JPH0966618A - フルカラー記録装置 - Google Patents

フルカラー記録装置

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JPH0966618A
JPH0966618A JP7224876A JP22487695A JPH0966618A JP H0966618 A JPH0966618 A JP H0966618A JP 7224876 A JP7224876 A JP 7224876A JP 22487695 A JP22487695 A JP 22487695A JP H0966618 A JPH0966618 A JP H0966618A
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光康 中嶋
Shigeru Shimizu
茂 清水
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】擬似スクリーン角によりモアレ縞の発生を防除
すると共に良好な解像度と自然な階調を維持できるフル
カラー記録装置を提供する。 【解決手段】フルカラー記録装置において、フィルタ1
2はいずれの色の場合も固定的に1色例えばY(イエロ
ー)の変換データを強調してエッジ領域抽出回路13に
出力する。エッジ領域抽出回路13は着目ドットとその
周囲8個の合計9個のドットを調べ最小階調のものと最
大階調のものとの差がしきい値を超えていればエッジと
する。スクリーン角処理回路16はエッジ領域内のドッ
トデータについては原データをそのまま印字データに変
換し、エッジ領域外のドットデータについてはスクリー
ン角処理を施した印字データを出力する。また、他の例
としては、エッジ近傍のドットについては平滑処理を行
ってエッジ近傍の階調の連続性を維持するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擬似スクリーン角
を生成しても解像度が良く階調が自然な画像記録を行う
フルカラー記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像の印字(印刷)を
行うカラープリンタやカラー複写機等のフルカラー記録
装置が知られている。上記カラー画像の印字方式として
は、正方格子状に印字ドットを配列するものと、千鳥格
子状に印字ドットを配列するものがある。
【0003】図12(a) は、正方格子状の印字ドットの
配列を模式的に示しており、同図(b) は、千鳥格子状の
印字ドットの配列を模式的に示している。同図(a) の矢
印Aは印字ドットの主走査方向を示し、矢印Bは印字ド
ットの副走査方向を示している。この正方格子配列の印
字ドット1の配列間隔、即ち解像度は、標準的なもので
は主走査方向及び副走査方向ともに300dpi(ドッ
ト/インチ)である。
【0004】同図(b) に示す千鳥格子配列も、矢印Eが
主走査方向を示していおり、矢印Fが副走査方向を示し
ている。この千鳥格子配列の印字ドット3の解像度は、
標準的なものでは主走査方向に150dpi、副走査方
向に600dpiの解像度を得るように構成されてい
る。主走査方向の解像度は粗いが副走査方向の解像度が
細かいので全体としては同図(a) の正方格子配列の場合
と同等な解像度が得られる。
【0005】ところで、フルカラー記録装置による印字
は、Y(イエロー:黄色)、M(マゼンタ:赤色染料
名)及びC(シアン:緑味のある青色)の3色を塗り重
ねて様々な色合いを出すようになっている。上記のフル
カラー記録装置が、印字ヘッドが微細口からインクをジ
ェット噴射して印字を行うインクジェットプリンタなど
の点順次方式や、用紙を一葉毎にドラムに巻き付けて、
これを回転させながら印字を行うドラム巻き付け方式な
どの記録装置であれば、正確なドット位置決めができる
から、カラー再現性に問題は生じない。しかし、インク
リボンのインクを用紙に転写して印字する熱転写プリン
タや電子写真プリンタなどのように、面順次プリント方
式でフルカラーの印字を行った場合、色の重ね工程で、
用紙の往復動作やインクリボンの送り動作などによって
各色のインクと用紙との間に位置ズレを生じ易い。そし
て、このように各色の重ね合わせに僅かでも位置ズレが
生じると低周波の濃度ムラ(カラーモアレ縞)が発生
し、画像品質を著しく低下させてしまう。
【0006】図13(a),(b) は、そのような色を重ね合
わせたときの位置ズレによって起こるモアレ縞発生の模
式図である。同図(a) は印字ドットが正方格子配列の場
合、同図(b) は印字ドットが千鳥格子配列の場合であ
る。各印字ドットの大きさは、濃度レベルが30%近傍
に対応したドット面積で表されている。同図(a),(b)
は、いずれも、塗り重ねた2色が位置ズレなしで重なっ
た場合の印字面を最上段に示しており、これに対して、
2段目には、2色が左上隅の第1ドットを中心として相
対角度で1度ずれて(回転して)重なった場合の印字面
を示している。また、3段目には、2色が左上隅の第1
ドットを中心として相対角度で3度ずれて重なった場合
の印字面を示している。そして、最下段に、2色が同様
に5度ずれて重なった場合の印字面を表している。
【0007】上記の例における図の2段目に示す1度の
ズレ量は、印字面の右側すなわち最大変位位置で1/2
ドットのズレに相当している。そのときの重なり面全体
で大きな干渉縞が2次元的に発生していることが確認で
きる。このように2色の印字面(例えばイエローYとシ
アンC等)が重なった場合にはカラーモアレ縞が発現す
る。これは、中間調で階調が均一な画像領域で大きな画
像欠陥となる。同図(a),(b) の3段目及び最下段に示す
ように、2色の印字面のズレ量が3度、5度になると更
に強烈なモアレ縞が発生していることがわかる。
【0008】このようなカラーモアレ縞の発生を、用紙
やインクリボンを搬送する際の機械的精度を上げること
によって解消しようとする例が知られている。このよう
な技術では、解像度を例えば200dpi(ドット/イ
ンチ)と低くした場合でも、経験上64μmの位置ずれ
で極端なカラーモアレ縞が発生することが分かっている
から、機械的位置精度は64μm以内に調整されなけれ
ばならないことになる。しかしながら、印字ドット(又
はピクセル)の重なり具合を、そのように極微な精度を
もって機械的に位置制御することは技術上の厳しい条件
が要求され、一般的に実現は極めて困難である。
【0009】このため、網点印刷(オフセット印刷)の
分野では、各色毎に印字ドットの配列に異なった角度
(スクリーン角)を付けて配置することによって印字ド
ットをランダムに重ならせ、色の重なり具合に一様性を
もたせて平均化し、これによってモアレ縞の発生を防止
するという技法が採用されている。しかし、一般のフル
カラー記録装置のように主走査方向の印字位置が決まっ
ているものは、オフセット印刷のようにスクリーン角を
形成することができない。
【0010】ところが、そのようなフルカラー記録装置
でありながら、近年、千鳥格子配列の印字方式の場合、
複数個、例えば4個の印字ドットを1組(ピクセル)と
して階調表現を行うようにし、このピクセルの配列角度
を色毎に変えることによって擬似的にスクリーン角を作
り出すことが出来る技法が提案されている。
