JPH0959609A - トリフルオロイオドメタンを含む混合作動流体およびそれを用いた冷凍サイクル装置 - Google Patents

トリフルオロイオドメタンを含む混合作動流体およびそれを用いた冷凍サイクル装置

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JPH0959609A
JPH0959609A JP7210388A JP21038895A JPH0959609A JP H0959609 A JPH0959609 A JP H0959609A JP 7210388 A JP7210388 A JP 7210388A JP 21038895 A JP21038895 A JP 21038895A JP H0959609 A JPH0959609 A JP H0959609A
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trifluoroiodomethane
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isobutane
propane
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JP7210388A
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Yuji Yoshida
雄二 吉田
Shozo Funakura
正三 船倉
Masaaki Suzuki
正明 鈴木
Fumihiro Inagaki
文拓 稲垣
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成層圏オゾン層に及ぼす影響がほとんどな
く、地球温暖化作用もほとんどなく、難燃性の、従来の
冷凍サイクル装置にそのまま用いられる混合作動流体を
提供するものである。 【解決手段】 10〜95重量%のトリフルオロイオド
メタンと、5〜70重量%のプロパンおよび75重量%
以下のイソブタンのいづれかまたは両方を含む冷媒と、
エステル油以外の潤滑油からなる混合作動流体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリフルオロイオ
ドメタンとハイドロカーボン類とエステル油以外の潤滑
油とラジカル連鎖禁止剤を含む混合作動流体、およびそ
れを用いた冷蔵庫、冷凍機等の冷凍サイクル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷蔵庫、冷凍機等の冷凍サイクル
装置は、圧縮機、必要に応じて四方弁、凝縮器、キャピ
ラリーチューブや膨張弁等の絞り装置、蒸発器、アキュ
ームレータ等を配管接続し、その内部に冷媒を循環させ
ることにより、冷却または加熱作用を行っている。これ
らの冷凍サイクル装置においては、冷媒としてフロン類
(以下R○○またはR○○○と記す)と呼ばれるメタン
またはエタンから誘導されたハロゲン化炭化水素が知ら
れている。
【0003】冷凍冷蔵庫、冷凍機等においては、利用温
度としては凝縮温度は略40℃、蒸発温度は略−30〜
−40℃の範囲において通常使用され、中でもジクロロ
ジフルオロメタン(CCl2F2、R12、沸点−29.7
℃)が冷媒として幅広く用いられていた。一方、近年フ
ロンによる成層圏オゾン層破壊が地球規模の環境問題と
なっており、成層圏オゾン破壊能力が大きいため、すで
にモントリオール国際条約によってその使用・生産を廃
止することが決定されている。このため成層圏オゾン層
に及ぼす影響をほとんどなくするために、分子構造中に
塩素を含まないフッ化炭化水素類である1,1,1,2
−テトラフルオロエタン(CF3-CH2F、R134a、沸点
−27℃)が、R12と沸点が近いこともあってR12
の代替冷媒として利用されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フッ化
炭化水素類の冷媒は、もう一つの環境問題である地球温
暖化に対する影響を示す地球温暖化係数(以下GWPと
記す)があり、R134aも地球温暖化係数が比較的大
きいとされている。1994年のIPCC(Intergover
mental Panel on Climate Change、気候変動政府間パネ
ル)報告によれば、炭酸ガス(CO2)のGWPを1と
したときの積算時水平軸100年の比較値で見ると、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(CF3-CH2F、R
134a、沸点−27℃)のGWPは1300とされて
いる。
【0005】さらにフッ化炭化水素類の冷媒は、従来の
圧縮機用潤滑油として用いられてきた鉱油や一部の合成
