JPH0973975A - 面状ヒータとヒータ装置 - Google Patents

面状ヒータとヒータ装置

Info

Publication number
JPH0973975A
JPH0973975A JP25182995A JP25182995A JPH0973975A JP H0973975 A JPH0973975 A JP H0973975A JP 25182995 A JP25182995 A JP 25182995A JP 25182995 A JP25182995 A JP 25182995A JP H0973975 A JPH0973975 A JP H0973975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
electrodes
pair
planar
base film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25182995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Sasada
政宏 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabe Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kurabe Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurabe Industrial Co Ltd filed Critical Kurabe Industrial Co Ltd
Priority to JP25182995A priority Critical patent/JPH0973975A/ja
Publication of JPH0973975A publication Critical patent/JPH0973975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱(保温)対象物の仕様が各種変化しても
それに対して容易に対応して取り付けることができ、加
熱(保温)対象物への取り付け作業が容易であって、加
熱(保温)効率も高い面状ヒータとヒータ装置を提供す
ること。 【解決手段】 ベースフィルム上に箔状に設けられ発熱
体として機能する抵抗体と、抵抗体に接続され電気母線
として機能する一対の電極と、一対の電極の両端に取り
付けられ別の面状ヒータとの接続時に機能する接続端子
と、を具備したものである。上記面状ヒータを複数接続
してなるヒータ装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、フィルム
ヒータやマイカヒータ等の面状ヒータとそれら面状ヒー
タを複数備えたヒータ装置に係り、特に、配管やダクト
等の加熱(保温)対象物の外周面に取り付けられてこれ
らを効率良く加熱(保温)するのに好適なものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、各種のプラント等においては、
配管の外周部にヒータを取り付け、凍結防止等を図るこ
とが行われている。上記ヒータとしては、例えば、「ベ
ルトヒータ(長尺コード状ヒータ)」と称されるものが
ある。このベルトヒータの場合には、加熱(保温)対象
物、例えば、プラントの配管の長さに合わせてその長さ
を決めるとともに、それに付随する各種の定格品を用意
した上で、配管の外周部に取り付けることになる。
【0003】上記ベルトヒータとは別に、「可変長ヒー
タ」と称されるものがある。そのようなものとして、例
えば、図14に示すようなものがある。まず、一対の母
線201、203があり、これら一対の母線201、2
03に跨がるように配置された発熱エレメント205が
ある。上記一対の母線201、203と発熱エレメント
205の外周には外装・シリコンカバー207が設けら
れている。又、所定のピッチでコンダクティングポイン
ト209が設けられいて(このコンダクティングポイン
トの部分には発熱エレメント205は設けられていな
い)、隣接するコンダクティングポイント209、20
9の間の部分が発熱部として構成されている。つまり、
隣接するコンダクティングポイント209、209の間
の発熱エレメント205の部分が発熱部Aとして機能
し、そのような発熱部Aが一対の母線201、203を
介して複数並列に接続されているものである。
【0004】そして、このような構成のヒータを使用す
る場合には、加熱(保温)対象物、例えば、プラントの
配管の長さに合わせてその長さを現場で任意に決定して
切断し、必要な接続作業を済ませることになる。その様
子を図15に示す。図15は、プラントの配管の一部を
示す図で、配管221の外周部には図14に示したヒー
タが配管の長手方向に沿って敷設されていて、適所にお
いて固定用テープ223によって固定されている。尚、
図14中、符号211は耐圧グランド、符号213は絶
縁キャップ、符号215は絶縁エンドキャップ、図15
中符号225は接続器具を夫々示している。
【0005】又、図14に示したヒータと同種のものと
