JPH0966564A - 合成紙の製造方法とその製品 - Google Patents

合成紙の製造方法とその製品

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JPH0966564A
JPH0966564A JP25805295A JP25805295A JPH0966564A JP H0966564 A JPH0966564 A JP H0966564A JP 25805295 A JP25805295 A JP 25805295A JP 25805295 A JP25805295 A JP 25805295A JP H0966564 A JPH0966564 A JP H0966564A
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stretching
equipment
roll
synthetic paper
mixer
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JP25805295A
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Kanbun Ko
渙文 黄
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NANA SOKOU KOGYO KOFUN YUUGENK
NANA SOKOU KOGYO KOFUN YUUGENKOUSHI
Nan Ya Plastics Corp
Original Assignee
NANA SOKOU KOGYO KOFUN YUUGENK
NANA SOKOU KOGYO KOFUN YUUGENKOUSHI
Nan Ya Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成紙の製造方法とその製品。 【解決手段】 ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹
脂の中、一つ或いは両方、無機フィラー、静電防止剤、
顔料及びその他の加工助剤からなる配合材料成分を、ミ
キサで混合し、並びにニーダで捏練し、フィードホッ
パ、押出機を経て後、ミキサロールでゲル化混練し、カ
レンダ本体に送り圧延成形してシートとなした後、テイ
クオフロールにて引伸ばし、さらにエンボシング装置を
経て縦向き引伸ばし設備で延伸し、横向き引伸ばし設備
で延伸し、引伸ばし焼もどし設備で焼もどした後、チー
ルロールで冷却し、表面処理設備で処理後、巻取機で巻
取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種の合成紙の製
造方法とその製品に関し、特にポリプロピレン(PP)
樹脂(MFI=0.3 〜3.0)100PHRを主材
料とし、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂(MFI
=0.3〜3.0)0〜70PHR或いは線性低密度ポ
リエチレン(L−LDPE)樹脂(MFI=0.5〜1
0)0〜30PHRを副材料とし、さらに各種含有量
(20〜200PHR)の天然炭酸カルシウム(CaC
)を混合後にニーダ(Kneader)で捏合混練
しゲル化した後、カレンダ(Calender)で加工
してシート状となし、さらに二方向延伸設備で延伸し、
厚さ0.06〜0.80mm、比重が0.65〜1.1
5の合成紙を製造する方法、及びそれにより製造される
合成紙であって、印刷や包装の用途に用いられる外に、
本や雑誌、ポスター、カレンダー、文書用紙に応用され
る製品に関する。
【0002】
【従来の技術】文化の急速な発展に伴い、紙の使用量も
大幅に増したが、従来の紙の原料は主に自然の樹木によ
るために森林の大量採伐を招いており、加えて製紙過程
では多くの化学薬剤が使用され、その処理と廃棄は、将
来の地球の生態環境の保護と生態の平衡に対し、極めて
良くない影響を与える。自然森林資源の保護は我々人間
が一致して追求すべき目標であると共に、解決が望まれ
る問題であり、これが、本発明をなすに至った動機であ
る。本出願者の会社は、40年余りの歴史を経て世界で
も最大規模のプラスチック加工業者へと発展を遂げ、そ
の豊富な経験の積み重ねから本発明の方法に用いる生産
設備を設計すると共に、たゆみない改良を重ね、さらに
多方面の技術を蓄積してきた。そして、ポリプロピレン
とポリエチレンが石化原料中でも容易に大量に取得で
き、且つ食品衛生に適合し、また環境汚染を発生せず、
質量の点でも優れているという特性を有し、実用性に富
むことを利用し、これを主材料として合成紙を製造し、
従来の木材パルプを用いて天然紙を製造する方法に代え
ることを思いついた。それは、合成紙の製造及び設備方
面のいずれにも特色を有する発明であり、ゆえにここに
特許出願をなすものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂及び炭酸カルシウムを主要
