JPH0969783A - オーディオデータ符号化装置 - Google Patents

オーディオデータ符号化装置

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JPH0969783A
JPH0969783A JP7246954A JP24695495A JPH0969783A JP H0969783 A JPH0969783 A JP H0969783A JP 7246954 A JP7246954 A JP 7246954A JP 24695495 A JP24695495 A JP 24695495A JP H0969783 A JPH0969783 A JP H0969783A
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circuit
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mdct
coefficient data
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Toru Chinen
徹 知念
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Nippon Steel Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/66Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for reducing bandwidth of signals; for improving efficiency of transmission
    • H04B1/667Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for reducing bandwidth of signals; for improving efficiency of transmission using a division in frequency subbands

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル1、2から生成される共有チャネル
データが零データとなることを防止するとともに、復号
化時に音質の劣化が少なくなるようにする。 【解決手段】 チャネル1とチャネル2のMDCT係数
データの正負の符号が常に同一になるようにして共有チ
ャネルデータを作成するチャネル共有化回路25と、チ
ャネル1とチャネル2の係数データの相関度を算出し、
これを用いて帯域毎に共有チャネルデータか、またはチ
ャネル1とチャネル2の係数データのどちらかを選択す
るチャネル共有/非共有判定回路27およびスイッチ回
路26とを設け、チャネル1とチャネル2のMDCT係
数データの加算結果が零になってしまうことを防止する
とともに、チャネル1とチャネル2のMDCT係数デー
タの相関度に応じて、共有チャネルデータか各チャネル
のMDCT係数データのどちらか適切な方を選択するこ
とにより、復号化時にチャネル1とチャネル2のMDC
T係数データを再構成する際の誤差を小さくすることが
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオデータ
を高能率符号化するオーディオデータ符号化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オーディオデータの高能率符号化には、
オーディオデータを時間軸上で複数の帯域に分割して符
号化する帯域分割符号化や、オーディオデータを周波数
軸上に直交変換し複数の帯域に分割して符号化する変換
符号化がある。また、これらを組み合わせて、時間軸上
で複数の帯域に分割し、各帯域信号をさらに周波数軸上
に直交変換して符号化する高能率符号化もある。
【0003】ここでは、従来技術の一例として、図5に
示すMDCT(モディファイド離散余弦変換)を用いた
変換符号化について説明する。オーディオデータ入力端
子1より入力されたオーディオデータは、例えば、51
2サンプルを1つのブロックとして、ブロック単位で、
窓がけ回路2により窓がけが行われる。
【0004】窓がけ回路2では、前ブロックに現ブロッ
クの50%がオーバーラップ加算され、その加算結果が
MDCT回路3に入力される。MDCT回路3では、M
DCTにより直交変換が行われ、その結果得られるMD
CT係数データがチャネル共有化回路4に入力される。
【0005】図6に、上記チャネル共有化回路4の構成
を示す。このチャネル共有化回路4では、第1のデータ
入力端子11よりチャネル1のMDCT係数データが入
力されるとともに、第2のデータ入力端子12よりチャ
ネル2のMDCT係数データが入力される。
【0006】これらの入力端子11、12より入力され
たチャネル1とチャネル2のMDCT係数データは、加
