JPH097672A - インサートコネクタの端子金具およびその製造方法 - Google Patents

インサートコネクタの端子金具およびその製造方法

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JPH097672A
JPH097672A JP17821895A JP17821895A JPH097672A JP H097672 A JPH097672 A JP H097672A JP 17821895 A JP17821895 A JP 17821895A JP 17821895 A JP17821895 A JP 17821895A JP H097672 A JPH097672 A JP H097672A
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JP
Japan
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insert
primer
terminal fitting
insert part
connector
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JP17821895A
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Motoya Kawakita
元也 川北
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子金具のインサート部に対するプライマの
塗布作業を1工程で行えるようにする。 【構成】 端子金具13のインサート部15は、その断
面形状が偏平な菱形をなすように形成されている。プラ
イマの塗布作業に際しては、端子金具13のインサート
部15を、溶液状のプライマを含浸させた上下一対のス
ポンジローラ17の間に挿通する。両スポンジローラ1
7はインサート部15を表裏両面から挟圧しつつ転動し
て、インサート部15の表裏両面にプライマが塗布され
る。インサート部15は断面形状が偏平な菱形であっ
て、表裏両面から見て左右の側面にいわゆるブラインド
面を有しない形状となっているから、端子金具13の挿
通作業を1回行うだけで、インサート部15の表裏両
面、すなわちその全周にわたって略均一の膜厚のプライ
マを塗布することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインサートコネクタの端
子金具、並びにその端子金具を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインサートコネクタは、例えば
自動車の燃料タンクに装着されるコネクタに使用されて
いる。これは図6に示すように、両端にそれぞれ相手の
コネクタが嵌合される嵌合凹部2を設けた合成樹脂製の
ハウジング1に、細長い金属板材からなる端子金具3が
その両端を各嵌合凹部2内に突出させた状態でインサー
ト成形されることで形成されている。
【0003】ところで、燃料タンクに装着されるコネク
タでは、ガソリンに対する耐性、気密性が要求されるた
め、樹脂材料として耐ガソリン性に優れるポリアセター
ル樹脂(以下、単にPOMという)が使用される。しか
しながらこのPOMは、インサートされる端子金具との
接着性が悪く、気密性を確保するためには、端子金具に
フッ素系やNBR系等のプライマ処理が必要となる。
【0004】したがってコネクタを製造する場合は、端
子金具のインサート部にディスペンサやスプレー等によ
って溶液タイプのプライマを塗布し、プライマの硬化後
に端子金具を成形金型のキャビティ内に装着し、しかる
のちキャビティ内にPOMを射出してハウジングを成形
することで製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の端
子金具3は、帯鋼を単に打ち抜くことで形成されてい
て、プライマを塗布すべきインサート部は、表裏と左右
の4側面を有する断面長方形をなしていた。したがって
インサート部にプライマを塗布する場合に、1回の塗布
工程では4面全面に均等の膜厚でプライマを塗布するこ
とは難しく、表裏と左右の2工程に分けるか、あるいは
それ以上の工程を踏んで塗布作業を行っていた。そのた
め生産能率が悪い欠点があった。
【0006】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、プライマの塗布作業を1工程で行
えるようにし、もってインサートコネクタの生産能率を
向上させることができるようにした端子金具、並びにそ
の製造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、細長い金属板材か
らなる端子金具の長さ方向の一部にはインサート部が設
けられ、端子金具がそのインサート部にプライマを塗布
した状態で合成樹脂製のハウジングにインサート成形さ
れることで形成されるようにしたインサートコネクタの
前記端子金具において、前記インサート部は、その幅方
