JPH0978735A - トラス柱における支承部構造 - Google Patents

トラス柱における支承部構造

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JPH0978735A
JPH0978735A JP23234095A JP23234095A JPH0978735A JP H0978735 A JPH0978735 A JP H0978735A JP 23234095 A JP23234095 A JP 23234095A JP 23234095 A JP23234095 A JP 23234095A JP H0978735 A JPH0978735 A JP H0978735A
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JP
Japan
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chord
chord member
truss
support
fixed
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JP23234095A
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English (en)
Inventor
Kimiya Sasaki
公也 佐々木
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Shin Nikkei Co Ltd
Original Assignee
Shin Nikkei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トラス柱を支持する床側面と天井側面との距離
に合わせて簡単にトラス柱の高さ調整ができるようにす
る。 【解決手段】離間をおいて配置された弦材同士3、4が
斜方向に配設されたラチス材5、5…によって連結され
るとともに、前記弦材3が床側および天井側でそれぞれ
支承されたトラス柱2における支承部構造であって、前
記床側支承25は弦材3の下端側開口に挿入されトラス
自重を鉛直支持する弦材下側沓部材26と、この弦材下
側沓部材26にピン連結され床側に固定されるアンカー
支承部材27とからなり、前記天井側支承32は弦材3
の上端側開口に挿入される弦材上側沓部材33とこの弦
材上側沓部材33にピン連結され天井側に固定されるア
ンカー支承部材34とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパネル支
持構造体などとして用いられるトラス柱に係り、その床
側および天井側の支承部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ビル等の1〜2階の吹き抜け
部分などに対して適用されるカーテンウォールの場合に
は、図19に示されるように、室内側にトラス組された
トラス支持材49、49…が縦方向に配設され、このト
ラス支持材49、49…に固定された方立58やこの方
立58間に渡された無目60を介してカーテンウォール
パネル48が取り付けられている。
【0003】前記カーテンウォールについて図20およ
び図21に基づいて詳述すると、先ず前記トラス支持材
49は、後側弦材50と前側弦材51とが所定の間隔を
おいて平行的に配設され、これら両弦材50、51がワ
ーレントラス状に配設されたラチス材(斜材)54、5
4…により連結されたもので、両弦材50、51とラチ
ス材54との連結は、たとえば断面略T字状のガセット
プレート52を用い、このガセットプレート52の頭部
フランジ52aを弦材50、51の内部に形成された嵌
溝に嵌合するとともに、支持壁を挟んで裏当材53を取
り付け、これらを貫通するボルト55、55…を螺設す
ることにより前記ガセットプレート52の固定を行い、
次いでこれらガセットプレート52、52間にラチス材
54を渡しピン59により連結している。
【0004】他方、近年、カーテンウォール工法なども
多様化し、美観性、採光性を考慮して外壁全面に透過板
ガラスを用いる工法も採用されている。従来は、パネル
面に板ガラスを使用する場合には、耐風性、耐震性など