算器13により加算された後、除算器14により2で割
られることによって平均化される。そして、この除算器
14の出力結果が共有チャネルデータとして第2の出力
端子20より出力され、図5のブロック浮動小数点変換
回路5に入力される。
【0007】後述の説明のために、MDCT係数データ
をMDCT[j][i], j=0,1; i=0,1,...,239とする。ここで、
j はチャネル、iは周波数をそれぞれ表す。また、i の
周波数は、0〜239へと順に高くなっていく。例え
ば、MDCT[1][200]は、チャネル2の低周波数側から20
0番目のMDCT係数データを表す。また、共有チャネ
ルデータをJC[i], i=0,1,...,239とする。これらの記号
を用いると、共有チャネルデータJC[i] は、次式で表さ
れる。 JC[i] = ( MDCT[0][i] + MDCT[1][i]) / 2, i=0,1,...,239 (1)
【0008】また、上記第1のデータ入力端子11より
入力されるチャネル1のMDCT係数データと、上記第
2のデータ入力端子12より入力されるチャネル2のM
DCT係数データは、それぞれ除算器15、16によっ
て除算器14より出力される共有チャネルデータを用い
て除算される。これらの除算結果は、それぞれ共有チャ
ネルに対するチャネル1のMDCT係数データの補正
値、共有チャネルに対するチャネル2のMDCT係数デ
ータの補正値となる。
【0009】後述の説明のために、チャネル1のMDC
T係数データの補正値とチャネル2のMDCT係数デー
タの補正値とを、 ADC[j][i], j=0,1; i=0,..239で表す
こととする。この記号を用いると、MDCT係数データ
の補正値ADC[j][i] は、次式で表される。 ADC[j][i] = MDCT[j][i] / JC[i], j=0,1; i=0,1,...,239 (2)
【0010】これらチャネル1とチャネル2のMDCT
係数データの補正値は、それぞれ平均化回路17、18
によって1帯域内で平均され、それぞれ1帯域つき1個
のチャネル1の共有情報、1帯域につき1個のチャネル
2の共有情報として、第1の出力端子19と第3の出力
端子21とから出力される。
【0011】ここでいう帯域について説明する。MDC
T係数データは1ブロック全部で512個あり、そのう
ち、例えば、零周波数からの240個がいくつかの帯
域、例えば、64帯域に分割される。このとき、1帯域
内の係数は、例えば、1個から8個で、低周波数から高
周波数へと1帯域内の係数の個数が増加するような帯域
分割方法をとる。
【0012】例えば、低周波数から順に、1帯域内の係
数が1個の帯域が16個、1帯域内の係数が2個の帯域
が16個、1帯域内の係数が4個の帯域が16個、1帯
域内の係数が8個の帯域が16個というふうにである。
この場合、指数部データは16×4=64個、仮数部デ
ータは16×(1+2+4+8)=240個になる。こ
の場合の帯域分割の様子を図7に示す。
【0013】後述の説明のために、チャネル1とチャネ
ル2の共有情報を、 JCI[j][k],j=0,1; k=0,1,...,63と
する。ここで、k は零周波数を含む帯域から数えて何番
目の帯域かを示す。例えば、JCI[1][40]は,チャネル2
の40帯域目の共有情報を表す。この記号を用いると、
共有情報JCI[j][k] は、次式で表される。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、s は k番目の帯域の最初の周波数
を示し、e は k番目の帯域の最後の周波数をそれぞれ示
す。
【0016】次に、図5のブロック浮動小数点変換回路
5では、チャネル共有化回路4より入力される共有チャ
ネルデータが、1帯域につき1つの指数部データと1帯
域内のMDCT係数データの個数に等しい数の仮数部デ
ータとから成るブロック浮動小数点データに変換され
る。
【0017】また、ビット割り当て回路6では、ブロッ
ク浮動小数点変換回路5より入力される指数部データを
基に、人の聴覚マスキング特性等を利用して、仮数部デ
ータの量子化ビット長を決定し、それを量子化符号化回
路7に入力する。量子化符号化回路7では、ビット割り
当て回路6から入力される量子化ビット長の分、ブロッ
ク浮動小数点変換回路4より入力される仮数部データの
MSBからデータを取り出して量子化符号化を行う。
【0018】以上の処理により、第1のデータ出力端子
8からチャネル共有情報が出力され、第2のデータ出力
端子9から指数部データが出力され、第3のデータ出力
端子10から仮数部符号化データが出力される。これら
の出力されたデータは、記録媒体に蓄積されたり、伝送
路を介して送信されたりする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
のチャネル共有化では、情報量圧縮のために、(1)式
に示したように、チャネル1とチャネル2のMDCT係
数データを加算、平均して1つの共有チャネルデータと
