JPH0969879A - 加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法、並びに加入者回路 - Google Patents

加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法、並びに加入者回路

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JPH0969879A
JPH0969879A JP22225595A JP22225595A JPH0969879A JP H0969879 A JPH0969879 A JP H0969879A JP 22225595 A JP22225595 A JP 22225595A JP 22225595 A JP22225595 A JP 22225595A JP H0969879 A JPH0969879 A JP H0969879A
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JP
Japan
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integration
subscriber line
circuit
direct current
insulation resistance
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Application number
JP22225595A
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English (en)
Inventor
Masayuki Sakai
政行 酒井
Junjiro Kitano
純二郎 北野
Yoshinori Oikawa
義則 及川
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Hitachi Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用の試験装置不要として、加入者回路で、
その加入者回路に収容されている加入者回線上における
絶縁抵抗/容量を試験すること。 【構成】 1回目の積分で、積分回路3の出力を保持回
路4で保持するとともに、判定回路6にて判定すること
により、加入者回線上での絶縁抵抗値が規定値よりも大
きいか否かを判定する。2回目の積分で、その積分結果
と保持回路4からの、1回目の積分結果との差分が差分
検出回路5で検出された上、容量試験結果判定回路6に
て判定することにより、加入者回線1にて純容量、また
は抵抗が直列接続された容量が規定値よりも大きいか否
かの判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加入者回線の一端が地
気に、他端が電圧モニタ用抵抗を介し電池に接続された
状態として、その加入者回線上に直流電流がノ−マル/
リバ−ス方向に供給可とされてなる加入者回路による、
加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法、更に
は、その加入者回路自体の内部構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】これまで、加入者回線上における絶縁抵
抗試験および容量試験に関するものとしては、「新しい
試験台方式の概要」(施設Vol.34 No.1)に示さ
れているように、それら試験は加入者回路とは別途設け
られている試験装置により行われているのが実情であ
る。これによる場合、絶縁抵抗試験に際しては、加入者
回線上に相異なる定電流が供給される度に、その加入者
回線上に発生している電圧が定電流対応に測定された
上、加入者回線上での抵抗値が算出されるものとなって
いる(定電流抵抗測定法)。また、容量測定に際して
は、加入者回線に定電圧が印加されることで、線路容量
は予め充電された上、その充電電荷は基準容量に配分さ
れた状態で基準容量での電圧が測定されることによっ
て、線路容量が求められるものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、これに
までにあっては、絶縁抵抗および容量の試験は別途用意
された専用の試験装置によって行われているが、このよ
うな試験方法は、交換機に多数の加入者が収容されてい
る場合には、試験装置自体は高価、大形であるも、加入
者線路各々に対する試験は経済的に行われることから、
むしろ好ましいものとなっている。ところで、光リモ−
ト化の進展に伴い小数の加入者が遠隔集線段(遠隔多重
装置)に収容された上、これら加入者に対する試験が専
用の試験装置によって行われる場合を想定した場合、そ
れら試験が経済的に行われることは望むべくもないもの
となっている。
【0004】本発明の第1の目的は、専用の試験装置不
要として、加入者回路で、その加入者回路に収容されて
いる加入者回線上における絶縁抵抗/容量が試験され得
る、加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法を供
するにある。本発明の第2の目的は、専用の試験装置不
要として、加入者回路で、その加入者回路に収容されて
いる加入者回線上における絶縁抵抗/容量が試験される
に際し、その加入者回線に電話機、あるいはモジュラー
ジャックが接続されているか否かが容易に判別され得
る、加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法を供
するにある。本発明の第3の目的は、専用の試験装置不
要として、しかも加入者回線上の交流誘導に影響される
ことなく、加入者回路で、その加入者回路に収容されて
いる加入者回線上における絶縁抵抗/容量が試験され得
る、加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法を供
するにある。本発明の第4の目的は、専用の試験装置不
要として、しかも加入者回線上の交流誘導に影響される
ことなく、加入者回路で、その加入者回路に収容されて
いる加入者回線上における絶縁抵抗/容量が試験される
