JPH0970428A - 透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物 - Google Patents

透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物

Info

Publication number
JPH0970428A
JPH0970428A JP7229081A JP22908195A JPH0970428A JP H0970428 A JPH0970428 A JP H0970428A JP 7229081 A JP7229081 A JP 7229081A JP 22908195 A JP22908195 A JP 22908195A JP H0970428 A JPH0970428 A JP H0970428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gelatin
fragrance
gel type
transparent
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7229081A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Soeda
孝彦 添田
Masahiko Shinohara
正彦 篠原
Taro Hozumi
太郎 穂積
Seisuke Sato
清介 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SYST BIO IND KK
Ajinomoto Co Inc
Nihon Firmenich KK
Original Assignee
SYST BIO IND KK
Ajinomoto Co Inc
Nihon Firmenich KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SYST BIO IND KK, Ajinomoto Co Inc, Nihon Firmenich KK filed Critical SYST BIO IND KK
Priority to JP7229081A priority Critical patent/JPH0970428A/ja
Priority to US08/703,125 priority patent/US5750498A/en
Priority to EP96114195A priority patent/EP0761240A1/en
Publication of JPH0970428A publication Critical patent/JPH0970428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/015Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone
    • A61L9/04Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating
    • A61L9/048Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating air treating gels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S516/00Colloid systems and wetting agents; subcombinations thereof; processes of
    • Y10S516/903Two or more gellants

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経日と共に収縮し、明白な終点を持つ等の優
れた機能性と透明性を持つ優れた視覚装飾性とを兼ね備
えた、トイレ、その他室内一般、自動車の車内などの臭
気の立つ空間スペースに使用される芳香剤組成物の提
供。 【解決手段】 ゼラチン、ゼラチンの架橋剤、水、香
料、香料の溶剤及び界面活性剤を原料として作成される
透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経日と共に収縮
し、明白な終点を持つ等の優れた機能性と、透明性を持
つ優れた視覚装飾性とを兼ね備えた、トイレ、その他室
内全般、自動車の車内など臭気の立つ空間スペースに使
用されるゲル型芳香剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多種多様化している芳香剤商品の
中で、コンスタントな揮散性が得られ体積収縮による明
白な終点(すなわち、支持体ゲルの乾燥した時点で、揮
散後の容積外観が揮散前と比べて明らかに収縮すること
により使用者に芳香剤の揮散し終ったことをその外観に
よって知らしめる効果がある。)を持つ等の機能性を重
視した水性ゲル型芳香剤の研究開発が盛んに行われ、