を考慮してその周囲を金属枠材を用いて支持する工法が
主であったが、近年強度的に優れた強化ガラスの開発に
より、美観性に対する高い要求に答えることができるよ
うになり、フレーム枠を用いることなく強化ガラスを上
下左右方向に隣接して配置し、この強化ガラスを直接支
持金物により支持するフレームレス工法が開発され、多
くの施工実績を残している。
【0005】このフレームレス工法は、たとえば図3に
示されるように、X状のパネル支持装置1により、隣接
する4つのパネルを直接的かつ共通的に支持するように
したもので、パネル支持装置1は図示されない構造支持
体に対して固定される。パネル支持装置1を支持するた
めの構造支持体としては、単に方形状の柱部材を用いる
こともできるが、特に吹き抜け空間の高さが高い場合な
どは前記トラス支持材49が好適に使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のトラス支持材49の場合には、図19に示されるよ
うに、支承側弦材51の上下端に単にピン連結された支
承部材61が設けられ、この支承部材61を床や天井の
躯体に固定する構造であり、固定面となる床と天井との
離間距離と、トラス柱の高さとが合わない場合には、床
面に調整モルタルを打設してレベル調整を行ったり、あ
るいは支承部材と固定面との間にフィラー材を挿入する
などの方法に対処していた。そのため、トラス支持材4
9の建込みに多くの手間と時間を要していた。また、か
かるトラス構造の場合には、各ラチス材に発生する軸力
は端部のラチス材で最も大きくなるため、特に支持側弦
材の上下端部に固定されるラチス連結金具には大きな剪
断耐力が要求される。
【0007】そこで、本発明の主たる課題は、トラス柱
を支持する床側面と天井側面との距離に合わせて簡単に
トラス柱の高さ調整ができるようにすること、および前
記支承構造との関係で支持側弦材の上下端部に固定され
るラチス連結金具の剪断耐力の増強を効果的に図ったト
ラス柱における支承部構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、離間をおいて配置された弦材同士が斜方
向に配設されたラチス材によって連結されるとともに、
前記弦材の一方が床側および天井側でそれぞれ支承され
たトラス柱における支承部構造であって、少なくとも前
記支承側弦材の上下端にそれぞれ端面側に開口する部材
長手方向の嵌入孔を有し、前記床側支承は前記下端側嵌
入孔に挿入されトラス自重を鉛直支持する弦材下側沓部
材と、この弦材下側沓部材にピン連結され床側に固定さ
れるアンカー支承部材とからなり、前記天井側支承は前
記上端側嵌入孔に挿入される弦材上側沓部材と、この弦
材上側沓部材にピン連結され天井側に固定されるアンカ
ー支承部材とからなることを特徴とするものである。
【0009】本発明の場合には、トラス柱を建て込んだ
状態で、先ず前記床側支承を固定し、次いで天井側支承
の固定の際には、天井面の高さに合わせて弦材の上端側
嵌入孔に挿入されている弦材上側沓部材の挿入深さを適
宜調整し、天井側にアンカー支承部材を固定する。した
がって、従来のように、床面のレベル調整あるいはフィ
ラー材の挿入などの天地間距離の調整を行うことなく簡
単に床側面と天井側面との距離にトラス柱の高さを合わ
せることができる。また、熱膨張伸縮、躯体コンクリー
トのクリープ変形、活荷重による変位などを吸収するこ
とができる。
【0010】この場合、前記床側支承部において、前記
弦材下側沓部材を貫き挿通された固定側ピンにより前記
弦材下側沓部材を非可動状態で連結固定し、前記天井側
支承部において、前記弦材上側沓部材に形成された弦材
長手方向の長孔に遊挿された可動側ピンにより前記弦材
上側沓部材を弦材長手方向に移動可能に連結することは
望ましい。
【0011】また、前記支承側弦材の上下端部に夫々固
定されるラチス連結金具の裏面に凹陥部を形成し、前記
固定側ピンおよび可動側ピンの端部を前記凹陥部に嵌合
させることにより、前記支持側弦材の上下端部に固定さ
れるラチス連結金具の剪断耐力の増強を効果的に図るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図1はフレームレス工法によるカ
ーテンウォール据え付け状態の正面図、図2は図1のII
