JPH0979222A - 配管フランジ用クランプ - Google Patents

配管フランジ用クランプ

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JPH0979222A
JPH0979222A JP23853695A JP23853695A JPH0979222A JP H0979222 A JPH0979222 A JP H0979222A JP 23853695 A JP23853695 A JP 23853695A JP 23853695 A JP23853695 A JP 23853695A JP H0979222 A JPH0979222 A JP H0979222A
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JP
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block
blocks
clamp
flange
outer peripheral
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JP23853695A
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Tadashi Miyamura
忠志 宮村
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THREE TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ70及びパイプ73内の圧力または
真空度が高いか、あるいはこれらの口径が大きい場合、
フランジ70を均等に締め付けることが困難であり、流
体が漏出入し易く、また製造コストが高く付いていた。 【解決手段】 2個のフランジ70の外周部72に嵌合
する溝部111、121を備えた複数個のブロック1
1、12が円形状に連続的に配設され、ブロック11に
形成されたT形溝112にベルト部材13が摺動可能に
挿通され、ベルト部材13の一端部がブロック12に固
定される一方、ブロック12に着脱可能に係合された締
め付け手段14にベルト部材13の他端部が連結されて
いる配管フランジ用クランプ10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配管フランジ用クラ
ンプに関し、より詳細にはサニタリ装置や真空装置等に
接続されたパイプ端部のNW型フランジどうしを結合す
る際に使用される配管フランジ用クランプに関する。
【0002】
【従来の技術】図6はNW型フランジと従来のこの種配
管フランジ用クランプとを示した概略図であり、(a)
は正面図、(b)は(a)におけるI−I線断面図であ
る。配管接続部71は例えばステンレス鋼を用いて内側
半径がR1 、外側半径がR2 の略円筒形状に形成され、
配管接続部71の一端部からは外側半径がR3 の外周部
72が外方に延設されており、外周部72の嵌合面72
aはテーパ形状に形成されている。これら配管接続部7
1、外周部72を含んでISO(InternationalStandar
dization Organization) 規格のNW型フランジ(以
下、単にフランジと記す)70が構成されている。配管
接続部71の他端部側には例えばステンレス鋼製のパイ
プ73が配設され、パイプ73端部には開先部73aが
形成されており、パイプ73の端面と配管接続部71の
他端部面とを当接させて開先部73aに溶接を施すこと
により、フランジ70とパイプ73とが接続されてい
る。また2個のフランジ70間には例えばセンターリン
グ74が介装されており、このセンターリング74は段
部74a1 を有するステンレス鋼製のリング本体74a
と、リング本体74aの外周部に配設された断面形状が
略円形状のOリング74bとを含んで構成されている。
【0003】一方、フランジ70及びセンターリング7
4の外周には、断面形状が略長方形状で正面視略半円形
状のクランプ本体61、62が対向して配設されてお
り、クランプ本体61、62の内周部には半径がR4
溝部61a、62aがそれぞれ形成され、溝部61a、
62aの嵌合面61b、62bは嵌合面72aと同様の
テーパ形状に設定されている。クランプ本体61、62
の一端部は連結ピン63aを介して連結体63に回動可
能に枢支される一方、クランプ本体61の他端部にはピ
ン64aを介してネジ部641の一端部が回動可能に枢