又、商品として供給されている。これら水性ゲル型芳香
剤には、(a)天然物である寒天、カラギーナンを使用
するもの(特開昭54−135229)、(b)合成物
である水溶性高分子を使用するもの(特開昭55−81
655)、(c)架橋型アクリル酸重合体の中和による
透明水性ゲル型芳香剤(特開平1−119258)など
ある。
【0003】しかし、これらの水性ゲル型芳香剤はコン
スタントな揮散性、明確な終点を持つ等の優れた機能性
を持つか(前記(a))又は優れた視覚装飾性を持つか
(前記(b)及び(c))のどちらかであり、未だ多く
の問題を抱えている。
【0004】特に、前記(a)のカラギーナンを利用し
た水性ゲル型芳香剤は非常にコストパフォーマンスに優
れ、また、コンスタントな揮散性及び明確な終点を持つ
等の優れた機能性を持ち、粘性のコントロールも容易な
ため汎用されているが、その外観は、下記するように、
透明性の点で必ずしも満足の得られるものではない。
【0005】一方、視覚装飾性を容器の工夫により改善
した商品として、香料をセラミックポットに入れたも
の、半透明又は透明な容器に香料溶液を入れたもの等が
上市されているが、これらの芳香剤は、終点が明確でな
い、容器転倒時に香料溶液が漏れる等機能性にいくつか
の問題を抱えている。
【0006】この様に優れた機能性と優れた装飾性とを
同時に兼ね備えている芳香剤の製品化は未だ実現されて
いないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の機能性に優れた
水性ゲル型芳香剤の装飾性における問題点は、芳香剤の
基剤として使用されているカラギーナン等の材料が不透
明又は半透明であるために、芳香剤組成物自体も不透明
又は半透明になってしまうことであり、この問題を解決
した透明でありかつ優れた機能性を持つ芳香剤用基剤の
開発が切望されていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、前
項記載の問題点を解決するべく鋭意研究の結果、透明性
を持ち香料を保持させることが可能な基剤として、ゼラ
チンを選択し、しかもこれを架橋剤を用いて架橋処理に
付すると芳香剤組成物として十分な強度(すなわち、芳
香剤組成物自体が自立できるような強度で、このような
強度はより優れた装飾性を得るために必要である。)と
約70℃の耐熱性(このような耐熱性は、夏期の保管及
び自動車等の車内用の芳香剤として使用される場合に必
要とされる。)が付与されること、そしてこのように処
理したゼラチンを水性ゲル型芳香剤の基材として使用す
ると、従来の水性ゲル芳香剤が持つコンスタントな揮散
性と明確な終点を持つ等の優れた機能性を損なうことな
しに、透明性のある優れた視覚装飾性を持ち、更にゼラ
チンは、接着剤、食品、写真、医薬等多種多様な用途に
汎用されているため安価である故にコストパフォーマン
スにも優れた水性ゲル型芳香剤組成物の製造が可能であ
ることを見出し、このような知見に基いて本発明を完成
するに到った。
【0009】すなわち、本発明は、ゼラチン、ゼラチン
の架橋剤、水、香料、香料の揮散調整溶剤及び界面活性
剤を原料として作成されたことを特徴とする透明ゼラチ
ンゲル型芳香剤組成物及びこのような芳香剤組成物を適
当な形状の容器に充填した芳香剤の製品に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の透明ゼラチンゲル
型芳香剤組成物について説明する。
【0011】原料の1つであるゼラチンは、牛骨、牛
皮、豚皮等を原料とし、酸処理法、アルカリ処理法のい
ずれの処理法のゼラチンも使用できるが、特に、コスト
面、透明性等を考慮すると豚皮の酸処理のゼラチンが望
ましい。
【0012】また、芳香剤組成物のゼラチンの含有量に
は、本発明の目的の達成される限り特別の制限はない
が、体積収縮による明確な終点を得るためには、10重
量%以下、好ましくは5重量%以下がよい。しかしなが
ら、少量に過ぎると芳香剤組成物として十分な強度が得
られないので、このような見地からは、通常は少なくと
も約1重量%以上とする必要がある。
【0013】本発明によれば、先に述べたように、芳香
剤組成物の基材として十分な強度と耐熱性を付与するた
めに、ゼラチンを、その構成蛋白分子間又は/及び分子
内架橋反応処理する。ゼラチンの架橋剤としては、例え
ばトランスグルタミナーゼ、カリミョウバン、ホルムア
ルデヒド、グルタルアルデヒドなどを挙げることができ
る。これらの一般によく知られているゼラチンの架橋剤
は、トランスグルタミナーゼを除き、それ自体が劇毒物
であったり、溶解性に問題があって架橋剤が析出してし
まい、透明性が得られなかったり、架橋による硬化前又
は後に着色してしまい、優れた装飾性が得られない等の
問題があり、芳香剤分野における利用は難しいものであ
る。
【0014】トランスグルタミナーゼは、ペプチド鎖内
にあるグルタミン残基のγ−カルボキシアミド基のアシ
ル転移反応を触媒する酸素である。このトランスグルタ
ミナーゼは、アシル受容体としてタンパク質中のリジン
残基のε−アミノ基が作用すると、分子内及び分子間に
