JPH0968862A - 電子写真における現像方法及びクリーニングレス電子写真方法 - Google Patents

電子写真における現像方法及びクリーニングレス電子写真方法

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Publication number
JPH0968862A
JPH0968862A JP7223583A JP22358395A JPH0968862A JP H0968862 A JPH0968862 A JP H0968862A JP 7223583 A JP7223583 A JP 7223583A JP 22358395 A JP22358395 A JP 22358395A JP H0968862 A JPH0968862 A JP H0968862A
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JP
Japan
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toner
photoconductor
developing
group
photoreceptor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7223583A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Tokuno
敏郎 得能
Hideki Ota
英樹 太田
Masaya Shiozaki
正弥 塩崎
Tomoyoshi Wada
知慶 和田
Toshiaki Akiyama
俊明 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP7223583A priority Critical patent/JPH0968862A/ja
Publication of JPH0968862A publication Critical patent/JPH0968862A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単層有機感光体、特に電荷発生顔料分散型の
単層有機感光体を使用する非磁性一成分系現像方式にお
いて、現像時における感光体表面の削れを可及的に少な
くし、長期間にわたって高画質の画像形成を可能にする
現像方法を提供する。 【解決手段】 非磁性一成分トナーの薄層を形成した弾
性体現像ローラと、帯電及び露光により静電潜像を形成
した感光体とを接触させる電子写真における現像方法に
おいて、前記トナーとして下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上の球形トナーを使用
し、前記感光体として有機感光体を使用し、トナーの帯
電極性と感光体暗部の帯電極性とを同一極性とすると共
に、感光体暗部の上のトナーの残留が実質上ゼロとなる
現像条件下に反転現像を行うことを特徴とする電子写真
における現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真に用いる
非磁性一成分系現像方法及びこの現像方式を用いるクリ
ーニングレス電子写真方法に関するもので、より詳細に
は低コスト及び無公害で画像形成を行うことができ、更
に感光体の削れを防止して、感光体寿命を延長化できる
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真に用いる現像方式には、トナー
と磁性キャリアとの混合物を用いる2成分系磁性現像方
式、磁性粉を含有させた一成分トナーを用いる1成分系
磁性現像方式、非磁性1成分系トナーを用いる非磁性一
成分系現像方式等が知られているが、現像剤コスト、現
像装置コスト及び操作の簡便性等の点では、非磁性一成
分系現像方式が最も優れている。
【0003】この非磁性一成分系現像方式では、帯電さ
れたトナー薄層を形成した弾性体現像ローラを静電潜像
を形成した感光体と接触させて、トナー像を形成する。
静電潜像(明部電荷)の極性とトナーの極性が同一であ
れば反転現像によるネガ像が形成され、それらの極性が
互いに異なっているときはポジ像が形成される。
【0004】また、電子写真感光体としては、セレン感
光体、a−シリコン感光体及び有機感光体等の各種の感
光体が知られているが、製造コストの点及び小型複写
機、ファックス及びプリンター等への適応性の点では、
有機感光体が優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら非磁性1
成分系現像方式では、トナー薄層を支持する弾性現像ロ
ーラを強く圧接する必要があり、そのため磁気ブラシ現
像等に比して感光体ドラムへの当たりが強くならざるを
得ない。
【0006】有機感光体、特に電荷発生顔料分散型の単
層感光体では、この強い当たりによって感光体表面が削
れやすく、その寿命が極端に短くなるという欠点があ
る。
【0007】従って、本発明の目的は、単層有機感光
体、特に電荷発生顔料分散型の単層有機感光体を使用す
る非磁性一成分系現像方式において、現像時における感
光体表面の削れを可及的に少なくし、長期間にわたって
高画質の画像形成を可能にする現像方法を提供するにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、単層有機感光体を使
用して、非磁性一成分系現像を可能にすると共に、残留
トナーのクリーニングを省略し、装置コスト及びランニ
ングコストを著しく低減することが可能な電子写真方法
を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、非磁性
一成分トナーの薄層を形成した弾性体現像ローラと、帯
電及び露光により静電潜像を形成した感光体とを接触さ
せる電子写真における現像方法において、前記トナーと
して下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上の球形トナーを使用
し、前記感光体として有機感光体を使用し、トナーの帯
電極性と感光体暗部の帯電極性とを同一極性とすると共
に、感光体暗部の上のトナーの残留が実質上ゼロとなる
現像条件下に反転現像を行うことを特徴とする電子写真
における現像方法が提供される。
【0010】本発明で使用する非磁性一成分系トナー
は、重合法による球形トナーであるのが好ましく、また
有機感光体は、電荷輸送媒質中に電荷発生剤を分散させ
た単層有機感光体であるのが好ましい。
【0011】また、本発明では、弾性体ローラを感光体
に対して0.05乃至1kg/dmの線圧で圧接させる
と共に、弾性体ローラの周速を感光体の周速の1.2乃
至3.0倍とし、弾性体ローラにトナーの帯電電位と同
極性で、しかもトナー帯電電位の0.2乃至0.8倍の
バイアス電位を印加することが好ましい。
【0012】本発明によればまた、有機感光体を帯電及
び露光して静電潜像を形成させる工程と、下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上の球形粒子から成る
非磁性一成分トナーの薄層を形成した弾性体現像ローラ
と感光体とを接触させて、トナーの帯電極性と感光体暗
部の帯電極性を同一極性とすると共に、感光体暗部の上
のトナーの残留が実質上ゼロとなる現像条件下に反転現
像を行う工程と、前記感光体上のトナーを転写材上に転
写する工程と、転写後の感光体を除電する工程とから成
り、除電後の感光体をクリーニング工程に付することな
く静電潜像形成工程に供することを特徴とするクリーニ
ングレス電子写真方法が提供される。
【0013】本発明は、非磁性一成分トナーの薄層を形
成した弾性体現像ローラと、帯電及び露光により静電潜