−II線矢視図である。
【0013】図1において、ビル等の壁面を構成する強
化ガラス、合わせガラスまたは複層ガラス等からなるパ
ネル群P、P…は、フレーム枠を用いることなく、略同
一鉛直平面内において、各パネルPのコーナー部を突き
合わせ状態とし上下左右方向に隣接して配置され、一般
部は図3に示されるように、パネルPの各コーナー交点
部に置かれたX形状のパネル支持装置1により、またビ
ルの躯体に隣接する躯体隣接部はI字状のパネル支持装
置1Aによりそれぞれ支持されている。この種のフレー
ムレス工法は、吹き抜けによる大空間部に好適に用いら
れ、閉鎖されたビル内空間にガラスの持つ透明感により
開放的なアメニティ空間を作り出すことができ、近年特
に注目されているカーテンウォール工法である。なお、
パネルPとパネルPとの間の若干の隙間部分にはシール
Sが連続的に施されている。
【0014】前記パネル支持装置1は、図2に示される
ように、たとえばパネル背面の室内側に床面から天井に
亘って配設されたトラス支持材2に対して固定され、そ
の先端側でパネルPを支持するようになっている。
【0015】前記トラス支持材1は、所定間隔をおいて
平行的に配置された前側弦材3と後側弦材4とがワーレ
ントラス状に配設されたラチス材5、5…によって連結
された平面トラス材であり、トラス面がパネルP面に対
して垂直に配設される。パネル面が風圧を受けた場合、
パネル面に対する荷重がパネル支持装置1、1Aを介し
て伝達され、最終的にこのトラス支持材2によって支持
されるようになっている。この場合、前記前側弦材3が
圧縮部材となり、後側弦材5が引張部材となって荷重に
対して抵抗する。また、各トラス支持材2、2…のトラ
ス面を常時同一平面内に保持するために、後側弦材4、
4…同士がタイロッド6、6…により相互に連結されて
いる。
【0016】前記前側弦材3および後側弦材4(以下、
単に弦材ともいう。)は、図4に示されるように、たと
えば押出し成形により製造された略方形状の中空型材が
用いられる。前側弦材3は、各隅部に連続的に略L字形
状のリップ片3a〜3dを備えており、室内面側には前
記リップ片3a、3bを対としてラチス連結金具用嵌合
溝MF が形成され、その対面側(室外側面に相当)にリ
ップ片3c、3dを対としてパネル支持金具用嵌合溝N
F が形成されている。また、前側弦材3も同様に、各隅
部に連続的に略L字形状のリップ片4a〜4dを備えて
おり、室外面側にリップ片4a、4bを対としてラチス
連結金具用嵌合溝MB が形成され、その対面側(室内側
面に相当)にリップ片4c、4dを対としてパネル支持
金具用嵌合溝NB が形成されている。これらの各嵌合溝
F 、NF …に対するラチス連結金具7、パネル支持金
具20等の配設箇所以外には弦材カバー材9が嵌合され
美観性に対する配慮がなされている。なお、前記前側弦
材3および後側弦材4は、共に同一形状の型材が用いら
れ、前側であるか後側であるかを問わずに共通的に使用
できるようになっている。
【0017】一方、ラチス材5は、図5に示されるよう
に、断面略方形状のラチス本体10の両端部に対してそ
れぞれ連結用金具13が取付けられる。取付けは、ラチ
ス本体10の端面に雌螺子孔10aを形成し、ラチス本
体10側から座板11、スプリングワッシャー12、連
結用金具13、平ワッシャー14の順で配列し、これら
に挿通する固定ボルト15を前記雌螺子孔10aに螺合
させることにより固定する。前記連結用金具13は、中
央に前記固定ボルト15を挿通するための通孔13bを
有し、この片側寄りに、すなわちラチス材5の軸芯に対
して偏心させた位置に円板形状の軸挿通部13aを有し
ている。前記スプリングワッシャー12は、固定ボルト
15の回り止めと同時に、固定ボルト15の螺子込み量
の調整により前記連結用金具13の位置を僅かであるが
変更できるようになっており、取付け誤差を吸収できる
ようになっている。
【0018】他方、ラチス連結金具7は、図6に示され
るように、周辺に弦材3、4の嵌合溝MF 、MB に嵌合
するための段部7bが形成されたベース板7aの前面に
円板形状の軸受部7cを備えている。
【0019】ラチス材5の取付けに当たっては、先ず前
側弦材3および後側弦材4の所定位置に対して前記ラチ
ス連結金具7の固定を行う。ラチス連結金具7は必要数