ε−(γ−Glu)−Lys架橋結合が形成される。ま
た、水がアシル受容体として機能するときは、グルタミ
ン残基が脱アミド化されグルタミン酸残基になる反応を
進行させる酵素である。
【0015】このような作用のあるトランスグルタミナ
ーゼをゼラチンに作用させることにより、無色透明であ
り芳香剤として十分な強度と耐熱性を兼ね備えたゼラチ
ンゲル型芳香剤組成物の基材が得られるのである。
【0016】トランスグルタミナーゼには、周知のよう
に、カルシウム非依存性のものとカルシウム依存性のも
のとがある。前者の例としては、微生物由来のもの(例
えば、特開平1−27471参照)を挙げることができ
る。後者の例としては、モルモット肝臓由来のもの(特
公平1−50382参照)、魚由来のもの(例えば、関
信夫ら「日本水産学会誌」56巻1号125頁(199
0))などを挙げることができる。この他、遺伝子組み
換えにより製造されるもの(特開平1−300889、
同5−199883号、同6−225775号等参照)
を挙げることができる。従来、トランスグルタミナーゼ
は、上記の中、動物由来のものがよく知られているが、
大量生産が不可能なために非常に高価であり、又カルシ
ウム依存性を持つなど芳香剤分野での利用は難しいもの
であった。しかし、前記微生物由来のものは、トランス
グルタミナーゼ産生微生物の培養にて作られる発酵法を
用いたものであり、動物由来のものに比べて安価でしか
もカルシウム非依存性であるという特長を持つために芳
香剤分野における利用が可能となった。因みに、カルシ
ウム依存性のものは、配合組成の範囲や、ゼラチンに含
有されるカルシウムイオンにより架橋反応が影響を受け
る等の点でカルシウム非依存性のものに劣る。更に、こ
の微生物由来のトランスグルタミナーゼは、食品衛生法
に従って厚生省に報告され、化学的合成品以外の食品添
加物リスト(厚生省編)に収載済みであり、安全性は確
認されたものである。そして、その製剤は「アクチバT
G」、「アクチバTG−K」などの商品名で市販されて
いる。
【0017】トランスグルタミナーゼの(酵素製剤の)
使用量は、要するに、本発明による、その使用目的の達
成される量ということになるが、当業者であれば、所与
の場合につき、後記の実施例を参照し、又簡単な事前テ
ストによりそのような量を極めて容易に見出すことがで
きるが、例えばゼラチン蛋白1g当り例えば約0.5〜
100ユニットである(トランスグルタミナーゼの活性
については、前記特開平1−27471参照)。
【0018】水は、本発明の組成物においては、後掲実
施例からも理解されるように、ゼラチンの膨潤や香料溶
液の調製に際して有機溶剤との混合溶媒の形態で使用さ
れる。この水には、特別の制限はないが、香料の質や、
芳香剤組成物の保存安定性を考慮すると高純度のものが
好ましく、例えば蒸留、イオン交換樹脂処理による精製
水を好ましいものとして挙げることができる。
【0019】水の使用量も、要するに、本発明による、
その使用目的の達成される量ということになるが、当業
者であれば、所与の場合につき、そのような量を極めて
容易に見出すことができるが、本発明の芳香剤組成物の
全量に占める割合は50〜90重量%とすることができ
る。
【0020】香料にも特別の制限はなく、従来の芳香剤
商品に使用されているものでよく、例えば、ライム、キ
ンモクセイ、ローズ、レモン、ラベンダー等を挙げるこ
とができる。その使用量にも特別の制限はなく、本発明
の芳香剤組成物の全量に占める割合は1〜10重量%と
することができる。
【0021】本発明によるゲル型芳香剤組成物には、主
に香料の揮散性をコントロールするために香料の揮散調
整溶剤を含めることができる。このような溶剤は、メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール
類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリンなどの多価アルコール類、エチレングリコールア
ルキルエーテル類、ジエチレングリコールアルキルエー
テル類、プロピレングリコールアルキルエーテル類等の
水溶性溶剤の1種または複数との混合物である。
【0022】その使用量にも、本発明の芳香剤組成物の
透明性に悪影響を及ぼすことなどなく、その使用目的の
達成される量であれば特別の制限はなく、当業者であれ
ば所与の場合につき、そのような量を極めて容易に定め
ることができるが、本発明の芳香剤組成物の全量に占め
る割合は0〜40重量%とすることができる。このよう
な香料の揮散調整溶剤を使用する場合は、香料溶液(後
述)に加えることができる。
【0023】又、本発明によるゼラチンゲル型芳香剤組
成物には、香料を可溶化するために界面活性剤を含め
る。界面活性剤としては、従来公知のもの、例えば脂肪
酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル又はアルキルア
リール硫酸塩などの陰イオン性界面活性剤や、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの
非イオン性界面活性剤を1種又はそれ以上使用すること
ができる。
【0024】その使用量にも、本発明の芳香剤組成物の
透明性に悪影響を及ぼすことなどなく、その使用目的の
達成される量であれば特別の制限はなく、当業者であれ
ば所与の場合につき、そのような量を極めて容易に定め
ることができるが、本発明の芳香剤組成物の全量に占め
る割合は1〜15重量%とすることができる。
【0025】本発明の透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物
の作製には、原料として、上に説明したものの他に、必
要に応じて四ホウ酸ナトリウム、EDTA、クエン酸ナ
トリウムなどのpH調整剤、塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸カリウムなどの無機塩及び/又はニトロ染
料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染
料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染
料、インジゴ染料などのタール系色素や蛍光染料、天然
色素、無機顔料等の適宜な染料を使用する。詳述する
と、pH調整剤は、例えば、ゼラチン溶液のpHが5以
下又は9以上の場合に、トランスグルタミナーゼの活性
なpH範囲であるpH5〜9の範囲にpHを調整するた
めに必要で、そのときはゼラチン溶液(後述)に加えて
pHの調整を行なうことができる。無機塩は、例えば、
ゼラチンの保水力を改善する場合に必要で、そのときは
ゼラチン溶液に加えることができる。染料は、例えば、
香りの種類により芳香剤を異なる色にするなど、商品に
更に装飾性を加えようとする場合に必要で、そういう場
合に使用することができる。
【0026】以上の原料を使用して本発明の透明ゼラチ
ンゲル型芳香剤組成物を作成するには、特別の困難はな
い。例えば、使用する全ての原料を一挙に撹拌混合し、
得られた混合物をトランスグルタミナーゼがゼラチンに
作用する条件下に保持することで行なうことができる。
【0027】しかしながら、後掲実施例に示すように、
ゼラチン溶液及び香料溶液をそれぞれ別途調製しておい
て、後にこれらの2溶液を撹拌混合する方が製造工程上
の点から好ましい。この場合、ゼラチンとトランスグル
タミナーゼの反応が他の原料の混合及び溶解作業中に進
行することを防ぐ目的でトランスグルタミナーゼは香料
溶液に加えておく。そして、ゼラチン溶液と香料溶液を
混合することでゼラチンにトランスグルタミナーゼを作
用させることができる。また、このような作成法におい
て必要に応じて、また所望により、pH調整剤、無機
塩、そして染料をゼラチン溶液又は香料溶液に適宜添加
使用することのできることは先に説明した通りである。
【0028】本発明の透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物
は、これを芳香剤の製品とするには、もちろん、従来の
芳香剤製品と同じように、容器に収容しなければならな
いが、この場合重要なことは、そのような容器は、本発
明の芳香剤組成物の特性、すなわち、先に説明したよう
に、経日と共に収縮し、明白な終点を持つ等の優れた機
能性及び透明性を持つ優れた視覚装飾性を活用できるも
のとすることである。しかしながら、そのためには、当
業者であれば容易に理解できるように、本発明の芳香剤
組成物を収容すべき容器は必ずしも透明でなければなら
ないということはない。また、芳香剤の使用先それぞれ
に相応しい形状など、視覚装飾性に優れたものとするこ
との好ましいことは言うまでもない。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例をあげて更
に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、もちろ
ん、これだけに限定されるものではない。
【0030】実施例1 市販の乾燥ゼラチン「ゼラチンPS−260」(Sys
tems Bio−Industries社製)、50
gを精製水550gに加えて膨潤させた後、50℃に加
温してゼラチン溶液を調製した。別の容器にエタノール
50g、精製水309g、ポリオキシエチレン(10モ
ル)アルキルフェニルエーテル10g、ポリオキシエチ
レン(40モル)硬化ひまし油10g、トランスグルタ
ミナーゼ「アクティバTG」(味の素(株)製で、比活
性1000ユニット/1g)1g、及びキンモクセイ香
料「OSMANTHUS 95017」(日本フィルメ
ニッヒ(株)製)20gを秤取し、これらをよく撹拌混
合して該香料を溶かし、香料溶液の調製を行った。
【0031】次に、この香料溶液を前記ゼラチン溶液に
加えてよく撹拌した後、50℃で5分間加温した。最後
に、より優れた装飾性を得る目的でこの溶液を型容器に
流し込み冷蔵庫にいれ、5℃にて3時間静置して本発明
の透明ゼラチンゲル芳香剤組成物を得た。
【0032】実施例2 ゼラチンを同じく市販の乾燥ゼラチン「ゼラチンPS−
