JPH09909A - 排気装置 - Google Patents

排気装置

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JPH09909A
JPH09909A JP18092995A JP18092995A JPH09909A JP H09909 A JPH09909 A JP H09909A JP 18092995 A JP18092995 A JP 18092995A JP 18092995 A JP18092995 A JP 18092995A JP H09909 A JPH09909 A JP H09909A
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JP
Japan
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gas
exhaust
combustion
inert gas
flow rate
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Application number
JP18092995A
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English (en)
Inventor
Fumio Muramatsu
文雄 村松
Takemi Toritsuka
武美 鳥塚
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Hitachi Ltd
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH09909A publication Critical patent/JPH09909A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粗引きポンプ出口側に排気ガス切替用バルブを
設ける必要をなくし、簡単で低価格でメンテナンスが容
易であり安全に可燃性ガスと支燃性ガスとを排気できる
排気装置を提供する。 【構成】SiH4 系可燃性ガス102を反応室114内
に流して成膜を行う。成膜時の排気ガスは排気配管17
0に排気する。N2 ガスをマスフローコントローラ15
0によってドライポンプ140直後の排気配管170に
供給し、可燃性ガスの爆発限界以下の濃度となるように
希釈する。NF3 系支燃性ガスを流して反応室114内
のプラズマクリーニングを行う。クリーニング時の排気
ガスも成膜時と同一の排気配管170に排気する。N2
ガスをマスフローコントローラ150によってドライポ
ンプ140直後の排気配管170に供給し、支燃性ガス
の爆発限界以下の濃度となるように希釈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気装置に関し、特に半
導体用成膜装置および液晶装置(LCD)用成膜装置に
使用される真空排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体用成膜装置またはLCD用成膜装
置においては、成膜とガスクリーニング(セルフクリー
ニング)とを連続して行うことが、装置稼働率を上げる
上で重要な要件となっている。
【0003】以下、代表的な成膜装置であるプラズマC
VD装置を例に挙げて説明する。
【0004】プラズマCVD装置では、成膜時には、S
iH4 、NH3 、H2 などの可燃性ガスを用いてSi
N、a−Si(アモルファスシリコン)などの膜を形成
する。そして、例えば、1カセット(基板20枚)の成
膜終了後、NF3 ガスなどの支燃性ガスを用いてプラズ
マエッチングを行い成膜時に成膜室に付着した反応生成
物を除去するプラズマクリーニングを行う。
【0005】このようにプラズマクリーニングを行うこ
とにより成膜室(反応室)を大気開放することなしにク
リーニングすることが可能になるため、短時間でクリー
ニングが可能になり、装置稼働率向上のためにはプラズ
マクリーニングは必須ともいえる技術となってきてい
る。
【0006】このような成膜装置では、成膜時には可燃
性ガスを用い、プラズマクリーニング時には支燃性ガス
を用いるので、成膜装置を安全に操作するには、可燃性
ガスと支燃性ガスとを混合することなく完全に分離して
排気処理することが必要とされていた。
【0007】図2はこのような従来の排気装置を備えた
成膜装置の模式図であり、可燃性ガスの排気と支燃性ガ
スの排気とをドライポンプ140、240の後方の真空
バルブ162、164または262、264の切り替え