している。
【0020】しかしながら、各チャネルのMDCT係数
データは、正負の符号が互いに異なることがあるため
に、加算および平均化を行うと、共有チャネルデータが
零データとなってしまうことがある。
【0021】また、k 帯域内に複数個存在するMDCT
係数データの補正値((2)式)とそれらを平均して得
られる1帯域つき1個のチャネル共有情報((3)式)
との差、 DADC[j][i] = ADC[j][i]−JCI[j][k], i=s〜e (4) のばらつきが大きい場合、すなわち、チャネル1とチャ
ネル2のMDCT係数データに相関が小さい場合があ
る。
【0022】その場合には、情報量圧縮のためにチャネ
ルを共有化するものの、逆に復号器側でチャネル共有情
報((3)式)と共有チャネルデータ((1)式)とか
ら、チャネル1とチャネル2のMDCT係数データを再
構成する際の誤差、 JCI[j][k] ×JC[i] −MDCT[j][i] (5) が大きくなり、音質が劣化してしまうという問題があっ
た。
【0023】そこで、本発明は、共有チャネルデータが
零データとなってしまうことを防止するとともに、復号
化時に音質の劣化が少なくなるようなオーディオデータ
符号化装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のオーディオデー
タ符号化装置では、チャネル1のMDCT係数データの
正負の符号とチャネル2のMDCT係数データの正負の
符号とが同じになるように考慮して1つの共有チャネル
データを算出する。
【0025】また、チャネル1とチャネル2のMDCT
係数データの相関度を算出し、その相関度に応じて、帯
域毎に共有チャネルデータか、またはチャネル1とチャ
ネル2のMDCT係数データのどちらかを選択する。
【0026】上記のように構成した本発明によれば、チ
ャネル1とチャネル2のMDCT係数データの正負の符
号が常に同じになるように考慮して共有チャネルデータ
を算出することで、チャネル1とチャネル2のMDCT
係数データの加算結果が零になってしまうことがなくな
るので、上記加算結果をもとに算出される共有チャネル
データが零データになってしまうことが防止される。
【0027】また、チャネル1とチャネル2のMDCT
係数データの相関度に応じて、帯域毎に共有チャネルデ
ータか、またはチャネル1とチャネル2のMDCT係数
データのどちらかを選択することで、復号化時にチャネ
ル1とチャネル2のMDCT係数データを再構成する際
の誤差が小さくなり、これにより、音質が劣化してしま
う不都合が防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施形態
を、図1を用いて説明する。オーディオデータ入力端子
22より時分割で入力された2チャネル分のオーディオ
データは、例えば、512サンプルを1つのブロックと
して、ブロック単位で、窓がけ回路23により窓がけが
行われる。窓がけ回路23では、前ブロックに現ブロッ
クの50%がオーバーラップ加算され、その加算結果が
MDCT回路24に入力される。
【0029】MDCT回路24では、MDCTにより直
交変換が行われ、その結果得られるMDCT係数データ
がチャネル共有化回路25とチャネル共有/非共有判定
回路と27に入力される。
【0030】図2に、上記チャネル共有化回路25の構
成を示す。このチャネル共有化回路25では、第1のデ
ータ入力端子34よりチャネル1のMDCT係数データ
が入力されるとともに、第2のデータ入力端子36より
チャネル2のMDCT係数データが入力される。チャネ
ル符号反転回路35では、チャネル1のMDCT係数デ
ータとチャネル2のMDCT係数データとを用いて、+
1または−1の値を乗算器37、38に供給する。
【0031】図3および図4に、上記チャネル符号反転
回路35の動作を示す。チャネル符号反転回路35の動
作は2通りある。その1つは第2の乗算器38に+1ま
たは−1を供給し、第1の乗算器37には+1のみを供
給する図3の動作である。もう1つは、第1の乗算器3
7に+1または−1を供給し、第2の乗算器38には+
1のみを供給する図4の動作である。
【0032】まず、図3の動作について説明する。次の
(6)式を満足し、かつ(7)式も満足すれば、第2の
乗算器38に+1を供給する。 MDCT[0][i]≧0 (6) MDCT[1][i]≧0 (7)
【0033】また、(6)式は満足するが(7)式を満
足しないときには、第2の乗算器38に−1を供給す
る。また、(6)式を満足せず、かつ(7)式も満足し
ないときには、第2の乗算器38に+1を供給する。さ
らに、(6)式は満足しないが(7)式を満足するとき
には、第2の乗算器38に−1を供給する。
【0034】もう1つの図4の動作についてもほぼ同じ
説明となる。すなわち、(6)式も(7)式も満足すれ
ば、第1の乗算器37に+1を供給する。(6)式は満
足するが(7)式を満足しないときには、第1の乗算器