して、図16、図17に示すようなものがある。まず、
一対の母線301、303があり、これら一対の母線3
01、303は夫々FEP製の被覆材305、307に
よって被覆されているとともに、同じくFEP製の被覆
材309によって束ねられた状態で被覆されている。上
記被覆材309の外周部には抵抗線311が巻回されて
いる。上記抵抗線311の外周部には、さらに、FEP
製の被覆材313が設けられている。
【0006】そして、所定のピッチで母線・抵抗線接続
部315が設けられていて、隣接する母線・抵抗線接続
部315、315の間が発熱部として機能するようにな
っている。つまり、図17に示すように、隣接する母線
・抵抗線接続部315、315の間の抵抗線311の部
分が1個の発熱部A’として機能し、そのような発熱部
A’が、一対の母線301、303を介して、複数並列
に接続された構成になっている。
【0007】そして、このような構成のヒータを使用す
る場合には、加熱(保温)対象物、例えば、プラントの
配管の長さに合わせてその長さを現場で任意に決定して
切断し、必要な接続作業を済ませることになる。その具
体的な施工の様子は、図15に示したものと同じであ
る。尚、図16中、符号317はメタルブレイド、図1
7中符号319は電源を夫々示している。
【0008】又、さらに別のヒータとして「セメントヒ
ータ」と称されるものがあり、その構成を図18に示
す。まず、一対のリード線401、403があり、上記
一対のリード線401、403の間には、接続子40
5、407を介してヒーター心409が配置されてい
る。このヒーター心409の外周には抵抗線411が巻
回されている。尚、図18中符号413は容器、符号4
15はRTV、符号417は充填剤を夫々示している。
上記構成をなすセメントヒータは、主に、給湯器等の凍
結防止に使用されるものであり、給湯器に接続されてい
る銅パイプのポイント毎に設置して使用することにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、最初に説明した「ベ
ルトヒータ」の場合には、予め各種の定格品を用意して
おく必要がある。すなわち、(1m、15w)、(6
m、90w)といった仕様のものを各種用意しておき、
それらの中から加熱(保温)対象物の仕様に合ったもの
を適宜選択して取り付けることになる。したがって、予
め、複数種類の仕様のものを準備しておかなければなら
ないという問題があった。又、それとは別の問題とし
て、ベルトヒータを加熱(保温)対象物に固定する場合
に、別途、固定用テープ等を用意する必要があるととも
に、それらを使用した固定作業も煩雑であった。又、加
熱(保温)対象部が大径の場合においては、そのような
ものに対して、極めて小さな接触面で接触することにな
るので、加熱(保温)効率が低いという問題もあった。
又、図14乃至図17に示したようなヒータの場合に
は、上記ベルトヒータの場合に比べて、加熱(保温)対
象物の仕様に応じて、例えば、現場で任意に切断して使
用することができるので、予め、複数種類の定格品を用
意しておく必要がないという利点がある。しかしなが
ら、固定用テープ223を使用した煩雑な固定作業が必
要であることが同じであるとともに、加熱(保温)対象
部が大径の場合においては、そのようなものに対して、
極めて小さな接触面で接触することになるので、加熱
(保温)効率が低いという点においても同様の問題があ
った。又、図18に示したセメントヒータの場合には、
ベルトヒータの場合と同じように、予め複数種類の定格
品を容易しておく必要がある。すなわち、加熱(保温)
対象物の仕様によって、必要なセメントヒータの個数も
異なり、又、それらを接続するための構成も異なってく
るからである。又、この場合にも煩雑な固定作業を要す
るとともに、ポイント的な加熱(保温)になるために、
局部的に温度が上昇してしまうことがあるという問題が
あり、加熱(保温)効率も決して良いとはいえなかっ
た。
【0010】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、加熱(保温)対象物の
仕様が各種変化してもそれに対して容易に対応して取り
付けることができ、加熱(保温)対象物への取り付け作
業が容易であって、加熱(保温)効率も高い面状ヒータ
とヒータ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による面状ヒータは、ベースフィルム上に箔状
に設けられ発熱体として機能する抵抗体と、上記抵抗体
に接続され電気母線として機能する一対の電極と、上記
一対の電極の両端に取り付けられ別の面状ヒータとの接
続時に機能する接続端子と、を具備したことを特徴とす
るものである。その際、一対の電極を抵抗体と共にベー
スフィルム上に箔状に設けることが考えられる。又、一
対の電極を平角線とすることが考えられる。又、一対の
電極を絶縁被覆電線とすることが考えられる。又、ベー
スフィルムをカバーを除去することにより接着面を露出
するものとし、該接着面を介して任意の加熱対象物に接
着・固定できるようにすることが考えられる。