【0011】図14(a),(b),(c) は、擬似的にスクリー
ン角を作り出すためのピクセルの構成を示す図である。
通常、熱転写方式における印字画面は、1印字ドットに
着目すると、インクを溶融又は昇華させて用紙に転写す
る加熱素子への印加エネルギーが小さいときは、印字ド
ットのインク面は例えば同図(b),(c) の黒丸に示すよう
に小さく、印加エネルギーが大きくなるとインク面も同
心円状に大きくなる。この印字ドットそのもののインク
濃度は、インク面の大きさに拘りなく常に最高値であっ
てそれ以上濃くなることはなく、画像の濃淡(階調)は
上述した印字ドットのサイズつまりインク面積の変化に
よって表現される。
【0012】そして、上記見掛け(擬似的)のスクリー
ン角を作り出す場合は、上述の1個毎の印字ドットの面
積変化に拠るのではなく、複数の印字ドットをグループ
化して、この1グループを新たな1画素(ピクセル)と
し、この1ピクセルを階調表現単位としてピクセル内に
有効(発色)印字ドットを配分して階調制御を行うよう
にする。
【0013】同図(a) は、千鳥格子状の印字ドットの配
列において、ピクセルとして採用する2×2ドットの基
本構成を示している。これらのピクセル内の4個の印字
ドットの濃度の受持は予め設定されており、同図(a) の
ドット内に示す1〜4の番号はピクセル内の各印字ドッ
トの濃度の受持順を示している。この例におけるピクセ
ル内での4個の印字ドットが濃度を受け持つ順番は、左
上のドットを第1ドットとして時計回り方向に第2ドッ
ト、第3ドット及び第4ドットが設定されている。ピク
セルを構成するこれら4個の印字ドットは、夫々が0%
から100%までの濃度レベルの内いずれかの段階にお
ける全体の25%の濃度レベルを受け持っており、上記
の第1ドットは0〜25%、第2ドットは26〜50
%、第3ドットは51〜75%、そして第4ドットは7
1〜100%の段階の濃度レベルを受け持っている。
【0014】同図(b) に示す第1ドットの黒丸は、この
ピクセルが10%の濃度を表現する場合を示しており、
この場合の濃度表現を分担する第1ドットのインクの広
がり面積を示している。この第1ドットの黒丸の外側の
二重丸は、内側の丸枠が濃度20%のときのインク面の
広がりを示し、外側の丸枠が濃度25%のときのインク
面の広がりを示している。上述したように、この25%
のときのインク面が第1ドット(他の3個の印字ドット
も同様である)の最大濃度である。これに続いて、濃度
26%からは第2ドットが1%〜25%変化して、上記
第1ドットの25%の濃度と共にピクセル全体の26%
〜50%の濃度を表現する。同様にして、第3ドットが
51〜75%の濃度を表現し、第4ドットが71〜10
0%の濃度を表現する。上記の各印字ドットに夫々64
階調(ピクセル全体の25%)を表現させると、ピクセ
ルとしては64×4階調すなわち256階調を発生させ
ることができる。
【0015】尚、上記のように千鳥格子の配列から隣接
する4個の印字ドットを選択してピクセルとする組合わ
せは、同図(b) に示す右肩下がりの平行四辺形となる組
合わせに限らず、例えば、同図(c) に示すように、右肩
上がりの平行四辺形となる組合わせも存在する。
【0016】このようなピクセルを、一定の配列規則に
従って配列することにより、正方スクリーンを、あたか
も一定の角度に傾けたスクリーン角度で印字すると同様
の印字画面を形成することが出来る
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ピ
クセル配列による印字面の構成は、確かに見掛けのスク
リーン角によってモアレ縞の発生を防除できるが、4個
の印字ドットで1階調を表現するものであるため解像度
が1/2に低下するという問題を有している。
【0018】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
一方では擬似スクリーン角を生成してモアレ縞の発生を
防除し他方では良好な解像度と自然な階調を維持できる
フルカラー記録装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明のフルカ
ラー記録装置の構成を述べる。本発明は、少なくとも画
像データ入力手段、エッジ領域判別手段、擬似スクリー
ン角生成手段及び画像データ出力手段を備えるフルカラ
ー記録装置に適用される。
【0020】本発明のフルカラー記録装置においては、
擬似スクリーン角生成手段は、エッジ領域判別手段が判
別したエッジ領域以外の領域の画像データに擬似スクリ
ーン角処理を行い、画像データ出力手段は、上記エッジ
領域の入力画像データはそのまま出力し上記エッジ領域
以外の領域の入力画像データについては擬似スクリーン
角生成手段により擬似スクリーン角処理を施された画像
データを出力する。
【0021】そして、上記エッジ領域判別手段は、例え
ば請求項2記載のように、画像データ入力手段から入力
される複数種類の色データの合成データによりエッジ領
域を判別する。また、例えば請求項3記載のように、画
像データ入力手段から入力される複数種類の色データの
各色毎にエッジ領域を判別する。
【0022】また、本発明のフルカラー記録装置は、例
えば請求項4記載のように、平滑化処理手段と、上記擬
似スクリーン角の処理を行うべき領域と行わない領域と
の境界近傍領域を判別する平滑領域判別手段を更に有し
て、上記平滑化処理手段は、上記平滑領域判別手段によ
り判別された境界近傍領域を平滑化する。そして、上記
平滑領域判別手段は、例えば請求項5記載のように、非
エッジ領域を上記境界近傍領域として判別する。また、
例えば請求項6記載のように、非エッジ領域及びエッジ
領域を上記境界近傍領域として判別する。また、例えば
請求項7記載のように、擬似スクリーン角を形成するピ
クセル配列において、エッジが存在しないピクセルを上
記境界近傍領域として判別する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、第1の実施例に係わ
るフルカラー複写機の構成ブロック図である。このカラ
ー複写機においては、解像度を必要とする文字等の輪郭
領域をエッジ判別回路で判別して、その輪郭領域の外側
だけに擬似スクリーン角を掛けるようにしている。ま
た、そのエッジ判別を行うために、入力される複数種類
の色データを合成して、その合成データを固定的に用い
るようにしている。
【0024】同図において、フルカラー複写機は、カラ
ー画像入力装置10、データ変換回路11、フィルタ1
2、エッジ領域抽出回路13、データ逆変換回路14、
色補正回路15、スクリーン角処理回路16、熱履歴補
正回路17、電圧補正回路18及びカラー画像出力装置
19から構成されている。
【0025】上記のカラー画像入力装置10は、特には
図示しないが、CCD(固体撮像素子、光電変換素子)
等からなるスキャナの他、量子化回路、シェーディング
補正部、ラインバッファ等を備えている。この入力装置
10は、原稿の光像を露光走査によりスキャナで読み取
って光電変換により得られるアナログの3色の分光信号
R(赤)、G(緑)及びB(青)から成る画像データ
を、デジタルの輝度情報R、G、及びBに変換し、画像
周辺部の不均一な濃度を補正し、色毎に主走査方向の同