油と相溶性が悪く、圧縮機から冷媒と一緒に吐出された
潤滑油が低温の蒸発器から圧縮機に帰還しなくなる恐れ
がある。このためフッ化炭化水素類を冷媒として用いる
場合には、圧縮機用潤滑油として相溶性の良いエステル
油を用いることが前提として考えられているが、一方エ
ステル油は加水分解しやすく、化学材料的な信頼性につ
いて細心の注意を払う必要がある。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みて試されたも
ので、成層圏オゾン層に及ぼす影響がほとんどなく、地
球温暖化に対する影響も小さくできる可能性のあるR1
34aの代替となる冷媒を従来の圧縮機用潤滑油と一緒
に用いるものであり、本発明では塩素を含まないトリフ
ルオロイオドメタンとハイドロカーボン類とエステル油
以外の潤滑油とラジカル連鎖禁止剤を含む混合作動流体
を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ハイドロカーボン類は、
成層圏オゾン層に及ぼす影響がほとんどなく、地球温暖
化に対する影響もほとんどないため、そのままR134
a等のフッ化炭化水素類の代替冷媒として利用すること
も提案されている。例えば、イソブタン(i-C4H8、R6
00a、沸点−11.7℃)は、R134aより沸点が
高く冷凍能力が劣るものの成績係数が同等のため、R1
34aの代替冷媒として提案されている。またプロパン
(C3H8、R290、沸点−42.1℃)は、空調用に用
いられるR22と沸点が近いこともあってR22の代替
冷媒として提案されている。さらにイソブタン(R60
0a)の冷凍能力を改善するために、プロパン(R29
0)とイソブタン(R600a)の混合冷媒も提案され
ている。またハイドロカーボン類は、化学構造的に鉱油
や一部の合成油と近いため相溶性が良く、エステル油以
外の従来の圧縮機用潤滑油と一緒に用いることが可能で
ある。しかしながら、ハイドロカーボン類の最大欠点
は、爆発的可燃性があることであり、これらを冷媒とし
て使用するには、冷蔵庫、冷凍機等の冷凍サイクル装置
において、厳格な防爆対策が必要であり、機器コストが
過大となり使い勝手も悪いものとなる。
【0008】ここでトリフルオロイオドメタン(CF3I、
沸点−22.7℃)は、別名イオドトリフルオロメタン
やトリフルオロメチルイオダイドとも呼ばれ、1の炭素
原子と3の弗素原子と1の沃素原子のみから成り、分子
構造中に塩素を含まないため、オゾン破壊能力がほとん
どない。またトリフルオロイオドメタンのGWPは、フ
ッ化炭化水素類のGWPよりもかなり小さくほとんど炭
酸ガス(CO2)と同程度になるものである。かつトリ
フルオロイオドメタンは、負触媒効果のある不燃性物質
として注目されており、ハイドロカーボン類の可燃性を
低減し、混合量によって不燃化できるものである。さら
にハイドロカーボン類の鉱油や一部の合成油との相溶性
を阻害することなく、エステル油以外の圧縮機用潤滑油
と一緒に用いることが可能である。
【0009】従ってトリフルオロイオドメタンは、プロ
パン(R290)とイソブタン(R600a)と混合
し、組成範囲を特定することによって、R134aと同
等の沸点を有する混合物を構成して、かつ不燃化するこ
とによって、R134aの代替冷媒として使用すること
ができるものである。またトリフルオロイオドメタン
は、プロパン(R290)のみや、イソブタン(R60
0a)のみと混合し、組成範囲を特定することによって
不燃化し、R134aの代替冷媒として使用することが
できるものである。さらにこの冷媒は、ラジカル連鎖禁
止剤が含むことによって、トリフルオロイオドメタンの
安定化に貢献することができる。
【0010】そこで、本発明は、塩素を含まないトリフ
ルオロイオドメタンとハイドロカーボン類とエステル油
以外の潤滑油を含む混合作動流体であり、ハードロカー
ボン類はプロパン(R290)やイソブタン(R600
a)のいづれかまたは両方を含むものである。
【0011】またトリフルオロイオドメタンの組成範囲
を、混合物として難燃化できるように特定するものであ
る。
【0012】また本発明は、トリフルオロイオドメタン
とハイドロカーボン類の混合物の組成範囲を、混合物の
蒸気圧がほぼR134aと同等となるように特定するも
のである。
【0013】また本発明は、ラジカル連鎖禁止剤を含む
ことによってトリフルオロイオドメタンを安定化させる
ものである。
【0014】さらに本発明は、これらの混合作動流体を
使用した冷凍サイクル装置である。
【0015】本発明は、上述の組合せによって、冷媒
を、塩素を含まないトリフルオロイオドメタンとハイド
ロカーボン類から成る混合物となすことにより、成層圏
オゾン層に及ぼす影響をほとんどなくすることを可能と
するものであり、特定された組成範囲におけるODPも
0と予想されるものである。