像を形成した感光体とを接触させる電子写真における現
像方法に関するが、非磁性一成分トナーとして下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上の球形トナー、特に
重合法による球形トナーを使用すること、感光体として
有機感光体、特に電荷輸送媒質中に電荷発生剤を分散さ
せた単層有機感光体を使用すること、及びトナーの帯電
極性と感光体暗部の帯電極性とを同一極性とすると共
に、感光体暗部の上のトナーの残留が実質上ゼロとなる
現像条件下に反転現像を行うことの組み合わせに特徴を
有するものである。
【0014】既に指摘したとおり、非磁性一成分トナー
を弾性体現像ローラ上にに支持して、有機感光体上の静
電潜像を現像する場合、弾性体現像ローラを感光体に強
く圧接する必要があり、有機感光体は耐磨耗性に劣るこ
ともあって、感光体表面の削れが無視できないものとな
る。例えば、電荷輸送媒質中に電荷発生剤を分散させた
単層有機感光体と、通常の混練粉砕法による非磁性一成
分トナー(円形度=0.92)との組み合わせでは、こ
の削れの程度は、1万回のプロセス当たり9.5μmに
も達することが認められ、また非画像部にカブリが発生
する。
【0015】即ち、磁性現像剤を用いる現像方式では、
磁気ブラシの穂立ちにより、トナーと感光体表面との接
触はフレキシビリティをもって密接に行われるが、非磁
性一成分トナーを弾性体現像ローラ上に支持して感光体
と接触させる現像方式では、トナーの感光体表面への距
離は弾性体現像ローラによってのみ規制され、一方トナ
ー粒子の感光体表面への移動及び付着は、距離の二乗に
反比例するクーロン力によってのみ支配されるので、弾
性体現像ローラを感光体に強く圧接する必要があり、こ
れが有機感光体の磨耗を著しく生じる原因である。
【0016】本発明では、有機感光体、特に電荷輸送媒
質中に電荷発生剤を分散させた単層有機感光体に適用す
る非磁性一成分トナーとして、円形度が0.94以上、
特に0.96以上の球形トナー、最も好適には重合法に
よる球形トナーを使用する。これにより、有機感光体の
磨耗を有効に抑制し、カブリの発生を防止して、その寿
命を著しく延長することができる。
【0017】後述する例を参照されたい。即ち、前述し
た例と同様に電荷輸送媒質中に電荷発生剤を分散させた
単層有機感光を使用するが、非磁性一成分トナーとして
円形度が1.0の重合法による球形トナーを組み合わせ
た場合には、感光体の削れの程度は、1万回のプロセス
当たり2.3μmに抑制され、また3万回のプロセス後
にもカブリが発生することなく、鮮明な画像が得られる
ことが明らかである。
【0018】有機感光体と非磁性一成分トナーとを弾性
体現像ローラで接触させる現像方式においては、以上説
明したとおり、使用トナーの円形度が0.94以上であ
ることが、有機感光体の表面の削れを抑制する上で極め
てクリテカルであり、これは円形度が0.94以上の球
形トナー、特に重合法による球形トナーは、有機感光体
と弾性体現像ローラとの圧接にコロ的な潤滑作用を行っ
ているためと認められる。
【0019】本発明の方法では、有機感光体と球形の非
磁性一成分トナーとを弾性体現像ローラで接触させ、反
転現像で画像形成を形成させることもデジタル光線像か
ら鮮明な画像形成を行うために重要であり、この反転現
像は、トナーの帯電極性と感光体暗部の帯電極性とを同
一極性とすると共に、感光体暗部の上のトナーの残留が
実質上ゼロとなる条件下に行う。
【0020】反転現像の原理を説明するための図1(説
明図)において、有機感光体1の表面には、未露光部
(暗部)Dは一定極性、例えば+の電荷に帯電してお
り、一方露光部(明部)Lでは光導電性により電荷が消
失している。弾性体現像ローラ2の表面には、一定極
性、例えば+に帯電されたトナー3の薄層が形成されて
おり、現像位置で有機感光体1の表面に押し当てられ
る。トナー3の帯電極性と感光体暗部Dの帯電極性とが
+の同一極性であるため、同極反発作用により、露光部
(明部)Lにトナー3が付着保持されて、反転現像が行
われる。本発明では、感光体暗部Dの上のトナー3の残
留が実質上ゼロとなる現像条件下に反転現像を行うの
で、現像時に感光体暗部Dのクリーニングが行われ、次
回帯電を妨害することなく、鮮明な画像を長期にわたっ
て安定に形成することができる。また、感光体暗部Dか
ら排斥されるトナーは、感光体明部Lの現像に有効に利
用されることになる。
【0021】重合法トナー等の球形トナーを電子写真に
用いる場合に生ずる重大な欠点は、トナー転写後感光体
に残留するトナーのクリーニング不良であると言われて
いるが、本発明の現像方法では、現像時にトナーと感光
体との間で静電的にクリーニングが行われるので、残留
トナーによるクリーニング不良を生じることはない。
【0022】現像時におけるトナーのクリーニングは、
感光体暗部の上のトナーの残留が実質上ゼロとなるよう
に、静電的反発力と摺擦力とを利用して行うことがで
き、より具体的には、摺擦力の点では、弾性体ローラを
感光体に対して0.05乃至1kg/dmの線圧で圧接
させると共に、弾性体ローラの周速を感光体の周速の
1.2乃至3倍とし、また静電気力の点では、弾性体ロ
ーラにトナーの帯電電位と同極性で、しかも感光体帯電
電位の0.2乃至0.8倍のバイアス電位を印加して行
うことが好ましい。
【0023】本発明の現像方法では、非磁性一成分トナ
ーを使用するため、磁性粉や磁性キャリアーが不要とな
り、また現像装置としても、弾性体現像ローラが必要で
あるが、マグネット等の高価で重量のある部品が不要で
あり、安価で廃棄処理の容易な有機感光体の使用と相ま
って、電子写真装置を軽量小型化すると共に装置コスト
を低減させ、環境に優しい電子写真システムを提供する
ことができる。
【0024】また、本発明の現像方式を用いると、以上
説明したとおり、トナー転写後、感光体の主帯電迄の間
にトナークリーニングを行う必要がなく、そのためクリ
ーニング機構を節約できると共に、クリーニングによる
感光体の磨耗をも回避でき、低コストで簡略化された電
子写真システムを提供できるという利点も得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】
[画像形成装置]本発明の現像方法を適用した画像形成
装置の簡略配置を示す図2において、前述した有機感光
層1を備えた回転感光体ドラム6の周囲には、主帯電用
コロナチャージャ11、レーザ光用光源を備えた画像露
光用光学系12、現像器13、転写機構14及び除電用
光源15が配置されている。トナークリーニング機構が
設けられていない点が着目されるべきである。
【0026】画像形成に際し、コロナチャージャ11に
より感光体ドラム6の感光層1が例えば正に均一に帯電
される。この主帯電により、一般に感光層1の表面電位
は、絶対値で500乃至800Vの範囲に設定される。
【0027】次いで光学系12よりレーザ光を用いて画
像露光が行われ、感光層1の光線像に対応する部分(即
ち、レーザ光照射部分)の電位は、0V〜200Vにな
り、レーザ光が照射されない部分(バックグラウンド)
の電位は、主帯電電位からの暗減衰電位に保持され、静
電潜像が形成される。
【0028】上記の静電潜像は、現像器13により現像
され、感光層1の表面にはトナー像が形成される。現像
器13による現像は、感光層1の主帯電極性と同極性に
帯電された非磁性一成分トナーを用いた現像法(図3参
照、後述)によって行われる。
【0029】感光層表面に形成されたトナー像は、転写
機構14と感光体ドラム6との間に通された紙等の転写
材16上に転写され、次いで除電用光源15による光照
射によって感光層1の除電が行われる。
【0030】非磁性一成分現像装置の一例の配置を示す
図3において、現像容器20の内部には、非磁性一成分