支されており、ネジ部641の他端部には蝶ナット部6
42が螺合されている。またクランプ本体62の他端部
の所定箇所には溝部643が形成されており、溝部64
3にはネジ部641の他端部側が着脱可能に係合してい
る。これらネジ部641、蝶ナット部642、溝部64
3等を含んで締め付け手段64が構成されている。そし
てセンターリング74が介装された2個のフランジ70
の外周部72を溝部61a、62aに挿入し、締め付け
手段64を用いてクランプ本体61、62を締め付けた
際、クランプ本体61、62の下面は配管接続部71の
外周面に当接しないように設定されている。これらクラ
ンプ本体61、62、連結体63、締めつけ手段64等
を含んで2つ割りタイプの配管フランジ用クランプ60
が構成されている。
【0004】このように構成された配管フランジ用クラ
ンプ60を用いる場合、まずネジ部641が溝部643
から外れた状態にしておき、連結ピン63aを回転中心
とし、クランプ本体61、62を矢印K方向に回転させ
て開ける。次に溝部61a、62a内に外周部72を挿
入させながらクランプ本体61、62を矢印L方向に回
転させて閉じた後、ネジ部641を溝部643に挿入
し、蝶ナット部642を所定量閉め付ける。するとクラ
ンプ本体61、62が半径(中心)方向に押し込まれ、
溝部61a、62aの嵌合面61b、62bが嵌合面7
2aに当接しつつ半径(中心)方向に移動し、この結
果、外周部72間が軸方向に押し狭められる。そしてフ
ランジ面70aと段部74a1 とが当接すると、フラン
ジ面70aにOリング74bが密接すると共に、センタ
ーリング74を介してフランジ70どうしが結合され
る。
【0005】図7はNW型フランジ等と従来の別の配管
フランジ用クランプとを示した概略図であり、(a)は
正面図、(b)は(a)におけるJ−J線断面図であ
る。フランジ70及びセンターリング74は図6に示し
たものと同様に構成されており、フランジ70及びセン
ターリング74の外周には略直方体形状の複数個のブロ
ック81〜83が配設され、ブロック81〜83は金型
中への樹脂の射出成形法により形成されている。またブ
ロック81〜83の内周部には半径がR4 の溝部811
〜831がそれぞれ形成され、溝部811〜831の嵌
合面811a〜831aは嵌合面72aと同様のテーパ
形状に設定されている。ブロック81〜83間には所定
長さの連結板84が配設されており、連結板84とブロ
ック81〜83とは連結ピン84aを介して回動可能に
枢支されている。またブロック82の所定箇所には孔
(図示せず)が形成され、この孔にはストッパ部851
aを有するネジ部851が挿入されており、ネジ部85
1の先端部はブロック83に形成されたネジ孔(図示せ
ず)に螺合されている。これらネジ部851、前記ネジ
孔等を含んで締め付け手段85が構成されている。そし
てセンターリング74が介装された2個のフランジ70
の外周部72を溝部811〜831に挿入し、締め付け
手段85を用いてブロック81〜83を締め付けた際、
ブロック81〜83の下面は配管接続部71の外周面に
当接しないように設定されている。これらブロック81
〜83、連結板84、締めつけ手段85等を含んでチェ
ンタイプの配管フランジ用クランプ80が構成されてい
る。
【0006】このように構成された配管フランジ用クラ
ンプ80を用いる場合、まずネジ部851がブロック8
3の前記ネジ孔から外れた状態にしておき、各連結ピン
84aを回転中心とし、ブロック81〜83、連結板8
4を矢印K方向に回転させて開ける。次に溝部811〜
831内に外周部72を挿入させながらブロック81〜
83、連結板84を矢印L方向に回転させて閉じた後、
ストッパ部851aがブロック82の端面に当接するま
でネジ部851を前記ネジ孔に螺合させて締め付ける。
するとブロック81〜83、連結板84が円周方向に引
っ張られつつ半径(中心)方向に押し込まれる。すると
溝部811〜831の嵌合面811a〜831aが嵌合
面72aに当接しつつ半径(中心)方向に移動し、この
結果、外周部72間が軸方向に押し狭められる。そして
フランジ面70aと段部741aとが当接すると、フラ
ンジ面70aにOリング74bが密接すると共に、セン
ターリング74を介してフランジ70どうしが結合され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した2つ割りタイ
プの配管フランジ用クランプ60においては、締め付け
手段64を用いてクランプ本体61、62を締め付けた