【0016】さらにかかる混合物は、R134aのGW
Pよりもかなり小さくほとんど炭酸ガス(CO2)と同
程度になる可能性のあるトリフルオロイオドメタンと、
GWPがほとんどないプロパン(R290)やイソブタ
ン(R600a)のいづれかまたは両方のみから構成さ
れるため、これらを混合した冷媒も、地球温暖化に対す
る影響はほとんどないものである。
【0017】さらにトリフルオロイオドメタンは負触媒
効果のある不燃性物質であるため、プロパン(R29
0)やイソブタン(R600a)との混合物の組成範囲
をさらに難燃性の範囲に限定することにより、エステル
油以外の圧縮機用潤滑油と一緒に、通常の冷凍サイクル
装置にそのまま使用可能である。圧縮機要潤滑油として
は、従来の鉱油、アルキルベンゼン油ばかりでなく、エ
ーテル系油、フッ素系油等の加水分解のない潤滑油が使
用可能である。
【0018】さらに本発明は、R134aより低沸点で
あるR290と、R134aより高沸点であるトリフル
オロイオドメタンとR600aを混合する場合には、そ
の組成範囲を特定することによって、冷蔵庫等の冷凍サ
イクル装置の利用温度である略−40〜略40℃におい
て、R134aと同程度の蒸気圧を有し、R134aと
同等の冷凍能力を期待でき、成績係数も同等のため、R
134aを用いた現行機器でも使用可能な冷媒を提供す
ることを可能とするものである。
【0019】また本発明は、R134aより低沸点であ
るR290と、R134aより高沸点であるトリフルオ
ロイオドメタンのみを混合する場合には、R134aよ
り沸点が低く、冷蔵庫等の冷凍サイクル装置の利用温度
である略−40〜略40℃において、R134aよりも
高い蒸気圧を有するものの、冷凍能力と成績係数が同等
以上のため、R134aを用いた現行機器でも使用可能
な冷媒を提供することを可能とするものである。
【0020】また本発明は、R134aより高沸点であ
るトリフルオロイオドメタンと、R600aのみを混合
する場合には、R134aより沸点が高く、冷蔵庫等の
冷凍サイクル装置の利用温度である略−40〜略40℃
において、R134aよりも低い蒸気圧を有して冷凍能
力が劣るものの、成績係数が同等のため、R134aを
用いた現行機器でも使用可能な冷媒を提供することを可
能とするものである。
【0021】さらにかかる混合冷媒は、沸点差が約30
deg以内のプロパン(R290)、トリフルオロイオ
ドメタン、イソブタン(R600a)の混合物であるた
め、ほとんど近共沸の非共沸混合物になり、凝縮過程お
よび蒸発過程において小さな温度勾配をもつため、空気
等の熱源流体との温度差を近接させたロレンツサイクル
を構成することにより、代替となるべきR134aより
も高い成績係数(COP)の冷凍サイクル装置を構成で
きるものである。
【0022】さらに本発明は、ラジカル連鎖禁止剤を加
えて安定化される。すなわち、トリフルオロイオドメタ
ンは、酸素などの活性分子の混入によって、ヨウ素が外
れて分解する可能性があるが、その際に生成するトリフ
ルオロメタンのラジカルとヨウ素ラジカルまたはイオン
による連鎖的な分解反応を停止することによって、安定
に長期間使用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】本発明の混合作動流体は、トリフルオロイ
オドメタンと、プロパン(R290)やイソブタン(R
600a)のいづれかまたは両方からなる冷媒と、エス
テル油以外の潤滑油を含む。ここでプロパン(R29
0)やイソブタン(R600a)は可燃性物質であり、
文献の日本冷凍協会編「冷媒フロンの放出削減と代替技
術」(1994年3月1日発行)第81頁によれば、空
気中のプロパンの燃焼範囲は2.1〜9.6vol%、
イソブタンの燃焼範囲は1.8〜9.7vol%であ
る。この可燃性物質に普通の不活性ガスを混合した場合
の混合冷媒の燃焼範囲は、同一文献第79頁に記載の方
法で計算され、逆に混合冷媒を不燃化するための不活性
ガスの組成割合も計算される。すなわち、通常の不活性
ガスをプロパン(R290)に混合する場合には、不活
性ガスの組成割合は略99重量%以上、イソブタン(R
600a)に混合する場合にも、不活性ガスの組成割合
は略99重量%以上において、混合冷媒をほとんど不燃
化できることがわかる。しかし、上述のように通常の不
活性ガスと考えると約99重量%以上必要なところ、ト
リフルオロイオドメタンを用いた場合には、ヨウ素およ
びフッ素、特にヨウ素による燃焼に対する負の触媒作用
を強く有しているために、略10重量%〜20重量%以
上から不燃化効果が得られる。
【0025】燃焼性の試験は、簡易の燃焼実験方法とし
て次のように行った。
【0026】まず、第1の方法として、容積75.6m
lの試験管、または容積325mlのメスシリンダを用