トナーを感光体に施すための弾性体現像ローラ2、弾性
体現像ローラにトナーを供給するためのサブローラ21
及びトナーを攪拌混合するためのアジテーター22が収
容されている。現像容器20の感光体に近接する側には
開口部23があり、この開口部23に弾性体現像ローラ
2が位置しており、この現像ローラ2に近接してサブロ
ーラ21が設けられている。現像容器20の上部には、
下端にスリット状開口24を有するトナー収容部25が
設けられており、この開口24にはトナー供給ローラ2
6が設けられている。また、弾性体現像ローラ2のトナ
ー層送り出し側には、トナー層を一定の厚みに制御し且
つトナーの帯電を付加的に行うブレード27が設けられ
ている。
【0031】トナー収容部25に収納されている非磁性
一成分トナー3は、トナー供給ローラ26により、現像
容器20内に定量供給され、アジテーター22により攪
拌されて、帯電される。帯電されたトナーは、サブロー
ラ21上に塗布され、次いで弾性体現像ローラ2上に塗
布される。現像ローラ2上のトナー層の厚みは、ブレー
ド27により一定の層厚に制御されると共に、現像ロー
ラ2上のトナーはブレードとの摺擦により強く帯電され
る。
【0032】弾性体現像ローラ2には、感光体の暗部電
荷と同極性のバイアス電位が印加されており、感光層1
とのニップ位置において感光体に圧接され、図1に示し
た原理により反転現像が行われる。サブローラ21から
弾性体現像ローラ2はトナーの移行が円滑に行われるよ
うに、サブローラ21には弾性体現像ローラ2に印加し
ているバイアス電圧よりも若干高いバイアス電圧を印加
しておくことが好ましい。
【0033】[感光体]本発明に用いる有機感光体は、
それ自体公知の任意の有機感光体、就中電荷発生剤を樹
脂媒質中に分散させた形の単層有機感光体である場合効
果が大きく、電荷輸送剤、特に正孔輸送剤及び電荷発生
剤を樹脂媒質中に含有する単一分散層型感光体である場
合に、特に効果が大きい。
【0034】本発明の感光体は、勿論のこと、電荷輸送
剤を含有する電荷輸送層及び電荷発生剤を含有する電荷
発生層の積層型感光体であってもよく、この場合、電荷
発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)とを、この順
序、或いは逆の順序に積層した感光体であってよい。
【0035】電荷発生剤としては、例えば、セレン、セ
レン−テルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、
アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アンサンスロン系顔料、
フタロシアニン系顔料、インジコ系顔料、スレン系顔
料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系
顔料、キナクリドン系顔料等が例示され、所望の領域に
吸収波長域を有するよう、一種または二種以上混合して
用いられる。
【0036】特に好適なものとして 、次のものが例示
される。X型メタルフリーフタロシアニン、オキソチタ
ニルフタロシアニン、
【0037】ペリレン系顔料、特に一般式(1)、
【化1】 式中、R1 及びR2 の各々は、炭素数18以下の置換ま
たは未置換のアルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アルカリール基、またはアラールキル基である。で
表されるもの。アルキル基としては、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられ、
シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基等が挙げ
られ、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等
が挙げられ、アルカリール基としては、トリル基、キシ
リル基、エチルフェニル基等が挙げられ、アラールキル
基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられ
る。置換基としては、アルコキシ基、ハロゲン原子等が
ある。
【0038】ビスアゾ顔料、特に下記式(2)
【化2】 式中、Aは水素原子または置換または未置換のアルキル
基、アリール基または複素環基であり、nはゼロまたは
1であり、Cpはカップラー残基である、で表わされる
ビスアゾ顔料。ピラゾール環の3位には、直接或いはビ
ニリデン基を介して、置換或いは未置換のアルキル基、
アリール基或いは複素環基が結合していてもよく、ここ
で、アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、アミル基等が挙げられ、アリール基としてはフ
ェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリル、フェナン
トリル、フルオレニル基等が挙げられ、複素環基として
は、窒素、酸素、硫黄或いはこれらの組み合わせを環中
に含有する単環或いは多環の飽和乃至不飽和の複素環
基、例えばチエニル基、フリル基、イミダゾリル基、ピ
ロリル基、ピリミジニル基、イミダゾール基、ピラジニ
ル基、ピラゾリニル基、ピロリジニル基、ピラニル基、
ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリル基、ピリジ
ル基、ピリミジル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
ベンゾフリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフラニ
ル基、インドリル基、キノリル基、カルバゾリル基、ジ
ベンゾフラニル基等が挙げられる。これらの置換基とし
ては、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アシルオキ
シ基、クロール等のハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニ
トリル基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、アシルオキ
シ基、カルボキシル基等が挙げられる。一方、式(2)
におけるカプラー残基としては、この種のアゾ顔料に使
用されるカプラー(アゾカップリング成分)の残基であ
れば任意のもの、例えば置換或いは未置換のフェノール
類、ナフトール類、或いは水酸基含有複素環環化合物等
であってよく、ここで置換基としては、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、アリール基、アシルオキシ基、
クロール等のハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトリル
基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、アシルオキシ基、
カルボキシル基等が挙げられる。
【0039】また、電荷発生剤を分散させる樹脂媒質と
しては、種々の樹脂が使用でき、例えば、スチレン系重
合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
アイオノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、
アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、
フェノール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬化型
樹脂等、各種の重合体が例示できる。これらの結着樹脂
は、一種または二種以上混合して用いることもできる。