期をとって、この3色同期した画像データ(輝度情報
R、G、及びB)をデータ変換回路11に出力する。
【0026】この入力装置10の出力は、線順次であ
り、上記のように主走査1ラインをスキャンする毎に輝
度情報R、G、及びBの3色の出力が得られる。この出
力は、後述するように印字情報Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)又はC(シアン)に順次変換され、その印字情
報に基づいて最終段のカラー画像出力装置19によって
用紙にインクが熱転写され、上記に3色が塗り重ねられ
る。つまり、3色の輝度情報が、いずれか1色の印字情
報となって出力され、これが3回繰り返されて3色の印
字が行われる。
【0027】データ変換回路11は、上記のカラー画像
入力装置10から入力される分光信号(輝度情報)R、
G、及びBを、階調データD2、D1、及びD3(D:
Density)に変換する。これら階調データへの変換は3色
の輝度情報R、G及びBの合成によって得られ、例え
ば、いま印字すべき信号が輝度情報Gであるとき、「D
1=R+2G+B」のように変換される。このようにD
1を3色の輝度情報から合成したときは、他の階調デー
タD2及びD3は、先の階調データD1の補助信号とな
る。これらは後述するデータ逆変換の過程で再び輝度信
号R、G及びBに戻すことがるできる形式であればよ
く、例えば、「D2=R」及び「D3=B」としてもよ
い。上記の輝度情報の階調データへの変換は、特には図
示していないが例えばγ補正等を行うためになされてお
り、これらの補正後に、後述するように濃度信号に変換
される。
【0028】フィルタ12は、信号を単に強調する回路
であり、厳密なフィルタ係数は必要なく、信号が段階的
に変化する特性を有していればよい。このフィルタ12
は、階調データD1のみを処理して、その強調データD
1´をエッジ領域抽出回路13及びデータ逆変換回路1
4に出力する。このフィルタ12は、3色のうちこれか
ら印字する色が何色であれ、常に階調データD1のみを
処理するから、全体の処理が高速になるとともに回路規
模を小さく構成することができる。
【0029】データ逆変換回路14は、フィルタ12か
ら入力される強調データD1´、階調D2、及びD3
を、各色ごとに他の2色の情報に基づいて、所定の関数
を用い、先ず輝度情報と色情報に変換し、次にこの輝度
情報と色情報とから色材に対応した濃度情報(印字情
報)Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)
に変換する。この変換処理のために、各色ごとに上述し
たように同期した他の2色の読み取りデータを必要とす
る。
【0030】色補正回路15は、画像情報の入力源(原
稿)に対応して忠実に色再現が行われるよう、特には図
示しないLUT(Look Up Table)に登録・記憶されてい
る補正関数データに基づいて、上記データ逆変換回路1
4から入力される濃度情報を補正する。この色補正回路
15は、これから印字しようとする色材に対応する濃度
信号を上記のように補正して、この補正した濃度信号1
5a(濃度信号Y、M、又はC)を、スクリーン角処理
回路16に出力する。
【0031】一方、上述のエッジ領域抽出回路13は、
最大最小法を用いて後述するエッジ領域の判定・抽出処
理を行って、その抽出したエッジ領域情報をスクリーン
角処理回路16に出力する。このエッジ領域の判定の基
となる上述のフィルタ12から出力されるデータには、
上述したようにどの色に対しても同一の強調データD1
´が用いられるので、このエッジ領域抽出回路13で判
定されるエッジ領域の範囲は、どの色に対しても不変で
ある。
【0032】スクリーン角処理回路16は、上記エッジ
領域抽出回路13から入力されるエッジ領域情報に基づ
いて、いま印字しようとしている点(印字ドット)が、
エッジ領域ならばスクリーン角処理を行わずに上記色補
正回路15から入力された色補正後の濃度信号15aを
そのまま印字信号16bとして熱履歴補正回路17へ出
力する。また、いま印字しようとしている点(印字ドッ
ト)が非エッジ領域ならば、色補正回路15から入力さ
れた濃度信号15aにスクリーン角処理を施して、その
スクリーン角処理後の信号を印字信号16bとして熱履
歴補正回路17へ出力する。このスクリーン角処理は、
前述したように、後段のカラー画像出力装置19におい
てY(イエロー)ドット、M(マゼンタ)ドット及びC
(シアン)ドットの集合(塗り重ね)によって表現され
る印字結果にモアレ縞が発生することを防止するため
に、詳しくは後述する見掛け上の即ち擬似的なスクリー
ン角を形成する処理である。
【0033】熱履歴補正回路17は、印字部の発熱素子
の前回印字を行ったときの熱履歴に基づいて、スクリー
ン角処理回路16から入力される印字信号16b(=濃
度信号=電圧パルスの印加時間を示す信号)を補正し
て、この補正した信号を印字信号17cとして、電圧補
正回路18に出力する。一般に、印字部の発熱素子を、
ある印字瞬間に駆動状態にすると、継続する次の印字瞬
間に直前の駆動状態に応じた余熱が残っており、その時
の印字濃度に影響を与えることになる。また、これは同
一加熱素子だけでなく隣接する加熱素子の駆動履歴も影
響する。従って、ある印字点を本来の印字情報に対応し
た正確な濃度で印字させるためには、前回の印字点にお
ける印字動作(印字データ)によって残る熱の量を考慮
した駆動力で各発熱素子を駆動制御しなければならな
い。この熱履歴補正回路17は、上記の駆動制御のため
の印字データ(印字信号16b)の補正を行っている。
【0034】電圧補正回路18は、印字部の全発熱素子
に共用のコモン電極(共通電極)のコモン抵抗(共通抵
抗)による電圧低下に対応して、発熱素子の発熱エネル
ギーを上昇させるよう上記熱履歴補正回路17から入力
される印字信号17cを、それぞれ例えば印加時間が長
くなるように補正して、この補正後の印字信号18dを
カラー画像出力装置19に出力する。
【0035】カラー画像出力装置19は、特には図示し
ないがサーマルヘッドを備えている。サーマルヘッド
は、用紙の幅とほぼ同幅に形成された印字ヘッドであ
り、主走査方向(用紙の幅方向)の最大印字ドット数
(本例においては副走査方向に奇数番目の主走査印字ド
ットと副走査方向に偶数番目の主走査印字ドットそれぞ
れの最大印字ドット数を合わせたもの)と同数の発熱素
子(印字素子)を備えている。そして、これら印字素子
の発熱により不図示のインクリボンのインクを用紙に転
写して原稿からの読み取り画像を用紙上に再現(複写)
する。上記のインクリボンは、サーマルヘッドに対応し
て受像紙の幅とほぼ同幅に形成された幅広で長尺なイン
クリボンであり、ベースフィルム上にY(イエロー)、
M(マゼンタ)及びC(シアン)のインクが面順次に配
列・塗布されて形成され、インクリボンカセット等に保
持されて、印字部に供給される。
【0036】図2(a) は、上述したデータ変換回路11
のブロック図であり、同図は、緑の分光信号である輝度
情報G、即ち階調データD1を印字すべきデータとして
処理する場合の例を示している。同図の回路により上か
ら順に、前述したD2=R、D1=R+2G+B、D3
=B、がそれぞれ得られる。
