JPH0970696A - 粉体成形用金型装置 - Google Patents

粉体成形用金型装置

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JPH0970696A
JPH0970696A JP7257027A JP25702795A JPH0970696A JP H0970696 A JPH0970696 A JP H0970696A JP 7257027 A JP7257027 A JP 7257027A JP 25702795 A JP25702795 A JP 25702795A JP H0970696 A JPH0970696 A JP H0970696A
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cavity
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powder material
mold
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Hiroshi Shinoda
博 篠田
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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/30Feeding material to presses
    • B30B15/302Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses
    • B30B15/304Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses by using feed frames or shoes with relative movement with regard to the mould or moulds

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体材料が均一に充填され、さらには、セッ
ターの積載効率が向上するように、各キャビティーの配
置がなされた金型を有する粉体成形用金型装置を提供す
ること。 【解決手段】 第1方向H1と直交する第2方向H2に
ついて、キャビティー30は第1ピッチP1で直線状に
並んで、複数の列L1、L2、L3、L4を形成し、ま
た、かかる列L1、L2、L3、L4は、第1方向H1
について、第2ピッチP2で配列されている。かかる列
L1、L2、L3、L4のうち、相隣合う列のキャビテ
ィー30の相対的な位置は、第1ピッチP1の半分の大
きさをもって、第2方向H2にずれている。また、キャ
ビティー30の長辺Wは第1方向H1と平行であり、相
隣合うキャビティー30の長辺Wの間に形成される壁厚
tはキャビティー30の短辺dより大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば小形磁石等
を乾式で製造する際に、粉体材料から一度に多数の成形
品を得ることができる粉体成形用金型装置に関し、さら
に詳細には、粉体材料が均一に充填され、さらには、成
形後、後工程へ搬送するセッターの積載効率が向上する
ように、各キャビティーの配置がなされた金型を有する
粉体成形用金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾式により粉体材料から磁石等を製造す
る場合において、粉体材料を成形するには、キャビティ
ーに充填された粉体材料をプレスによって押圧する粉体
成形用金型装置が使用されている。粉体成形用金型装置
には、金型に設けられたキャビティーに粉体材料を充填
するための充填手段を備えたものがあり、かかる充填手
段の一つに落とし込み方式のものがある。図8に、落と
し込み方式による充填手段の主要な部分を表わした図を
示す。
【0003】ここで、落とし込み方式による充填手段の
構成の概要を図8に基づいて説明する。粉体成形用金型
装置の金型取付台51の上には、案内板52により案内
溝53が形成されている。また、金型取付台51の案内
溝53の一部には、多数のキャビティー71が設けられ
た金型70が嵌設されている。さらに、案内溝53を摺
動する粉体容器54には、駆動アーム55が付設されて
おり、図示しない駆動源の駆動力が駆動アーム55を介
して粉体容器54に伝達されることより、粉体容器54
は案内溝53を摺動しながらI方向に往復運動すること
ができる。
【0004】粉体容器54は上下方向が開放された枠体
であり、板58により第1室54aと第2室54bに区
切られている。第1室54aには、図示しない粉体材料
供給装置により上方向から粉体材料60が供給され、ま
た、供給された粉体材料60の架橋現象を防止するため
の熊手56が配設されている。また、第2室54bに
