JPH0980961A - 定着装置及び電子写真装置 - Google Patents

定着装置及び電子写真装置

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JPH0980961A
JPH0980961A JP23022595A JP23022595A JPH0980961A JP H0980961 A JPH0980961 A JP H0980961A JP 23022595 A JP23022595 A JP 23022595A JP 23022595 A JP23022595 A JP 23022595A JP H0980961 A JPH0980961 A JP H0980961A
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JP
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heater
cycles
discontinuous
pattern
timing
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JP23022595A
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English (en)
Inventor
Tadao Kishimoto
忠雄 岸本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲンランプヒータを定着熱源として使用
した構成であって、導通角制御をせずに、簡単な回路構
成でフリッカやノイズの問題を抑えることが可能な定着
装置又は電子写真装置を実現する。 【解決手段】 ヒータオン信号に従ってヒータに交流の
電力を供給する定着装置であって、入力電流波形が非正
弦波となる直流電源部と、ヒータのオンタイミングとオ
フタイミングとの少なくともオンタイミングから所定時
間は交流連続点灯による定格の通電電力より少ない電力
になるような交流不連続パターンによりゼロクロス点灯
をするようにヒータに電力を供給するスイッチング手段
と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
などに使用する定着熱源としてのヒータに対して供給す
る電力を制御する定着装置、及びこのような定着装置を
有する電子写真装置に関し、更に詳しくは、ヒータに流
れる電流の影響で周囲に生じる電圧降下によるフリッカ
に配慮された定着装置及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式の画像形成装置に
おいては、原稿の画像情報(原画像)の濃度に応じた電
気信号(画像信号)に変換し、その画像信号に応じてレ
ーザ光などを用いて感光体ドラム上に静電潜像を形成す
る。そして、この静電潜像を現像によりトナー像として
から記録紙に転写し、記録紙上のトナー像を定着装置の
ヒータにより加熱して溶融定着させている。
【0003】このような定着装置のヒータ(定着ヒー
タ)としては、ハロゲンランプ等によるヒータが熱源と
して用いられている。そして、このような定着ヒータが
ヒートローラに内蔵されている。
【0004】この種の定着ヒータとしては、小型の画像
形成装置においては数百W〜千W程度の定着ヒータが使
用されており、また高速に画像形成を行うものでは更に
大容量の定着ヒータが使用されている。
【0005】尚、ヒータの本数は1本のものや、2〜3
本のものなど様々である。そして、ヒートローラ近傍に
配置された温度センサの検出結果に応じて生成されるヒ
ータオン信号に従って、定着ヒータに対する電力供給の
オン/オフ制御がなされて一定の定着温度を保つように
制御されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の定着装置にお
いては、定着ヒータに対して電力供給がオフからオンに
切り替わった瞬間に大きな突入電流が流れる。
【0007】この様子を図13を用いて説明する。この
図13(a)は商用電源(AC100V)の電圧波形を
示している。あるタイミングでヒータオン信号がON状
態になり(図13(b))、ハロゲンヒータに商用電源
からAC100Vが供給される。
【0008】それまで電流が供給されていなかったハロ
ゲンヒータの抵抗値は極めて低い状態になっており、一
般的には赤熱時の1/10程度である。従って、ハロゲ
ンヒータに対して電源供給と同時に低抵抗値に対して流
れ始めるため突入電流I′が流れる(図13(c))。
そして、抵抗値が定常値に上昇するにつれてヒータ電流
はIに低下して収束する。例えば、オフ状態のハロゲン
ヒータの抵抗値が赤熱時の1/10であったとして、商
用電源の電圧が高い状態でヒータオン信号がON状態に
なったとすると、瞬間的に約十倍の電流I’=10Iが
流れることになる。
【0009】そして、このような突入電流I’が生じる
と、画像形成装置に電力を供給している商用電源のコン
セント周囲若しくは屋内配線の電気抵抗(インピーダン
ス)により電圧降下(V1)が発生する。その後、ヒー
タ電流がIに収束すると電源電圧も多少回復する。
【0010】この様子を、電圧のピーク値の波形として
示した図14で説明する。ここでは、時刻t1でヒータ
がONになり突入電流が発生して瞬間的に大きな電圧降