【0037】また、同図(b) は、逆変換回路13のブロ
ック図を示している。D1の代りに強調データD1´を
用い、減算器及び除算器により輝度情報Gに戻し、他の
階調データD2及びD3は、そのまま輝度情報R及びB
に戻し、更にそれらの補数を算出して、これらから濃度
信号M、Y及びCを得るようにしている。
【0038】次に、図3は、上記したエッジ領域抽出回
路13が行う最大最小法によるエッジ領域判別のアルゴ
リズムを説明する図である。同図に示すように、印字デ
ータ(同図には黒丸で示す)は、主走査方向(同図の横
方向)に1ライン毎に、副走査方向(同図の上か下へ縦
方向)に千鳥状に展開される。いま、印字すべきドット
(目的ドット)が図のドットxであるとすれば、エッジ
領域判定のために上記目的ドットxを隣接して取り巻く
8個のドットa、b、c、d、e、f、g及びhを参照
ドットとして取り込み、これら参照ドットa〜h及び目
的ドットxの合計9個のドットに対応する階調データD
1´の値を夫々調べる。そして、9個のドットの中で階
調データD1´が最大値であるもの及び最小値であるも
のを求める。次に、この求めた最大値と最小値との差を
算出し、この差の値が、ベタ印字(最大濃度)のときの
印字ドットの階調データD1´の値の1/3以上であれ
ば、目的ドットxが位置する印字領域はエッジ領域であ
るとみなす。反対に上記の差の値が最大濃度のときの印
字ドットの階調データD1´の値の1/3より小さけれ
ば、目的ドットxが位置する印字領域は非エッジ領域で
あるとみなす。これにより、エッジ領域を判定する。
尚、この判定のためには、同図のL−1〜L−5で示す
ように、目的ドットxの在る主走査1ライン(L−3)
を含めてその前後の主走査2ライン、合計で主走査5ラ
イン分のデータがあればよい。即ち主走査5ライン分の
データを記憶するだけのメモリがあればよい。
【0039】続いて、図4(a),(b),(c) は、スクリーン
角処理回路16において、見掛け上のスクリーン角を形
成する3種類のピクセル配列の例を示する図である。同
図(a) は第1の配列の例を示しており、個々のピクセル
は、図15(b) と同様のピクセル構成を採用している。
この図4(a) に示すピクセル配列は、ピクセルの第1ド
ットと第2ドットを結んで形成される平行四辺形の一辺
の延長線上に、左から右下がりにピクセル21−1、2
1−2、・・・を順次選択することにより構成される。
これにより、図の直線22で示す角度(この例では「−
26.57」度)で傾斜する見掛け上のスクリーン角が
形成される。そして、このようなピクセル配列の印字ド
ットを主走査方向に4ドット及び副走査方向に8ドット
でブロック化し、この1個のブロック23を縦横に繰り
返す画面構成としている。このように図のブロック23
内に示すように2×2ドットを基本ピクセルとして主走
査方向に4ドット毎、副走査方向に千鳥状で8ドット毎
に繰り返す印字ドットの配列を、上述したピクセル配列
の規則に従って配列することにより、正方スクリーン
を、あたかも、およそ−27度傾けたスクリーン角度で
印字すると同様の印字画面を形成することが出来る。こ
の図4(a) に示す印字画面は、例えばY(イエロー)の
印字画面として用いられる。
【0040】次に、同図(b) は第2の配列の例を示して
いる。この場合は図15(c) と同様のピクセル構成を採
用している。この図4(b) に示すピクセル配列は、この
場合もピクセルの第1ドットと第2ドットを結んで形成
される平行四辺形の一辺の延長線上に、但しこの場合は
左から右上がりに、ピクセル24−1、24−2、・・
・を順次選択することにより構成される。これにより、
図の直線25で示す角度(この例では「26.57」
度)で傾斜する見掛け上のスクリーン角が形成される。
そして、このようなピクセル配列の印字ドットを主走査
方向に4ドット及び副走査方向に千鳥状で8ドットでブ
ロック化し、この1個のブロック26を縦横に繰り返す
画面構成としている。このように図のブロック26内に
示すように2×2ドットを基本ピクセルとして主走査方
向に4ドット毎、副走査方向に千鳥状で8ドット毎に繰
り返す印字ドットの配列を上述したポクセル配列の規則
に従って配列することにより、正方スクリーンを、あた
かも、およそ27度傾けたスクリーン角度で印字すると
同様の印字画面を形成することが出来る。この図4(b)
に示す印字画面は、例えばM(マゼンタ)の印字画面と
して用いられる。
【0041】そして、同図(c) は、3色目のC(シア
ン)の印字画面を形成するピクセル配列の例を示してい
る。このC(シアン)の印字画面のピクセルには、上述
したY(イエロー)又はM(マゼンタ)の印字画面に用
いたものと同一形状のピクセルを採用する。本実施例で
は、Y(イエロー)の印字画面に用いたと同一の構成の
ピクセルを採用している。同図(c) に示すように、この
ピクセル配列では、ピクセルは図の矢印Eで示す主走査
方向にそのまま順次配列される。この主走査方向の配列
により形成されるスクリーン角は0度である。そして、
この配列が副走査方向に繰り返えされる。この場合も、
主走査方向に4ドット及び副走査方向に千鳥状で8ドッ
トのブロック27が、縦横に繰り返す画面構成として考
える。
【0042】本実施例においては、このようにスクリー
ン角が、−27度、+27度、0度と夫々異なる印字画
面により、Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シ
アン)の3色を塗り重ねることによって、モアレ縞の発
生を防止している。
【0043】このようなスクリーン角処理では、上述し
たように、4個の印字ドットで1ビクセルを作り出す、
つまり4点の階調の総和として1点の階調を作り出して
いるから解像度が低下する。この解像度の低下を補償す
るために、本例では、エッジ領域抽出回路13によって
エッジ領域を抽出して、そのエッジ領域には上述したよ
うにスクリーン角処理を行わないようにしている。これ
は、一般にエッジ領域のモアレ縞は分かりにくく、従っ
て、たとえモアレ縞が発生していても、この領域でのモ
アレ縞による画像劣化について殆ど問題がないという点
を利用したものである。このように、エッジ領域、即ち
画像の輪郭部が、解像度を保っていれば、全体の画像と
しての解像度の低下はかなり抑制できる。
【0044】このように本例では、一方では画像全体の
モアレ縞の発生を抑制し、他方では擬似スクリーン角生
成に起因する解像度の低下を抑制している。即ち、解像
度を必要とする文字等の輪郭領域(エッジ領域)をエッ
ジ判別回路(エッジ領域抽出回路13)で判別し、その
輪郭領域の外側だけに擬似スクリーン角を掛けるように
して、その輪郭領域を判別するために、入力される複数
種類の色データを変換回路で合成し、その合成データを
色の違いに応じて変更することなく固定して用いてい
る。これによって、回路構成が簡素化され、全体として
装置の小型化を図ることができる。
【0045】尚、上記の実施例では、色データの合成
を、RGB表色系の等色(任意の色を既知の色の適当な
混色により同じ色に感じさせること)関数に基づいて行
っているが、色データの合成は、これに限るものではな
い。風景等の静止画像の空間的要素に重点を置いた等色
色空間の色データL*、a*、及びb*を用いるように
