JPH0973654A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH0973654A
JPH0973654A JP7230099A JP23009995A JPH0973654A JP H0973654 A JPH0973654 A JP H0973654A JP 7230099 A JP7230099 A JP 7230099A JP 23009995 A JP23009995 A JP 23009995A JP H0973654 A JPH0973654 A JP H0973654A
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aperture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、基板厚さの異なる二種類のディジタ
ルビデオディスクと追記型を含むコンパクトディスクの
すべてを再生することは不可能である。 【解決手段】 モジュール11及びモジュール12に
は、半導体レーザと、基板厚さが異なるディスク17、
18からの反射光を受光する検出光学系が内蔵されてい
る。モジュール11、12内の半導体レーザの波長は6
35nm、785nmである。開口制限付ホログラム光
学素子15は、635nmの+1次回折光に対し、対物
レンズ16からの出射光がディスク17の基板を透過す
る際に生じる球面収差と対物レンズ16が有する球面収
差との和を打ち消す球面収差を有するホログラム部が形
成されていると共に、635nmの入射光に対してはす
べて透過させ、785nmの入射光に対しては光束断面
の中心部分のみを透過させる開口制限部が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ヘッド装置に係
り、特に基板の厚さや記録密度が異なる三種類の光記録
媒体に対し再生を行うための光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスクに比べて大容
量なディジタルビデオディスク等の大容量光ディスクの
規格化が進められている。ディジタルビデオディスクの
規格には、基板厚さ0.6mmのディスクを用いるもの
と、基板厚さ1.2mmのディスクを用いるものがあ
る。一方、従来のコンパクトディスク等の規格では、基
板厚さ1.2mmのディスクを用いる。そこで、二種類
のディジタルビデオディスクとコンパクトディスクのす
べてを再生できる光ヘッド装置が望まれている。しか
し、通常の光ヘッド装置においては、対物レンズがある
基板厚さのディスクに対して球面収差を打ち消すように
設計されているため、別の基板厚さのディスクに対して
は球面収差が残留し、正しく再生することができない。
【0003】二種類のディジタルビデオディスクとコン
パクトディスクのすべてを再生できる従来の光ヘッド装
置として、オプティカルレビュー第1巻第1号の27頁
〜29頁に記載の例がある。図20はこの従来の光ヘッ
ドの一例の構成図を示す。同図において、ホログラム光
学素子192を対物レンズ16とコリメータレンズ14
との間に設け、透過光(0次光)を基板厚さ0.6mm
のディジタルビデオディスクの再生に用い、+1次回折
光を基板厚さ1.2mmのディジタルビデオディスク及
びコンパクトディスクの再生に用いる。
【0004】この従来の光ヘッド装置においては、半導
体レーザ190からの出射光がハーフミラー191で約
半分が反射され、コリメータレンズ14で平行光化され
てホログラム光学素子192に入射する。ホログラム光
学素子192の透過光は平行光として対物レンズ16に
入射し、基板厚さ0.6mmのディスク17上に集光さ
れる。ディスク17からの反射光は、対物レンズ16を
逆向きに透過し、再びホログラム光学素子192で透過
光と+1次回折光に分けられる。
【0005】一方、ホログラム光学素子192の+1次
回折光は発散光として対物レンズ16に入射し、基板厚
さ1.2mmのディスク18上に集光される。ディスク
18からの反射光は対物レンズ16を逆向きに透過し、
再びホログラム光学素子192で透過光と+1次回折光
とに分離される。
【0006】ディスク17からの反射光のうちホログラ
ム光学素子192の透過光、及びディスク18からの反
射光のうちホログラム光学素子192の+1次回折光
は、共にコリメータレンズ14に平行光として入射す
る。コリメータレンズ14の透過光はハーフミラー19
1を約半分が透過し、凹レンズ193を透過して光検出
器194で受光される。光検出器194は4分割受光部
を有し、フォーカス誤差信号はハーフミラー191で生
じる非点収差を用いた非点収差法、トラック誤差信号は
プッシュプル法によりそれぞれ検出される。また、再生
信号は光検出器194の4分割受光部の出力の和から検
出される。
【0007】対物レンズ16は、対物レンズ16からの
出射光が厚さ0.6mmの基板を透過する際に生じる球
面収差を打ち消す球面収差を有し、ホログラム光学素子
192は、ホログラム光学素子192の+1次回折光に
対し、対物レンズ16からの出射光が厚さ1.2mmの
基板を透過する際に生じる球面収差と対物レンズ16が
有する球面収差の和を打ち消す球面収差を有する。従っ
て、ホログラム光学素子192の透過光は対物レンズ1
6によりディスク17上に無収差で集光され、ホログラ
ム光学素子192の+1次回折光は対物レンズ16によ
りディスク18上に無収差で集光される。
【0008】図21はホログラム光学素子192の平面
図を示す。同図において、ホログラム光学素子192は
同心円状の干渉縞のパターンを有し、+1次回折光に対
しては、前述した球面収差補正と共に凹レンズとしての
働きをする。従って、対物レンズ16に対し、+1次回
折光のディスク18上の集光位置を透過光のディスク1
7上の集光位置より遠ざけることができ、対物レンズ1
6からディスク17、18の表面までの距離をほぼ等し
くすることができる。
【0009】図22はホログラム光学素子192の断面
図を示す。図22(a)は断面が矩形状のホログラム光
学素子192であり、+1次回折光と同じ効率で不要な
−1次回折光が生じる。図22(b)は断面が鋸歯状の
ホログラム光学素子192であり、+1次回折光の効率
が増加して不要な−1次回折光の効率は減少する。この
とき、鋸歯領域の高さを2h、屈折率をn、入射光の波
長をλとすると、透過率η、+1次回折効率η+1
次式で与えられる。
【0010】 η =sin2φ/φ2 (1) η+1=sin2φ/(φ −π)2 (2) ただし、 φ=2π(n−1)h/λ (3) (1)式及び(2)式よりφ=π/2のとき透過率η
と+1次回折効率η+1は等しく、η=η+1=0.
405となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
ビデオディスクの規格では、波長635nm〜655n
mのレーザ光を出射する半導体レーザを用いるのに対
し、従来のコンパクトディスクの規格では、波長785
nmのレーザ光を出射する半導体レーザを用いる。図2
0に示した従来の光ヘッド装置では、コンパクトディス
クに比べて高密度なディジタルビデオディスクを再生す
るため、波長785nmに比べて集光スポットの径を小
さくできる波長635nm〜655nmのレーザ光を出
射する半導体レーザを用いる必要がある。
【0012】一方、コンパクトディスクの一種として、
CD−Rと呼ばれる追記型コンパクトディスクが知られ
ている。この追記型コンパクトディスクは記録媒体とし
て有機色素を用いたものであり、波長785nmでは7
0%以上の高い反射率が得られるが、波長635nm〜
655nmでは10%程度の非常に低い反射率しか得ら
れない。このため、図20に示した従来の光ヘッド装置
では、追記型コンパクトディスクの再生は不可能であ
る。
【0013】また、ディジタルビデオディスクを再生す
るためには、その狭小なトラックピッチに対応してディ
スク面上の集光スポットの径をコンパクトディスクのそ
れに比し小さくする必要がある。このため、集光スポッ
トの径は対物レンズ16の開口数に反比例することか
ら、対物レンズ16の開口数は「0.52〜0.6」程
度と高くしなければならない。一方、コンパクトディス
クを再生するには、コンパクトディスクはディスクの傾
きに対する規格が緩く、ディスクの傾きに伴うコマ収差
の発生を抑制する必要から、対物レンズ16の開口数は
「0.45」程度と低くしなければならない。
【0014】図20に示した従来の光ヘッド装置では、
ホログラム光学素子192の中心部分と周辺部分で回折
効率を変えることにより、透過光と+1次回折光に対す
る実効的な開口数を変化させることが可能である。しか
し、例えば透過光に対する実効的な開口数を「0.