240」(Systems Bio−Industri
es社製)に代えた以外は、実施例1におけると全く同
様にしてゼラチン溶液を調製した。別の容器にジエチレ
ンレグリコールモノエチルエーテル100g、精製水2
59.5g、ポリオキシエチレン(10モル)アルキル
フェニルエーテル10g、ポリオキシエチレン(60モ
ル)硬化ひまし油10g、実施例1におけると同一のト
ランスグルタミナーゼ「アクティバTG」0.5g及び
これも実施例1におけると同一のキンモクセイ香料「O
SMANTHUS 95017」20gを秤取し、これ
らをよく撹拌混合して該香料を溶かし、香料溶液の調製
を行った。
【0033】次に、この香料溶液を前記ゼラチン溶液に
加えよく撹拌した後は、実施例1におけると全く同様に
処理して本発明の透明ゼラチンゲル芳香剤組成物を得
た。
【0034】実施例3 精製水560gにpH調整剤としてクエン酸三ナトリウ
ム二水和物7.35gを加え溶解し、この溶液に「ゼラ
チンPS−260」40gを加え膨潤させた後、50℃
に加温してゼラチン溶液を調製した。別の容器に3−メ
チル−3−メトキシブタノール100g、精製水25
2.15g、ポリオキシエチレン(20モル)アルキル
フェニルエーテル10g、ポリオキシエチレン(60モ
ル)硬化ひまし油10g、実施例1におけると同一のト
ランスグルタミナーゼ「アクティバTG」0.5g及び
これも実施例1におけると同一のキンモクセイ香料30
gを秤取し、これらをよく撹拌混合して該香料を溶か
し、香料溶液の調製を行った。
【0035】次に、この香料溶液を前記ゼラチン溶液に
加えよく撹拌した後は、実施例1におけると全く同様に
処理して本発明の透明ゼラチンゲル芳香剤組成物を得
た。
【0036】比較例1 香料溶液の調製において、精製水309gの代りに精製
水305gとし、かつトランスグルタミナーゼ「アクテ
ィバTG」1gの代りに架橋剤としてカリミョウバン5
gを使用したことを除いては実施例1におけると全く同
様にしてゼラチンゲル芳香剤組成物を作成した。このゼ
ラチンゲル芳香剤組成物には、結晶状の不溶解成分があ
った。
【0037】比較例2 カリミョウバン5gの代りに架橋剤としてグルタルアル
デヒド5gを使用したことを除いては比較例1における
と全く同様にしてゼラチンゲル芳香剤組成物を作成し
た。このゼラチンゲル芳香剤組成物は、透明であるが黄
色をしていた。
【0038】比較例3 市販のカラギーナン「カラギーナンAir−10」(マ
リン・サイエンス社製)20gを精製水885gに加
え、75℃に加温してカラギーナン溶液を調製した。別
途、精製水25g、プロピレングリコール30g、塩化
カリウム5g、香料30g及びモノステアリン酸ポリエ
チレングリコール(20)ソルビタン5gを別の容器に
秤取し、これらをよく撹拌混合して香料溶液の調製を行
った。
【0039】60℃に加温した前記カラギーナン水溶液
に前記香料溶液を加えよく撹拌し、これを型容器に流し
入れ室温まで冷却し、カラギーナンゲル芳香剤組成物の
調製を行った。
【0040】評価例1 実施例1〜3及び比較例1〜3により得られた水性ゲル
型芳香剤組成物について、下記第1表に示す方法で外観
の評価及び揮散性の評価を行った。
【0041】
【表1】
【0042】結果を下記第2表に示す。
【0043】
【表2】
【0044】第2表から理解できるように、本発明によ
る透明ゼラチン型芳香剤組成物(実施例1〜3)は、一
般によく知られているゼラチンの架橋剤であるカリミョ
ウバン(比較例1)やグルタルアルデヒド(比較例2)
を使用したゼラチンゲル型芳香剤や、カラギーナンを基
剤とした水性ゲル型芳香剤(比較例3)では得られなか
った無色透明な外観を持つと同時に、従来より汎用され
ているカラギーナンを基剤としている水性ゲル型芳香剤
(比較例3)とほぼ同等の揮散性を持つ優れた芳香剤組
成物である。
【0045】
【発明の効果】本発明により、コンスタントな揮散性、
明確な終点を持つ等の優れた機能性を持つと同時に透明
性を寄与させることによる優れた視覚装飾性を持ち、更
にコストパフォーマンスにも優れた水性ゲル型芳香剤の
製造が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 添田 孝彦 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 篠原 正彦 東京都中央区銀座4丁目12番15号 歌舞伎 座ビルディング 日本フィルメニッヒ株式 会社内 (72)発明者 穂積 太郎 東京都中央区銀座4丁目12番15号 歌舞伎 座ビルディング 日本フィルメニッヒ株式 会社内 (72)発明者 佐藤 清介 東京都港区赤坂2−22−24 泉赤坂ビル システムズ バイオ インダストリーズ株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼラチン、ゼラチンの架橋剤、水、香料
    及び界面活性剤を原料として作成されたことを特徴とす
    る透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物。
