JPH0975567A - ミシンの押え調節ねじ装置 - Google Patents
ミシンの押え調節ねじ装置Info
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- JPH0975567A JPH0975567A JP7262489A JP26248995A JPH0975567A JP H0975567 A JPH0975567 A JP H0975567A JP 7262489 A JP7262489 A JP 7262489A JP 26248995 A JP26248995 A JP 26248995A JP H0975567 A JPH0975567 A JP H0975567A
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- presser
- adjusting screw
- presser foot
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- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B29/00—Pressers; Presser feet
- D05B29/02—Presser-control devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 押え調節ねじのすり割り溝が間隔の大きな一
対の溝部によつて形成され、係合させ得る工具に制限を
受け、ドライバー等の一般的な工具を使用できないと共
に、押え調節ねじの頭部がミシンアームから外部に突出
するため、縫製物及び縫製糸が引つ掛かり易く、かつ、
ミシンの上部デザイン上の制約を受ける。 【解決手段】 ミシンアーム２に螺合され、正逆に回動
させて押え６による押え圧力を増減調節する押え調節ね
じを備えるミシンの押え調節ねじ装置において、押え調
節ねじ１８は、下端側から順次に小径の係合穴部８ａ、
係合穴部８ａよりも大径の収容穴部８ｂ及び収容穴部８
ｂを開口させた状態の座ぐり部８ｃからなる貫通孔が中
心軸線方向に形成されたねじ本体８と、係合部材９とを
有し、ねじ本体８の座ぐり部８ｃに、係合部材９が相対
回動不可能に固定され、係合部材９に円形以外の異形断
面をなす係合部９ｂが形成されている。
対の溝部によつて形成され、係合させ得る工具に制限を
受け、ドライバー等の一般的な工具を使用できないと共
に、押え調節ねじの頭部がミシンアームから外部に突出
するため、縫製物及び縫製糸が引つ掛かり易く、かつ、
ミシンの上部デザイン上の制約を受ける。 【解決手段】 ミシンアーム２に螺合され、正逆に回動
させて押え６による押え圧力を増減調節する押え調節ね
じを備えるミシンの押え調節ねじ装置において、押え調
節ねじ１８は、下端側から順次に小径の係合穴部８ａ、
係合穴部８ａよりも大径の収容穴部８ｂ及び収容穴部８
ｂを開口させた状態の座ぐり部８ｃからなる貫通孔が中
心軸線方向に形成されたねじ本体８と、係合部材９とを
有し、ねじ本体８の座ぐり部８ｃに、係合部材９が相対
回動不可能に固定され、係合部材９に円形以外の異形断
面をなす係合部９ｂが形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの押え調節ねじ
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】従来のミシンの押え調節ね
じ装置として、例えば図９に示すような縁かがりミシン
用のものが知られている。５０はミシンベッド、５１は
ミシンアーム、５２は押え、５３は針である。押え５２
は、押え棒５４に取付けられ、押え棒５４の上端には、
押え調節ねじ５５が配置されている。押え調節ねじ５５
は、雄ねじ部５５ｃをミシンアーム５１の雌ねじ部に螺
合させて取付けられ、上端の頭部５５ａがミシンアーム
５１の上面から外部に突出している。この頭部５５ａに
は、図８に示すように径方向のすり割り溝５５ｂが形成
されている。
じ装置として、例えば図９に示すような縁かがりミシン
用のものが知られている。５０はミシンベッド、５１は
ミシンアーム、５２は押え、５３は針である。押え５２
は、押え棒５４に取付けられ、押え棒５４の上端には、
押え調節ねじ５５が配置されている。押え調節ねじ５５
は、雄ねじ部５５ｃをミシンアーム５１の雌ねじ部に螺
合させて取付けられ、上端の頭部５５ａがミシンアーム
５１の上面から外部に突出している。この頭部５５ａに