下が発生している。そして、その後、電圧降下は小さな
値(一定値)に収束する。そして、時刻t2でヒータが
OFFし、電圧が元に戻るようになる。
【0011】特に、上述の突入電流によって生じる電圧
降下は瞬間的に大きなものであるので、周囲の機器や照
明機器に対しても影響を与えることがある。例えば、照
明機器に供給している電圧が低下すると、フリッカと呼
ばれる瞬間的に照度が低下する現象を発生することがあ
る。
【0012】以上の場合、交流の電圧が高い状態でヒー
タオン信号がONしたために、大きな突入電流が流れて
いた。そこで、ゼロクロス回路を設け、電源電圧が0V
であるタイミングでヒータオン信号をONにすることが
考えられている。このようにすることで、電圧がピーク
に達するまでにヒータ抵抗がある程度上昇することにな
るため、突入電流の値を小さく抑えることができるよう
になる。
【0013】このようなゼロクロス制御を行なった場合
には、図13(d)のタイミングでヒータオン信号がO
Nし、電流が図13(e)のように流れる。この場合、
電源電圧のピーク値が0VのタイミングでONしている
ので、そのONした瞬間の突入電流は、前述のものより
小さくなる。
【0014】すなわち、ある条件で実験を行なったとこ
ろ、突入電流I”は5I程度であり、前述の突入電流の
半分の値であった。しかし、定常電流に比較して大きな
突入電流が流れることに変わりはなく、電圧降下による
フリッカが発生することに変わりはない。
【0015】そこで、突入電流を防止するために、2本
のヒータを用いて、1本ずつ段階的に点灯する方法が考
えられている。しかし、2本のヒータを制御するための
2系統の制御回路が必要になり、また、定着ローラ内に
2本のヒータが入るようなローラ径にする必要が有る。
従って、製造コストが上昇する問題が有る。また、もと
もと1本のヒータ用に設計された定着ローラに対しては
適用することができない。
【0016】また、ヒータと直列に抵抗又はサーミスタ
を設けておき、オンから所定期間はヒータと抵抗又はサ
ーミスタとを直列接続して通電し、その後に抵抗等を切
り離して通電することも考えられる。しかし、抵抗等か
ら発生する熱の問題や、抵抗等による損失(効率低下)
の問題や、接続/切り離しの回路の信頼性の問題などの
多くの問題が存在している。
【0017】このため、このような突入電流を防止する
ものとして、2方向3端子サイリスタを使用して導通角
制御を行うソフトスターター回路と呼ばれる回路が使用
されることがある。
【0018】図15はこの種のソフトスターター回路に
おける波形を示すタイムチャートであり、図15(a)
は電源圧の波形を示しており、図15(b)は導通角制
御された電流の波形を示している。尚、ここでは、電圧
と電流との位相に遅れは生じていないものとして示して
いる。
【0019】この図15(b)において、実線の部分が
2方向3端子サイリスタが実際に導通状態にされた期間
である。すなわち、導通角(半サイクルのうち、導通し
ている期間)を徐々に大きくして行くことにより、突入
電流の発生を抑えるものである。
【0020】このソフトスターター回路の場合、図15
(b)で明らかなように、各サイクルにおいて導通した
瞬間の立ち上がりが鋭い波形になっている。このため、
広い周波数にわたってノイズを輻射することになり、テ
レビやラジオの受信に妨害を与えることになる。このた
め、端子ノイズ規格として定められているノイズの規定
を満足するためには、電源ラインにノイズフィルタを設
けることが必須であり、コスト上昇の問題を生じる。
【0021】図16はサイリスタによる導通角制御を行
う場合の定着装置付近の電源ラインの構成を示すブロッ
ク図である。この図16において、電源プラグ11を介
して商用電源から電力が供給されるようになっており、
ノイズフィルタ20により定着装置40からのノイズが
商用電源に漏れることのないようにされている。ここ
で、フィルタ20はコモンチョーク21,Xコン22,
Yコン23及び24から構成されている。尚、DC電源
30は所定のDC電圧を各部に供給するための電源であ
る。
【0022】例えば、この図16の構成において定着装
置40側に8〜10A程度の電流が流れ、DC電源30
側に1〜2A程度の電流が流れるようになっている。従
って、ノイズフィルタ20も、12A程度の大電流に耐
えるような構成になっており、大規模なフィルタにな
る。特に、コモンチョークが大型化することになり、装
置の大規模化を招くことにもつながる。
【0023】また、DC電源30において発生する奇数
次高調波電流と定着装置40から発生する奇数次高調波
電流とが重畳することで、個々にはノイズ規格を満足す
る場合であっても、装置全体としてはノイズ規格を超え
るレベルに達することも有る。
【0024】ここで、DC電源30において発生する奇
数次高調波電流について簡単に説明する。DC電源30
は例えば図17のような回路構成になっており、ダイオ
ードブリッジ31で整流された電流が電解コンデンサ3
2で充電され、SW素子33でスイッチングされ、SW
トランス34から必要な電圧として出力される。
【0025】この場合、電解コンデンサ32はピーク電
圧V0 付近まで充電されているので、商用電源からの電
流iは電圧VがV0 付近になったときのみパルス状に流
れる。この電流波形(図18参照)は正負対称であるの
で、フーリエスペクトルは奇数次高調波のみとなること