向の両側縁が次第に肉厚が薄くなった断面形状に形成さ
れている構成としたところに特徴を有する。
【0008】請求項2の発明は、細長い金属板材からな
る端子金具の長さ方向の一部にはインサート部が設けら
れ、端子金具がそのインサート部にプライマを塗布した
状態で合成樹脂製のハウジングにインサート成形される
ことで形成されるようにしたインサートコネクタにおい
て、前記端子金具を製造する方法であって、前記インサ
ート部を幅方向の両側縁が次第に肉厚が薄くなった断面
形状に形成する工程と、そのインサート部をプライマを
含浸させた一対の塗布ローラの間に通す工程とを順次に
行う構成としたところに特徴を有する。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、端子金具のインサート部
が幅方向の両側縁を次第に肉厚を薄くした断面形状に形
成され、すなわち表裏両面から見て左右の側面にいわゆ
るブラインド面を有しない形状に形成されているから、
プライマの塗布作業を表裏両面からの1工程行うだけで
も、プライマをインサート部の全周にわたって略均一の
膜厚で塗布することが可能となる。
【0010】請求項2の発明では、まず端子金具のイン
サート部が幅方向の両側縁を次第に肉厚を薄くした断面
形状に形成される。続いてそのインサート部が一対の塗
布ローラの間に通され、その表裏両面にプライマが塗布
されるが、上記の断面形状によりプライマはインサート
部の全周にわたって塗布される。
【0011】
【発明の効果】すなわち請求項1の発明によれば、イン
サート成形に先立って行われる端子金具のインサート部
に対するプライマの塗布作業を、1工程で済ますことが
可能となり、インサートコネクタの製造工程が簡略化で
きて、安価に製造することができる効果がある。また請
求項2の発明によれば、プライマ付きの端子金具を製造
するに当たって塗布作業が1工程ででき、安価に製造す
ることができる効果がある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
基づいて説明する。この実施例のコネクタは、図1に示
すように、両端にそれぞれ相手のコネクタが嵌合される
嵌合凹部12を設けた合成樹脂製(POM製)のハウジ
ング11に、図示2本の端子金具13がそれぞれの両端
を各嵌合凹部12内に突出させた状態でインサート成形
されて形成されている。
【0013】端子金具13は、図2に示すような構造と
なっている。すなわち端子金具13は、金属板材をプレ
ス成形することにより細長い形状に形成されており、そ
の長さ方向の中央の一定長さの部分が、ハウジング11
内に埋設されるインサート部15となっている。そのイ
ンサート部15は、表裏両面が、幅方向の中心から左右
の側縁に向かって次第に先下がりに傾斜した山形となっ
ていて、断面形状が偏平な菱形をなすように形成されて
いる(図3参照)。これは、プレス機で打ち抜くのと同
時に形成される。
【0014】またこの実施例では、プライマの塗布装置
が装備されている。この塗布装置は、図3に示すよう
に、軸18を中心として回転自由な上下一対のスポンジ
ローラ17を備えている。このスポンジローラ17は、
端子金具13のインサート部15の全長をカバーできる
幅を有していて、プライマの溶液を含浸し得るようにな
っている。両スポンジローラ17は、図示しないスプリ
ング機構等によって、互いに接近する方向に移動付勢さ
れている。
【0015】インサートコネクタの製造用金型は、図4
に示す構造となっている。この製造用金型は、固定金型
21と、その固定金型21への接離方向の移動可能に装
置された可動金型22とを備えている。可動金型22の
接合面には、ハウジング11の本体部と、一方の嵌合凹
部12の周壁12aとを形成するためのキャビティ23
が形成されている。固定金型21には、他方の嵌合凹部
12の周壁12aを形成するためのキャビティ24が形
成されている。可動金型22のキャビティ23の奥面に
は、端子金具13の端部を挿入可能な2個の挿入孔25
が形成されているとともに、固定金型21の接合面に
も、同じく端子金具13の反対側の端部を挿入可能な2
個の挿入孔26が形成されている。また、固定金型21
の前面(図4の左側)には、キャビティ24に連通する
ゲート28が形成されている。
【0016】続いて、インサートコネクタの製造の手順
を説明する。まず図3に示す塗布装置を用いてプライマ
を塗布する。プライマとしては、特殊合成ゴム製プライ
マ(商品名「セメダイン LG−002」)が使用さ
れ、溶液状のものが両スポンジローラ17に予め含浸さ
れている。そして端子金具13のインサート部15を、
同図の矢線に示すように両スポンジローラ17の間に挿
通すると、両スポンジローラ17が端子金具13のイン
サート部15を表裏両面から挟圧しつつ転動して、イン
サート部15の表裏両面にプライマが塗布される。端子
金具13のインサート部15は、断面形状が偏平な菱形
となっており、表裏両面から見て左右の側面にいわゆる
ブラインド面を有しない形状となっているから、上記の
ように端子金具13の挿通作業を1回行うだけで、イン