好適な樹脂は、スチレン系重合体、アクリル系重合体、
スチレン−アクリル系重合体、ポリエステル、アルキッ
ド樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート等である。
【0040】特に好適な樹脂は、ポリカーボネート、帝
人化成社製パンライト、三菱瓦斯化学社製PCZ等であ
り、下記一般式(3)、
【化3】 式中、R3 及びR4 は水素原子または低級アルキル基で
あって、R3 及びR4 は連結して、結合炭素原子と共
に、シクロヘキサン環のごときシクロ環を形成していて
もよい、で表されるビスフェノール類とホスゲンとから
誘導されるポリカーボネートである。
【0041】電荷輸送剤としてはそれ自体公知の任意の
電子輸送性或いは正孔輸送性のものを使用できる。その
適当な例は、次の通りである。
【0042】電子輸送剤としては、パラジフェノキノン
誘導体、ベンゾキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、テ
トラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、クロ
ルアニル、ブロモアニル、2,4,7−トリニトロ−9
−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−
フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−9−ジシアノ
メチレンフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
キサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントンな
どの電子吸引性物質や、これら電子吸引性物質を高分子
化したものが挙げられる。
【0043】これらの内でも、パラジフェノキノン誘導
体、特に非対称型のパラジフェノキノン誘導体が、溶解
性にも優れており、電子輸送性にも優れているので好ま
しい。
【0044】パラジフェノキノン誘導体としては、下記
一般式(4)、
【化4】 式中、R5 、R6 、R7 及びR8 の各々は水素原子、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基、アルコキシ基等である、で表されるものが使用され
る。R5 、R6 、R7 及びR8 は非対称構造の置換基で
あることが好ましく、R5 、R6 、R7 及びR8 の内、
2個が低級アルキル基であり、他の2個が分岐鎖アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラールキ
ル基であることが好ましい。
【0045】その適当な例は、これに限定されないが、
3,5−ジメチル−3’,5’−ジt−ブチルジフェノ
キノン、3,5−ジメトキシ−3’,5’−ジt−ブチ
ルジフェノキノン、3,3’−ジメチル−5,5’−ジ
t−ブチルジフェノキノン、3,5’−ジメチル−
3’,5−ジt−ブチルジフェノキノン、3,5,
3’,5’−テトラメチルジフェノキノン、2,6,
2’, 6’−テトラt−ブチルジフェノキノン、3,
5,3’,5’−テトラフェニルジフェノキノン、3,
5,3’,5’−テトラシクロヘキシルジフェノキノ
ン、等を挙げることができるが、これらのジフェノキノ
ン誘導体は、分子の対称性が低いために分子間の相互作
用が小さく、溶解性に優れているために好ましい。
【0046】一方、正孔輸送性物質としては、例えば次
のものが知られており、これらの内から、溶解性や、正
孔輸送性に優れているものが使用される。ピレンン、N
−エチルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾー
ル、N−メチル−N−フエニルヒドラジノ−3−メチリ
デン−9−カルバゾール、N,N−ジフエニルヒドラジ
ノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N
−ジフエニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチ
ルフエノチアジン、N,N−ジフエニルヒドラジノ−3
−メチリデン−10−エチルフエノキサジン、p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフエニルヒド
ラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−α−ナ
フチル−N−フエニルヒドラゾン、p−ピロリジノベン
ズアルデヒド−N,N−ジフエニルヒドラゾン、1,
3,3−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド−
N,N−ジフエニルヒドラゾン、p−ジエチルベンズア
ルデヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラ
ゾンなどのヒドラゾン塩、2,5−ビス(p−ジエチル
アミノフエニル)−1,3,4−オキサジゾール、1−
フエニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、1−[キ
ノニル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、1
−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリ
ン、1−[6−メトキシ−ピリジル(2)]−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミ
ノフエニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(3)]−3
−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチ
ルアミノフエニル)ピラゾリン、1−[レピジル
(3)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフエニル)ピ
ラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(α−メチル
−p−ジエチルアミノスチリル)−3−(p−ジエチル
アミノフエニル)ピラゾリン、1−フエニル−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−(p−
ジエチルアミノフエニル)ピラゾリン、スピロピラゾリ
ンなどのピラゾリン類、2−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−3−ジエチルアミノベンズオキサゾール、2−
(p−ジエチルアミノフエニル)−4−(p−ジメチル
アミノフエニル)−5−(2−クロロフエニル)オキサ
ゾールなどのオキサゾール系化合物、2−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾ
ールなどのチアゾール系化合物、ビス(4−ジエチルア
ミノ−2−メチルフエニル)フエニルメタンなどのトリ
アリ−ルメタン系化合物、1,1−ビス(4−N,N−
ジエチルアミノ−2−メチルフエニル)ヘプタン、1,
1,2,2−テトラキス(4−N,N−ジメチルアミノ
−2−メチルフエニル)エタンなどのポリアリールアル
カン類、N,N´−ジフエニル−N,N´−ビス(メチ
ルフエニル)ベンジベン、N,N´−ジフエニル−N,
N´−ビス(エチルフエニル)ベンジジン、N,N´−
ジフエニル−N,N´−ビス(プロピルフエニル)ベン
ジジン、N,N´−ジフエニル−N,N´−ビス(ブチ
ルフエニル)ベンジジン、N,N´−ビス(イソプロピ