6」、+1次回折光に対する実効的な開口数を「0.4
5」とすると、透過光で基板厚さ0.6mmのディジタ
ルビデオディスク、+1次回折光でコンパクトディスク
を再生することは可能であるが、+1次回折光で基板厚
さ1.2mmのディジタルビデオディスクを再生するこ
とは、実効的な開口数が小さいため不可能である。
【0015】また、例えば透過光に対する実効的な開口
数を「0.6」、+1次回折光に対する実効的な開口数
を「0.52」とすると、透過光で基板厚さ0.6mm
のディジタルビデオディスク、+1次回折光で基板厚さ
1.2mmのディジタルビデオディスクを再生すること
は可能であるが、+1次回折光でコンパクトディスクを
再生することは、実効的な開口数が大きくディスクの傾
きのマージンを確保できないため困難である。
【0016】このように、基板厚さの異なる二種類のデ
ィジタルビデオディスクと追記型を含むコンパクトディ
スクは、それぞれを再生するための最適な半導体レーザ
の出射光の波長と対物レンズの開口数が異なるため、図
20に示した従来の光ヘッド装置では、これら複数種類
のディスクのすべてを再生することは不可能である。
【0017】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
基板厚さの異なる二種類のディジタルビデオディスクと
追記型を含むコンパクトディスクのすべてを再生するこ
とが可能な光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、第1の波長の第1の光を出射する第1の光
源と、第1の波長とは異なる第2の波長の第2の光を出
射する第2の光源と、第1の光源からの第1の光と第2
の光源からの第2の光とを合波して、第1又は第2の基
板厚さの光記録媒体に導く一方、光記録媒体からの反射
光を分波する光合波・分波手段と、光合波・分波手段で
合波された光を光記録媒体に集光した後光記録媒体上で
反射させ、反射光は透過させると共に、自身の出射光が
第1の基板厚さの光記録媒体の基板を透過する際に生じ
る球面収差を打ち消す第1の球面収差を有する対物レン
ズと、光合波・分波手段と対物レンズとの間に設けられ
た開口制限付ホログラム光学素子と、光合波・分波手段
により分波された第1の波長の反射光を受光する第1の
光検出光学系と、光合波・分波手段により分波された第
2の波長の反射光を受光する第2の光検出光学系とを有
する光ヘッド装置であって、開口制限付ホログラム光学
素子を下記の構成としたものである。
【0019】すなわち、開口制限付ホログラム光学素子
は、少なくとも透過光である0次光と+1次回折光を発
生すると共に、第1の波長の+1次回折光に対し、対物
レンズからの出射光が第2の基板厚さの光記録媒体の基
板を透過する際に生じる第2の球面収差と対物レンズが
有する第1の球面収差との和を打ち消す第3の球面収差
を有するホログラム部が形成されていると共に、第1の
波長の入射光に対してはすべて透過させ、第2の波長の
入射光に対しては光束断面の中心部分のみを透過させる
開口制限部が形成されている。
【0020】これにより、本発明では、第1の光源から
出射され、開口制限付ホログラム光学素子を透過した第
1の光を用いて、第1の記録密度で情報が記録された第
1の基板厚さの光記録媒体の記録情報を再生し、第1の
光源から出射され、開口制限付ホログラム光学素子で回
折された+1次回折光を用いて第2の基板厚さの光記録
媒体の記録情報を再生し、第2の光源から出射され、開
口制限付ホログラム光学素子を透過した第2の光を用い
て第2の記録密度で情報が記録された第1の基板厚さの
光記録媒体の記録情報を再生するようにしたものであ
る。
【0021】また、本発明における開口制限付ホログラ
ム光学素子のホログラム部は、基板上に設けられた同心
円状パターンのホログラムからなり、ホログラムの断面
形状は対物レンズの有効径よりも小なる直径の円形領域
の外側では矩形状で、円形領域内では矩形とは異なる形
状であることを特徴とする。
【0022】また、本発明における開口制限付ホログラ
ム光学素子の開口制限部は、対物レンズの有効径よりも
小なる直径の円形領域の外側で、かつ、基板上のホログ
ラム部が形成された面と反対側の面に設けられた波長フ
ィルタ膜と、波長フィルタ膜上に設けられた位相補償膜
とからなり、円形領域の外側では第1の波長の第1の光
はほぼ完全に透過させ、第2の波長の第2の光はほぼ完
全に反射させ、円形領域内に入射した光は第1及び第2
の光共に完全に透過させる構成であることを特徴とす
る。
【0023】更に、本発明における開口制限付ホログラ
ム光学素子の開口制限部は、第1の基板の表面の対物レ
ンズの有効径よりも小なる直径の円形領域の外側に回折
格子及び波長フィルタ膜が設けられ、第1の基板の裏面
の円形領域の外側に位相補償膜が設けられ、表面にホロ
グラム部が形成された第2の基板の裏面と該第1の基板
の表面を接着剤で張り合せた構成であり、円形領域の外
側では第1の波長の第1の光はほぼ完全に透過させ、第
2の波長の第2の光はほぼ完全に反射回折させ、円形領
域内に入射した光は第1及び第2の光共に完全に透過さ
せる構成であることを特徴とする。
【0024】本発明の光ヘッド装置は、第1の光源から
の第1の光と第2の光源からの第2の光とを合波して光
記録媒体に導く一方、光記録媒体からの反射光を分波す
る光合波・分波手段と対物レンズとの間に開口制限付ホ
ログラム光学素子を設け、この開口制限付ホログラム光
学素子のホログラム部の、対物レンズの有効径よりも小
径の円形領域の中心部分とその円形領域の外側の周辺部
分とで回折効率を変えるようにしたため、開口制限付ホ
ログラム光学素子における第1の波長の透過光と+1次
回折光に対する実効的な開口数を変化させることができ
る。
【0025】また、本発明においては、開口制限付ホロ
グラム光学素子の開口制限部により、第1の波長に対し
ては入射光を開口制限することなくすべて透過させ、第
2の波長に対しては入射光の光束断面の中心部分(対物
レンズの有効径より小径の円形領域)のみを透過させる
ようにしたため、開口制限付ホログラム光学素子におけ
る第2の波長の透過光に対する実効的な開口数を、第1
の波長とは独立に設定することが可能である。
【0026】すなわち、本発明の光ヘッド装置は、基板
厚さの異なる二種類の光記録媒体と同じ基板厚さで記録
密度が異なる二種類の光記録媒体に対して最適な波長と
対物レンズの開口数を選択することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明になる光ヘッ
ド装置の第1の実施の形態の構成図を示す。同図中、モ
ジュール11及びモジュール12には、半導体レーザ
と、ディスク17又は18からの反射光を受光する検出
光学系が内蔵されている。モジュール11内の半導体レ
ーザの出射光の波長は635nm、モジュール12内の
半導体レーザの出射光の波長は785nmである。
【0028】ディスク17及び18はそれぞれ基板厚さ
が異なる光記録媒体で、ディスク17は基板厚さが0.
