JPH0970643A - 中空中子の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
中空中子の製造方法及びその製造装置Info
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- JPH0970643A JPH0970643A JP7252013A JP25201395A JPH0970643A JP H0970643 A JPH0970643 A JP H0970643A JP 7252013 A JP7252013 A JP 7252013A JP 25201395 A JP25201395 A JP 25201395A JP H0970643 A JPH0970643 A JP H0970643A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中子型への原料の充填を、中子型の下方から
行う際に、原料砂が中子型の隅々まで到達し得る中空中
子の製造方法及び製造装置を提供することである。 【解決手段】 中空中子の製造装置は、中空中子を製造
すべくほぼ垂直方向に伸長するキャビティ４を規定する
中子型１を備える。真空吸引・エア吸い込みヘッド２１
は、キャビティ４をその上方開口２０から真空吸引す
る。キャビティ４の真空吸引の後、電磁弁２４は上方開
口２０を閉鎖する。ブロー用砂タンク３１は、キャビテ
ィ４の下方開口３０からキャビティ４内に原料砂４０を
圧縮空気と共に吹き込む。
行う際に、原料砂が中子型の隅々まで到達し得る中空中
子の製造方法及び製造装置を提供することである。 【解決手段】 中空中子の製造装置は、中空中子を製造
すべくほぼ垂直方向に伸長するキャビティ４を規定する
中子型１を備える。真空吸引・エア吸い込みヘッド２１
は、キャビティ４をその上方開口２０から真空吸引す
る。キャビティ４の真空吸引の後、電磁弁２４は上方開
口２０を閉鎖する。ブロー用砂タンク３１は、キャビテ
ィ４の下方開口３０からキャビティ４内に原料砂４０を
圧縮空気と共に吹き込む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術の分野】本発明は、鋳造に用いられ
る中空中子の製造方法及びその製造装置に関する。
る中空中子の製造方法及びその製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋳造に用いられる中子は、一般的に、原
料砂の節減、軽量化による作業性の改善、鋳造品からの
砂落としの簡易化を図るためにその内部が中空に形成さ
れている。中子の中空化は、中子型にシェル砂等の原料
砂を充填した後、中子型を加熱することにより中子に接
触する原料砂の外層を所定の厚さだけ硬化させ、内部の
未硬化砂を排出することにより行われている。
料砂の節減、軽量化による作業性の改善、鋳造品からの
砂落としの簡易化を図るためにその内部が中空に形成さ
れている。中子の中空化は、中子型にシェル砂等の原料
砂を充填した後、中子型を加熱することにより中子に接
触する原料砂の外層を所定の厚さだけ硬化させ、内部の
未硬化砂を排出することにより行われている。
【０００３】従来、中子型に原料砂を充填する方法とし
て、中子型に原料砂を圧縮空気と共に吹き込む方法があ
り、重力の利用が容易であるという点で中子型の上方か
ら原料砂を吹き込むのが一般的である。しかしながら、
中子型の上方から原料砂を圧縮空気と共に吹き込もうと
するとその吹き込み手段を中子型の上方に設備しなけれ
ばならず、装置の大型化が免れない点、加えて鋳造中子
型の上方の周囲空気の流れが妨げられるので、鋳造作業
環境の清浄化を困難にする点で問題がある。
て、中子型に原料砂を圧縮空気と共に吹き込む方法があ
り、重力の利用が容易であるという点で中子型の上方か
ら原料砂を吹き込むのが一般的である。しかしながら、
中子型の上方から原料砂を圧縮空気と共に吹き込もうと
するとその吹き込み手段を中子型の上方に設備しなけれ
ばならず、装置の大型化が免れない点、加えて鋳造中子
型の上方の周囲空気の流れが妨げられるので、鋳造作業