い、その開口部を下に設置して、容器中に所定の濃度の
混合ガスを充填して充分に拡散した後に、開口部を開封
直後にマッチによって着火した。燃焼の判定は、火炎が
下部の開口部から容器全体に、すなわち容器上部にまで
到達した時を燃焼濃度とした。この方法によって燃焼濃
度がない混合ガス組成を不燃性とした。なお、この方法
の検証として、単独の可燃性ガスの燃焼範囲を測定する
と、下限界で±0.1vol%、上限界で±0.4vo
l%の範囲で一致することを確認してから実験を行っ
た。
【0027】また、第2の方法として、同じ容器を開口
部を上に設置して、容器中に所定の濃度の混合ガスを充
填して充分に拡散した後に、開口部を開封直後にマッチ
によって着火した。燃焼の判定は、火炎が上部の開口部
から容器全体に、すなわち容器下部にまで到達した時を
燃焼濃度とした。この方法によって燃焼濃度がない混合
ガス組成を難燃性とした。
【0028】不燃性のトリフルオロイオドメタンと、可
燃性のプロパン(R290)、イソブタン(R600
a)、プロパン(R290)とイソブタン(R600
a)との混合ガスとを混合した場合には、どの可燃性ガ
スにおいてもトリフルオドイオドメタンの混合量を増や
して行くとトリフルオロイオドメタンの濃度が略2.5
vol%、すなわち略10重量%から難燃性となり、略
5vol%、すなわち略20重量%から不燃性となるこ
とがわかった。トリフルオロイオドメタンによって、こ
のような低い混合濃度から不燃化効果が得られるのは、
上述のように分子中のヨウ素やフッ素の燃焼に対する負
の触媒効果が働くためである。
【0029】次にトリフルオロイオドメタンと、プロパ
ン(R290)やイソブタン(R600a)のいづれか
または両方を含む混合冷媒の蒸気圧がほぼR134aと
同等となるように特定された組成範囲の実施例につい
て、蒸気圧の図を用いて説明する。図1は、プロパン
(C3H8、R290、沸点−42.1℃)、トリフルオロ
イオドメタン(CF3I、沸点−22.7℃)、イソブタン
(i-C4H8、R600a、沸点−11.7℃)の三種の混
合物によって構成される混合冷媒の、一定温度・一定圧
力における平衡状態を三角座標を用いて示したものであ
る。本三角座標においては、三角形の各頂点に、上側頂
点を基点として反時計回りに沸点の低い順に単一物質を
配置しており、座標平面上のある点における各成分の組
成比(重量比)は、点と三角形の各辺との距離の比で表
される。またこのとき、点と三角形の辺との距離は、辺
に相対する側にある三角座標の頂点に記された物質の組
成比に対応する。
【0030】図1において、1L、1Vは、温度−40
℃・圧力0.0512MPaにおける混合冷媒の気液平
衡線であり、この温度・圧力はR134aの温度−40
℃における飽和状態に相当する。上側の気液平衡線(R
134a −40℃相当)1Vは飽和気相線、下側の気
液平衡線(R134a −40℃相当)1Lは飽和液相
線を表わし、この両線で挟まれた範囲においては気液平
衡状態となる。また2は、温度40℃・圧力1.017
MPaにおける混合物の飽和液相線2Lと飽和気相線2
Vからなる気液平衡線であり、この温度・圧力もR13
4aの温度40℃における飽和状態に相当する。
【0031】図1中の点は、(表1)に示す混合冷媒の
組成ペアA〜Eにおける気相組成(添字V)と液相組成
(添字L)に対応する。
【0032】
【表1】
【0033】点AL〜点DLは気液平衡線(R134a
−40℃相当)1の飽和液相線1L上、点AV〜点DV
気液平衡線(R134a −40℃相当)1の飽和気相
線1V上、点ELは気液平衡線(R134a 40℃相
当)2の飽和液相線2L上、点EVは気液平衡線(R1
34a 40℃相当)2の飽和気相線2V上にあり、点
Vと点ELは気液平衡線(R134a −40℃相当)
1の飽和気相線1V上でかつ気液平衡線(R134a
40℃相当)2の飽和液相線2L上で一致している。従
って、(表1)の液相組成または気相組成で示された組
成物は、−40℃または40℃におけるR134aの飽
和蒸気圧の条件下で飽和状態を実現する。 飽和気相線
V上の組成物は、R134aと同じ温度では、R134
aより高い圧力で気化し、R134aと同じ圧力で液化
する。飽和液相線L上の組成物は、R134aと同じ温
度では、R134aと同じ圧力で気化し、R134aよ
り低い圧力で液化する。これら2つの線の間のエリアに
ある組成物は、R134aと同じ温度では、R134a
より高い圧力で気化し、R134aより低い圧力で液化
する。すなわち40℃の気液平衡線2の間のエリアにあ
る組成物は、40℃においてはR134aより低い圧力
で気相から液相に変化し、R134aと同じ圧力では4
0℃より高い気相が凝縮して、40℃より低い液相に変
化する。また−40℃の気液平衡線1の間のエリアにあ
