JPH0987147A - 毛髪用組成物 - Google Patents

毛髪用組成物

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JPH0987147A
JPH0987147A JP26915995A JP26915995A JPH0987147A JP H0987147 A JPH0987147 A JP H0987147A JP 26915995 A JP26915995 A JP 26915995A JP 26915995 A JP26915995 A JP 26915995A JP H0987147 A JPH0987147 A JP H0987147A
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hair
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vesicle
water
absorber
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Tetsuro Iwanaga
哲朗 岩永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に対する紫外線吸収剤の吸着量を高め、
或いはさらに水溶性物質の吸着を高めて、毛髪を紫外線
による損傷から保護し、状態を改善する。 【解決手段】 毛髪に対し吸着性を有する陽イオン性界
面活性剤の1種又は2種以上より成るベシクルに、紫外
線吸収剤の1種又は2種以上を内包させて、毛髪用組成
物に配合する。さらに保湿性や栄養成分を含有する水溶
性物質の1種又は2種以上を内包させて配合したり、か
かる水溶性物質を内包する陽イオン性界面活性剤のベシ
クルを前記紫外線吸収剤内包ベシクルと併用することに
より、毛髪の状態を改善することができる。 【効果】 紫外線による損傷から毛髪を有効に保護し、
毛髪のぱさつきの解消,しっとり感,柔軟性の付与等、
状態の改善を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収剤を陽
イオン性界面活性剤より成るベシクルに内包させて配合
し、毛髪への吸着量を高めることにより、紫外線による
損傷から毛髪を保護する毛髪用組成物に関する。さらに
水溶性物質をも前記ベシクルに内包させて配合し、毛髪
に水分或いは栄養を補給し、その状態を改善するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】毛髪が損傷を受ける一因として紫外線が
挙げられる。紫外線により損傷を受けた毛髪は水分量が
減少し、ぱさつき、まとまりにくくなる。また、紫外線
により毛髪が赤色化したり、強度が低下することが知ら
れている。しかしながら、毛髪用組成物に紫外線吸収剤
を配合しても、これを毛髪上に有効に吸着させることが
困難であり、十分な紫外線防御効果を得ることができな
かった。一方、紫外線吸収剤の配合量を増加させると、
頭皮や顔,手等の皮膚に対する刺激性や感作性が高くな
る恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、毛
髪における紫外線吸収剤の吸着量を高めて紫外線防御効
果を向上させ、さらに毛髪に水分や栄養成分を補給して
その状態を改善することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、われわれは紫外
線吸収剤をベシクルに内包させて毛髪用組成物に配合
し、毛髪に対する吸着性の向上を図った。このように活
性成分を内包するベシクルとしてはリン脂質によるリポ
ソームが一般的であるが、リポソームは経時的に凝集を
起こす傾向があり、安定性上問題がある。従って本発明
においては、毛髪に対する吸着性の良好な陽イオン性界
面活性剤の1種又は2種以上によるベシクルに、紫外線
吸収剤の1種又は2種以上を内包させて毛髪処理用組成
物に配合することとした。さらに、毛髪に対して水分や
栄養成分を補給するべく、水溶性の保湿剤や栄養成分の
1種又は2種以上をも内包させて配合する。なお、かか
る界面活性剤ベシクルを毛髪用組成物に応用する技術は
すでに知られている(特開平4−234805)が、紫
外線吸収剤を内包させて毛髪への吸着を高める技術は全
く新規なものである。
【0005】ベシクルを形成させるのに適する陽イオン
性界面活性剤としては、一般式(1)で表される2個の
長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩が挙げら
れる。2個のアルキル基としては、炭素数12〜22個
のものが好ましく、これらは同じものでも異なっていて
も良い。
【化1】
【0006】陽イオン性界面活性剤のベシクルに内包さ
せる紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸エチ
ル,パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル等のパ
ラアミノ安息香酸エステル類、シノキサート,パラメト
キシ桂皮酸2-エチルヘキシル等のパラメトキシ桂皮酸エ
ステル類、オキシベンゾン等のベンゾフェノン類、4-t-
ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイ
ルメタン類などが挙げられる。これら紫外線吸収剤の配