環境の清浄化を困難にする点で問題がある。
【０００４】また、内部の未硬化砂を排出する方法とし
ては、型を反転して重力で砂を落下させる方法（反転排
砂法）、これに加えて型に振動を与えることにより砂の
落下を促進させる方法（振動排砂方法）、圧縮空気を吹
き付けて強制的に砂を排出させる方法（エアブロー排砂
方法）、及び中子造形後に外部より吸引ノズルを挿入し
て砂を吸引する方法（吸引排砂方法）がある。
ては、型を反転して重力で砂を落下させる方法（反転排
砂法）、これに加えて型に振動を与えることにより砂の
落下を促進させる方法（振動排砂方法）、圧縮空気を吹
き付けて強制的に砂を排出させる方法（エアブロー排砂
方法）、及び中子造形後に外部より吸引ノズルを挿入し
て砂を吸引する方法（吸引排砂方法）がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述のような問題を解
決するために、中子型への原料の充填を、中子型の下方
から行うことが考えられるが、吹き込まれる原料砂に重
力が加わるので、中子型の隅々まで原料砂が到達しにく
いという問題点がる。
決するために、中子型への原料の充填を、中子型の下方
から行うことが考えられるが、吹き込まれる原料砂に重
力が加わるので、中子型の隅々まで原料砂が到達しにく
いという問題点がる。
【０００６】本発明の目的は、中子型への原料の充填
を、中子型の下方から行う際に、原料砂が中子型の隅々
まで到達し得る中空中子の製造方法及びその製造装置を
提供することにある。
を、中子型の下方から行う際に、原料砂が中子型の隅々
まで到達し得る中空中子の製造方法及びその製造装置を
提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項１の中空中子の製造方法は、中空中子を製
造すべく中子型によって規定されたほぼ垂直方向に伸長
するキャビティをその上方開口から真空吸引する工程
と、当該上方開口を閉鎖する工程と、前記キャビティの
下方開口から前記キャビティ内に原料砂を圧縮空気と共
に吹き込む工程とを含むことを特徴とする。
めに、請求項１の中空中子の製造方法は、中空中子を製
造すべく中子型によって規定されたほぼ垂直方向に伸長
するキャビティをその上方開口から真空吸引する工程
と、当該上方開口を閉鎖する工程と、前記キャビティの
下方開口から前記キャビティ内に原料砂を圧縮空気と共
に吹き込む工程とを含むことを特徴とする。
【０００８】請求項２の中空中子の製造方法は、請求項
１に記載の中空中子の製造方法において、前記吹き込む
工程の後で、前記キャビティ内に導入された原料砂のう
ち未硬化の砂を前記キャビティから排出するために、前
記上方開口から圧縮空気を導入しつつ前記下方開口から
真空吸引する工程をさらに含むことを特徴とする。
１に記載の中空中子の製造方法において、前記吹き込む
工程の後で、前記キャビティ内に導入された原料砂のう
ち未硬化の砂を前記キャビティから排出するために、前
記上方開口から圧縮空気を導入しつつ前記下方開口から
真空吸引する工程をさらに含むことを特徴とする。
【０００９】請求項３の中空中子の製造装置は、中空中
子を製造すべくほぼ垂直方向に伸長するキャビティを規
定する中子型と、前記キャビティをその上方開口から真
空吸引する手段と、前記上方開口を閉鎖する手段と、前
記キャビティの下方開口から前記キャビティ内に原料砂
を圧縮空気と共に吹き込む手段とを備えることを特徴と
する。
子を製造すべくほぼ垂直方向に伸長するキャビティを規
定する中子型と、前記キャビティをその上方開口から真
空吸引する手段と、前記上方開口を閉鎖する手段と、前
記キャビティの下方開口から前記キャビティ内に原料砂
を圧縮空気と共に吹き込む手段とを備えることを特徴と
する。
【００１０】請求項４の中空中子の製造装置は、請求項
３に記載の中空中子の製造装置において、前記キャビテ
ィ内に導入された原料砂のうち未硬化の砂を前記キャビ
ティから排出するために、前記上方開口から圧縮空気を
導入しつつ前記下方開口から真空吸引する手段をさらに
備えることを特徴とする。
３に記載の中空中子の製造装置において、前記キャビテ
