JPH0955606A - 無線装置用フィルタ装置並びに無線装置用フィルタ装置の誘電体配置用治具並びに治具を用いた無線装置用フィルタ装置の誘電体配置方法 - Google Patents

無線装置用フィルタ装置並びに無線装置用フィルタ装置の誘電体配置用治具並びに治具を用いた無線装置用フィルタ装置の誘電体配置方法

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JPH0955606A
JPH0955606A JP7206255A JP20625595A JPH0955606A JP H0955606 A JPH0955606 A JP H0955606A JP 7206255 A JP7206255 A JP 7206255A JP 20625595 A JP20625595 A JP 20625595A JP H0955606 A JPH0955606 A JP H0955606A
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JP
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housing
filter
dielectric
wireless device
jig
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JP7206255A
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English (en)
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Ichiro Abeno
一郎 阿部野
Kenichi Kudo
憲一 工藤
Kiyokazu Sugai
清和 菅井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/213Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies

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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Waveguide Connection Structure (AREA)
  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、多重無線通信において、信号を分
波する際に用いる無線装置用フィルタ装置並びに無線装
置用フィルタ装置の誘電体配置用治具並びに治具を用い
た無線装置用フィルタ装置の誘電体配置方法に関し、サ
ーキュレータの数を削減して、無線装置の小型化及び低
コスト化を実現するとともに、通信の精度を向上するよ
うにする。 【解決手段】 無線装置用フィルタ装置10において、
異なった周波数特性を有する一対の誘電体フィルタ4−
1,4−2及び5−1,5−2及び6−1,6−2をそ
なえ、これらの誘電体フィルタ4−1,4−2及び5−
1,5−2及び6−1,6−2が共通のサーキュレータ
1〜3に接続されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図18〜図21) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図17) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重無線通信にお
いて、信号を分波する際に用いる無線装置用フィルタ装
置並びに無線装置用フィルタ装置の誘電体配置用治具並
びに治具を用いた無線装置用フィルタ装置の誘電体配置
方法に関する。
【0003】
【従来の技術】一般的に、多重無線通信を行なうための
多重無線装置100は、例えば図18に示すように、信
号を空間伝搬により送信するのに適した、高周波入力信
号としてのRF信号に変換し送信する高周波送信部11
0,高周波送信部110により送信されたRF信号を受
信し信号を復調する高周波受信部120,送受共用器1
29及びアンテナ130をそなえている。
【0004】ここで、高周波送信部110は、複数の送
信系(図18では第1送信系110A,第2送信系11
0Bのみを示す)から信号を送信するようになってお
り、第1送信系110Aは、変調部(MOD)111
A,アップコンバータ(U/C)117A,増幅器11
4Aをそなえており、第2送信系110Bは、変調部
(MOD)111B,アップコンバータ(U/C)11
7B,増幅器114Bをそなえている。
【0005】なお、アップコンバータ117Aは、ミキ
シング回路112Aと電圧制御発振器(VCO)113
Aとをそなえており、アップコンバータ117Bは、ミ
キシング回路112Bと電圧制御発振器(VCO)11
3Bとをそなえている。また、第1送信系110A,第
2送信系110Bは、フィルタバンク115を介して、
それぞれサーキュレータ(CIR)116A,116B
に接続している。
【0006】ここで、フィルタバンク115は、増幅器
114A,114Bから入力されたRF信号の不要波成
分を除去するものであり、サーキュレータ116A,1
16Bは、数個の端子(図18では2個又は3個の端