してもよい。尚、この場合は、明度に対応している色デ
ータL*を固定的に用いてエッジ領域の判定を行うよう
にする。人の視覚は色には鈍感で明るさに敏感であるか
ら、上記の方法でより自然なエッジ領域の抽出が可能と
なる。この等色色空間の色データL*は、CIE193
1標準表色系と呼ばれるXYZ表色系の等色関数から所
定の数式により算出できる。
【0046】図5(a) に、上記のRGB表色系の等色関
数を比較のために示し、同図(b) にXYZ表色系の等色
関数を示す。この等色関数は、RGB表色系の等色関数
が有する欠点を補正したものであり、試料光源の3刺激
値X、Y及びZのうち、刺激値Yは標準比視感度に対応
している。また、これらの3刺激X、Y及びZは、光源
の相対スペクトル密度、試料光源の測光量等に基づいて
所定の数式によって与えられる。但しこれを実現するた
めの変換回路は複雑になるので、上記所定の数式を実行
するアルゴリズムによりデータ変換を行うようにする。
また、この場合もデータ逆変換を行って濃度データY、
M及びCに戻れるようにしておく。
【0047】以上、フルカラー複写機について説明した
が、このように画像全体のモアレ縞の発生を抑制すると
共に擬似スクリーン角生成に起因する解像度の低下を抑
制する処理は、フルカラー複写機に限るものではなく、
フルカラープリンタにも適用できる。
【0048】図6は、第2の実施例に係わるフルカラー
プリンタの構成ブロック図であり、同図(a) は全体構成
図、同図(b) はその主要部を更に詳しく示す構成ブロッ
ク図である。同図(a) に示すように、フルカラープリン
タ30は、例えばパーソナルコンピュータ等のホスト機
器31に接続して用いられる。
【0049】ホスト機器31は、色毎に1ページ分の画
像データ即ちY(イエロー)、M(マゼンタ)又はC
(シアン)の印字情報(濃度信号)31aをフルカラー
プリンタ30に出力する。
【0050】フルカラープリンタ30は、フィルタ3
2、エッジ及びスクリーン角処理部33、熱履歴補正回
路34、電圧補正回路35及びカラー画像出力装置36
で構成されている。上記のフィルタ32、熱履歴補正回
路34、電圧補正回路35及びカラー画像出力装置36
は、図1に示したフルカラー複写機のフィルタ12、熱
履歴補正回路17、電圧補正回路18及びカラー画像出
力装置19と夫々同一の機能を有している。エッジ及び
スクリーン角処理部33は、図6(b) に示すように、ラ
インメモリ33−1、スクリーン角処理部33−2、エ
ッジ判別部33−3、LUT(ルックアップテーブル)
33−4、及びマルチプレクサ33−5等で構成されて
いる。
【0051】上記のラインメモリ33−1は、バッファ
であり、少なくとも主走査7ライン分の容量を有してい
る。このラインメモリ33−1は、後段のスクリーン角
処理部33−2及びエッジ判別部33−3が過去のデ−
タを参照しながら処理を行うことができるように設けら
れている。
【0052】例えば、スクリーン角処理部33−2で擬
似スクリーン角を形成するために図15(a) に示したピ
クセル構成をとるものとすれば、1ピクセルの最初の印
字ドットである第1ドットについては、第2ドット、第
4ドット及び第3ドットを参照するために未来の3ライ
ン(図4(a) 又は同図(c) を参照)のデータが必要であ
り現在の1ラインと合わせて主走査4ラインのデータを
必要とする。また、1ピクセルの最後の印字ドットであ
る第3ドットについては第4ドット、第2ドット及び第
1ドットを参照するために過去の3ラインのデータが必
要であり現在の1ラインと合わせて主走査4ラインのデ
ータを必要とする。即ち、前後合わせて少なくとも7ラ
インのデータが必要である。これが印字データ33aと
してラインメモリ33−1からスクリーン角処理部33
−2に出力される。また、エッジ判別部33−3でエッ
ジ判別に最大最小判別法を用いるとすれば、図3で説明
したように、主走査5ライン分のメモリ容量を必要とす
る。これが印字データ33bとしてラインメモリ33−
1からエッジ判別部33−3に出力される。
【0053】このように、ラインメモリ33−1がスク
リーン角処理部33−2及びエッジ判別部33−3の双
方に必要なデータを遺漏なく出力するためには、より多
くのデータを必要とするスクリーン角処理部33−2で
必要とされる7ライン分のメモリ容量を備えるようにす
ればよい。尚、マルチプレクサ33−5には、現在の印
字ドットのみの印字データ33cがラインメモリ33−
1から一方の入力端子Bに出力される。
【0054】LUT33−4は、各色に対応して図4
(a),(b),(c) に示した擬似スクリーン角を生成すべくピ
クセル配列を形成するための補正関数データを色毎に有
している。
【0055】スクリーン角処理部33−2は、現在の印
字ドットの主走査方向、副走査方向の位置及び現在処理
している印字ドットの色情報に基づいて、LUT33−
4を参照し、スクリーン角を構成する4ドットにそれぞ
れ重みを持たせて擬似的に角度を付けて擬似スクリーン
角の1画素(ピクセル)を構成するように印字データ3
3dを生成して、これをマルチプレクサ33−5の他方
の入力端子Aに出力する。
【0056】エッジ判別部33−3は、図3で説明した
と同様のエッジ判別を行って、この判別結果信号33e
をマルチプレクサ33−5の信号選択端子Sに出力す
る。マルチプレクサ33−5は、エッジ判別部33−3
から入力される判別結果信号33eが、現在の印字ドッ
トがエッジ領域であると判別したことを示しているとき
(例えば判別結果信号33eが「1」)は、ラインメモ
リ33−1から入力端子Bに入力されてくるデータを選
択して、これを印字データ33fとして出力し、一方、
エッジ判別部33−3から入力される判別結果信号33
eが、現在の印字ドットが非エッジ領域であると判別し
たことを示しているとき(例えば判別結果信号33eが
「0」)は、スクリーン角処理部33−2から入力端子
Aに入力されてくる擬似スクリーン角用に処理済みのデ
ータを選択して、これを印字データ33fとして出力す
る。
【0057】このように、フルカラープリンタ30は、
ホスト機器31から入力される画像データ31aを、そ
の輪郭領域をエッジ判別部33−3で判別して、その輪
郭領域の外側だけにスクリーン角処理部33−2で擬似
スクリーン角を掛けるように処理している。また、その
エッジ判別に用いる色テータは、これから印字する出力
データと同じ1色の色データのみを用いている。
【0058】ところで、上述したフルカラープリンタ3
0或は図1に示したフルカラー複写機のように、1枚の
画像の中で、擬似スクリーン角の処理を領域毎に制御し
て輪郭部のみ擬似スクリーン角の処理を行わないように
すると、画像を目視したとき、輪郭部以外の所から輪郭
部に向けての階調に自然な連続性を感じ取ることができ
なくなる虞がある。このような、階調のだし方及び解像
度が異なる画像領域については、できるだけ自然に見え
るようにすることが望ましい。また、上記のように、擬
似スクリーン角処理後のデータとオリジナルデータ(擬
似スクリーン角処理を施さない部分のデータ)が混在す
ると、擬似スクリーン角による階調規則が崩れるため、
エッジの近傍で擬似輪郭が発生する虞もでてくから、こ
のようなことのないようにしなければならない。これを
実現するために、本発明では、擬似スクリーン角を行う