がわかる。
【0026】以上のような理由で、コモンチョークを大
きくせざるを得ないといった問題が生じている。以上説
明したように、突入電流によるフリッカの発生と、ノイ
ズ防止のコストとの問題とがトレードオフの関係に有
り、安価でフリッカを発生しない装置の実現が望まれて
いた。
【0027】本発明は上記した課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、ハロゲンランプヒータ
を熱源として使用した構成であって、導通角制御をせず
に、簡単な回路構成でフリッカやノイズの問題を抑える
ことが可能な定着装置又は電子写真装置を実現すること
である。
【0028】
【課題を解決するための手段】すなわち、課題を解決す
る手段である本発明及びその好ましい範囲は以下の
(1)以降に説明するようなものである。
【0029】(1)第1の発明は、ヒータオン信号に従
って定着熱源としてのヒータに交流の電力を供給する定
着装置であって、電源の位相のゼロクロスのタイミング
を検出するゼロクロス検出回路と、ヒータのオンタイミ
ングとオフタイミングとの少なくともオンタイミングか
ら所定時間は交流連続点灯による定格の通電電力より少
ない電力になるような交流不連続パターンによりゼロク
ロス点灯を行わせ、所定時間後に交流全波連続駆動を行
わせるため、不連続駆動信号と全波連続駆動信号とを生
成し、検出されたゼロクロスのタイミングにおいて不連
続駆動信号に応じた不連続駆動パルスと、全波連続駆動
信号に応じた全波駆動パルスとを選択的に発生して出力
する駆動パルス発生回路と、この駆動パルス発生回路か
らの不連続駆動パルスと全波駆動パルスとにより、ヒー
タに対して不連続駆動と連続駆動とを切り替えて電力を
供給するスイッチング手段とを備えたことを特徴とする
定着装置である。
【0030】この第1の発明においては、外部からのヒ
ータオン信号に応じてスイッチング手段によるスイッチ
ングで不連続な駆動パターンのゼロクロス点灯でヒータ
に対して電力が供給される。この不連続な駆動パターン
により定格の通電電力より少ない電力が供給され、所定
時間後に交流連続点灯による定格の電力がヒータに供給
される。
【0031】このように少なくともオンタイミングから
所定時間の間に交流不連続パターンのゼロクロス点灯を
行うと、所定の周波数の人間が感じやすいフリッカ成分
を低減させることができる。そして、導通角制御でなく
ゼロクロス制御を行っているために、スイッチングノイ
ズがほとんど発生しない。
【0032】(2)上記(1)の第1の発明において、
駆動パルス発生回路が発生する不連続駆動パルスによる
交流不連続パターンとして、 交流1サイクルのうち半サイクルのみ通電、 交流1.5サイクルのうち1つ若しくは2つの半サイ
クルのみ通電、 交流2サイクルのうち1以上3以下の半サイクルのみ
通電、 交流2.5サイクルのうち1以上4以下の半サイクル
のみ通電、 交流3サイクルのうち1以上5以下の半サイクルのみ
通電、 交流3サイクルのうち同極性の2つの半サイクルのみ
通電、のいずれかを繰り返すパターンであることがフリ
ッカ低減のために好ましい。
【0033】このような交流不連続パターンの駆動とす
ることで、フリッカ周波数が、50Hz、33H
z、25Hz、20Hz、16.6Hzとな
り、人間が感じやすい8.8Hzのフリッカ成分を低減
させることができる。
【0034】(3)また、(1)に示した第1の発明に
おいて、定着熱源として色温度が2600°k以下のヒ
ータを使用することが、フリッカ低減のために好まし
い。このように色温度が2600°k以下のヒータを使
用した場合、2600°kより色温度が高いものと比較
して、同じW数であっても消灯時(低温時)と点灯時
(高温時)との抵抗の比が小さくなる。この結果、突入
電流が低下することになり、フリッカの低減につなが
る。
【0035】(4)第2の発明は、ヒータオン信号に従
って定着熱源としてのヒータに交流の電力を供給する電
子写真装置であって、入力電流波形が非正弦波となる直
流電源部と、ヒータのオンタイミングとオフタイミング
との少なくともオンタイミングから所定時間は交流連続
点灯による定格の通電電力より少ない電力になるような
交流不連続パターンによりゼロクロス点灯をするように
ヒータに電力を供給するスイッチング手段と、を備えた
ことを特徴とする電子写真装置である。
【0036】この第2の発明においては、外部からのヒ
ータオン信号に応じてスイッチング手段によるスイッチ
ングで交流不連続パターンのゼロクロス点灯でヒータに
対して電力が供給される。この交流不連続パターンによ
り定格の通電電力より少ない電力が供給され、所定時間
後に交流連続点灯による定格の電力がヒータに供給され
る。
【0037】このように少なくともオンタイミングから
所定時間の間に交流不連続パターンのゼロクロス点灯を
行うと、所定の周波数の人間が感じやすいフリッカ成分
を低減させることができる。そして、導通角制御でなく
ゼロクロス制御を行っているために、スイッチングノイ
ズがほとんど発生しない。
【0038】(5)また、(4)に示した第2の発明に
おいて、スイッチング手段の交流不連続パターンは、一
定極性の半波駆動パターンであることが、フリッカ低減
とノイズ低減のために好ましい。
【0039】このように交流半波駆動とすることで、フ
リッカ周波数が50Hzとなり、人間が感じやすい8.