6mmのディジタルビデオディスクで、ディスク18は
基板厚さが1.2mmのディジタルビデオディスク又は
コンパクトディスクである。再生時にはディスク17及
び18の一方のみが図示しない回転機構にセットされて
高速回転される。
【0029】波長フィルタ13はモジュール11からの
第1の光とモジュール12からの第2の光とを合波し
て、コリメータレンズ14に導く一方、ディスク17又
は18からの反射光を分波する光合波・分波手段を構成
しており、波長635nmの光をほぼ完全に透過させ、
波長785nmの光をほぼ完全に反射させる働きをす
る。従って、モジュール11内の半導体レーザからの出
射光は波長フィルタ13をほぼ損失なく透過し、モジュ
ール12内の半導体レーザからの出射光は波長フィルタ
13でほぼ損失なく反射される。
【0030】コリメータレンズ14は入射光を平行光化
する。対物レンズ16は、コリメータレンズ14から入
射した光をディスク17又は18に集光した後反射さ
せ、反射光は透過させると共に、自身の出射光がディス
ク18の基板を透過する際に生じる球面収差を打ち消す
第1の球面収差を有する。開口制限付ホログラム光学素
子15は、コリメータレンズ14と対物レンズ16との
間に設けられ、後述するようにホログラム部と開口制限
部がそれぞれ形成された構成で、波長635nmの透過
光と+1次回折光に対する実効的な開口数を変化させ、
また波長785nmの透過光の実効的な開口数を波長6
35nmのそれに対して独立に設定する。
【0031】次に、この実施の形態の動作について説明
する。波長フィルタ13をほぼ損失なく透過したモジュ
ール11内の半導体レーザからの出射光は、コリメータ
レンズ14で平行光化され、後述する構成の開口制限付
ホログラム光学素子15に入射し、透過光と+1次回折
光とに分けられる。開口制限付ホログラム光学素子15
の往路の透過光は、平行光として対物レンズ16で基板
厚さ1.2mmで第1の記録密度のディスク18(この
場合、ディジタルビデオディスク)上に集光されスポッ
トを形成後反射される。ディスク18からの反射光は対
物レンズ16を逆向きに透過し、再び開口制限付ホログ
ラム光学素子15に入射し、透過光と+1次回折光に分
けられる。
【0032】また、開口制限付ホログラム光学素子15
の往路の+1次回折光は、収束光として対物レンズ16
に入射し、これにより基板厚さ0.6mmのディスク1
7(ディジタルビデオディスク)上に集光されスポット
を形成後反射される。ディスク17からの反射光は対物
レンズ16を逆向きに透過し、再び開口制限付ホログラ
ム光学素子15に入射し、透過光と+1次回折光に分け
られる。
【0033】ディスク18からの反射光のうち開口制限
付ホログラム光学素子15の復路の透過光、及びディス
ク17からの反射光のうち開口制限付ホログラム光学素
子15の復路の+1次回折光は、共に平行光としてコリ
メータレンズ14を逆向きに透過し、波長フィルタ13
を透過したのち、モジュール11内の検出光学系で受光
される。
【0034】一方、波長フィルタ13によりほぼ損失な
く反射されたモジュール12内の半導体レーザからの出
射光は、コリメータレンズ14で平行光化され、光束断
面の中心部分のみが開口制限付ホログラム光学素子15
を透過した後、対物レンズ16で基板厚さ1.2mmで
第2の記録密度のディスク(この場合はコンパクトディ
スク)18上に集光されスポットを形成後反射される。
【0035】ディスク18からの反射光は対物レンズ1
6を逆向きに透過し、再び開口制限付ホログラム光学素
子15に入射する。この反射光のうち一部の光は、開口
制限付ホログラム光学素子15とコリメータレンズ14
を逆向きに透過し、波長フィルタ13で反射された後、
モジュール12内の検出光学系で受光される。モジュー
ル12内の半導体レーザの出射光の波長は785nmで
あるため、ディスク18が追記型コンパクトディスクで
ある場合にも再生が可能である。なお、開口制限付ホロ
グラム光学素子15と対物レンズ16は、アクチュエー
タで一体駆動される。
【0036】対物レンズ16は、対物レンズ16からの
出射光が基板厚さ1.2mmのディスク18の基板を透
過する際に生じる球面収差を打ち消す第1の球面収差を
有する。また、開口制限付ホログラム光学素子15に
は、開口制限付ホログラム光学素子15における波長6
35nmの+1次回折光に対し、対物レンズ6からの出
射光が基板厚さ0.6mmのディスク17の基板を透過
する際に生じる第2の球面収差と、上記の対物レンズ1
6が有する第1の球面収差の和を打ち消すための、後述
の図2(a)に示すような第3の球面収差を有するホロ
グラム部が形成されている。
【0037】従って、開口制限付ホログラム光学素子1
5の透過光は、波長635nm及び785nmのいずれ
の場合も対物レンズ16によりディスク18上に無収差
で集光され、波長635nmの開口制限付ホログラム光
学素子15の+1次回折光は、対物レンズ16によりデ
ィスク17上に無収差で集光される。
【0038】図2は開口制限付ホログラム光学素子15
の平面図を示す。図2(a)は表面側から見た平面図、
同図(b)は裏面側から見た平面図である。また、図3
は開口制限付ホログラム光学素子15の断面図を示す。
開口制限付ホログラム光学素子15の表面には、図2
(a)に示すように、図21に示したホログラム光学素
子192と同様に同心円状の干渉縞のパターンからなる
ホログラム20が形成されており、+1次回折光に対し
ては前記した球面収差補正と共に凸レンズとしての働き
をする。
【0039】従って、図1に示した対物レンズ16に対
し、開口制限付ホログラム光学素子15は+1次回折光
のディスク17上の集光位置を透過光のディスク18上
の集光位置よりも近付けることができ、対物レンズ16
からディスク17、18の表面までの距離をほぼ等しく
することができる。
【0040】開口制限付ホログラム光学素子15の表面
には図2(a)に示すようなホログラム20を有するホ
ログラム部が形成されており、開口制限付ホログラム光
学素子15の裏面には図2(b)に示すように中心に円
形の開口を有する開口制限部23が形成されている。上
記のホログラム部は、図3に示すように、ガラス基板1
9の表面上にホログラム20が形成された構造である。
ホログラム20は、対物レンズ16の有効径を2aとし
たとき、これよりも小さい直径2bの領域内では鋸歯状
で、直径2bの領域の外側では矩形状の断面形状を有す
る。ホログラム20の中心部の直径2bの領域の断面形
状を矩形状でなく鋸歯状とすることにより、+1次回折
光の効率が増加して不要な−1次回折光の効率を減少さ
せることができる。
【0041】ここで、ホログラム20の直径2bの鋸歯
状断面領域(以下、鋸歯領域と略す)におけるホログラ
ム20の高さと、直径2bの外側の矩形状断面領域(以
下、矩形領域と略す)におけるホログラム20の高さを
共に2hとし、また、屈折率をn、入射光の波長をλと
すると、鋸歯領域における透過率ηS0、+1次回折効率
ηS+1は次式で与えられる。
【0042】 ηS0 =sin2φS/φ 2 S (4 ) ηS+1=sin2φS/(φ S−π)2 (5 ) ただし、 φS=2π(n−1)h/λ (6) 例えば、h=345nm、n=1.46のとき、λ=6
35nmに対しては、(6)式からφS=π/2である
から、(4)式及び(5)式からηS0=ηS+1=0.4
05となる。また、λ=785nmに対しては、(6)
式からφS=0.404πであるから、(4)式からη
S0=0.566となる。
【0043】一方、矩形領域における透過率ηR0、+1
次回折効率ηR+1は次式で与えられる。
【0044】 ηR0 =cos2(φR/2) (7) ηR+1=(4/π2)sin2(φ R/2) (8 ) ただし、 φR=4π(n−1)h/λ (9) 例えば、h=345nm、n=1.46のとき、λ=6
35nmに対しては、(9)式からφR=πであるか
ら、(7)式及び(8)式からηR0=0、ηR+1=0.