に際し、その加入者回線に電話機、あるいはモジュラー
ジャックが接続されているか否かが容易に判別され得
る、加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法を供
するにある。本発明の第5の目的は、専用の試験装置不
要として、加入者回路で、その加入者回路に収容されて
いる加入者回線上における絶縁抵抗/容量が試験される
に際し、その加入者回線に電話機、あるいはモジュラー
ジャックが接続されているか否かが容易に、かつ高精度
に判別され得る、加入者回線上における絶縁抵抗/容量
試験方法を供するにある。本発明の第6の目的は、専用
の試験装置不要として、しかも加入者回線上の交流誘導
に影響されることなく、加入者回路で、その加入者回路
に収容されている加入者回線上における絶縁抵抗/容量
が試験されるに際し、その加入者回線に電話機、あるい
はモジュラージャックが接続されているか否かが容易
に、かつ高精度に判別され得る、加入者回線上における
絶縁抵抗/容量試験方法を供するにある。本発明の第7
の目的は、以上の加入者回線上における絶縁抵抗/容量
試験方法各々が容易に実施可とされた加入者回路を供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、加入
者回線上に直流電流がノーマル方向に安定した状態とし
て供給されている状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電
圧が一定時間Tに亘って積分され、該積分によって得ら
れる第1の積分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判
定用しきい値と比較された後、一旦加入者回線上にはリ
バース方向に直流電流が供給された後に再びノーマル方
向に直流電流が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗で
の降下電圧がノーマル方向直流電流供給開始時点から一
定時間Tに亘って積分され、該積分によって得られる第
2の積分結果は保持状態にある第1の積分結果との差分
として検出された上、容量判定用しきい値と比較される
ことで達成される。
【0006】上記第2の目的は、加入者回線上に直流電
流がノーマル方向に安定した状態として供給されている
状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が一定時間Tに
亘って積分され、該積分によって得られる第1の積分結
果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値と比
較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に直流
電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流が供
給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、ノ
ーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間t経過し
た時点を積分開始時点として、該積分開始時点から一定
時間Tに亘って積分され、該積分によって得られる第2
の積分結果は保持状態にある第1の積分結果との差分と
して検出された上、容量判定用しきい値と比較されるこ
とで達成される。
【0007】上記第3の目的は、加入者回線上に直流電
流がノーマル方向に安定した状態として供給されている
状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、商用交流電
源周波数の周期の整数倍として設定された一定時間Tに
亘って積分され、該積分によって得られる第1の積分結
果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値と比
較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に直流
電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流が供
給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧がノー
マル方向直流電流供給開始時点から一定時間Tに亘って
積分され、該積分によって得られる第2の積分結果は保
持状態にある第1の積分結果との差分として検出された
上、容量判定用しきい値と比較されることで達成され
る。
【0008】上記第4の目的は、加入者回線上に直流電
流がノーマル方向に安定した状態として供給されている
状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、商用交流電
源周波数の周期の整数倍として設定された一定時間Tに
亘って積分され、該積分によって得られる第1の積分結
果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値と比
較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に直流
電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流が供
給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、ノ
ーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間t経過し
た時点を積分開始時点として、該積分開始時点から一定
時間Tに亘って積分され、該積分によって得られる第2
の積分結果は保持状態にある第1の積分結果との差分と
して検出された上、容量判定用しきい値と比較されるこ
とで達成される。
【0009】上記第5の目的は、加入者回線上に直流電
流がノーマル方向に安定した状態として供給されている
状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が一定時間Tに
亘って積分され、該積分によって得られる第1の積分結