合量としては、0.1〜2.0重量%程度が適当であ
る。
【0007】さらに陽イオン性界面活性剤のベシクルに
内包させる水溶性物質としては、植物,海藻類の抽出
物、胎盤,脾臓等の臓器抽出物、ベタイン、アミノ酸、
核酸、ビタミン類等の保湿効果を有するものや栄養成分
が挙げられる。これら水溶性物質の配合量としては、
0.1〜30重量%程度が適当である。
【0008】
【作用】本発明に係る毛髪用組成物においては、紫外線
吸収剤や水溶性物質を内包する陽イオン性界面活性剤の
ベシクル自体が正電荷を帯びているため、リン脂質によ
るリポソームや非イオン性界面活性剤によるニオソーム
に比べて凝集を起こしにくい。そして、この界面活性剤
ベシクルは、負に帯電した毛髪の表面に良好に吸着し、
内包した紫外線吸収剤により紫外線による損傷から毛髪
を有効に保護することができる。さらに、内包した水溶
性物質により、毛髪に水分や栄養成分を補給することが
でき、毛髪をしっとりと柔軟にし、その状態を改善する
ことができる。
【0009】次に本発明において毛髪用組成物に配合す
る紫外線吸収剤を内包した陽イオン性界面活性剤のベシ
クルについて、毛髪への紫外線吸収剤の吸着量と毛髪損
傷に対する保護効果を示す。
【0010】まず紫外線吸収剤内包ベシクルを用いた場
合の紫外線吸収剤の毛髪への吸着量は、次の方法で測定
した。陽イオン性界面活性剤として塩化ステアリルジメ
チルアンモニウム5.0重量%と、紫外線吸収剤として
パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル1.0重量%を含
有する水溶液を50分間超音波処理した後再度15分間
超音波処理して紫外線吸収剤を内包するベシクルを形成
させ、毛髪束を5分間浸漬した後、水溶液中に残存する
パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシルを定量し、毛髪1
gあたりの紫外線吸収剤吸着量を求めた。この際、超音
波処理を行わず、紫外線吸収剤を陽イオン性界面活性剤
とベシクル化しないで併存させた場合についても同様に
毛髪への吸着量を測定した。結果は表1に示した。
【0011】
【表1】 表1において、紫外線吸収剤をベシクル化した場合は、
ベシクル化しない場合に比べて吸着量が25倍まで向上
したことが認められる。
【0012】ついで、陽イオン性界面活性剤として塩化
ステアリルジメチルアンモニウム5.0重量%を、精製
水94.4重量%に加えて80℃に加熱溶解し、溶液を
50分間超音波処理した後、紫外線吸収剤としてパラメ
トキシ桂皮酸2-エチルヘキシル0.6重量%を添加し、
全量を100重量%とし、この溶液を15分間再度超音
波処理して、紫外線吸収剤内包ベシクルを調製した。さ
らに同様の方法により、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘ
キシルを1.2重量%及び2.0重量%含有するベシク
ルを調製した。
【0013】そして、上記において調製した紫外線吸収
剤内包ベシクルの毛髪損傷保護効果を、次のようにして
評価した。上記の各ベシクルの懸濁液、界面活性剤ベシ
クルのみの懸濁液、及びパラメトキシ桂皮酸2-エチルヘ
キシル2.0重量%を含有する20重量%エタノール水
溶液を試料とし、損傷のない毛髪束を試料液中に5分間
浸漬した後乾燥し、サンテスターを用いて174kJ,
290〜390nmの紫外線を4時間照射した後、日立製
走査型電子顕微鏡により毛髪の状態を観察した。毛髪の
状態は、「キューティクルの剥離が認められない;0
点」、「わずかにキューティクルの剥離が認められる;
1点」、「キューティクルの剥離が明確に認められる;
2点」、「部分的にキューティクルの著しい剥離が認め
られる;3点」、「全体的にキューティクルの著しい剥
離が認められる;4点」として評価し、点数化した。各
試料による処理と未処理の場合につきそれぞれ3種の毛
髪束を用いて評価を行い、各毛髪束についての評価点の
平均値にて表2に示した。
【表2】
【0014】表2において明らかなように、未処理の毛
髪では3種のいずれの毛髪束においてもキューティクル
の剥離は著しく、しかも毛髪全体に認められた。界面活
性剤ベシクルのみで処理した場合も、キューティクルの
剥離は顕著に認められていた。これに対して、紫外線吸
収剤を内包させたベシクルにより処理した毛髪において
は、いずれもキューティクルの剥離はわずかに認められ
る程度であり、優れた毛髪保護効果が認められた。この
際、紫外線吸収剤はわずか0.6重量%の内包量で十分
な毛髪保護効果を示していた。一方、紫外線吸収剤の含
エタノール水溶液で処理した場合は、キューティクルの
剥離は明確に認められ、しかも部分的に顕著に剥離して
いる傾向があった。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る毛髪用組成物は、シ
ャンプー,ヘアーリンス,ヘアーコンディショナー,ヘ
アーミスト,ヘアースプレー等、毛髪の洗浄用組成物,
トリートメント組成物,整髪用組成物として提供するこ
とができる。
【0016】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。まず、紫外線吸収剤及び水溶性物質を
内包する陽イオン性界面活性剤のベシクルの調製例を表
3に示す。
【0017】
【表3】 表3の各調製例において、陽イオン性界面活性剤は総量
で6.0重量%、内包させる紫外線吸収剤は総量で2.