は、図８に示すように径方向のすり割り溝５５ｂが形成
されている。
【０００３】このミシンにおいて、押え５２による押え
圧力、つまり図外の縫製物をミシンベッド５０に押さえ
付ける圧力は、次のようにして調節される。すなわち、
押え調節ねじ５５を手で回すか又はすり割り溝５５ｂに
コイン又は工具を差し込んで正又は逆に回す。これによ
り、雄ねじ部５５ｃによつてミシンアーム５１の雌ねじ
部に螺合する押え調節ねじ５５が螺入又は螺出し、調節
ねじ５５と押え棒５４との間に圧縮状態で介在させた図
外の押えばねを伸縮させることができる。かくして、押
えばねの弾発力を受ける押え棒５４及び押え５２による
下圧力が増減調節され、押え圧力が調節される。
圧力、つまり図外の縫製物をミシンベッド５０に押さえ
付ける圧力は、次のようにして調節される。すなわち、
押え調節ねじ５５を手で回すか又はすり割り溝５５ｂに
コイン又は工具を差し込んで正又は逆に回す。これによ
り、雄ねじ部５５ｃによつてミシンアーム５１の雌ねじ
部に螺合する押え調節ねじ５５が螺入又は螺出し、調節
ねじ５５と押え棒５４との間に圧縮状態で介在させた図
外の押えばねを伸縮させることができる。かくして、押
えばねの弾発力を受ける押え棒５４及び押え５２による
下圧力が増減調節され、押え圧力が調節される。
【０００４】しかしながら、このような従来のミシンの
押え調節ねじ装置にあつては、次のような技術的課題が
ある。すなわち、押え調節ねじ５５には、下端側から順
次に小径孔及び大径孔からなる中心軸線方向の貫通孔を
形成し、この貫通孔に押え棒５４の上端部を摺動自在に
受入れ、該小径孔部分のみによつて押え棒５４を支持す
ることにより、押え棒５４の円滑な作動を確保する必要
がある。このため、上端部の頭部５５ａに、大径孔が開
口することを避けることができない。これは、押え調節
ねじ５５の中心軸線方向の中間部に大径孔を形成するこ
とが容易でないことに起因する。その結果、上端のすり
割り溝５５ｂは、間隔が大きな一対の溝部によつて形成
されてしまう。
押え調節ねじ装置にあつては、次のような技術的課題が
ある。すなわち、押え調節ねじ５５には、下端側から順
次に小径孔及び大径孔からなる中心軸線方向の貫通孔を
形成し、この貫通孔に押え棒５４の上端部を摺動自在に
受入れ、該小径孔部分のみによつて押え棒５４を支持す
ることにより、押え棒５４の円滑な作動を確保する必要
がある。このため、上端部の頭部５５ａに、大径孔が開
口することを避けることができない。これは、押え調節
ねじ５５の中心軸線方向の中間部に大径孔を形成するこ
とが容易でないことに起因する。その結果、上端のすり
割り溝５５ｂは、間隔が大きな一対の溝部によつて形成
されてしまう。
【０００５】このため、すり割り溝５５ｂに係合させる
ことが可能な工具に制限を受け、ドライバー等の狭幅の
作用部を有する一般的な工具を使用することができな
い。加えて、押え調節ねじ５５の頭部５５ａがミシンア
ーム５１の上面から外部に突出せざるを得ないため、縫
製物及び縫製糸が引つ掛かり易く、縫製作業性を阻害す
ると共に、ミシンの上部デザイン上の制約を受ける。
ことが可能な工具に制限を受け、ドライバー等の狭幅の
作用部を有する一般的な工具を使用することができな
い。加えて、押え調節ねじ５５の頭部５５ａがミシンア
ーム５１の上面から外部に突出せざるを得ないため、縫
製物及び縫製糸が引つ掛かり易く、縫製作業性を阻害す
ると共に、ミシンの上部デザイン上の制約を受ける。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項１の発明は、ミシンアーム２
に螺合され、正逆に回動させて押え６による押え圧力を
増減調節する押え調節ねじを備えるミシンの押え調節ね
じ装置において、前記押え調節ねじ１８は、下端側から
順次に小径の係合穴部８ａ、係合穴部８ａよりも大径の
収容穴部８ｂ及び該収容穴部８ｂを開口させた状態の座
ぐり部８ｃからなる貫通孔が中心軸線方向に形成された
ねじ本体８と、係合部材９とを有し、該ねじ本体８の座
ぐり部８ｃに、係合部材９が相対回動不可能に固定さ
れ、該係合部材９に円形以外の異形断面をなす係合部９
ｂが形成されていることを特徴とするミシンの押え調節
ねじ装置である。請求項２は、係合部材９が、円板状を
なし、外周に周方向の所定間隔で複数個の突起９ａが形
成されると共に、座ぐり部８ｃが円形穴で形成され、各
突起９ａを変形させた状態で、該座ぐり部８ｃに係合部
材９が圧入固定されていることを特徴とする請求項１の
ミシンの押え調節ねじ装置である。請求項３は、ミシン
アーム２が、ミシンアーム本体２ａの上部外側をアーム