405となる。
【0045】すなわち、以上の計算結果からわかるよう
に、開口制限付ホログラム光学素子15のホログラム部
において、波長635nmの光は、直径2bの鋸歯領域
のみを40.5%が透過し、直径2aの領域全体にわた
って+1次回折光として40.5%が回折される。ま
た、波長785nmの光は、上記ホログラム部の直径2
bの鋸歯領域を56.6%が透過する。
【0046】一方、図2(b)に示した開口制限付ホロ
グラム光学素子15の開口制限部23は、図3に示すよ
うに、ガラス基板19の裏面上に波長フィルタ膜21及
び位相補償膜22が積層された構造である。波長フィル
タ膜21及び位相補償膜22は、上記の直径2bよりも
小さい直径2cの円形領域の外側にのみ形成されてい
る。
【0047】波長フィルタ膜21は、波長635nmの
光をほぼ完全に透過させ、波長785nmの光をほぼ完
全に反射させる働きをする。また、位相補償膜22は、
波長635nmに対し、波長フィルタ膜21および位相
補償膜22を通る光と空気中を通る光の位相差を2π
[rad.]に調整する働きをする。すなわち、開口制
限付ホログラム光学素子15の開口制限部23は、波長
635nmの光を直径2aの領域内全体にわたって完全
に透過させ、波長785nmの光を直径2cの円形領域
内では完全に透過させ、円形領域の外側では完全に反射
させる。
【0048】波長フィルタ膜21は、例えばガラス基板
19上に高屈折率層と低屈折率層が交互に奇数層堆積さ
れた構成である。上記の波長選択特性をもたせるために
は、高屈折率層と低屈折率層の屈折率がn1、n2、厚さ
がd1、d2のとき、n1・d1=n2・d2=λ/4(λ=
785[nm])とすればよい。高屈折率層としてTi
2、低屈折率層としてSiO2を用いると、n1=2.
30、n2=1.46であるから、前記式からd1=85
[nm]、d2=134[nm]となる。一方、位相補
償膜22は、例えば波長フィルタ膜21上にSiO2
堆積させることにより作製できる。
【0049】本発明の光ヘッド装置の第2の実施の形態
は、図1の構成図中、図2に示した開口制限付ホログラ
ム光学素子15を、図4及び図5に示す開口制限付ホロ
グラム光学素子25で置き換えた構成である。図4は開
口制限付ホログラム光学素子25の平面図を示す。図4
(a)は表面側から見た平面図、同図(b)は裏面側か
ら見た平面図である。また、図5は開口制限付ホログラ
ム光学素子25の断面図を示す。
【0050】開口制限付ホログラム光学素子25の表面
には図4(a)に示すようなホログラム27を有するホ
ログラム部が形成されており、開口制限付ホログラム光
学素子25の裏面には図4(b)に示すように中心に円
形の開口を有する開口制限部32が形成されている。上
記のホログラム部は、図5に示すように、ガラス基板2
6の表面上にホログラム27が形成された構造である。
ホログラム27は、対物レンズ16の有効径を2aとし
たとき、これよりも小さい直径2bの領域内では4レベ
ルの階段状で、直径2bの領域の外側では矩形状の断面
形状を有する。ホログラム27の中心部の直径2bの領
域の断面形状を矩形状でなく4レベルの階段状とするこ
とにより、+1次回折光の効率が増加して不要な−1次
回折光の効率を減少させることができる。
【0051】ここで、ホログラム27の直径2bの4レ
ベルの階段状断面領域(以下、階段領域と略す)におけ
る各段の高さをh/2、直径2bの外側の矩形状断面領
域(以下、矩形領域と略す)におけるホログラム27の
高さを3h/2とし、また、屈折率をn、入射光の波長
をλとすると、階段領域における透過率ηF0、+1次回
折効率ηF+1は次式で与えられる。
【0052】 ηF0 =cos2(φF/2)cos2(φ F/4) (10) ηF+1=(8/π2)sin2F/2)cos2 [(φ F−π)/4] (1 1) ただし、 φF=2π(n−1)h/λ (12) 例えば、h=345nm、n=1.46のとき、λ=6
35nmに対しては、(12)式からφF=π/2であ
るから、(10)式及び(11)式からηF0=0.42
7、ηF+1=0.346となる。また、λ=785nm
に対しては、(12)式からφF=0.404πである
から、(10)式からηF0=0.585となる。
【0053】一方、矩形領域における透過率ηR0、+1
次回折効率ηR+1は次式で与えられる。
【0054】 ηR0 =cos2(φR/2) (13) ηR+1=(4/π2)sin2(φ R/2) (14 ) ただし、 φR=3π(n−1)h/λ (15) 例えば、h=345nm、n=1.46のとき、λ=6
35nmに対しては、(15)式からφR=3π/4で
あるから、(13)式及び(14)式からηR0=0.1
46、ηR+1=0.346となる。
【0055】すなわち、以上の計算結果からわかるよう
に、開口制限付ホログラム光学素子25のホログラム部
において、波長635nmの光は、直径2bの階段領域
内を42.7%、階段領域外を14.6%が透過し、直
径2aの領域全体にわたって+1次回折光として34.
6%が回折される。透過光の往復の効率は、直径2bの
階段領域内では18.2%、階段領域外では2.1%と
なり、後者は前者に比べて無視できるレベルである。ま
た、波長785nmの光は、上記ホログラム部の直径2
bの階段領域を58.5%が透過する。
【0056】一方、図4(b)に示した開口制限付ホロ
グラム光学素子25の開口制限部32は、図5に示すよ
うに、表面上に回折格子29及び波長フィルタ膜30が
設けられ、裏面上に位相補償膜31が形成されたガラス
基板28の表面をガラス基板26の裏面に接着剤33を
介して貼り合わせた構造である。回折格子29、波長フ
ィルタ膜30及び位相補償膜31は、上記の直径2bよ
りも小さい直径2cの円形領域の外側にのみ形成されて
いる。
【0057】波長フィルタ膜30は、波長635nmの
光をほぼ完全に透過させ、波長785nmの光をほぼ完
全に反射させる働きをする。また、位相補償膜31は、
波長635nmに対し、回折格子29、波長フィルタ膜
30および位相補償膜31を通る光と接着剤33及び空
気中を通る光の位相差を2π[rad.]に調整する働
きをする。
【0058】回折格子29はガラス基板28上へのSi
2の堆積、ガラス基板28のエッチング等により作成
される。回折格子29は波長フィルタ膜30の透過光に
対しては回折格子として働かず、波長フィルタ膜30の
反射光に対してはcos2(φ/2)(ただし、φ=4
πnh/λ)で表される反射率で光を反射又は回折す
る。ここで、hは回折格子29の厚さ、nは屈折率、λ
は入射光の波長である。従って、例えば、回折格子29
の厚さhを134nm、屈折率nを1.46とすると、
入射光の波長λが785nmのときはφ=πであるから
反射率は0%となる。
【0059】すなわち、開口制限付ホログラム光学素子
25の開口制限部32は、波長635nmの光を直径2
aの領域内全体にわたって完全に透過させ、波長785
nmの光を直径2cの円形領域内では完全に透過させ、
円形領域の外側では完全に反射回折させる。
【0060】波長フィルタ膜30は、例えばガラス基板
28上に高屈折率層と低屈折率層が交互に奇数層堆積さ
れた構成である。上記の波長選択特性をもたせるために
は、高屈折率層と低屈折率層の屈折率がn1、n2、厚さ
がd1、d2のとき、n1・d1=n2・d2=λ/4(λ=
785[nm])とすればよい。高屈折率層としてTi
2、低屈折率層としてSiO2を用いると、n1=2.