果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値と比
較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に直流
電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流が供
給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、ノ
ーマル方向直流電流供給開始時点からそれぞれ一定時間
1 ,t2 経過した時点を積分開始時点として、該積分
開始時点から一定時間Tに亘って積分され、該積分によ
って得られる第2,第3の積分結果は保持状態にある第
1の積分結果との差分として検出された上、それぞれ第
1,第2の容量判定用しきい値と比較されることで達成
される。
【0010】上記第6の目的は、加入者回線上に直流電
流がノーマル方向に安定した状態として供給されている
状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、商用交流電
源周波数の周期の整数倍として設定された一定時間Tに
亘って積分され、該積分によって得られる第1の積分結
果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値と比
較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に直流
電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流が供
給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、ノ
ーマル方向直流電流供給開始時点からそれぞれ一定時間
1 ,t2 経過した時点を積分開始時点として、該積分
開始時点から一定時間Tに亘って積分され、該積分によ
って得られる第2,第3の積分結果は保持状態にある第
1の積分結果との差分として検出された上、それぞれ第
1,第2の容量判定用しきい値と比較されることで達成
される。
【0011】上記第7の目的は、加入者回線の一端が地
気に、他端が電圧モニタ用抵抗を介し電池に接続された
状態として、該加入者回線上に直流電流がノ−マル/リ
バ−ス方向に供給可とされてなる既存の加入者回路に対
し、加入者回線上に直流電流がノーマル方向に供給され
ている状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧を所定の
タイミングで一定時間Tに亘って積分する積分回路と、
安定した状態の直流電流を積分することで得られる、上
記積分回路からの第1の積分結果を絶縁抵抗判定用しき
い値と比較する絶縁抵抗試験判定回路と、安定した状態
の直流電流を積分することで得られる、上記積分回路か
らの第1の積分結果を保持する保持回路と、非安定化状
態の直流電流を積分することで得られる、上記積分回路
からの第2の積分結果と上記保持回路からの第1の積分
結果との差分を検出する差分検出回路と、該差分検出回
路からの差分を容量判定用しきい値と比較する容量試験
判定回路と、を少なくとも具備せしめることで達成され
る。
【0012】
【作用】加入者回路から加入者回線上に直流電流がノー
マル方向に安定した状態として供給されている状態で、
電圧モニタ用抵抗での降下電圧が一定時間Tに亘って積
分された上、絶縁抵抗判定用しきい値と比較される場合
は、絶縁抵抗値の規定値との大小関係が容易に判別され
得るものである。また、その際での積分結果を第1の積
分結果として、その後、一旦加入者回線上にはリバース
方向に直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直
流電流が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下
電圧がノーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間
Tに亘って積分されることによって、第2の積分結果を
得るようにするが、この第2の積分結果が第1の積分結
果との差分として検出された上、容量判定用しきい値と
比較される場合には、加入者回線上での純容量、あるい
は抵抗と直列接続されている容量の規定値との大小関係
が容易に判別され得るものである。ところで、加入者回
線への交流誘導は殆ど主に電力線に起因していると考え
られることから、交流誘導に影響されることなく、加入
者回線上における絶縁抵抗/容量を試験するには、商用
交流電源周波数の周期の整数倍として設定された一定時
間Tに亘って電圧モニタ用抵抗での降下電圧が積分され
るようにすればよいものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図1から図13により説明す
る。先ず本発明による加入者回路の一例での要部概要ブ
ロック構成を図1に示す。これによる場合、加入者回路
内に既存のものとして用意されている加入者給電回路1
からは、加入者線路(加入者回線と同義)9および加入
者端末8の側に対し直流電流がノーマル/リバース方向
に供給可とされたものとなっている。加入者給電回路1
による制御下に、B線側パワ−トランジスタQB がオン
状態に、また、A線側パワ−トランジスタ(図示せず)
がオフ状態におかれた場合、パワ−トランジスタQB
コレクタ電位(B線側電位)はほぼ地気に、A線側電位
はまた、電圧モニタ用抵抗RA を介し電池VBBに接続さ
れた負電位状態におかれるものとなっている。したがっ
て、この状態で、加入者給電回路1による制御下に、ノ
−マルスイッチSWN 、またはリバ−ススイッチSWR
が選択的に閉成される場合は、加入者線路9および加入
者端末8の側にノーマル方向、またはリバース方向に直
流電流IA が供給され得るものである。この場合、加入
者給電回路1から供給される直流電流IA はその方向と
は無関係に電圧モニタ用抵抗RA を介し電池VBBに流入
することから、電圧モニタ用抵抗(抵抗値は既知)RA
での降下電圧が電圧モニタ回路(既存のものでも可)2
で監視されることによって、その直流電流IA 波形が出
力電圧V00(=IA×RA×K、Kは係数)として監視され
得るものである。