カバー２ｂによつて覆つて構成され、押え調節ねじ１８
がミシンアーム本体２ａに螺合されると共に、該押え調
節ねじ１８に対応させて、アームカバー２ｂに工具挿入
用の通孔２ｃが形成されていることを特徴とする請求項
１又は２のミシンの押え調節ねじ装置である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項１の発明は、ミシンアーム２
に螺合され、正逆に回動させて押え６による押え圧力を
増減調節する押え調節ねじを備えるミシンの押え調節ね
じ装置において、前記押え調節ねじ１８は、下端側から
順次に小径の係合穴部８ａ、係合穴部８ａよりも大径の
収容穴部８ｂ及び該収容穴部８ｂを開口させた状態の座
ぐり部８ｃからなる貫通孔が中心軸線方向に形成された
ねじ本体８と、係合部材９とを有し、該ねじ本体８の座
ぐり部８ｃに、係合部材９が相対回動不可能に固定さ
れ、該係合部材９に円形以外の異形断面をなす係合部９
ｂが形成されていることを特徴とするミシンの押え調節
ねじ装置である。請求項２は、係合部材９が、円板状を
なし、外周に周方向の所定間隔で複数個の突起９ａが形
成されると共に、座ぐり部８ｃが円形穴で形成され、各
突起９ａを変形させた状態で、該座ぐり部８ｃに係合部
材９が圧入固定されていることを特徴とする請求項１の
ミシンの押え調節ねじ装置である。請求項３は、ミシン
アーム２が、ミシンアーム本体２ａの上部外側をアーム
カバー２ｂによつて覆つて構成され、押え調節ねじ１８
がミシンアーム本体２ａに螺合されると共に、該押え調
節ねじ１８に対応させて、アームカバー２ｂに工具挿入
用の通孔２ｃが形成されていることを特徴とする請求項
１又は２のミシンの押え調節ねじ装置である。
【０００７】
【作用】請求項１の発明によれば、縫製物をミシンベッ
ド上に押え６によつて押し付ける押え圧力は、次のよう
にして調節する。すなわち、工具（例えばドライバー）
の先端部を係合部材９の係合部９ｂに係合させる。この
状態で工具を正又は逆方向に回動させれば、座ぐり部８
ｃに圧入固着した係合部材９を介してねじ本体８が回動
し、雄ねじ部８ｇによつて螺合する押え調節ねじ１８
が、ミシンアーム２に対して螺入又は螺出する。この押
え調節ねじ１８の螺入又は螺出に伴う移動を使用して、
受ける押え６の下圧力、つまりミシンベッド１上に押し
付けられる押え６の圧力を増減調節することができる。
座ぐり部８ｃは収容穴部８ｂを開口させた状態として形
成されているので、中間部に係合穴部８ａよりも大径の
収容穴部８ｂを有するねじ本体８を、合成樹脂によつて
一体成形することが可能である。
ド上に押え６によつて押し付ける押え圧力は、次のよう
にして調節する。すなわち、工具（例えばドライバー）
の先端部を係合部材９の係合部９ｂに係合させる。この
状態で工具を正又は逆方向に回動させれば、座ぐり部８
ｃに圧入固着した係合部材９を介してねじ本体８が回動
し、雄ねじ部８ｇによつて螺合する押え調節ねじ１８
が、ミシンアーム２に対して螺入又は螺出する。この押
え調節ねじ１８の螺入又は螺出に伴う移動を使用して、
受ける押え６の下圧力、つまりミシンベッド１上に押し
付けられる押え６の圧力を増減調節することができる。
座ぐり部８ｃは収容穴部８ｂを開口させた状態として形
成されているので、中間部に係合穴部８ａよりも大径の
収容穴部８ｂを有するねじ本体８を、合成樹脂によつて
一体成形することが可能である。
【０００８】請求項２によれば、係合部材９は、ねじ本
体８の座ぐり部８ｃに、各突起９ａを変形させて相対回
動不可能かつ抜脱を防止して圧入固定されているので、
係合部材９及びねじ本体８の座ぐり部８ｃの製作及び係
合部材９の圧入作業が容易であると共に、押え圧力の繰
り返し調節に伴つて、係合部材９に変形、抜脱等を生じ
難い。
体８の座ぐり部８ｃに、各突起９ａを変形させて相対回
動不可能かつ抜脱を防止して圧入固定されているので、
係合部材９及びねじ本体８の座ぐり部８ｃの製作及び係
合部材９の圧入作業が容易であると共に、押え圧力の繰
り返し調節に伴つて、係合部材９に変形、抜脱等を生じ
難い。
【０００９】請求項３によれば、アームカバー２ｂの通
孔２ｃから工具（ドライバー）の先端を挿入し、工具の
先端部を係合部材９の係合部９ｂに係合させる。この状
態で工具を正又は逆方向に回動させて、ミシンベッド１
上に押し付けられる押え６の圧力が増減調節される。
孔２ｃから工具（ドライバー）の先端を挿入し、工具の
先端部を係合部材９の係合部９ｂに係合させる。この状
態で工具を正又は逆方向に回動させて、ミシンベッド１