子)をもち、ある端子に入ったRF信号を特定の方向の
隣接する端子に伝送するものであり、信号の伝送の逆行
を防ぐものである。
【0007】また、高周波受信部120は、受信信号の
周波数特性に応じて、複数の受信系(図18では第1受
信系120A,第2受信系120Bのみを示す)のいず
れかが信号を受信するようになっており、第1受信系1
20Aは、復調部(DEM)121A,ダウンコンバー
タ(D/C)127A,低雑音増幅器(LNA)124
Aをそなえており、第2受信系120Bは、復調部(D
EM)121B,ダウンコンバータ(D/C)127
B,低雑音増幅器(LNA)124Bをそなえている。
【0008】なお、ダウンコンバータ127Aは、ミキ
シング回路(周波数変換回路)122Aと電圧制御発振
器(VCO)123Aとをそなえており、ダウンコンバ
ータ127Bは、ミキシング回路122Bと、電圧制御
発振器(VCO)123Bとをそなえている。また、第
1受信系120A,第2受信系120Bは、フィルタバ
ンク125を介して、それぞれサーキュレータ(CI
R)126A,126Bに接続している。
【0009】ここで、サーキュレータ126A,126
Bは、サーキュレータ116A,116Bと同様に、数
個の端子(図18では2個又は3個の端子)をもち、あ
る端子に入ったRF信号を特定の方向の隣接する端子に
伝送するものであり、アンテナ130及び送受共用器1
29を介して入力された、受信信号としてのRF信号
は、サーキュレータ126Aからサーキュレータ126
B方向へ伝送されるようになっている。
【0010】また、フィルタバンク125は、アンテナ
130及び送受共用器129を介して入力された、受信
信号としてのRF信号の不要波成分を除去するととも
に、信号の周波数特性に応じて受信信号を分波して、第
1受信系120A又は第2受信系120Bのいずれかに
伝送するものである。このような構成により、図18に
示す多重無線装置100では、信号を送信する際におい
ては、高周波送信部110,送受共用器129及びアン
テナ130を介してRF信号が送信される一方、このR
F信号は、受信側多重無線装置のアンテナ130及び送
受共用器129を介して受信される。受信されたRF信
号は、フィルタバンク125で信号の周波数特性に応じ
て分波され、第1受信系120A又は第2受信系120
Bに伝送される。
【0011】実際には、高周波受信部120では、図1
9に示すように、複数のサーキュレータ(CIR)13
2〜136と、複数の誘電体フィルタ137〜141を
そなえたフィルタバンク125からなる受信用の分波フ
ィルタ131をそなえている。なお、図20は図19に
示すサーキュレータ132,133及び誘電体フィルタ
137,138の部分を示したものである。
【0012】即ち、多重無線装置に用いられる分波フィ
ルタ131は、n分岐の場合はn個のサーキュレータと
n個の誘電体フィルタをそなえて構成されるのである。
なお、誘電体フィルタには、高周波信号の損失が小さい
フィルタであるTE01δモード誘電体フィルタを使用
している。図19に示す高周波受信部120では、アン
テナ130で受信された受信信号(RF信号)としての
マイクロ波信号(このマイクロ波信号は各種の周波数成
分f1 〜fn を有している)は、ポート0から分波フィ
ルタ131に入力される。
【0013】入力されたマイクロ波信号は、サーキュレ
ータ132を介して、周波数f1 の通過周波数帯域をも
つ誘電体フィルタ137に入力されると、周波数f1
マイクロ波信号はこの誘電体フィルタ137を通過して
ポート1へ出力される。一方、周波数f2 〜fn のマイ
クロ波信号は誘電体フィルタ137で反射され、サーキ
ュレータ132,133を介して、周波数f2 の通過周
波数帯域をもつ誘電体フィルタ138に入力される。
【0014】また、誘電体フィルタ138では、周波数
2 のマイクロ波信号のみがこの誘電体フィルタ138
を通過してポート2へ出力され、残りの周波数f3 〜f
n のマイクロ波信号は誘電体フィルタ138で反射さ
れ、サーキュレータ133,134を介して、周波数f
3 の通過周波数帯域をもつ誘電体フィルタ139に入力
される。
【0015】同様に、誘電体フィルタ139では、周波
数f3 のマイクロ波信号のみがこの誘電体フィルタ13
9を通過してポート3へ出力され、周波数f4 の通過周
波数帯域をもつ誘電体フィルタ140では、周波数f4
のマイクロ波信号のみがこの誘電体フィルタ140を通
過してポート4へ出力され、これを繰り返し、周波数f
n の通過周波数帯域をもつ誘電体フィルタ141では、
周波数fn のマイクロ波信号のみがこの誘電体フィルタ
141を通過してポートnへ出力されるのである。
【0016】このように、分波フィルタ131では、f
1 〜fn のそれぞれの通過周波数帯域をもつ誘電体フィ
ルタ137〜141によって、各ポート1〜nにマイク
ロ波信号が分波される。即ち、i番目のポートのフィル
タの通過周波数がfi ならば、このポートには周波数f
i のマイクロ波信号が現れるのである。なお、分波フィ
ルタ131は、終端抵抗142を介して接地されてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の分波フィルタ131は、分岐数と同じ数のサ