領域と行わない領域の境目近傍に平滑処理を行うように
している。これを第3の実施例として、以下に説明す
る。
【0059】図7は、第3の実施例に係わるフルカラー
プリンタの主要部の構成を示すブロック図である。同図
に示すように、このフルカラープリンタの主要部40
は、図6(b) に示したエッジ及びスクリーン角処理部3
3に、新たに平滑部41を加えて構成されている。平滑
部41は、メモリA41−1、平滑処理部41−2、メ
モリB41−3、及び平滑処理判別部41−4から構成
される。
【0060】上記のメモリA41−1は、上述したマル
チプレクサ33−5の出力(1ドット当たり1バイト構
成の印字データ)を、書き込み1ライン分と読み出し3
ライン分の合計4ライン分を格納するメモリである。
又、メモリB41−3は、エッジ判別部3−3の出力
(1ドット当たり1ビットのデータ)を同じく4ライン
分格納するメモリである。
【0061】平滑処理判別部41−4は、メモリB41
−3からエッジ情報(判別結果信号33e)を読み出し
て、平滑化すべきドットであるか否かを判別し、その判
別結果を平滑要求信号33e´として平滑処理部41−
2に出力する。
【0062】平滑処理部41−2は、メモリA41−1
から、いま印字すべき印字データを中心にして3ライン
の印字データを読み出し、平滑処理判別部41−4から
入力されるエッジ情報を参照しながら印字データを平滑
化して、平滑化後の印字データ41aを後段の熱履歴補
正回路(図6(a) 参照)に出力する。
【0063】図8は、上記の平滑処理判別部41−4が
行う処理を模式的に示す図であり、同図(a) は、原印字
データの配置の例を示す図、同図(b) は、平滑領域を狭
く設定する例を示す図、同図(c) は、平滑領域を広く設
定する例を示す図である。
【0064】同図(a) に示す黒丸(黒ドット)はエッジ
領域の印字データを示し、白丸(白ドット)は非エッジ
領域の印字データを示してる。平滑処理判別部41−4
は、着目ドット(いま印字すべき印字データ)がエッジ
領域にあるドット、例えば図の黒ドット42であれば、
無条件に、平滑要求信号33e´を「0」(非平滑化指
定)にして出力する。これにより、擬似スクリーン角処
理が施されていない印字データ(エッジ領域の印字デー
タ)には平滑化の処理は行われない。
【0065】一方、平滑処理判別部41−4は、着目ド
ットが非エッジ領域にあるドット、例えば図の白ドット
43、47等であれば、平滑化処理を行うべきか否かの
判別処理を行う。この場合、平滑領域を狭く設定しよう
とする場合は、平滑処理判別部41−4は、同図(b) の
左に示すように、着目ドットxの回りを反時計回り方向
に(勿論時計回り方向でもよい)、他のドットa、b、
c、dと4個のドットを参照していく。そして、その4
個のドットの中に1個でもエッジ領域のドット即ち黒ド
ットが含まれていれば、上記着目ドットxは平滑処理領
域にあると判定して平滑要求信号33e´を「1」(平
滑化指定)にして出力する。これにより、擬似スクリー
ン角の処理が施されている印字データ(非エッジ領域の
印字データ)の中でエッジ領域の近傍にあった印字デー
タ43、44及び45、即ち同図(b) の右に白三角で示
すように、エッジ領域の境目に沿う非エッジ領域の1ド
ットが、平滑化の対象に指定され、平滑処理部41−2
によって平滑化される。
【0066】また、上記平滑化されるエッジ領域境目近
傍の領域を、広く設定しようとする場合は、同図(c) の
左に示すように、着目ドットxの回りの参照ドットの領
域を1回り拡張して、参照ドットをドットa、b・・・
k、lまで調べるようにする。そして、この中に1個で
もエッジ領域の黒ドットが含まれていれば、着目ドット
xに対応して平滑要求信号33e´として「1」を出力
するようにする。これにより、同図(c) の右に白三角で
示すように、同図(a) でエッジ領域の近傍に在った印字
データ43、44及び45と、更に、これらのすぐ外側
の印字データ46及び47が加えられて平滑化の対象に
指定され、平滑処理部41−2によって平滑化される。
【0067】平滑処理部41−2は、平滑要求信号33
e´が「0」のときは、メモリA41−1から読み出し
たデータをそのまま印字データ41aとして出力し、一
方、平滑要求信号33e´が「1」ならば平滑処理を行
ってから、平滑後のデータを印字データ41aとして出
力する。上記の平滑処理はラプラシアンフィルタによっ
て行う。これは。図8(b) に示す着目ドットxの値を4
倍にし、その4倍した値から、着目ドットxの回りのド
ットa、b、c及びdの4個のドットの値の総和を引
き、この値に係数m(0<m<1)をかけてエッジの強
度を調整することによって得られる。
【0068】このように、前述した輪郭部(エッジ領
域)のみ擬似スクリーン角の処理を行わないようにし
て、モアレ縞のない、或る程度の解像度も確保した画像
において、擬似スクリーン角処理を施さない部分と擬似
スクリーン角処理を施した部分との境界近傍の階調に自
然な連続性が得られるようになる。
【0069】尚、上記の実施例では、非エッジ領域にの
み平滑化の処理を行っているが、エッジ領域においても
平滑化を行うと、上記境界近傍において、より一層自然
な連続性が得られるようになる。
【0070】図9(a),(b) は、そのような非エッジ領域
及びエッジ領域と両領域にまたがって平滑化を行う場合
の処理を説明する模式図である。同図(a) の上に示す二
重の白丸はエッジ領域のドット(印字データ)を示し、
一重の白丸は非エッジ領域のドット(印字データ)を示
してる。この処理では、平滑処理判別部41−4は、い
ま印字すべきドットを着目ドットxとして、この着目ド
ットxと、その周囲の4個のドットa、b、c及びdの
エッジ情報を参照する。そして、この5個のドットの中
に、エッジ領域と非エッジ領域のドットが混在する場
合、この着目ドットxを平滑処理領域のドットとして平
滑要求信号33e´を「1」(平滑化指定)にして出力
する。これにより、エッジ領域の近傍において、エッジ
領域内のエッジ領域の境目に沿った1ドット(同図(a)
の上に示す二重の白丸51、52及び53が、同図(a)
の下に二重の白三角51´、52´及び53´で示すよ
うに、平滑化の対象に指定され、平滑処理部41−2に
よって平滑化されると共に、非エッジ領域内のエッジ領
域の境目に沿った1ドット(同図(a) の上に示す一重の
白丸55、56及び57も、同図(a) の下に一重の白三
角55´、56´及び57´で示すように、平滑化の対
象に指定され、平滑処理部41−2によって平滑化され
る。
【0071】同図(b) は、上記平滑化されるエッジ領域
境目近傍の領域を、エッジ領域と非エッジ領域の双方に
拡張して設定した場合である。同図(b) の上に示すよう
に、着目ドットx(58)の回りの参照ドットの領域を
1回り拡張して、着目ドットxと、参照ドットa、b・
・・k、lのエッジ情報を参照する。そして、この場合
も、これらの13個のドットの中に、エッジ領域と非エ
ッジ領域のドットが混在する場合には、この着目ドット
xを平滑処理領域のドットとして平滑要求信号33e´
を「1」(平滑化指定)にして出力する。これにより、
エッジ領域の近傍において、エッジ領域内のエッジ領域