0重量%、水溶性物質は総量で20重量%を占める。こ
れらは、まず陽イオン性界面活性剤を精製水に添加し、
80℃に加熱溶解させた後50分間超音波処理し、得ら
れた溶液に内包させる紫外線吸収剤及び/又は水溶性物
質を添加し、再度15分間超音波処理して調製する。な
お、調製例3〜5及び8〜9においては、それぞれ表中
の陽イオン性界面活性剤,紫外線吸収剤或いは水溶性物
質の重量比1:1の混合物を用いた。
【0018】 [実施例1] 透明液状シャンプー (1)ラウリル硫酸ポリオキシエチレン(3)硫酸エステル 9.0 (重量%) ナトリウム塩 (2)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 3.0 (3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 (4)グリセリン 1.0 (5)紫外線吸収剤内包ベシクル(調製例1) 10.0 (6)デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2 (7)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.2 (8)色素 0.1 (9)香料 0.1 (10)精製水 72.4 製法:(10)を70℃に加熱し、これに(1)〜(4)及び
(6),(7)を加えて均一に溶解した後、冷却して40℃に
て(5),(8),(9)を添加し、均一に溶解或いは分散させ
る。
【0019】 [実施例2] コンディショニングシャンプー (1)ラウリルポリオキシエチレン(3)硫酸エステル 3.0 (重量%) トリエタノールアミン塩 (2)ラウリル硫酸ポリオキシエチレン(3)硫酸エステル 6.0 ナトリウム塩 (3)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 1.5 (4)ラウロイルジエタノールアミド 3.0 (5)エチレングリコールジステアリン酸エステル 2.0 (6)カチオン化セルロース 0.2 (7)紫外線吸収剤内包ベシクル(調製例2) 10.0 (8)水溶性物質内包ベシクル(調製例5) 10.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.2 (11)香料 0.1 (12)精製水 63.9 製法:(6)を(12)に加えて70℃に加熱溶解し、これに
(1)〜(5)及び(9),(10)を加えて均一に溶解した後、冷
却して40℃にて(7),(8),(11)を添加し、均一に溶
解,分散させる。
【0020】 [実施例3] ヘアーリンス (1)シリコーン油 3.0 (重量%) (2)流動パラフィン 1.0 (3)セチルアルコール 1.5 (4)ステアリルアルコール 1.0 (5)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7 (6)グリセリン 3.0 (7)紫外線吸収剤内包ベシクル(調製例3) 15.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)色素 0.1 (10)香料 0.2 (11)精製水 74.4 製法:(11)に(5),(6),(9)を加えて70℃に加熱し、
これにあらかじめ混合し70℃に加熱した(1)〜(4)及び
(8)を加えてホモミキサーで乳化し、冷却後40℃にて
(7)及び(10)を添加し、均一に溶解,分散させる。
【0021】 [実施例4] リンス一体型シャンプー (1)2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシ 16.0 (重量%) エチルイミダゾリニウムベタイン (2)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 (3)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 (4)シリコーン油 1.0 (5)紫外線吸収剤,水溶性物質内包ベシクル 10.0 (調製例9) (6)色素 0.1 (7)香料 0.1 (8)精製水 66.8 製法:(8)に(1)と(3)を加えて加熱溶解して70℃に保
ち、次いで(2),(4),(6)を加えて溶解した後冷却し、
40℃にて(5),(7)を添加する。
【0022】 [実施例5] ヘアスプレー (原液処方) (1)アクリル樹脂アルカノールアミン液(50%) 7.0 (重量%) (2)セタノール 0.1 (3)シリコーン油 0.3 (4)エタノール 42.4 (5)香料 0.2 (6)紫外線吸収剤内包ベシクル(調製例4) 5.0 (7)水溶性物質内包ベシクル(調製例8) 5.0 (8)精製水 40.0 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0 製法:原液は(1)〜(5)を混合,溶解したものと、(6),
(7)を分散した(8)とを混合して調製する。充填はエアゾ
ール缶に原液を充填し、バルブ装着後ガスを充填して行
う。
【0023】 [実施例6] ヘアジェル (1)カルボキシビニルポリマー 0.7 (重量%) (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)グリセリン 1.0 (4)水酸化ナトリウム 0.1 (5)エタノール 20.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)香料 0.2 (8)紫外線吸収剤,水溶性物質内包ベシクル 10.0 (調製例6) (9)精製水 65.9 製法:(1)を(3)と(9)の一部に分散し、これに(6),(7)