により行う場合を示したものである。
【0008】すなわち、この装置10は同じ構成の2つ
の成膜装置100、200を備えている。成膜は反応室
114(214)内で行われる。成膜時においては、ガ
スバルブ110(210)を開き、可燃性ガスであるS
iH4 系ガス102(202)をSiH4 系ガス用マス
フローコントローラー106(206)を介して反応室
114(214)に供給し、反応室114(214)か
ら高真空用のターボ分子ポンプ120(220)、粗引
き用のドライポンプ140(240)および真空バルブ
162を介して排気配管172(272)に排気し、排
気配管172(272)に接続された除害装置30によ
り除害する。反応室114の後方には高真空用のゲート
バルブ116(216)が設けられ、ゲートバルブ11
6(216)の後方には反応室114(214)内の圧
力を調整するための圧力調整バルブ118(218)が
設けられ、ターボ分子ポンプ120(220)とドライ
ポンプ140(240)との間には粗引き用の真空バル
ブ130(230)が設けられている。
【0009】プラズマクリーニング時においては、ガス
バルブ110(210)を閉じ、ガスバルブ112(2
12)を開き、支燃性ガスであるNF3 系ガス104
(204)をNF3 系ガス用マスフローコントローラー
108(208)を介して反応室114(214)に供
給し、反応室114(214)から高真空用のターボ分
子ポンプ120(220)、粗引き用のドライポンプ1
40(240)および真空バルブ164を介して排気配
管174(274)に排気し、排気配管174(27
4)に接続された除害装置30により除害する。
【0010】この装置10においては、成膜時において
は、真空バルブ164を閉め、真空バルブ162を開け
ることにより可燃性ガスであるSiH4 系ガス102
(202)を排気配管172を介して排気し、プラズマ
クリーニング時においては、真空バルブ162を閉め、
真空バルブ164を開けることにより支燃性ガスである
NF3 系ガス104(204)を排気配管174を介し
て排気している。すなわち、可燃性ガスの排気と支燃性
ガスの排気とをドライポンプ140(240)の後方の
真空バルブ162、164(262、264)の切り替
えにより行っている。
【0011】しかしながら、この装置10においては、
真空バルブ162、164、262、264の出口側は
大気圧であるため、クリーニング処理により発生した反
応生成物である微小パーティクルが高濃度になりバルブ
が詰まる危険性が大きいという問題がある。そのために
定期的にかつ頻繁に装置を停めて真空バルブ162、1
64、262、264の清掃を行う必要があり、メンテ
ナンス性を著しく悪くすると共に稼働率を下げる原因と
なっていた。
【0012】このような粗引き用のドライポンプ140
(240)の後方に設けた真空バルブ162、164
(262、264)に起因する問題点を解決するため
に、図3に示すような排気装置を備えた成膜装置が提案
されている。この装置10においては、高真空用のター
ボ分子ポンプ120(220)の後方に真空バルブ13
2、134を設け、真空バルブ132の後方には可燃性
ガス用のドライポンプ142(242)を設け、真空バ
ルブ134(234)の後方には支燃性ガス用のドライ
ポンプ144(244)を設けている。
【0013】成膜時においては、真空バルブ134を閉
め、真空バルブ132を開けて、可燃性ガスであるSi
4 系ガス102(202)をドライポンプ142(2
42)により排気配管172を介して排気し、プラズマ
クリーニング時においては、真空バルブ132を閉め、
真空バルブ134を開けることにより支燃性ガスである
NF3 系ガス104(204)をドライポンプ144
(244)により排気配管174を介して排気してい
る。すなわち、可燃性ガス排気専用のドライポンプ14
2(242)と支燃性ガス排気専用のドライポンプ14
4(244)をそれぞれ各成長装置に設けることによ
り、粗引き用のドライポンプ後方の真空バルブを不要と
して図2に示した装置の問題点を解決している。
【0014】しかしながら、この装置10においては、
高価な粗引き用のドライポンプを各成長装置100、2
00に対して2台づつ使用することになり成長装置が高
価なものとなる上に排気配管が複雑になりポンプボック
スのフットプリントも大きくなるなどの問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来技術の問題点である粗引きポンプの出口側に設
けたバルブの詰まりの問題や排気系が高価になり複雑に