る組成物は、−40℃においてはR134aより高い圧
力で液相から気相に変化し、R134aと同じ圧力では
−40℃より低い液相が蒸発して、−40℃より高い気
相に変化する。すなわち、気液平行線1の飽和液相線1
Lと気液平衡線2の飽和気相線2Vの間にある組成物
は、温度−40℃〜40℃において、R134aとほと
んど同じ蒸発圧力と凝縮圧力をもつため、冷凍冷蔵庫、
冷凍機等の冷凍サイクル装置に好適である。
【0034】図からわかるように、R290、トリフル
オロイオドメタン及びR600aがそれぞれ略5〜略7
0重量%、0〜略95重量%、0〜略75重量%となる
ような組成範囲は、略−40〜略40℃の利用温度にお
いてR134aとほぼ同等の蒸気圧を有するため望まし
い。
【0035】さらに、R290、トリフルオロイオドメ
タン、R600aの3成分からなる混合冷媒は、冷媒が
たとえ装置から漏洩したとしても、可燃性のあるR29
0とR600aの合計組成に変化のないことが、(表
1)からわかる。これはトリフルオロイオドメタンが、
低沸点のR290と高沸点のR600aの中間の沸点を
もつためである。10重量%以上のトリフルオロイオド
メタンを含む混合物は、可燃成分の組成が90重量%以
下に抑えられ難燃性である。従って、R290、トリフ
ルオロイオドメタン及びR600aがそれぞれ略5〜略
70重量%、略10〜略95重量%、0〜略75重量%
となるような組成範囲は、R290やR600aの可燃
性をトリフルオロメタンの不燃性で解消するため望まし
い。
【0036】ここで、50重量%/50重量%のR29
0/R600a混合物にトリフルオロイオドメタンを混
合させる場合には、図1の破線上で示される。この場合
にはR290/R600a混合物及びトリフルオロイオ
ドメタンがそれぞれ略5〜100重量%、0〜略95重
量%となるような組成範囲、すなわち、R290、R6
00a及びトリフルオロイオドメタンがそれぞれ略2.
5〜略50重量%、略2.5〜略50重量%、0〜略9
5重量%となるような組成範囲は、略−40〜略40℃
の利用温度においてR134aとほぼ同等の蒸気圧を有
するため望ましい。さらに、R290、R600a及び
トリフルオロイオドメタンがそれぞれ略2.5〜略50
重量%、略2.5〜略50重量%、略10〜略95重量
%となるような組成範囲は、R290やR600aの可
燃性をトリフルオロメタンの不燃性で解消するため望ま
しい。
【0037】(表2)は、50重量%/50重量%のR
290/R600a混合物とトリフルオロイオドメタン
からなる3成分系の理想的な冷凍性能である。条件は、
凝縮平均温度が40℃、蒸発平均温度が−40℃、凝縮
器出口過冷却度が0deg、蒸発器出口過熱度が70d
egの場合であり、冷凍能力には蒸発器出口過熱域の潜
熱は含めていない。
【0038】
【表2】
【0039】(表2)からわかるように、R134aと
同等の蒸気圧とするための組成範囲であるR290/R
600a(50重量%/50重量%)が略5〜100重
量%と、トリフルオロイオドメタンが0〜略95重量%
からなる3成分系、すなわちR290が略2.5〜略5
0重量%、R600aが略2.5〜略50重量%、トリ
フルオロイオドメタンが0〜略95重量%からなる3成
分系は、ほとんどR134aと同等の特性を示す。例え
ば、R290が25重量%、R600aが25重量%、
トリフルオロイオドメタンが50重量%からなる3成分
系は、吐出温度がトリフルオロイオドメタンの単一冷媒
に比べかなり低く抑えられ、冷凍能力と成績係数の両方
がほとんどR134aと同じ特性を示す。低沸点のR2
90や高沸点のR600aがたとえ装置から漏洩したと
しても、そのときの可燃成分の組成は略50重量%であ
り、R290やR600aの可燃性をトリフルオロメタ
ンの不燃性で解消することができる。また凝縮過程と蒸
発過程における温度勾配は10deg以下であり、近共
沸混合物となる。この温度勾配を逆に利用して、熱源流
体との温度差を近接させたロレンツサイクルを構成する
ことにより、(表2)よりも高い成績係数を期待でき
る。
【0040】またトリフルオロイオドメタンとプロパン
(R290)のみから成る二種の混合冷媒の場合には、
R134aと同等の蒸気圧とするための組成範囲は、図
1の三角座標のトリフルオロイオドメタンとR290を
結ぶ辺上の範囲が好適となる。この場合にはトリフルオ
ロイオドメタン及びR290がそれぞれ略85〜略95
重量%、略5〜略15重量%となるような組成範囲が望
ましい。さらにR134aに比べて蒸気圧の上昇を許容
すれば、トリフルオロイオドメタン及びR290がそれ
ぞれ略30〜略95重量%、略5〜略70重量%となる
ような組成範囲が望ましい。低沸点のR290がたとえ
装置から漏洩したとしても、そのときのR290の組成
は70重量%以上であっても燃焼範囲に入ることはな
