JPH0972707A - 多機能検出装置 - Google Patents

多機能検出装置

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JPH0972707A
JPH0972707A JP25198095A JP25198095A JPH0972707A JP H0972707 A JPH0972707 A JP H0972707A JP 25198095 A JP25198095 A JP 25198095A JP 25198095 A JP25198095 A JP 25198095A JP H0972707 A JPH0972707 A JP H0972707A
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JP
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signal
speed
digital
output
phase
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JP25198095A
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Tatsuya Nakajima
達也 中島
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SG KK
Original Assignee
SG KK
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Publication date
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  • Electric Clocks (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御対象の位置、速度、タイミング信号など
に関する複数種類の信号を1つの位置検出器を用いて同
時に検出できるようにする。 【解決手段】 1つの絶対位置検出手段から出力される
デジタルの絶対位置信号に基づいて、アナログ位置出力
手段はアナログ位置信号を、デジタル速度演算手段はデ
ジタル速度信号を、第1のパルス発生手段はインクリメ
ンタルパルスを、第2のパルス発生手段はタイミングパ
ルスをそれぞれ出力し、アナログ速度出力手段はデジタ
ルの速度信号に基づいてアナログ速度信号を出力する。
これによって、検出器が1台であっても複数の検出項目
を検出することができるので、コストを低減できると共
に、1台の検出器を取り付けるだけでよいので取り付け
場所を節約でき、故障なども減少するので、保守点検が
容易になるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象の位置、
速度、タイミング信号などに関する複数種類の信号を1
つの位置検出器を用いて同時に検出することのできる多
機能検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御対象となる工作機械などの動
作を制御する場合には、その工作機械の各種検出項目に
対して個別の検出器(例えば、位置検出器、速度検出
器、リミットスイッチなど)をその検出項目毎に設け、
それぞれ独立に検出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検出項
目毎に検出器を設けていたのでは、コストが高くなると
共に検出器自体の取付作業や保守点検などに多大の労力
と時間を要するようになり、問題となっていた。本発明
は、1個の検出器で複数の検出項目を同時に検出するこ
とのできる多機能検出装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多機能検出
装置は、制御対象の位置を検出し、デジタルの絶対位置
信号を出力する絶対位置検出手段と、前記絶対位置検出
手段からの絶対位置信号をアナログの位置信号に変換し
て出力するアナログ位置出力手段と、前記絶対位置検出
手段からの絶対位置信号に基づいてデジタルの速度信号
を算出して出力するデジタル速度演算手段と、前記デジ