原料とし、静電防止剤、滑剤、改性剤などの配合材料を
添加し加工し合成紙を得る方法であって、白色顔料(二
酸化チタン等)を添加せずとも良好な不透明度(例えば
印刷不透明度22%以内の単面アートペーパー(one
side art paper)の合成紙を得られ、
且つ原料が豊富にあり価格の低い天然炭酸カルシウムを
大量に使用することで大幅に生産コストを低減できる方
法を提供することを課題とする。
【0004】また本発明では、石化原料から容易に取得
でき、且つ食品衛生に符合し環境を汚染しないというP
P 及びPEなどの樹脂の特性を利用して質、量のいず
れにも優れ、実用性を有し、従来の樹木より生産したパ
ルプより製造する天然紙にかわる合成紙を製造する方法
を提供することを課題とする。
【0005】さらに、本発明はニーダ、カレンダに二方
向延伸設備(縦向き延伸設備と横向き延伸設備)を結合
させる方式により、合成紙を製造し、それにより、製品
に良好な印刷性、耐水性、不透明性及び低比重性を付与
し、従来の紙に代わる印刷用合成紙を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の合成紙の製造方
法は、ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹脂の中、
一つ或いは両方、無機フィラー、静電防止剤、顔料及び
その他の加工助剤からなる配合材料成分を、ミキサで混
合し、並びにニーダで捏練し、フィードホッパ、押出機
を経て後、ミキサロールでゲル化混練し、カレンダ本体
に送り圧延成形してシートとなした後、テイクオフロー
ルにて引伸ばし、さらにエンボシング装置で打出し模様
付けし、縦向き引伸ばし設備で延伸し、横向き引伸ばし
設備で延伸し、引伸ばし焼もどし設備で焼もどした後、
チールロールで冷却し、表面処理設備で処理後、巻取機
で巻取ることを特徴とする。
【0007】前記本発明の製造方法に使用される装置
は、二方向延伸工程を採用し、それはミキサ、ニーダ、
フィードホッパ、押出機、ミキサロール、カレンダ本
体、テイクオフロール、エンボシング装置、縦向き引伸
ばし設備、横向き引伸ばし設備、引伸ばし焼もどし設
備、チールロール、表面処理設備、巻取機を配備してな
るシステムを構成し、製品の必要に応じて縦向き引伸ば
し設備及び横向き引伸ばし設備にて延伸を行うものと
し、且つ必要によりエンボシング装置或いは表面処理設
備を使用することを特徴とする。
【0008】或いは、前記本発明の製造方法に使用され
る装置は、単方向延伸工程を採用し、それはミキサ、ニ
ーダ、フィードホッパ、押出機、ミキサロール、カレン
ダ本体、テイクオフロール、エンボシング装置、縦向き
引伸ばし設備、引伸ばし焼もどし設備、チールロール、
表面処理設備、巻取機を配備してなるシステムを構成
し、製品の必要に応じて縦向き引伸ばし設備にて縦向き
延伸を行い、且つ必要によりエンボシング装置或いは表
面処理設備を使用することを特徴とする。
【0009】前記配合材料は、ポリプロピレン樹脂 1
00PHR、高密度ポリエチレン樹脂 0〜70PH
R、低密度ポリエチレン樹脂或いは線性低密度ポリエチ
レン樹脂0〜30PHR、無機フィラー 20〜200
PHR、静電防止剤 0〜10PHR、白色顔料二酸化
チタン 0〜10PHRよりなることを特徴とする。
【0010】前記配合材料の中、ポリプロピレン樹脂は
MFI(熱溶融流動指数)0.3〜3.0のホモ重合物
或いは共重合物からなるグループより一種或いは一種以
上を自由に選択するものとし、ポリエチレン樹脂は、M
FI0.3〜45 の低密度ポリエチレン樹脂(LDP
E)、MFI0.5〜10の線性低密度ポリエチレン樹
脂(LLDPE)、MFI0.3〜30の高密度ポリエ
チレン樹脂(HDPE)からなるグループより一種或い
は一種以上を自由に選択するものとすることを特徴とす
る。
【0011】前記配合材料中で使用する無機フィラー
は、処理或いは未処理の重質或いは軽質炭酸カルシウ
ム、或いはタルク粉、或いはクレーからなるグループよ
り一種或いは一種以上を自由に選択するものとし、炭酸
カルシウムの平均粒径は1 〜4μm 、タルク粉の平
均粒径は5 〜12μmとすることを特徴とする。
【0012】前記配合材料中の静電防止剤は、ポリエタ
ノールエステル、ポリエチレングリコールエーテル、脂
肪酸エステル、エタノールアミド、モノグリセリド或い
はジグリセリド、エトキシル脂肪酸アミンからなる非イ
オン性静電防止剤のグループから一種或いはそれ以上を
自由に選択することを特徴とする。
【0013】前記縦向き引伸ばし設備の延伸倍数は、
1.1〜6 倍とし、横向き引伸ばし設備の延伸倍数は
1 〜2 倍とし、製品の必要によりさらに引伸ばし焼
もどし設備にて第2段の縦向き引伸ばしを進行し、その
延伸倍率は1 〜3 倍とすることを特徴とする。
【0014】上記本発明の製造方法で得られる合成紙
は、厚さ0.06 〜0.80mmで、その比重は0.
65〜1.15であり、一般的には比重0.75〜0.