【0012】又、本願発明によるヒータ装置は、請求項
1〜請求項5の何れかに記載された面状ヒータを任意個
数用意して、該任意個数の面状ヒータを夫々の接続端子
を介して接続してなるものである。又、請求項1〜請求
項5の何れかに記載された面状ヒータを任意個数用意す
るとともに、両端に接続端子を備えたリード線を用意し
て、上記各面状ヒータをそれらリード線を介して所定の
間隔を存した状態で接続することが考えられる。
【0013】すなわち、面状ヒータに対して、電気母線
として機能する一対の電極を設け、該一対の電極の両端
に接続端子を取り付け、該接続端子を介して、別の面状
ヒータと容易に接続することができるように構成したも
のである。一対の電極を設ける構成としては、抵抗体と
共にベースフィルム上に箔状に設ける構成、平角線とし
て後付けする構成、絶縁被覆電線として後付けする構成
等がある。又、ベースフィルムに接着面を設けることに
より、加熱対象物に対して容易に接着・固定できるよう
にすることが考えられる。
【0014】又、本願発明によるヒータ装置は、上記面
状ヒータを複数個用意して、それらを接続して構成され
るものである。接続する方法としてはこれを特に限定す
るものではないが、例えば、直接接続していく場合や、
リード線を介して所定の間隔を存した状態で接続してい
く場合が考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。まず、図1に示す
ように、ベースフィルム1があり、このベースフィルム
1は、例えば、PETフィルム(ポリエステルフィル
ム)、ポリイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイ
ドフィルム等から構成されている。この実施の形態にお
けるベースフィルム1は、50μmのPETフィルム
(ポリエステルフィルム)から構成されている。又、こ
のベースフィルム1の下面は接着面になっていて、そこ
に貼付けられた図示しないカバーを取ることにより、該
接着面を介して加熱(保温)対象物の外表面に貼付可能
になっている。
【0016】上記ベースフィルム1上には、一対の電極
(母線)3、5と、発熱部として機能する抵抗体7とが
エッチング加工によってパターンとして設けられてい
る。上記パターンは、例えば、アルミニウム、ニッケル
クロム、ステンレス等の金属を上記したようにエッチン
グすることにより、箔状のものとして得られる。この実
施の形態においては、9μmのアルミニウムをエッチン
グすることにより構成されている。又、上記抵抗体7
は、その仕様が(12v−4w)となるように、その抵
抗値を36Ωに設定してある。又、一対の電極3、5
は、その幅(b)が15mmに設定されている。又、上記
一対の電極3、5と抵抗体7の上には、図2に示すよう
に、厚みが50μmの絶縁体としてのPETフィルム9
が重ね合わされている。尚、図2においては、PETフ
ィルム9が重ね合わされている関係上、一対の電極3、
5、抵抗体7の部分を破線で示している。
【0017】又、図2に示すように、一対の電極3、5
の両端には、夫々接続端子11、13が接続されてい
る。まず、図1に示すように、電極3の両端には、接続
端子固定用の孔15、17が夫々穿孔されていて、それ
ら接続端子固定用の孔15、17に、接続端子11、1
3の固定用の孔(図示せず)を重合わせ、図2に示すよ
うに、そこにハトメ金具19、21を差し込んでハトメ
結合するようにしている。電極5の両端においても同様
の接続端子11、13が取り付けられている。上記接続
端子11、13は、接続端子11が雄端子になってい
て、接続端子13が雌端子となっている。以上が1個の
面状ヒータ2の構成である。
【0018】次に、上記構成をなす面状ヒータ2をどの
ように接続していくかについて説明する。すなわち、本
実施の形態においては、図1、図2に示すような構成の
面状ヒータ2を加熱(保温)対象物の長さ等に合わせて
適宜接続していくことを想定している。そして、その接
続は図3に示すような構成によって行う。つまり、図3
に示すように、隣接する2個の面状ヒータ2、2におい
て、一方の面状ヒータ2の電極3、5に接続された接続
端子(雄端子)11、11を、他方の面状ヒータ2の電
極3、5に接続された接続端子(雌端子)13、13に
差し込むことにより接続するものである。同様の接続構
造により複数個の面状ヒータ2を接続していって、加熱
(保温)対象物の長さに合った所定の長さのヒータ装置
を構成する。
【0019】上記接続構造により、複数個、例えば、5
個の面状ヒータ2を接続したとすると、図4に示すよう
な回路構成になる。すなわち、5個の面状ヒータ2の夫
々の電極3、5が全て接続端子11、13を介して直列
に接続されることになって一対の母線23、25を構成
する。そして、これら一対の母線23、25を介して、
5個の面状ヒータ2の抵抗体7が並列接続されることに
なる。よって、何処の個所においてもその発熱量は一定
になるものである。後は、図5に示すように、接続した
ヒータ装置全体を加熱(保温)対象物としての配管27
の外周部に貼付けるとともに電源に接続すれば良い。上
記配管27に取り付ける場合には、各面状ヒータ2のベ
