JPH0963909A - 偏平形状巻回型素子巻取装置の巻取軸 - Google Patents

偏平形状巻回型素子巻取装置の巻取軸

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JPH0963909A
JPH0963909A JP21581095A JP21581095A JPH0963909A JP H0963909 A JPH0963909 A JP H0963909A JP 21581095 A JP21581095 A JP 21581095A JP 21581095 A JP21581095 A JP 21581095A JP H0963909 A JPH0963909 A JP H0963909A
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wound
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池素子やコンデンサ素子のような偏平形状の
巻回素子の巻取の場合に、素子内周部のフィルムが巻取
軸と共に引き抜かれたり、あるいは巻取軸が巻回素子か
ら抜き取れないというようなトラブルを防止する。 【解決手段】巻取軸がスリット4を有する中央部分1と
その両側に接する翼部分2とに分割されており、これら
の断面形状が、中央部分と翼部分とを合体してその周囲
にフィルムを巻いた時に、中央部分、翼部分およびフィ
ルムの3者の間に空間3ができるような形状であること
を特徴とする。巻回が終って巻取軸を引き抜くときは、
まず応力の弱い中央部分1を引き抜き、それによって生
じた緩みによって翼部分2も引き抜きやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池素子またはコ
ンデンサ素子等の偏平形状巻回型素子を製造するための
フィルム巻取装置に関し、さらに詳しくはかかる巻取装
置における巻取軸に関する。
【0002】
【従来の技術】電池素子またはコンデンサ素子等の巻回
型素子は、正・負極とセパレータフィルムあるいは2枚
の誘電体フィルムのように複数枚のフィルムを重ねて巻
き取って、円筒状または楕円筒状の素子としたものであ
る。このうち、楕円筒状の素子、すなわち偏平形状素子
は、円筒状素子を押しつぶして形成することもあるが、
巻取軸に偏平形状のものを用いて偏平形状に巻き取って
いくことが多い。
【0003】これを例えば電池素子について説明する
と、図5に示すように、正極21、セパレータフィルム
22、負極23、セパレータフィルム24がそれぞれ各
供給ローラー21r,22r,23r,24rから送り
出されて巻取軸25の手前で重ね合わされ、先端部が巻
取軸のスリット26に挟まれた後、巻取軸が回転して巻
回され、偏平形状巻回型素子が形成される。実際には巻
取軸は2個が一対となっていて、一方の巻取軸で巻き取
りが終わるとその巻取軸は下方に回転移動してフィルム
末端が切断され、それと同時に他方の巻取軸が上方へ回
転移動して新たな巻き取りがその巻取軸によって行われ
るようになっている。
【0004】巻取の始めの部分および終りの部分は、短
絡を避けるために正極および負極が存在せず、セパレー
タ2枚のみで巻回されている。これを図6に示す。この
図において、図面の左側が巻き始め部分、右側が巻き終
り部分であり、巻き始め部分の正極21には正極リード
タブ27が、また巻き終り部分の負極23には負極リー
ドタブ28が設置されている。巻回された素子の形状は
図7または図8のようになる。これらの図において、2
9は巻き終り部分であり、30はこの巻き終り部分を封
じるテープである。
【0005】図9および図10は従来の巻取軸装置の断
面図である。巻取軸31は円筒状の巻取軸カラー32の
中にあって矢印方向に移動できるようになっている。巻
取軸31の先端25にはフィルムの先端を挟み込むスリ
ット26があり、フィルム先端をこのスリットに挿入し
た後、巻取軸31を回転させることによって巻取が行わ
れる。巻取が終了すると、巻取軸31を矢印方向に引き
抜く。一方、巻取が完了した巻回型素子eは、巻取軸カ
ラー32に遮られてその位置に止まるので、巻取軸31
から離脱する。図9は巻取軸31が一体型で先端にスリ
ットが形成されているのものであり、図10は巻取軸3
1が真中で2分割された二体型のものである。巻取軸の
断面形状は菱形、板形、楕円形等となっている。図11
が従来の巻取軸の断面形状の一例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の巻取軸では次のような問題点があった。巻回型
素子の構造は上記したように巻き始めの部分は短絡を防
止するために電極がなく、セパレータフィルムのみにな
っている。セパレータフィルムの厚みは電極に比してご
く薄いので、巻き終わって巻取軸を抜き取る時に、この
巻き始めの部分すなわち素子最内周部のセパレータフィ
ルムが巻取軸と共にカラー側に引き込まれて、素子の外
に引き出されてしまうという不具合が生ずる。さらにひ
どい場合は、巻取軸が抜けないという事故が発生する。
【0007】本発明は上記問題に対処してなされたもの
で、偏平形状の巻回素子の巻取において、上記のように
素子内周部のフィルムが巻取軸と共に引き抜かれて素子
の外に引き出されたり、あるいは巻取軸が巻回素子から
抜き取れないというようなトラブルを防止し、高品質の
巻回素子を効率よく製造することを目的とし、かかる目
的を達成するための巻取軸を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来一体型ま
たはスリットを挟んで二体型であった巻取軸を、中央部
とその両翼部とに分割し、巻取軸の外周にフィルムを巻
いたときに、中央部と両翼部とフィルムとに囲まれた空
間ができるようにしたことによって、上記問題を解決し