上に押し付けられる押え６の圧力が増減調節される。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１〜図７は縁かがりミシ
ンの押え調節ねじ装置に適用した１実施の形態を示す。
図６中において符号１はミシンベッドを示し、ミシンベ
ッド１の上方には、ミシンアーム２が位置している。ミ
シンアーム２には、押え棒４及び針棒５が垂設され、押
え棒４の下端部に押え６が着脱自在に取付けられ、針棒
５の下端部に針７が着脱自在に取付けられる。この押え
棒４の中間部には、押え棒抱き１０が取付けられ、押え
棒４の上端部に押え調節ねじ１８が配置される。なお、
ミシンアーム２は、図６，図７に示すようにミシンアー
ム本体２ａの上部外側をミシンアーム本体２ａに固着し
たアームカバー２ｂ（例えば上蓋）によつて覆つて構成
されている。
て図面を参照して説明する。図１〜図７は縁かがりミシ
ンの押え調節ねじ装置に適用した１実施の形態を示す。
図６中において符号１はミシンベッドを示し、ミシンベ
ッド１の上方には、ミシンアーム２が位置している。ミ
シンアーム２には、押え棒４及び針棒５が垂設され、押
え棒４の下端部に押え６が着脱自在に取付けられ、針棒
５の下端部に針７が着脱自在に取付けられる。この押え
棒４の中間部には、押え棒抱き１０が取付けられ、押え
棒４の上端部に押え調節ねじ１８が配置される。なお、
ミシンアーム２は、図６，図７に示すようにミシンアー
ム本体２ａの上部外側をミシンアーム本体２ａに固着し
たアームカバー２ｂ（例えば上蓋）によつて覆つて構成
されている。
【００１１】押え調節ねじ１８は、合成樹脂によつて一
体成形されたねじ本体８と、係合部材９とを有する。ね
じ本体８は、図１，図３に示すように上端に形成した大
径の頭部８ｄ及び小径の軸部８ｅを同軸に有し、軸部８
ｅの下端側から順次に小径（直径Ａ）の係合穴部８ａ、
中径（直径Ｄ）の収容穴部８ｂ及び大径（直径Ｂ）の座
ぐり部８ｃからなる貫通孔が中心軸線方向に形成されて
いる。座ぐり部８ｃは、頭部８ｄに形成され、環状段面
８ｆを介して収容穴部８ｂに接続している。しかして、
大径（直径Ｂ）をなす座ぐり部８ｃの中央部には、収容
穴部８ｂが開口している。また、軸部８ｅの外周面に
は、雄ねじ部８ｇが形成されている。
体成形されたねじ本体８と、係合部材９とを有する。ね
じ本体８は、図１，図３に示すように上端に形成した大
径の頭部８ｄ及び小径の軸部８ｅを同軸に有し、軸部８
ｅの下端側から順次に小径（直径Ａ）の係合穴部８ａ、
中径（直径Ｄ）の収容穴部８ｂ及び大径（直径Ｂ）の座
ぐり部８ｃからなる貫通孔が中心軸線方向に形成されて
いる。座ぐり部８ｃは、頭部８ｄに形成され、環状段面
８ｆを介して収容穴部８ｂに接続している。しかして、
大径（直径Ｂ）をなす座ぐり部８ｃの中央部には、収容
穴部８ｂが開口している。また、軸部８ｅの外周面に
は、雄ねじ部８ｇが形成されている。
【００１２】そして、ねじ本体８の座ぐり部８ｃに、図
４，図５に示す係合部材９を取付ける。係合部材９は、
金属製の薄板によつて形成されて円板状をなし、外周部
に周方向の所定間隔で突起９ａが複数形成されると共
に、中央部に、円形以外の異形断面の通孔からなる係合
部９ｂ（本例では矩形状の通孔）が形成されている。係
合部９ｂは、ねじ本体８の中径（直径Ｄ）の収容穴部８
ｂよりも小さく形成することが望ましい。この係合部材
９の各突起９ａの先端を結ぶ円の直径Ｃは、座ぐり部８
ｃの直径Ｂよりも若干大きく設定されている。しかし
て、係合部材９は、ねじ本体８の座ぐり部８ｃに、各突
起９ａを圧潰させながら圧入させ、相対回動不可能かつ
抜脱を防止して取付けられ、環状段面８ｆに密着してい
る。
４，図５に示す係合部材９を取付ける。係合部材９は、
金属製の薄板によつて形成されて円板状をなし、外周部
に周方向の所定間隔で突起９ａが複数形成されると共
に、中央部に、円形以外の異形断面の通孔からなる係合
部９ｂ（本例では矩形状の通孔）が形成されている。係
合部９ｂは、ねじ本体８の中径（直径Ｄ）の収容穴部８
ｂよりも小さく形成することが望ましい。この係合部材
９の各突起９ａの先端を結ぶ円の直径Ｃは、座ぐり部８
ｃの直径Ｂよりも若干大きく設定されている。しかし
て、係合部材９は、ねじ本体８の座ぐり部８ｃに、各突
起９ａを圧潰させながら圧入させ、相対回動不可能かつ
抜脱を防止して取付けられ、環状段面８ｆに密着してい
る。
【００１３】このような押え調節ねじ１８は、図６，図
７に示すようにミシンアーム本体２ａの貫通する雌ねじ
部に雄ねじ部８ｇを螺合させて装備され、下端部の係合