ーキュレータ及びフィルタを使用するため、実装スペー
スが増大するとともに、低コスト化が困難であるという
課題がある。また、図21に示すように、ポート0から
入力されたマイクロ波信号が、誘電体フィルタ137へ
入力された後、ポート2へ出力する際には、サーキュレ
ータ132を2回通過する。即ち、i番目のポートに分
岐されるマイクロ波信号は、サーキュレータを(2i−
1)回通過することになるのである。
【0018】ところが、マイクロ波信号が1回サーキュ
レータを通過する際の通過損失は0.1〜0.2dBで
あり、サーキュレータの数の増加に伴い、マイクロ波信
号がサーキュレータを通過する回数も増加するため、マ
イクロ波信号の通過損失が増大するという課題があっ
た。また、マイクロ波信号の通過損失の増大に伴って、
マイクロ波信号のノイズ成分も増大することから、分波
されたマイクロ波信号の信号成分とノイズ成分との比
(S/N比)が増大し、通信の精度が劣化するという課
題がある。
【0019】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡易な構成により、サーキュレータの数を削
減して、装置の小型化及び低コスト化を実現するととも
に、通信の精度を向上させる無線装置用フィルタ装置並
びに無線装置用フィルタ装置の誘電体配置用治具並びに
治具を用いた無線装置用フィルタ装置の誘電体配置方法
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の無線
装置用フィルタ装置は、無線装置用フィルタ装置におい
て、異なった周波数特性を有する一対の誘電体フィルタ
をそなえ、これらの誘電体フィルタが共通のサーキュレ
ータに接続されていることを特徴としている(請求項
1)。
【0021】また、本発明の無線装置用フィルタ装置
は、上記一対の誘電体フィルタがT分岐部を介して該共
通のサーキュレータに接続されるようにしてもよい(請
求項2)。さらに、本発明の無線装置用フィルタ装置
は、無線装置用フィルタ装置において、横長の空間を有
する筐体と、該筐体内において間隔をあけて複数個の誘
電体をほぼ直線状に配置することにより、該筐体の左右
部に形成された異なった周波数特性を有する一対の誘電
体フィルタと、該筐体内の中間部に突出するとともに、
サーキュレータに接続される中間部配置入出力部材と、
該筐体内の端部に突出する端部配置入出力部材とをそな
えて構成されたことを特徴としている(請求項3)。
【0022】また、本発明の無線装置用フィルタ装置
は、該筐体が該サーキュレータのための筐体と一体に構
成されるようにしてもよい(請求項4)。さらに、本発
明の無線装置用フィルタ装置は、無線装置用フィルタ装
置において、横長の空間を有する筐体と、該筐体内の片
半部において間隔をあけて複数個の誘電体をほぼ直線状
に配置することにより、該筐体の片半部に形成された誘
電体フィルタと、該筐体内の中間部に突出するととも
に、サーキュレータに接続される中間部配置入出力部材
と、該筐体内における該片半部の端部に突出する端部配
置入出力部材とをそなえて構成されたことを特徴として
いる(請求項5)。
【0023】また、本発明の無線装置用フィルタ装置
は、上記の誘電体フィルタをTE01δモード誘電体フ
ィルタで構成することが好ましい(請求項6)。さら
に、本発明の無線装置用フィルタ装置は、該中間部配置
入出力部材がオープンプローブの結合棒で構成されても
よく(請求項7)、該端部配置入出力部材がオープンプ
ローブの結合棒で構成されてもよく(請求項8)、該端
部配置入出力部材がL字形結合部材で構成されてもよい
(請求項9)。
【0024】また、該筐体がパイプ状の筐体として構成
されてもよく(請求項10)、該筐体が板加工品で構成
されてもよく(請求項11)、該筐体が押し出し加工品
で構成されてもよい(請求項12)。さらに、本発明の
無線装置用フィルタ装置は、フィルタとしての温度係数
をゼロに設定するように、該誘電体の共振周波数の温度
係数及び該筐体の熱膨張係数が設定するようにしてもよ
い(請求項13)。
【0025】また、本発明の無線装置用フィルタ装置の
誘電体配置用治具は、筐体内において間隔をあけて複数
個の誘電体をほぼ直線状に配置して形成された誘電体フ
ィルタをそなえるべき無線装置用フィルタ装置の該筐体
内に、上記複数個の誘電体を配置すべく、両端開放状態
の該筐体内を摺動しうる治具本体をそなえ、該治具本体
上に、間隔をあけてほぼ直線状に複数個の誘電体載置用
凹所が形成されるとともに、該筐体付きの突出部材に係
合して治具の位置決めを行なうストッパ部材が設けられ
たことを特徴としている(請求項14)。
【0026】さらに、本発明の治具を用いた無線装置用
フィルタ装置の誘電体配置方法は、筐体内において間隔
をあけて複数個の誘電体をほぼ直線状に配置して形成さ
れた誘電体フィルタをそなえるべき無線装置用フィルタ
装置の該筐体内に、上記複数個の誘電体を配置すべく、
まず、該無線装置用フィルタ装置を構成する両端開放状
態の筐体内を摺動しうる治具本体上に、間隔をあけてほ
ぼ直線状に複数個の誘電体載置用凹所が形成されるとと
もに、該筐体付きの突出部材に係合して治具の位置決め
を行なうストッパ部材をそなえた無線装置用フィルタ装
置のための誘電体配置用治具を用意し、上記治具の治具
本体に形成された複数個の誘電体載置用凹所に、複数個