8Hzのフリッカ成分を低減させることができる。ま
た、交流半波駆動時に流れる電流に含まれる高調波は、
偶数時高調波であるため、直流電源部の奇数時高調波と
次数が異なる。従って、それぞれの高調波についてがノ
イズ規格の最大値であっても許容されるようになる。
【0040】(6)また、(5)に示した第2の発明に
おいて、前記スイッチング手段の一定極性の半波駆動パ
ターンは、 交流1サイクルのうち半サイクルでオン、 交流2サイクルのうち半サイクルでオン、 交流3サイクルのうち半サイクルでオン、 交流3サイクルのうち同極性の2つの半サイクルでオ
ン、のいずれかを繰り返すパターンであることが、フリ
ッカ低減とノイズ低減のために好ましい。
【0041】このように交流半波駆動とすることで、フ
リッカ周波数が、50Hz、25Hz、16.6
Hzとなり、人間が感じやすい8.8Hzのフリッカ成
分を低減させることができる。
【0042】また、交流半波駆動時に流れる電流に含ま
れる高調波は、偶数時高調波であるため、直流電源部の
奇数時高調波と次数が異なる。従って、それぞれの高調
波についてがノイズ規格の最大値であっても許容される
ようになる。
【0043】(7)また、(4)に示した第2の発明に
おいて、定着熱源として色温度が2600°k以下のヒ
ータを使用することが、フリッカ低減のために好まし
い。このように色温度が2600°k以下のヒータを使
用した場合、2600°kより色温度が高いものと比較
して、同じW数であっても消灯時(低温時)と点灯時
(高温時)との抵抗の比が小さくなる。この結果、突入
電流が低下することになり、フリッカの低減につなが
る。
【0044】(8)第3の発明は、ヒータオン信号に従
ってヒータに商用電源からの交流の電力を供給する電子
写真装置であって、直流電源部としてのスイッチングレ
ギュレータと、ヒータのオンタイミングとオフタイミン
グとの少なくともオンタイミングから所定時間は交流連
続点灯による定格の通電電力より少ない電力になるよう
な交流不連続パターンによりゼロクロス点灯をするよう
にヒータに電力を供給するスイッチング手段とを備え、
商用電源から前記スイッチングレギュレータに流れるラ
イン側にのみノイズ低減用のコモンチョークを設けたこ
とを特徴とする電子写真装置である。
【0045】この第3の発明においては、外部からのヒ
ータオン信号に応じてスイッチング手段によるスイッチ
ングで交流不連続パターンのゼロクロス点灯でヒータに
対して電力が供給される。この交流不連続パターンによ
り定格の通電電力より少ない電力が供給され、所定時間
後に交流連続点灯による定格の電力がヒータに供給され
る。このように少なくともオンタイミングから所定時間
の間に交流不連続パターンのゼロクロス点灯を行うと、
所定の周波数の人間が感じやすいフリッカ成分を低減さ
せることができる。そして、導通角制御でなくゼロクロ
ス制御を行っているために、スイッチングノイズがほと
んど発生しない。従って、ノイズ低減用のコモンチョー
クは直流電源部側だけで十分である。このため、コモン
チョークを流れる電流が少なくなり、線径の細い小型の
チョークで済むようになる。これにより、装置の小型化
を実現することが可能になる。
【0046】(9)上記(8)の第3の発明において、
スイッチング手段の交流不連続パターンとして、 交流1サイクルのうち半サイクルのみ通電、 交流1.5サイクルのうち1つ若しくは2つの半サイ
クルのみ通電、 交流2サイクルのうち1以上3以下の半サイクルのみ
通電、 交流2.5サイクルのうち1以上4以下の半サイクル
のみ通電、 交流3サイクルのうち1以上5以下の半サイクルのみ
通電、 交流3サイクルのうち同極性の2つの半サイクルのみ
通電、のいずれかを繰り返すパターンであることが、フ
リッカ低減のために好ましい。
【0047】このような交流不連続パターンの駆動とす
ることで、フリッカ周波数が、50Hz、33H
z、25Hz、20Hz、16.6Hzとな
り、人間が感じやすい8.8Hzのフリッカ成分を低減
させることができる。
【0048】尚、これらの点灯パターン以外の変形も考
えられる。すなわち、連続点灯より電力が少なくなるよ
うに、オンとオフとを組み合わせる各種パターンが存在
している。周期性のないパターンでもかまわない。ただ
し、周期が大きくなるほど、人間が感じる8.8Hzに
近づくため、効果が小さくなる。
【0049】(10)第4の発明は、定着熱源として1
本の500W以上のハロゲンランプで構成され、色温度
が2200°k以下のヒータと、ヒータオン信号に従っ
て前記ヒータに交流の電力を供給する電源手段と、を備