【0014】さて、全体としての回路動作であるが、先
ず直流電流IA がノーマル方向に安定した状態として供
給されている状態で、その電圧モニタ回路2からの出力
電圧V00は積分回路3により一定時間に亘って積分され
るものとなっている。これにより積分回路3からの出力
電圧V01は(第1の)積分結果として得られるが、この
積分結果は保持回路4に一時的に保持されるとともに、
絶縁抵抗試験結果判定回路6で絶縁抵抗判定用しきい値
THR と比較されることによって、A線、B線間での絶
縁抵抗値が規定値よりも大きいか否かがその判定結果R
OUT より知れているものである。
【0015】以上のようにして、ノーマル方向での積分
が行われた後は、一旦リバース方向に直流電流IA が供
給された後に再びノーマル方向に直流電流IA が供給さ
れた状態で、電圧モニタ回路2からの出力電圧V00が積
分回路3によりその供給開始時点から一定時間に亘って
積分されるものとなっている。これにより積分回路3か
らの出力電圧V01は(第2の)積分結果として得られる
が、この出力電圧V01は差分検出回路5で第1の積分結
果との差分V02として検出された上、容量試験結果判定
回路7で容量判定用しきい値VTHC と比較されることに
よって、A線、B線間での純容量、または抵抗が直列接
続された容量が規定値よりも大きいか否かが判定結果C
OUT より知れるものである。なお、以上の積分回路3、
保持回路4、差分検出回路5、絶縁抵抗試験結果判定回
路6、容量試験結果判定回路7はディジタル信号処理を
用い構成されてもよいものである。
【0016】ここで、加入者端末8と加入者線路9全体
としての等価回路について説明すれば、図2は加入者回
線に、加入者端末8としての電話機がオンフック状態と
して接続されている場合でのものを、図3は加入者端末
8の加入者回線との接続が解除された状態、即ち、加入
者端末8に代って、加入者回線にモジュラ−ジャックM
Jが接続されている場合でのものを、図4は加入者回線
に加入者端末8やモジュラ−ジャックMJが何等接続さ
れていない場合でのものをそれぞれ示す。図示のよう
に、オンフック状態にある電話機は純容量CTEL とし
て、モジュラ−ジャックMJは抵抗RMJと容量CMJが直
列接続されたものとして、加入者端末8等が何等接続さ
れていない加入者回線は、線路の絶縁抵抗RABと容量C
ABが並列接続されたものとしてそれぞれ等価的に表現さ
れ得るものとなっている。
【0017】図5(A),(B)は本発明に係る絶縁抵
抗測定上での原理を示したものである。図5(A)に示
すように、A線、B線間には絶縁抵抗RABが接続されて
いるが、直流電流IA がノーマル方向に安定した状態と
して供給されている状態で、その電圧モニタ回路2から
の出力電圧V00が積分回路3により一定時間に亘って積
分されており、その積分回路3からの出力電圧V01が絶
縁抵抗判定用しきい値VTHR により判定されることによ
って、その抵抗値の良否が判定されるものとなってい
る。より具体的に説明すれば、この場合での電圧モニタ
回路2からの出力電圧V00は、V00=IA×RA×K=
(VBB/(RAB+RA))×RA×Kとして得られるが、
出力電圧V01はこれに比例したものとして得られるもの
となっている。ここで、電池VBBや電圧モニタ用抵抗R
A 、係数K が一定であるとすれば、絶縁抵抗RABと出力
電圧V01との関係は図5(B)に示すようである。出力
電圧V01の値より絶縁抵抗RABの値を推定することが可
能であるが、規定の出力電圧V01相当の絶縁抵抗判定用
しきい値VTHR により出力電圧V01が判定される場合
は、出力電圧V01がそのしきい値VTHR を越える場合を
NGとして、越えない場合をOKとして判定するように
すれば、絶縁抵抗RABの抵抗値が規定値より小さいか否
かが容易に判別可とされるものである。
【0018】図6(A),(B)はまた、本発明に係る
容量測定上での原理を示したものである。これによる場
合、直流電流IA がノーマル方向に安定した状態として
供給されている状態で、その電圧モニタ回路2からの出
力電圧V00が積分回路3により一定時間Tに亘って積分
されることによって、その積分回路3からの出力電圧V
01が第1の積分結果VR として得られるものとなってい
る。この第1の積分結果VR は保持回路4に一時的に保
持されるが、その際、容量CABは、B線側を正極性、A
線側を負極性とした順方向に、ある電圧(=(RAB×V
BB)/(RAB+RA ))で充電された状態となる。その
後、直流電流IA は一旦リバース方向状態におかれる
が、この状態では、容量CABへの印加電圧はその極性が
反転されることから、容量CABは放電された後に逆極性
で充電されるものとなっている。このリバース方向状態
での直流電流IA および電圧モニタ回路2からの出力V
00の変化は図6(B)に示すようである。その後、直流
電流IA は再びノ−マル方向状態に戻されるが、その時
点から電圧モニタ回路2からの出力電圧V00が積分回路
3により一定時間Tに亘って積分されることによって、
その積分回路3からの出力電圧V01が第2の積分結果V
RCとして得られるものとなっている。この場合での直流
電流IA および電圧モニタ回路2からの出力電圧V00
変化は、直流電流IA がノ−マル方向状態からリバ−ス
方向状態へ変化した場合と同様であり、図6(B)に示
すようである。差分検出回路5では、その第2の積分結
果VRCと保持回路4からの第1の積分結果VR との差分
C (=V02=VRC−VR )が検出されているが、この
差分VC は容量CABへの充放電電流分に比例した値とし
て得られるものとなっている。したがって、この差分V
C を容量試験結果判定回路7にて容量判定用しきい値V
THC と比較し、その結果、しきい値VTHC を越える場合
はOKであるとして、越えない場合にはNGであるとし
て、それぞれ判定するようにすれば、容量CABが規定値
よりも大きいか否かが容易に判別され得るものである。
【0019】次に、図7から図9により回路動作を、図
2から図4に示す場合別に応じて具体的に説明すれば以
下のようである。即ち、図7は加入者回線に、加入者端
末8として、電話機がオンフック状態として接続されて
いる場合での回路動作を示したものである。この場合で