の誘電体を載置した状態で、該治具を上記両端開放状態
の筐体内に挿入して、該治具のストッパ部材が該筐体付
きの突出部材に当接するまで、該治具を該筐体内に進入
させたのち、この状態で該筐体を180°反転させて、
該誘電体を該治具本体から遊離させることにより、該筐
体内において間隔をあけて上記複数個の誘電体をほぼ直
線状に配置することを特徴としている(請求項15)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
る無線装置用フィルタ装置10の全体構成を示す図であ
り、この図1に示すように、無線装置用フィルタ装置1
0は、異なった周波数特性を有する一体型フィルタ4〜
6をそなえ、これらの一体型フィルタ4〜6が共通のサ
ーキュレータ1〜3に接続されることにより、サーキュ
レータの数及び誘電体フィルタの筐体の数を半減するよ
うになっている。
【0028】即ち、無線装置用フィルタ装置10のi番
目のポートに分岐されるマイクロ波信号が、サーキュレ
ータを通過する回数は、iが奇数ならばi回、iが偶数
ならば(i−1)回となり、サーキュレータを通過する
回数もほぼ半分にし、マイクロ波信号の通過損失を半減
するようになっているのである。なお、符号7はアンテ
ナであり、符号8は終端抵抗である。
【0029】また、図2は、無線装置用フィルタ装置1
0のサーキュレータ1及び誘電体フィルタ4−1,4−
2からなる一体型フィルタ4のみを示した図であり、図
20に示す従来のものと対応しているものである。図1
に示す無線装置用フィルタ装置10は、無線送受信装置
の高周波受信部に用いられるものであり、受信信号はア
ンテナ7を介して、無線装置用フィルタ装置10に入力
されるようになっている。
【0030】各誘電体フィルタ4−1,4−2,5−
1,5−2,6−1,6−2は、それぞれ所望の通過周
波数f1 ,f2 ,f3 ,f4 ,fn-1 ,fn を持つよう
に、誘電体の寸法及び誘電体を配置する間隔等が調整さ
れている。即ち、一体型フィルタ4〜6の中心より右側
のフィルタ及び左側のフィルタの通過周波数が異なるよ
うにするため、この右側のフィルタ及び左側のフィルタ
に用いられる誘電体の寸法及び誘電体を配置する間隔等
が調整されているのである。
【0031】このため、ある周波数fi に調整された誘
電体フィルタは、その通過周波数帯域以外の帯域の周波
数に対しては全反射となるため、一体型フィルタ4〜6
の中心より右側のフィルタ及び左側のフィルタは、互い
に干渉し合わないのである。例えば、一体型フィルタ4
においては、ポート0から入力されたマイクロ波信号成
分の一つであるf1 は、通過周波数がf1 である誘電体
フィルタ4−1を通過するが、通過周波数がf2 である
誘電体フィルタ4−2では全反射されるため、誘電体フ
ィルタ4−2の特性に対するf1 のマイクロ波信号の影
響は全くないのである。
【0032】ポート0から入力された(各種周波数成分
1 〜fn を持つ)マイクロ波信号が、サーキュレータ
1を介して、一体型フィルタ4に入力されると、f1
2のそれぞれの通過周波数を持つ誘電体フィルタ4−
1,4−2によって、周波数f1 のマイクロ波信号がポ
ート1に、周波数f2 のマイクロ波信号がポート2にそ
れぞれ分波され、残りのマイクロ波信号は反射されて、
サーキュレータ1から出力し、更にサーキュレータ2を
介して、一体型フィルタ5に入力されるようになってい
る。なお、一体型フィルタ5は、f3 ,f4 のそれぞれ
の通過周波数を持つ誘電体フィルタ5−1,5−2をそ
なえており、一体型フィルタ6は、fn- 1 ,fn のそれ
ぞれの通過周波数を持つ誘電体フィルタ6−1,6−2
をそなえており、一体型フィルタ4と同様にマイクロ波
信号を分波するようになっている。
【0033】また、無線装置用フィルタ装置10は、終
端抵抗8を介して接地されている。なお、無線装置用フ
ィルタ装置10は、高周波送信部に用いるようにしても
よい。ここで、図3は一体型フィルタ4〜6の構造を説
明する図であり、図4は図3に示す一体型フィルタ4〜
6のIV−IV矢視断面図である。
【0034】図3に示すように、一体型フィルタ4〜6
は、無線装置用フィルタ装置10において、異なった周
波数特性を有する一対の誘電体フィルタ11,12をそ
なえ、これらの誘電体フィルタ11,誘電体フィルタ1
2が共通のサーキュレータ1〜3に接続されるように構
成されている。即ち、一体型フィルタ4〜6は、図3に
示すように、上部に開口を有し、横長の空間を有する筐
体13と、筐体13内において間隔をあけて複数個(図
3では8個)の誘電体14をほぼ直線状に配置すること
により、筐体13の左右部に形成された異なった周波数
特性を有する一対の誘電体フィルタ11,12と、筐体
13内の中間部に突出するとともに、サーキュレータ
(図3では図示せず)に接続される中間部配置入出力部
材としてのオープンプローブの結合棒16と、筐体13
内の両端部にそれぞれ突出する端部配置入出力部材とし
てのオープンプローブの結合棒を有するコネクタ17と
をそなえて構成されており、結合棒16を誘電体フィル
タ11,12で共有することにより、一体型フィルタ4
〜6とサーキュレータ1〜3との結合部の構成及び結合
方法を、従来のフィルタとサーキュレータとのものと同
様としながら簡単に一体型を実現するようになってい
る。