は、熊手56を駆動させるためのエアシリンダ57が配
設されており、板58に固設されている。
【0005】上述した充填手段により、金型70に設け
られたキャビティー71に粉体材料60を充填するに
は、第1室54a内に粉体材料60の供給を受けた粉体
容器54を、案内溝53に沿ってI方向の金型70の方
面へ移動させる。このとき、第1室54a内の粉体材料
60は板58に押し出されるので、粉体材料60も第1
室54a内に保持されながら金型70方面へ移動する。
その後、粉体容器54が金型70の上を移動すると、粉
体材料60は自重によりキャビティー71に落下するの
で、金型70に設けられたキャビティー71に粉体材料
60を充填することができる。そして、粉体容器54を
I方向の逆の方面に移動して往復させれば、キャビティ
ー71に粉体材料60を充填することを、より確実に行
うことができる。尚、粉体材料60として、流動性の悪
い材料(例えば、フェライト粒子等)を用いた場合に
は、粉体材料60の架橋現象が頻繁に発生するので、粉
体容器54の移動に合わせて熊手56を駆動させてい
る。
【0006】キャビティー71に充填された粉体材料6
0は、プレスの押圧により成形品となり、かかる成形品
はセッターの上に積載されて焼結炉内に搬送されて、長
時間かけて焼結される。ところで、製造する磁石の寸法
が小さい場合には、生産性を考慮して、金型70に多数
のキャビティー71を設けて、いわゆる「多数個どり」
を実施している。このとき、金型70におけるキャビテ
ィー71の配置は、各キャビティー71にかかるプレス
の押圧力の均一性とセッターに積載される成形品の積載
効率から、図8に示すように碁盤目状に配列されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャビ
ティー71を碁盤目状に配置すると、図9に示すよう
に、粉体容器54の移動方向Iについて、金型70にキ
ャビティー71が存在しない領域Rがある程度の幅をも
って存在するため、粉体容器54内において粉体材料6
0の減り具合いに差が生じて、粉体材料60に波頭のよ
うな部分(以下、「波形」という)80が生じることと
なり、金型70に設けられた全てのキャビティー71に
ついて、粉体材料60を均一に充填することができない
問題があった。
【0008】従って、粉体材料60に波形80が生じる
ことを防止するには、領域Rの幅を狭くすることが有効
であるが、金型70の耐久性等から幅を狭くするには限
界があり、波形80の発生を防止するには不十分であっ
た。また、粉体容器54の移動方向Iと領域Rに角度が
つくように金型70を金型取付台51に嵌設させれば、
粉体容器54の移動方向Iについて、金型70にキャビ
ティー71が存在しない領域をなくすことも可能である
が、この場合でも粉体容器54内において粉体材料60
の減り具合いに差が生じ、さらに、キャビティー71の
四隅に粉体材料60が落下しにくくなるので、金型70
に設けられた全てのキャビティー71について粉体材料
60を均一に充填することはできなかった。
【0009】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、落とし込み方式により
キャビティーに粉体材料を充填する充填手段を備えた粉
体成形用金型装置において、粉体材料が均一に充填さ
れ、さらには、セッターの積載効率が向上するように、
各キャビティーの配置がなされた金型を有する粉体成形
用金型装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の粉体成形用金型装置は、キャビティーが設けら
れた金型の上面に、底面が開放された粉体容器を第1方
向に摺動させることにより、前記粉体容器内の粉体材料
を前記キャビティーへ落し込んで充填する充填手段を備
えた粉体成形用金型装置であって、前記キャビティーを
前記第1方向と直交する第2方向に第1ピッチの間隔で
直線状に並べて複数の列を形成し、前記列を前記第1方
向に第2ピッチの間隔で配列するとともに、相隣合う前
記列の前記キャビティーの相対的な位置が所定距離をも
って前記第2方向にずれるように前記列を配列すること
により、前記金型に設けられた前記キャビティーの配置
がなされたことを特徴とする。
【0011】また、前記所定距離が前記第1ピッチの半
分の大きさであることを特徴とする。さらに、前記キャ
ビティーは長方形で形成されており、前記キャビティー
の長辺が前記第1方向と平行であることを特徴とする。
最後に、相隣合う前記キャビティーの長辺の間に形成さ
れた壁厚が前記キャビティーの短辺より大きいことを特
徴とする。
【0012】このような構成を有する本発明の粉体成形
用金型装置では、金型に多数のキャビティーが配置され
ており、粉体材料から一度に多数の成形品を得ることが
できる。金型に設けられたキャビティーに粉体材料を充
填するには、粉体材料が供給された粉体容器を金型の上