えたことを特徴とする定着装置である。
【0050】この第4の発明のように、色温度が220
0°kであれば、500W以上のハロゲンランプ1本の
ヒータであっても、フリッカを十分小さく抑えることが
可能になる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。 <定着装置の構成>図1は本発明の一実施の形態例の定
着装置100の概略構成を示している。また、図2は定
着装置100周囲の接続の様子を示している。
【0052】これら図1及び図2において、電源1は定
着装置に電力を供給するための元となる電源であり、こ
の図1では交流(50Hzまたは60Hz)の商用電源をそのま
ま用いる場合を示している。尚、商用電源だけでなく、
同様な周波数の各種自家発電装置などの電源であっても
構わない。
【0053】光サイリスタ102は照射された光により
ターンオンするサイリスタであり、後述する2方向3端
子サイリスタ103をトリガするものである。2方向3
端子サイリスタ103は光サイリスタ102によりトリ
ガされて、不連続駆動と連続駆動とに切り替えて使用さ
れるスイッチング素子である。
【0054】ヒータ104は定着装置のハロゲンヒータ
であり、2方向3端子サイリスタ103により電流制御
がなされる。ゼロクロス検知回路105は電源1の電圧
のゼロクロスのタイミングを検出する回路であり、ゼロ
クロスのタイミングでパルス(ゼロクロスパルス)を出
力する。
【0055】不連続駆動用パルス発生回路107はゼロ
クロス検知回路105からのゼロクロスパルスを受け
て、不連続駆動用に所定パターンのゼロクロスのタイミ
ングのパルス(不連続駆動用ゼロクロスパルス)のみを
出力する。連続/不連続駆動信号発生回路108はヒー
タオン信号を受けて、所定のタイミングで連続/不連続
駆動を切り替えるための駆動信号(連続駆動信号と不連
続駆動信号:または、連続/不連続駆動信号)を発生す
る回路であり、その出力はセレクタ109に供給されて
いる。セレクタ109はゼロクロスパルス,不連続駆動
用ゼロクロスパルス,連続/不連続駆動信号を受けて、
光サイリスタ102を駆動するためのパルス(駆動パル
ス)を生成する。
【0056】尚、不連続駆動用パルス発生回路107,
連続/不連続駆動信号発生回路108,セレクタ109
を併せて、駆動パルス発生回路106と呼ぶことにす
る。発光部110は駆動パルスを受けて光サイリスタを
駆動する光を発生するものであり、光サイリスタ102
の内部の受光部近傍に設けられている。
【0057】また、駆動パルス発生回路106,発光部
110,光サイリスタ及び2方向3端子サイリスタ10
3により、スイッチング手段101を構成している。 <不連続駆動の具体例>本発明ではフリッカ低減のた
め、少なくともオンタイミングから所定時間の間に不連
続駆動パターンのゼロクロス点灯を行うことを特徴とし
ている。そこで、この不連続駆動パターンについて、図
を参照して具体例を説明する。
【0058】図3は1.5サイクルでオン/オフを繰り
返す駆動パターンであり、図3(a)は0.5サイクル
オン,1サイクルオフをくり返し、図3(b)は1サイ
クルオン,0.5サイクルオフをくり返している。
【0059】図4は2サイクルでオン/オフを繰り返す
駆動パターンであり、図4(a)は0.5サイクルオ
ン,1.5サイクルオフをくり返し、図4(b)は1サ
イクルオン,1サイクルオフをくり返し、図4(c)は
1.5サイクルオン,0.5サイクルオフをくり返して
いる。
【0060】図5は2.5サイクルでオン/オフを繰り
返す駆動パターンであり、図5(a)は0.5サイクル
オン,2サイクルオフをくり返し、図5(b)は1サイ
クルオン,1.5サイクルオフをくり返し、図5(c)
は1.5サイクルオン,1サイクルオフをくり返し、図
5(d)は2サイクルオン,0.5サイクルオフをくり
返している。
【0061】図6は3サイクルでオン/オフを繰り返す
駆動パターンであり、図6(a)は0.5サイクルオ
ン,2.5サイクルオフをくり返し、図6(b)は1サ
イクルオン,2サイクルオフをくり返し、図6(c)は
1.5サイクルオン,1.5サイクルオフをくり返し、
図6(d)は2サイクルオン,1サイクルオフをくり返
し、図6(e)は2.5サイクルオン,0.5サイクル
オフをくり返している。
【0062】図7は不連続駆動として半波駆動の例を示
しており、図7(a)は0.5サイクルオン,0.5サ
イクルオフをくり返し、図7(b)は0.5サイクルオ
ン,1.5サイクルオフをくり返し、図7(c)は0.