の回路動作方法は図6に示した容量測定の場合と同様で
あり、異なる点は、加入者回線に接続されるのが純容量
TEL のみとされ、これに加え、絶縁抵抗測定も併せて
実施されていることである。さて、この場合での回路動
作であるが、直流電流IAがノ−マル方向状態におかれ
た場合での積分では、その積分に先立って、純容量C
TEL への順方向充電は既に完了されているため、直流電
流IA 、出力電圧V00はともに0におかれた状態で積分
が行われ、第1の積分結果VR1も0として得られること
になる。絶縁抵抗試験結果判定回路6では、その第1の
積分結果VR1は予め設定されている絶縁抵抗判定用しき
い値VTHR と比較されるが、当然のことながら、VR1
THR という大小関係を以て、OKである旨の判定結果
OUT が絶縁抵抗試験結果判定回路6より得られるもの
となっている。その後、直流電流IA が一旦リバ−ス方
向状態におかれた上、再びノ−マル方向状態におかれた
状態での積分では、純容量CTEL は放電された後逆極性
で充電されるため、図7に示すように、直流電流IA
よび出力電圧V00は変化する。また、出力電圧V01は純
容量CTEL への充放電電流分に比例した電圧を一定時間
Tだけ積分した第2の積分結果VRC1 として得られるこ
とになる。結局、差分検出回路5からの差分V02は差分
C1(=VRC1−VR1=VRC1)として得られた上、容量
試験結果判定回路7で容量判定用しきい値VTHC と比較
されるが、VC1>VTHCという大小関係を以て、OKで
ある旨の判定結果COUT が得られるものとなっている。
【0020】図8はまた、加入者回線にモジュラ−ジャ
ックMJが接続されている場合での回路動作を示したも
のである。この場合には、容量CMJに対し抵抗RMJが直
列挿入されているため、図7に示す純容量CTEL のみの
場合に比し、容量CMJへの充放電電流は小さくなるばか
りか、リバ−ス方向状態からノ−マル方向状態に移行す
る際での直流電流IA 、出力電圧V00はともにその変化
率が小さくなる(時定数の観点からすれば、τ2
τ1)。
【0021】更に、図9に示す、加入者回線に加入者端
末等が何等接続されていない場合での回路動作では、容
量CABに対し絶縁抵抗RABが並列挿入されているため、
ノ−マル方向の安定状態では、直流電流IA は0とはな
らず、絶縁抵抗RABの抵抗値に応じた電流(=VBB
(RAB+RA))が常時流れるものとなっている。した
がって、この状態での積分では、絶縁抵抗RABの抵抗値
に応じた第1の積分結果VR3が得られるものである。こ
の積分結果VR3が絶縁抵抗判定用しきい値VTHRよりも
小であれば、OKである旨の判定結果ROUT が得られる
ものである。一方、容量CABに関しては、容量CABは容
量CTEL や容量CMJに比し十分小さく、その時定数τ3
は時定数τ1 ,τ2 に比し小となる。一般的に、時定数
τ1 ,τ2,τ3 間には、τ3<τ1<τ2の関係が成立す
る。このため、第2の積分結果VRC3 は第1の積分結果
R3 に対し微増した程度となり、差分検出回路5から
の差分VC3は容量判定用しきい値VTHC より小となる。
よって、NGである旨の判定結果COUT が得られる。
【0022】以上からも判るように、加入者回線に電話
機、あるいはモジュラージャックMJが接続されている
場合、絶縁抵抗、容量各々についての判定結果ROUT
OUT はともにOKとなる。また、加入者回線に加入者
端末等が何等接続されていない場合には、絶縁抵抗値が
規定値よりも大きい場合に判定結果ROUT をOKとし、
判定結果COUT をNGとする。これにより、交換機から
の加入者回路制御によって、加入者回路内で加入者回線
上での絶縁抵抗や容量の試験が行われた上、試験結果は
交換機に通知され得るものである。因みに、ここで、絶
縁抵抗判定用しきい値VTHR 、容量判定用しきい値V
THC について補足説明すれば、先ず絶縁抵抗判定用しき
い値VTHR としては、電池VBBの電圧変動や回路素子の
バラツキ等を配慮の上、判定しようとする絶縁抵抗値
を、例えば200kΩ以上をOKとして判定し、100
kΩ以下をNGとして判定すべく設定されればよい。ま
た、容量判定用しきい値VTHC については、容量試験の
主目的が加入者回線上での断線有無検出にあることから
すれば、電話機、あるいはモジュラ−ジャックMJが接
続されている場合にOKとして判定し、何等接続されて
いない場合にNGとして判定すべく設定される。このた
めには、純容量CTEL の最小値および容量CMJの最小値
ではOKとして判定され、想定される最大加入者線路長
における線路容量CABではNGとして判定されるべく、
容量判定用しきい値VTHC が設定されればよいものであ
る。
【0023】ところで、本発明による場合、加入者回線
上に交流誘導が発生している場合でも、加入者回路内で
加入者回線上での絶縁抵抗や容量の試験が可能となって
いる。図10には、加入者回線側に電話機等が何等接続
されていない状態で、その加入者回線上に交流誘導があ
った場合での直流電流IA 、出力電圧V00,V01が示さ
れているが、これからも判るように、直流電流IA 、出
力電圧V00各々は交流誘導分が重畳された状態として得
られるものとなっている。したがって、積分回路3で
は、交流誘導分の重畳された出力電圧V00を単に一定時
間T積分するだけでは、その交流誘導分の影響を受ける
ことは明らかである。しかしながら、加入者回線への交
流誘導要因が電力線等からの誘導にあり、しかもその周
波数が商用周波数、即ち、50Hz 、または60Hz で
ある場合が殆どであることを考慮すれば、第1,第2の
積分結果を得るための一定時間Tは最適に設定可能とな
っている。商用周波数50Hz が使用されている東日本
地域では、一定時間Tは50Hz 時の周期である1/5
0秒の整数倍として、また、商用周波数60Hz が使用
されている西日本地域では、一定時間Tは60Hz 時の
周期である1/60秒の整数倍としてそれぞれ設定され
ればよいものである。このようにして、最適に設定され
た一定時間Tを一定時間T1として、一定時間T1を以
て出力電圧V00が積分される場合は、交流誘導の大きさ
やその位相による影響を受けることなく、したがって、