【0035】また、一体型フィルタ4〜6には、高周波
信号の損失が小さいフィルタであるTE01δモード誘
電体フィルタを使用しているが、更に温度係数をゼロに
設定するように、誘電体14の共振周波数の温度係数
(τf)及び筐体13の熱膨張係数を設定するようにし
てもよい。さらに、この一体型フィルタ4〜6は、ピン
15,ネジ18によって、周波数特性を微調整されるよ
うになっている。
【0036】図4に示すように、一体型フィルタ4〜6
においては、誘電体14は支持台19上に配置してい
る。図3に示す一体型フィルタ4〜6においては、コネ
クタ17は、筐体13の縦方向に接続するようになって
いるが、図7に示すように、端部配置入出力部材として
のL字形結合部材39を用いて筐体13の横方向に接続
して、無線装置を構成する他の部材を、無線装置用フィ
ルタ装置10の縦・横両方向に接続できるようにしても
よい。なお、一体型フィルタ4〜6の片側のみにL字形
結合部材39を用いるようにしてもよい。
【0037】また、一体型フィルタ4〜6は、図8に示
すように、横長の空間を有する筐体13と、筐体13内
の片半部(図8では左半部)において間隔をあけて複数
個(図8では4個)の誘電体14をほぼ直線状に配置す
ることにより、筐体13の片半部に形成された誘電体フ
ィルタ21と、筐体13内の中間部に突出するととも
に、サーキュレータ(図8では図示せず)に接続される
中間部配置入出力部材としてのオープンプローブの結合
棒16、筐体13内における片半部の端部に突出する端
部配置入出力部材としてのオープンプローブの結合棒を
有するコネクタ17とをそなえて構成してもよい。
【0038】即ち、一体型フィルタ4〜6において、筐
体13の片半部に誘電体14を配置して形成された誘電
体フィルタ21をそなえるとともに、他方の片半部を空
の状態とした未使用部分22とすることにより、1チャ
ネル用の一体型フィルタとしたものであり、図1に示す
無線装置用フィルタ装置10が、奇数個のチャネルをそ
なえて構成される場合でも、2チャネルの一体型フィル
タと同じ筐体13を用いることができるのである。な
お、誘電体14間の距離、結合棒16と誘電体14の距
離等は、2チャネルの場合と同様である。
【0039】また、図8に示す一体型フィルタ4〜6に
おいても、図7に示すように、端部配置入出力部材とし
てのL字形結合部材39を用いて筐体13の横方向に接
続して、無線装置を構成する他の部材を、無線装置用フ
ィルタ装置10の縦・横両方向に接続できるようにして
もよい。さらに、図8に示す一体型フィルタ4〜6に
も、図3に示す一体型フィルタ4〜6と同様に、高周波
信号の損失が小さいフィルタであるTE01δモード誘
電体フィルタを使用しているが、更に温度係数をゼロに
設定するように、誘電体14の共振周波数の温度係数
(τf)及び筐体13の熱膨張係数を設定するようにし
てもよい。
【0040】また、図5は、図1に示すサーキュレータ
1〜3の要部平面図であり、図6は、図5におけるVI
−VI矢視断面図である。ここで、サーキュレータ1〜
3は、図5に示すように、数個の端子(図1,図5では
3個の端子)をもち、ある端子に入ったRF信号として
のマイクロ波信号を特定の方向の隣接する端子に伝送す
るものであり、サーキュレータ1からサーキュレータ3
方向へ信号が伝送されるようになっている。
【0041】また、サーキュレータ1〜3は、図6に示
すように、数個の端子(図1,図5では3つの端子)と
接続した銅板20をフェライト23A,23Bではさ
み、さらにアース用の銅板22A,22Bではさんだ
後、マグネット25A,25Bではさみ、最後に蓋部材
27A,27Bではさんで構成される。なお、フェライ
ト23A,23Bは、テフロン(商品名)製の位置出し
部材24A,24Bで、マグネット25A,25Bは、
アルミニウム製の位置出し部材26A,26Bで、サー
キュレータ1〜3の所定の位置に固定されている。な
お、符号21はサーキュレータ筐体であり、符号28は
信号入出力端子である。
【0042】さらに、図9に示すように、筐体29がサ
ーキュレータのための筐体29と一体に構成して、サー
キュレータ30と一対の誘電体フィルタ31,32とを
一体化して、一体型サーキュレータ−フィルタ33とす
ることもでき、サーキュレータ30と誘電体フィルタ3
1,32との間のコネクタを省略し、このコネクタの挿
入によるマイクロ波信号の通過損失を除去するように構
成することもできる。なお、図9に示す一体型サーキュ
レータ−フィルタ33も、図示しないピンやネジによっ
て、周波数特性を微調整されるようになっている。
【0043】さらに、図10に示すように、一対の誘電
体フィルタ36,37がT分岐部35を介して共通のサ
ーキュレータ34に接続することにより、サーキュレー
タの数を半減するとともに、従来の無線装置で使用して
いた誘電体フィルタを使用するようにしてもよい。な
お、図10に示す誘電体フィルタ36,37も、図示し
ないピンやネジによって、周波数特性を微調整されるよ
うになっている。
【0044】上述の構成により、図1に示す無線装置用
フィルタ装置10では、アンテナ7で受信された高周波
信号としてのマイクロ波信号が、ポート0から入力され
ると、各種周波数成分f1 〜fn を持つマイクロ波信号
は、まず、サーキュレータ1を介して、一体型フィルタ
4に入力される。一体型フィルタ4では、f1 ,f2