なるという問題を解決し、簡単で低価格な構造であって
安全に可燃性ガスと支燃性ガスとを除害装置に導くこと
ができる排気装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本発明によれ
ば、可燃性ガス供給系と支燃性ガス供給系とが接続され
た反応室を排気する排気装置であって、真空ポンプと前
記真空ポンプの排出口側に接続された排気配管とを備え
た排気装置において、前記排気配管または前記真空ポン
プの前記排出口に不活性ガス供給手段を接続して前記真
空ポンプから排出される前記可燃性ガスおよび支燃性ガ
スを前記不活性ガスにより希釈できるようにし、前記可
燃性ガスと前記支燃性ガスとを単一の前記排気配管から
排気するようにしたことを特徴とする排気装置が提供さ
れる。
【0017】本発明においては、排気配管または真空ポ
ンプの排出口に不活性ガス供給手段を接続して真空ポン
プから排出される可燃性ガスおよび支燃性ガスを不活性
ガスにより希釈できるようにしているから、排気配管内
の可燃性ガスを爆発限界以下となるように希釈でき、支
燃性ガスも爆発限界以下となるように希釈できる。従っ
て、可燃性ガスと支燃性ガスとを単一の排気配管から排
気するようにできる。その結果、真空ポンプの後方に可
燃性ガスと支燃性ガスとの排気配管を切り換えて分離す
るための真空バルブを設ける必要もなくなり、クリーニ
ング処理により発生した反応生成物である微小パーティ
クルによるバルブ詰まりの問題も解消され、装置のメン
テナンスも容易となる。また、可燃性ガスと支燃性ガス
との排気配管を切り換えるための真空バルブ切り替えも
不要となるため、人手による誤操作、ノイズなどによる
制御系の誤動作のために起こる可燃性ガスと支燃性ガス
との混合が防止でき安全性がより確保し易くなる。さら
に、可燃性ガス排気専用の真空ポンプと支燃性ガス排気
専用の真空ポンプを設ける必要もなくなり、装置が安価
なものになると共に、排気配管も簡単となり、ポンプボ
ックスのフットプリントが大きくなることもなくなる。
また、排気配管内の可燃性ガスを爆発限界以下となるよ
うに希釈でき、支燃性ガスも爆発限界以下となるように
希釈できるようになることから、安全に可燃性ガスと支
燃性ガスとを除害装置に導くことができるようになる。
【0018】排気配管の後方に接続された除害装置を備
える場合には、真空ポンプの排出口と除害装置との間に
はバルブを設けることなく真空ポンプの排出口と除害装
置との間を排気配管により直接接続することが好まし
い。
【0019】真空ポンプとしては、粗引き用のドライポ
ンプ、油回転ポンプ等が好適に使用され、ドライポンプ
がより好ましく使用される。
【0020】不活性ガスとしては好ましくはN2 ガスが
使用される。
【0021】この不活性ガス供給手段は、不活性ガス供
給配管と、不活性ガス供給配管に接続され不活性ガス供
給配管内を流れる不活性ガスの流量を制御する不活性ガ
ス流量制御手段とを備えることが好ましい。このような
不活性ガス流量制御手段を備えることにより、不活性ガ
スの流量制御が容易となり、容易に排気配管内の可燃性
ガスを爆発限界以下となるように希釈でき、支燃性ガス
も爆発限界以下となるように希釈できるばかりでなく、
不活性ガスを流しすぎることも防止できて不活性ガスを
無駄に浪費することも防止できる。不活性ガス流量制御
手段としては好ましくはマスフローコントローラが用い
られる。
【0022】さらに、可燃性ガス供給系により供給され
る可燃性ガスのガス流量に応じて排気配管内の可燃性ガ
ス濃度が爆発限界以下となるように不活性ガスの流量を
制御する制御信号を不活性ガス制御手段に供給可能であ
り、支燃性ガス供給系により供給される支燃性ガスのガ
ス流量に応じて排気配管内の支燃性ガス濃度が爆発限界
以下となるように不活性ガスの流量を制御する制御信号
を不活性ガス制御手段に供給可能な主制御手段を備える
ことにより、自動的に排気配管内の可燃性ガス濃度およ
び支燃性ガス濃度を爆発限界以下に希釈できランニング
コストを低く抑えることができる。この主制御装置は、
成膜装置等に用いられ、可燃性ガスや支燃性ガスの流量
等を制御するCPU制御装置と兼用することが好まし
い。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。
【0024】図1は本発明の排気装置の一実施例を説明
するための模式図である。図1は排気装置だけでなく、
本実施例の排気装置を使用したプラズマCVD装置10
のほぼ全体を示している。
【0025】プラズマCVD装置10は、2つのプラズ
マCVD装置100、200を備えている。
【0026】プラズマCVD装置100、200は、成