30、n2=1.46であるから、前記式からd1=85
[nm]、d2=134[nm]となる。
【0061】一方、位相補償膜31は、例えばガラス基
板28の裏面上にSiO2を堆積させることにより作製
できる。接着剤33には、回折格子29と屈折率がほぼ
同じ材料を用いる。また、回折格子29のパターンは、
図4(b)に示すような直線状でなく、同心円状等の他
の形状でも構わない。
【0062】図6は開口制限付ホログラム光学素子25
のホログラム部の断面の拡大図を示す。図6(a)はガ
ラス基板26上にSiO235を堆積させて作成したホ
ログラム部の断面、図6(b)はガラス基板36をエッ
チングして作成したホログラム部の断面を示す。どちら
も作成には2枚のフォトマスクが用いられる。図6
(a)の作成方法では、1枚目のフォトマスクを用い
て、階段領域中の領域F1及び矩形領域中の領域R1に
それぞれSiO2を高さhだけ堆積した後、2枚目のフ
ォトマスクを用いて階段領域中の領域F2及びF3と矩
形領域中の領域R1の上部の領域R2にそれぞれSiO
2を高さh/2だけ堆積する。
【0063】これに対し、図6(b)の作成方法では、
1枚目のフォトマスクを用いて、階段領域中の領域F1
1及び矩形領域中の領域R11にそれぞれ深さhのエッ
チングを行った後、2枚目のフォトマスクを用いて階段
領域中の領域F12とF13と矩形領域中の領域R11
の下側の領域R12のそれぞれに深さh/2のエッチン
グを行う。
【0064】図3及び図5に断面を示した開口制限付ホ
ログラム光学素子15及び25における、波長635n
mの透過光と+1次回折光、波長785nmの透過光に
対する実効的な開口数は、対物レンズ16の焦点距離を
fとすると、それぞれb/f、a/f、c/fで与えら
れる。従って、例えばf=3[mm]、a=1.8[m
m]、b=1.56[mm]、c=1.35[mm]と
すると、a/f=0.6、b/f=0.52、c/f=
0.45となる。
【0065】従って、図3及び図5に断面を示した開口
制限付ホログラム光学素子15又は25を備え、図1に
示す如き構成の本発明の実施の形態によれば、波長63
5nmと開口数0.6の組合せで基板厚さ0.6mmの
ディジタルビデオディスクを再生でき、また、波長63
5nmと開口数0.52の組合せで基板厚さ1.2mm
で第1の記録密度のディジタルビデオディスクを再生で
き、更に波長785nmと開口数0.45の組合せで基
板厚さ1.2mmで第2の記録密度の追記型を含むコン
パクトディスクを再生することができる。本発明はさら
に、再生専用型や追記型のみならず、書換型の相変化デ
ィスクや光磁気ディスクにも適用できる。
【0066】なお、開口制限付ホログラム光学素子15
及び25は、プラスチック又はガラスによる一体成形で
作成することも可能である。また、ホログラム部を対物
レンズ16上に直接形成することにより、開口制限付ホ
ログラム光学素子15、25を対物レンズ16と一体化
することも可能である。
【0067】次に、本発明の光ヘッド装置の実施の形態
に用いる波長フィルタの構成について説明する。図7は
図1に13で示した波長フィルタの各例の構成図を示
す。図7(a)に示す波長フィルタ13は、二つのガラ
スのブロック41及び42を誘電体多層膜43を介して
貼り合わせたものである。図7(a)に示すように、波
長635nmの入射光44は、誘電体多層膜43に入射
角45度で入射し、ほぼ完全に透過して直進する。一
方、波長785nmの入射光45は、誘電体多層膜43
に入射角45度で入射し、ほぼ完全に反射されて進行方
向が90度曲げられる。
【0068】図7(b)に示す波長フィルタ47は、三
つのガラスのブロック48、49及び50のうちブロッ
ク48及び49を誘電体多層膜51を介して貼り合わ
せ、かつ、ブロック49及び50を誘電体多層膜52を
介して貼り合わせたものである。図7(b)に示すよう
に、波長635nmの入射光44は、ブロック50を介
して誘電体多層膜52に入射角22.5度で入射し、ほ
ぼ完全に透過してブロック49を介して直進する。一
方、波長785nmの入射光45は、図7(b)に示す
ように、ブロック49を介して誘電体多層膜51に入射
角22.5度で入射し、ここでほぼ完全に反射された
後、誘電体多層膜52に入射角22.5度で入射し、こ
こでもほぼ完全に反射されることにより、進行方向が9
0度曲げられてブロック49を介して出射する。一般
に、波長フィルタは誘電体多層膜への入射角が小さいほ
ど設計が容易である。
【0069】図7(a)、(b)に示す波長フィルタ1
3、47で用いられる誘電体多層膜43、51及び52
は、波長635nmの入射光44をほぼ完全に透過さ
せ、波長785nmの入射光45をほぼ完全に反射させ
るように設計されているが、波長785nmの光をほぼ
完全に透過させ、波長635nmの光をほぼ完全に反射
させるように設計することも可能である。この場合は、
図1のモジュール11内の半導体レーザの波長を785
nm、モジュール12内の半導体レーザの波長を635
nmにそれぞれ変更すればよい。
【0070】また、半導体レーザからの出射光の偏光方
向とディスクからの反射光の偏光方向が同じ場合は、波
長フィルタの代わりに偏光ビームスプリッタを用いるこ
とも可能である。例えば、波長635nm、785nm
の光を偏光ビームスプリッタにそれぞれP偏光、S偏光
として入射させることにより、前者はほぼ完全に透過
し、後者はほぼ完全に反射される。
【0071】次に、本発明の光ヘッド装置を再生専用型
のディスクの光ヘッド装置に適用した場合のモジュール
について説明する。図8はこの場合のモジュールの一例
の構成図を示す。同図に示すように、このモジュール
は、半導体レーザ54及び光検出器55を収納したパッ
ケージ56と、半導体レーザ54の出射レーザ光の光路
中にあるパッケージ56の窓部に、スペーサ59を挟ん
で設けられた回折格子57及びホログラム光学素子58
とから構成される。回折格子57及びホログラム光学素
子58は、ガラス基板上にSiO2でパターンが形成さ
れた構造であり、入射光の一部を透過、一部を回折させ
る働きをする。
【0072】次に、このモジュールの動作について説明
するに、半導体レーザ54からの出射レーザ光は、直進
して回折格子57で透過光と±1次回折光の三つの光に
分けられ、それぞれホログラム光学素子58を約50%
が透過して図示しないディスクに向かう。ディスクで反
射された三つの光は、それぞれホログラム光学素子58
に入射してここで±1次回折光として約40%が回折さ
れ、回折格子57を透過して光検出器55で受光され
る。
【0073】図9は図8のモジュールにおける半導体レ
ーザ54の光検出器55への実装形態の各例を示す。図
9(a)はガラスのミラーを用いた場合である。半導体
レーザ54は、光検出器55上にヒートシンク61を介
して設置されている。半導体レーザ54から側方に出射
された光は、ガラスのミラー62の傾斜面で反射されて
図の上方に向かう。
【0074】また、図9(b)は光検出器55にエッチ
ングで形成されたミラーを用いた場合である。光検出器
55は上部に凹部63と傾斜面のミラー64がエッチン
グで形成され、半導体レーザ54が光検出器55にエッ
チングで形成された凹部63に設置されている。これに
より、半導体レーザ54から側方に出射された光は、光
検出器55にエッチングで形成されたミラー64で反射
されて図の上方に向かう。
【0075】図10(a)は図8のモジュール中の回折
格子57の干渉縞のパターン、図10(b)は図8のモ
ジュール中のホログラム光学素子58の干渉縞のパター
ンをそれぞれ示す。回折格子57は中心付近の領域66
にのみパターンを有する。半導体レーザ54からの出射
光は領域66の内部を通り、ディスクからの反射光は領
域66の外部を通る。
【0076】また、ホログラム光学素子58は図10
(b)に示すように、オフアクシスの同心円状のパター
ンを有し、+1次回折光に対しては凸レンズ、−1次回
折光に対しては凹レンズとしての働きをする。