ースフィルム1のカバーを除去してその接着面を露出さ
せ、該接着面を介して接着・固定すればよい。
【0020】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、図1、図2に示すような
面状ヒータ2を加熱(保温)対象物としての配管27の
長さに合わせて任意個数だけ接続ていくだけで、加熱
(保温)対象物保温対象物としての配管27の長さに合
った所定のヒータ装置を得ることができる。よって、図
1、図2に示すような面状ヒータ2を複数個用意してお
けば、後は、現場で適宜接続するだけでよく、従来の
「ベルトヒータ」や「セメントヒータ」のように、予
め、複数の仕様に対応できる定格品を複数種類用意して
おく必要はない。又、接続作業も、単に、接続端子1
1、13を相互に差し込むだけであるので、極めて簡単
である。又、図1、図2に示す面状ヒータは、ベースフ
ィルムが接着面を備えているので、カバーを剥がして接
着面を露出させて、保温対象物としての配管27の外周
面に接着するだけで取り付けることができ、保温対象物
としての配管27に対する取付作業も極めて簡単であ
る。又、面状ヒータの場合には、フレキシブルな構成に
なっているので、配管27の曲面に対しても容易に対応
してその形状に沿って取り付けられることになる。又、
基本的には面状ヒータであるので、加熱(保温)対象物
としての配管27に対して、比較的大きな接触面積で接
触することになり、それによって、加熱(保温)効率も
高くなるものである。従来の各種ヒータは全て線状に接
触して加熱(保温)対象物を加熱(保温)するものであ
り、そのような従来のヒータに比べると、その加熱(保
温)効率は大幅に向上している。又、1個の面状ヒータ
2をみてみると、その接続部には接続端子11、13が
取り付けられていて、それら接続端子11、13の取付
によって、その部分の機械的強度が高くなっている。そ
れによって、その接続部が不用意に損傷したりすること
を防止することができる。
【0021】次に、図6乃至図10を参照して本発明の
第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の
場合には、まず、ベースフィルム31があり、このベー
スフィルム31は、50μmのPETフィルムから構成
されている。上記ベースフィルム31上には、電極接続
部33、35と、電極固定部37、38と、発熱部とし
て機能する抵抗体39とがエッチング加工によってパタ
ーンとして設けられている。上記エッチングは、30μ
mのステンレスにより構成されている。上記抵抗体39
は、(100v−13.5w)になるようにその抵抗値
を740Ωに設定されている。そして、図7に示すよう
に、上記パターン上に50μmの厚みの絶縁体としての
PETフィルム41を設ける。このPETフィルム41
の上に、一対の電極43、45を配置する。この実施の
形態においては、上記一対の電極43、45として、幅
(b)が2mmであって厚み(d)が0.1mmの銅製の平
角線を使用している。そして、上記一対の電極43、4
5の上には、50μmの厚みの絶縁体としてのPETフ
ィルム47が設けられている。上記電極接続部33、3
5の部分は図8に示すようになっている。ここで、既に
説明したベースフィルム31の裏面側は、カバー34を
剥がすことにより、接着剤塗布部36が露出するように
なっている。
【0022】又、図9に示すように、電極接続部33、
35においては、上記銅製の平角線からなる一対の電極
43、45に、接続端子(雌端子)48、48を接続す
るとともに、全体にチューブ49、49を被冠して絶縁
処理を施す。一方、電極固定部37、38においては、
電極43、45に接続端子(雄端子)51、51を接続
し、全体にチューブ53、53を被冠して絶縁処理を施
す。これで、1個の面状ヒータ32が構成されることに
なる。後は、図10に示すように、任意個数(図10で
は2個のみ示す)の面状ヒータ32を適宜接続していっ
て、図示しない加熱(保温)対象物の長さに合った所定
長さのヒータ装置を構成して、ベースフィルム31のカ
バー34を剥がしてそれを図示しない加熱(保温)対象
物の外表面に接着・固定すればよい。
【0023】よって、前記第1の実施の形態の場合と同
様の効果を奏することができるとともに、電極を箔では
なく、平角線から構成したことにより、使用可能な範囲
が拡大されることになる。つまり、箔状の電極に対し
て、平角線製の電極の方が、その電流容量は大幅に大き
くなるからであり、例えば、箔状の電極によって、平角
線の場合と同じような電流容量を確保しようとすると、
その幅(b)を相当大きくする必要がある。したがっ
て、平角電極を任意に調整することによって、一対の電
極へ接続することができる最大ヒータ数を任意に設定す
ることが可能となる。又、平角線を用いることから、箔
状の電極と同様にヒータ全体の厚みを抑えることが可能
となり、薄型ヒータを得ることが可能となる。又、電極
として上記のような平角線を使用した場合には、前記第
1の実施の形態の場合に比べて、電極接続部33、35
と、電極固定部37、38の部分がより補強されること
になり、その機械的強度がさらに高くなる。