く、R290の可燃性をトリフルオロメタンの不燃性で
解消することができる。従って、トリフルオロイオドメ
タンとプロパン(R290)のみからなる2成分系も、
R134aの代替物として有用なものである。
【0041】また蒸気圧の上昇するトリフルオロイオド
メタン及びR290がそれぞれ略30〜略85重量%、
略15〜略70重量%となるような組成範囲は、エアコ
ン、冷凍機等において幅広く用いられているクロロジフ
ルオロメタン(CHClF2、R22、沸点−40.8℃)の
代替物としても有用なものである。
【0042】(表3)は、トリフルオロイオドメタンと
プロパン(R290)のみからなる2成分系の理想的な
冷凍性能である。条件は、凝縮平均温度が40℃、蒸発
平均温度が−40℃、凝縮器出口過冷却度が0deg、
蒸発器出口過熱度が70degの場合であり、冷凍能力
には蒸発器出口過熱域の潜熱は含めていない。
【0043】
【表3】
【0044】(表3)からわかるように、トリフルオロ
イオドメタンとプロパン(R290)のみからなる2成
分系は、プロパンを増やすにつれて冷凍能力は増大し、
トリフルオロイオドメタン及びR290がそれぞれ略3
0〜略95重量%、略5〜略70重量%となるような組
成範囲はほとんどR134aと同等以上の成績係数を示
す。特に、トリフルオロイオドメタン及びR290がそ
れぞれ略85〜略95重量%、略5〜略15重量%とな
るような組成範囲は、吐出温度が上昇するものもR13
4aとほとんど同一の蒸気圧であり、トリフルオロイオ
ドメタン及びR290がそれぞれ略30〜略85重量
%、略15〜略70重量%となるような組成範囲は、蒸
気圧が上昇するものの吐出温度がトリフルオロイオドメ
タンの単一冷媒に比べかなり低く抑えられる。低沸点の
R290がたとえ装置から漏洩したとしても、そのとき
のR290の組成は燃焼範囲に入ることはなく、R29
0の可燃性をトリフルオロメタンの不燃性で解消するこ
とができる。また凝縮過程と蒸発過程における温度勾配
は約2deg以下であり、近共沸混合物としてほとんど
単一冷媒と同様な取扱いができる。
【0045】さらにトリフルオロイオドメタンとイソブ
タン(R600a)のみから成る二種の混合冷媒の場合
には、共にR134aより沸点が高いため、図1の三角
座標のトリフルオロイオドメタンとR600aを結ぶ辺
上にはR134aと同等の蒸気圧となる範囲は現れず、
R134aよりも低い蒸気圧を有するが、トリフルオロ
イオドメタンの組成範囲を特定することによって、R6
00aの可燃性をトリフルオロメタンの不燃性で緩和す
ることができる。従って、トリフルオロイオドメタンと
イソブタン(R600a)のみからなる2成分系も、R
134aの代替物として有用なものである。
【0046】(表4)は、トリフルオロイオドメタンと
イソブタン(R600a)のみからなる2成分系の理想
的な冷凍性能である。条件は、凝縮平均温度が40℃、
蒸発平均温度が−40℃、凝縮器出口過冷却度が0de
g、蒸発器出口過熱度が70degの場合であり、冷凍
能力には蒸発器出口過熱域の潜熱は含めていない。
【0047】
【表4】
【0048】(表4)からわかるように、トリフルオロ
イオドメタンとイソブタン(R600a)のみからなる
2成分系は、イソブタンを増やすにつれて冷凍能力は劣
るものの、ほとんどR134aと同等以上の成績係数を
示す。特に、トリフルオロイオドメタン及びR600a
がそれぞれ略25〜略95重量%、略5〜略75重量%
となるような組成範囲は、吐出温度がトリフルオロイオ
ドメタンの単一冷媒に比べかなり低く抑えられ、イソブ
タンの単一冷媒に比べれば冷凍能力が向上する。高沸点
のR600aがたとえ装置から漏洩したとしても、その
ときのR600aの組成は75重量%以下であり、R6
00aの可燃性をトリフルオロメタンの不燃性で解消す
ることができる。また凝縮過程と蒸発過程における温度
勾配は約1deg以下であり、近共沸混合物としてほと
んど単一冷媒と同様な取扱いができる。
【0049】さらに上述の混合冷媒は、ラジカル連鎖禁
止剤を加えて安定化されている。すなわち、トリフルオ
ロイオドメタンは、酸素などの活性分子の混入によっ
て、ヨウ素が外れて分解する可能性があるが、その際に
生成するトリフルオロメタンのラジカルとヨウ素ラジカ
ルまたはイオンによる連鎖的な分解反応を停止すること
によって、安定に長期間使用することができる。具体的
には、ヒンダードフェノール構造、アリールアミン構
造、ヒンダードピペリジン構造、チオエーテル構造、ホ
スファイト構造の化合物が単独、あるいは組み合わせて
使用できる。例えば、ヒンダードフェノール構造のもの
としては、2、6−ジーターシャルブチル−4−メチル
フェノール、2、4、6−トリターシャルブチルフェノ
ール、スチレン化フェノールやその構造を有する誘導体
