JPH0956389A - アベルメクチンの精製法 - Google Patents

アベルメクチンの精製法

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JPH0956389A
JPH0956389A JP21612295A JP21612295A JPH0956389A JP H0956389 A JPH0956389 A JP H0956389A JP 21612295 A JP21612295 A JP 21612295A JP 21612295 A JP21612295 A JP 21612295A JP H0956389 A JPH0956389 A JP H0956389A
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avermectin
water
extract
solution
solvent
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JP21612295A
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Hideki Murata
英城 村田
Takashi Hirao
隆 平尾
Itaru Kinoshita
格 木下
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロマトグラフィーを用いない簡便・安価か
つ精製効率が高いアベルメクチンの精製法の提供。 【解決手段】 アベルメクチンの発酵培養液中の不溶物
を水と混ざり合う溶媒の含水溶液と接触させてアベルメ
クチンを抽出した後、抽出液を濃縮するかまたは抽出液
に水を添加してアベルメクチンを選択的に沈澱化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アベルメクチンの
発酵培養液から、工業的に煩雑なクロマトグラフィーを
用いずに簡便に高純度のアベルメクチンを精製する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アベルメクチンは、寄生虫薬イベルメク
チン等のアベルメクチン誘導体を合成する際の合成原料
として、またそれ自体家畜動物用の寄生虫薬として広く
使用されている。アベルメクチンを得る際、アベルメク
チンの発酵培養液中には、抗寄生虫活性が高いアベルメ
クチンB1a以外にも類縁体および他の不純物が多く含ま
れている。一般的なアベルメクチンの精製方法として
は、アベルメクチンの発酵培養液、または発酵培養液を
濾過して得られる菌体ケーキに有機溶媒を添加してアベ
ルメクチンを抽出した後、シリカゲル、酸化アルミナ、
デキストランゲル等の担体を用いたクロマトグラフィー
に付してアベルメクチンを含む画分を濃縮乾固する方法
が知られている。また、濃縮乾固して得られる残渣にメ
タノール−エチレングリコール混合溶媒を加え、メタノ
ールを濃縮留去し、冷却後結晶を得る方法も知られてい
る(特公平2−17558)。
【0003】しかしながら、これらのクロマトグラフィ
ーを用いる方法では、担体への負荷量が低いため多量の
クロマト単体および有機溶媒を使用しなければならず、
生産性も低く、得られたアベルメクチン精製品は高価な
ものとなり、工業的には必ずしも満足のいく精製法では
ない。また、アベルメクチンの発酵培養液に水と混ざり
合う溶媒を添加してアベルメクチンを抽出した後、抽出
液に水を添加し、析出した沈殿物を取得するアベルメク
チンの精製方法が知られている(WO95/0341
9)。しかしながら、この方法では、沈殿物はオイル
状、ペースト状または蝋状で得られる。結晶性をよくす
るためには水と混ざり合う溶媒と共に電解質、界面活性
剤等の添加を必要とするとの記載もあるが、実施例では
これらを添加しても沈殿物はオイル状、ペースト状また
は蝋状でしか得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的に煩雑なクロマトグラフィーを用いない簡便・安価か
つ精製効率が高いアベルメクチンの精製法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アベルメクチ
ンの発酵培養液中の不溶物を水と混ざり合う溶媒の含水
溶液と接触させてアベルメクチンを抽出した後、抽出液
を濃縮するかまたは抽出液に水を添加することにより、