5サイクルオン,2.5サイクルオフをくり返し、図7
(d)は3サイクルのうちの2半波のみオンするくり返
しを示している。
【0063】<フリッカの測定>フリッカ測定の様子を
図8に示す。このフリッカ測定に関してはIEC868
として、以下のように行うことが定められている。 電源電圧のRMS値を半サイクル毎に求める。 0.05Hz〜35Hzのバンドパスフィルタを通
す。 中心周波数8.8Hzのバンドパスフィルタを通す。 2乗検波して、初期電源電圧で正規化して瞬時フリッ
カS(t)を求める。
【0064】このようにすることで、電源電圧に含まれ
る8.8Hzを感度中心とした電圧変動成分のフリッカ
が求められる。尚、この8.8Hzが人間に一番感じ易
い周波数であるとして定められている。
【0065】このS(t)を所定時間測定したデータか
ら、累積確率関数を求める。図9は横軸にS(t)をと
り、縦軸にS(t)の累積出現頻度を%でプロットした
累積確率関数のグラフである。
【0066】この関数から以下の式で短時間フリッカP
stが求められる。 P(50S) ={P(30)+P(50)+P(80)}/3 P(10S) ={P( 6)+P( 8)+P(10)+P(13)+P(1
7)}/5 P( 3S) ={P( 2.2)+P( 3)+P( 4)}/3 P( 1S) ={P( 0.7)+P( 1)+P( 1.5)}/3 Pst=(0.0314 P(0.1) +0.0525P(1S)+0.0657P(3S)
+0.28P(10S) +0.08P(50S))1/2 ここで、P(n) は確率 n%のときのS(t)の値であ
る。
【0067】このようにして求められた短時間フリッカ
値Pstについての限度値は、IEC1000-3-3において定
められており、 Pst≦1.0 となっている。
【0068】<定着装置の動作>以上のように構成され
た定着装置の動作について、図10のタイムチャートを
参照して以下に説明する。
【0069】図外の温度検知回路の検知結果としてヒー
タオン信号がONされると、連続/不連続駆動信号発生
回路108は、ヒータオン直後に不連続駆動信号,一定
時間の交流不連続駆動の後に連続駆動信号,オフの際に
不連続駆動信号を生成する。尚、少なくともヒータオン
直後に不連続駆動信号を発生するようにすれば良い。従
って、オフの際には不連続駆動信号を発生することは任
意である。
【0070】図10(a)はヒータオン信号を示してお
り、ONになった直後から不連続駆動信号がON状態に
なり(図10(b))、一定時間後から連続駆動信号が
ON状態になる(図10(c))。そして、ヒータオン
信号がOFFになった直後から再び一定時間だけ不連続
駆動信号がON状態になる(図10(b))。
【0071】まず、ヒータオン信号がONした直後の一
定期間を考える。以上のような不連続駆動信号とを受け
たセレクタ109は、不連続駆動信号を受けた期間では
不連続駆動用ゼロクロスパルスを駆動パルスとして発光
部110に供給する。従って、発光部110からの光を
受けた光サイリスタは不連続の所定の期間だけトリガさ
れて導通状態になり、2方向3端子サイリスタ103も
不連続の所定の期間だけ導通状態(不連続整流状態)に
なる。
【0072】尚、この場合の不連続駆動信号若しくは不
連続駆動用ゼロクロスパルスのいずれかが、図3〜図7
のいずれかの駆動パターンを実現するような信号若しく
はパルスであれば良い。
【0073】ここでは、図7(a)に示した半波駆動の
場合を例にして説明を行う。従って、この不連続整流状
態の2方向3端子サイリスタ103を流れる電流の波形
は、不連続駆動の期間では図10(d)ののようにな
る。すなわち、ヒータ104のオフ状態での抵抗値が低
くなっているので電流が流れ始めた瞬間は電流値が大き
く、徐々に電流値が低下する。この場合、ピークの値は
図13(e)に示した従来のゼロクロス制御の場合と同
じ値になる。
【0074】また、図10(e)は電圧降下の様子を示
したものであり、この場合も電源周波数で変動していお
り、ピーク値は従来のゼロクロス制御の場合と同じであ
る。しかし、人間の目の特性は 8.8Hz付近の変動に感度
が高く、それ以上でもそれ以下でも感度が低下すること
が一般的に知られている。このため、図10(e)の電
源周波数の変動部分を感じることはなく、実際には破線
になったように感じられる。
【0075】すなわち、ヒータオン信号がONになった
瞬間に、従来であればV1相当のフリッカを感じたもの
が、この実施の形態例の定着装置を使用することでV2
(=1/2×V1)程度のフリッカしか感じなくなる。
【0076】そして、不連続整流された電流値が定常電
流値の2倍程度になる時間を予め測定しておいて、この
タイミングで連続駆動信号をONする。そして、連続駆
動信号とを受けたセレクタ109は、連続駆動用ゼロク
ロスパルスを駆動パルスとして発光部110に供給す
る。従って、発光部110からの光を受けた光サイリス
タは全波の期間トリガされて導通状態になり、2方向3
端子サイリスタ103も交流の両方向の期間で導通状態
(全波整流状態)になる(図10(d))。
【0077】そして、ヒータオン信号がOFFになった
直後に連続駆動信号はOFFになり、同時に不連続駆動
信号がON状態になり(図10(c),(b))一定期
間ON状態を続ける。
【0078】このように再び不連続駆動信号を受けたセ
レクタ109は、不連続駆動信号を受けた期間では不連
続駆動用ゼロクロスパルスを駆動パルスとして発光部1
10に供給する。従って、発光部110からの光を受け
た光サイリスタは不連続の所定の期間だけトリガされて
導通状態になり、2方向3端子サイリスタ103も不連
続の所定の期間だけ導通状態(不連続整流状態)にな
る。
【0079】従って、この不連続整流状態の2方向3端
子サイリスタ103を流れる電流の波形は、不連続駆動
の期間では図10(d)のようになる。このため、図
10(e)の電源周波数の変動部分V3を感じること
はなく、実際には破線のように1/2・V3として半分
の変動として感じられる。
【0080】すなわち、ヒータオン信号がOFFになっ
た瞬間に、従来であればV3相当のフリッカを感じたも
のが、この実施の形態例の定着装置を使用することで1