【0077】図11は図8のモジュール中の光検出器5
5の受光部のパターンと、受光部上の光スポットの配置
の一例を示す。図11において、光検出器55の中央や
や下の位置に半導体レーザ54が設けられ、かつ、半導
体レーザ54の出射光を反射するためのミラー70が設
けられている。また、ミラー70の設置位置を挟んで図
中、左側に受光部71、72及び73が、また右側に受
光部74、75及び76がそれぞれ配置されている。更
に、受光部71、74の図中上側にそれぞれ受光部7
7、78が設けられ、受光部73、76の図中下側にそ
れぞれ受光部79、80が設けられている。 受光部7
1、72及び73全体の受光面積と、受光部74、75
及び76全体の受光面積とは同一で、受光部77、7
8、79及び80の各受光面積とほぼ同一である。
【0078】図8に示した回折格子57の往路の透過光
のうち、復路のホログラム光学素子58の+1次回折光
は、図11に示す3分割された受光部71〜73上に光
スポット81を形成し、復路のホログラム光学素子58
の−1次回折光は、3分割された受光部74〜76上に
光スポット82を形成する。また、回折格子57の往路
の+1次回折光のうち、復路のホログラム光学素子58
の±1次回折光は、それぞれ受光部77、78上に光ス
ポット83、84を形成し、回折格子57の往路の−1
次回折光のうち、復路のホログラム光学素子58の±1
次回折光は、それぞれ受光部79、80上に光スポット
85、86を形成する。
【0079】受光部71〜73、77、79は集光点の
後方に位置しており、受光部74〜76、78、80は
集光点の前方に位置している。受光部71〜80により
それぞれ光電変換して得られた電気信号のレベルをそれ
ぞれV71〜V80で表わすと、フォーカス誤差信号は
公知のスポットサイズ法により、{(V71+V73+
V75)−(V72+V74+V76)}の演算から得
られ、トラック誤差信号は公知の3ビーム法により、
{(V77+V78)−(V79+V80)}の演算か
ら得られる。また、ディスクの再生信号は、(V71+
V72+V73+V74+V75+V76)の演算から
得られる。
【0080】次に、本発明の光ヘッド装置を追記型のデ
ィスク又は書換型の相変化ディスクの光ヘッド装置に適
用した場合のモジュールについて説明する。図12はこ
の場合のモジュールの一例の構成図を示す。同図に示す
ように、このモジュールは、半導体レーザ90、光検出
器91を収納したパッケージ92と、半導体レーザ90
の出射レーザ光の光路中にあるパッケージ92の窓部に
設けられた偏光性ホログラム光学素子93と1/4波長
板94から構成される。
【0081】偏光性ホログラム光学素子93は、図13
に示すように、複屈折性を有するニオブ酸リチウム基板
96上にプロトン交換領域97と位相補償膜98でパタ
ーンが形成された構造であり、入射光のうち常光はすべ
て透過させ、異常光はすべて回折させる働きをする。
【0082】次に、図12のモジュールの動作について
説明するに、半導体レーザ90からの出射光は、偏光性
ホログラム光学素子93に常光として入射してすべて透
過し、1/4波長板94で直線偏光から円偏光に変換さ
れて図示しないディスクに向かう。ディスクからの反射
光は、1/4波長板94に入射して円偏光から直線偏光
に変換された後、偏光性ホログラム光学素子93に異常
光として入射し、±1次回折光として約80%が回折さ
れて光検出器91で受光される。半導体レーザ90の光
検出器91への実装形態は図9と同様である。
【0083】図14は偏光性ホログラム光学素子93の
干渉縞のパターンを示す。同図に示すように、偏光性ホ
ログラム光学素子93は四つの領域101〜104に分
割された構成である。また、偏光性ホログラム光学素子
93の光学軸105は、半導体レーザ90からの出射光
の偏光方向と垂直な方向に設定されている。
【0084】図15は図12に示したモジュールの光検
出器91の受光部のパターンと受光部上の光スポットの
配置の一例を示す。図15において、光検出器91の中
央やや下の位置に半導体レーザ90が設けられ、かつ、
半導体レーザ90の出射光を反射するためのミラー10
7が設けられている。また、ミラー107の設置位置を
挟んで図中、左側に2分割された受光部109及び11
0が、また右側に2分割された受光部111及び112
がそれぞれ配置されている。更に、受光部109、11
1の図中上側にそれぞれ受光部113、114が設けら
れ、受光部110、112の図中下側にそれぞれ受光部
115、116が設けられている。
【0085】図12及び図14に示した偏光性ホログラ
ム光学素子93の領域103からの+1次回折光は、図
15に示すように2分割された受光部109、110の
分割線上に光スポット118を形成し、領域103から
の−1次回折光は受光部116上に光スポット122を
形成する。偏光性ホログラム光学素子93の図14の領
域104からの+1次回折光は、図15に示すように2
分割された受光部111、112の分割線上に光スポッ
ト119を形成し、領域104からの−1次回折光は受
光部115上に光スポット123を形成する。
【0086】また、偏光性ホログラム光学素子93の図
14に示した領域102からの±1次回折光は、図15
に示すように、それぞれ受光部113、116上に光ス
ポット120、124を形成し、図14に示した領域1
01からの±1次回折光は、図15に示すように、それ
ぞれ受光部114、115上に光スポット121、12
5を形成する。
【0087】これらのすべての受光部109〜116に
より光電変換されて得られた電気信号のレベルをそれぞ
れV109〜V116で表わすと、フォーカス誤差信号
は公知のフーコー法により、{(V109+V112)
−(V110+V111)}の演算から得られ、トラッ
ク誤差信号は公知のプッシュプル法により、(V113
−V114)の演算から得られる。また、ディスクの再
生信号は、(V115+V116)の演算から得られ
る。
【0088】次に、本発明の光ヘッド装置を書換型の光
磁気ディスクの光ヘッド装置に適用した場合のモジュー
ルについて説明する。図16はこの場合のモジュールの
一例の構成図を示す。同図に示すように、このモジュー
ルは、半導体レーザ126、光検出器127、マイクロ
プリズム128及び129を収納したパッケージ130
と、半導体レーザ126の出射レーザ光の光路中にある
パッケージ130の窓部にスペーサ133を挟んで設け
られた偏光性回折格子131、ホログラム光学素子13
2から構成されている。偏光性回折格子131は、図1
3に示した偏光性ホログラム光学素子93と同様の構造
であり、入射光のうち常光は一部を透過、一部を回折さ
せ、異常光はすべて回折させる働きをする。
【0089】次に、図16のモジュールの動作について
説明する。図16において、半導体レーザ126からの
出射レーザ光は、ホログラム光学素子132を約80%
が透過し、偏光性回折格子131に常光として入射し、
約90%が透過して図示しないディスクに向かう。一
方、ディスクからの反射光のうち、常光成分の約8%と
異常光成分の約80%は偏光性回折格子131で±1次
回折光として回折され、そのうち+1次回折光はマイク
ロプリズム128を介して、−1次回折光はマイクロプ
リズム129を介して光検出器127で受光される。ま
た、常光成分の約90%は偏光性回折格子131を透過
してホログラム光学素子132に入射し、±1次回折光
として約16%が回折されて光検出器127で受光され
る。半導体レーザ126の光検出器127への実装形態
は図9と同様である。
【0090】図17(a)は図16のモジュール中の偏
光性回折格子131の干渉縞のパターン、図17(b)
は図16のモジュール中のホログラム光学素子132の
干渉縞のパターンをそれぞれ示す。偏光性回折格子13
1の光学軸135は、半導体レーザ126からの出射光
の偏光方向と垂直な方向に設定されている。また、ホロ
グラム光学素子132は図17(b)に示すように中心