それぞれの通過周波数を持つ誘電体フィルタ4−1,4
−2によって、周波数f1 のマイクロ波信号はポート1
に、周波数f2 のマイクロ波信号はポート2にそれぞれ
分波される。
【0045】周波数f1 ,f2 以外の残りのマイクロ波
信号は、一体型フィルタ4で反射されてサーキュレータ
1から出力し、更にサーキュレータ2を介して、一体型
フィルタ5に入力される。一体型フィルタ5では、
3 ,f4 のそれぞれの通過周波数を持つ誘電体フィル
タ5−1,5−2によって、周波数f3 のマイクロ波信
号はポート3に、周波数f4 のマイクロ波信号はポート
4にそれぞれ分波され、周波数f1 〜f4 以外の残りの
マイクロ波信号は、一体型フィルタ5で反射されてサー
キュレータ2から出力し、その後は上記と同様の要領
で、信号の分波及び反射を繰り返し、最後にサーキュレ
ータ3を介して一体型フィルタ6に入力される。
【0046】一体型フィルタ6では、fn-1 ,fn のそ
れぞれの通過周波数を持つ誘電体フィルタ6−1,6−
2によって、周波数fn-1 のマイクロ波信号はポートn
−1に、周波数fn のマイクロ波信号はポートnにそれ
ぞれ分波されるのである。なお、サーキュレータ3は、
終端抵抗8で終端されているので、信号の無駄な反射が
防止される。
【0047】このような無線装置用フィルタ装置10に
おいて、図3に示すように、異なった周波数特性を有す
る一対の誘電体フィルタ11,12からなる一体型フィ
ルタ4〜6をそなえ、図1に示すように、この一体型フ
ィルタ4〜6が共通のサーキュレータ1〜3に接続され
るという構成により、サーキュレータの数及び誘電体フ
ィルタの筐体の数を半減させて、無線装置用フィルタ装
置10の小型化及び低コスト化を実現するとともに、サ
ーキュレータの通過に伴う無線送受信信号の減衰を防い
で精度の高い通信ができるようになる。
【0048】また、図10に示すように、一対の誘電体
フィルタ36,37がT分岐部35を介して共通のサー
キュレータ34に接続されることにより、従来の無線装
置で使用していた誘電体フィルタを使用しながら、サー
キュレータの数を半減させて、無線装置用フィルタ装置
の小型化及び低コスト化を実現するとともに、サーキュ
レータの通過に伴う無線送受信信号の減衰を防いで精度
の高い通信ができるようになる。
【0049】さらに、図3に示すように、一体型フィル
タ4〜6では、結合棒16を誘電体フィルタ11,12
で共有することにより、一体型フィルタ4〜6とサーキ
ュレータ1〜3との結合部の構成及び結合方法を、従来
のフィルタとサーキュレータとのものと同様としながら
簡単に一体型を実現することができる。また、図9に示
すように、一体型フィルタ4〜6においては、筐体29
とサーキュレータのための筐体29とを一体に構成する
こともでき、サーキュレータ30と一対の誘電体フィル
タ31,32とを一体化して、一体型サーキュレータ−
フィルタ33として、サーキュレータ30と誘電体フィ
ルタ31,32のとの間のコネクタを省略し、このコネ
クタによる挿入損失を除去することができる。
【0050】また、図8に示すように、一体型フィルタ
4〜6において、筐体13の片半部に誘電体14を配置
して形成された誘電体フィルタ21をそなえるととも
に、他方の片半部を空の状態とした未使用部分22とす
ることにより、1チャネル用の一体型フィルタとしたも
のであり、図1に示す無線装置用フィルタ装置10が、
奇数個の誘電体フィルタをそなえて構成される場合で
も、2チャネルの一体型フィルタと同じ筐体13を用い
ることができる。
【0051】さらに、一体型フィルタ4〜6において、
高周波信号の損失が小さいフィルタであるTE01δモ
ード誘電体フィルタを用いるとともに、温度係数をゼロ
に設定するように、誘電体14の共振周波数の温度係数
(τf)及び筐体13の熱膨張係数を設定すれば、一体
型フィルタの分波特性を向上させることができる。ま
た、図7に示すように、一体型フィルタ4〜6におい
て、端部配置入出力部材としてのL字形結合部材39を
用いて筐体13の横方向に接続することにより、無線装
置を構成する他の部材を、無線装置用フィルタ装置10
の縦・横両方向に接続することができる。
【0052】なお、本発明の一実施形態にかかる無線装
置用フィルタ装置では、従来の構成の無線装置用フィル
タ装置より、30%以上のコストダウンを実現できる。
上述した本発明の一実施形態にかかる無線装置用フィル
タ装置では、一体型フィルタ4〜6を構成する筐体13
として、切削加工品で構成されたものについて説明した
が、図12,図13に示すように、板加工品で構成する
ようにしてもよい。ここで、図13に示す筐体13は、
図12に示す筐体13に比べて、筐体13の横幅を小さ
くするとともに、機械的なストレスにも強くなるように
構成されている。
【0053】また、図11に示すように、筐体13をパ
イプ状の筐体13として構成するようにしてもよい。こ
のパイプ状の筐体13は、板加工品で構成されるか、又
は、押し出し加工品で構成されることにより、蓋部材等
の取り付けの際に用いるネジを不要とするとともに、筐
体13の体積を小さくするようになっているのである。
【0054】このように、図11〜図13に示す筐体1
3を用いることにより、切削加工品の筐体を用いた場合
と比べて、筐体13のコストを大きく削減して、無線装