/2×V3程度の半分のフリッカを、不連続駆動信号が
ONした瞬間とOFFした瞬間との2回に分けて感じる
ようになる。
【0081】尚、以上の実施の形態例では、ヒータをO
Nする際とOFFする際との両方のタイミングで不連続
駆動を行うようにしたが、少なくともヒータをONする
際に不連続駆動を行うことで大きな効果が得られる。
【0082】また、ヒータをONする際とOFFする際
の両方で不連続駆動を行う場合には、それぞれの不連続
駆動のパターンは同じであっても異なるパターンであっ
ても構わない。
【0083】更に、以上の実施の形態例では、2方向3
端子サイリスタと光サイリスタとを使用して全波/半波
の切り替えを行うようにしたが、ヒータオン信号に従っ
てゼロクロスのタイミングで全波/半波の切り替えを行
えるような各種スイッチング素子を用いて回路を変形す
ることが可能である。
【0084】このように少なくともオンタイミングから
所定時間の間に交流不連続パターンのゼロクロス点灯を
行うと、所定の周波数の人間が感じやすいフリッカ成分
を低減させることができる。そして、導通角制御でなく
ゼロクロス制御を行っているために、スイッチングノイ
ズがほとんど発生しない。
【0085】従って、図2に示すように、ノイズ低減用
のコモンチョーク21は直流電源部30側だけで十分で
ある。このため、コモンチョーク21を流れる電流が少
なくなり、線径の細い小型のチョークで済むようにな
る。これにより、装置の小型化を実現することが可能に
なる。
【0086】尚、以上の実施の形態においては、連続/
不連続パターンを独立に発生させてセレクタで切替える
ようにしているが、パルス発生回路自体でヒータオン/
オフ信号に同期して所定時間の連続/不連続パターンを
発生させるようにしても良い。
【0087】
【実施例】以上のような構成及び駆動パターンに従って
フリッカの変化の様子を測定した結果を以下に示す。
【0088】<実験例1:駆動パターンとフリッカ>こ
こで実験例1について、点灯サイクル,点灯タイミン
グ,繰り返し周波数及び短時間フリッカ値Pstの結果を
以下の表1に示す。
【0089】
【表1】
【0090】<比較例1:駆動パターンとフリッカ>ま
た、比較のために、3サイクルより大きい点灯サイクル
について比較例として得た結果を、比較例1として以下
の表2に示す。
【0091】
【表2】
【0092】<実験例1と比較例1との評価>以上のよ
うな結果、図3〜図7に具体例として示したような3サ
イクルまでの点灯サイクルにおいて、短時間フリッカ値
Pstが1未満となる良好な結果が得られた。尚、これら
の図において、ハッチングで示した部分が点灯(オン)
であることを示している。
【0093】<実験例2:ヒータの色温度とフリッカ>
また、本件出願の発明者は、ヒータとしてのハロゲンラ
ンプの色温度とフリッカとの関係にも着目し、フリッカ
を抑えることが可能な条件を見出した。図11及び図1
2にその実験例を示す。
【0094】ここで、750Wのランプを使用し、点灯
は30秒オン・30秒オフのくり返しである。これらの
図11及び図12から明らかなように、2200°kの
色温度のヒータを使用することにより、通常使用する5
00W〜1000Wの1本のランプでもフリッカ規格を
満足することが可能である。すなわち、色温度が220
0°k以下のヒータを使用した場合、2200°kより
色温度が高いものと比較して、同じW数であっても消灯
時(低温時)と点灯時(高温時)との抵抗の比が小さく
なる。この結果、突入電流が低下することになり、フリ
ッカの低減につながる。また、同じ色温度であれば、W
数が小さいほど良い結果が得られる。
【0095】尚、この実験例2の条件以外であっても、
前述の実験例1の条件の範囲内であれば2600°k以
下のランプで良好な結果が得られることも実験により確
認した。
【0096】<実験例3:駆動パターンとノイズ>前述
の図7の半波駆動による場合に流れる電流に含まれる高
調波は、偶数時高調波であることがフーリエ変換により
求められる。このため、図2の直流(DC)電源部30
が図18のような構成である場合に発生する奇数時高調
波と次数が異なる。従って、それぞれの高調波について
がノイズ規格の最大値であっても規格値をオーバーする
ことなく許容されることも確かめられた。
【0097】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、少なくとも
オンタイミングから所定時間の間に交流不連続パターン
のゼロクロス点灯を行う定着装置又は電子写真装置の発
明によれば、所定の周波数の人間が感じやすいフリッカ
成分を低減させることができ、導通角制御でなくゼロク
ロス制御を行っているために、スイッチングノイズがほ
とんど発生しなくなる。
【0098】また、定着熱源の色温度に配慮することに
よってもフリッカを低減させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の定着装置の構成を示す
構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例の定着装置の全体構成を
示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例の点灯パターンを示す説
明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の点灯パターンを示す説
明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の点灯パターンを示す説
明図である。
【図6】本発明の実施の形態例の点灯パターンを示す説
明図である。
【図7】本発明の実施の形態例の点灯パターンを示す説
明図である。
【図8】フリッカの測定の様子を示す説明図である。
【図9】フリッカの測定の様子示す累積確率関数のグラ
フである。
【図10】本発明の一実施の形態例の定着装置の動作を
示すタイムチャートである。
【図11】本発明の一実施例の実験結果を示す特性図で
ある。
【図12】本発明の一実施例の実験結果を示す特性図で
ある。
【図13】従来の定着装置の動作における突入電流の様