37に−1を供給する。また、(6)式も(7)式も満
足しないときには、第1の乗算器37に+1を供給す
る。さらに、(6)式は満足しないが(7)式を満足す
るときには、第1の乗算器37に−1を供給する。
【0035】上記第1の乗算器37では、第1のデータ
入力端子34より入力されるチャネル1のMDCT係数
データとチャネル符号反転回路35より入力される+1
または−1の値とを乗算し、その乗算結果を加算器39
に供給する。また、第2の乗算器38では、第2のデー
タ入力端子36より入力されるチャネル2のMDCT係
数データとチャネル符号反転回路35より入力される+
1または−1の値とを乗算し、その乗算結果を加算器3
9に供給する。
【0036】そして、加算器39により、同一符号化さ
れたチャネル1のMDCT係数データとチャネル2のM
DCT係数データとを加算した後、その加算結果を除算
器40により2で割ることにより平均化を行う。そし
て、この平均化したデータを共有チャネルデータとして
第2の出力端子46より出力する。
【0037】上記した図3の処理をまとると、次の式
(8)および式(9)となる。 MDCT[0][i]≧0かつMDCT[1][i]≧0、 またはMDCT[0][i]<0かつMDCT[1][i]<0の場合、 JC[i] = ( MDCT[0][i] + MDCT[1][i] ) / 2 (8)
【0038】MDCT[0][i]≧0かつMDCT[1][i]<0、 またはMDCT[0][i]<0かつMDCT[1][i]≧0の場合、 JC[i] = ( MDCT[0][i] - MDCT[1][i] ) / 2 (9)
【0039】同様に、図4の処理をまとめると、次の式
(10)および式(11)のようになる。 MDCT[1][i]≧0かつMDCT[0][i]≧0、 またはMDCT[1][i]<0かつMDCT[0][i]<0の場合、 JC[i] = ( MDCT[1][i] + MDCT[0][i] ) / 2 (10)
【0040】MDCT[1][i]≧0かつMDCT[0][i]<0、 またはMDCT[1][i]<0かつMDCT[0][i]≧0の場合、 JC[i] = ( MDCT[1][i] - MDCT[0][i] ) / 2 (11)
【0041】以上の処理により、共有チャネルデータは
零データとはならない。
【0042】また、チャネル1とチャネル2のMDCT
係数データは、それぞれ除算器41、42によって除算
器40より出力される共有チャネルデータを用いて除算
される。これらの除算結果は、それぞれ共有チャネルに
対するチャネル1のMDCT係数データの補正値、共有
チャネルに対するチャネル2のMDCT係数データの補
正値となる((2)式と同様)。
【0043】チャネル1のMDCT係数データの補正値
(ADC[0][i] )は、第1の乗算器37に+1のみを供給
する場合、常に正の値をもつことが保証される。また、
第2の乗算器38に+1のみを供給する場合には、チャ
ネル2のMDCT係数データの補正値(ADC[1][i] )が
常に正の値をもつことが保証される。
【0044】これらチャネル1とチャネル2のMDCT
係数データの補正値は、平均化回路43、44によって
それぞれ1帯域内で平均され、それぞれ1帯域つき1個
のチャネル1の共有情報、1帯域につき1個のチャネル
2の共有情報((3)式と同様)として、第1の出力端
子45と第3の出力端子47とから出力される。
【0045】このとき、第1の乗算器37に+1のみを
供給する場合には、チャネル1の共有情報は常に正の値
を持つことが保証され、チャネル共有情報に割り当てる
符号量を削減できる。また、第2の乗算器38に+1の
みを供給する場合についても同様のことがいえる。
【0046】上述したように、図1のMDCT回路24
より出力されるチャネル1とチャネル2のMDCT係数
データは、チャネル共有/非共有判定回路27にも入力
される。チャネル共有/非共有判定回路27では、チャ
ネル1のMDCT係数データとチャネル2のMDCT係
数データとの相関度を算出し、その相関度を用いて帯域
毎に共有チャネルデータか、またはチャネル1とチャネ
ル2のMDCT係数データのどちらかを選択し、スイッ
チ回路26に出力する。
【0047】ここで、チャネル共有/非共有判定回路2
7について説明する。まず、チャネル1とチャネル2の
k帯域内に複数個存在するMDCT係数データの補正値
ADC[j][i] の分散AADC[k], k=0,1,...,63 を、次の(1
2)式により算出する。
【0048】
【数2】
【0049】次に、上記した(12)式によって得られ
る補正値の分散を、チャネル1とチャネル2のMDCT
係数データを用いて次の(13)式のように正規化し、
これを k帯域の相関度C[k], k=0,1,...,63 とする。
【0050】
【数3】
【0051】ここで、C[k] = 1が最も相関度が低く、AD
C[j][i] = JCI[j][k] のときのC[k]= 0が最も相関度が
高い。相関度が低い場合には、各チャネルの補正値ADC