際、クランプ本体61、62中央部近傍の半径方向への
移動量が比較的多くなる一方、連結体63及び締め付け
手段64近傍におけるクランプ本体61、62の半径方
向への移動量が比較的少ない。この結果、締め付け力に
アンバランスが生じ、いわゆる偏締まりが発生し易い。
また上記したチェンタイプの配管フランジ用クランプ8
0においては、締め付け手段85を用いてブロック81
〜83を締め付けた際、嵌合面811a〜831aと嵌
合面72aとの間に摩擦抵抗が発生する。するとブロッ
ク82、83から離れるにつれてブロック81が円周方
向に引っ張られ難く、このブロック81の半径方向への
移動が阻止され、この結果、締め付け力にアンバランス
が生じ易い。するとフランジ面70aとOリング74b
との間の締め付け力が弱い部分から流体が漏出入し易
く、特にフランジ70及びパイプ73内の圧力または真
空度が比較的高いか、あるいはフランジ70及びパイプ
73の口径が比較的大きい場合、これらを安定的に使用
することが困難であるという課題があった。
【0008】また上記したチェンタイプの配管フランジ
用クランプ80においては、ブロック81〜83が樹脂
製の場合は射出成形法により、またアルミニウム製の場
合はダイキャスト法により形成されており、いずれも金
型費が高いため、製造コストが比較的高く付くという課
題があった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、フランジを均等に締め付けて流体の漏出入を
確実に防止することができ、フランジ及びパイプ内の圧
力または真空度が高いか、あるいはこれらの口径が大き
い場合にも安定的に使用することができると共に、製造
コストを削減することができる配管フランジ用クランプ
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る配管フランジ用クランプ
は、2個の配管フランジの外周部に嵌合する溝部を備え
た複数個のブロックが円形状に連続的に配設され、前記
ブロックに形成された挿通部に締め付け力伝達手段が摺
動可能に挿通され、該締め付け力伝達手段の一端部が所
定のブロックに固定される一方、該所定のブロックに着
脱可能に係合された締め付け手段に前記締め付け力伝達
手段の他端部が連結されていることを特徴としている
(1)。
【0011】上記した配管フランジ用クランプ(1)に
よれば、前記締め付け手段を用いて前記ブロックを締め
付けた際、前記溝部と前記配管フランジの前記外周部と
の嵌合面間に締め付け方向への摩擦抵抗が発生しても、
前記挿通部に挿通された前記締め付け力伝達手段を介
し、連続した複数個の前記ブロックに前記締め付け力が
均等に伝達されることとなる。このため、前記各ブロッ
クの半径方向への移動が均等に行われ、前記外周部の略
全面において前記配管フランジどうしが確実に結合され
ることとなる。この結果、前記配管フランジ間からの流
体の漏出入を確実に防止することができ、特に前記配管
フランジ内の圧力が高く、あるいはこの口径が大きい場
合にも安定的に使用することができる。
【0012】また本発明に係る配管フランジ用クランプ
は、2個の配管フランジの外周部に嵌合する溝部を備え
た複数個のブロックが円形状に配設されると共に、前記
ブロック間にスペーサが介装され、該スペーサと前記ブ
ロックとに形成された挿通部に締め付け力伝達手段が摺
動可能に挿通され、該締め付け力伝達手段の一端部が所
定のブロックに固定される一方、該所定のブロックに着
脱可能に係合された締め付け手段に前記締め付け力伝達
手段の他端部が連結されていることを特徴としている
(2)。
【0013】上記した配管フランジ用クランプ(2)に
よれば、前記スペーサにより前記ブロック間の間隔を維
持し得ることとなり、前記締め付け手段を用いて前記ブ
ロックを締め付けた際、前記溝部と前記配管フランジの
前記外周部との嵌合面間に締め付け方向への摩擦抵抗が
発生しても、前記挿通部に挿通された前記締め付け力伝
達手段を介し、複数個の前記各ブロックに前記締め付け
力が均等に伝達されることとなる。このため、前記各ブ
ロックの半径方向への移動が均等に行われ、前記外周部
の所定箇所において前記配管フランジどうしが確実に結
合されることとなる。この結果、前記配管フランジ間か
らの流体の漏出入を確実に防止することができ、特に前
記配管フランジ内の真空度が高く、あるいはこの口径が
大きい場合にも安定的に使用することができる。またブ
ロックの一部が省略されているため、配管フランジ用ク