ィ内に導入された原料砂のうち未硬化の砂を前記キャビ
ティから排出するために、前記上方開口から圧縮空気を
導入しつつ前記下方開口から真空吸引する手段をさらに
備えることを特徴とする。
【００１１】
【作用】請求項１の中空中子の製造方法及び請求項３の
中空中子の製造装置によれば、中空中子を製造すべく中
子型によって規定されたほぼ垂直方向に伸長するキャビ
ティをその上方開口から真空吸引し、当該上方開口を閉
鎖するのでキャビティ内を予め真空に維持でき、その
後、キャビティの下方開口からキャビティ内に原料砂を
圧縮空気と共に吹き込むので、原料砂がキャビティ内の
隅々まで行き渡る。
中空中子の製造装置によれば、中空中子を製造すべく中
子型によって規定されたほぼ垂直方向に伸長するキャビ
ティをその上方開口から真空吸引し、当該上方開口を閉
鎖するのでキャビティ内を予め真空に維持でき、その
後、キャビティの下方開口からキャビティ内に原料砂を
圧縮空気と共に吹き込むので、原料砂がキャビティ内の
隅々まで行き渡る。
【００１２】請求項２の中空中子の製造方法及び請求項
４の中空中子の製造装置によれば、キャビティの上方開
口から圧縮空気を導入しつつ下方開口から真空吸引する
ので、キャビティ内の未硬化砂の排出を速やかに行い得
る。
４の中空中子の製造装置によれば、キャビティの上方開
口から圧縮空気を導入しつつ下方開口から真空吸引する
ので、キャビティ内の未硬化砂の排出を速やかに行い得
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す好ましい
実施の形態を参照しながら詳述する。
実施の形態を参照しながら詳述する。
【００１４】まず、図１を参照しながら、本発明の中空
中子の鋳造装置の実施の形態を説明する。図１は、本発
明の中空中子の鋳造方法の型締め工程の説明図である。
中子の鋳造装置の実施の形態を説明する。図１は、本発
明の中空中子の鋳造方法の型締め工程の説明図である。
【００１５】中子型１は、固定型２と、可動型３とから
なる。本実施の形態においては、固定型２及び可動型３
は、自動車等車輌のエンジン部品であるインテークマニ
ホールドを鋳造する際に用いられる中空中子を製造する
ようにキャビティ４を規定する。固定型２及び可動型３
によって規定されるキャビティ４は上下方向に方向付け
られている。可動型３は、水平方向に並進移動し、固定
型２に対して接近又は離間する。
なる。本実施の形態においては、固定型２及び可動型３
は、自動車等車輌のエンジン部品であるインテークマニ
ホールドを鋳造する際に用いられる中空中子を製造する
ようにキャビティ４を規定する。固定型２及び可動型３
によって規定されるキャビティ４は上下方向に方向付け
られている。可動型３は、水平方向に並進移動し、固定
型２に対して接近又は離間する。
【００１６】固定型２には、外側面からキャビティ４に
貫通する水平な細穴５が上下方向に等間隔で設けられて
いる。細穴５はキャビティ４に接する部分が拡径されて
いる（図７）。各細穴５には夫々ピン６が摺動自在に挿
入されている。ピン６の各端は押し部材７に固定されて
いる。ピン６は、その各先端がキャビティ４を規定する
固定型２の壁に一致するように長さが設定されている。
ピン６の先端は、細穴４の拡径部と相補的な形状の拡径
部７１を有する（図７）。この拡径部には、スクレーパ
７２及びピストンパッキン７３が設けられている。スク
レーパ７２は、ダストシールに置き換えられてもよく、
ピストンパッキンはＯリングに置き換えられてもよい。
ここに、図７は、細穴５のキャビティ４に接する部分及
びピン６の先端部の拡大図であり、図１に示されるすべ
ての細穴５のキャビティに接する部分及びピン６の先端
は本図のような構成である。
貫通する水平な細穴５が上下方向に等間隔で設けられて
いる。細穴５はキャビティ４に接する部分が拡径されて
いる（図７）。各細穴５には夫々ピン６が摺動自在に挿
入されている。ピン６の各端は押し部材７に固定されて
いる。ピン６は、その各先端がキャビティ４を規定する
固定型２の壁に一致するように長さが設定されている。
ピン６の先端は、細穴４の拡径部と相補的な形状の拡径