ルフエニル)ベンジジン、N,N´−ジフエニル−N,
N´−ビス(第2級ブチルフエニル)ベンジジン、N,
N´−ジフエニル−N,N´−ビス(第3級ブチルフエ
ニル)ベンジジン、N,N´−ジフエニル−N,N´−
ビス(2,4−ジメチルフエニル)ベンジベン、N,N
´−ジフエニル−N,N´−ビス(クロロフエニル)ベ
ンジジンなどのベンジジン系化合物、トリフエニルアミ
ン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアリクジン、
ポリ−9−ビニルフエニルアントラセン、ピレン−ホル
ムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒ
ド樹脂。
【0047】正孔輸送剤の好適なものとして、下記式
(5)
【化5】 式中、Ar1 、Ar2 、Ar3 及びAr4 の各々は置換
或いは未置換のアリール基であり、Yは置換或いは未置
換のアリーレン基であり、nはゼロまたは1の数であ
る、で表される芳香族アミン類が挙げられる。
【0048】更に、正孔輸送剤の他の好適なものとし
て、ヒドラゾン類、特に下記式(6)
【化6】 式中、Ar5 の各々は、同一でも異なってもよく、置換
或いは未置換のアリール基である、で表されるヒドラゾ
ン類を挙げることができる。
【0049】本発明に用いる単一分散型感光体におい
て、電荷発生剤(CGM)は固形分当たり1乃至7重量
%、特に2乃至5重量%の量で感光層中に含有されるの
がよく、また電荷輸送剤(CTM)は固形分当たり20
乃至70重量%、特に25乃至60重量%の量で感光層
中に含有されるのがよい。
【0050】また、感度の点や、反転現像を可能とする
という用途の広さからは、電子輸送剤(ET)と、正孔
輸送剤(HT)とを組み合わせで使用するのがよく、こ
の場合、ET:HTの重量比は10:1乃至1:10、
特に1:5乃至1:1の範囲にあるのが最もよい。
【0051】本発明に用いる感光体形成用組成物には、
電子写真学的特性に悪影響を及ぼさない範囲で、それ自
体公知の種々の配合剤例えば、酸化防止剤、ラジカル捕
捉剤、一重項クエンチャー、UV吸収剤、軟化剤、表面
改質剤、消 剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワック
ス、アクセプター、ドナー等を配合させることができ
る。
【0052】また、全固形分当たり0.1乃至50重量
%の立体障害性フェノール系酸化防止剤を配合すると、
電子写真学的特性に悪影響を与えることなく、感光層の
耐久性を顕著に向上させることができる。
【0053】感光層を設ける導電性基板としては、導電
性を有する種々の材料が使用でき、例えば、アルミニウ
ム、銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、
クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、インジウム、
ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、上記金属が蒸着ま
たはラミネートされたプラスック材料、ヨウ化アルミニ
ウム、酸化錫、酸化インジウム等で被覆されたガラス等
が例示される。本発明に用いる単層分散型の感光体で
は、通常のアルミニウム素管、特に膜厚が1乃至50μ
mとなるようにアルマイト処理を施した素管を用いこと
が好ましい。
【0054】単一分散層型感光体を形成させるには、電
荷発生材料、電荷輸送剤等と結着樹脂等を、従来公知の
方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、
ペイントシェイカーあるいは超音波分散機等を用いて調
製し、従来公知の塗布手段により塗布、乾燥すればよ
い。感光層の厚みは、特に制限されないが、一般に5乃
至100μm、特に10乃至50μmの範囲とすること
が望ましい。
【0055】塗布液を形成するのに使用する溶剤として
は、種々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、
n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭
素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示さ
れ、一種または二種以上混合して用いられる。塗布液の
固形分濃度は一般に5乃至50%とするのがよい。
【0056】また、積層型感光体の場合、電荷発生剤
(CGM)は電荷発生層(CGL)の固形分当たり30
乃至90重量%、特に40乃至80重量%の量で含有さ
れるのがよく、また電荷輸送剤(CTM)は電荷輸送層
(CTL)の固形分当たり20乃至70重量%、特に3
0乃至60重量%の量で含有されるのがよい。各塗布層
の成分は、単一分散層型の成分に準ずる。
【0057】基板/CGL/CTL感光体の場合、CG
Lは、一般に0.1 乃至0.5 μmの範囲にあるのがよく、
CTLは5乃至40μm、特に10乃至25μmの範囲
にあるのがよい。
【0058】基板/CTL/CGL感光体の場合、CT
Lは5乃至40μm、特に10乃至25μmの厚みを有
し、一方CGLは0.1 乃至0.5 μmの厚みを有するのが
よい。また、CGL上に、それ自体公知の保護層を設け
ることができる。
【0059】[球形非磁性一成分トナー]本発明では、
非磁性一成分トナーとして、円形度が0.94以上、特
に0.96以上の球形トナー、最も好適には重合法によ
る球形トナーを使用する。この球形トナーは、組成とし
て、定着性樹脂分、着色剤、高分子量或いは低分子量の
電荷制御剤、離型剤等を含有しており、しかも好適に
は、メジアン径が3乃至20μm、特に5乃至12μm
で且つD25/D75で表わす粒径の分散度が1.50以
下、特に1.40以下である単一分散或いはこれに近い
粒子から成る。尚、本明細書においてD25,D75はトナ
ー粒子全体の体積積算での25%、75%に当たるとこ
ろの粒子径を表わす。
【0060】重合法球形トナーは、ラジカル重合開始
剤、定着性樹脂となりうるビニル系単量体及び着色剤を
少なくとも含有するトナー形成用組成物を水性媒体中で
懸濁重合させることにより、得られる。
【0061】円形度が上記範囲にある限り、他の方法に
よる球形トナーも勿論使用でき、例えば、トナー形成用
樹脂組成物を混練、粉砕、分級して得られる不定形トナ
ーを、熱気流中で溶融、球状化したトナーや、トナー形
成用樹脂組成物の溶融物を熱雰囲気中にスプレーして、
球状に造粒したトナーも本発明の目的に使用される。以
下、好適な重合法トナーについて説明する。
【0062】定着用樹脂を形成し得るビニル系単量体は
水不溶性のものであり、定着性と検電性とを有する熱可
塑性樹脂を形成し得るものであり、例えばその適当な例
はこれに限定されないが、ビニル芳香族単量体、アクリ
ル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル
系単量体、ジオレフィン系単量体、モノオレフィン系単
量体等である。
【0063】ビニル芳香族単量体としては、下記式
(7)
【化7】 式中、R9 は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子であり、R10は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、ニトロ基、 或いはビニル
基である。のビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチ
レン、o−,m−,p−クロロスチレン、p−エチルス
チレン、ジビニルベンゼンの単独又は2種以上の組合せ
を挙げることができる。