  2. 【請求項2】 架橋剤がカルシウム非依存性トランスグ
    ルタミナーゼであることを特徴とする請求項1記載の透
    明ゼラチンゲル型芳香剤組成物。
  3. 【請求項3】 原料として、必要に応じて、香料の揮散
    調整溶剤、pH調整剤、無機塩及び/又は染料をも使用
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の透明ゼラチ
    ンゲル型芳香剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の芳香剤
    組成物が容器に収容されていることを特徴とする芳香剤
    の製品。
JP7229081A 1995-09-06 1995-09-06 透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物 Pending JPH0970428A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7229081A JPH0970428A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物
US08/703,125 US5750498A (en) 1995-09-06 1996-08-26 Transparent gelatin gel type air freshener
EP96114195A EP0761240A1 (en) 1995-09-06 1996-09-04 Transparent gelatin gel type air freshener

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7229081A JPH0970428A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0970428A true JPH0970428A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16886458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7229081A Pending JPH0970428A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5750498A (ja)
EP (1) EP0761240A1 (ja)
JP (1) JPH0970428A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002035100A (ja) * 2000-07-25 2002-02-05 Lion Corp 芳香・消臭剤の使用方法及びこれに用いる芳香・消臭剤
JP2002293875A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Nitta Gelatin Inc ゼラチン用架橋剤
JP2007277217A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Fujifilm Corp 薬剤を均一に封入した生分解性マトリックス

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3635801B2 (ja) * 1996-08-01 2005-04-06 味の素株式会社 乳ホエイ蛋白含有粉末及びこれを使用した加工食品
US5679334A (en) * 1996-08-14 1997-10-21 Bath & Body Works, Inc. Gel air freshener and method of making the same
JP3867261B2 (ja) 1998-04-08 2007-01-10 味の素株式会社 酵素製剤及び麺類の製造方法
AU761467B2 (en) 1998-06-09 2003-06-05 Ajinomoto Co., Inc. Novel enzyme-treated protein-containing food, and methods for producing the same
EP1487267B1 (en) * 2001-02-28 2008-10-29 Lavipharm S.A. Patch for the release of volatile substances to environment
CN1267542C (zh) * 2001-11-13 2006-08-02 雷克特本克斯尔有限公司 对抽水马桶清洁制品的改良
US6790436B2 (en) * 2001-12-13 2004-09-14 International Flavors & Fragrances Inc. Gel air freshener