アベルメクチンを固体として沈殿させることを特徴とす
るアベルメクチンの精製法に関する。また、アベルメク
チンの発酵培養液を水と混ざり合わない有機溶媒と接触
させてアベルメクチンを抽出し、該有機溶媒を留去し、
残渣に水と混ざり合う溶媒の含水溶液を添加してアベル
メクチンを溶解した後、濾過し、濾液を濃縮するかまた
は濾液に水を添加することにより、アベルメクチンを固
体として沈殿させることを特徴とするアベルメクチンの
精製法に関する。これらの場合において、アベルメクチ
ンの発酵培養液中のアベルメクチンB1a濃度によって
は、アベルメクチンB1aを選択的に固体として沈殿させ
ることができる。さらに、上記で得られたアベルメクチ
ンB1aを水と混ざり合う溶媒に溶解し、必要により濾過
した後、溶液に水を添加するかまたは該溶液を濃縮する
ことにより、アベルメクチンB1aを選択的に結晶化させ
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるアベルメクチンの
発酵培養液は、アベルメクチン生産能を有する微生物を
栄養培地で培養した培養液である。アベルメクチン生産
能を有する微生物としては、ストレプトミセス・アベル
ミチルス(Streptomyces avermitilis )K2038 (FERM
BP-2775; 特開平3−254678)等があげられる。
栄養培地は、アベルメクチン生産能を有する微生物を培
養するのに通常用いられる培地であればいずれでもよ
く、例えば、特公平2−17558に記載されている培
地でもよい。培養は、振盪培養、通気攪拌培養等の好気
的条件下で行う。培養温度は、20〜40℃で、pH
は、6.0〜8.0、好ましくは7.0〜7.5に調整
して行う。発酵培養液中のアベルメクチン濃度として
は、通常0.4g/l以上が好ましく、0.5g/l以
上が特に好ましい。また、アベルメクチンB1aを選択的
に沈殿させる場合には、発酵培養液中のアベルメクチン
B1a濃度は、0.2g/l以上であることが好ましく、
総アベルメクチン中のアベルメクチンB1a量は30%以
上であることが好ましい。なかでも、発酵培養液中のア
ベルメクチンB1a濃度は、0.3g/l以上であること
が特に好ましく、総アベルメクチン中のアベルメクチン
B1a量は35%以上であることが特に好ましい。
【0007】アベルメクチンの発酵培養液中の不溶物と
しては、上記製造法で得られるアベルメクチンの発酵培
養液を遠心分離して得られる沈殿物、アベルメクチンの
発酵培養液を濾過して得られる残渣等があげられる。水
と混ざり合う溶媒としては、水より沸点の低いメタノー
ル、アセトン、エタノール等があげられる。水と混ざり
合う溶媒の含水溶液としては、水分含量15〜50%の
含水メタノール、水分含量20〜60%の含水アセト
ン、水分含量20〜60%の含水エタノール等が好まし
く用いられる。水分含量15%未満の含水メタノール、
水分含量20%未満の含水アセトン、水分含量20%未
満の含水エタノール等を使用した場合は、水の添加ある
いは溶液の濃縮の際にアベルメクチンがコロイド状に液
中に分散して、固液分離が不可能となる。一方、水分含
量50%をこえる含水メタノール、水分含量60%をこ
える含水アセトン、水分含量60%をこえる含水エタノ
ール等を使用した場合は、発酵培養液中の不溶物からア
ベルメクチンを十分に抽出できない等の問題がある。ア
ベルメクチンの発酵培養液中の不溶物を水と混ざり合う
溶媒の含水溶液と接触させてアベルメクチンを抽出する
際には、不溶物に対して3〜6倍量の含水溶液を加え、
20〜40℃で15分〜2時間かけて抽出を行うのが好
ましい。抽出液を濃縮するかまたは抽出液に水を添加す
る際には、例えば含水メタノールを用いた場合には含水
率が50%以上になるまで、含水エタノールを用いた場
合には含水率が60%以上になるまで、含水アセトンを
用いた場合には含水率が60%以上になるまで濃縮する
かまたは水の添加を行うのが好ましい。なお、アベルメ
クチンの発酵培養液から直接水と混ざり合う溶媒または
その含水溶液でアベルメクチンを抽出した場合は、水の
添加または溶液の濃縮の際にアベルメクチンがコロイド
状に液中に分散して、固液分離が不可能となる。
【0008】水と混ざり合わない有機溶媒としては、酢
酸エチル、クロロホルム、メチルイソブチルケトン等が
あげられる。アベルメクチンの発酵培養液を水と混ざり
合わない有機溶媒と接触させてアベルメクチンを抽出す