95の間に調整される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は一種の合成紙の製造方法
に関するもので、それは、特に、ポリプロピレン樹脂を
主体とし、ポリエチレン樹脂及び高含有量の無機フィラ
ーを配合し、ニーダ、カレンダに二方向延伸設備(縦向
き延伸設備と横向き延伸設備)を結合させる方式によ
り、合成紙を製造する新規な方法であり、それにより、
製品に良好な印刷性、耐水性、不透明性及び低比重性を
付与し、従来の紙に代わる印刷用紙の必要に応えるもの
である。
【0016】本発明の合成紙は、従来の紙に代わり、本
や雑誌、カレンダー、文書用紙、包装用紙などの用途に
応用される。本発明の製造方法と従来の合成紙の製造方
法及び特徴には極めて大きな違いがある。従来の合成紙
製造に必要な原料は、ポリプロピレン樹脂100 PH
R、ポリプロピレン/ポリエチレン共重合物樹脂0〜3
0 PHR、高/低密度ポリエチレン樹脂0 〜 20
PHR 、無機フィラー0 〜35 PHR、静電防止
剤0 〜10PHR、顔料及びその他の添加剤0 〜1
5 PHRにより組成されていた。本発明では、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、静電防止剤顔料及び
その他の加工助剤を使用する外に、その最も主要な特徴
は、多量の無機フィラー20〜200PHRを添加し、
且つペレット形成過程を経ずして、即、均一に分散して
加工することである。従来の加工では単層押出或いは三
層共押出機を採用し、温度200〜250℃ でTダイ
で押出し、並びに25 〜40℃のチールロールで冷却
成形し、その後、二軸延伸機でまず120〜130℃で
縦向きに3〜6倍に延伸し、並びに焼もどし冷却の後、
さらに温度を160 〜185℃の横向き延伸炉で横向
きに5 〜12倍に延伸し、再び焼もどすか、或いは着
色処理を行うものであった。その前段で採用される単層
押出或いは三層共押出機と本発明の前段で採用されるカ
レンダーは明らかに違いがある。且つ従来の加工では縦
向き延伸前に、25 〜40℃に冷却してから改めて
120〜130℃に加熱して縦向きに延伸した後、焼も
どしし、再び160 〜185℃で横向き延伸していた
が、本発明では縦向き延伸前には100〜170℃に維
持し、並びに105〜135 ℃の下で1.1 〜6倍
に縦向きに延伸し、且つ温度が下がらない状態の下で、
即時140 〜180℃の横向き延伸設備に送入し、1
〜2 倍の横向き延伸を行う。これは従来の加工方法と
は延伸倍数、延伸温度及び加工設備上、大きな違いを有
するものである。このほか、従来の加工でも、カレンダ
加工を採用しているが、但し、それは本発明中の改良さ
れた二方向延伸設備とは結合されておらず、もって比重
を減らした合成紙を製造できなかった。しかし本発明で
は特殊設計の二方向延伸設備を備えて延伸することによ
り、比重を低くした合成紙(シートの比重1.36で、
完成品の比重は0.65〜1.15まで下げることが可
能)を得ることができ、且つ白色顔料未添加の下で、パ
ールホワイトで、遮蔽率が高く(印刷不透明度は未延伸
シートで80%、で延伸後の製品で22%以内)、表面
光沢に富んだ(表面光沢度は未延伸の2〜5から延伸後
に7 〜15 に増加)合成紙を生産できる。
【0017】本発明方法で得られる合成紙は、その製造
厚さは0.06 〜0.8mmの間に制御され、大量に
生産でき、厚さが均一であり、且つ二方向延伸設備を利
用し、無機フィラー、例えば炭酸カルシウム、タルク
粉、クレーの如き無機フィラーからなるグループの一種
或いは一種以上を添加し、処理或いは未処理の重質或い
は軽質炭酸カルシウムをシウム20〜200PHRを加
えることで、発泡剤原料を加えずに、完成品の比重がシ
ートの1.36 から必要に応じて0.65 〜1.1
5 とされ(純ポリプロピレン比重は0.91 、炭酸
カルシウム比重は2.7)、且つ白色顔料(二酸化チタ
ン)未添加の下で、真珠光沢を有する白色合成紙が製造
でき、その印刷不透明度は80%から22%以下にまで
下げられ(ASTM−D−1003 で測定)て合成紙
の遮蔽率が増し、60°光沢度(ASTM−D−523
で測定)は2〜5より7〜15に増し、印刷品質の美
しい質感が高められ、製品の付加価値が高められる。ゆ
えに、本発明の合成紙は、原料使用や条件の組合せ、加
工工程の設備のいずれによっても、プラスチック加工技
術と製紙技術の革命的なブレイクスルーとなるものであ
る。
【0018】本発明の合成紙に使用される原料の成分と
使用量について以下説明を行う: (1) 本発明で使用するポリプロピレン配合材料中の
ポリプロピレン樹脂はMFI 熱溶融流動指数0.3〜
3.0(230℃ /2.16Kg, ASTM−D−
1238)の単独重合物或いは ポリプロピレン/ポリ
エチレン共重合物からなるグループの一種或いは一種以
上とし、その使用量は100 PHR(樹脂百分率)と
する。 (2) 本発明で使用するポリプロピレン配合材料中の
ポリエチレン樹脂は、MFI0.3〜30の高密度ポリ
エチレン(HDPE)を0 〜70 PHRとするか、
或いは、MFI0.3〜45 の低密度ポリエチレン
(LDPE) 或いはMFI0.5〜10の線性低密度
ポリエチレン(LLDPE)を0 〜30PHR添加す
るかを自由に選択するものとし、合成紙の剛性と物理強
度を調整するのに用いる。なおHDPEの添加量を70
PHRまで増やすと、カレンダーによる加工が比較的困
難になり、LDPE 或いはLLDPE の添加量が3