部７１を有する（図７）。この拡径部には、スクレーパ
７２及びピストンパッキン７３が設けられている。スク
レーパ７２は、ダストシールに置き換えられてもよく、
ピストンパッキンはＯリングに置き換えられてもよい。
ここに、図７は、細穴５のキャビティ４に接する部分及
びピン６の先端部の拡大図であり、図１に示されるすべ
ての細穴５のキャビティに接する部分及びピン６の先端
は本図のような構成である。
【００１７】同様に、可動型３には、外側面からキャビ
ティ４に貫通する水平な細穴８が上下方向に等間隔で設
けられており、各細穴８には夫々ピン９が摺動自在に挿
入されている。ピン９の各端は押し部材１０に固定され
ている。ピン９は、その各先端がキャビティ４を規定す
る可動型３の壁に一致するように長さが設定されてい
る。細穴８のキャビティ４に接する部分及びピン９の先
端部の形状は、細穴５及びピン６と同様である（図
７）。
ティ４に貫通する水平な細穴８が上下方向に等間隔で設
けられており、各細穴８には夫々ピン９が摺動自在に挿
入されている。ピン９の各端は押し部材１０に固定され
ている。ピン９は、その各先端がキャビティ４を規定す
る可動型３の壁に一致するように長さが設定されてい
る。細穴８のキャビティ４に接する部分及びピン９の先
端部の形状は、細穴５及びピン６と同様である（図
７）。
【００１８】キャビティ４の上方開口２０には、後述す
る真空吸引・エア吹き込みヘッド２１が対峙している。
ヘッド２１は、上方開口２０に密着する密着位置と、上
方開口２０から離間する待機位置とに夫々位置し得る。
ヘッド２１は、配管２２を介して真空ポンプ２３に接続
されている。配管２２の途中には電磁弁２４が設けられ
ている。また、ヘッド２１は、配管２５を介してエアコ
ンプレッサ２６に接続されている。配管２５の途中に
は、電磁弁２７が設けられている。
る真空吸引・エア吹き込みヘッド２１が対峙している。
ヘッド２１は、上方開口２０に密着する密着位置と、上
方開口２０から離間する待機位置とに夫々位置し得る。
ヘッド２１は、配管２２を介して真空ポンプ２３に接続
されている。配管２２の途中には電磁弁２４が設けられ
ている。また、ヘッド２１は、配管２５を介してエアコ
ンプレッサ２６に接続されている。配管２５の途中に
は、電磁弁２７が設けられている。
【００１９】キャビティ４の下方開口３０には、後述す
るシェル砂等の原料砂を収容するブロー用砂タンク３１
と、排砂吸引タンク３２とが対峙している。タンク３１
は、下方開口３０に密着する密着位置と、下方開口３０
から離間する待機位置とに夫々位置し得る。タンク３２
は、下方開口３０に密着する密着位置と、下方開口３０
から離間する待機位置とに夫々位置し得る。タンク３１
は、配管３３を介してエアコンプレッサ３４に接続され
ている。配管３３の途中には電磁弁３５が設けられてい
る。タンク３２は配管３６を介して真空ポンプ３７に接
続されている。配管３６の途中には電磁弁３８が設けら
れている。
るシェル砂等の原料砂を収容するブロー用砂タンク３１
と、排砂吸引タンク３２とが対峙している。タンク３１
は、下方開口３０に密着する密着位置と、下方開口３０
から離間する待機位置とに夫々位置し得る。タンク３２
は、下方開口３０に密着する密着位置と、下方開口３０
から離間する待機位置とに夫々位置し得る。タンク３１
は、配管３３を介してエアコンプレッサ３４に接続され
ている。配管３３の途中には電磁弁３５が設けられてい
る。タンク３２は配管３６を介して真空ポンプ３７に接
続されている。配管３６の途中には電磁弁３８が設けら
れている。
【００２０】以下、図１から図６を参照しながら、本発
明の中空中子の鋳造方法の各工程を説明する。ここに、
図１から図６は、夫々、本発明の中空中子の鋳造方法の
型締め工程（図１）、真空ポンプ吸引・ブロー用砂タン
ク密着工程（図２）、砂ブロー工程（図３）、排砂吸引
工程（図４）、焼成工程（図５）及び型開き・抜き型工
程（図６）の説明図である。
明の中空中子の鋳造方法の各工程を説明する。ここに、
図１から図６は、夫々、本発明の中空中子の鋳造方法の
型締め工程（図１）、真空ポンプ吸引・ブロー用砂タン
ク密着工程（図２）、砂ブロー工程（図３）、排砂吸引