面に第1方向へ摺動させて、開放された粉体容器の底面
から粉体材料をキャビティーに落し込んで充填する充填
手段が用いられる。
【0013】かかるキャビティーの金型における配置は
以下の手順に従って決定されている。最初に、第1方向
と直交する第2方向について、キャビティーを第1ピッ
チの間隔で直線状に並べて形成した複数の列を想定す
る。次に、第1方向について、かかる列を第2ピッチの
間隔で配列する。最後に、相隣合う列のキャビティーの
相対的な位置が、例えば第1ピッチの半分の大きさの所
定距離をもって、第2方向にずれるようにかかる列を移
動させて配列する。以上の手順によって、キャビティー
の配置が決定されて、金型に多数のキャビティーが設け
られており、その配置はいわゆる千鳥状となる。
【0014】即ち、ある列において相隣合うキャビティ
ーの間の第1方向には、隣の列のキャビティーが位置し
ているので、上述した充填手段を用いて粉体材料をキャ
ビティーに充填すると、ある列においてキャビティーに
落とし込まれずに相隣合うキャビティーの間を第1方向
に移動する粉体材料は、隣の列のキャビティーに落とし
込まれる。従って、ある列を形成するキャビティーに粉
体材料を充填したときに粉体材料に生じる波形を、隣の
列を形成するキャビティーに粉体材料を充填するときに
消滅することができるので、粉体容器内における粉体材
料の減り具合いに差が生じにくくなって、金型に設けら
れた全てのキャビティーについて、粉体材料を均一に充
填することができる。
【0015】また、キャビティーが長方形で形成されて
いる場合には、キャビティーの長辺を第1方向と平行に
して、キャビティーの長手方向と粉体材料が移動する第
1方向を同じ向きにすることにより、粉体材料がキャビ
ティーの四隅に落し込まれることを容易にする。さら
に、相隣合うキャビティーの長辺の間において形成され
る壁厚をキャビティーの短辺より大きくすれば、キャビ
ティーの配置を保持した状態で成形品を他の場所に積載
する場合には、既に積載された成形品の間に、別の成形
品をキャビティーの配置を保持した状態で新たに積載す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態である粉体成形用金型装置を、図面を用いて詳細
に説明する。尚、本実施の形態の粉体成形用金型装置
は、小形磁石を製造する設備における装置の一つであ
る。図3に粉体成形用金型装置1及びその周辺装置の全
体構成を概念図で示す。多数の下パンチ5を林立させた
下パンチ台2と、金型4を嵌設した金型取付台9とが、
粉体成形用金型装置1のフレーム3に固設されている。
また、金型4には多数のキャビティー30が貫通して設
けられており、かかるキャビティー30に下パンチ5を
嵌通させるため、金型4は下部シリンダ6により上下方
向に移動できるように保持されている。さらに、金型4
の上部には、キャビティー30に上パンチ10を嵌通さ
せるため、多数の上パンチ10を林立させた上パンチ台
8が、上部シリンダ7により上下方向に移動できるよう
に保持されている。
【0017】上記構成を有する粉体成形用金型装置1で
は、キャビティー30と下パンチ5の上面により形成さ
れる凹部(以下、凹部についても「キャビティー30」
という)に、後述する充填手段により粉体材料25(図
2参照)が充填されると、上パンチ10が下方向に移動
してキャビティー30に充填された粉体材料25を押圧
する。その後、上パンチ10を上方向に、金型4を下方
向に、それぞれ移動させて、下パンチ5の上面に密着し
た成形品32、33(図6、7参照)を得ることができ
る。尚、説明の便宜上、成形品32、33が下パンチ5
の上面に密着する仕組み等は省略する。
【0018】粉体成形用金型装置1から得られた成形品
32、33は、粉体成形用金型装置1の右側に配設され
た取出装置11により取り出される。取出装置11は、
ベルトコンベア12、成形品32、33を吸引するため
の真空パット13が取り付けられた真空パット取付台1
4、真空パット取付台14を金型4の上部まで移動させ
るための取出シリンダ15、真空パッド13に真空を与
えるための真空ポンプ16、取り出された成形品32、
33を積載するセッター17により構成されている。
尚、成形品32、33は常に下パンチ5の所定の位置に
存在するので、真空パット13等により、かかる所定の
位置を保持した状態で成形品32、33をセッター17
に積載することができる。セッター17に積載された成
形品32、33は、図示しない焼結炉に搬送されて長時
間かけて焼結された後に、着磁されて小形磁石となる。
【0019】次に、キャビティー30に粉体材料25を
充填する充填手段について、図面を用いて詳細に説明す
る。図2に、充填手段の主要な部分を表わした図を示
す。粉体成形用金型装置1の金型取付台9の上には、案
内板20により案内溝21が形成されている。また、金
型取付台9の案内溝21の一部には、多数のキャビティ
ー30が設けられた金型4が嵌設されている。さらに、