タル速度演算手段からのデジタルの速度信号をアナログ
の速度信号に変換して出力するアナログ速度出力手段
と、前記絶対位置検出手段からの絶対位置信号に基づい
てインクリメンタルパルスを出力する第1のパルス発生
手段と、前記絶対位置検出手段からの絶対位置信号に基
づいてリミットスイッチやカムスイッチなどのオン/オ
フ出力に対応したタイミングパルスを出力する第2のパ
ルス発生手段とを具えたものである。本発明に係る多機
能検出装置では、1つの絶対位置検出手段から出力され
るデジタルの絶対位置信号に基づいて、アナログ位置信
号、デジタル速度信号、アナログ速度信号、インクリメ
ンタルパルス、タイミングパルスの複数の検出信号を出
力することができ、検出器が1台で複数の検出項目を検
出することができるので、コストを低減できると共に、
1台の検出器を取り付けるだけでよいので取り付け場所
を節約でき、故障なども減少するので、保守点検が容易
になるという効果がある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の多機能検出装置の全
体システムの構成を示す図である。位置検出器1は検出
対象物の絶対位置を検出することのできる誘導型の位相
シフト型アブソリュート位置センサであり、位置変換器
2からの正弦波信号sinωt及び余弦波信号cosω
tによって励磁され、その結果、検出対象物の回転位置
又は直線位置に対応しただけ電気的位相角度の位相シフ
トした信号Yを位置変換器2に出力するものである。こ
の位相シフト型アブソリュート位置センサの詳細構成に
ついては後述する。この位相シフト型アブソリュート位
置センサには直線型と回転型とがあり、それぞれの制御
対象となる機械などの構造に応じたものが適宜取り付け
られる。
【0006】位置変換器2は位置検出器1に励磁信号
(正弦波信号sinωt及び余弦波信号cosωt)を
供給すると共に位置検出器1からの信号Yに基づいてデ
ジタルの絶対位置信号Dxを生成し、そのデジタルの絶
対位置信号DxをD/A変換器3、速度演算手段4、第
1のパルス発生手段6及び第2のパルス発生手段7にそ
れぞれ出力する。位置変換器2は回転型の場合で1回転
当たり8192分割(13ビット構成のデジタル信号)
のデジタルの絶対位置信号Dxを出力するものとする。
なお、位置変換器2の詳細構成については後述する。
【0007】図2は位置検出器1が回転型の場合の回転
位置センサの詳細構成を示す図である。この回転位置セ
ンサは誘導型の位相シフト型回転位置センサからなるア
ブソリュート型の回転位置センサである。尚、この回転
位置センサの詳細については特開昭57−70406号
公報又は特開昭58−106691号公報にて公知なの
で、ここでは簡単に説明する。
【0008】この回転回転位置センサは、複数の極A〜
Dが円周方向に所定間隔(一例として90度)で設けら
れたステータ5aと、各極A〜Dによって囲まれたステ
ータ5aの空間内に挿入されたロータ5bとを備えてい
る。ロータ5bは、検出対象となるモータ等の回転軸に
結合されており、その回転軸の角度(回転位置)に応じ
て各極A〜Dのリラクタンスを変化させる形状及び材質
からなり、一例として偏心円筒形で構成されている。ス
テータ5aの各極A〜Dには、1次コイル1a〜1d及
び2次コイル2a〜2dがそれぞれ巻き回されている。
そして、対向する2つの極Aと極Cの第1の対及び極B
と極Dの第2の対は差動的に動作するようにコイルが巻
き回され、かつ差動的なリラクタンス変化が生じるよう
に構成されている。
【0009】第1の極の対A及びCに巻かれている1次
コイル1a及び1cは、正弦信号sinωtで励磁さ
れ、第2の極の対B及びDに巻かれている1次コイル1
b及び1cは余弦信号cosωtで励磁されている。そ
の結果、2次コイル2a〜2dからは、それらの合成出
力信号Yが得られる。この合成出力信号Yは、基準信号
となる1次交流信号(1次コイルの励磁信号)sinω
t又はcosωtに対して、ロータ5bの回転角度θに
応じた電気的位相角度だけ位相シフトした信号Y=si
n(ωt+φ)である。
【0010】図3は図2のような誘導型の位相シフト型
回転位置センサを用いる場合における位置変換器2の詳
細構成を示す図である。図3の位置変換器2は、1次交