膜用可燃性ガス(SiH4 、NH3、H2 、PH3
ど)とクリーニング用支燃性ガス(NF3 など)を供給
するためのプロセスガス供給系40と、プラズマCVD
による成膜を行うための反応室系50と、成膜時および
クリーニング時に反応室内の圧力を調整すると共に、反
応室内で発生する反応生成物を反応室外に排出するため
の真空排気系60と、真空排気系から排出される排気ガ
スを安全に除害するための除害装置30とをそれぞれ備
えている。
【0027】成膜は反応室114(214)内で行われ
る。成膜を行うには、まず、ガスバルブ110(21
0)、112(212)を閉じ、ゲートバルブ116、
真空バルブ130を開いた状態で、反応室114(21
4)内をターボ分子ポンプ120(220)およびドラ
イポンプ140(240)で高真空に排気した後、ガス
バルブ110(210)を開にしてSiH4 系ガス用マ
スフローコントローラ106(206)によって成膜用
可燃性ガス(SiH4 、NH3 、H2 、PH3 など)を
反応室114(214)内に流す。なお、図1において
は、成膜用可燃性ガス(SiH4 、NH3 、H2 、PH
3 など)を簡単のためにSiH4 系ガス102(20
2)として表している。
【0028】圧力調整バルブ118(218)により反
応室114(214)内を所定の圧力(0.3〜1.0
Torr)に調整した後、高周波電源(図示せず)によ
り高周波電力(RF電力)を投入しプラズマを発生させ
ることにより、反応室114(214)内に載置された
基板(図示せず)上に所定の膜を形成する。この時、反
応室114(214)内には基板以外の場所(上下電極
表面、側壁面など)にも反応生成物が付着する。
【0029】反応室114(214)内で発生した反応
生成物および未反応ガスはターボ分子ポンプ120(2
10)およびドライポンプ140(240)により反応
室114(214)外に排気され、排気配管170を介
して除害装置30に供給され、除害装置30により分解
処理されて除害された後、大気に放出される。
【0030】ドライポンプ140(240)より下流は
大気圧であり、排気ガスである未反応ガス等の可燃性ガ
スが高濃度になるため爆発の危険性がある。従って、爆
発を防止するためにN2 ユーティリティ20からのN2
ガスをN2 ガス用マスフローコントローラ150(25
0)によってドライポンプ140(240)直後の排気
配管170(270)に供給し、可燃性ガスの爆発限界
(例えば、SiH4 では0.66%)以下の濃度となる
ようにN2 ガスにより排気配管170(270)内の排
気ガスを希釈する。
【0031】希釈用のN2 ガスの流量制御はN2 ガス用
マスフローコントローラ150(250)により行って
いるため、主制御装置(CPU制御装置)(図示せず)
によりSiH4 系ガス102(202)の流量のセット
値に対して爆発限界以下になるように自動的に希釈用N
2 ガスの流量を設定することができる。これにより、S
iH4 系ガス102(202)の流量を変更した時でも
安全に排気配管170(270)内の排気ガスをN2
スにより希釈することができる。なお、SiH4 系ガス
用マスフローコントローラ106(206)も同じ主制
御装置(CPU制御装置)によって制御されている。
【0032】成膜操作を重ねると反応室114(21
4)内は反応生成物で汚れてくる。そして、反応生成物
の膜はがれによりパーティクルが発生し、基板上に形成
される膜中に混入して膜質の劣化を招くようになる。
【0033】これを防止するために、反応室114(2
14)内は定期的(例えば、基板20枚成膜する毎に1
回の割合)にガスクリーニングを行うことが必要とな
る。以下、このクリーニング工程を説明する。
【0034】成膜が終了すると、ガスバルブ110(2
10)を閉にした後、ターボ分子ポンプ120(22
0)とドライポンプ140(240)とにより反応室1
14(214)内を高真空に排気し、残差除去操作を行
う。なお、この時もN2 ユーティリティ20からのN2
ガスをN2 ガス用マスフローコントローラ150(25
0)により排気配管170に供給しておくことが好まし
い。
【0035】その後、ガスバルブ112(212)を開
にしてNF3 系ガス用マスフローコントローラ108
(208)によってガスクリーニング用支燃性ガス(N
3 など)を反応室114(214)内に流す。なお、
図1においては、ガスクリーニング用支燃性ガス(NF
3 など)を簡単のためにNF3 系ガス104(204)
として表している。
【0036】圧力調整バルブ118(218)により反
応室114(214)内を所定の圧力(0.2〜0.7