る際には、発酵培養液に対して0.3〜1.0倍容量の
有機溶媒を加え、20〜40℃で15分〜2時間かけて
抽出を行うのが好ましい。抽出後有機溶媒を留去し残渣
に水と混ざり合う溶媒の含水溶液を加えてアベルメクチ
ンを溶解させる際には、アベルメクチン濃度が1〜3g
/lとなるように含水溶液を加えるのが好ましい。溶解
液を濾過後濾液を濃縮するかまたは濾液に水を添加する
際には、例えば含水メタノールを用いた場合には含水率
が50%以上になるまで、含水エタノールを用いた場合
には含水率が60%以上になるまで、含水アセトンを用
いた場合には含水率が60%以上になるまで濃縮するか
または水の添加を行うのが好ましい。なお、水分含量1
5%未満の含水メタノール、水分含量20%未満の含水
アセトン、水分含量20%未満の含水エタノール等を使
用した場合は、水の添加または濾液の濃縮の際にアベル
メクチンがコロイド状に液中に分散して、固液分離が不
可能となる。一方、水分含量50%をこえる含水メタノ
ール、水分含量60%をこえる含水アセトン、水分含量
60%をこえる含水エタノール等を使用した場合は、水
と混ざり合わない溶媒を留去した後の残留物中のアベル
メクチンを十分に抽出できない等の問題がある。
【0009】結晶化に付すアベルメクチンB1aとして
は、アベルメクチンB1aを含有する溶液から例えば何ら
かの溶媒を添加して沈殿させたそのままのもの、アベル
メクチンB1aを含有する溶液を濃縮したもの、あるいは
これらを乾燥させたもののいずれも用いられる。結晶化
に付すアベルメクチンB1aに水と混ざり合う溶媒を加え
てアベルメクチンB1aを溶解させる際には、アベルメク
チンB1a濃度が1〜10g/lとなるように水と混ざり
合う溶媒を加えるのが好ましい。なかでも、アベルメク
チンB1aを含有する溶液から何らかの溶媒を添加して沈
殿させたそのままのもの、またはアベルメクチンB1aを
含有する溶液を濃縮したものを用いた場合には1〜5g
/lとなるように、乾燥させたものを用いた場合には4
〜10g/lとなるように水と混ざり合う溶媒を加える
のが特に好ましい。また、溶解液を濾過後濾液を濃縮す
るかまたは濾液に水を添加する際には、例えば含水メタ
ノールを用いた場合には含水率が50%以上になるま
で、含水エタノールを用いた場合には含水率が60%以
上になるまで、含水アセトンを用いた場合には含水率が
60%以上になるまで濃縮するかまたは水の添加を行う
のが好ましい。なお、乾燥させたものの溶解液を濃縮す
る際には、アベルメクチンB1a濃度が50〜150g/
lとなるように濃縮するのが好ましい。
【0010】得られた沈澱物あるいは結晶の単離は、濾
過、遠心分離等により行うことができる。以下に、実施
例によって本発明の態様を具体的に説明する。
【0011】
【実施例】胞子形成平板培地および生産培地としては、
下記の組成のものを用いた。胞子形成平板培地 麦芽エキス(Difco ) 10g 酵母エキス(Difco ) 4g 可溶性澱粉(Difco ) 4g 寒天 20g 蒸留水 1L 2N水酸化カリウム水溶液でpH7.2 とした後、121 ℃で15
分間オートクレーブにかけた。滅菌終了後、塩化マグネ
シウムおよび硝酸カリウムを、それぞれ10mM、8mM とな
るように加えた。生産培地 グルコース 45g ペプトン化牛乳 24g 酵母自己消化物 2.5ml ポリプロピレングリコール(平均分子量2000) 20g 蒸留水 1L 2N水酸化カリウム水溶液でpH7.2 とした後、121 ℃で15
分間オートクレーブにかけた。
【0012】また、それぞれの精製段階における総アベ
ルメクチン量およびアベルメクチンB1a量の分析は、純
品を標準品として、以下の条件の高速液体クロマトグラ
フィーで行った。 ガードカラム;Inertsil ODS-2〔GLサイエンス
(株)〕(5μm,4×10mm) 分離カラム;Inertsil ODS-2〔GLサイエンス(株)〕
(5μm,4×250mm) カラム温度;55℃ 移動相;アセトニトリル:メタノール:水=5:3:2 流速;0.6ml/分 検出;UV 243nm 試料注入量;0.2g/lで10μl
【0013】実施例1 胞子形成平板培地で28℃で7日間培養したストレプトミ
セス・アベルミチルス(Streptomyces avermitilis
K2038 (FERM BP-2775)株の胞子を生産培地30mlを含む30
0ml フラスコ20本に移植し、28℃で210rpm、振幅2.5cm
の条件下で168時間培養した。上記で得られたアベルメ