ランプ(1)に比べて製造コストを削減することができ
る。
【0014】また本発明に係る配管フランジ用クランプ
は、上記配管フランジ用クランプ(1)または(2)に
おいて、締め付け力伝達手段がベルト部材により構成さ
れると共に、ブロックの外周部に形成される挿通部がT
形溝により構成されていることを特徴としている
(3)。
【0015】上記した配管フランジ用クランプ(3)に
よれば、前記T形溝内を前記ベルト部材が円滑に摺動す
ることとなり、該ベルト部材を介し、締め付け手段を用
いて発生させた締め付け力を複数個のブロックに確実に
伝達することができる。また前記T形溝等を含む前記ブ
ロックを機械加工により容易に形成し得るため、製造コ
ストを削減することができる。
【0016】また本発明に係る配管フランジ用クランプ
は、上記配管フランジ用クランプ(1)または(2)に
おいて、締め付け力伝達手段がワイヤにより構成される
と共に、ブロック内に形成される挿通部が断面円形状の
貫通孔により構成されていることを特徴としている
(4)。
【0017】上記した配管フランジ用クランプ(4)に
よれば、前記貫通孔内を前記ワイヤが円滑に摺動するこ
ととなり、該ワイヤを介し、締め付け手段を用いて発生
させた締め付け力を前記各ブロックに確実に伝達するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る配管フランジ
用クランプの実施の形態を図面に基づいて説明する。な
お、従来例と同一機能を有する構成部品には同一の符号
を付すこととする。図1は実施の形態1に係る配管フラ
ンジ用クランプを示した概略図であり、(a)は正面
図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。フ
ランジ70及びセンターリング74は図6に示したもの
と同様に構成されており、フランジ70及びセンターリ
ング74の外周には複数個のブロック11と1個のブロ
ック12とが円形状に連続的に配設されている。ブロッ
ク11、12は例えばアルミニウム−マグネシウム合金
等を用いて正面視略扇形状に形成されており、ブロック
11、12の内周部には半径がR4 の溝部111、12
1がそれぞれ形成され、溝部111、121の嵌合面1
11a、121aは嵌合面72aと同様のテーパ形状に
設定されている。また各ブロック11の外周部には挿通
部としてのT形溝112が円周方向に沿って形成され、
各T形溝112内には締め付け力伝達手段としてのベル
ト部材13が摺動可能に挿通されており、ベルト部材1
3は例えばステンレス鋼を用いて薄板形状に形成されて
いる。またブロック12の外周部には溝部122が形成
されており、溝部122からは球面座122aが延設さ
れている。溝部122の上面にはビス123等を用いて
ベルト部材13の一端部が固定されており、ベルト部材
13の他端部はネジ部141の一端部にカシメ部材14
2等を用いて連結されている。このネジ部141の他端
部側には略円柱形状に形成されたノブ143が螺合され
ており、球面状に形成されたノブ143の下端部はブロ
ック12の球面座122a内に着脱可能に係合してい
る。これらネジ部141、ノブ143、球面座122a
等を含んで締め付け手段14が構成されている。そして
センターリング74が介装された2個のフランジ70の
外周部72を溝部111、121に挿入し、締め付け手
段14を用いてブロック11、12を締め付けた際、ブ
ロック11、12の下面は配管接続部71の外周面に当
接しないように設定されている。その他の構成は図6、
図7に示したものと同様であるので、ここではその構成
の詳細な説明は省略することとする。これらブロック1
1、12、ベルト部材13、締め付け手段14等を含ん
で配管フランジ用クランプ10が構成されている。
【0019】このブロック11の場合、1台の工作機械
を用い、まず所定形状のパイプ材料の外周及び内周を所
定寸法に旋削し、次にこの外周部にT形溝112を形成
し、さらに内周部に溝部111を形成した後、所定の厚
さのリングとして切り離す。次に別の工作機械を用いて
このリングを半径方向に切断すると、複数個のブロック
11が容易に製造される。
【0020】このように構成された配管フランジ用クラ
ンプ10を用いる場合、まずノブ143下端部がブロッ
ク12の球面座122aから外れた状態にしておき、溝
部111、121内に外周部72を挿入させながら配管
フランジ用クランプ10をフランジ70の周囲に装着す
る。次にノブ143下端部を球面座122aに係合させ