【0064】アクリル系単量体としては、下記式(8)
【化8】 式中、R11は水素原子又は低級アルキル基、R12は水素
原子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル
基、或いはビニルエステル基である、のアクリル系単量
体、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2
−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、
γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、δ−ヒドロキシア
クリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタクリル酸エチル、
エチレングリコールジメタクリル酸エステル、テトラエ
チレングリコールジメタクリル酸エステル等が挙げられ
る。
【0065】その他の単量体としては、ビニルエステ
ル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等:ビニルエーテル、例えばビニル−n−ブチルエー
テル、ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシル
エーテル等:ジオレフィン類、特にブタジエン、イソプ
レン、クロロプレン等:モノオレフィン類、特にエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブテン−1、ペンテン
−1、4−メチルペンテン−1等が挙げられる。好適な
単量体は、スチレン系単量体、アクリル系単量体、スチ
レン−アクリル単量体等である。
【0066】トナー用の着色剤としては、無機或いは有
機の顔料や染料が使用され、その適当な例は次の通りで
ある。着色剤は、トナー中の樹脂当たり3乃至20重量
%の量で用いるのがよい。 黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、アニリンブラック。 黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムエロー、黄色酸化鉄、ミネラ
ルファストイエロー、ニッケルチタンエロー、ネーブル
スエロー、ナフトールエローS、ハンザーイエローG、
ハンザーイエロー10G、ベンジジンエローG、ベンジジン
エローGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエロ
ーNCG 、タートラジンレーキ。 橙色顔料 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロオレンジ、バルカンオレンジ、インダ
ンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK。 赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。 紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。 青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーB
C。 緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。 体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。
【0067】ラジカル重合開始剤としては、それ自体公
知のラジカル重合開始剤、例えばアゾ化合物系、ハイド
ロパーオキサイド系、パーオキサイド系、過酸型開始剤
や、レドックス系開始剤が使用される。開始剤の適当な
例は、これに限定されないが次の通りである。2,2'−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4 −ジ
メチルバレロニトリル)、2,2' −アゾビス(2−シク
ロプロピルプロピオニトリル)、2,2'−アゾビス(4−
メトキシ−2,4 −ジメチルバレロニトリル)、1,1'−ア
ゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、過酸化
ベンゾイル、(1−フェニルエチル)アゾジフェニルメ
タン。
【0068】球形トナーを形成するためのトナー形成用
組成物中に、それ自体公知のトナー助剤を配合し得る。
トナー助剤としては、例えば電荷制御剤や離型剤を挙げ
ることができる。
【0069】離型剤としては、ポリプロピレンワック
ス、ポリエチレンワックス、これらの酸変性物等が使用
され、これらはエマルジョン粒子サイズでトナー形成用
組成物中に含有させることができる。
【0070】電荷制御剤としては、それ自体公知のも
の、例えばニグロシンベース(CI 5045)やオイルブラッ
ク(CI 26150) 、スピロンブラック等の油溶性染料や、
ナフテン酸金属塩、脂肪酸金属石鹸、含金属錯塩染料等
を配合し得るほか、前記ビニル系単量体と共重合可能な
電荷制御性官能基含有水溶性単量体を用い得る。このよ
うな単量体としては、スルホン酸、リン酸、カルボン酸
型のアニオン性基、或いは1級−、2級−又は3級−ア
ミノ基や第4級アニモニウム基のようなカチオン性基等
の電解性基を有するラジカル重合性単量体が挙げられ、
その適当な例は、次の通りである。
【0071】スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸
ナトリウム、2−アクリルアミド2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリ
レート、2−アシッドホスホオキシエチルメタクリレー
ト、3−クロロ2−アシッドホスホオキシプロピルメタ
クリレート、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、ク
ロトン酸、テトラヒドロテレフタル酸、イタコン酸、ア
ミノスチレン、アミノエチルメタクリレート、アミノプ
ロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレ
ート、γ−N−(N',N' −ジエチルアミノエチル)アミ
ノプロピルメタクリレート、トリメチルアンモニウムプ
ロピルメタクリレート。
【0072】更に、上記のスルホン酸、リン酸、カルボ
ン酸型のアニオン性基、或いは1級−、2級−又は3級
−アミノ基や第4級アニモニウム基のようなカチオン性
基等の電解性基を有するラジカル開始剤を使用して、重
合体末端に電荷制御基を導入することもできる。
【0073】重合法トナーの製造にあたって、ビニル系
単量体等を含有するトナー形成用組成物を水中に懸濁さ
せる。この場合、該組成物の濃度は、一般に1乃至50
重量%、特に5乃至30重量%が適当であり、懸濁粒子
のサイズは、一般に3乃至20μm、特に5乃至12μ
mに調節するのが適当である。
【0074】トナー形成用組成物の懸濁状態を安定化さ
せるために必要に応じて分散安定剤を用いることもでき
る。そのような分散安定剤としては、媒体中に可溶の高
分子例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリエチレンオキシド、ポリ(ハイドロオキシ
ステアリン酸−g−メタクリル酸メチル−CO−メタクリ
ル酸)共重合体やノニオン性或いはイオン性界面活性剤
或いはリン酸カルシウム等の無機粉末などが適宜使用さ
れる。分散安定剤は、系中に0.1 乃至10重量%、特に
0.5 乃至5重量%の量で加えることが好ましい。
【0075】トナー形成用組成物中における開始剤の量
は、単量体を基準にして、0.3 乃至30重量%、特に0.