穴部８ａ内に押え棒４の上端部を摺動自在に受入れてい
る。ここで、上述したようにねじ本体８の収容穴部８ｂ
の直径Ｄと係合穴部８ａの直径Ａとの間に、直径Ｄ＞直
径Ａの関係を与えたことにより、押え棒４を支持する摺
動案内部が係合穴部８ａのみに限定され、押え棒４の上
端部は図１に示すように収容穴部８ｂ内に遊挿状態とな
る。これにより、押え棒４がねじ本体８とこじりを生ず
ることが良好に防止され、押え棒４の円滑な作動（上下
移動）が確保される。
７に示すようにミシンアーム本体２ａの貫通する雌ねじ
部に雄ねじ部８ｇを螺合させて装備され、下端部の係合
穴部８ａ内に押え棒４の上端部を摺動自在に受入れてい
る。ここで、上述したようにねじ本体８の収容穴部８ｂ
の直径Ｄと係合穴部８ａの直径Ａとの間に、直径Ｄ＞直
径Ａの関係を与えたことにより、押え棒４を支持する摺
動案内部が係合穴部８ａのみに限定され、押え棒４の上
端部は図１に示すように収容穴部８ｂ内に遊挿状態とな
る。これにより、押え棒４がねじ本体８とこじりを生ず
ることが良好に防止され、押え棒４の円滑な作動（上下
移動）が確保される。
【００１４】そして、押え棒４の中間部外周の押え棒抱
き１０とねじ本体８の下端面との間に、押えばね１１を
圧縮状態で介在させる。なお、押え棒抱き１０には、図
外の押え上げが係合され、この押え上げによつて押え棒
４及び押え６を上げ下げできるようになつている。この
ようにして押え調節ねじ１８をミシンアーム本体２ａに
取付けた状態で、ねじ本体８の頭部８ｄは、ミシンアー
ム本体２ａの上面から外部に突出しているが、アームカ
バー２ｂの内部に位置している。そして、アームカバー
２ｂには、押え調節ねじ１８に対応、つまり押え棒４、
押えばね１１及び押え調節ねじ１８の中心軸線の延長上
に位置させて、工具挿入用の円形の通孔２ｃが形成され
ている。
き１０とねじ本体８の下端面との間に、押えばね１１を
圧縮状態で介在させる。なお、押え棒抱き１０には、図
外の押え上げが係合され、この押え上げによつて押え棒
４及び押え６を上げ下げできるようになつている。この
ようにして押え調節ねじ１８をミシンアーム本体２ａに
取付けた状態で、ねじ本体８の頭部８ｄは、ミシンアー
ム本体２ａの上面から外部に突出しているが、アームカ
バー２ｂの内部に位置している。そして、アームカバー
２ｂには、押え調節ねじ１８に対応、つまり押え棒４、
押えばね１１及び押え調節ねじ１８の中心軸線の延長上
に位置させて、工具挿入用の円形の通孔２ｃが形成され
ている。
【００１５】次に、作用について説明する。図外の縫製
物をミシンベッド１上に押え６によつて押し付ける押え
圧力は、次のようにして調節する。すなわち、図７に示
すようにアームカバー２ｂの通孔２ｃからマイナス形の
ドライバー１５の先端を挿入し、ドライバー１５の先端
部１５ａを係合部材９の係合部９ｂに係合させる。この
状態でドライバー１５を正又は逆方向に回動させれば、
座ぐり部８ｃに圧入固着した係合部材９を介してねじ本
体８が回動し、雄ねじ部８ｇによつて螺合する押え調節
ねじ１８が、ミシンアーム本体２ａに対して螺入又は螺
出する。これにより、押えばね１１の圧縮量が増減変更
されるので、押えばね１１の弾発力を押え棒抱き１０及
び押え棒４を介して受ける押え６の下圧力が変更され
る。その結果、ミシンベッド１上に押し付けられる押え
６の圧力が増減調節される。
物をミシンベッド１上に押え６によつて押し付ける押え
圧力は、次のようにして調節する。すなわち、図７に示
すようにアームカバー２ｂの通孔２ｃからマイナス形の
ドライバー１５の先端を挿入し、ドライバー１５の先端
部１５ａを係合部材９の係合部９ｂに係合させる。この
状態でドライバー１５を正又は逆方向に回動させれば、
座ぐり部８ｃに圧入固着した係合部材９を介してねじ本
体８が回動し、雄ねじ部８ｇによつて螺合する押え調節
ねじ１８が、ミシンアーム本体２ａに対して螺入又は螺
出する。これにより、押えばね１１の圧縮量が増減変更
されるので、押えばね１１の弾発力を押え棒抱き１０及
び押え棒４を介して受ける押え６の下圧力が変更され
る。その結果、ミシンベッド１上に押し付けられる押え
６の圧力が増減調節される。
【００１６】係合部材９は、ねじ本体８の座ぐり部８ｃ
に、各突起９ａを変形させた状態で相対回動不可能かつ
抜脱を防止して取付けられているので、係合部材９及び
ねじ本体８の座ぐり部８ｃの製作及び係合部材９の圧入
作業が容易であると共に、押え圧力の繰り返し調節に伴
つて、係合部材９に変形、抜脱等を生じ難い。また、係
合部材９の貫通孔からなる係合部９ｂを中径（直径Ｄ）