流信号sinωt又はcosωtを発生する基準信号発
生部と、合成出力信号Yの電気的位相ずれφを測定し、
ロータ5bの絶対位置データ(デジタル位置信号Dx)
を算出する位相差検出部とを備える。
【0011】基準信号発生部はクロック発振器9A、同
期カウンタ9B、ROM93a,93b、D/A変換器
94a,94b及びアンプ95a,95bからなり、位
相差検出部はアンプ96、ゼロクロス回路97及びラッ
チ回路98からなる。クロック発振器9Aは高速のクロ
ック信号を発生するものであり、このクロック信号に基
づいて他の回路は動作するようになっている。同期カウ
ンタ9Bはクロック発振器9Aのクロック信号をカウン
トし、そのカウント値をアドレス信号としてROM93
a,93b及びラッチ回路98に出力する。
【0012】ROM93a及び93bは基準交流信号に
対応した振幅データを記憶しており、同期カウンタ9B
からのアドレス信号(カウント値)に応じて基準交流信
号の振幅データを発生する。ROM93aはsinωt
の振幅データを、ROM93bはcosωtの振幅デー
タを記憶している。従って、ROM93a及び93bは
同期カウンタ9Bから同じアドレス信号を入力すること
によって、2種類の基準交流信号sinωt及びcos
ωtを出力する。なお、同じ振幅データのROMを位相
のそれぞれ異なるアドレス信号で読み出しても同様に2
種類の基準交流信号を得ることもできる。
【0013】D/A変換器94a及び94bはROM9
3a及び93bからのデジタルの振幅データをアナログ
信号に変換してアンプ95a及び95bに出力する。ア
ンプ95a及び95bはD/A変換器からのアナログ信
号を増幅し、それを基準交流信号sinωt及びcos
ωtとして1次コイル1a,1c及び1b,1dのそれ
ぞれに印加する。同期カウンタ9Bの分周数をLとする
と、そのLカウント分が基準交流信号の最大位相角2π
ラジアン(360度)に相当する。すなわち、同期カウ
ンタ9Bの1カウント値は2π/Lラジアンの位相角を
示すことになる。
【0014】アンプ96は2次コイル2a〜2dに誘起
された2次電圧の合成値Y=Ksin(ωt+φ)を増
幅して、ゼロクロス回路97に出力する。ゼロクロス回
路97は回転位置検出手段5の2次コイル2a〜2dに
誘起された相互誘導電圧(2次電圧)に基づいて負電圧
から正電圧へのゼロクロス点を検出し、検出信号をラッ
チ回路98に出力する。
【0015】ラッチ回路98は基準交流信号の立上りの
クロック信号にてスタートした同期カウンタのカウント
値をゼロクロス回路97の検出信号の出力時点(ゼロク
ロス点)でラッチする。従って、ラッチ回路98にラッ
チされた値はちょうど基準交流信号と相互誘導電圧(合
成2次出力)との間の位相差(位相ずれ量)となる。こ
の位相差がデジタルの絶対位置信号Dxである。
【0016】すなわち、2次コイル2a〜2dの合成出
力信号Y=sin(ωt+φ)は、ゼロクロス回路97
に与えられる。ゼロクロス回路97は合成出力信号Yの
電気位相角がゼロのタイミングに同期してラッチパルス
をラッチ回路98に出力する。従って、ラッチ回路98
がラッチパルスの立ち上がり応じて同期カウンタ9Bの
カウント値をラッチする。同期カウンタ9Bのカウント
値が一巡する期間と正弦波信号sinωtの1周期とを
同期させる。すると、ラッチ回路98には基準交流信号
sinωtと合成出力信号Y=sin(ωt+φ)との
位相差φに対応するカウント値がラッチされることとな
る。従って、ラッチされた値がデジタル位置信号Dxと
して出力される。尚、ラッチパルスはタイミングパルス
として適宜利用してもよい。
【0017】図4は位置検出器1が直線型の場合の直線
位置センサの詳細構成を示す図である。この直線位置検
出器は誘導型の位相シフト型直線位置センサからなるア
ブソリュート型の位置検出器である。
【0018】この直線位置センサは、図2の回転位置セ
ンサと同じ原理、すなわち位相シフト方式によって直線
位置を検出するものであり、コイルアッセンブリ64
と、ロッド60の一部分に特殊加工の施された磁気目盛
り部6Sとから構成される。コイルアッセンブリ64
は、ロッド60の軸方向に所定間隔をもって配置された
4個の1次コイル1a,1c,1b,1dと、これに対