【0024】次に、図11及び図12を参照して本発明
の第3の実施の形態を説明する。尚、前記第2の実施の
形態の場合と同一部分には同一符号を付して示しその説
明は省略する。この実施の形態の場合には、前記第2の
実施の形態において電極43、45として、銅製の平角
線を使用したが、この実施の形態の場合には、絶縁被覆
電線を電極71、73として使用するようにしたもので
ある。この実施の形態における絶縁被覆電線は、その断
面積が0.3mm2 である。上記電極71は、心線71a
と、絶縁被覆71bとから構成されていて、又、電極7
3は、心線73aと、絶縁被覆73bとから構成されて
いる。よって、前記第2の実施の形態の場合と同様の効
果を奏することができるとともに、電極を絶縁電線から
構成したことにより、より使用可能な範囲が拡大される
ことになる。つまり、箔状の電極に対して、平角線製の
電極の方が、その電流容量は大幅に大きくなることは説
明したが、これを絶縁被覆電線とすることによりその電
流容量がさらに大きくなるからである。
【0025】次に、図13を参照して本発明の第4の実
施の形態を説明する。前記第1乃至第3の実施の形態に
おいては、各面状ヒータをそこに取り付けられている接
続端子を介して直接連結していったが、この実施の形態
においては、面状ヒータを所定の間隔を存した状態で敷
設するように、面状ヒータ同士を両端に接続端子を備え
るリード線を介して連結している。すなわち、図13に
示すように、複数個(図13では3個のみ示す)の面状
ヒータ32が、一対のリード線81、83を介して、所
定の間隔を存した状態で連結されている。尚、上記面状
ヒータ32は、前記第3の実施の形態で説明した面状ヒ
ータであり、その一対の電極の両端には接続端子48、
51が取り付けられている。又、上記リード線81、8
3の両端には、夫々接続端子85、87が取り付けられ
ている。このように連結する場合としては、例えば、加
熱(保温)対象物に対して、所定の間隔で面状ヒータ3
2を配置したい場合等である。そして、このような場合
であっても、その接続作業等は極めて簡単であり、現場
にて容易に作業を行うことができる。尚、前記第3の実
施の形態で示した面状ヒータ32を例にとって示した
が、他の面状ヒータの場合も同様である。
【0026】尚、本発明は前記第1乃至第4の実施の形
態に限定されるものではない。まず、前記第1乃至第3
の実施の形態においては、面状ヒータの内、フィルムヒ
ータを例にとって説明したが、それ以外にもマイカヒー
タ等に適用してもよい。又、前記第1乃至第3の実施の
形態における各種数字はあくまで一例であって、加熱
(保温)の仕様に応じて適宜設定すればよい。又、前記
第1乃至第3の実施の形態において使用している接続端
子についてもこれは一例であって適宜選択して使用すれ
ばよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による面状ヒ
ータとヒータ装置によると、まず、面状ヒータを加熱
(保温)対象物の長さに合わせて任意個数だけ接続して
いくだけで、加熱(保温)対象物の長さに合った所定の
ヒータ装置を得ることができる。よって、本願発明によ
る面状ヒータを複数個用意しておけば、後は、現場で適
宜接続するだけでよく、従来の「ベルトヒータ」や「セ
メントヒータ」のように、予め、複数の仕様に対応でき
る定格品を複数種類用意しておく必要はない。又、接続
作業も、単に、接続する面状ヒータ夫々の接続端子を介
して接続するだけであるので極めて簡単である。リード
線を介して接続する場合も同様にその接続作業は簡単で
ある。又、面状ヒータの場合には、加熱(保温)対象物
に対して、面状で接触することになるので、それだけ、
加熱(保温)対象物に対する接触面積が広くなり、加熱
(保温)効率も高くなる。又、加熱(保温)対象物に取
り付ける場合においても、面状ヒータはフレキシブルな
構成になっているので、加熱(保温)対象物の外表面に
沿って容易に変形して取り付けられることができる。
又、ベースフィルムが接着面を備えている場合には、カ
バーを剥がして接着面を露出させて、加熱(保温)対象
物の外周面に接着するだけで取り付けることができ、取
付作業も極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で最上位の
絶縁フィルムを除去した状態でのヒータの構成を示す上
面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図でヒータの
構成を示す上面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態を示す図でヒータを接
続する状態を示す上面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図でヒータを
接続した場合の回路構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で接続した
ヒータを保温対象物としての配管の外周部に接着・固定
した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図で電極を配