工程（図４）、焼成工程（図５）及び型開き・抜き型工
程（図６）の説明図である。
【００２１】以下の各工程において、真空ポンプ２３、
３７及びエアコンプレッサ２６、３４は常時作動してお
り、中子型１はシェル砂等の原料砂を焼成するために常
時加熱されている。
３７及びエアコンプレッサ２６、３４は常時作動してお
り、中子型１はシェル砂等の原料砂を焼成するために常
時加熱されている。
【００２２】（１）型締め工程（図１） 可動型３を固定型１に型締めし、自動車等車輌のエンジ
ン部品であるインテークマニホールドを鋳造する際に用
いられる中空中子を製造すべくキャビティ４を規定す
る。真空吸引・エア吸い込みヘッド２１、ブロー用砂タ
ンク３１及び排砂吸引タンク３２は夫々待機位置にあ
る。電磁弁２４、２７、３５、３８は閉じている。
ン部品であるインテークマニホールドを鋳造する際に用
いられる中空中子を製造すべくキャビティ４を規定す
る。真空吸引・エア吸い込みヘッド２１、ブロー用砂タ
ンク３１及び排砂吸引タンク３２は夫々待機位置にあ
る。電磁弁２４、２７、３５、３８は閉じている。
【００２３】（２）真空ポンプ吸引・ブロー用砂タンク
密着工程（図２） 真空吸引・エア吸い込みヘッド２１をキャビティ４の上
方開口２０に密着させる。ブロー用砂タンク３１をキャ
ビティ４の下方開口３０に密着する密着位置に移動させ
る。排砂吸引タンク３２は夫々待機位置にある。電磁弁
２４を開ける。真空ポンプ２３が発生する５００〜６５
０ｍｍＨｇの真空によりキャビティ４内の空気が吸引さ
れて真空になる。
密着工程（図２） 真空吸引・エア吸い込みヘッド２１をキャビティ４の上
方開口２０に密着させる。ブロー用砂タンク３１をキャ
ビティ４の下方開口３０に密着する密着位置に移動させ
る。排砂吸引タンク３２は夫々待機位置にある。電磁弁
２４を開ける。真空ポンプ２３が発生する５００〜６５
０ｍｍＨｇの真空によりキャビティ４内の空気が吸引さ
れて真空になる。
【００２４】（３）砂ブロー工程（図３） 電磁弁２４を閉じる。キャビティ４内の真空が維持され
る。電磁弁３５が開けられる。エアコンプレッサ３４が
発生する２〜３ｋｇ／ｃｍ２の圧縮空気がブロー用砂タ
ンク３１内の原料砂と共にキャビティ４内に導入され
る。このとき、キャビティ４内が予め真空に維持されて
いるので、キャビティ４の隅々まで原料砂４０が行き渡
る。この原料砂４０は、加熱された中子型１からの熱を
受けて、中子型１に接触する原料砂の外層が所定の厚さ
だけ硬化する。原料砂４の内部は未硬化である。
る。電磁弁３５が開けられる。エアコンプレッサ３４が
発生する２〜３ｋｇ／ｃｍ２の圧縮空気がブロー用砂タ
ンク３１内の原料砂と共にキャビティ４内に導入され
る。このとき、キャビティ４内が予め真空に維持されて
いるので、キャビティ４の隅々まで原料砂４０が行き渡
る。この原料砂４０は、加熱された中子型１からの熱を
受けて、中子型１に接触する原料砂の外層が所定の厚さ
だけ硬化する。原料砂４の内部は未硬化である。
【００２５】（４）排砂吸引工程（図４） ブロー用砂タンク３１を待機位置に移動する。排砂吸引
タンク３２をキャビティ４の下方開口に密着する密着位
置に移動する。
タンク３２をキャビティ４の下方開口に密着する密着位
置に移動する。
【００２６】電磁弁３５を閉じ、電磁弁３８を開ける。
また、電磁弁２７を開ける。エアコンプレッサ２６が発
生する２〜３ｋｇ／ｃｍ２の圧縮空気がキャビティ４に
導入され、真空ポンプ３７が発生する５００〜６５０ｍ
ｍＨｇの真空によりキャビティ４内の未硬化砂が空気と
共に吸引される。これにより、キャビティ４からの未硬
化砂の排出を容易に行い得る。硬化した原料砂４０の外
層４１のみがキャビティ４内に残る。
また、電磁弁２７を開ける。エアコンプレッサ２６が発
生する２〜３ｋｇ／ｃｍ２の圧縮空気がキャビティ４に
導入され、真空ポンプ３７が発生する５００〜６５０ｍ
ｍＨｇの真空によりキャビティ４内の未硬化砂が空気と
共に吸引される。これにより、キャビティ４からの未硬
化砂の排出を容易に行い得る。硬化した原料砂４０の外
層４１のみがキャビティ４内に残る。