置用フィルタ装置10の低コスト化が実現できるのであ
る。ところで、図11に示すパイプ状の筐体13を用い
た一体型フィルタ4〜6においては、筐体13が閉断面
構造を有しているため、図14〜図16に示す治具40
を用いて、筐体13内に誘電体14を配置するのであ
る。なお、図14は治具40の側面図であり、図15は
治具40の正面図であり、図16は治具40を筐体13
に摺動した図である。
【0055】ここで、治具40は、筐体13内において
間隔をあけて複数個(例えば図3では8個)の誘電体1
4をほぼ直線状に配置して形成された一体型フィルタ4
〜6をそなえるべき無線装置用フィルタ装置10の筐体
13内に、複数個(即ち8個)の誘電体14を配置すべ
く、両端開放状態のパイプ状の筐体13内を摺動しうる
治具本体44をそなえ、治具本体44上に、間隔をあけ
てほぼ直線状に複数個(8個)の誘電体載置用凹所とし
てのざぐり穴42が形成されるとともに、筐体13付き
の突出部材としての内導体43に係合して治具40の位
置決めを行なうストッパ部材41が設けられている。
【0056】即ち、治具40は、図14,図15に示す
ように、ざぐり穴42に誘電体14及び支持台19を順
に載置し(誘電体14と支持台19とは接着剤を用いて
接着されており、さらに支持台19の上面部に接着剤が
塗布されている)、図16に示すように、治具40を筐
体13に挿入して摺動すると、ストッパ部材41が、片
側のコネクタ17に接続する内導体43によって係止さ
れ、誘電体14を正確な位置に配置して、分波精度の高
い誘電体フィルタ4−1〜6−2を製造できるようにな
っているのである。
【0057】なお、治具40の厚さは、誘電体14の上
面と筐体13の天井面との隙間であるlよりも薄くし
て、筐体13からの抜き取りが可能となるように構成さ
れている。上述のような構成の治具を用いた無線装置用
フィルタ装置10の誘電体14を配置する際には、筐体
13内において間隔をあけて複数個(8個)の誘電体1
4をほぼ直線状に配置して形成された誘電体フィルタ4
−1〜6−2をそなえるべき無線装置用フィルタ装置1
0の筐体13内に、複数個(8個)の誘電体14を配置
すべく、まず、無線装置用フィルタ装置10を構成する
両端開放状態の筐体13内を摺動しうる治具40本体上
に、間隔をあけてほぼ直線状に複数個(8個)の誘電体
載置用凹所としてのざぐり穴42が形成されるととも
に、筐体13付きの突出部材としての内導体43に係合
して治具40の位置決めを行なうストッパ部材41をそ
なえた無線装置用フィルタ装置10のための誘電体配置
用治具40を用意する。
【0058】次いで、治具40の治具40本体に形成さ
れた複数個(8個)の誘電体載置用凹所としてのざぐり
穴42に、複数個(8個)の誘電体14を載置した状態
で、治具40を両端開放状態の筐体13内に挿入して、
治具40のストッパ部材41が筐体13付きの突出部材
としての内導体43に当接するまで、治具40を筐体1
3内に進入させたのち、この状態で筐体13を180°
反転させて、誘電体14を治具40本体から遊離させる
ことにより、筐体13内において間隔をあけて複数個
(8個)の誘電体14をほぼ直線状に配置するのであ
る。
【0059】図17を用いて、誘電体14を配置する方
法を説明すると、まず、図17(a)に示すように、ざ
ぐり穴42に誘電体14及び支持台19を順に載置す
る。ここで、誘電体14と支持台19とは接着剤を用い
て接着されており、さらに支持台19の上面部に接着剤
が塗布されているのである。
【0060】誘電体14,支持台19を載置した治具4
0を、図17(b)に示すように、筐体13に挿入して
摺動すると、図17(c)に示すように、ストッパ部材
41が、片側のコネクタ17に接続する内導体43によ
って係止され、誘電体14を配置する位置が正確に決定
される。位置決めの後、図17(d)に示すように、治
具40を上方に持ち上げて、筐体13と誘電体14と接
着された支持台19とを接着させ、図17(e)に示す
ように、筐体13及び治具40を一緒に180°反転さ
せ、誘電体14を筐体13に確実に固定した後、図17
(f)に示すように、治具40を筐体13内で上方に持
ち上げて、誘電体14と治具40とを離隔させる。
【0061】最後に、図17(g)に示すように、治具
40を筐体13内で摺動させて、筐体13から抜き取
る。これにより、体積の小さいパイプ状の筐体13を用
いて、一体型フィルタ4〜6を構成する場合でも、誘電
体14を正確な位置に配置して、分波精度の高い誘電体
フィルタ4−1〜6−2を製造することができるのであ
る。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の無線装置用フィルタ装置によれば、無線装置用フ
ィルタ装置において、異なった周波数特性を有する一対
の誘電体フィルタをそなえ、これらの誘電体フィルタが
共通のサーキュレータに接続されるという構成により、
サーキュレータの数及び誘電体フィルタの筐体の数を半
減させて、無線装置用フィルタ装置の小型化及び低コス
ト化を実現するとともに、サーキュレータの通過に伴う
無線送受信信号の減衰を防いで精度の高い通信が可能と
なる利点がある。
【0063】また、請求項2記載の本発明の無線装置用
フィルタ装置によれば、上記一対の誘電体フィルタがT
分岐部を介して該共通のサーキュレータに接続されるこ