サート部15の表裏両面、すなわちその全周にわたって
略均一の膜厚のプライマを塗布することができる。その
後、塗布されたプライマは、150℃×15分の条件に
より硬化される。
【0017】次に、上記のようにプライマを塗布して硬
化させた端子金具13の一端側を、図4に示すように可
動金型22のキャビティ23の挿入孔25に挿入する。
続いて型閉じすると、両端子金具13の反対側の端部が
固定金型21の挿入孔26に挿入される。この状態で、
簡易射出成形機を用いてPOM(商品名「BASFウル
トラフォルムN2320」)を、ゲート28からキャビ
ティ23、24内に射出してインサート成形する。その
ときの条件は、樹脂温度が210℃、射出圧力が600
Kgf/cm2、金型温度が70℃とした。
【0018】適宜時間が経過して樹脂が硬化したところ
で型開きして成形品を取り出すと、図1のようなインサ
ートコネクタが得られた。このように製造されたコネク
タについて、加圧空気式エアリークテスタを用いて気密
性試験を行ったところ、0.5Kgf/cm2のエア圧力でも
リークが見られなかった。これにより必要な気密性を有
することが確認され、その結果、上記の塗布工程におい
て良好にプライマが塗布され、ハウジング11と端子金
具13の間が良好に接着されたことが実証された。
【0019】このように本実施例によれば、端子金具1
3のインサート部15の断面形状を偏平な菱形としたか
ら、上下一対のスポンジローラ17を備えた塗布装置に
よる1回の塗布工程だけで、プライマをインサート部1
5の全周にわたって正規に塗布することができる。それ
により、プライマ付きの端子金具13自体の製造が簡単
にでき、ひいてはインサートコネクタの製造工程を簡略
化できて、もってコネクタを安価に製造することが可能
となる。
【0020】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0021】(1)プライマの塗布手段としては、上記
実施例に例示したローラ塗布式のものに限らず、例えば
ディスペンサ、スプレー、転写さらには印刷等の他の手
段を適用してもよい。それらの場合も、従来塗布作業が
2工程あるいはそれ以上の工程を要していたところを、
1工程あるいは従来よりも少ない工程で済ませることが
可能となる。
【0022】(2)またインサート部の断面形状は、上
記実施例の菱形に限らず、楕円形状、あるいはコーナ部
分を面取りした六角形状等、要は、幅方向の両側縁が次
第に肉厚が薄くなるような断面形状とすれぱよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインサートコネクタの
一部切欠斜視図である。
【図2】本実施例の端子金具の斜視図である。
【図3】プライマの塗布工程を示す正面図である。
【図4】製造用金型の型開き状態の断面図である。
【図5】そのインサート成形時の断面図である。
【図6】従来例のインサートコネクタの一部切欠斜視図
である。
【符号の説明】
11…ハウジング 13…端子金具 15…インサート部 17…スポンジローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い金属板材からなる端子金具の長さ
    方向の一部にはインサート部が設けられ、端子金具がそ
    のインサート部にプライマを塗布した状態で合成樹脂製
    のハウジングにインサート成形されることで形成される
    ようにしたインサートコネクタの前記端子金具におい
    て、 前記インサート部は、その幅方向の両側縁が次第に肉厚
    が薄くなった断面形状に形成されていることを特徴とす
    るインサートコネクタの端子金具。
  2. 【請求項2】 細長い金属板材からなる端子金具の長さ
    方向の一部にはインサート部が設けられ、端子金具がそ
    のインサート部にプライマを塗布した状態で合成樹脂製
    のハウジングにインサート成形されることで形成される
    ようにしたインサートコネクタにおいて、前記端子金具
    を製造する方法であって、 前記インサート部を幅方向の両側縁が次第に肉厚が薄く
    なった断面形状に形成する工程と、そのインサート部を
    プライマを含浸させた一対の塗布ローラの間に通す工程
    とを順次に行うことを特徴とするインサートコネクタに
    おける端子金具の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227163A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk インサート部品及びその製造方法
JP2016110713A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 矢崎総業株式会社 防水コネクタおよびその製造方法
WO2018079216A1 (ja) * 2016-10-25 2018-05-03 住友電装株式会社 コネクタ

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