【００２７】（５）焼成工程（図５） 真空吸引・エア吸い込みヘッド２１及び排砂吸引タンク
３２が夫々待機位置に移動する。電磁弁２７及び３８が
夫々閉じられる。外層４１は約２分間焼成される。
３２が夫々待機位置に移動する。電磁弁２７及び３８が
夫々閉じられる。外層４１は約２分間焼成される。
【００２８】（６）型開き・型抜き工程（図６） 可動型３が固定型２から離間するように移動し型開きす
る。そのとき、焼成された中子製品４２が容易に型抜き
されるように、押し部材７が固定型２に対して押し込ま
れると共に押し部材１０が可動型３に対して押し込まれ
る。これにより、ピン６及びピン９は、それぞれの先端
で中子製品４２を押し出す（図８）。
る。そのとき、焼成された中子製品４２が容易に型抜き
されるように、押し部材７が固定型２に対して押し込ま
れると共に押し部材１０が可動型３に対して押し込まれ
る。これにより、ピン６及びピン９は、それぞれの先端
で中子製品４２を押し出す（図８）。
【００２９】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項１
の中空中子の製造方法及び請求項３の中空中子の製造装
置によれば、中空中子を製造すべく中子型によって規定
されたほぼ垂直方向に伸長するキャビティをその上方開
口から真空吸引し、当該上方開口を閉鎖するのでキャビ
ティ内を予め真空に維持でき、その後、キャビティの下
方開口からキャビティ内に原料砂を圧縮空気と共に吹き
込むので、原料砂がキャビティ内の隅々まで行き渡る。
の中空中子の製造方法及び請求項３の中空中子の製造装
置によれば、中空中子を製造すべく中子型によって規定
されたほぼ垂直方向に伸長するキャビティをその上方開
口から真空吸引し、当該上方開口を閉鎖するのでキャビ
ティ内を予め真空に維持でき、その後、キャビティの下
方開口からキャビティ内に原料砂を圧縮空気と共に吹き
込むので、原料砂がキャビティ内の隅々まで行き渡る。
【００３０】請求項１の中空中子の製造方法及び請求項
３の中空中子の製造装置によれば、キャビティの上方開
口から圧縮空気を導入しつつ下方開口から真空吸引する
ので、キャビティ内の未硬化砂の排出を速やかに行い得
る。
３の中空中子の製造装置によれば、キャビティの上方開
口から圧縮空気を導入しつつ下方開口から真空吸引する
ので、キャビティ内の未硬化砂の排出を速やかに行い得
る。
【図１】本発明の中空中子の鋳造方法の型締め工程の説
明図である。
明図である。
【図２】本発明の中空中子の鋳造方法の真空ポンプ吸引
・ブロー用砂タンク密着工程の説明図である。
・ブロー用砂タンク密着工程の説明図である。
【図３】本発明の中空中子の鋳造方法の砂ブロー工程の
説明図である。
説明図である。
【図４】本発明の中空中子の鋳造方法の排砂吸引工程の
説明図である。
説明図である。
【図５】本発明の中空中子の鋳造方法の焼成工程の説明
図である。
図である。
【図６】本発明の中空中子の鋳造方法の型開き・抜き型
工程の説明図である。
工程の説明図である。
【図７】本発明の中空中子の鋳造装置の実施の形態に係
る、ピンが押し戻された場合の細穴及びピンの拡大図で
ある。
る、ピンが押し戻された場合の細穴及びピンの拡大図で
ある。
【図８】本発明の中空中子の鋳造装置の実施の形態に係
る、ピンが押し込まれた場合の細穴及びピンの拡大図で
ある。
る、ピンが押し込まれた場合の細穴及びピンの拡大図で
ある。
１ 中子型 ２ 固定型 ３ 可動型 ４ キャビティ ５、８ 細穴 ６、９ ピン ７、１０ 押し部材 ２０ 上方開口 ２１ 真空吸引・エア吸い込みヘッド ２２、２５、３３、３６ 配管 ２３、３７ 真空ポンプ ２４、２７、３５、３８ 電磁弁 ２６、３４ エアコンプレッサ ３０ 下方開口 ３１ ブロー用砂タンク ３２ 排砂吸引タンク ７１ 拡径部
Claims (4)
- 【請求項１】 中空中子を製造すべく中子型によって規
定されたほぼ垂直方向に伸長するキャビティをその上方
開口から真空吸引する工程と、当該上方開口を閉鎖する
工程と、前記キャビティの下方開口から前記キャビティ
内に原料砂を圧縮空気と共に吹き込む工程とを含むこと