応して設けられた2次コイル2a,2c,2b,2dと
からなる。コイルアッセンブリ64は、その内部に形成
される円筒空間がロッド60と同心となるようにシリン
ダブロック67内に固定されている。
【0019】ロッド60は鉄等の磁性体で構成され、軸
受け68,69によって保持されている。このロッド6
0は、軸方向に交互に設けられた所定幅のリング状の非
磁性体部66を外周上に有する。この磁性体部65と非
磁性体部66との繰り返しパターンによってロッド60
の外周表面には磁気目盛り部6Sが形成される。この磁
性体部65と非磁性体部66とはコイルアッセンブリ6
4によって形成された磁気回路に対して磁気抵抗の変化
を与えるような構成になっていればどのような材質のも
ので構成してもよい。例えば、非磁性体部66を非磁性
体又は空気等で構成してもよい。また、鉄製のロッド6
0にレーザ焼き付けを行うことにより、磁気的性質を変
化させることにより、互いに透磁率の異なる磁性体部6
5と非磁性体部66とを交互に形成するようにしてもよ
い。
【0020】一例として一つのコイル長を「P/2」
(Pは任意の数)とすると、磁性体部65と非磁性体部
66の交互配列における1ピッチ分の間隔は「P」であ
る。その場合、例えば、磁性体部65と非磁性体部66
の長さは等しく「P/2」であってもよいし、また、必
ずしも等しくなくてもよい。本実施例において、コイル
アッセンブリ64は4つの相で動作するように構成され
いる。図面上では、これらの相に便宜上A,C,B,D
の符号が付されている。
【0021】ロッド60とコイルアッセンブリ64との
位置関係は、ロッド60の磁性体部65の位置に応じて
コイルアッセンブリ64の各相A〜Dに生じるリラクタ
ンスが90度ずつずれるようになっている。例えば、A
相をコサイン(cos)相とすると、C相はマイナスコ
サイン(−cos)相、B相はサイン(sin)相、D
相はマイナスサイン(−sin)相となるように構成さ
れている。
【0022】図3の実施例では、各相A〜D毎に個別に
1次コイル1a,1c,1b,1d及び2次コイル2
a,2c,2b,2dがそれぞれ設けられている。各相
A〜Dの2次コイル2a,2c,2b,2dはそれぞれ
に対応する1次コイル1a,1c,1b,1dの外側に
巻かれている。
【0023】各1次コイル1a,1c,1b,1d及び
2次コイル2a,2c,2b,2dの長さは、前述のよ
うに「P/2」である。図3の例では、A相のコイル1
a,2aとC相のコイル1c,2cとが隣合って設けら
れており、B相のコイル1b,2bとD相のコイル1
d,2dも隣合って設けられている。また、A相とB相
又はC相とD相のコイル間隔は「P(n±1/4)」
(nは任意の自然数)である。
【0024】この構成によって、ロッド60が軸受け6
8,69を滑ることによって、ロッド60とコイルアッ
センブリ64との間の相対的な位置関係に直線変位が生
じて、各相A〜Dにおける磁気回路のリラクタンスが距
離「P」を一周期として周期的に変化し、しかもそのリ
ラクタンス変化の位相が各相A〜D毎に90度ずつずれ
るようにすることができる。従って、A相とC相は18
0度ずれ、B相とD相も180度ずれる。
【0025】1次コイル1a,1c,1b,1d及び2
次コイル2a,2c,2b,2dの結線形式は図3に示
される回転位置センサの場合と同じにする。図3におい
て、A相とC相の1次コイル1a及び1cは正弦信号s
inωtで互いに同相に励磁され、2次コイル2a及び
2cの出力は逆相で加算されるように結線されている。
同様に、B相とD相の1次コイル1b及び1dは余弦信
号cosωtで互いに同相に励磁され、2次コイル2b
及び2dの出力は逆相で加算されるように結線されてい
る。2次コイル2a,2c,2b,2dの出力は最終的
に加算され、出力信号Yとして位置変換器2に取り込ま
れる。
【0026】この出力信号Yは、ロッド60の磁性体部
65とコイルアッセンブリ64との間の相対的な直線位
置に応じた位相角φだけ基準交流信号(sinωt,c
osωt)を位相シフトしたものとなる。その理由は、
各相A〜Dのリラクタンスが90度ずつずれており、か
つ一方の対(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号