0PHRを越えると 材質自体の剛性が柔らかくなりす
ぎ、耐熱性不足を招くおそれがある。 (3) 本発明で使用する無機フィラーは、主には炭酸
カルシウムとし、但しそれは唯一使用する無機フィラー
というわけではなく、ある時はタルク粉、クレーなどを
共に或いは単独で使用する。炭酸カルシウムの粒径の大
きさ、種類、添加量は合成紙の加工性及び物性強度等の
品質に影響を与える。本発明で使用する炭酸カルシウム
は平均してその粒径が1 〜4 μm の処理或いは未
処理の重質或いは軽質炭酸カルシウムとし、その添加量
は20〜200 PHRとし、延伸後の炭酸カルシウム
と樹脂結晶の配列が発生する細孔により、製品の光線遮
蔽効果が良好となり、ゆえに白色顔料である二酸化チタ
ンの添加量を0 〜10 PHRに減らすことができ、
これにより原料コストを低減できる。一般に0 PHR
を採用すると、印刷不透明度を22%以下とできる効果
がある。また細孔により、合成紙の比重は1.36から
1.15〜0.65まで下げることができるが、一般に
は比重を0.75 〜0.95の間に制御するものと
し、比較的軽質が適用される。 (4) 本発明の配合材料中で使用する静電防止剤は、
非イオン性静電防止剤、例えばポリエタノールエステ
ル、ポリエチレングリコールエーテル、脂肪酸エステ
ル、エタノールアミド、モノグリセリド或いはジグリセ
リド、エトキシル脂肪酸アミン等の非イオン性静電防止
剤からなるグループから一種或いはそれ以上を自由に選
択し、その添加量は0 〜10 PHRとし、原料コス
トを低減する。
【0019】本発明の合成紙の製造方法の主な技術的特
徴は、カレンダで量産できる効果を有し、二方向延伸設
備を組合せて(1)二軸延伸、(2)単軸延伸、(3)
不延伸から一種の方式を選択し、及び(1)エンボシン
グ(2)不エンボシングから選択することで、ことなる
製造工程を有する。このようにただ異なる製造過程を経
ることで、製品の多様化が達成でき、機台を単一化で
き、投資費用を効果的に節約できる。
【0020】本発明の製造工程を了解いただくために、
以下詳細に説明する(図1参照):本発明のPP、P
E、PP +PE類の熱可塑性プラスチック合成紙に適
用される製造工程は図1に示される。その中、(8)の
エンボシング装置はエンボシングをするか否かで使用す
るか否かが選択される。(9)縦向き引伸ばし設備は、
必要により縦向き引伸ばしするか否かでその使用或いは
不使用が選択され、このように本発明の方法は製品に応
じて製造工程上にさまざまな変化を有する。
【0021】図1中の記号(1)〜(14)についての
詳細な説明は下に示す。 (1) ミキサ:樹脂にその他の添加剤を加えて成した
配合材料を本機で高速混合し、冷却し、均一に分散させ
る。 (2) ニーダ:上述のミキサ(1)で均一に混合した
配合材料をここで加熱捏練し、ゲル化し均一に分散させ
る。 (3) フィードホッパ:捏練して均一とした配合材料
を、このフィードホッパ中に入れて暫時保存し、二つの
押出しスクリューで持続的に押出機に配合材料を供給す
る。 (4) 押出機:材質の必要に応じ、単スクリュー或い
は二スクリュー或いはプラネンタリスクリューの押出し
機を使用し、高温熱水或いは熱油或いは電熱等の加熱方
式により、配合材料を十分にゲル化し、並びにろ過後、
押出して条状となしミキサロールに提供する。 (5)ミキサロール:二つの直径約700mm のさん
孔したロールより構成され、その内部に高圧熱水或いは
水蒸気を通し、輪面温度を高温状態に制御し、配合材料
をロール上でさらにロール混練し、均一で安定したゲル
化度を促進する。 (6)カレンダ本体:混合混練を経た配合材料を数個の
ロールを経て加熱カレンダリングし、それに最適なゲル
化及び分散性を持たせ、並びに各ロール間隙、速度比及
びテイクオフ輪引伸ばし比の制御により製品を必要の厚
さとする。通常ロールの数量は4、5或いは6であり、
ロール配列はL型、逆L型、Z型或いは逆Z型とされ、
それらは配合材料の分散、ゲル化及び厚さに応じて定め
られ、温度は使用のプラスチックによって定められ、L
型の5本のロールでは、PP配合材料について言うと、
190〜240℃が最も適当な条件とされる。 (7)テイクオフ輪:直径80〜200mmのロール5
〜13本で構成し、その内部に熱水或いは熱油を通し、
適当に本段階における引き伸ばし比を1:1〜1:6の
間(カレンダ本体ロールの速度比に対して)とし、ロー
ル温度の分布は要求温度±1℃以内に調整することが要
請される。 (8)エンボシング装置:直径250〜450mm の
鉄鋼製ロールより構成し、その内部に温水或いは冷却水
或いは冷凍水を通し、エンボシング鉄鋼ロールを主動ロ
ールとなし、別に配置したゴムロールを従動ロールとな
し、もってエンボス模様を現わし、並びに必要に応じて
エアナイフ及び冷却プレートを加え、製品に必要な浮出
し模様を完成する。 (9)縦向き引伸ばし設備:3〜5本の直径80〜20
0mm のロールより構成し、ロール温度の分布は要求
温度±1℃以内であることが必要で、引き伸ばし倍数
1.1〜6倍とし、第一段延伸をなす。 (10)横向き引伸ばし設備:本設備は縦向き引伸ばし
設備より出てきたシートを横向きに必要な厚さに引伸ば
し、80μm以上の厚さのシートを製造可能であり、従
来の「Tダイ押出し機プラス二軸延伸設備」がただ80
μm以下の厚さの製品しか製造できなかった欠点を突破
する。本設備の引伸ばし倍数は1〜2倍で、延伸オーブ
ンの温度制御は「予熱区」、「延伸区」、「定型区」に
てそれぞれ制御するものとし、これにより均一に延伸を