分だけ弦材3、4の端部より嵌合溝MF 、MB に嵌入さ
れ部材長手方向に移動自在の状態で装着される。他方、
弦材3(4)のラチス連結金具7の取付け位置には、図
6に示されるように、取付ビス孔3g、3hおよび裏当
て材8に形成された剪断支持用ボス8a、8bのための
ボス嵌合孔3e、3fが形成されており、裏当て材8を
弦材3(4)の中空部に挿入し、取付ビス18、18に
より裏当て材8を仮止めしておく。この仮止め状態で
は、前記裏当て材8の前記剪断支持用ボス8a、8bを
ボス嵌合孔3e、3fに嵌合させるけれども、取付ビス
18の遊びにより裏当て材8がガタ付く状態(没する状
態)としておき、前記剪断支持用ボス8a、8bが嵌合
溝MF 、MB の面より外側に突出してラチス連結金具7
の移動を妨げないようにしておく。
【0020】次に、前記ラチス連結金具7をスライドさ
せて前記孔形成部に位置決めする。
【0021】この状態で前記取付ビス18をねじ込み、
裏当て材8を図7に示す状態に固定する。裏当て材8は
前記取付ビス18のねじ込みにより、内壁面側に引寄せ
られ、裏当て材8の剪断支持用ボス8a、8bがボス嵌
合孔3e、3fに嵌合するとともに、ラチス連結金具7
の裏面側に形成された凹陥部7eに対してもその先端が
嵌入した状態で仮固定される。かかる仮固定作業が完了
したならば、ラチス連結金具の外面側より挿通される固
定ボルト19によりラチス連結金具7と裏当て材8との
本固定を行う。
【0022】かかる締結部構造の場合には、裏当て材8
に形成された剪断支持用ボス8a、8bによりラチス連
結金具7に作用する剪断力が支持されるため、強度的に
も優れたものとなる。また、固定ボルト19が直接的に
剪断力を負担しているわけではないため、比較的小径の
ボルト部材で済むようになるとともに、その本数も多く
を必要としない。なお、ラチス連結金具7が嵌合溝
F 、MB に嵌合しない構造条件の下では、前記剪断支
持用ボス8a、8bをラチス連結金具7側に形成するこ
ともできる。また、本例では固定ボルト19の螺合孔を
剪断支持用ボス8a、8bに形成したが、これらを夫々
別々に形成することもできる。いずれにしても、ラチス
連結金具7に作用する剪断力は、固定用ボルト19では
なく、別途裏当て材8またはラチス連結金具7側に形成
したボスに支持させるようにする。なお、パネル支持金
具20の固定も全く同様に行われる。
【0023】次いで、ラチス連結金具7の固定が完了し
たならば、ラチス材5、5…の取付けを行う。ラチス連
結金具7の軸受部7cを中央において、その両側にそれ
ぞれラチス材5の軸挿通部13aを位置させた状態で軸
部材16を挿通し、ラチス材5、5を1つの軸部材16
により共通的に支持するようにする。なお、17は前記
軸部材16の端部に取付けられる軸カバーである。
【0024】かかる連結構造の場合には、ラチス材5の
連結が簡単にかつ迅速に行え、また実質的にラチス材5
の連結軸部のみが外から見えるだけであるため、トラス
支持材2の与える美観も非常にスレンダーなものとな
る。
【0025】他方、タイロッド6の連結構造は、図9に
示されるように、ラチス材5、5を連結する前記軸部材
に対して直接連結されるようになっている。図10およ
び図11に示されるように、タイロッド6の連結部に使
用される軸部材21は、中央に軸受部7cと軸挿通部1
3aとに挿通されるジャーナル部21cを有し、かつそ
の両側にタイロッド連結用ネジ部21a、21bを有す
る。他方、タイロッド6の端部にはソケット24を挿通
した後、数珠状に定着球23が固着される。タイロッド
6の連結は、前記タイロッド連結用ネジ部21a、21
bに対して外面にネジ溝が形成された連結カプラー22
を螺合させた後、次いでこの連結カプラー22に対して
前記ソケット24を螺合連結することにより行う。タイ
ロッド6の張力調整は、前記連結カプラー22の正逆方
向に回転させ、タイロッド6の定着点位置を変更するこ
とにより行うことができる。なお、前記タイロッド6に
代えて、タイロープによりトラス支持材49同士を連結
することでもよい。
【0026】次に、前記トラス支持材2の床側および天
井側における支持構造について詳述する。図2に示され
るように、前記トラス支持材2の前側弦材3の下端部に
は床側支承25が、上端部には天井側支承32が夫々設