の電気的位相が90度ずれているためである。従って、
出力信号YはY=Ksin(ωt+φ)となる。ここ
で、Kは定数である。
【0027】リラクタンス変化の位相φは磁性体部65
の直線位置に所定の比例係数(又は関数)に従って比例
しているので、出力信号Yにおける基準信号sinωt
(又はcosωt)からの位相ずれφを測定することに
より直線位置を検出することができる。但し、位相ずれ
量φが全角2πのとき、直線位置は前述の距離Pに相当
する。すなわち、出力信号Yにおける電気的位相ずれ量
φによれば、距離Pの範囲内でのアブソリュートな直線
位置が検出できるのである。この電気的位相ずれ量φを
測定することによって、距離Pの範囲内の直線位置を高
い分解能で精度よく割り出すことが可能となる。
【0028】なお、ロッド60における磁気目盛り部6
Sは磁性体部65と非磁性体部66に限らず、磁気抵抗
変化を生ぜしめることのできるその他の材質を用いても
よい。例えば、銅等のように導電率の高い材質と鉄等の
ように導電率の低い材質(非導電体でもよい)との組合
せ(導電率の異なる材質)により磁気目盛り部6Sを形
成し、渦電流損に応じた磁気抵抗変化を生ぜしめるよう
にしてもよい。その場合、鉄等のロッド60の表面に銅
メッキ等により良導電体のパターンを形成するようにし
てもよい。パターンの形状等は磁気抵抗の変化を効率よ
く生ぜしめるものであれば、いかなる形状のものでもよ
い。なお、ロッド60の直線運動をラックアンドピニオ
ンを用いて回転運動に変換し、そのピニオンの回転位置
を図2の回転位置センサで検出するようにしてもよい。
図2又は図4に示すような位相シフト型の回転位置セン
サ又は直線位置センサの合成出力信号Y=sin(ωt
+φ)は絶対的な位相差信号として出力されているの
で、ノイズの影響を受けにくいという特徴を有する。ま
た、図2の回転回転位置センサは、一回転の範囲をアブ
ソリュートに検出するものであるが、このようなアブソ
リュートセンサを複数個組み合わせることによって多回
転にわたってアブソリュート位置を検出することができ
る。
【0029】D/A変換器3は位置変換器2からのデジ
タル位置信号Dxを入力し、所定の電圧値をピークとす
るアナログの位置信号Axに変換して外部に出力する。
【0030】速度演算手段4は位置変換器2からのデジ
タル位置信号Dxを入力し、所定の単位時間当たりの変
化量に基づいたデジタル演算により制御対象物のデジタ
ル速度信号Dvを算出して外部に出力する。
【0031】図5は速度演算手段4の詳細構成を示す図
である。上述の位置変換器2からは、検出対象の回転位
置又は直線位置に応答してその検出対象の現在位置を示
すデジタル位置信号Dxが出力される。このデジタル位
置信号Dxは、基準交流信号の電気的周期に一義的に依
存し、検出対象の速度には全く依存しないものである。
例えば、基準交流信号の周波数が1kHzであれば、
0.001秒毎にデジタル位置信号Dxは出力される。
従って、検出対象が時間的に変位した場合、すなわちロ
ータ5bが回転したりロッド60が移動したりすると、
その変位のレートつまり速度に従ってそのデジタル位置
信号Dxの値は時々刻々と変化する。
【0032】1段につき1つのデジタル位置信号Dxの
全ビットをストアし得るN段のシフトレジスタ41の1
段目に位置変換器2から出力されるデジタル位置信号D
xが与えられる。シフトレジスタ41はサンプリングパ
ルスSPによってシフト制御される。サンプリングパル
スSPが発生したとき、シフトレジスタ41の1段目に
位置変換器2からの現在のデジタル位置信号がサンプリ
ングされ、同時に格段のデジタル位置信号が次段にシフ
トされる。こうして、位置変換器2から出力されるデジ
タル位置信号Dxが時間の経過に従って次々にサンプリ
ングされ、サンプリングされたものが相次いでシフトレ
ジスタ41に記憶される。
【0033】位置変換器2からのデジタル位置信号Dx
が演算器(引き算器)42のS入力に与えられ、シフト
レジスタ41のN段目の出力DxNが演算器42のT入
力に与えられる。演算器42はT−SつまりDxN−D
xなる引き算を行い(逆のS−Tでもよい)、現在のサ
ンプリングタイミングのデジタル位置信号DxとそのN
回前にサンプリングしたデジタル位置信号DxNとの差
分ΔDxを求める。なお、演算器42のS入力に与える