案内溝21を摺動する粉体容器22には、駆動アーム2
3が付設されており、図示しない駆動源の駆動力が駆動
アーム23を介して粉体容器22に伝達されることよ
り、粉体容器22は案内溝21を摺動しながら第1方向
H1に往復運動することができる。
【0020】粉体容器22は上下方向が開放された枠体
であり、板24により第1室22aと第2室22bに区
切られている。第1室22aには、図示しない粉体材料
供給装置により上方向から粉体材料25が供給され、ま
た、供給された粉体材料25の架橋現象を防止するため
の熊手26が配設されている。また、第2室22bに
は、熊手26を駆動させるためのエアシリンダ27が配
設されており、板24に固設されている。
【0021】上述した充填手段により、金型4に設けら
れたキャビティー30に粉体材料25を充填するには、
第1室22a内に粉体材料25の供給を受けた粉体容器
22を、案内溝21に沿って金型4の方面へ移動させ
る。このとき、第1室22a内の粉体材料25は板24
に押し出されるので、粉体材料25も第1室22a内に
保持されながら金型4方面へ移動する。その後、粉体容
器22が金型4の上を移動すると、粉体材料25は自重
によりキャビティー30に落下するので、金型4に設け
られたキャビティー30に粉体材料25を充填すること
ができる。そして、粉体容器22を第1方向H1の逆の
方面に移動して往復させれば、キャビティー30に粉体
材料25を充填することを、より確実に行うことができ
る。即ち、かかる充填手段は、いわゆる落とし込み方式
と呼ばれるものである。尚、粉体材料25として、流動
性の悪い材料(例えば、フェライト粒子等)を用いた場
合には、粉体材料25の架橋現象が頻繁に発生するの
で、粉体容器22の移動に合わせて熊手26を駆動させ
ている。
【0022】次に、本発明に係る金型4に設けられたキ
ャビティー30の配置について、図面を用いて詳細に説
明する。図1に、金型4に設けられたキャビティー30
の配置を表わした図を示す。尚、キャビティー30は、
小形磁石の製品の形状にあわせて、長辺wと短辺dの長
方形(例えば、長辺27mm×短辺14mm)で形成さ
れている。また、キャビティー30の周辺部31には、
耐久性をより高めるために、金型4の材料とは異なる超
硬材が使われている。
【0023】図1に示したキャビティー30の配置を説
明すると、第1方向H1と直交する第2方向H2につい
て、キャビティー30は第1ピッチP1の間隔で直線状
に並んで、複数の列L1、L2、L3、L4を形成して
おり、また、かかる列L1、L2、L3、L4は、第1
方向H1について、第2ピッチP2の間隔で配列されて
いる。そして、かかる列L1、L2、L3、L4のう
ち、相隣合う関係にある列のキャビティー30の相対的
な位置は、第1ピッチP1の半分の大きさの所定距離を
もって、第2方向H2にずれている。具体的には、相隣
合う列L1、L2のキャビティー30の相対的な位置に
ついて言及すると、第2方向H2について、列L1、L
2のキャビティー30の相対的な位置ずれsが、第1ピ
ッチP1の半分の大きさになっている。また、その他に
相隣合う関係にある列の組合せ(L2、L3)、(L
3、L4)におけるキャビティー30の相対的な位置ず
れについても同様である。
【0024】尚、各列L1、L2、L3、L4における
キャビティー30の個数については、上パンチ10によ
る押圧力の均一性を確保するため、金型4の形状や大き
さ等から決定している。また、キャビティー30は配向
性を有しており、キャビティー30の長辺Wと第1方向
H1とが平行である。さらに、相隣合うキャビティー3
0の長辺Wの間において形成される壁厚tはキャビティ
ー30の短辺dより大きくなっている。
【0025】次に、落とし込み方式の充填手段により、
上述した配置がなされた各キャビティー30に、粉体材
料25が均一に充填される状態を、図面を用いて詳細に
説明する。図4と図5に、粉体材料25がキャビティー
30に充填される状態を表わした図を示す。
【0026】落とし込み方式の充填手段では、粉体容器
22が第1方向H1の金型4方面に移動を開始すると、
第1室22a内の粉体材料25は板24側へ偏るが、板
24に押し出されることにより、粉体材料25も第1方
向H1の金型4方面に移動する(図2参照)。その後、
粉体材料25が金型4の列L1を形成するキャビティー
30の上を移動すると、図4に示したように、粉体材料
25は自重によりキャビティー30に落下して、金型4
に設けられたキャビティー30に粉体材料25が充填さ
れる。
【0027】このとき、列L1を形成するキャビティー
30の間には、粉体材料25の減り具合いの差から波形
35が生じるが、かかる間の第1方向H1の移動方面に
は、列L2を形成するキャビティー30が位置している
ので、波形35を形成する粉体材料25は、図5に示す
ように、列L2を形成するキャビティー30に充填され
る。よって、列L2を形成するキャビティー30の上を