置する前のヒータの状態を示す上面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す図でヒータの
断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す図で電極接続
部の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す図でヒータの
構成を示す上面図である。
【図10】本発明の第2実施の形態を示す図でヒータを
接続する状態を示す上面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す図でヒータ
の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す図で電極接
続部の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す図でヒータ
を接続する状態を示す上面図である。
【図14】従来例を示す図でヒータの構成を一部切欠い
て示す上面図である。
【図15】従来例を示す図でヒータを配管の外周部に取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図16】従来例を示す図でヒータの構成を一部切欠い
て示す斜視図である。
【図17】従来例を示す図で図15に示したヒータの回
路構成を示す図である。
【図18】従来例を示す図でヒータの構成を一部切欠い
て示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 面状ヒータ 3 電極 5 電極 7 抵抗体 11 接続端子(雄端子) 13 接続端子(雌端子) 23 電気母線 25 電気母線 27 配管{加熱(保温)対象物} 31 ベースフィルム 32 面状ヒータ 39 抵抗体 43 電極 45 電極 51 接続端子(雄端子) 71 電極 73 電極 81 リード線 83 リード線 85 接続端子(雄端子) 87 接続端子(雌端子)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム上に箔状に設けられ発熱
    体として機能する抵抗体と、上記抵抗体に接続され電気
    母線として機能する一対の電極と、上記一対の電極の両
    端に取り付けられ別の面状ヒータとの接続時に機能する
    接続端子と、を具備したことを特徴とする面状ヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面状ヒータにおいて、一
    対の電極は抵抗体と共にベースフィルム上に箔状に設け
    られていることを特徴とする面状ヒータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の面状ヒータにおいて、一
    対の電極は平角線であることを特徴とする面状ヒータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の面状ヒータにおいて、一
    対の電極は絶縁被覆電線であることを特徴とする面状ヒ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の面状ヒータにおいて、ベ
    ースフィルムはカバーを除去することにより接着面を露
    出するものであり、該接着面を介して任意の加熱対象物
    に接着・固定されることを特徴とする面状ヒータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかに記載され
    た面状ヒータを任意個数用意して、該任意個数の面状ヒ
    ータを夫々の接続端子を介して接続してなることを特徴
    とするヒータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5の何れかに記載され
    た面状ヒータを任意個数用意するとともに、両端に接続
    端子を備えたリード線を用意して、上記各面状ヒータを
    それらリード線を介して所定の間隔を存した状態で接続
    したことを特徴とするヒータ装置。
JP25182995A 1995-09-04 1995-09-04 面状ヒータとヒータ装置 Pending JPH0973975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25182995A JPH0973975A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 面状ヒータとヒータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25182995A JPH0973975A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 面状ヒータとヒータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0973975A true JPH0973975A (ja) 1997-03-18