を(5)に溶解させて(2),(4),(8)とともに(9)の残部に
溶解,分散したものを攪拌しながら添加する。
【0024】 [実施例7] ウォーターグリース (1)カルボキシビニルポリマー 0.5 (重量%) (2)グリセリン 30.0 (3)水酸化ナトリウム 0.1 (4)エタノール 10.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)香料 0.2 (7)紫外線吸収剤内包ベシクル 20.0 (調製例7) (8)精製水 39.1 製法:(1)を(2)と(8)の一部に分散し、これに(5),(6)
を(4)に溶解させて(3)及び(7)とともに(8)の残部に溶
解,分散したものを攪拌しながら添加する。
【0025】 [実施例8] セットローション (1)ポリビニルピロリドン-酢酸ビニル共重合体 5.0 (重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (3)香料 0.2 (4)エタノール 30.0 (5)ポリオキシアルキレン変性ジメチル 0.5 ポリシロキサン (6)グリセリン 2.0 (7)紫外線吸収剤,水溶性物質内包ベシクル 10.0 (調製例10) (8)精製水 52.2 製法:(4)に(1)〜(3)を溶解させ、これに(8)に(5)〜(7)
を溶解,分散させたものを加えて均一に溶解或いは分散
させる。
【0026】上記本発明の実施例について使用試験を行
った。その際、各実施例において紫外線吸収剤或いは水
溶性物質を、ベシクル化しないで同じ最終濃度となるよ
うに配合したものを比較例1〜比較例8とした。使用試
験は、20〜50才の男女パネラー20名を1群とし、
各群に本発明の実施例及び比較例をブラインドにて1カ
月間使用させ、使用試験終了後の毛髪のぱさつき感,し
っとり感及び柔軟性について官能評価を行わせた。官能
評価は、毛髪のぱさつき感については「ない;5点」,
「ややない;4点」,「どちらともいえない;3点」,
「ややある;2点」,「ある;1点」、毛髪のしっとり
感については「ある;5点」,「ややある;4点」,
「どちらともいえない;3点」,「ややない;2点」,
「ない;1点」、毛髪の柔軟性については「高い;5
点」,「やや高い;4点」,「普通;3点」,「やや低
い;2点」,「低い;1点」として評価させて点数化し
た。さらに、使用試験終了後に毛髪の状態を電子顕微鏡
により観察し、毛髪の損傷度を上記評価基準に従って評
価した。なお、使用試験は紫外線照射量の最も多い5月
に行った。結果は各群パネラーの平均値にて表4に示し
た。
【0027】
【表4】 表4において、本発明の実施例は毛髪のぱさつき感につ
いては4.5点以上、毛髪のしっとり感については4.
2点以上、毛髪の柔軟性については4.4点以上の高い
評価を得ていた。なお、毛髪のしっとり感については、
水溶性物質を同時に内包させたベシクル或いは水溶性物
質を内包するベシクルを併用した場合に、特に評価が高
かった。毛髪の損傷度についても、いずれの実施例にお
いてもわずかにキューティクルの剥離が認められた程度
で、高い損傷保護効果が認められていた。特に長波長域
紫外線(UVA)吸収剤と中波長域紫外線(UVB)吸
収剤を併用した系で効果が高かった。
【0028】一方、比較例については、いずれにおいて
もある程度のぱさつき感が認められており、毛髪のしっ
とり感については、水溶性物質を配合したものでは若干
ましな評価が得られていたが、それでも評価点は2.5
点以下であった。毛髪の柔軟性については、ベタインを
配合したものについての評価はやや良かったが、やはり
評価点は2.4点以下で、「普通」以下の評価しか得ら
れていなかった。また毛髪の損傷度については、いずれ
の比較例においても全パネラーにキューティクルの明確
な剥離が認められ、部分的に顕著な剥離の認められたパ
ネラーが多かった。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において、
紫外線吸収剤或いは水溶性物質を陽イオン性界面活性剤
のベシクルに内包させて毛髪用組成物に配合することに
より、これらの毛髪への吸着量を有効に高めることがで
き、紫外線による損傷から毛髪を保護し、或いは毛髪に
水分や栄養成分を補給して、毛髪の状態を良好に改善す
ることができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオン性界面活性剤の1種又は2種以
    上から成るベシクルに、紫外線吸収剤の1種又は2種以
    上を内包させて配合することを特徴とする、毛髪用組成
    物。
  2. 【請求項2】 陽イオン性界面活性剤の1種又は2種以
    上から成るベシクルに、紫外線吸収剤の1種又は2種以
    上と、水溶性物質の1種又は2種以上とを内包させて配
    合することを特徴とする、毛髪用組成物。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収剤の1種又は2種以上を内包
    する、陽イオン性界面活性剤の1種又は2種以上より成
    るベシクルと、水溶性物質の1種又は2種以上を内包す
    る、陽イオン性界面活性剤の1種又は2種以上より成る
    ベシクルとを配合して成る毛髪用組成物。
  4. 【請求項4】 陽イオン性界面活性剤が、一般式(1)
    で示されるジアルキルジメチルアンモニウム塩であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項3に記載の毛髪用組
    成物。 【化1】
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