の境目に沿った2ドット(同図(b) の上に示す二重の白
丸59、e、a、f、b及びgが、同図(b) の下に二重
の白三角60で示すように、平滑化の対象に指定され、
平滑処理部41−2によって平滑化されると共に、非エ
ッジ領域内のエッジ領域の境目に沿った2ドット(同図
(b) の上に示す一重の白丸61、l、d、x(58)、
c及びhも、同図(b) の下に一重の白三角62で示すよ
うに、平滑化の対象に指定され、平滑処理部41−2に
よって平滑化される。
【0072】これにより、擬似スクリーン角処理を施さ
ない部分と擬似スクリーン角処理を施した部分との境界
近傍における階調に、より一層自然な連続性が得られる
ようになる。
【0073】このように、第1又は第2の実施例におい
ては、モアレ縞の発生を防止するために擬似スクリーン
角処理を施した部分と、より良い解像度を維持するため
に擬似スクリーン角処理を施さなかった部分とを生成
し、第3の実施例においては、上記擬似スクリーン角処
理を施した部分と施さなかった部分との境界近傍におけ
る階調の連続性を保つために、上述したドット単位の平
滑化を行っている。
【0074】ところで、ピクセル中にエッヂ領域が存在
するものを検出して、このようなエッジ領域を有するピ
クセル中の非エッヂ領域のドットを、基本ピクセルの階
調ルールに拠り、1ピクセル全体の階調に合わせるよう
に補正することによっても、エッジ近傍の階調の連続性
を保つことができる。これを第4の実施例として以下に
説明する。
【0075】図10は、第4の実施例に係わるフルカラ
ープリンタの主要部の構成を示すブロック図である。同
図に示すように、このフルカラープリンタの主要部42
は、図6(b) に示したエッジ及びスクリーン角処理部3
3に、新たにピクセル補正部44を加えて構成されてい
る。同図におい入力信号32aはホスト機器31から入
力されフィルタ32により強調された原印字信号であ
り、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、またはC(シア
ン)のいずれかの画像信号である。エッジ及びスクリー
ン角処理部33内の各部の機能は図6(b) で説明した通
りである。
【0076】一方、ピクセル補正部44は、エッジ判別
部33−3によるエッジ判別処理(図3参照)に基づい
て、以下に説明するピクセルデータの補正を行う。図1
1(a),(b),(c),(d) は、上記ピクセル補正部44による
ピクセルデータ(ピクセルを構成する各ドットのデー
タ)を補正する補正の方法を説明する図である。同図
(a) のドット51−1、51−2、51−3及び51−
4内に示す値O1、O2、O3及びO4は、オリジナル
データ(擬似スクリーン各処理が行われていないデー
タ)の階調教(256階調)、同図(b) のドット52−
1、52−2、52−3及び52−4内に示す値P1、
P2、P3及びP4は、擬似スクリーン角処理を施した
ときのピクセルの各ドットの階調数(64階調)、並び
に同図(c) のドット53−1、53−2、53−3及び
53−4内に示す値E1、E2,E3及びE4は、エッ
ヂ情報(「1」又は「0」)である。そして、同図(d)
のドット54−1、54−2、54−3及び54−4内
に示す値T1、T2、T3及びT4は、図10のピクセ
ル補正部44からの出力データ(印字データ)44aで
ある。
【0077】ここで出力データ44aの階調数T1、T
2、T3及びT4は、オリジナルデータの階調数O1、
O2、O3及びO4よりも一般的に小さい。これは印字
ヘッドの階調能力によるものである。すなわち一般的に
は、オリジナルデータO(O1、O2、O3又はO4)
が取り得る階調数「1」〜「256」に対して、フルカ
ラー複写機の取り得る階調数すなわち印字ヘッドの出力
データT(T1、T2、T3又はT4)が取り得る階調
数は最小から最大まで「1」〜「88」である。したが
って、これら双方の階調数を整合させるために、オリジ
ナルデータの階調数O1、O2、O3及びO4に補正係
数「B=88/256」を用いて次式 D1=B×O1 D2=B×O2 D3=B×O3 D4=B×O4 により、印字ドットの実際の階調数に対応して補正され
たオリジナルデータD1、D2、D3及びD4を得る。
【0078】ここで、これらオリジナルデータにエッジ
が存在しない条件は、次式 E1+E2+E3+E4=0 であり、これによってピクセル内のエッジの有無が判別
される。そして上式が満足されるなら、すなわちピクセ
ル内にエッジが存在しないときは、疑似スクリーン角処
理を施したデータP1、P2、P3、及びP4を出力デ
ータT1、T2、T3及びT4として出力する。一方、
上式が満足されないときは、すなわち、エッジ判別部3
3−3からエッヂ信号が入力し、ピクセル中の何れかの
ドットがエッヂ領域にある場合は、次式 E1+E2+E3+E4≠0 である。このときは、重み係数A1、A2、A3及びA
4を用い、以下の補正式 H1=A1・X H2=A2・X H3=A3・X H4=A4・X により、エッヂ領域にない(エッジ情報を持たない)ド
ットのみについて補正を行う。ここで、重み係数A1、
A2、A3及びA4は、 1≧A1≧A2≧A3≧A4≧0 を満足するようにとる。また、上記の係数Xは、下記の
代入式 X={E1(D1−P1)+E2(D2−P2)+E3
(D3−P3)+E4(D4−P4)}/(El+E2
+E3+E4) により表される。
【0079】上記によって得られる擬似スクリーン角ド
ットデータP1、P2、P3及びP4、並びに補正デー
タH1、H2、H3及びH4により、次式 T1=P1−H1 T2=P2−H2 T3=P3−H3 T4=P4−H4 を算出する。このとき、可能階調数の最大値を「C」
(例えばC=88)として出力データT(T1、T2、
T3又はT4)がマイナスになったとき又は可能階調数
の最大値「C」を超えたときは、次の条件式 T1<0 → T1=0、T1>C → T1=C T2<0 → T2=0、T2>C → T2=C T3<0 → T3=0、T3>C → T3=C T4<0 → T4=0、T4>C → T4=C により出力データTの値を決定する。
【0080】尚、エッヂ信号33−3aが「0」の場合
にのみ補正を行うために、上式にはオリジナルデータの
階調数O1、O2、O3及びO4は含まれていない。ま
た、この場合もエッジ情報は、図3において説明した最
大最小法によって得る。このエッジ情報「0」(エッヂ
無し)又は「1」(エッヂ有り)を記録して、このエッ
ヂ情報が「1」のとき、擬似スクリーン角ピクセル中の
ドットの階調数P(P1、P2、P3又はP4)をオリ
ジナルデータD(D1、D2、D3又はD4)と置き換
える。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、C(シアン)、M(マゼンタ)又はY(イエロ
ー)のいずれの色を印字する場合もそれらの中のいずれ
か一色のみをエッジ判定色として固定して用い、これに
よって色により変動することのないエッジ領域を判定
し、このエッジ領域以外つまり輪郭部以外の所に擬似ス
クリー角を施すようにしたので、輪郭部の解像度が保た
れると共にハーフトーン等モアレ縞の発生しやすい所に
モアレ縞が発生しないようになり、したがって、全体と
して良質のカラー画像を得ることが出来るようになる。