Family

ID=17228550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25182995A Pending JPH0973975A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 面状ヒータとヒータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0973975A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255819A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Tokyo Gijutsu Kenkyusho:Kk ヒータ設計・製作・施工方法およびそれに使用されるヒータ
JP2013531335A (ja) * 2010-05-27 2013-08-01 ダブリユーイーテイー・オートモーテイブ・システムズ・リミテツド 自動車両のためのヒータ及びその形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255819A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Tokyo Gijutsu Kenkyusho:Kk ヒータ設計・製作・施工方法およびそれに使用されるヒータ
JP2013531335A (ja) * 2010-05-27 2013-08-01 ダブリユーイーテイー・オートモーテイブ・システムズ・リミテツド 自動車両のためのヒータ及びその形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3320754B1 (en) Trimmable heater
US4937435A (en) Flexible electric heating pad using PTC ceramic thermistor chip heating elements
WO1981000662A1 (en) Electric heating material and method of manufacturing the same
GB2136259A (en) Electrically heat-recoverable article
WO2009140650A2 (en) Heating cable
KR101484107B1 (ko) 전기 담요/카펫을 위한 가열 기구, 그의 제조 방법 및 가열 시스템
JP3513748B2 (ja) 電磁波を除去した面状発熱体及びその製造方法
WO2009140652A2 (en) Heating cable with a heating element positioned in the middle of bus wires
JPH0973975A (ja) 面状ヒータとヒータ装置
WO2009140651A2 (en) Heating cable with insulated heating element
JP2001110555A (ja) 網状ヒータ
JPH025390A (ja) ポジティブ温度係数サーミスターを使用した加熱用パッド
CN210381343U (zh) 电加热膜及安装其的电加热器
WO1993024300A1 (en) Method of making an electroded laminated article
RU2394398C1 (ru) Способ изготовления пленочного электронагревателя (варианты)
RU168165U1 (ru) Пленочный электронагреватель
JPS63292594A (ja) 面発熱体
JPH04280089A (ja) Ptc発熱体及びそれを有する加熱体
EP3429044B1 (en) Heat shrink component and method of assembling a heat shrink component
JP4064755B2 (ja) ヒータ装置
JPS6010829Y2 (ja) 熱収縮性被覆材
AU2018300718B2 (en) Heat shrink component with heat spreading layer, and method of assembling a heat shrink component
JP2003217802A (ja) 異形網状ヒータ
JP5781588B2 (ja) 超電導ケーブルの端末構造体の製造方法
KR200283298Y1 (ko) 면상발열체

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040819

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050606

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02