の収容穴部８ｂよりも小さく形成すれば、ドライバー１
５の先端部１５ａが支障を受けることなく収容穴部８ｂ
内に挿入されるので、係合部材９を比較的肉薄に形成し
て、ドライバー１５の先端部１５ａを係合部９ｂに確実
に係合させることができる。
に、各突起９ａを変形させた状態で相対回動不可能かつ
抜脱を防止して取付けられているので、係合部材９及び
ねじ本体８の座ぐり部８ｃの製作及び係合部材９の圧入
作業が容易であると共に、押え圧力の繰り返し調節に伴
つて、係合部材９に変形、抜脱等を生じ難い。また、係
合部材９の貫通孔からなる係合部９ｂを中径（直径Ｄ）
の収容穴部８ｂよりも小さく形成すれば、ドライバー１
５の先端部１５ａが支障を受けることなく収容穴部８ｂ
内に挿入されるので、係合部材９を比較的肉薄に形成し
て、ドライバー１５の先端部１５ａを係合部９ｂに確実
に係合させることができる。
【００１７】ところで、上記実施の形態にあつては、合
成樹脂製のねじ本体８の円形の座ぐり部８ｃに円板状を
なす金属製の係合部材９を圧入して、各突起９ａをねじ
本体８の座ぐり部８ｃの周面に食い込ませ、相対回動不
可能かつ抜脱を防止して取付けたが、座ぐり部８ｃを円
形以外の異形断面の穴部として形成し、この座ぐり部８
ｃに適合する形状の係合部材９を圧入等の手段によつて
取り付ければ、係合部材９の相対回動が更に良好に防止
される。この場合、係合部材９の抜脱の防止を主目的と
して、座ぐり部８ｃに係合部材９を接着剤によつて接着
することも可能である。但し、この座ぐり部８ｃは、上
記実施の形態と同様に収容穴部８ｂの上端全体を開口さ
せた状態として形成される。これにより、合成樹脂製の
ねじ本体８を一体成形する際に使用する型の制約を回避
することができる。
成樹脂製のねじ本体８の円形の座ぐり部８ｃに円板状を
なす金属製の係合部材９を圧入して、各突起９ａをねじ
本体８の座ぐり部８ｃの周面に食い込ませ、相対回動不
可能かつ抜脱を防止して取付けたが、座ぐり部８ｃを円
形以外の異形断面の穴部として形成し、この座ぐり部８
ｃに適合する形状の係合部材９を圧入等の手段によつて
取り付ければ、係合部材９の相対回動が更に良好に防止
される。この場合、係合部材９の抜脱の防止を主目的と
して、座ぐり部８ｃに係合部材９を接着剤によつて接着
することも可能である。但し、この座ぐり部８ｃは、上
記実施の形態と同様に収容穴部８ｂの上端全体を開口さ
せた状態として形成される。これにより、合成樹脂製の
ねじ本体８を一体成形する際に使用する型の制約を回避
することができる。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、次の効果が得られる。すなわち、合成
樹脂によつて形成することを考慮して、ねじ本体の下端
側から順次に小径の係合穴部、係合穴部よりも大径の収
容穴部及び収容穴部を開口させた状態の座ぐり部からな
る貫通孔を形成すると共に、座ぐり部に、係合部が形成
された係合部材を相対回動不可能に固定した。これによ
り、金型構成の容易さを確保しながら、押え棒の円滑な
作動を確保することが可能になると共に、係合部が形成
された係合部材によつて、ドライバーを使用して押え圧
力を調節することが可能になつた。しかも、このような
ミシンの押え調節ねじ装置が、構造簡素かつ安価に得ら
れる。
本発明によれば、次の効果が得られる。すなわち、合成
樹脂によつて形成することを考慮して、ねじ本体の下端
側から順次に小径の係合穴部、係合穴部よりも大径の収
容穴部及び収容穴部を開口させた状態の座ぐり部からな
る貫通孔を形成すると共に、座ぐり部に、係合部が形成
された係合部材を相対回動不可能に固定した。これによ
り、金型構成の容易さを確保しながら、押え棒の円滑な
作動を確保することが可能になると共に、係合部が形成
された係合部材によつて、ドライバーを使用して押え圧
力を調節することが可能になつた。しかも、このような
ミシンの押え調節ねじ装置が、構造簡素かつ安価に得ら
れる。
【００１９】更に、ドライバーによつて押え圧力を調節
することが可能になつた結果、ミシンアームのアームカ
バーの内部に押え調節ねじを配置することが可能とな
り、縫製物及び縫製糸が引つ掛かつて縫製作業性が阻害
されるという不具合を解消させることができる。また、
アームカバーに形成する工具挿入用の通孔もドライバー
の先端部が入るだけの大きさでよいので、押え調節ねじ
がミシンアーム本体から外部に突出しないこととも相ま
つて、ミシンの外観のデザインをよりスッキリとしても
のにすることが可能となる。
することが可能になつた結果、ミシンアームのアームカ