デジタル位置信号はシフトレジスタ41の任意の段の出
力信号であってもよく、要するにT入力とS入力に加わ
るデジタル位置信号のサンプリングタイミングが所定回
数分ずれていればよい。
【0034】こうして演算器42から出力されたデジタ
ル位置信号の差分ΔDxは、サンプリングパルスSのN
周期に相当する単位時間当たりの検出対象の変位量を表
しており、検出対象のデジタル速度信号Dvに対応して
いる。
【0035】ところで、図5のように差分ΔDx(つま
りデジタル速度信号Dv)を測定するための単位時間を
固定した場合、広範囲の速度領域すべてにわたって効率
的な速度検出を行うのは困難である。例えば、上記単位
時間(Nの値)を高速検出に適したものに設定したとす
ると、低速域では十分な有効桁を持つ差分ΔDxが得ら
れない。反対に、上記単位時間(Nの値)低速検出に適
したものに設定すると、高速域では不必要に多くの有効
桁を持つ差分ΔDxが得られてしまい、またそのために
演算器42のビット数を徒に多く設けなければならなく
なる。一般に速度検出においては、高速域と低速域の検
出分解能を同じにする必要はなく、高速になるほど下位
桁を無視して、どの速度領域でも同じ程度の有効桁で速
度検出が行えるようにするのが効率的である。例えば、
100rpm台の回転速度では1rpm単位の精度で
(つまり有効桁3桁で)速度検出し、1000rpm台
の回転速度では10rpm単位の精度で(つまり同じく
有効桁3桁で)速度検出するようにするのが効率的であ
り、実用上十分である。
【0036】このような観点から、演算器42で演算す
るデジタル位置信号Dx,DxN間のサンプリング回数
差Nの値を可変設定するようにした例が図6に示されて
いる。図5ではNをある固定された整数として扱ってい
るが、図6ではNは可変の整数である。シフトレジスタ
41の段数Mは固定の整数であり、Nの最大設定可能値
がMである。シフトレジスタ41の格段に記憶されてい
る相次いでサンプリングされたデジタル位置信号Dxが
データセレクタ43に夫々入力される。
【0037】N設定手段44は上記Nの値を可変設定す
るものであり、この回路14で設定したNの値を示すデ
ータがデータセレクタ43の選択制御入力に加えられ、
このNの値に対応するシフトレジスタ41の1つの段が
選択され、その段に記憶されているデジタル位置信号を
DxNとして演算器42のT入力に与える。なお、図6
では演算器42のS入力に位置変換器2からのデジタル
位置信号Dxが与えられているが、この代わりにシフト
レジスタ41の1段目の出力を与えてもよい。
【0038】N設定手段44には演算器42で求められ
た差分ΔDx(つまりデジタル速度信号Dv)が与えら
れており、検出対象の速度(速度領域)に応じてNの値
を自動的に設定するようになっている。もちろん、Nの
値をマニュアル的に切り換えてもよいことは言うまでも
無い。
【0039】図7にN設定手段44の一例を示す。図7
に示すように、N設定手段44はNテーブル45と、こ
のNテーブル45から読み出したN値データを一時的に
記憶するバッファレジスタ46とから構成される。Nテ
ーブル45は演算器42からの差分データΔDx(デジ
タル速度信号Dx)とバッファ46から与えられるN値
データとをアドレスとして、そのアドレスに応じたN値
データをバッファ46に出力する。N値データは差分デ
ータΔDxを重み付けるものであり、両者によって実際
の速度が特定されるようになっている。
【0040】Nテーブル45は複数の速度領域に対応し
たNの値を予め記憶したものであり、入力された差分デ
ータΔDxと現在のN値データとの組み合わせによって
特定される速度に応じたN値データを出力する。ここ
で、Nの値は速度に反比例するような関係で設定されて
いる。例えば、現在の速度が所定の最低速度領域に属す
るときシフトレジスタ41の最終段(M段目)の出力を
選択し、速度領域が徐々に大きくなるに連れて順次前の
段から出力を選択するようになっている。
【0041】図8はN設定手段44の別の例を示す図で
ある。図8のN設定手段は比較器47とアップ/ダウン
カウンタ48とから構成される。比較器47は所定の上
限基準値Rmaxと、下限基準値Rminと、演算器4
2からの差分データΔDxとを比較判定し、その判定結