けられ、これら各支承25、32によりトラス支持材2
が支持される。
【0027】前記床側支承25は、図12〜図14に示
されるように、弦材下側沓部材26とこの弦材下側沓部
材26に対してピン28により連結されたアンカー支承
部材27とからなる。前記弦材下沓部材26の回動先端
側が前側弦材3の下端開口より中空部内に挿入される埋
込み部26aとなる。前記埋込み部26aには貫通孔2
6bが形成され、この貫通孔26bに前側弦材3の一側
面側から他側面側に貫いて設けられる固定側ピン29が
挿通され弦材下沓部材26と前側弦材3とが連結固定さ
れるとともに、前記弦材下沓部材26の側面部に形成さ
れた段部26c、26cが前側弦材3の下端に係止する
ことにより、トラス支持材2が鉛直方向に支持されてい
る。なお、前記固定側ピン29を設けることなく、弦材
3の下端開口に対して弦材下沓部材26の埋込み部26
aを差し込むことのみによりトラス支持材2を支持する
こともできる。
【0028】また、前記固定側ピン28の嵌合溝MF
わ端部は、若干嵌合溝MF 面より突出して形成され、ラ
チス連結金具7の裏面側に形成された凹陥部7eに対し
て嵌合しており、該固定側ピン28によりラチス連結金
具7に作用する剪断力が支持されるようになっている。
この場合、ラチス連結金具7を取付けるための固定ボル
ト30は固定側ピン30に形成された雌螺子孔29aに
対して螺合される。前記固定側ピン30は、トラス支持
材2の自重を支持するに十分な径のものが使用されてい
るため、この固定側ピン30によって支持されるラチス
連結金具7の剪断耐力も結果的に大きなものとなる。ラ
チス連結金具7の他端側は、前述した構造と同様に、剪
断支持用ボス8cが形成された裏当て材8Aを用いて固
定されている。
【0029】前記アンカー支承部材27は、前記弦材下
沓部材26と直接連結された沓ブロック27Aと前記沓
ブロック27Aに溶接等により固定されたアングル部材
27B、27Cとからなり、前記アングル部材27B、
27Cが床側躯体に対してアンカーボルト31により固
定される。なお、ラインLG は最終的なフロア面のレベ
ルラインである。
【0030】他方、前記天井側支承32は、図16〜図
18に示されるように、弦材上側沓部材33とこの弦材
上側沓部材33に対してピン35により連結されたアン
カー支承部材34とからなる。前記弦材上沓部材33の
回動先端側が前側弦材3の上端開口より中空部内に挿入
される埋込み部33aとなる。埋込み部33aには弦材
長手方向に長い貫通長孔33bが形成され、この貫通長
孔33bに前側弦材3の一側面側から他側面側に貫いて
設けられる可動側ピン36が挿通されるとともに、ラチ
ス連結金具用嵌合溝MF およびパネル支持金具用嵌合溝
F の壁面上端部3i、3jが切欠かれることにより、
弦材上沓部材33が弦材長手方向に移動可能に連結され
ている。なお、この場合も、前記可動側ピン36を設け
ることなく、前側弦材3の上端開口に対して前記弦材上
沓部材33の埋込み部33aを差し込むことのみにより
トラス支持材2を支持することもできる。
【0031】また、前記床側支承25部におけるラチス
連結金具7の取付け構造と同様に、前記可動側ピン36
の嵌合溝MF がわ端部は、若干嵌合溝MF 面より突出し
て形成され、ラチス連結金具7の裏面側に形成された凹
陥部7eに対して嵌合し、該可動側ピン36によりラチ
ス連結金具7に作用する剪断力が支持されるようになっ
ている。この場合も、ラチス連結金具7を固定する固定
ボルト37は可動側ピン36に形成された雌螺子孔36
aに対して螺合される。
【0032】前記アンカー支承部材34は、前記弦材上
沓部材33と直接連結された沓ブロック34Aと前記沓
ブロック34Aに溶接等により固定されたアングル部材
34B、34Cとからなり、前記アングル部材34B、
34Cが天井側躯体に対してアンカーボルト38により
固定される。なお、ラインLU は最終的な天井面のレベ
ルラインである。
【0033】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明に係るトラス
柱の支承部構造によれば、トラス柱を支持する床側面と
天井側面との距離に合わせて簡単にトラス柱の高さ調整
を行うことができるとともに、建込み完了後は熱膨張伸