US7155116B2 (en) * 2002-08-16 2006-12-26 The Dial Corporation Methods and apparatus for a discrete vapor-dispensing device
US6885811B2 (en) 2002-08-16 2005-04-26 The Dial Corporation Methods and apparatus for dual-outlet vapor dispenser
DE10212641A1 (de) * 2002-03-21 2003-10-02 Drom Fragrances Internat Kg Duftstoffapplikation
US6895177B2 (en) * 2002-08-16 2005-05-17 The Dial Corporation Vapor dispensing device having improved transverse loading stability
US20040033067A1 (en) * 2002-08-16 2004-02-19 He Mengtao Pete Methods and apparatus for a controllable vapor-dispensing device
US7249719B2 (en) * 2002-08-30 2007-07-31 The Dial Corporation Method and apparatus for a multiple source vapor-dispensing device
US7083162B2 (en) * 2002-08-30 2006-08-01 The Dial Corporation Intermediary device
US6897381B2 (en) * 2002-08-30 2005-05-24 The Dial Corporation Wall-mounted electrical device having adjustable outlet prongs
JP4235614B2 (ja) * 2002-08-30 2009-03-11 ザ・ダイアル・コーポレーション 加熱素子における非線形性を補償するように構成された可変抵抗器を含むシステム。
US20070020033A1 (en) * 2005-06-09 2007-01-25 Daniel Walsh Scent emitting writing instrument
JP2007224012A (ja) * 2006-01-30 2007-09-06 Fujifilm Corp 酵素架橋したタンパク質ナノ粒子
US8662409B2 (en) * 2009-10-26 2014-03-04 S.C. Johnson & Son, Inc. Multi-layered active ingredient dispenser
KR101457648B1 (ko) 2010-12-27 2014-10-31 더 홍콩 유니버시티 오브 사이언스 앤드 테크놀러지 방향물질 및 소독물질의 제어 방출용 무기겔
WO2019137629A1 (en) * 2018-01-15 2019-07-18 Symrise Ag Transparent active substance release composition and method for producing the same

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB710881A (en) * 1950-08-09 1954-06-23 Airkem Inc Air treating composition and method
GB938039A (en) * 1960-02-04 1963-09-25 Unilever Ltd Air-treating composition
US3767787A (en) * 1971-10-07 1973-10-23 H Segal Retarded vaporization compositions and method for making
JPS54135229A (en) * 1978-04-07 1979-10-20 Duskin Franchise Co High temperature stable deodorant and production thereof
JPS5581655A (en) * 1978-12-15 1980-06-19 Kureha Chemical Ind Co Ltd Slow releasing indoor aromatic
US4453909A (en) * 1982-03-26 1984-06-12 International Flavors & Fragrances Inc. Apparatus for making soap with perfumed insert
NL8400516A (nl) * 1984-02-17 1985-09-16 Naarden International Nv Werkwijze ter bereiding van luchtverfrissingsgelen.