子を示すタイムチャートである。
【図14】従来の定着装置の動作における電源電圧の降
下の様子を示すタイムチャートである。
【図15】導通角制御を用いたソフトスターター回路で
の電圧及び電流の波形を示すタイムチャートである。
【図16】従来の定着装置の全体構成を示す構成図であ
る。
【図17】従来のDC電源の全体構成を示す構成図であ
る。
【図18】DC電源の電流の様子を示す波形図である。
【符号の説明】
1 電源(商用電源) 100 定着装置 102 光サイリスタ 103 2方向3端子サイリスタ 104 ヒータ 105 ゼロクロス検知回路 106 駆動パルス発生回路 107 不連続駆動用パルス発生回路 108 連続/不連続駆動信号発生回路 109 セレクタ 110 発光部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータオン信号に従って定着熱源として
    のヒータに交流の電力を供給する定着装置であって、 電源の位相のゼロクロスのタイミングを検出するゼロク
    ロス検出回路と、 ヒータのオンタイミングとオフタイミングとの少なくと
    もオンタイミングから所定時間は交流連続点灯による定
    格の通電電力より少ない電力になるような交流不連続パ
    ターンによりゼロクロス点灯を行わせ、所定時間後に交
    流全波連続駆動を行わせるため、不連続駆動信号と全波
    連続駆動信号とを生成し、検出されたゼロクロスのタイ
    ミングにおいて不連続駆動信号に応じた不連続駆動パル
    スと、全波連続駆動信号に応じた全波駆動パルスとを選
    択的に発生して出力する駆動パルス発生回路と、 この駆動パルス発生回路からの不連続駆動パルスと全波
    駆動パルスとにより、ヒータに対して不連続駆動と連続
    駆動とを切り替えて電力を供給するスイッチング手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動パルス発生回路が発生する不連
    続駆動パルスによる交流不連続パターンとして、交流1
    サイクルのうち半サイクルのみ通電、交流1.5サイク
    ルのうち1つ若しくは2つの半サイクルのみ通電、交流
    2サイクルのうち1以上3以下の半サイクルのみ通電、
    交流2.5サイクルのうち1以上4以下の半サイクルの
    み通電、交流3サイクルのうち1以上5以下の半サイク
    ルのみ通電、交流3サイクルのうち同極性の2つの半サ
    イクルのみ通電、のいずれかを繰り返すパターンである
    ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記定着熱源として色温度が2600°
    k以下のヒータを備えたことを特徴とする請求項2記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 ヒータオン信号に従って定着熱源として
    のヒータに交流の電力を供給する電子写真装置であっ
    て、 入力電流波形が非正弦波となる直流電源部と、 ヒータのオンタイミングとオフタイミングとの少なくと
    もオンタイミングから所定時間は交流連続点灯による定
    格の通電電力より少ない電力になるような交流不連続パ
    ターンによりゼロクロス点灯をするようにヒータに電力
    を供給するスイッチング手段と、 を備えたことを特徴とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング手段の交流不連続パタ
    ーンは、一定極性の半波駆動パターンであることを特徴
    とする請求項4記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング手段の一定極性の半波
    駆動パターンは、交流1サイクルのうち半サイクルでオ
    ン、交流2サイクルのうち半サイクルでオン、交流3サ
    イクルのうち半サイクルでオン、交流3サイクルのうち
    同極性の2つの半サイクルでオン、のいずれかを繰り返
    すパターンであることを特徴とする請求項5記載の電子
    写真装置。
  7. 【請求項7】 前記定着熱源として色温度が2600°
    k以下のヒータランプを備えたことを特徴とする請求項
    6記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 ヒータオン信号に従ってヒータに商用電
    源からの交流の電力を供給する電子写真装置であって、 直流電源部としてのスイッチングレギュレータと、 ヒータのオンタイミングとオフタイミングとの少なくと
    もオンタイミングから所定時間は交流連続点灯による定
    格の通電電力より少ない電力になるような交流不連続パ
    ターンによりゼロクロス点灯をするようにヒータに電力
    を供給するスイッチング手段とを備え、 商用電源から前記スイッチングレギュレータに流れるラ
    イン側にのみノイズ低減用のコモンチョークを設けたこ
    とを特徴とする電子写真装置。
  9. 【請求項9】 前記スイッチング手段の交流不連続パタ
    ーンとして、交流1サイクルのうち半サイクルのみ通
    電、交流1.5サイクルのうち1つ若しくは2つの半サ
    イクルのみ通電、交流2サイクルのうち1以上3以下の
    半サイクルのみ通電、交流2.5サイクルのうち1以上
    4以下の半サイクルのみ通電、交流3サイクルのうち1
    以上5以下の半サイクルのみ通電、交流3サイクルのう
    ち同極性の2つの半サイクルのみ通電、のいずれかを繰
    り返すパターンであることを特徴とする請求項8記載の
    電子写真装置。
  10. 【請求項10】 定着熱源として1本の500W以上の
    ハロゲンランプで構成され、色温度が2200°k以下
    のヒータと、 ヒータオン信号に従って前記ヒータに交流の電力を供給
    する電源手段と、 を備えたことを特徴とする電子写真装置。
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