粉体材料25が移動すると、粉体材料25に発生した波
形35は消滅してしまう。即ち、相隣合う列のキャビテ
ィー30の相対的な位置を、第2方向H2において第1
ピッチP1の半分づつずらすことにより、第2方向H2
における粉体材料25の減り具合いを相殺して、波形3
5の発生と消滅を繰り返すことにより、全てのキャビテ
ィー30に粉体材料25を均一に充填することを可能と
する。
【0028】また、キャビティー30が長方形で形成さ
れている場合には、キャビティー30の長辺Wを第1方
向H1と平行にして、キャビティー30の長手方向と粉
体材料25が移動する第1方向H1を同じ向きにしてい
るので、落とし込み方式の充填手段では充填しにくいキ
ャビティー30の四隅に、粉体材料25を容易に落し込
むことを可能とする。
【0029】次に、粉体成形用金型装置1から得られた
成形品32、33のセッター17に積載される状態を図
面を用いて詳細に説明する。図6と図7に、成形品3
2、33がセッター17に積載された状態を表わした図
を示す。粉体成形用金型装置1では、上述したように下
パンチ5の上面に密着した(即ち、下パンチ5が嵌通す
るキャビティー30の配置の)状態で成形品を得ること
ができ、また、図6に示したように、取出装置11によ
りキャビティー30の配置を保持した状態で、成形品3
2をセッター17に積載する。
【0030】従って、セッター17に積載された成形品
32の長辺の間の大きさはキャビティー30の壁厚tと
同じ大きさであり、成形品32の短辺の大きさはキャビ
ティー30の短辺dと同じ大きさであるから、図7に示
したように、セッター17あるいは真空パット取付台1
4を第1ピッチP1の半分だけ第1方向H1と直交する
第2方向H2にずらすことにより、既に積載された成形
品32の間に、別の成形品33(斜線を施したもの)を
キャビティー30の配置を保持した状態で新たに積載す
ることができる。従って、相隣合うキャビティー30の
長辺Wの間に形成される壁厚tの耐久性(即ち、壁厚t
の厚み)を十分に確保した上で、セッター17に積載さ
れた成形品32、33の間隔をより狭くすることが可能
となり、セッター17に積載される成形品32、33の
積載効率を向上することを可能とする。
【0031】上述したように、セッター17に積載され
た成形品32、33は、後の工程において、図示しない
焼結炉に搬送されて長時間かけて焼結されることとなる
が、後の工程における焼結では、セッター17に積載さ
れた成形品32、33の間隔が焼結に対して影響を及ぼ
すことはなく、さらに、焼結時間は長時間にわたること
から、かかる積載効率が向上することに伴い、後の工程
である焼結工程の効率は著しく向上することとなる。
【0032】以上詳細に説明したように、本実施の形態
によるキャビティー30の配置がなされた金型4を有す
る粉体成形用金型装置1によれば、各列L1、L2、L
3、L4を形成するキャビティー30の間の第1方向H
1には、相隣合う列を形成するキャビティー30が位置
しているので、落し込み方式の充填手段によってキャビ
ティー30に粉体材料25を充填する場合において、あ
る列を形成するキャビティー30に粉体材料25を充填
したときに波形35が生じても、第1方向H1の粉体容
器22が移動する方面において、隣に位置する列を形成
するキャビティー30に粉体材料25を充填したときに
かかる波形35を消滅することができ、また、キャビテ
ィー30の長辺Wと粉体容器22が移動する第1方向H
1を平行にすることにより、キャビティー30の四隅に
容易に粉体材料25を充填することができるので、各キ
ャビティー30に粉体材料25を均一に充填させること
ができ、よって、粉体材料25が均一に充填されるよう
に各キャビティー30の配置がなされた金型4を有する
粉体成形用金型装置1を提供することができる。
【0033】また、各列L1、L2、L3、L4におい
て、相隣合うキャビティー30の長辺Wの間に形成され
る壁厚tが、キャビティー30の短辺dより大きいの
で、既にキャビティー30の配置の状態でセッター17
に積載された成形品32の間に、別の成形品33をキャ
ビティー30の配置を保持した状態でかかるセッター1
7に新たに積載することができ、よって、粉体材料25
が均一に充填されるとともにセッター17の積載効率が
向上するように、各キャビティー30の配置がなされた
金型4を有する粉体成形用金型装置1を提供することが
できる。
【0034】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、上記実施の形態では、相隣合う列
のキャビティー30の相対的な位置のずれsを、第1ピ
ッチP1の半分の大きさにしているが、第1ピッチP1
の半分の大きさにかかわらず、かかる相対的な位置のず
れsを有しておれば、キャビティー30に粉体材料25
を均一に充填することは可能である。
【0035】また、キャビティー30が第2方向H2に