また、擬似スクリー角を施す所と擬似スクリーン角を施
さない所の境目に平滑処理を施すようにしたので、輪郭
部における階調がより自然なカラー画像を得ることがで
きるようになる。また、エッジ領域には平滑処理を施さ
ないようにしているので、輪郭部分の画像がぼけること
がなく、したがって、構成の明瞭なカラー画像を得るこ
とができるようになる。また、擬似スクリーン角のドッ
トがエッヂに隣接する場合にはエッジに隣接しないドッ
トの階調数を補正するようにしたので、輪郭部の解像度
が保たれると共に輪郭部近傍の階調がより自然なカラー
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるフルカラー複写機の構成
ブロック図である。
【図2】(a) はデータ変換回路のブロック図、(b) は逆
変換回路のブロック図である。
【図3】エッジ領域抽出部が行う最大最小法によるエッ
ジ領域判別のアルゴリズムを説明する図である。
【図4】(a),(b),(c) はスクリーン角処理部において見
掛け上のスクリーン角を形成する3種類のピクセル配列
の例を示する図である。
【図5】(a) はRGB表色系の等色関数を示す図、(b)
はXYZ表色系の等色関数を示す図である。
【図6】第2の実施例に係わるフルカラープリンタの構
成ブロック図であり、(a) は全体構成図、(b) はその主
要部を更に詳しく示す構成ブロック図である。
【図7】第3の実施例に係わるフルカラープリンタの主
要部の構成を示すブロック図である。
【図8】平滑処理判別部が行う処理を模式的に示す図で
あり、(a) は原印字データの配置の例を示す図、(b) は
平滑領域を狭く設定する例を示す図、(c) は平滑領域を
広く設定する例を示す図である。
【図9】(a),(b) は非エッジ領域及びエッジ領域の両領
域にまたがって平滑化を行う場合の処理を模式的に説明
する図である。
【図10】第4の実施例に係わるフルカラープリンタの
主要部の構成を示すブロック図である。
【図11】(a),(b),(c),(d) はピクセル補正部によるピ
クセルデータ(ピクセルを構成する各ドットのデータ)
の補正の方法を説明する図である。
【図12】(a) は正方格子状の印字ドットの配列を模式
的に示しており、(b) は千鳥格子状の印字ドットの配列
を模式的に示している。
【図13】(a),(b) は色を重ね合わせたときの位置ズレ
によって起こるモアレ縞発生の模式図であり、(a) は印
字ドットが正方格子配列の場合の模式図、(b) は印字ド
ットが千鳥格子配列の場合の模式図である。
【図14】(a),(b),(c) は擬似的にスクリーン角を作り
出すためのピクセルの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1、3 印字ドット 10 カラー画像入力装置 11 データ変換回路 12 フィルタ 13 エッジ領域抽出回路 14 データ逆変換回路 15 色補正回路 16 スクリーン角処理回路 17 熱履歴補正回路 18 電圧補正回路 19 カラー画像出力装置 x 目的ドット(印字すべきドット) a、b、c、d、e、f、g、h 参照ドット L−1、L−2、L−3、L−4、L−5 主走査ライ
ン 21−1、21−2、24−1、24−2 ピクセル 22、25 ピクセル配列の方向を示す直線 23、26 印字ドットの繰り返しブロック 30 カラープリンタ 31 ホスト機器 32 フィルタ 33 エッジ及びスクリーン角処理部 33−1 ラインメモリ 33−2 スクリーン角処理部 33−3 エッジ判別部 33−4 LUT(ルックアップテーブル) 33−5 マルチプレクサ 34 熱履歴補正回路 35 電圧補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/52 H04N 1/46 B (72)発明者 高橋 秀樹 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像データ入力手段、エッジ
    領域判別手段、擬似スクリーン角生成手段、及び画像デ
    ータ出力手段を備えるフルカラー記録装置において、 前記擬似スクリーン角生成手段は、前記エッジ領域判別
    手段が判別したエッジ領域以外の領域の画像データに擬
    似スクリーン角処理を行い、 前記画像データ出力手段は、前記エッジ領域の入力画像
    データはそのまま出力し前記エッジ領域以外の領域の入
    力画像データについては前記擬似スクリーン角生成手段
    により擬似スクリーン角処理を施された画像データを出
    力することを特徴とするフルカラー記録装置。
  2. 【請求項2】 前記エッジ領域判別手段は、前記画像デ
    ータ入力手段から入力される複数種類の色データの合成
    データによりエッジ領域を判別することを特徴とする請
    求項1記載のフルカラー記録装置。
  3. 【請求項3】 前記エッジ領域判別手段は、前記画像デ
    ータ入力手段から入力される複数種類の色データの各色
    毎にエッジ領域を判別することを特徴とする請求項1記
    載のフルカラー記録装置。
  4. 【請求項4】 平滑化処理手段と、 前記擬似スクリーン角の処理を行うべき領域と行わない
    領域との境界近傍領域を判別する平滑領域判別手段を更
    に有し、 前記平滑化処理手段は、前記平滑領域判別手段により判
    別された前記境界近傍領域を平滑化することを特徴とす
    る請求項1記載のフルカラー記録装置。
  5. 【請求項5】 前記平滑領域判別手段は、非エッジ領域
    を前記境界近傍領域として判別することを特徴とする請
    求項4記載のフルカラー記録装置。
  6. 【請求項6】 前記平滑領域判別手段は、非エッジ領域
    及びエッジ領域を前記境界近傍領域として判別すること
    を特徴とする請求項4記載のフルカラー記録装置。
  7. 【請求項7】 前記平滑領域判別手段は、擬似スクリー
    ン角を形成するピクセル配列において、エッジが存在し
    ないピクセルを前記境界近傍領域として判別することを
    特徴とする請求項4記載のフルカラー記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006180376A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置
JP2010201693A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Mitsubishi Electric Corp サーマルヘッド駆動方法および印画装置
US8619332B2 (en) 2008-11-27 2013-12-31 Seiko Epson Corporation Apparatus, method, and storage medium for improving print quality of an image
JP2014043043A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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