果をアップ/ダウンカウンタ48に出力する。すなわ
ち、差分データΔDxが上限基準値Rmaxよりも大き
い場合にはダウン信号をアップ/ダウンカウンタ48に
出力し、差分データΔDxが下限基準値Rminよりも
小さい場合にはアップ信号をアップ/ダウンカウンタ4
8に出力する。
【0042】アップ/ダウンカウンタ48は、比較器4
7からのダウン信号又はアップ信号の入力に応じてカウ
ント値をダウンしたりアップしたりする。従って、アッ
プ/ダウンカウンタ48は差分データΔDxがRmin
≦ΔDx≦Rmaxの範囲内にある場合にはカウント動
作を行わずに、そのときのN値データを保持する。例え
ば、速度が増加してΔDx>Rmaxとなると、比較器
47からのダウン信号に応じてアップ/ダウンカウンタ
48はNの値を1だけダウンカウント(減少)する。逆
に、速度が減少してΔDx<Rminとなると、比較器
47からのアップ信号に応じてアップ/ダウンカンウタ
48はNの値を1だけアップカウント(増加)する。
【0043】図6の速度演算手段の構成例において、演
算器42からの差分データΔDx(すなわちデジタル速
度信号Dv)は検出した速度の有効桁を示しており、N
設定回路44で現在設定しているNの値を示すデータ
(N値データ)は上記速度の有効桁データΔDxの重み
を示している。従って、差分データΔDxとN値データ
とを用いて速度の絶対値が特定される。
【0044】なお、図6では、サンプリングパルスSの
周期を変えずにサンプリング回数の差(N)を変えるこ
とにより差分データΔDxの演算単位時間を切り換える
場合について説明したが、サンプリング回数の差(N)
は一定のままサンプリングパルスSの周期をN設定回路
14の出力に応じて切り換えるようにしてもよいし、サ
ンプリング回数の差(N)とサンプリングパルスSの周
期の両方を切り換えるようにしてもよい。
【0045】D/A変換器5は速度演算手段4からのデ
ジタル速度信号Dvを入力し、所定の電圧値をピークと
するアナログの速度信号Avに変換して外部に出力す
る。
【0046】第1のパルス発生手段6は位置変換器2か
らのデジタルの絶対位置信号DxをA相パルス、B相パ
ルス、Z相パルスからなるインクリメンタルパルス信号
Inに変換する。具体例としては、例えば、第1のパル
ス発生手段6はデジタルの位置信号Dxをアドレスとし
て入力し、1回転当たり所定数のパルスを出力可能なよ
うに所定のアドレス位置に予めインクリメンタル出力パ
ターンの書き込まれたROMで構成される。
【0047】例えば、デジタル位置信号Dxが1回転当
たり8192分割(13ビット構成のデジタル信号)さ
れたものの場合、そのデジタル位置信号Dxのアドレス
16個分で1パルスを出力するようなインクリメンタル
出力パターンを予め書き込んでおくことによって、その
デジタル位置信号Dzの入力に応じて1回転当たり51
2パルスのA相パルス及びB相パルスを出力することが
できる。なお、アドレス13個分及び14個分で1パル
スを出力するようなインクリメンタル出力パターンを交
互に書き込んでおくことによって1回転当たりに出力さ
れるパルス数を約600個とすることができるし、これ
以外にもイクリメンタル出力パターンを所定数のアドレ
スに応じて1パルス出力するようなものとすれば、その
1回転当たり出力さるパルス数を適宜選択できることは
いうまでもない。
【0048】第2のパルス発生手段7は位置変換器2か
らのデジタルの絶対位置信号Dxに応じたリミットスイ
ッチやカムスイッチなどのオン/オフ出力信号(タイミ
ングパルス信号)Tpを出力する。第1のパルス発生手
段の具体例としては、例えばメモリを使った変換テーブ
ルで構成され、カムスイッチのオン/オフ出力信号Tp
を出力する場合には、デジタル位置信号Dxの全回転範
囲(0度〜360度の範囲)にわたる個々の回転位置を
アドレスとし、そのアドレス位置にカムスイッチのオン
/オフ状態に応じたハイレベル“1”又はローレベル
“0”のデータを記憶する。すなわち、前記メモリを使
った変換テーブルは、カムスイッチオンとなる回転位置
に対応するアドレスではスイッチオンを示すハイレベル
“1”のカムスイッチ出力信号を夫々記憶し、カムスイ
ッチオフとなる回転位置に対応するアドレスではスイッ
チオフを示すローレベル“0”のカムスイッチ出力信号