直線状に並んで形成する列の数は4列の偶数であるが、
かかる列の数が奇数(例えば、5列)であっても、キャ
ビティー30に粉体材料25を均一に充填することは可
能である。さらに、キャビティー30の形状は長方形で
あるが、長方形以外の形状であっても、キャビティー3
0に粉体材料25を均一に充填することは可能である。
尚、キャビティー30の形状に長手方向が存在する場合
には、長手方向と第1方向H1を平行にすればよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の粉体成形装置によれば、各列を形成するキャビテ
ィーの間の第1方向には、相隣合う列を形成するキャビ
ティーが位置しているので、落し込み方式の充填手段に
よってキャビティーに粉体材料を充填する場合におい
て、ある列を形成するキャビティーに粉体材料を充填し
たときに波形が生じても、第1方向の粉体容器が移動す
る方面において、隣に位置する列を形成するキャビティ
ーに粉体材料を充填したときにかかる波形を消滅するこ
とができ、また、キャビティーの長辺と粉体容器が移動
する第1方向を平行にすることにより、キャビティーの
四隅に容易に粉体材料を充填することができるので、各
キャビティーに粉体材料を均一に充填させることがで
き、よって、粉体材料が均一に充填されるように各キャ
ビティーの配置がなされた金型を有する粉体成形用金型
装置を提供することができる。
【0037】また、各列において、相隣合うキャビティ
ーの長辺の間に形成される壁厚が、キャビティーの短辺
より大きいので、既にキャビティーの配置の状態でセッ
ターに積載された成形品の間に、別の成形品をキャビテ
ィーの配置を保持した状態でかかるセッターに新たに積
載することができ、よって、粉体材料が均一に充填され
るとともにセッターの積載効率が向上するように、各キ
ャビティーの配置がなされた金型を有する粉体成形用金
型装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型に設けられたキャビティーの配置を表わし
た図である。
【図2】落とし込み方式による充填手段の主要な部分を
表わした図である。
【図3】粉体成形用金型装置及びその周辺装置の全体構
成を表わした概念図である。
【図4】粉体材料がキャビティーに充填される状態を表
わした図である。
【図5】粉体材料がキャビティーに充填される状態を表
わした図である。
【図6】成形品がセッターに積載された状態を表わした
図である。
【図7】成形品がセッターに積載された状態を表わした
図である。
【図8】従来の落とし込み方式による充填手段の主要な
部分を表わした図である。
【図9】従来における粉体材料に発生する波形を示した
図である。
【符号の説明】
1 粉体成形用金型装置 4 金型 22 粉体容器 25 粉体材料 30 キャビティー H1 第1方向 H2 第2方向 L1、L2、L3、L4 列 P1 第1ピッチ P2 第2ピッチ t 壁厚 W キャビティーの長辺 d キャビティーの短辺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティーが設けられた金型の上面
    に、底面が開放された粉体容器を第1方向に摺動させる
    ことにより、前記粉体容器内の粉体材料を前記キャビテ
    ィーへ落し込んで充填する充填手段を備えた粉体成形用
    金型装置において、 前記キャビティーを前記第1方向と直交する第2方向に
    第1ピッチの間隔で直線状に並べて複数の列を形成し、
    前記列を前記第1方向に第2ピッチの間隔で配列すると
    ともに、相隣合う前記列の前記キャビティーの相対的な
    位置が所定距離をもって前記第2方向にずれるように前
    記列を配列することにより、前記金型に設けられた前記
    キャビティーの配置がなされたことを特徴とする粉体成
    形用金型装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する粉体成形用金型装置
    において、前記所定距離が前記第1ピッチの半分の大き
    さであることを特徴とする粉体成形用金型装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する粉体成形用金型装置
    において、 前記キャビティーは長方形で形成されており、前記キャ
    ビティーの長辺が前記第1方向と平行であることを特徴
    とする粉体成形用金型装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する粉体成形用金型装置
    において、 相隣合う前記キャビティーの長辺の間に形成された壁厚
    が前記キャビティーの短辺より大きいことを特徴とする
    粉体成形用金型装置。
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