恰も交流誘導が何等生じていない状態として出力電圧V
01が得られるものである。因みに、50Hz 地域、60
Hz 地域の区別なく交流誘導の影響を受けないようにす
るには、一定時間T1は1/50秒と1/60秒の最小
公倍数、即ち、0.1秒のN倍(Nは整数)に設定され
ればよいものである。
【0024】最後に、リバ−ス方向状態からノ−マル方
向状態への移行に伴い出力電圧V00の積分が行われる
に際し、その積分開始時点が遅延される場合について説
明する。先ずその積分開始時点が時間t 分だけ遅延
される場合について図11により説明すれば、図11は
図7に示す回路動作に対し、積分開始遅延時間t1 を設
けた場合での回路動作を示したものである。図示のよう
に、この場合での第2の積分結果はVRC1′として得ら
れているが、これと同様にして、図8、図9各々におい
て、積分開始遅延時間t1 を設けた場合での第2積分結
果をそれぞれVRC2′、VRC3′とする。さて、時間t1
を設けた場合とそれを設けない場合での第2の積分結果
間の差分(=VRC1−VRC1′)は、時定数τ1 ,τ3
τ1>τ3の関係にあるため、第2の積分結果間の差分
(=VRC3 −VRC3′)に比し小さい。同様に、時間t1
を設けた場合とそれを設けない場合での第2の積分結
果間の差分(=VRC2−VRC2′)は、時定数τ2 ,τ3
がτ2>τ3の関係にあるため、第2の積分結果間の差分
(=VRC3−VRC3′)に比し小さい。図12には積分開
始遅延時間t1 と差分V02の関係が示されているが、こ
れから明らかなように、積分開始遅延時間t1 が適当に
設定される場合は、電話機、あるいはモジュラージャッ
クMJ接続時での差分VC1′,VC2′と、電話機等が何
等接続されていない場合での差分VC3′の差が拡大され
る結果として、電話機、あるいはモジュラージャックM
Jが接続されているか否かが容易に判別され得るもので
ある。
【0025】更に、図13に示すように、電話機接続の
有無を判別するために、最適化された積分開始遅延時間
11および容量判別用しきい値VTHC11 と、モジュラー
ジャックMJ接続の有無を判別するために、最適化され
た積分開始遅延時間t12および容量判別用しきい値V
THC12 とを設け、電話機が接続されているか否かの判別
と、モジュラージャックMJが接続されているか否かの
判別を別々に実施すれば、電話機、あるいはモジュラー
ジャックMJが接続されているか否かがより一層高精度
に判別され得るものである。この場合、積分回路3、保
持回路4、差分検出回路5および容量試験結果判定回路
7を1組として、2組設けられる場合は、それら判別は
同時並行動作により、より速やかに行われ得るものであ
る。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜7に
よれば、以下の効果が得られるものとなっている。 請求項1:専用の試験装置不要として、加入者回路で、
その加入者回路に収容されている加入者回線上における
絶縁抵抗/容量が試験され得る。 請求項2:、専用の試験装置不要として、加入者回路
で、その加入者回路に収容されている加入者回線上にお
ける絶縁抵抗/容量が試験されるに際し、その加入者回
線に電話機、あるいはモジュラージャックが接続されて
いるか否かが容易に判別され得る。 請求項3:専用の試験装置不要として、しかも加入者回
線上の交流誘導に影響されることなく、加入者回路で、
その加入者回路に収容されている加入者回線上における
絶縁抵抗/容量が試験され得る。 請求項4:専用の試験装置不要として、しかも加入者回
線上の交流誘導に影響されることなく、加入者回路で、
その加入者回路に収容されている加入者回線上における
絶縁抵抗/容量が試験されるに際し、その加入者回線に
電話機、あるいはモジュラージャックが接続されている
か否かが容易に判別され得る。 請求項5:専用の試験装置不要として、加入者回路で、
その加入者回路に収容されている加入者回線上における
絶縁抵抗/容量が試験される際に、その加入者回線に電
話機、あるいはモジュラージャックが接続されているか
否かが容易に、かつ高精度に判別され得る。 請求項6:専用の試験装置不要として、しかも加入者回
線上の交流誘導に影響されることなく、加入者回路で、
その加入者回路に収容されている加入者回線上における
絶縁抵抗/容量が試験されるに際し、その加入者回線に
電話機、あるいはモジュラージャックが接続されている
か否かが容易に、かつ高精度に判別され得る。 請求項7:以上の加入者回線上における絶縁抵抗/容量
試験方法各々が容易に実施され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による加入者回路の一例での要
部概要ブロック構成を示す図
【図2】図2は、加入者回線に電話機がオンフック状態
として接続されている場合での等価回路を示す図
【図3】図3は、加入者回線にモジュラ−ジャックが接
続されている場合での等価回路を示す図
【図4】図4は、加入者回線に加入者端末等が何等接続
されていない場合での等価回路を示す図
【図5】図5(A),(B)は、本発明に係る絶縁抵抗
測定上での原理を説明するための図
【図6】図6(A),(B)は、本発明に係る容量測定
上での原理を説明するための図
【図7】図7は、加入者回線に電話機がオンフック状態
として接続されている場合での回路動作を示す図
【図8】図8は、加入者回線にモジュラ−ジャックが接
続されている場合での回路動作を示す図
【図9】図9は、加入者回線に加入者端末等が何等接続
されていない場合での回路動作を示す図
【図10】図10は、加入者回線上に交流誘導があった
場合での回路動作を示す図
【図11】図11は、リバ−ス方向状態からノ−マル方
向状態への移行に伴い積分が行われるに際し、その積分
開始時点が遅延される場合で回路動作を示す図
【図12】図12は、その積分開始遅延時間と差分(第
2,第1の積分結果間の差分)との関係を示す図
【図13】図13は、電話機およびモジュラージャック
接続の有無を別々に判別する場合を説明するための図
【符号の説明】
1…加入者給電回路、2…電圧モニタ回路、3…積分回
路、4…保持回路、5…差分検出回路、6…絶縁抵抗試
験結果判定回路、7…容量試験結果判定回路、8…加入