を夫々記憶する。
【0049】オン/オフ設定手段8は、デジタル位置信
号Dxに応じたリミットスイッチやカムスイッチなどの
オン/オフ出力信号に対応したローレベル“0”及びハ
イレベル“1”のデータを第2のパルス発生手段7に書
込み設定するものである。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、1個の検出器で複数の
検出項目を同時に検出することができるので、従来のよ
うに個々の検出項目毎に検出器を設ける必要がなくな
り、コストを低減でき、取り付け場所を節約でき、保守
点検が容易になるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多機能検出装置のシステム構成を示
す図である。
【図2】 図1の位置検出器が回転型の場合の回転位置
センサの詳細構成を示す図である。
【図3】 図2のような誘導型の位相シフト型回転位置
センサを用いる場合における位置変換器の詳細構成を示
す図である。
【図4】 図1の位置検出器が直線型の場合の直線位置
センサの詳細構成を示す図である。
【図5】 図1の速度演算手段の詳細構成を示す図であ
る。
【図6】 図5の速度演算手段の別の実施例を示す図で
ある。
【図7】 図6のN設定手段の一例を示す図である。
【図8】 図6のN設定手段の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1…位置検出器、2…位置変換器、3…D/A変換器、
4…速度演算手段、5…D/A変換器、6…第1のパル
ス発生手段、7…第2のパルス発生手段、8…オン/オ
フ設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G04G 3/00 G04G 3/00 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の位置を検出し、デジタルの絶
    対位置信号を出力する絶対位置検出手段と、 前記絶対位置検出手段からの絶対位置信号をアナログの
    位置信号に変換して出力するアナログ位置出力手段と、 前記絶対位置検出手段からの絶対位置信号に基づいてデ
    ジタルの速度信号を算出して出力するデジタル速度演算
    手段と、 前記デジタル速度演算手段からのデジタルの速度信号を
    アナログの速度信号に変換して出力するアナログ速度出
    力手段と、 前記絶対位置検出手段からの絶対位置信号に基づいてイ
    ンクリメンタルパルスを出力する第1のパルス発生手段
    と、 前記絶対位置検出手段からの絶対位置信号に基づいてリ
    ミットスイッチやカムスイッチなどのオン/オフ出力に
    対応したタイミングパルスを出力する第2のパルス発生
    手段とを具えたことを特徴とする多機能検出装置。
JP25198095A 1995-09-05 1995-09-05 多機能検出装置 Pending JPH0972707A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233069A (ja) * 2007-02-23 2008-10-02 Ntn Corp 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP2012506050A (ja) * 2008-10-14 2012-03-08 プロクシュ,ロジャー 高精度位置測定用の一体化マイクロアクチュエータおよび線形可変差動変圧器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233069A (ja) * 2007-02-23 2008-10-02 Ntn Corp 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP2012506050A (ja) * 2008-10-14 2012-03-08 プロクシュ,ロジャー 高精度位置測定用の一体化マイクロアクチュエータおよび線形可変差動変圧器

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Effective date: 20040427