5 乃至10重量%とするのがよい。
【0076】重合に際しては、反応系を窒素等の不活性
ガスで置換し、前述した懸濁状態を維持しつつ、40乃
至100℃、特に50乃至90℃の温度で重合を行わせ
る。勿論、反応系を均質化するために穏和な攪拌を行う
こともできる。反応後の重合生成物は前述した粒度範囲
の粒状物の形で得られるので、生成粒子を濾過し、必要
により水又は適当な溶剤で洗浄し、乾燥して、トナー粒
子とする。
【0077】このトナー粒子には、必要により、カーボ
ンブラック、疎水性非晶質シリカ、微細酸化チタン等の
流動性改良剤をまぶして、最終トナーとする。流動性改
良剤はトナー当たり0.1乃至2重量%の量で用いるの
がよい。
【0078】重合法トナーにおける流動性、耐熱性及び
耐オフセット性を改良するために、該トナー中の樹脂は
重量分子量50,000乃至500,000に高分子量
成分の極大値と、重量分子量1,000乃至50,00
0に低分子量成分の極大値とを有するゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラム(GPC)を有することが好まし
い。この分子量の調節は、シーディング重合等により行
うことができる。
【0079】[弾性体現像ローラ]弾性体現像ローラ2
としては、エラストマー重合体に必要に応じて導電性粉
末を配合した組成物をローラに成形したものが使用され
る。
【0080】この弾性体現像ローラの抵抗は、一般に1
5 乃至1012Ω、特に107 乃至1010Ωの範囲にあ
るのがよく、上記範囲よりも高い場合には、バイアス電
圧の印加が困難であり、一方上記範囲よりも低いと、感
光体表面で放電によるリークを発生する傾向がある。
【0081】また、弾性体現像ローラの表面硬度(JI
S A)は30乃至70、特に40乃至60の範囲にあ
るのが好ましく、上記範囲よりも高い場合には、トナー
層を感光体表面に一様に接触させることが困難となった
り或いは感光体の磨耗が生じやすくなる傾向があり、一
方上記範囲よりも低いと、十分な圧接力を伝達させるこ
とが困難となったり、現像ローラの磨耗が生じやすくな
る。
【0082】エラストマー重合体としては、例えばニト
リル−ブタジエンゴム(NBR),スチレン−ブタジエ
ンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ポリブ
タジエン(BR)、ポリイソプレン(IIB)、ブチル
ゴム、天然ゴム、エチレン−プロピレンゴム(EP
R)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPD
M)、ポリウレタン、シリコーンゴム、フッ素ゴム、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、軟質塩化ビ
ニル樹脂等をもちいることができる。表面硬度を調節す
るために、発泡体(スポンジ)を使用したり、可塑剤或
いは軟化剤を配合することができる。所望の電気抵抗を
得るために導電性粉末を添加してもよい。
【0083】導電性粉末としては、導電性カーボンブラ
ック、インジュウムまたはアンチモン等でドープした酸
化錫、銅、銀、アルミニウム等の金属粉末等がいずれも
使用できるが、導電性カーボンブラックが好ましい。
【0084】導電性ゴムローラを形成するに当たって、
それ自体公知の配合剤、例えば硫黄系或は有機系の加硫
剤、加硫促進剤、軟化剤、老化防止剤、充填剤、分散
剤、可塑剤、発泡剤等をそれ自体公知の配合量で配合す
ることができる。成形後のゴムローラを加熱して、加硫
或いは加硫発泡させ、所定硬度の弾性体現像ローラとす
る。
【0085】[現像条件]本発明は、径の比較的小さい
有機感光体ドラム、例えば外径(Dp)が10乃至70
mm,特に20乃至40mmの有機感光体に有利に適用
できる。
【0086】一方、弾性体現像ローラとしては、例えば
外径(Dd)が5乃至30mm,特に10乃至20mm
のローラが使用され、弾性体現像ローラの径と有機感光
体ドラムの径との比(Dd/Dp)は、5乃至1、特に
3乃至1.5の範囲にあるのがよい。
【0087】弾性体現像ローラの径が上記範囲よりも小
さい場合には、トナー飛散の問題を生じやすく、一方上
記範囲よりも大きくなると、現像部の領域が大きくなり
すぎて好ましくない。
【0088】現像に際して、弾性体ローラを感光体に対
して0.05乃至1kg/dm、特に0.08乃至0.
5kg/dmの線圧で圧接させると共に、弾性体ローラ
の周速を、ニップ位置で同方向で、感光体の周速の1.
2乃至3倍、特に1.5乃至2.5倍の周速とすること
が好ましい。
【0089】圧接力が上記範囲よりも低い場合或いは弾
性体現像ローラの周速が上記範囲よりも低い場合には、
画像の濃度を十分に向上させることが困難であると共
に、感光体暗部でのクリーニングも十分に行うことがで
きない傾向があり、一方圧接力が上記範囲よりも高い場
合或いは弾性体現像ローラの周速が上記範囲よりも大き
い場合には、感光体の削れ量が増大して、感光体の寿命
が短くなる傾向がある。
【0090】弾性体ローラには、トナーの帯電電位と同
極性でしかも感光体電位(暗部電位)の0.2乃至0.