バーの内部に押え調節ねじを配置することが可能とな
り、縫製物及び縫製糸が引つ掛かつて縫製作業性が阻害
されるという不具合を解消させることができる。また、
アームカバーに形成する工具挿入用の通孔もドライバー
の先端部が入るだけの大きさでよいので、押え調節ねじ
がミシンアーム本体から外部に突出しないこととも相ま
つて、ミシンの外観のデザインをよりスッキリとしても
のにすることが可能となる。
【図１】 本発明の１実施の形態に係るミシンの押え調
節ねじ装置を示す半部断面図。
節ねじ装置を示す半部断面図。
【図２】 同じく平面図。
【図３】 同じくねじ本体を示す斜視図。
【図４】 同じく係合部材を示す平面図。
【図５】 同じく係合部材を示す側面図。
【図６】 同じくミシンを一部切開して示す側面図。
【図７】 同じく作用説明図。
【図８】 従来のミシンの押え調節ねじ装置を示す図。
【図９】 従来のミシンを示す斜視図。
２：ミシンアーム、２ａ：ミシンアーム本体、２ｂ：ア
ームカバー、２ｃ：通孔、６：押え、８：押え調節ね
じ、８ａ：係合穴部、８ｂ：収容穴部、８ｃ：座ぐり
部、８ｄ：頭部、８ｅ：軸部、９：係合部材、９ａ：突
起、９ｂ：係合部、１１：押えばね。
ームカバー、２ｃ：通孔、６：押え、８：押え調節ね
じ、８ａ：係合穴部、８ｂ：収容穴部、８ｃ：座ぐり
部、８ｄ：頭部、８ｅ：軸部、９：係合部材、９ａ：突
起、９ｂ：係合部、１１：押えばね。
Claims (3)
- 【請求項１】 ミシンアーム（２）に螺合され、正逆に
回動させて押え（６）による押え圧力を増減調節する押
え調節ねじを備えるミシンの押え調節ねじ装置におい
て、前記押え調節ねじ（１８）は、下端側から順次に小
径の係合穴部（８ａ）、係合穴部（８ａ）よりも大径の
収容穴部（８ｂ）及び該収容穴部（８ｂ）を開口させた
状態の座ぐり部（８ｃ）からなる貫通孔が中心軸線方向
に形成されたねじ本体（８）と、係合部材（９）とを有
し、該ねじ本体（８）の座ぐり部（８ｃ）に、係合部材
（９）が相対回動不可能に固定され、該係合部材（９）
に円形以外の異形断面をなす係合部（９ｂ）が形成され
ていることを特徴とするミシンの押え調節ねじ装置。 - 【請求項２】 係合部材（９）が、円板状をなし、外周
に周方向の所定間隔で複数個の突起（９ａ）が形成され
ると共に、座ぐり部（８ｃ）が円形穴で形成され、各突
起（９ａ）を変形させた状態で、該座ぐり部（８ｃ）に
係合部材（９）が圧入固定されていることを特徴とする
請求項１のミシンの押え調節ねじ装置。 - 【請求項３】 ミシンアーム（２）が、ミシンアーム本
体（２ａ）の上部外側をアームカバー（２ｂ）によつて
覆つて構成され、押え調節ねじ（１８）がミシンアーム
本体（２ａ）に螺合されると共に、該押え調節ねじ（１
８）に対応させて、アームカバー（２ｂ）に工具挿入用
の通孔（２ｃ）が形成されていることを特徴とする請求
項１又は２のミシンの押え調節ねじ装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7262489A JPH0975567A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | ミシンの押え調節ねじ装置 |
| US08/711,212 US5855177A (en) | 1995-09-14 | 1996-09-10 | Presser regulating thumb screw device of a sewing machine |
| CN96119939.3A CN1152644A (zh) | 1995-09-14 | 1996-09-13 | 缝纫机的按压调整翼形螺钉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7262489A JPH0975567A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | ミシンの押え調節ねじ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0975567A true JPH0975567A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17376511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7262489A Pending JPH0975567A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | ミシンの押え調節ねじ装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5855177A (ja) |