クチンの発酵培養液500ml を濾過し、菌体と共に不溶化
しているアベルメクチン混合物を水で洗浄した。得られ
た固形物に水を20%含有するメタノール1000mlを加えて
60分間混合した後、濾過を行い、抽出液を得た。この抽
出液に水500ml を添加し、粗アベルメクチンB1aを固体
の沈澱物として得た。得られた粗アベルメクチンB1aに
メタノール200ml を加えて溶解した後、不溶物を濾過
し、得られた濾液に水150ml を添加し、アベルメクチン
B1aの結晶を得た。この結晶を分離乾燥し、アベルメク
チンB1a 112mgを得た。それぞれの段階におけるアベル
メクチンB1a純度を第1表に示す。
【0014】
【表1】
【0015】比較例1 胞子形成平板培地で28℃で7日間培養したストレプトミ
セス・アベルミチルス(Streptomyces avermitilis
K2038 (FERM BP-2775)株の胞子を生産培地30mlを含む30
0ml フラスコ20本に移植し、28℃で210rpm、振幅2.5cm
の条件下で168時間培養した。上記で得られたアベルメ
クチンの発酵培養液500ml を濾過し、菌体と共に不溶化
しているアベルメクチン混合物を水で洗浄した。得られ
た固形物にメタノール1000mlを加えて60分間混合した
後、濾過を行い、抽出液を得た。この抽出液に水300ml
を添加したところ、アベルメクチンはコロイドを形成
し、固液分離が不可能であった。さらに水を添加しても
アベルメクチンの変化は認められなかった。
【0016】実施例2 胞子形成平板培地で28℃で7日間培養したストレプトミ
セス・アベルミチルス(Streptomyces avermitilis
K2038 (FERM BP-2775)株の胞子を生産培地300ml を含む
2Lフラスコ28本に移植し、28℃で210rpm、振幅2.5cm の
条件下で192 時間培養した。上記で得られたアベルメク
チンの発酵培養液8000mlを濾過し、菌体と共に不溶化し
ているアベルメクチン混合物を水で洗浄した。得られた
固形物に水を40%含有するメタノール20000ml を加えて
60分間混合した後、濾過を行い、抽出液を得た。この抽
出液に水3000mlを添加し、粗アベルメクチンB1aを固体
の沈澱物として得た。得られた沈澱物を30℃で真空乾燥
し、水分を除去した。この乾燥物にメタノール500ml を
加えて溶解した後、20mlに濃縮し、アベルメクチンB1a
の結晶を得た。この結晶を分離乾燥し、アベルメクチン
B1a 1.85gを得た。それぞれの段階におけるアベルメク
チンB1a純度を第2表に示す。
【0017】
【表2】
【0018】実施例3 胞子形成平板培地で28℃で7日間培養したストレプトミ
セス・アベルミチルス(Streptomyces avermitilis
K2038 (FERM BP-2775)株の胞子を生産培地30mlを含む30
0ml フラスコ20本に移植し、28℃で210rpm、振幅2.5cm
の条件下で168時間培養した。上記で得られたアベルメ
クチンの発酵培養液500ml にメチルイソブチルケトン20
0ml を加えて30分間混合した後、60分間静置した。上層
のアベルメクチンを含むメチルイソブチルケトン溶液を
分取し、濃縮乾固した。これに水を30%含有するメタノ
ール200ml を加えて乾燥物を攪拌溶解した後、濾過を行
い、溶液を得た。この溶液に水80mlを添加し、粗アベル
メクチンB1aを固体の沈澱物として得た。得られた粗ア
ベルメクチンB1aにメタノール200ml を加えて溶解した
後、不溶物を濾過し、得られた濾液に水150ml を添加
し、アベルメクチンB1aの結晶を得た。この結晶を分離
乾燥し、アベルメクチンB1a 112mgを得た。それぞれの
段階におけるアベルメクチンB1a純度を第3表に示す。
【0019】
【表3】
【0020】比較例2 胞子形成平板培地で28℃で7日間培養したストレプトミ
セス・アベルミチルス(Streptomyces avermitilis
K2038 (FERM BP-2775)株の胞子を生産培地30mlを含む30
0ml フラスコ20本に移植し、28℃で210rpm、振幅2.5cm
の条件下で168時間培養した。上記で得られたアベルメ
クチンの発酵培養液500ml にメチルイソブチルケトン20
0ml を加えて30分間混合した後、60分間静置した。上層
のアベルメクチンを含むメチルイソブチルケトン溶液を