Torr)に調整した後、高周波電源(図示せず)によ
り高周波電力(RF電力)を投入しプラズマを発生させ
ることにより、反応室114(214)内のガスエッチ
ングを行い、反応室114(214)内に堆積した反応
生成物の除去を行ってプラズマクリーニングを行う。
【0037】このガスエッチングによって反応室114
(214)から除去された反応生成物および未反応ガス
は、成膜時と同じように、ターボ分子ポンプ120(2
10)およびドライポンプ140(240)により反応
室114(214)外に排気され、排気配管170を介
して除害装置30に供給され、除害装置30により分解
処理されて除害された後、大気に放出される。
【0038】ドライポンプ140(240)より下流は
大気圧であり、排気ガスである未反応ガス等の支燃性ガ
スが高濃度になるのを防止するために、N2 ユーティリ
ティ20からのN2 ガスをN2 ガス用マスフローコント
ローラ150(250)によってドライポンプ140
(240)直後の排気配管170(270)に供給し、
支燃性ガスの爆発限界以下の濃度となるようにN2 ガス
により排気配管170(270)内の排気ガスを希釈す
る。
【0039】希釈用のN2 ガスの流量制御はN2 ガス用
マスフローコントローラ150(250)により行って
いるため、主制御装置(CPU制御装置)(図示せず)
によりNF3 系ガス104(204)の流量のセット値
に対して爆発限界以下になるように自動的に希釈用N2
ガスの流量を設定することができる。これにより、NF
3 系ガス104(204)の流量を変更した時でも安全
に排気配管170(270)内の排気ガスをN2 ガスに
より希釈することができる。なお、NF3 系ガス用マス
フローコントローラ108(208)も同じ主制御装置
(CPU制御装置)によって制御されている。
【0040】反応室114(214)のクリーニング終
了後は、ガスバルブ112(212)を閉にした後、タ
ーボ分子ポンプ120(220)とドライポンプ140
(240)とにより反応室114(214)内を高真空
に排気し、残差除去操作を行う。なお、この時もN2
ーティリティ20からのN2 ガスをN2 ガス用マスフロ
ーコントローラ150(250)により排気配管170
に供給しておくことが好ましい。
【0041】その後、上述したのと同様にして、成膜工
程、クリーニング工程を繰り返して行う。
【0042】本実施例においては、成膜時においても、
クリーニング時においても排気ガスはN2 ガスにより爆
発限界以下に希釈されているので、同一の排気経路によ
り排気ガスを排気できる。その結果、成膜時の可燃性の
排気ガスとクリーニング時の支燃性の排気ガスとをバル
ブを使用して切り換える必要がなくなる。従って、ドラ
イポンプ140(240)の後方と除害装置30との間
の大気圧部にはバルブ等の詰まりやすい部品を設けてい
ないのでメンテナンスが容易となる上に、安全性に優れ
た排気装置が得られている。
【0043】なお、上述した一実施例においては、反応
室が2つの2チャンバ構成のプラズマCVD装置につい
て説明したが、反応室が1つの場合や反応室が3以上の
場合にも適用できることは言うまでもない。
【0044】また、上述した一実施例においては、本発
明の排気装置をプラズマCVD装置に適用した場合につ
いて説明したが、本発明の排気装置はドライエッチング
装置、スパッタ装置、熱CVD装置などにも適用でき
る。
【0045】
【発明の効果】本発明においては、可燃性ガス供給系と
支燃性ガス供給系とが接続された反応室を排気する排気
装置であって、真空ポンプと前記真空ポンプの排出口側
に接続された排気配管とを備えた排気装置において、排
気配管または真空ポンプの排出口に不活性ガス供給手段
を接続して真空ポンプから排出される可燃性ガスおよび
支燃性ガスを不活性ガスにより希釈できるようにしてい
るから、排気配管内の可燃性ガスを爆発限界以下となる
ように希釈でき、支燃性ガスも爆発限界以下となるよう
に希釈できる。従って、可燃性ガスと支燃性ガスとを単
一の排気配管から排気するようにでき、その結果、真空
ポンプの後方に可燃性ガスと支燃性ガスとの排気配管を
切り換えて分離するための真空バルブを設ける必要もな
くなり、クリーニング処理により発生した反応生成物で
ある微小パーティクルによるバルブ詰まりの問題も解消
され、装置のメンテナンスも容易となる。また、可燃性
ガスと支燃性ガスとの排気配管を切り換えるための真空
バルブ切り替えも不要となるため、人手による誤操作、
ノイズなどによる制御系の誤動作のために起こる可燃性
ガスと支燃性ガスとの混合が防止でき安全性がより確保
し易くなる。さらに、可燃性ガス排気専用の真空ポンプ