などのアルキルフェノール、2、2’−メチレンビス
(4−メチル−6−ターシャルブチルフェノール)、
4、4’−イソプロピリデン−ビスフェノール、4、
4’−ブチリデン−ビス(6−ターシャルブチル−3メ
チル)フェノール、1、1−ビス−(4−オキシフェニ
ル)シクロヘキサンやその構造を有する誘導体などのモ
ノアルキレンジアルキルフェノール、2、6−ビス
(2’−ヒドロキシ−3’−ターシャルブチル−5’−
メチルベンジル)−4−メチルフェノールやその誘導体
などのジアルキレントリアルキルフェノール、2、2’
−チオビス−(4−メチル−6−ターシャルブチルフェ
ノール)、4、4’−チオビス−(3−メチル−6−タ
イシャルブチルフェノール)やその構造を有する誘導体
などのビスフェノールモノサルファイドなどが代表的な
ものとしてあげられる。アリールアミン構造としては、
フェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチ
ルアミン、N、N’−ジフェニル−p−フェニレンジア
ミン、N、N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジ
アミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フ
ェニレンジアミン、p−ヒドロキシ−ジフェニルアミ
ン、p−ヒドロキシフェニル−β−ナフチルアミン、
2、2、4−トリメチル−1、2−ジヒドロキノリンや
誘導体などがある。さらに、チオエーテルとしては、チ
オビス(β−ナフトール)、メルカプトベンゾチアゾー
ル、メルカプトベンゾイミダゾール、ドデシルメルカプ
タンなどや誘導体、ホスファイトとしては、トリフェニ
ルホスファイト、トリ2−エチルヘキシルホスファイ
ト、トリノニルフェニルホスファイトなどの有機亜燐酸
化合物などが用いられる。
【0050】これらの化合物以外にもラジカル連鎖禁止
剤の目的で用いられる化合物を利用できる。これらは、
単独あるいは複数を混ぜて使用することができ、分量と
しては用いる潤滑油に対して数重量%程度でよく、化合
物の選択によっては1重量%以下でも充分な効果が得ら
れる。選択の基準としてはエステル油以外の潤滑油に対
する相溶性、または溶解性の良いものであり、2、6−
ジ−ターシャルブチル−4−メチルフェノールなどのヒ
ンダードフェノール構造の化合物、またはこれら化合物
とトリフェニルホスファイトなどの有機亜燐酸化合物と
の組合せが適していた。
【0051】冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクル装置は、図2
に示すように、冷凍室3−1、冷蔵室3−2、パーシャ
ル室3−3、野菜室3−4等で構成される匡体3の裏面
に、圧縮機4を、また匡体3の外部または内部に、凝縮
器5、キャピラリーチューブ等の絞り装置6、蒸発器
7、吸入管8等を配管接続し、キャピラリーチューブ等
の絞り装置6は、吸入管8と熱交換部9を構成してい
る。この冷凍サイクル装置は、トリフルオロイオドメタ
ンと、プロパンおよびイソブタンのいづれかまたは両方
と、エステル油以外の潤滑油と、ラジカル連鎖禁止剤か
らなる混合作動流体が封入されており、トリフルオロイ
オドメタンと、プロパンおよびイソブタンのいづれかま
たは両方が冷媒として冷凍サイクル中を循環する際に、
蒸発器7において冷却作用を行い、匡体3の内部に設置
されたダンパ10により、冷凍室3−1、冷蔵室3−
2、パーシャル室3−3、野菜室3−4等が各設定温度
に維持されるように、冷気が循環される。10〜95重
量%のトリフルオロイオドメタンと、5〜70重量%の
プロパンおよび75重量%以下のイソブタンのいづれか
または両方を含む冷媒は、トリフルオロイオドメタンの
不燃性でプロパンやイソブタンの可燃性が抑えられる。
また主に圧縮機4中に滞留するエステル油以外の潤滑油
は、圧縮機4が高温になり、冷媒中に微少の水分が含ま
れていも、エステル油のように加水分解することがな
い。さらにラジカル連鎖禁止剤は、冷媒として循環する
トリフルオロイオドメタンとプロパンとイソブタンの
内、トリフルオロメタンの分解反応を停止することによ
って、安定に長期間使用することができる。10〜95
重量%のトリフルオロイオドメタンと、5〜70重量%
のプロパンおよび75重量%以下のイソブタンのいづれ
かまたは両方を含む冷媒の冷凍能力が劣る場合には、圧
縮機4の気筒容積を若干大きくしておくことによって冷
凍能力を同等とし、成績係数も同等またはそれ以上のた
め、R134aを用いた現行機器でも、凝縮器5や蒸発
器7を変更することなく使用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は次のような特徴を備える。 (1)成層圏オゾン層に及ぼす影響をほとんどなしとす