[j][i] と共有情報JCI[j][k] との差が大きいというこ
となので、復号器側でチャネル共有情報JCI[j][k] と共
有チャネルデータJC[j][i]とから各チャネルのMDCT
係数データを再構成する際の誤差((4)式)が大きく
なる。
【0052】それとは逆に、相関度が高い場合には、各
チャネルの補正値ADC[j][i] と共有情報JCI[j][k] との
差が小さいということなので、復号器側でチャネル共有
情報JCI[j][k] と共有チャネルデータJC[j][i]とから各
チャネルのMDCT係数データを再構成する際の誤差
((4)式)が小さくなる。
【0053】復号器側での再生音質に依存するが、本実
施形態では、相関度C[k] = 0.1を境として、それ以下の
場合には共有チャネルデータをスイッチ回路22で選択
し、それ以上の場合はチャネル1とチャネル2のMDC
T係数データをスイッチ回路22で選択してブロック符
号小数点変換回路28に入力する。
【0054】ブロック浮動小数点変換回路28では、ス
イッチ回路26より入力される共有チャネルデータか、
またはチャネル1とチャネル2のMDCT係数データが
ブロック浮動小数点データに変換される。ブロック浮動
小数点変換は、以下のようにして行われる。
【0055】まず、1帯域内の係数データの絶対値の中
で最大値を見つける。次に、その最大値データFを次式
のように表現する。 F= M×2exp (-N) (14) ただし、 F:浮動小数点データ M:仮数部データ、 0.5≦M <1 , -1≦M <-0.5 N:指数部データ、正の整数
【0056】そして、最大値データFの指数部 2exp(-
N) で1帯域内の他のMDCT係数データを割って、そ
れらを仮数部データとする。この処理によって、1帯域
につき1つの指数部データと、1帯域内のMDCT係数
データの個数に等しい数の仮数部データとが算出され
る。
【0057】次に、ビット割り当て回路29では、ブロ
ック浮動小数点変換回路28より入力される指数部デー
タを基に、人の聴覚マスキング特性等を利用して、仮数
部データの量子化ビット長を決定し、それを量子化符号
化回路30に入力する。量子化符号化回路30では、ビ
ット割り当て回路29から入力される量子化ビット長の
分、ブロック浮動小数点変換回路28より入力される仮
数部データのMSBからデータを取り出して量子化符号
化を行う。
【0058】そして、第1のデータ出力端子31からチ
ャネル共有情報が出力され、第2のデータ出力端子32
から指数部データが出力され、第3のデータ出力端子3
3から仮数部符号化データが出力される。これらの出力
されたデータは、記録媒体に蓄積されたり、伝送路を介
して送信されたりする。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、チャネル
1とチャネル2のMDCT係数データの正負の符号が常
に同一になるように考慮して1つの共有チャネルデータ
を算出するようにしているので、共有チャネルが零デー
タになってしまうことをなくすることができる。
【0060】また、チャネル1とチャネル2のMDCT
係数データの相関度に応じて、帯域毎に共有チャネルデ
ータか、またはチャネル1とチャネル2のMDCT係数
データのどちらか適切なを選択するようにしているの
で、復号化時にチャネル1とチャネル2のMDCT係数
データを再構成する際の誤差を小さくすることができ、
これにより、音質の劣化を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるMDCTを用いたオ
ーディオデータ符号化装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示したチャネル共有化回路の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施形態におけるチャネル符号反転回路の動
作の一例を表すフローチャートである。
【図4】本実施形態におけるチャネル符号反転回路の動
作の他の例を表すフローチャートである。
【図5】従来のMDCTを用いたオーディオデータ符号
化装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示したチャネル共有化回路の構成を示す
ブロック図である。
【図7】MDCT係数の帯域分割例を示す図である。
【符号の説明】
22 オーディオデータ入力端子 23 窓がけ回路 24 MDCT回路 25 チャネル共有化回路 26 スイッチ回路 27 チャネル共有/非共有判定回路 28 ブロック浮動小数点変換回路 29 ビット割り当て回路 30 量子化符号化回路 31 第1のデータ出力端子 32 第2のデータ出力端子 33 第3のデータ出力端子 34 チャネル1のMDCT係数データの入力端子 35 チャネル符号反転回路 36 チャネル2のMDCT係数データの入力端子 37 第1の乗算器 38 第2の乗算器 39 加算器 40、41、42 除算器 43、44 平均化回路 45 チャネル1の共有情報出力端子 46 共有チャネルデータの出力端子 47 チャネル2の共有情報出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオデータに窓がけを行う窓がけ