た後、ノブ143を回転させてネジ部141を締め付け
ると、ベルト部材13がT形溝112内を摺動しつつ円
周方向に引っ張られ、ブロック11、12が半径(中
心)方向に押し込まれる。すると溝部111、121の
嵌合面111a、121aが嵌合面72aに当接しつつ
半径(中心)方向に移動し、この結果、外周部72間が
軸方向に押し狭められる。そしてフランジ面70aと段
部741aとが当接すると、フランジ面70aにOリン
グ74bが密接すると共に、センターリング74を介し
てフランジ70どうしが結合される。
【0021】上記説明から明らかなように、実施の形態
1に係る配管フランジ用クランプ10では、締め付け手
段14を用いてブロック11、12を締め付けた際、溝
部111、121とフランジ70の外周部72との嵌合
面111a、121a、72a間に締め付け方向への摩
擦抵抗が発生しても、挿通部112に挿通された締め付
け力伝達手段13を介し、連続した複数個の各ブロック
11、12に締め付け力が均等に伝達される。このた
め、各ブロック11の半径方向への移動が均等に行わ
れ、外周部72の略全面においてフランジ70どうしが
確実に結合される。この結果、フランジ70間からの流
体の漏出入を確実に防止することができ、特にフランジ
70内の圧力が高く、あるいはこの口径が大きい場合に
も安定的に使用することができる。
【0022】また、T形溝112内にベルト部材13が
円滑に摺動し、ベルト部材13を介し、締め付け手段1
4を用いて発生させた締め付け力を複数個のブロック1
1、12に確実に伝達することができる。またT形溝1
12等を含むブロック11、12を機械加工により容易
に形成することができるため、製造コストを削減するこ
とができる。
【0023】図2は実施の形態2に係る配管フランジ用
クランプを示した概略図であり、(a)は部分正面図、
(b)は(a)におけるB−B線断面図である。ブロッ
ク11は図1に示したものと同様に形成され、ブロック
11間には所定長さのスペーサ21がそれぞれ配設され
ており、スペーサ21端部とブロック11の端面とは当
接している。このスペーサ21は例えばステンレス薄板
を折り曲げ形成され、スペーサ21上部には挿通部とし
てのT形溝21aが形成されており、T形溝21aには
締め付け力伝達手段としてのベルト部材13が挿通され
ている。その他の構成は図1に示したものと同様である
ので、ここではその構成の詳細な説明は省略することと
する。これらスペーサ21、ブロック11、ベルト部材
13等を含んで配管フランジ用クランプ20が構成され
ている。
【0024】このように構成された配管フランジ用クラ
ンプ20を用いる場合、図1に示したものと同様、まず
ノブ143下端部がブロック12の球面座122aから
外れた状態にしておき、溝部111、121内に外周部
72を挿入させながら配管フランジ用クランプ20をフ
ランジ70の周囲に装着する。次にノブ143下端部を
ブロック12の球面座122aに係合させた後、ノブ1
43を回転させてネジ部141を締め付けると、ベルト
部材13がT形溝112、21a内を摺動しつつ円周方
向に引っ張られ、ブロック11、12とスペーサ21と
が半径(中心)方向に押し込まれる。すると溝部11
1、121の嵌合面111a、121aが嵌合面72a
に当接しつつ半径(中心)方向に移動し、この結果、外
周部72間が軸方向に押し狭められる。そしてフランジ
面70aと段部741aとが当接すると、フランジ面7
0aにOリング74bが密接されると共に、センターリ
ング74を介してフランジ70どうしが結合される。
【0025】上記説明から明らかなように、実施の形態
2に係る配管フランジ用クランプ20では、スペーサ2
1によりブロック11間の間隔を維持することができ、
締め付け手段14を用いてブロック11、12を締め付
けた際、溝部111、121とフランジ70の外周部7
2との嵌合面111a、121a、72a間に締め付け
方向への摩擦抵抗が発生しても、挿通部112、21a
に挿通された締め付け力伝達手段13を介し、複数個の
ブロック11、12に締め付け力が均等に伝達される。
このため、各ブロック11、12の半径方向への移動が
均等に行われ、フランジ70どうしが外周部72の所定
箇所において確実に結合される。この結果、フランジ7
0間からの流体の漏出入を確実に防止することができ、
特にフランジ70内の真空度が高く、あるいはこの口径
が大きい場合にも安定的に使用することができる。また
ブロック11の一部が省略されているため、配管フラン