JPH0665280B2 (ja) * 1987-03-04 1994-08-24 味の素株式会社 タンパクゲル化剤及びそれを用いるタンパクのゲル化方法
JPH01119258A (ja) * 1987-10-30 1989-05-11 Nippon Seika Kk 透明ゲル芳香剤及びその製造法
EP0328702A1 (en) * 1988-02-17 1989-08-23 Synt S.N.C. Di Invernizzi Silvano E Tozzi Dina Deodorant composition and containment apparatus for enclosed spaces, in particular for cars, houses and the like
US5053341A (en) * 1989-10-06 1991-10-01 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Tissue simulating gel for medical research
JP2897780B2 (ja) * 1990-03-09 1999-05-31 ニッピゼラチン工業株式会社 高重合ゼラチンの製造法
DE4007668A1 (de) * 1990-03-10 1991-09-12 Beiersdorf Ag Hydrogelschaeume und verfahren zu deren herstellung
EP0572987B1 (en) * 1992-06-02 1999-08-25 Ajinomoto Co., Inc. Process for producing bound-formed food
JPH0717843A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Nippon Shokubai Co Ltd ゲル状芳香剤組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002035100A (ja) * 2000-07-25 2002-02-05 Lion Corp 芳香・消臭剤の使用方法及びこれに用いる芳香・消臭剤
JP2002293875A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Nitta Gelatin Inc ゼラチン用架橋剤
JP2007277217A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Fujifilm Corp 薬剤を均一に封入した生分解性マトリックス

Also Published As

Publication number Publication date
US5750498A (en) 1998-05-12
EP0761240A1 (en) 1997-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0970428A (ja) 透明ゼラチンゲル型芳香剤組成物
US4552693A (en) Transparent fragrance emitting articles
US4128507A (en) Perfumed gels of hydroxypropyl cellulose
ATE87469T1 (de) Verfahren zur herstellung einer formulierung mit verzoegerter freisetzung.
JPH02107163A (ja) 新規なゲル状食品の製造方法
US5310421A (en) Play material
US5650143A (en) Deodorant cosmetic stick composition
GB750629A (en) Manufacture of moulded articles from polyamides
US6387169B1 (en) Guar gum based flowing gel play composition
HUP0102098A2 (hu) Eljárás gél előállítására polivinilalkoholból, és az eljárás szerint előállított, nagy mechanikai stabilitású gél
US3955018A (en) Method for forming a decorative coated porous mass and the article produced thereby
JPH0359948B2 (ja)
JPH11226103A (ja) 芳香を発散する装飾用物品
JP3803141B2 (ja) 透明油性ゲル芳香剤組成物
JP4759156B2 (ja) 水系ゲル状組成物およびその製造方法
JP2007308431A (ja) 入浴剤
JP2001046482A (ja) 透明ゲル状芳香・消臭剤組成物
JP4759157B2 (ja) ゼラチン用架橋剤
JP2514226B2 (ja) 透明なゲル芳香剤の製法
JP4096912B2 (ja) 浴剤用透明水性ゲル
JPS584006B2 (ja) フンマツヨクヨウザイノセイゾウホウホウ
JP2533763B2 (ja) フィルム状成分を含有する入浴剤
JPH09188893A (ja) ロウソク
JP2000042401A (ja) 液状及び油状機能性物質の粉末化方法
JPS5813507A (ja) ゲル状芳香組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050816