| JP (1) | JPH0975567A (ja) |
| CN (1) | CN1152644A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007061248A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Brother Ind Ltd | ミシンの針棒駆動装置及びミシン |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3656076B2 (ja) * | 1997-04-18 | 2005-06-02 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
| US6556433B1 (en) | 2001-04-17 | 2003-04-29 | Gateway, Inc. | Friction fastener and method for computer components |
| CN104294486B (zh) * | 2014-09-30 | 2017-01-11 | 浙江理工大学 | 一种缝纫机压脚压力检测装置及检测方法 |
| CN108193386B (zh) | 2018-04-09 | 2023-12-15 | 浙江鸿立缝制设备有限公司 | 一种缝纫机抬压脚的压力调节机构 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA601949A (en) * | 1960-07-19 | The Singer Manufacturing Company | Presser mechanism for sewing machines | |
| US2405412A (en) * | 1943-06-10 | 1946-08-06 | Hugh H Eby Inc | Contact-making wire clamp or connector |
| US2419494A (en) * | 1945-12-31 | 1947-04-22 | Singer Mfg Co | Presser device for sewing machines |
| US4274350A (en) * | 1980-02-04 | 1981-06-23 | Beatrice Foods Company | Sewing machine attachment |
| US4630557A (en) * | 1981-05-14 | 1986-12-23 | The Singer Company | Adjustable low inertia presser bar |
| US5456685A (en) * | 1994-02-14 | 1995-10-10 | Smith & Nephew Dyonics, Inc. | Interference screw having a tapered back root |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP7262489A patent/JPH0975567A/ja active Pending
-
1996
- 1996-09-10 US US08/711,212 patent/US5855177A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-09-13 CN CN96119939.3A patent/CN1152644A/zh active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007061248A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Brother Ind Ltd | ミシンの針棒駆動装置及びミシン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5855177A (en) | 1999-01-05 |
| CN1152644A (zh) | 1997-06-25 |
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