と支燃性ガス排気専用の真空ポンプを設ける必要もなく
なり、装置が安価なものになると共に、排気配管も簡単
となり、ポンプボックスのフットプリントが大きくなる
こともなくなる。また、排気配管内の可燃性ガスを爆発
限界以下となるように希釈でき、支燃性ガスも爆発限界
以下となるように希釈できるようになることから、安全
に可燃性ガスと支燃性ガスとを除害装置に導くことがで
きるようになる。
【0046】不活性ガス供給手段が、不活性ガス供給配
管に接続され不活性ガス供給配管内を流れる不活性ガス
の流量を制御する不活性ガス流量制御手段を備えること
により、不活性ガスの流量制御が容易となり、容易に排
気配管内の可燃性ガスを爆発限界以下となるように希釈
でき、支燃性ガスも爆発限界以下となるように希釈でき
るばかりでなく、不活性ガスを流しすぎることも防止で
きて不活性ガスを無駄に浪費することも防止できる。
【0047】さらに、可燃性ガス供給系により供給され
る可燃性ガスのガス流量に応じて排気配管内の可燃性ガ
ス濃度が爆発限界以下となるように不活性ガスの流量を
制御する制御信号を不活性ガス制御手段に供給可能であ
り、支燃性ガス供給系により供給される支燃性ガスのガ
ス流量に応じて排気配管内の支燃性ガス濃度が爆発限界
以下となるように不活性ガスの流量を制御する制御信号
を不活性ガス制御手段に供給可能な主制御手段を備える
ことにより、自動的に排気配管内の可燃性ガス濃度およ
び支燃性ガス濃度を爆発限界以下に希釈できランニング
コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気装置の一実施例を説明するための
模式図である。
【図2】従来の排気装置を説明するための模式図であ
る。
【図3】従来の排気装置を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
20…N2 ユーティリティ 30…除害装置 100、200…成長装置 102、202…SiH4 系ガス 104、204…NF3 系ガス 106、206…SiH4 系ガス用マスフローコントロ
ーラ 108、208…NF3 系ガス用マスフローコントロー
ラ 110、112、210、212…ガスバルブ 114、214…反応室 116、216…ゲートバルブ 118、218…圧力調整バルブ 120、220…ターボ分子ポンプ 130、132、134、230、232、234…真
空バルブ 140、142、144、240、242、244…ド
ライポンプ 150、250…N2 ガス用マスフローコントローラ 162、164、262、264…真空バルブ 170、172、174、272、274…排気配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可燃性ガス供給系と支燃性ガス供給系とが
    接続された反応室を排気する排気装置であって、真空ポ
    ンプと前記真空ポンプの排出口側に接続された排気配管
    とを備えた排気装置において、前記排気配管または前記
    真空ポンプの前記排出口に不活性ガス供給手段を接続し
    て前記真空ポンプから排出される前記可燃性ガスおよび
    支燃性ガスを前記不活性ガスにより希釈できるように
    し、前記可燃性ガスと前記支燃性ガスとを単一の前記排
    気配管から排気するようにしたことを特徴とする排気装
    置。
  2. 【請求項2】前記不活性ガス供給手段が、不活性ガス供
    給配管と、前記不活性ガス供給配管に接続され前記不活
    性ガス供給配管内を流れる前記不活性ガスの流量を制御
    する不活性ガス流量制御手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1記載の排気装置。
  3. 【請求項3】前記可燃性ガス供給系により供給される前
    記可燃性ガスのガス流量に応じて前記排気配管内の前記
    可燃性ガス濃度が爆発限界以下となるように前記不活性
    ガスの流量を制御する制御信号を前記不活性ガス制御手
    段に供給可能であり、前記支燃性ガス供給系により供給
    される前記支燃性ガスのガス流量に応じて前記排気配管
    内の前記支燃性ガス濃度が爆発限界以下となるように前
    記不活性ガスの流量を制御する制御信号を前記不活性ガ
    ス制御手段に供給可能な主制御手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項2記載の排気装置。
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