付近にのみ、四つの領域136〜139に分割されたパ
ターンを有している。
【0091】ディスクからの反射光のうち、偏光性回折
格子131の透過光は領域136〜139の内部を通
り、偏光性回折格子131の±1次回折光は領城136
〜139の外部を通る。ホログラム光学素子132の領
域136、137はオフアクシスの同心円状のパターン
を有し、+1次回折光に対しては凸レンズ、−1次回折
光に対しては凹レンズとしての働きをする。
【0092】図18は図16のモジュール中のマイクロ
プリズム128の構成を示す。マイクロプリズム128
は、三つのガラスのブロック141、142及び143
のうち、ブロック141と142を誘電体多層膜145
を介して貼り合わせ、ブロック142と143を誘電体
多層膜146を介して貼り合わせたものである。
【0093】この構成のマイクロプリズム128によれ
ば、入射光147のP偏光成分はブロック142、誘電
体多層膜146及びブロック143をほぼ完全に透過し
て透過光148となる。一方、入射光147のS偏光成
分は誘電体多層膜146、145で二回ほぼ完全に反射
され、更にブロック142を透過して反射光149とな
る。マイクロプリズム129の構成も図18と同様であ
る。
【0094】図19は図16に示したモジュール中の光
検出器127の受光部のパターンと、受光部上の光スポ
ットの配置の一例を示す。図19において、光検出器1
27の中央やや下の位置に半導体レーザ126が設けら
れ、かつ、半導体レーザ126の出射光を反射するため
のミラー150が設けられている。また、図中、左斜め
上に受光部151及び152が設けられ、右斜め下に受
光部153及び154が設けられている。
【0095】また、ミラー150の設置位置を挟んで図
中、左側に3分割された受光部155、156及び15
7が、また右側に3分割された受光部158、159及
び160がそれぞれ配置されている。更に、受光部15
5、158の図中上側にそれぞれ受光部161、162
が設けられ、受光部157、160の図中下側にそれぞ
れ受光部163、164が設けられている。
【0096】この光検出器127において、図16に示
した偏光性回折格子131からの+1次回折光は、マイ
クロプリズム128を検光子として図18に示したよう
に透過光と反射光に分離され、透過光は図19に示すよ
うに受光部151上に光スポット171を形成し、反射
光は受光部152上に光スポット172を形成する。ま
た、偏光性回折格子131からの−1次回折光は、マイ
クロプリズム129を検光子として透過光と反射光に分
離され、透過光は図19に示すように受光部153上に
光スポット173を形成し、反射光は受光部154上に
光スポット174を形成する。
【0097】一方、ホログラム光学素子132の図17
(b)に示した領域136、137からの+1次回折光
は、図19に示すように3分割された受光部155〜1
57上にそれぞれ光スポット175、176を形成し、
上記領域136、137からの−1次回折光は、3分割
された受光部158〜160上にそれぞれ光スポット1
77、178を形成する。受光部155〜157は集光
点の後方に位置しており、受光部158〜160は集光
点の前方に位置している。
【0098】また、ホログラム光学素子132の図17
(b)に示した領域138からの±1次回折光は、図1
9に示すように、それぞれ受光部161、164上に光
スポット179、181を形成する。更に、ホログラム
光学素子132の図17(b)に示した領域139から
の±1次回折光は、図19に示すように、それぞれ受光
部162、163上に光スポット180、182を形成
する。
【0099】この光検出器127におけるすべての受光
部151〜164によりそれぞれ光電変換されて得られ
た電気信号のレベルをそれぞれV151〜V164で表
わすと、フォーカス誤差信号は公知のスポットサイズ法
により、{(V155+V157+V159)−(V1
56十V158+V160)}の演算から得られ、トラ
ック誤差信号は公知のプッシュプル法により、{(V1
61+V164)−(V162+V163)}の演算か
ら得られる。また、ディスクの再生信号は、{(V15
1+V153)−(V152+V154)}の演算から
得られる。
【0100】なお、図1に示した本発明の光ヘッド装置
の実施の形態は、小型化のために半導体レーザと検出光
学系を内蔵した二個のモジュール11及び12を用いた
構成であるが、本発明はこれに限定されるものではな
く、半導体レーザと検出光学系を別々に設けた二組のブ
ロックを用いた構成も可能である。また、開口制限付ホ
ログラム光学素子25のホログラム部の対物レンズの有
効径よりも小なる直径の円形領域内の断面形状は、4レ
ベル以上の階段数の階段形状でもよい。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の光源からの第1の光と第2の光源からの第2の光
とを合波して光記録媒体に導く一方、光記録媒体からの
反射光を分波する光合波・分波手段と対物レンズとの間
に開口制限付ホログラム光学素子を設け、この開口制限
付ホログラム光学素子のホログラム部の、対物レンズの
有効径よりも小径の円形領域の中心部分とその円形領域
の外側の周辺部分とで回折効率を変えるようにしたた
め、開口制限付ホログラム光学素子における第1の波長
の透過光と+1次回折光に対する実効的な開口数を変化
させることができる。
【0102】また、本発明においては、開口制限付ホロ
グラム光学素子の開口制限部により、第1の波長に対し
ては入射光を開口制限することなくすべて透過させ、第
2の波長に対しては入射光の光束断面の中心部分(対物
レンズの有効径より小径の円形領域)のみを透過させる
ようにしたため、開口制限付ホログラム光学素子におけ
る第2の波長の透過光に対する実効的な開口数を、第1
の波長とは独立に設定することが可能である。
【0103】従って、本発明によれば、基板厚さの異な
る二種類の光記録媒体と同じ基板厚さで記録密度が異な
る二種類の光記録媒体に対して、最適な波長と対物レン
ズの実効的な開口数を選択することができ、開口制限付
ホログラム光学素子を透過した第1の波長の光を用いて
第1の記録密度で情報が記録された第1の基板厚さの光
記録媒体の記録情報を再生でき、第1の波長の+1次回
折光を用いて、第2の基板厚さの光記録媒体の記録情報
を再生でき、第2の波長の開口制限付ホログラム光学素
子の透過光を用いて、第2の記録密度で情報が記録され
た第1の基板厚さの光記録媒体の記録情報を再生するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッド装置の第1の実施の形態の構
成を示す図である。
【図2】本発明の光ヘッド装置の第1の実施の形態に用
いる開口制限付ホログラム光学素子の平面図である。
【図3】図2の開口制限付ホログラム光学素子の断面図
である。
【図4】本発明の光ヘッド装置の第2の実施の形態に用
いる開口制限付ホログラム光学素子の平面図である。
【図5】図4の開口制限付ホログラム光学素子の断面図
である。
【図6】図4の開口制限付ホログラム光学素子のホログ
ラム部の断面拡大図である。
【図7】本発明の光ヘッド装置の実施の形態に用いる波
長フィルタの構成を示す図である。
【図8】図1の実施の形態を再生専用型のディスクに適
用した場合のモジュールの構成を示す図である。
【図9】図8のモジュールにおける半導体レーザの光検
出器への実装形態を示す図である。
【図10】図8のモジュールにおける回折格子およびホ
ログラム光学素子の干渉縞のパターンを示す図である。
【図11】図8のモジュールにおける、光検出器の受光
部のパターンと受光部上の光スポットの配置の一例を示
す図である。
【図12】本発明の光ヘッド装置の実施の形態を追記型
のディスクまたは書換型の相変化ディスクに適用した場
合のモジュールの構成を示す図である。
【図13】図12のモジュールにおける、偏光性ホログ
