信号
    が小さくなる再生時目標フォーカス状態を検出し、光ビ
    ームを前記再生時目標フォーカス状態に設定して情報再
    生を行なう様にしてなる、ことを特徴とする光学的情報
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光学的情報記録媒体の未記録トラッ
    クに対しフォーカス状態を変化させながら光ビームを照
    射して記録を行ない且つその再生を行ない、該フォーカ
    ス状態の変化に対する再生信号レベルの変化を測定し
    て、該再生信号レベルが最大となる記録時目標フォーカ
    ス状態を検出し、光ビームを前記記録時目標フォーカス
    状態に設定して情報記録を行なう様にしてなることを特
    徴とする、請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記再生時目標フォーカス状態の検出を
    前記既記録トラックとして前記凹部トラック及び前記凸
    部トラックのそれぞれを用いて行ない、情報再生時には
    前記凹部トラック及び前記凸部トラックごとに対応する
    前記再生時目標フォーカス状態に設定する様にしてなる
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の光学的情
    報記録再生装置。
JP24733495A 1995-09-26 1995-09-26 光学的情報記録再生装置 Pending JPH0991716A (ja)

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JP24733495A JPH0991716A (ja) 1995-09-26 1995-09-26 光学的情報記録再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100577166B1 (ko) * 1999-09-15 2006-05-10 엘지전자 주식회사 광 기록 재생기의 서보 제어 방법

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