を特徴とする中空中子の製造方法。 - 【請求項２】 前記吹き込む工程の後で、前記キャビテ
ィ内に導入された原料砂のうち未硬化の砂を前記キャビ
ティから排出するために、前記上方開口から圧縮空気を
導入しつつ前記下方開口から真空吸引する工程をさらに
含むことを特徴とする請求項１に記載の中空中子の製造
方法。 - 【請求項３】 中空中子を製造すべくほぼ垂直方向に伸
長するキャビティを規定する中子型と、前記キャビティ
をその上方開口から真空吸引する手段と、前記上方開口
を閉鎖する手段と、前記キャビティの下方開口から前記
キャビティ内に原料砂を圧縮空気と共に吹き込む手段と
を備えることを特徴とする中空中子の製造装置。 - 【請求項４】 前記キャビティ内に導入された原料砂の
うち未硬化の砂を前記キャビティから排出するために、
前記上方開口から圧縮空気を導入しつつ前記下方開口か
ら真空吸引する手段をさらに備えることを特徴とする請
求項３に記載の中空中子の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7252013A JPH0970643A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 中空中子の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7252013A JPH0970643A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 中空中子の製造方法及びその製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0970643A true JPH0970643A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17231366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7252013A Pending JPH0970643A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 中空中子の製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0970643A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4985198A (en) * | 1987-04-28 | 1991-01-15 | G-C Dental Industrial Corp. | Tooth-adhesive compounds |
| CN102091755A (zh) * | 2011-03-15 | 2011-06-15 | 中核苏阀横店机械有限公司 | 一种吸砂装置 |
| JP2011140068A (ja) * | 1998-11-20 | 2011-07-21 | Rolls-Royce Corp | 鋳造部品を製造する方法 |
| CN102554135A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-11 | 南车长江车辆有限公司 | 摆动式转向架摇枕砂芯及制造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01157742A (ja) * | 1987-12-14 | 1989-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 中空中子の製造方法 |
| JPH05305386A (ja) * | 1992-05-01 | 1993-11-19 | Osaka Shell Kogyosho:Kk | 中空中子の製造方法 |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP7252013A patent/JPH0970643A/ja active Pending
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