行い、並びに必要な物性を得させる。本設備は横向き延
伸を行えて数百個のクリップを含む二組の鎖車より構成
され、その延伸の倍数に応じて区分された単独スクリュ
ーにより駆動され、延伸オーブンの温度は必ず要求温度
±2℃内に制御し、これにより厚さを均一に保持する。 (11)引伸ばし焼もどし設備:横向き引伸ばし設備よ
り出たフィルムをさらにこの設備で焼もどし、比較的薄
いフィルムを生産する場合には、この区段で第2次縦向
き引伸ばしを行う。本設備は3〜10個の150〜20
0mmの鉄鋼製ロールより構成し、内部に温水或いは熱
水或いは熱油を通す。その引伸ばし倍数は1〜3倍であ
り、レイフラット作用を有し、並びに必要に応じて二次
延伸処理を行う。 (12)チールロール:直径110〜600mm のロ
ールより構成し、その内部に冷却水或いは冷凍水を通
し、延伸或いは不延伸(横向き引伸ばし設備を経ず縦向
き引伸ばし設備にて延伸せずに本発明の装置の下の15
0〜200mmのガイドロールを経て、直接チールロー
ルに送入される)の合成紙をこの段で冷却する。 (13)表面処理設備:この設備は専ら(A)非極性プ
ラスチック、例えばPP、PE類の印刷が比較的困難と
されるプラスチック用に供され、(B)引伸ばしにより
引き起こされた無機フィラーの表面マイグレーション
(migration)を除去(この種の粉末は印刷効
果に影響を与えるため)するもので、一表面処理及び乾
燥設備を包括し、処理剤を完全に乾燥し且つ均一に塗布
する。 (14)巻取機:これは高効率の中心巻取機とされ、本
発明で使用する装置の大きさにより各種サイズ、特性の
製品に巻き付け方式での巻き取りを行い、さらに後段の
加工に送る。 上述の(12)チールロールから(13)表面処理設備
或いは(14)巻取機の間には厚さ検出装置(例えばβ
−線厚さゲージ)、コロナ処理設備(CORONA T
REATMENT)、或いはピンホール検出設備(きず
物品検出)などの設備を設けてもよい。
【0022】本発明の特徴は、合成紙の異なる特性要求
(例えば、異なる浮出し模様、印刷性、金属箔こて付け
性、剛性、比重下げ率)の要求に応じて、同一の装置に
あって異なる組合せ方式で生産でき、装置設置の費用及
び設備空間を節約でき、並びにカレンダで加工すること
で厚さの均一な合成紙製品を量産でき、大幅に生産能力
と効率を高めることができ、製造コストを下げられるこ
とである。
【0023】
【実施例】さらに本発明の内容の理解を深めるため、以
下の実施例で本発明の適用される比重0.65〜1.0
0の製品について述べるが、これは本発明の範疇を限定
するものではなく、例えば本発明の方法により比重1.
36の製品も得ることができるが(ファイルの表紙な
ど)、ここでは量産できることを考慮しているため、実
施例中には入れていない。
【0024】実施例1:厚さ0.06mm、比重0.6
5の合成紙への応用 1.ポリプロピレン(PP)(MFI=0.5)100
PHR,線性低密度ポリエチレン(MFI=10)30
PHR, 炭酸カルシウム100PHR,静電防止剤
(日本理研のS−100GMS)8PHR,脂肪酸エス
テル滑剤(HENKELのESTER WAX)1PH
Rからなる配合物をミキサ(1)内に入れ、混合後にニ
ーダ(2)に入れ、温度設定195℃で,配合材料を混
練し均一にゲル化した後、フィードホッパ(3)を経
て、押出機(4)より押出してゲル化した条状料とし、
ミキサロール(5)を経て混練した(温度設定195
℃)後、さらにカレンダ(6)に送入して成形し、カレ
ンダ(6)の温度は210〜240℃に設定し、カレン
ダ(6)の第5輪の速度設定は、25M/min.と
し、テイクオフロール(7) とカレンダ(6)の第五
輪の引伸ばし比は1.4 倍とし、テイクオフロール
(7)温度は120〜160℃に設定し、さらにエンボ
シング設備及び縦向き引伸ばし設備(9)の温度を13
0℃に設定し、5.0倍に引伸ばし、さらに横向き引伸
ばし設備(10)に進入させ2.0倍に延伸し、延伸温
度は150〜170℃とし、さらに引伸ばし焼もどし設
備(11)を経て130〜160℃で焼もどし定型し、
この区段で1.2倍に引伸ばし、その後、チールロール
(12)を経て冷却し、厚さ測定、コロナ処理及びピン
ホール検出設備で検査後、さらに表面処理機(13)で
処理剤を用いて表面処理後、巻取機(14)で巻取り、
以上により厚さ0.08mm、比重0.65 の合成紙
を得た。 2.以上の方法により製造した低比重合成紙はパルプ製
の模造紙、アートペーパーに代用され、その物性は以下
の表1のとおりであった:
【表1】
【0025】実施例2:厚さ0.08mm 比重0.7
5の合成紙への応用 1.ポリプロピレン(PP)(MFI=0.5)100
PHR,ポリエチレン(MFI=10)20 PHR,炭酸カルシウム100 PHR,静電防止剤
(日本理研のS−100GMS)8PHR 脂肪酸エス
テル滑剤(HENKEL のESTER WAX)1P
HR からなる配合物をミキサ(1)で混合後、さらに
ニーダ(2)に入れ、温度を200℃に設定し、捏練し
て均一にゲル化した後、フィードホッパ(3)を経て、
押出機(4)によりゲル化した条状料とし、ミキサロー
ル(5)を経て混練し(温度設定190℃)た後、さら
にカレンダ(6)に送入して成形し、カレンダ(6)の
温度は210〜240℃に設定し、カレンダ(6)の第
5輪の速度設定は、25M/min.とし、テイクオフ
ロール(7)とカレンダ(6)第五輪の引伸ばし比は
1.3 倍とし、テイクオフロール(7)温度は120
〜160℃に設定し、さらにエンボシング設備を経てさ