分取し、濃縮乾固した。これにメタノール200ml を加え
て乾燥物を攪拌溶解した後、濾過を行い、溶液を得た。
この溶液に水200ml を添加したところ、アベルメクチン
はコロイドを形成し、固液分離が不可能であった。さら
に水を添加してもアベルメクチンの変化は認められなか
った。
【0021】
【発明の効果】本発明により、クロマトグラフィーを用
いない簡便・安価かつ精製効率が高いアベルメクチンの
精製法が提供される。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アベルメクチンの発酵培養液中の不溶物を
    水と混ざり合う溶媒の含水溶液と接触させてアベルメク
    チンを抽出した後、抽出液を濃縮するかまたは抽出液に
    水を添加してアベルメクチンを沈澱させることを特徴と
    するアベルメクチンの精製法。
  2. 【請求項2】アベルメクチンの発酵培養液を水と混ざり
    合わない有機溶媒と接触させてアベルメクチンを抽出
    し、該有機溶媒を留去し、残渣に水と混ざり合う溶媒の
    含水溶液を添加してアベルメクチンを溶解した後、濾過
    し、濾液を濃縮するかまたは濾液に水を添加してアベル
    メクチンを沈澱させることを特徴とするアベルメクチン
    の精製法。
  3. 【請求項3】水と混ざり合う溶媒の含水溶液が水分含量
    15〜50%の含水メタノール、水分含量20〜60%
    の含水アセトンまたは水分含量20〜60%の含水エタ
    ノールである請求項1または2記載のアベルメクチンの
    精製法。
  4. 【請求項4】水と混ざり合わない有機溶媒が酢酸エチ
    ル、クロロホルムまたはメチルイソブチルケトンである
    請求項2記載のアベルメクチンの精製法。
  5. 【請求項5】アベルメクチンの発酵培養液中の不溶物を
    水と混ざり合う溶媒の含水溶液と接触させてアベルメク
    チンを抽出した後、抽出液を濃縮するかまたは抽出液に
    水を添加してアベルメクチンB1aを選択的に沈澱させる
    ことを特徴とするアベルメクチンの精製法。
  6. 【請求項6】アベルメクチンの発酵培養液を水と混ざり
    合わない有機溶媒と接触させてアベルメクチンを抽出
    し、該有機溶媒を留去し、残渣に水と混ざり合う溶媒の
    含水溶液を添加してアベルメクチンを溶解した後、濾過
    し、濾液を濃縮するかまたは濾液に水を添加してアベル
    メクチンB1aを選択的に沈澱させることを特徴とするア
    ベルメクチンの精製法。
  7. 【請求項7】水と混ざり合う溶媒の含水溶液が水分含量
    15〜50%の含水メタノール、水分含量20〜60%
    の含水アセトンまたは水分含量20〜60%の含水エタ
    ノールである請求項5または6記載のアベルメクチンの
    精製法。
  8. 【請求項8】水と混ざり合わない有機溶媒が酢酸エチ
    ル、クロロホルムまたはメチルイソブチルケトンである
    請求項6記載のアベルメクチンの精製法。
  9. 【請求項9】請求項5、6、7または8で得られるアベ
    ルメクチンB1aを水と混ざり合う溶媒に溶解し、必要に
    より濾過した後、水を添加してアベルメクチンB1aを結
    晶化させることを特徴とするアベルメクチンB1aの結晶
    化法。
  10. 【請求項10】請求項5、6、7または8で得られるア
    ベルメクチンB1aを水と混ざり合う溶8媒に溶解し、必
    要により濾過した後、該溶液を濃縮してアベルメクチン
    B1aを結晶化させることを特徴とするアベルメクチンB
    1aの結晶化法。
JP21612295A 1995-08-24 1995-08-24 アベルメクチンの精製法 Withdrawn JPH0956389A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102993252A (zh) * 2012-12-31 2013-03-27 齐鲁制药(内蒙古)有限公司 一种阿维菌素提取方法及装置
EP2886640A1 (en) 2013-12-18 2015-06-24 Riga Technical University Process for isolation of milbemycins A3 and A4

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