    回路と、 上記窓がけ回路により窓がけされたデータに対してMD
    CTにより直交変換するMDCT回路と、 上記MDCT回路により算出されるチャネル1とチャネ
    ル2のMDCT係数データの正負の符号が常に同一にな
    るように符号反転する符号反転手段と、 上記符号反転手段により同一符号化されたチャネル1と
    チャネル2のMDCT係数データの平均をとり、共有チ
    ャネルデータを作成するチャネル共有化手段と、 上記チャネル共有化手段により共有化されたMDCT係
    数データをブロック浮動小数点変換するブロック浮動小
    数点変換回路と、 上記ブロック浮動小数点変換回路により算出された指数
    部データによりビット割り当てを行うビット割り当て回
    路と、 上記ビット割り当て回路により算出される仮数部データ
    の量子化ビット長と仮数部データの属する帯域とによっ
    て、上記ブロック浮動小数点変換回路により算出される
    仮数部データを量子化符号化する量子化符号化回路とを
    有することを特徴とするオーディオデータ符号化装置。
  2. 【請求項2】 オーディオデータに窓がけを行う窓がけ
    回路と、 上記窓がけ回路により窓がけされたデータに対してMD
    CTにより直交変換するMDCT回路と、 上記MDCT回路により直行変換されたMDCT係数デ
    ータをチャネル共有化するチャネル共有化回路と、 上記MDCT回路により算出されるチャネル1とチャネ
    ル2のMDCT係数データの相関度に応じて、上記チャ
    ネル共有化回路により共有化されたMDCT係数データ
    か、または共有化されていないチャネル1とチャネル2
    のMDCT係数データの何れを選択するかを帯域毎に判
    定するチャネル共有/非共有判定回路と、 上記チャネル共有/非共有判定回路により帯域毎に判定
    された結果に応じて、共有化されたMDCT係数データ
    か、または共有化されていないチャネル1とチャネル2
    のMDCT係数データの何れかを選択して出力するスイ
    ッチ回路と、 上記スイッチ回路により帯域毎に選択出力されるMDC
    T係数データをブロック浮動小数点変換するブロック浮
    動小数点変換回路と、 上記ブロック浮動小数点変換回路により算出された指数
    部データによりビット割り当てを行うビット割り当て回
    路と、 上記ビット割り当て回路により算出される仮数部データ
    の量子化ビット長と仮数部データの属する帯域とによっ
    て、上記ブロック浮動小数点変換回路により算出される
    仮数部データを量子化符号化する量子化符号化回路とを
    有することを特徴とするオーディオデータ符号化装置。
  3. 【請求項3】 オーディオデータに窓がけを行う窓がけ
    回路と、 上記窓がけ回路により窓がけされたデータに対してMD
    CTにより直交変換するMDCT回路と、 上記MDCT回路により算出されるチャネル1とチャネ
    ル2のMDCT係数データの正負の符号が常に同一にな
    るように符号反転する符号反転手段と、 上記符号判定手段により同一符号化されたチャネル1と
    チャネル2のMDCT係数データの平均をとり、共有チ
    ャネルデータを作成するチャネル共有化手段と、 上記チャネル1とチャネル2のMDCT係数データの相
    関度により、上記チャネル共有化回路により共有化され
    たMDCT係数データか、または共有化されていないチ
    ャネル1とチャネル2のMDCT係数データの何れを選
    択するかを帯域毎に判定するチャネル共有/非共有判定
    回路と、 上記チャネル共有/非共有判定回路の出力に応じて、帯
    域毎に、共有化されたMDCT係数データか、または共
    有化されていないチャネル1とチャネル2のMDCT係
    数データの何れかを選択して出力するスイッチ回路と、 上記スイッチ回路により帯域毎に選択出力されるMDC
    T係数データをブロック浮動小数点変換するブロック浮
    動小数点変換回路と、 上記ブロック浮動小数点変換回路により算出された指数
    部データによりビット割り当てを行うビット割り当て回
    路と、 上記ビット割り当て回路により算出される仮数部データ
    の量子化ビット長と仮数部データの属する帯域とによっ
    て、上記ブロック浮動小数点変換回路により算出される
    仮数部データを量子化符号化する量子化符号化回路とを
    有することを特徴とするオーディオデータ符号化装置。
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