ジ用クランプ10に比べて製造コストを削減することが
できる。
【0026】図3は別の実施の形態に係る配管フランジ
用クランプを示した概略図であり、(a)は部分正面
図、(b)は(a)におけるC−C線断面図である。ブ
ロック11は図1に示したものと同様に形成され、ブロ
ック11間には所定長さのスペーサ31がそれぞれ配設
されており、スペーサ31端部とブロック11の端面と
は当接している。このスペーサ31は例えば樹脂の射出
成型法により正面視略円弧形状に形成され、スペーサ3
1内部には挿通部としての断面視略長方形状を有する貫
通孔31aが略円弧形状に形成されており、貫通孔31
aには締め付け力伝達手段としてのベルト部材13が挿
通されている。その他の構成は図2に示したものと同様
であるので、ここではその構成の詳細な説明は省略する
こととする。これらスペーサ31、ブロック11、ベル
ト部材13等を含んで配管フランジ用クランプ30が構
成されている。
【0027】このように構成された配管フランジ用クラ
ンプ30を用いた場合、スペーサ31の貫通孔31aが
略円弧形状に形成されているので、貫通孔31aとT形
溝112との間におけるベルト部材13の移動を円滑に
することができる。
【0028】なお、上記した実施の形態1、2及び別の
実施の形態に係るものでは、ベルト部材13がステンレ
ス鋼を用いて薄板形状に形成されている場合について説
明したが、ベルト部材13の表面にテフロンコーティン
グが施されたものでもよい。
【0029】図4は実施の形態3に係る配管フランジ用
クランプを示した概略図であり、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるD−D線断面図、(c)は
(a)におけるE−E線断面図である。ブロック41、
42は例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂の
射出成形法により正面視略扇形状に形成されており、ブ
ロック41、42の内周部には半径がR4 の溝部11
1、121がそれぞれ形成され、溝部111、121の
嵌合面111a、121aは嵌合面72aと同様のテー
パ形状に設定されている。ブロック41内部には挿通部
としての2個の貫通孔412が形成されており、貫通孔
412は正面視略円弧形状に設定されると共に、貫通孔
412間は距離dに設定されている。またブロック41
間には所定長さのスペーサ44が配設されており、スペ
ーサ44端部とブロック41、42の端面とは当接して
いる。このスペーサ44は例えば樹脂の射出成型法によ
り正面視略円弧形状に形成され、スペーサ44内部には
挿通部としての2個の貫通孔44aが形成されており、
貫通孔44aは正面視略円弧形状に設定されると共に、
貫通孔44a間は距離dに設定されている。これら貫通
孔44a、412内には締め付け力伝達手段としてのワ
イヤ43が挿通されている。
【0030】図5は締め付け手段とワイヤとを連結する
連結手段の一例を示した概略図であり、(a)は正面断
面図、(b)は(a)におけるG−G線(平面)断面
図、(c)は(a)におけるH−H線(側面)断面図で
ある。ねじ締め手段14のネジ部141の一端部には略
直方体板形状のフランジ部451が取り付けられ、フラ
ンジ部451には平面視略U字形状のガイド溝452a
を有するガイド部452が形成されており、ガイド溝4
52a間は距離dに設定されている。ガイド溝452a
内にはワイヤ43の略中央部が挿入されており、またガ
イド部452上にはワイヤー43等を覆う態様でカバー
453が取り付けられている。これらフランジ部45
1、ガイド部452、カバー453等を含んで連結手段
45が構成されており、ガイド部452を介してワイヤ
ー43が振り分けられることにより、締め付け力が2つ
に分かれた各ワイヤー43に常時均等に配分されるよう
になっている。
【0031】ブロック42外周部の所定箇所には締め付
け手段14が係合される球面座422aが形成される一
方、ブロック42の両側面部には凹部423が形成され
ており、凹部423にはワイヤ43の両端部が止め金具
424、ビス424a等を用いて固定されている。その
他の構成は図1に示したものと同様であるので、ここで
はその構成の詳細な説明は省略することとする。これら
ブロック41、42、ワイヤ43、スペーサ44、締め
付け手段14等を含んで配管フランジ用クランプ40が
構成されている。
【0032】上記説明から明らかなように、実施の形態
3に係る配管フランジ用クランプ40では、貫通孔41