8倍、特に0.3乃至0.7倍のバイアス電位を印加す
るのがよく、このバイアス電位が上記範囲よりも低い
と、十分な画像濃度が得られず、一方上記範囲よりも高
いと、感光体暗部のトナークリーニングが十分に行われ
なかったり、カブリを生じるようになる。また、トナー
の供給も不十分となって、画像濃度も低下する傾向があ
る。
【0091】図3に示す現像装置において、サブローラ
にもバイアス電圧を印加することは既に指摘したが、サ
ブローラに印加するバイアス電圧は、弾性体現像ローラ
に印加するバイアス電圧と同極性で、しかもそれよりも
0乃至200ボルト程度高い電圧であることが、サブロ
ーラから弾性体現像ローラへのトナーの移行を円滑に行
う上で好ましい。
【0092】弾性体現像ローラ上のトナー層の厚みは、
ブレードにより規制するが、一般にトナー粒径の約2倍
程度、即ち約2層のトナー層が形成されるようにするこ
とが好適である。
【0093】
【実施例】本発明を次の例で説明する。 実施例1 スチレン 80重量部 n−ブチルメタクリレート 20重量部 カーボンブラック 5重量部 ジエチレングリコール 2重量部 ボントロンN07 0.5重量部 アゾビスイソブチルバレロニトリル 3.5重量部 上記各成分をスターラにより十分に分散及び溶解させて
重合組成物を得た。この重合組成物を、懸濁安定剤に第
三リン酸カルシウムを20重量部含む水400重量部を
加え、T.K.ホモミキサーを用いて、回転数10,0
00rpmで攪拌することにより重合性トナー組成物の
油滴を得た。次いで窒素気流下、第三リン酸カルシウム
を溶解させて除去するために希塩酸による洗浄を行い、
イオン交換水による洗浄を行い、さらに十分に乾燥させ
ることにより平均粒径10μm、円形度0.99の重合
トナーを得た。得られたトナー100重量部に対して、
疎水性シリカ0.8重量部を外添した。このトナーを用
い、弾性体現像ローラとしてウレタンゴムローラを用
い、接触現像方式とした「TC−650」(三田工業社
製)改造機で3万枚の複写試験を行った。表1に結果を
示す。3万枚複写後もカブリは生じず、鮮明な画像が得
られた。
【0094】比較例1 実施例1で用いたトナーを120℃のオーブンに入れて
固化させた後、ジェットミル粉砕機で粉砕し、平均粒径
10μmのトナーを得た。このトナーの円形度は0.8
5であった。このトナーを用いて、実施例と同様の試験
を行った。表12結果を示す。比較例のトナーの場合1
5,000枚ごろからカブリが生じ、ドラム削れ量も多
くなっている。
【0095】
【表1】
【0096】
【発明の効果】本発明では、有機感光体、特に電荷輸送
媒質中に電荷発生剤を分散させた単層有機感光体に適用
する非磁性一成分トナーとして、円形度が0.94以
上、特に0.96以上の球形トナー、最も好適には重合
法による球形トナーを使用して反転現像を行うことによ
り、、有機感光体の磨耗を有効に抑制し、カブリの発生
を防止して、その寿命を著しく延長することができる。
【0097】また、本発明では、感光体暗部の上のトナ
ーの残留が実質上ゼロとなる現像条件下に反転現像を行
うので、現像時に感光体暗部のクリーニングが行われ、
次回帯電を妨害することなく、鮮明な画像を長期にわた
って安定に形成することができる。更に、感光体暗部か
ら排斥されるトナーは、感光体明部の現像に有効に利用
されることになる。重合法トナー等の球形トナーを電子
写真に用いる場合に生ずる重大な欠点は、トナー転写後
感光体に残留するトナーのクリーニング不良であると言
われているが、本発明の現像方法では、現像時にトナー
と感光体との間で静電的にクリーニングが行われるの
で、残留トナーによるクリーニング不良を生じることは
ない。
【0098】本発明の現像方法では、非磁性一成分トナ
ーを使用するため、磁性粉や磁性キャリアーが不要とな
り、また現像装置としても、弾性体現像ローラが必要で
あるが、マグネット等の高価で重量のある部品が不要で
あり、安価で廃棄処理の容易な有機感光体の使用と相ま
って、電子写真装置を軽量小型化すると共に装置コスト
を低減させ、環境に優しい電子写真システムを提供する
ことができる。
【0099】また、本発明の現像方式を用いると、以上
説明したとおり、トナー転写後、感光体の主帯電迄の間
にトナークリーニングを行う必要がなく、そのためクリ
ーニング機構を節約できると共に、クリーニングによる
感光体の磨耗をも回避でき、低コストで簡略化された電
子写真システムを提供できるという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反転現像の原理を説明するための説明図であ
る。
【図2】本発明の現像方法を適用した画像形成装置の簡
略配置を示す側面配置図である。
【図3】非磁性一成分現像装置の一例の配置を示す配置
図である。
【符号の説明】
1 有機感光層 2 弾性体現像ローラ 3 非磁性一成分トナー 6 回転感光体ドラム 11 主帯電用コロナチャージャ 12 レーザ光用光源を備えた画像露光用光学系 13 現像器 14 転写機構 15 除電用光源 16 転写材 20 現像容器 21 サブローラ 22 アジテーター 23 現像用開口部 24 スリット状開口 25 トナー収容部 26 トナー供給ローラ 27 ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 G03G 9/08 9/083 101 9/087 384 (72)発明者 和田 知慶 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 秋山 俊明 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性一成分トナーの薄層を形成した弾
    性体現像ローラと、帯電及び露光により静電潜像を形成
    した感光体とを接触させる電子写真における現像方法に
    おいて、前記トナーとして下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
    の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上の球形トナーを使用
    し、前記感光体として有機感光体を使用し、トナーの帯
    電極性と感光体暗部の帯電極性とを同一極性とすると共
    に、感光体暗部の上のトナーの残留が実質上ゼロとなる
    現像条件下に反転現像を行うことを特徴とする電子写真
    における現像方法。
  2. 【請求項2】 非磁性一成分系トナーが重合法による球
    形トナーである請求項1記載の現像方法。
  3. 【請求項3】 有機感光体が電荷輸送媒質中に電荷発生
    剤を分散させた単層有機感光体である請求項1記載の現
    像方法。
  4. 【請求項4】 弾性体ローラを感光体に対して0.05
    乃至1kg/dmの線圧で圧接させると共に、弾性体ロ
    ーラの周速を感光体の周速の1.2乃至3倍とすること
    を特徴とする請求項1記載の現像方法。
  5. 【請求項5】 弾性体ローラにトナーの帯電電位と同極
    性で、しかも感光体の帯電電位(暗部電位)の0.2乃
    至0.8倍のバイアス電位を印加する請求項1記載の現
    像方法。
  6. 【請求項6】 有機感光体を帯電及び露光して静電潜像
    を形成させる工程と、下記式 円形度=投影トナー粒子の面積と同一の面積を有する円
    の周囲長/投影トナー粒子の輪郭の長さ で定義される円形度が0.94以上の球形粒子から成る
    非磁性一成分トナーの薄層を形成した弾性体現像ローラ
    と感光体とを接触させて、トナーの帯電極性と感光体暗
    部の帯電極性を同一極性とすると共に、感光体暗部の上
    のトナーの残留が実質上ゼロとなる現像条件下に反転現
    像を行う工程と、前記感光体上のトナーを転写材上に転
    写する工程と、転写後の感光体を除電する工程とから成
    り、除電後の感光体をクリーニング工程に付することな
    く静電潜像形成工程に循環することを特徴とするクリー
    ニングレス電子写真方法。
  7. 【請求項7】 有機感光体が電荷輸送媒質中に電荷発生
    剤を分散させた単層有機感光体である請求項6記載の電
    子写真方法。
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