た。
【0009】すなわち本発明は、フィルムを偏平形状に
巻回する巻回型素子用巻取軸において、巻取軸がスリッ
トを有する中央部分とその両側に接する翼部分とに分割
されており、中央部分と翼部分とを合体してその周囲に
フィルムを巻いた時に中央部分、翼部分およびフィルム
の3者の間に空間ができるような形状を中央部分と翼部
分とが有していることを特徴とする。
【0010】従来の偏平型巻回素子の場合には、巻取軸
を引き抜くときに素子の鋭角部分(図11において、長
径の両端の部分)に応力が集中するため、巻取軸が素子
から離脱しにくくなり、素子の最内周部が巻取軸と共に
引き抜かれてしまうということが起こった。本発明の巻
取軸では、中央部分と両翼部分とに分割されているの
で、このうちの中央部分のみを先に引き抜く。中央部分
には応力の集中する鋭角部分がないので、素子からこれ
を容易に引き抜くことができ、したがって素子の最内周
部を一緒に引っ張り出してしまうことがない。次に翼部
分を引き抜く。この時には中央部分がすでに引き抜かれ
ているので、中央部分、翼部分およびフィルムの3者の
間に存在した空間によってフィルムに弛みが与えられ、
それによって鋭角部分の応力がなくなるので、残りの翼
部分も容易に抜くことができるようになる。したがっ
て、従来のように巻回素子の内周部分が素子から抜き出
されるようなことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の巻回型素子用巻取
軸の一実施例を示すもので、巻取軸の断面図である。こ
の図において、スリット4を有する中央部分1の断面は
円であり、中央部分1の両側に翼部分2が接している。
この巻取軸にフィルムfが巻かれると、中央部分1、翼
部分2、フィルムfの3者によって囲まれた空間3がで
きる。この図の場合、中央部分1の円は直径8mm、一
方の翼2の端から他方の翼2の端まで、すなわち巻取軸
の最長部分は24mmであり、翼部分の最大幅は5mm
である。中央部分1は巻取軸の先端のみにスリットが形
成された一体型のものでもよいし、スリットを境に二体
となった二体型でもよい。
【0012】本発明ではこのような巻取軸が図9または
図10に示す巻取装置に設置されていて、素子の巻取が
行われる。巻取が終了した後の巻取軸の抜き取りは、ま
ず中央部から行われ、図9または図10に示す矢印方向
に引き抜かれる。中央部はフィルムが鋭角に巻かれてい
ないので応力が弱く、容易に抜き取ることができる。中
央部を抜き取ると、フィルムに弛みができるので難なく
翼部分を抜き取ることができる。巻回素子は巻取軸カラ
ーに遮られて巻取軸から離脱する。この巻取軸からの離
脱をさらに円滑に行うために、巻取軸カラーの中央部
分、丁度スリットが通過する部分に金属線または金属板
を設けることもできる。
【0013】上記実施例では中央部分は断面が円である
が、本発明では中央部分、翼部分およびフィルムの3者
の間に空間が存在できるような形であればいかなるもの
でもよく、例えば図2、図3または図4のような断面形
状のものがある。
【0014】
【発明の効果】本発明の巻取軸によれば、巻回した偏平
型の素子は巻取軸から容易に離脱できるので、従来のよ
うに素子内周部分が素子からはみ出しているような不良
品ができず、かつ巻取作業も円滑に効率的に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取軸の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の巻取軸の他の実施例を示す断面図。
【図3】本発明の巻取軸の他の実施例を示す断面図。
【図4】本発明の巻取軸の他の実施例を示す断面図。
【図5】巻回型電池素子の巻取方法を説明する図。
【図6】巻回型電池素子の巻取の巻き始め部分および巻
き終り部分を説明する図。
【図7】巻回された素子の外観を示す図。
【図8】巻回された素子の外観を示す図。
【図9】従来の一体型巻取軸を示す断面図。
【図10】従来の二体型巻取軸を示す断面図。
【図11】従来の巻取軸の断面形状を示す図。
【符号の説明】
1…中央部分、2…翼部分、3…空間、4…スリット、
f…フィルム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを偏平形状に巻回する巻回型素
    子用巻取軸において、巻取軸がスリットを有する中央部
    分とその両側に接する翼部分とに分割されており、中央
    部分と翼部分とを合体してその周囲にフィルムを巻いた
    時に中央部分、翼部分およびフィルムの3者の間に空間
    ができるような形状を中央部分と翼部分とが有している
    ことを特徴とする上記巻取軸。
  2. 【請求項2】 中央部分の断面が円である請求項1記載
    の巻取軸。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123378A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンデンサ素子製造装置
US9444089B2 (en) 2011-03-31 2016-09-13 Lg Chem, Ltd. Mandrel for preparation of jelly-roll type electrode assembly
JP2021017366A (ja) * 2020-04-01 2021-02-15 株式会社皆藤製作所 巻芯、巻回ユニット、及び巻回装置
JP2021017327A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 株式会社皆藤製作所 巻芯、巻回ユニット、及び巻回装置

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