2、44aにワイヤ43が円滑に摺動され、ワイヤ43
を介し、締め付け手段14を用いて発生させた締め付け
力をブロック41、42に確実に伝達させることができ
る。
【0033】なお、上記した実施の形態3に係るもので
は、ブロック41、42の間にスペーサ44が介装され
ている場合について説明したが、別の実施の形態に係る
ものではスペーサ44が介装されていなくともよい。
【0034】また、上記した実施の形態1〜3に係るも
のでは、いずれもセンターリング74が介装された2個
のフランジ70を結合する場合について説明したが、セ
ンターリング74におけるOリング74bの外周にバッ
クアップリングが配設されていてもよく、また片一方の
フランジ70が盲フランジ、レジューサ、エルボ等であ
ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管フランジ用クランプの実施の
形態1を示した概略図であり、(a)は正面図、(b)
は(a)におけるA−A線断面図である。
【図2】実施の形態2に係る配管フランジ用クランプを
示した概略図であり、(a)は部分正面図、(b)は
(a)におけるB−B線断面図である。
【図3】別の実施の形態に係る配管フランジ用クランプ
を示した概略図であり、(a)は部分正面図、(b)は
(a)におけるC−C線断面図である。
【図4】実施の形態3に係る配管フランジ用クランプを
示した概略図であり、(a)は正面図、(b)は(a)
におけるD−D線断面図、(c)は(a)におけるE−
E線断面図である。
【図5】実施の形態3に係る配管フランジ用クランプに
おける締め付け手段とワイヤとを連結する連結手段の一
例を示した概略図であり、(a)は正面断面図、(b)
は(a)におけるG−G線(平面)断面図、(c)は
(a)におけるH−H線(側面)断面図である。
【図6】NW型フランジと従来のこの種配管フランジ用
クランプとを示した概略図であり、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるI−I線断面図である。
【図7】NW型フランジ等と従来の別の配管フランジ用
クランプとを示した概略図であり、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるJ−J線断面図である。
【符号の説明】
10 配管フランジ用クランプ 11、12 ブロック 111、121 溝部 112 T形溝 13 ベルト部材 14 締め付け手段 70 フランジ 72 外周部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の配管フランジの外周部に嵌合する
    溝部を備えた複数個のブロックが円形状に連続的に配設
    され、前記ブロックに形成された挿通部に締め付け力伝
    達手段が摺動可能に挿通され、該締め付け力伝達手段の
    一端部が所定のブロックに固定される一方、該所定のブ
    ロックに着脱可能に係合された締め付け手段に前記締め
    付け力伝達手段の他端部が連結されていることを特徴と
    する配管フランジ用クランプ。
  2. 【請求項2】 2個の配管フランジの外周部に嵌合する
    溝部を備えた複数個のブロックが円形状に配設されると
    共に、前記ブロック間にスペーサが介装され、該スペー
    サと前記ブロックとに形成された挿通部に締め付け力伝
    達手段が摺動可能に挿通され、該締め付け力伝達手段の
    一端部が所定のブロックに固定される一方、該所定のブ
    ロックに着脱可能に係合された締め付け手段に前記締め
    付け力伝達手段の他端部が連結されていることを特徴と
    する配管フランジ用クランプ。
  3. 【請求項3】 締め付け力伝達手段がベルト部材により
    構成されると共に、ブロックの外周部に形成される挿通
    部がT形溝により構成されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の配管フランジ用クランプ。
  4. 【請求項4】 締め付け力伝達手段がワイヤにより構成
    されると共に、ブロック内に形成される挿通部が断面円
    形状の貫通孔により構成されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の配管フランジ用クランプ。
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