縮、躯体コンクリートのクリープ変形および活荷重によ
る変位などを吸収することができる。また、支持側弦材
の上下端部に固定されるラチス連結金具の剪断耐力の増
強を効果的に図ることができるなどの利点がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォール据え付け後の正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】一般部のパネル支持状態斜視図である。
【図4】トラス支持材の要部斜視図である。
【図5】ラチス材の組立要領図である。
【図6】トラス支持材の組立要領図である。
【図7】ラチス材連結部の縦断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】タイロッドの連結部斜視図である。
【図10】タイロッド連結部の水平断面図である。
【図11】タイロッド連結部の組立要領図である。
【図12】床側支承部分の側面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線矢視図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線矢視図である。
【図15】図14のXV−XV線矢視図である。
【図16】天井側支承部分の側面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線矢視図である。
【図18】図17のXVIII −XVIII 線矢視図である。
【図19】従来のトラス支持材によるカーテンウォール
支持状態斜視図である。
【図20】前記トラス支持材の一部破断要部側面図であ
る。
【図21】前記トラス支持材によるカーテンウォール支
持状態の水平断面図である。
【符号の説明】
1…パネル支持装置、2…トラス支持材、3…前側弦
材、4…後側弦材、5…ラチス材、6…タイロッド、7
…ラチス連結金具、8…裏当て材、9…弦材カバー材、
10…ラチス本体、11…座板、12…スプリングワッ
シャー、13…連結用金具、13a…軸挿通部、16…
軸部材、17…軸カバー、18…取付ビス、19…固定
ボルト、20…パネル支持金具、21…軸部材、21a
・21b…タイロッド連結用ネジ部、21c…ジャーナ
ル部、22…連結カプラー、23…定着球、24…ソケ
ット、25…床側支承、26…弦材下側沓部材、27…
アンカー支承部材、28・35…ピン、32…天井側支
承、33…弦材上側沓部材、34…アンカー支承部材、
P…パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離間をおいて配置された弦材同士が斜方向
    に配設されたラチス材によって連結されるとともに、前
    記弦材の一方が床側および天井側でそれぞれ支承された
    トラス柱における支承部構造であって、 少なくとも前記支承側弦材の上下端にそれぞれ端面側に
    開口する部材長手方向の嵌入孔を有し、 前記床側支承は前記下端側嵌入孔に挿入されトラス自重
    を鉛直支持する弦材下側沓部材と、この弦材下側沓部材
    にピン連結され床側に固定されるアンカー支承部材とか
    らなり、 前記天井側支承は前記上端側嵌入孔に挿入される弦材上
    側沓部材と、この弦材上側沓部材にピン連結され天井側
    に固定されるアンカー支承部材とからなることを特徴と
    するトラス柱における支承部構造。
  2. 【請求項2】前記床側支承部において、前記弦材下側沓
    部材を貫き挿通された固定側ピンにより前記弦材下側沓
    部材を非可動状態で連結固定し、 前記天井側支承部において、前記弦材上側沓部材に形成
    された弦材長手方向の長孔に遊挿された可動側ピンによ
    り前記弦材上側沓部材を弦材長手方向に移動可能に連結
    した請求項1記載のトラス柱における支承部構造。
  3. 【請求項3】前記支承側弦材の上下端部に夫々固定され
    るラチス連結金具の裏面に凹陥部を形成し、前記固定側
    ピンおよび可動側ピンの端部を前記凹陥部に嵌合させた
    請求項2記載のトラス柱における支承部構造。
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