らに縦向き引伸ばし設備(9)の温度を130℃に設定
し4.5倍に引伸ばし、さらに横向き引伸ばし設備(1
0)で1.7倍に延伸し、延伸温度設定は150〜17
0℃とし、さらに引伸ばし焼もどし設備(11)を経て
150〜170℃で焼もどし定型し、この区段では引伸
ばしせず、その後、チールロール(12)を経て冷却
し、厚さ測定、コロナ処理及びピンホール検出設備で検
査後、さらに表面処理機(13)で処理剤を用いて表面
を処理した後、巻取機(14)で巻き取り、以上により
厚さ0.08mm、比重0.75の合成紙を得た。 2.以上の方法により製造した合成紙は、パルプ製の模
造紙、アートペーパーに代用され、その物性は以下の表
2のとおりであった:
【表2】
【0026】実施例3:厚さ0.12mm、比重0.8
5合成紙への応用 1.ポリプロピレン(PP)(MFI=1.0)100
PHR,ポリエチレン(MFI=10)30PHR,炭
酸カルシウム100PHR,静電防止剤(日本理研のS
−100GMS)10PHR,脂肪酸エステル滑剤(H
ENKEL のESTER WAX)1PHR からな
る配合物をミキサ(1)に投入して混合後、ニーダ
(2)に入れ、温度設定195℃で,混練し均一にゲル
化した後、フィードホッパ(3)を経て、押出機(4)
を経てゲル化した条状料とし、ミキサロール(5)を経
て混練し(温度設定190℃)た後、さらにカレンダ
(6)に送入して成形し、カレンダ(6)の温度は21
0〜235℃に設定し、カレンダ(6)の第5輪の速度
設定は、18M/min.とし、テイクオフロール
(7)とカレンダ(6)第五輪 の引伸ばし比は1.2
倍とし、テイクオフロール(7)温度は110〜15
0℃に設定し、さらにエンボシング設備(8)を経て
後、縦向き引伸ばし設備(9)の温度を120℃に設定
し、4.2倍に引伸ばし、さらに横向き引伸ばし設備
(10)に進入させて1.4倍に延伸し、延伸温度は1
50〜170℃とし、さらに引伸ばし焼もどし設備(1
1)を経て130〜160℃で焼もどし定型し、この区
段では引き伸ばしせず、その後、チールロール(12)
で冷却し、厚さ測定、コロナ処理及びピンホール検出設
備で検査後、さらに表面処理機(13)で処理剤を用い
て表面処理を行った後、巻取機(14)で巻取り、以上
により厚さ0.12 mm、比重0.85mmの合成紙
を得た。 2.以上の方法により製造した厚さ0.12 mm、比
重0.85mmの低比重合成紙は、パルプ製のアートペ
ーパー、スノーアートペーパーに代用され、その物性は
以下の表3のとおりであった:
【表3】
【0027】実施例4:厚さ0.15mm、比重1.0
の合成紙への応用 1.ポリプロピレン(PP)(MFI=1.0)100
PHR,高密度ポリエチレン(MFI=4)40PH
R.炭酸カルシウム100PHR,静電防止剤(日本理
研のS−100 GMS)10PHR,脂肪酸エステル
滑剤(HENKEL の ESTER WAX)1.2
PHR,白色二酸化チタン(TiO)顔料10PHR
からなる配合物をミキサ(1)に投入して混合後、ニー
ダ(2)に入れ、温度設定190℃で,混練し均一にゲ
ル化した後、フィードホッパ(3)を経て、押出機
(4)を経てゲル化した条状料とし、ミキサロール
(5)を経て混練し(温度設定185℃)た後、さらに
カレンダ(6)に送入して成形し、カレンダ(6)の温
度は210〜230℃に設定し、カレンダ(6)の第5
輪の速度設定は、17M/min.とし、テイクオフロ
ール(7)とカレンダ(6)第五輪 の引伸ばし比は
1.1 倍とし、テイクオフロール(7)温度は120
〜160℃に設定し、さらにエンボシング設備(8)を
経て後、縦向き引伸ばし設備(9)の温度を110℃に
設定し、4.0倍に引伸ばし、さらに横向き引伸ばし設
備(10)に進入させて1.1倍に延伸し、その延伸温
度は140〜160℃とし、さらに引伸ばし焼もどし設
備(11)を経て110〜140℃で焼もどし定型し、
この区段では引き伸ばしせず、その後、チールロール
(12)で冷却し、厚さ測定、コロナ処理及びピンホー
ル検出設備で検査後、巻取機(14)で巻取り、以上に
より厚さ0.15 mm、比重1.0 の合成紙を得
た。 2.以上の方法により製造した厚さ0.15 mm、比
重1.0の低比重合成紙は、パルプ製のアートペーパ
ー、名刺用紙等に代用され、その物性は以下の表4のと
おりであった:
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明で使用する天然炭酸カルシウム
は、その含有量が石化原料のPP或いはPEを超過で
き、該炭酸カルシウムは石材より得られ、その来源は尽
きることがなく、使い果たす恐れがない。PPとPEの
2種類の石化原料、及び天然炭酸カルシウムの使用料の
比率は、紙の用途により定められる。1,000Kgの
PPを主原料とし、1,000Kgの天然炭酸カルシウ
ムを混合して生産する場合を例に挙げると、PPの比重
は0.91、天然炭酸カルシウムの比重は2.7であ
り、また1,000KgのPPの体積は1.10M
1,000Kgの天然炭酸カルシウムの体積は0.37
であり、両者混合後の重量は2,000 Kg 、
体積は1.47M 、その比重は1.36となる。本
発明の主な着眼点は、この2種混合物をカレンダを利用
して厚さ0.08mm を基準とする紙に加工して比重
を0.75に制御するということであり、これにより、
重量2,000Kg、比重1.36の混合原料を本発明
の加工技術により紙となして、比重を0.75に下げる
ことである。さらに、もとの体積である1.47M