者端末、9…加入者線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 義則 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路による、加入者回線上におけ
    る絶縁抵抗/容量試験方法であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に安定した状態として供給されて
    いる状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が一定時間
    Tに亘って積分され、該積分によって得られる第1の積
    分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値
    と比較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に
    直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流
    が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が
    ノーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間Tに亘
    って積分され、該積分によって得られる第2の積分結果
    は保持状態にある第1の積分結果との差分として検出さ
    れた上、容量判定用しきい値と比較されるようにした加
    入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法。
  2. 【請求項2】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路による、加入者回線上におけ
    る絶縁抵抗/容量試験方法であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に安定した状態として供給されて
    いる状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が一定時間
    Tに亘って積分され、該積分によって得られる第1の積
    分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値
    と比較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に
    直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流
    が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧
    が、ノーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間t
    経過した時点を積分開始時点として、該積分開始時点か
    ら一定時間Tに亘って積分され、該積分によって得られ
    る第2の積分結果は保持状態にある第1の積分結果との
    差分として検出された上、容量判定用しきい値と比較さ
    れるようにした加入者回線上における絶縁抵抗/容量試
    験方法。
  3. 【請求項3】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路による、加入者回線上におけ
    る絶縁抵抗/容量試験方法であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に安定した状態として供給されて
    いる状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、商用交
    流電源周波数の周期の整数倍として設定された一定時間
    Tに亘って積分され、該積分によって得られる第1の積
    分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値
    と比較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に
    直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流
    が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が
    ノーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間Tに亘
    って積分され、該積分によって得られる第2の積分結果
    は保持状態にある第1の積分結果との差分として検出さ
    れた上、容量判定用しきい値と比較されるようにした加
    入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法。
  4. 【請求項4】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路による、加入者回線上におけ
    る絶縁抵抗/容量試験方法であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に安定した状態として供給されて
    いる状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、商用交
    流電源周波数の周期の整数倍として設定された一定時間
    Tに亘って積分され、該積分によって得られる第1の積
    分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値
    と比較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に
    直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流
    が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧
    が、ノーマル方向直流電流供給開始時点から一定時間t
    経過した時点を積分開始時点として、該積分開始時点か
    ら一定時間Tに亘って積分され、該積分によって得られ
    る第2の積分結果は保持状態にある第1の積分結果との
    差分として検出された上、容量判定用しきい値と比較さ
    れるようにした加入者回線上における絶縁抵抗/容量試
    験方法。
  5. 【請求項5】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路による、加入者回線上におけ
    る絶縁抵抗/容量試験方法であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に安定した状態として供給されて
    いる状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が一定時間
    Tに亘って積分され、該積分によって得られる第1の積
    分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値
    と比較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に
    直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流
    が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧
    が、ノーマル方向直流電流供給開始時点からそれぞれ一
    定時間t1 ,t2 経過した時点を積分開始時点として、
    該積分開始時点から一定時間Tに亘って積分され、該積
    分によって得られる第2,第3の積分結果は保持状態に
    ある第1の積分結果との差分として検出された上、それ
    ぞれ第1,第2の容量判定用しきい値と比較されるよう
    にした加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法。
  6. 【請求項6】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路による、加入者回線上におけ
    る絶縁抵抗/容量試験方法であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に安定した状態として供給されて
    いる状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧が、商用交
    流電源周波数の周期の整数倍として設定された一定時間
    Tに亘って積分され、該積分によって得られる第1の積
    分結果は保持されるとともに、絶縁抵抗判定用しきい値
    と比較された後、一旦加入者回線上にはリバース方向に
    直流電流が供給された後に再びノーマル方向に直流電流
    が供給された状態で、電圧モニタ用抵抗での降下電圧
    が、ノーマル方向直流電流供給開始時点からそれぞれ一
    定時間t1 ,t2 経過した時点を積分開始時点として、
    該積分開始時点から一定時間Tに亘って積分され、該積
    分によって得られる第2,第3の積分結果は保持状態に
    ある第1の積分結果との差分として検出された上、それ
    ぞれ第1,第2の容量判定用しきい値と比較されるよう
    にした加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法。
  7. 【請求項7】 加入者回線の一端が地気に、他端が電圧
    モニタ用抵抗を介し電池に接続された状態として、該加
    入者回線上に直流電流がノ−マル/リバ−ス方向に供給
    可とされてなる加入者回路であって、加入者回線上に直
    流電流がノーマル方向に供給されている状態で、電圧モ
    ニタ用抵抗での降下電圧を所定のタイミングで一定時間
    Tに亘って積分する積分回路と、安定した状態の直流電
    流を積分することで得られる、上記積分回路からの第1
    の積分結果を絶縁抵抗判定用しきい値と比較する絶縁抵
    抗試験判定回路と、安定した状態の直流電流を積分する
    ことで得られる、上記積分回路からの第1の積分結果を
    保持する保持回路と、非安定化状態の直流電流を積分す
    ることで得られる、上記積分回路からの第2の積分結果
    と上記保持回路からの第1の積分結果との差分を検出す
    る差分検出回路と、該差分検出回路からの差分を容量判
    定用しきい値と比較する容量試験判定回路と、を少なく
    とも内部に含む加入者回路。
JP22225595A 1995-08-30 1995-08-30 加入者回線上における絶縁抵抗/容量試験方法、並びに加入者回路 Pending JPH0969879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103278697A (zh) * 2013-05-08 2013-09-04 北京理工大学 提高电容引信探测灵敏度和稳定度的检波方法及探测电路
FR3109222A1 (fr) * 2020-04-14 2021-10-15 Renault S.A.S. Procédé de détection d’un défaut d’isolation électrique entre une source d’énergie électrique et une masse électrique

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WO2021209207A1 (fr) * 2020-04-14 2021-10-21 Renault S.A.S Procede de detection d'un defaut d'isolation electrique entre une source d'energie electrique et une masse electrique

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