る冷媒の選択の幅を拡大することが可能である。 (2)かかる混合冷媒は、地球温暖化係数をほとんど無
視できるトリフルオロイオドメタンと、地球温暖化係数
のほとんどないプロパン(R290)やイソブタン(R
600a)から構成されるため、これらを混合した冷媒
も、地球温暖化に対する影響はほとんどない。 (3)トリフルオロイオドメタンは負触媒効果のある不
燃性物質であるため、プロパン(R290)やイソブタ
ン(R600a)との混合物の組成範囲をさらに難燃性
の範囲に限定することにより、エステル油以外の従来の
圧縮機用潤滑油と一緒に、通常の冷凍サイクル装置にそ
のまま使用可能である。 (4)トリフルオロイオドメタンとプロパン(R29
0)とイソブタン(R600a)からなる混合冷媒は、
組成範囲を特定することにより、冷蔵庫等の冷凍サイク
ル装置の利用温度である略−40〜略40℃において、
R134aと同程度の蒸気圧を有し、R134aと同等
の冷凍能力と成績係数を期待でき、R134aを用いた
現行機器でも使用可能である。 (5)トリフルオロイオドメタンとプロパン(R29
0)からなる混合冷媒は、組成範囲を特定することによ
り、冷蔵庫等の冷凍サイクル装置の利用温度である略−
40〜略40℃において、R134aよりも高い蒸気圧
を有するものの、冷凍能力と成績係数が同等以上のた
め、R134aを用いた現行機器でも使用可能である。 (6)トリフルオロイオドメタンとイソブタン(R60
0a)からなる混合冷媒は、組成範囲を特定することに
より、冷蔵庫等の冷凍サイクル装置の利用温度である略
−40〜略40℃において、R134aよりも低い蒸気
圧を有し、冷凍能力が劣るものの成績係数が同等のた
め、R134aを用いた現行機器でも使用可能である。 (7)かかる混合冷媒はほとんど近共沸の非共沸混合物
になると予想され、ロレンツサイクルを構成することに
より、R134aよりも高い成績係数を期待できる。 (8)ラジカル連鎖禁止剤を含むことによって、トリフ
ルオロイオドメタンを安定化させ、安定に長期間使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】R290、トリフルオロイオドメタン、R60
0aの三種の混合物によって構成される冷媒の、一定温
度・一定圧力における平衡状態の三角座標図
【図2】本発明にかかる混合作動流体を適用した冷凍サ
イクル装置の一実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 気液平衡線(−40℃、R134a相当圧力) 2 気液平衡線( 40℃、R134a相当圧力) V 飽和気相線 L 飽和気相線 3 匡体 4 圧縮機 5 凝縮器 6 絞り装置 7 蒸発器 8 吸入管 9 熱交換部 10 ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 文拓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】10〜95重量%のトリフルオロイオドメ
    タンと、5〜70重量%のプロパンおよび75重量%以
    下のイソブタンのいづれかまたは両方と、エステル油以
    外の潤滑油とを含むことを特徴とする混合作動流体。
  2. 【請求項2】10〜95重量%のトリフルオロイオドメ
    タンと、5〜70重量%のプロパンと、75重量%以下
    のイソブタンを含む3成分と、エステル油以外の潤滑油
    とを含むことを特徴とする請求項1記載の混合作動流
    体。
  3. 【請求項3】30〜95重量%のトリフルオロイオドメ
    タンと、5〜70重量%のプロパンを含む2成分と、エ
    ステル油以外の潤滑油とを含むことを特徴とする請求項
    1記載の混合作動流体。
  4. 【請求項4】25〜95重量%のトリフルオロイオドメ
    タンと、5〜75重量%のイソブタンを含む2成分と、
    エステル油以外の潤滑油とを含むことを特徴とする請求
    項1記載の混合作動流体。
  5. 【請求項5】ラジカル連鎖禁止剤を含有してなる請求項
    1記載の混合作動流体。
  6. 【請求項6】10〜95重量%のトリフルオロイオドメ
    タンと、5〜70重量%のプロパンおよび75重量%以
    下のイソブタンのいづれかまたは両方と、エステル油以
    外の潤滑油とを含む混合作動流体を使用することを特徴
    とする冷凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】混合作動流体は、ラジカル連鎖禁止剤を含
    有してなることを特徴とする請求項6記載の冷凍サイク
    ル装置。
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