加工後に2.66Mにまで増加し、加工前の体積の1
81%に増加することができ、故に、本発明の加工技術
により製造される合成紙は、従来の森林樹木により生産
する紙に代わり、本、雑誌、カレンダーなど各種の文書
用紙、及び包装用紙に応用されるのに適する。本発明の
合成紙は微小な細孔を有してインクを吸収する特色を有
し、このため一般の印刷用インクで印刷でき、且つその
乾燥時間はアートペーパーに近く、一般の合成紙と較べ
て半分以上の時間を短縮する。またプラスチック本体が
防虫、防湿等の特性を有するため、長期の保存に適合す
る。また書写や印刷一般に用いることができる。さら
に、従来の紙では、一般の普通紙として製造する時、漂
白処理が施され、同時に二酸化チタン等の白色顔料が添
加されてその白さを増しているが、本発明では、製造過
程で結晶と細孔の形成による回折で、合成紙に真珠の如
き光沢の白色を現し、二酸化チタンの使用を免除し、経
済的である。
【0029】本発明の合成紙は、厚さ0.07mmとし
て、同時に比重を0.70まで下げることができる。こ
の規格の合成紙の製造過程では、もとの体積が1.47
の2種類の原料の混合物を、加工を経て2.86M
となす。また厚さを0.06mmとする場合には、延
伸倍率を高めることで、比重を0.65 に下げ、同時
にその体積を3.07Mに増加する。このように、本
発明は経済的であるという特色を有する。次に、厚さが
0.09mmから0.12mmの規格の合成紙を製造す
る場合は、その比重を加工前の1.36から0.85に
下げることができ、体積は2.35 Mに増加させら
れる。そのほか、厚さ0.13 mm以上ないし0.8
mm以下の規格の製品は、その比重により市場の特殊
な用途に応えると共に、全てその比重が1.0を超過し
ないよう調整される。厚みのある製品、例えば名刺用の
合成紙では、一般には0.15〜0.20mmの厚さが
必要であり、もし市場の必要があれば、5〜10 PH
R の二酸化チタンを添加することにより、その比重も
1.0 以内に 調整できる。
【0030】本発明の合成紙の有する各特性について以
下に述べる:厚さ0.08 mmの合成紙であって、そ
の比重が0.75のもの、即ち、PP1,000Kgと
炭酸カルシウム1,000 Kg を原料とし、体積
2.66Mに製造された紙は、その炭酸カルシウムの
石礦が豊富にあり、取り尽くされることがない。このほ
か、有限な資源であるPP については、1,000K
gのPPで2.66Mの合成紙を製造 でき、厚さ
0.08mm 規格の合成紙を製造するならば、その生
産量は33,250m の合成紙となる。このように
1,000KgPP で上述の合成紙を生産できるが、
これを模造紙を生産する場合に換算すると、1,640
Kgのパルプを必要とし、この1,640Kgのパルプ
を得るには6.89Mの木材が必要である。一般の森
林では毎ヘクタールで平均して183Mの木材が成長
可能であるが、これより、1,000KgのPP は
0.0377ヘクタールの森林に相当することになる。
すなわち、毎年10万トンの PP樹脂で合成紙を生産
すると、3,770ヘクタールの森林採伐を減少でき
る。そしてPPの使用量が100万トンに増加すると、
さらに37,700ヘクタールの森林採伐が行われずに
すむ。森林の採伐により水や土を保持できなくなり、や
がては山林の水、土が流失することになり、これは国土
が流失することに等しい。ゆえに、本発明は森林用地造
成、人工林保護の面でも特殊な意義を有する。さらに、
植林をしてから採伐が行えるまで生長するには一般に1
5年という時間が必要であり、現在の世界の人類の消耗
速度に森林資源の植林と成長は根本的に追いつかず、継
続的に採伐をつづければ森林資源が尽きることは一目瞭
然である。これは人類の環境生態の平衡に非常に影響を
与える。PP を15年間、毎年100万トン使用する
と、565,500ヘクタールの森林に植林を行うのに
代えることができ、即ち縦横75.2kmの面積の森林
用地を増すことになり、これは香港の面積(106,0
00ヘクタール)の5.3個分、九州の総面積4.40
0,000ヘクタールの12.8%に当たる。本発明に
よって100万トンのPPを使用して合成紙を生産する
とすれば、これは毎年6,890,000Mの原木を
生産することに相当し、これは即ち森林用地の造成にか
わる意味を有し、生態環境を改善する効果を有する。本
発明の出願人の会社は、40年のプラスチック加工経験
を積み重ね、特に100台以上のカレンダ装置を所有
し、世界最大の規模を誇るのみならず、この優れた条件
をもってたゆみない研究を重ねた結果、すでに多くの業
績をなし遂げており、本発明は、文明地球の資源、生態
環境保護の各方面に対して、貢献を成すものと確信し、
同時に本発明は製紙業界に対しても一大ブレイクスルー
となるものであり、有史以来の革命的発明であることは
疑いがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程フローチャートである。
【図2】従来の一般のカレンダの製造工程フローチャー
トである。
【符号の説明】
(1)・・・ミキサ (2)・・・ニーダ (3)・・
・フィードホッパ (4)・・・押出機(5)・・・ミキサロール (6)
・・・カレンダ (7)・・・テイクオフロール (8)・・・エンボシ
ング装置 (9)・・・縦向き引伸ばし設備 (10)・・・横向
き引伸ばし設備 (11)・・・引伸ばし焼もどし設備 (12)・・・
チールロール (13)・・・表面処理機 (14)・・・巻取機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹
    脂の中、一つ或いは両方、無機フィラー、静電防止剤、
    顔料及びその他の加工助剤からなる配合材料成分を、ミ
    キサで混合し、並びにニーダで捏練し、フィードホッ
    パ、押出機を経て後、ミキサロールでゲル化混練し、カ
    レンダ本体に送り圧延成形してシートとなした後、テイ
    クオフロールにて引伸ばし、さらにエンボシング装置で
    打出し模様付けし、縦向き引伸ばし設備で延伸し、横向
    き引伸ばし設備で延伸し、引伸ばし焼もどし設備で焼も
    どした後、チールロールで冷却し、表面処理設備で処理
    後、巻取機で巻取ることを特徴とする、合成紙の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記製造方法に使用される装置は、二方
    向延伸工程を採用し、それはミキサ、ニーダ、フィード
    ホッパ、押出機、ミキサロール、カレンダ本体、テイク
    オフロール、エンボシング装置、縦向き引伸ばし設備、
    横向き引伸ばし設備、引伸ばし焼もどし設備、チールロ
    ール、表面処理設備、巻取機を配備してなるシステムを
    構成し、製品の必要に応じて縦向き引伸ばし設備及び横
    向き引伸ばし設備にて延伸を行うものとし、且つ必要に
    よりエンボシング装置或いは表面処理設備を使用するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の合成紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記製造方法に使用される装置は、単方
    向延伸工程を採用し、それはミキサ、ニーダ、フィード
    ホッパ、押出機、ミキサロール、カレンダ本体、テイク
    オフロール、エンボシング装置、縦向き引伸ばし設備、
    引伸ばし焼もどし設備、チールロール、表面処理設備、
    巻取機を配備してなるシステムを構成し、製品の必要に
    応じて縦向き引伸ばし設備にて縦向き延伸を行い、且つ
    必要によりエンボシング装置或いは表面処理設備を使用
    することを特徴とする、請求項1に記載の合成紙の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記配合材料は、ポリプロピレン樹脂
    100PHR、高密度ポリエチレン樹脂 0〜70PH
    R、低密度ポリエチレン樹脂或いは線性低密度ポリエチ
    レン樹脂 0〜30PHR、無機フィラー 20〜20
    0PHR、静電防止剤 0〜10PHR、白色顔料二酸
    化チタン 0〜10PHRよりなることを特徴とする、
    請求項1に記載の合成紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記配合材料の中、ポリプロピレン樹脂
    はMFI(熱溶融流動指数)0.3〜3.0のホモ重合
    物或いは共重合物からなるグループより一種或いは一種
    以上を自由に選択するものとし、ポリエチレン樹脂は
    MFI0.3〜45 の低密度ポリエチレン樹脂(LD
    PE)、MFI0.5〜10の線性低密度ポリエチレン
    樹脂(LLDPE)、MFI0.3〜30の高密度ポリ
    エチレン樹脂(HDPE)からなるグループより一種或
    いは一種以上を自由に選択するものとすることを特徴と
    する、請求項1に記載の合成紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記配合材料中で使用する無機フィラー
    は、処理或いは未処理の重質或いは軽質炭酸カルシウ
    ム、或いはタルク粉、或いはクレーからなるグループよ
    り一種或いは一種以上を自由に選択するものとし、炭酸
    カルシウムの平均粒径は1 〜4 μm 、タルク粉の
    平均粒径は5 〜12μmとすることを特徴とする、請
    求項1に記載の合成紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記配合材料中の静電防止剤は、ポリエ
    タノールエステル、ポリエチレングリコールエーテル、
    脂肪酸エステル、エタノールアミド、モノグリセリド或
    いはジグリセリド、エトキシル脂肪酸アミンからなる非
    イオン性静電防止剤のグループから一種或いはそれ以上
    を自由に選択することを特徴とする、請求項1に記載の
    合成紙の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記縦向き引伸ばし設備の延伸倍数は、
    1.1〜6 倍とし、横向き引伸ばし設備の延伸倍数は
    1 〜2 倍とし、製品の必要によりさらに引伸ばし焼
    もどし設備にて第2段の縦向き引伸ばしを進行し、その
    延伸倍率は1〜3 倍とすることを特徴とする、請求項
    1に記載の合成紙の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の製造方法で得られる合
    成紙のうち、厚さ0.06 〜0.80mmで、その比
    重は0.65〜1.15であり、一般的には比重0.7
    5〜0.95の間に調整されることを特徴とする、製
    品。
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