ラム光学素子の一例の構造を示す図である。
【図14】図12のモジュールにおける、偏光性ホログ
ラム光学素子の干渉縞のパターンを示す図である。
【図15】図12のモジュールにおける、光検出器の受
光部のパターンと受光部上の光スポットの配置を示す図
である。
【図16】本発明の光ヘッド装置の実施の形態を書換型
の光磁気ディスクに適用した場合のモジュールの構成を
示す図である。
【図17】図16のモジュールにおける、偏光性回折格
子およびホログラム光学素子の干渉縞のパターンを示す
図である。
【図18】図16のモジュールにおける、マイクロプリ
ズムの構成を示す図である。
【図19】図16のモジュールにおける、光検出器の受
光部のパターンと受光部上の光スポットの配置を示す図
である。
【図20】従来の光ヘッド装置の一例の構成を示す図で
ある。
【図21】図20の装置で用いるホログラム光学素子の
平面図である。
【図22】図20の装置で用いるホログラム光学素子の
断面図である。
【符号の説明】
11、12 モジュール 13、47 波長フィルタ 14 コリメータレンズ 15、25 開口制限付ホログラム光学素子 16 対物レンズ 17 基板厚さ0.6mmのディスク 18 基板厚さ1.2mmのディスク 19、26、28、36 ガラス基板 20、27 ホログラム 21、30 波長フィルタ膜 22、31、98 位相補償膜 23、32 開口制限部 29、57 回折格子 33 接着剤 35 SiO2 41、42、48〜50、141〜143 ブロック 43、51、52、145、146 誘電体多層膜 44、45、147 入射光 54、90、126 半導体レーザ 55、91、127 光検出器 56、92、130 パッケージ 58、132 ホログラム光学素子 59、133 スペーサ 61 ヒートシンク 62、64、70、107、150 ミラー 63 凹部 66、101〜104、136〜139 領域 71〜80、109〜116、151〜164 受光部 81〜86、118〜125、171〜182 光スポ
ット 93 偏光性ホログラム光学素子 94 1/4波長板 96 ニオブ酸リチウム基板 97 プロトン交換領域 105、135 光学軸 128、129 マイクロプリズム 131 偏光性回折格子 148 透過光 149 反射光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の波長の第1の光を出射する第1の
    光源と、 前記第1の波長とは異なる第2の波長の第2の光を出射
    する第2の光源と、 前記第1の光源からの前記第1の光と前記第2の光源か
    らの前記第2の光とを合波して、第1又は第2の基板厚
    さの光記録媒体に導く一方、該光記録媒体からの反射光
    を分波する光合波・分波手段と、 前記光合波・分波手段で合波された光を前記光記録媒体
    に集光した後該光記録媒体上で反射させ、反射光は透過
    させると共に、自身の出射光が前記第1の基板厚さの光
    記録媒体の基板を透過する際に生じる球面収差を打ち消
    す第1の球面収差を有する対物レンズと、 前記光合波・分波手段と前記対物レンズとの間に設けら
    れた開口制限付ホログラム光学素子と、 前記光合波・分波手段により分波された前記第1の波長
    の反射光を受光する第1の光検出光学系と、 前記光合波・分波手段により分波された前記第2の波長
    の反射光を受光する第2の光検出光学系とを有する光ヘ
    ッド装置であって、 前記開口制限付ホログラム光学素子は、少なくとも透過
    光である0次光と+1次回折光を発生すると共に、前記
    第1の波長の+1次回折光に対し、前記対物レンズから
    の出射光が前記第2の基板厚さの光記録媒体の基板を透
    過する際に生じる第2の球面収差と前記対物レンズが有
    する第1の球面収差との和を打ち消す第3の球面収差を
    有するホログラム部が形成されていると共に、前記第1
    の波長の入射光に対してはすべて透過させ、前記第2の
    波長の入射光に対しては光束断面の中心部分のみを透過
    させる開口制限部が形成されており、 前記第1の光源から出射され、前記開口制限付ホログラ
    ム光学素子を透過した前記第1の光を用いて、第1の記
    録密度で情報が記録された前記第1の基板厚さの前記光
    記録媒体の記録情報を再生し、前記第1の光源から出射
    され、前記開口制限付ホログラム光学素子で回折された
    前記+1次回折光を用いて、前記第2の基板厚さの前記
    光記録媒体の記録情報を再生し、前記第2の光源から出
    射され、前記開口制限付ホログラム光学素子を透過した
    前記第2の光を用いて、第2の記録密度で情報が記録さ
    れた前記第1の基板厚さの前記光記録媒体の記録情報を
    再生することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記開口制限付ホログラム光学素子の前
    記ホログラム部は、基板上に設けられた同心円状パター
    ンのホログラムからなり、該ホログラムの断面形状は前
    記対物レンズの有効径よりも小なる直径の円形領域の外
    側では矩形状で、該円形領域内では矩形とは異なる形状
    であることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記開口制限付ホログラム光学素子の前
    記ホログラム部を構成するホログラムの断面形状は前記
    円形領域内では鋸歯形状若しくは階段形状であることを
    特徴とする請求項2記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記開口制限付ホログラム光学素子の前
    記開口制限部は、前記対物レンズの有効径よりも小なる
    直径の円形領域の外側で、かつ、基板上の前記ホログラ
    ム部が形成された面と反対側の面に設けられた波長フィ
    ルタ膜と、該波長フィルタ膜上に設けられた位相補償膜
    とからなり、前記円形領域の外側では前記第1の波長の
    第1の光はほぼ完全に透過させ、前記第2の波長の第2
    の光はほぼ完全に反射させ、前記円形領域内に入射した
    光は前記第1及び第2の光共に完全に透過させる構成で
    あることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記開口制限付ホログラム光学素子の前
    記開口制限部は、第1の基板の表面の前記対物レンズの
    有効径よりも小なる直径の円形領域の外側に回折格子及
    び波長フィルタ膜が設けられ、該第1の基板の裏面の該
    円形領域の外側に位相補償膜が設けられ、表面に前記ホ
    ログラム部が形成された第2の基板の裏面と該第1の基
    板の表面を接着剤で張り合せた構成であり、前記円形領
    域の外側では前記第1の波長の第1の光はほぼ完全に透
    過させ、前記第2の波長の第2の光はほぼ完全に反射回
    折させ、前記円形領域内に入射した光は前記第1及び第
    2の光共に完全に透過させる構成であることを特徴とす
    る請求項1記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記開口制限付ホログラム光学素子の前
    記ホログラム部は、基板上に同心円状に設けられたホロ
    グラムからなり、該ホログラムの断面形状は前記対物レ
    ンズの有効径よりも小なる直径の円形領域の外側では矩
    形状で、該円形領域内では矩形とは異なる形状であり、
    前記開口制限付ホログラム光学素子の前記開口制限部の
    前記円形領域の直径は、該ホログラム部の円形領域の直
    径よりも小であることを特徴とする請求項4又は5記載
    の光ヘッド装置。
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