とにより、従来の無線装置で使用していた誘電体フィル
タを使用しながら、サーキュレータの数を半減させて、
無線装置用フィルタ装置の小型化及び低コスト化を実現
するとともに、サーキュレータの通過に伴う無線送受信
信号の減衰を防いで精度の高い通信が可能となる利点が
ある。
【0064】さらに、請求項3記載の本発明の無線装置
用フィルタ装置によれば、無線装置用フィルタ装置にお
いて、横長の空間を有する筐体と、該筐体内において間
隔をあけて複数個の誘電体をほぼ直線状に配置すること
により、該筐体の左右部に形成された異なった周波数特
性を有する一対の誘電体フィルタと、該筐体内の中間部
に突出するとともに、サーキュレータに接続される中間
部配置入出力部材と、該筐体内の端部に突出する端部配
置入出力部材とをそなえて構成されることにより、一対
の誘電体フィルタが中間部配置入出力部材を共有するこ
とができ、筐体と中間部配置入出力部材との結合部の構
成及び結合方法を、従来の誘電体フィルタのものと同様
にして、サーキュレータと誘電体フィルタとの一体化を
容易に実現できる利点がある。
【0065】また、請求項4記載の本発明の無線装置用
フィルタ装置によれば、該筐体が該サーキュレータのた
めの筐体と一体に構成されることにより、サーキュレー
タと誘電体フィルタとの間のコネクタが不要となり、こ
のコネクタの挿入による無線送受信信号の通過損失を除
去することができる利点がある。さらに、請求項5記載
の本発明の無線装置用フィルタ装置によれば、無線装置
用フィルタ装置において、横長の空間を有する筐体と、
該筐体内の片半部において間隔をあけて複数個の誘電体
をほぼ直線状に配置することにより、該筐体の片半部に
形成された誘電体フィルタと、該筐体内の中間部に突出
するとともに、サーキュレータに接続される中間部配置
入出力部材と、該筐体内における該片半部の端部に突出
する端部配置入出力部材とをそなえて構成されることに
より、筐体と中間部配置入出力部材との結合部の構成及
び結合方法を、従来の誘電体フィルタのものと同様にし
て、サーキュレータと誘電体フィルタとの一体化を容易
に実現するとともに、対をなしていない1つの誘電体フ
ィルタと、対をなしている2つの誘電体フィルタとで、
同様の筐体を使用することができ、無線装置用フィルタ
が奇数個の誘電体フィルタを使用する場合でも適用する
ことができる利点がある。
【0066】また、請求項6記載の本発明の無線装置用
フィルタ装置によれば、上記の誘電体フィルタがTE0
1δモード誘電体フィルタであることにより、高周波信
号の損失を小さくすることができる利点がある。さら
に、請求項7〜9記載の本発明の無線装置用フィルタ装
置によれば、該中間部配置入出力部材及び該端部配置入
出力部材がオープンプローブの結合棒であることによ
り、特殊な部材を用いることなく、簡素な構成で、確実
に信号の入出力を実現できる利点があり(請求項7,
8)、該端部配置入出力部材がL字形結合部材であるこ
とにより、無線装置を構成する他の部材を、無線装置用
フィルタ装置の横方向に接続することができる利点があ
る(請求項9)。
【0067】また、請求項10〜12記載の本発明の無
線装置用フィルタ装置によれば、該筐体がパイプ状の筐
体として構成されることにより、筐体の蓋部材の取り付
けの際に用いるネジが不要となり、筐体の構成が簡素と
なるとともに、筐体を小さくすることができる利点があ
り(請求項10)、該筐体が板加工品で構成されている
ことにより、筐体を低コスト化することができる利点が
あり(請求項11)、該筐体が押し出し加工品で構成さ
れていることにより、筐体の蓋部材の取り付けの際に用
いるネジが不要となり、容易に筐体を製造することがで
きるとともに、筐体を小さくすることができる利点があ
る(請求項12)。
【0068】さらに、請求項13記載の本発明の無線装
置用フィルタ装置によれば、フィルタとしての温度係数
をゼロに設定するように、該誘電体の共振周波数の温度
係数及び該筐体の熱膨張係数が設定することにより、無
線装置用フィルタ装置の分波特性を向上させ、精度の高
い通信が可能となる利点がある。また、請求項14記載
の本発明の無線装置用フィルタ装置の誘電体配置用治具
によれば、筐体内において間隔をあけて複数個の誘電体
をほぼ直線状に配置して形成された誘電体フィルタをそ
なえるべき無線装置用フィルタ装置の該筐体内に、上記
複数個の誘電体を配置すべく、両端開放状態の該筐体内
を摺動しうる治具本体をそなえ、該治具本体上に、間隔
をあけてほぼ直線状に複数個の誘電体載置用凹所が形成
されるとともに、該筐体付きの突出部材に係合して治具
の位置決めを行なうストッパ部材が設けられることによ
り、誘電体を正確な位置に配置することができ、分波精
度の高い誘電体フィルタを製造することができる利点が
ある。
【0069】さらに、請求項15記載の治具を用いた無
線装置用フィルタ装置の誘電体配置方法によれば、筐体
内において間隔をあけて複数個の誘電体をほぼ直線状に
配置して形成された誘電体フィルタをそなえるべき無線
装置用フィルタ装置の該筐体内に、上記複数個の誘電体
を配置すべく、まず、該無線装置用フィルタ装置を構成
する両端開放状態の筐体内を摺動しうる治具本体上に、
間隔をあけてほぼ直線状に複数個の誘電体載置用凹所が
形成されるとともに、該筐体付きの突出部材に係合して
治具の位置決めを行なうストッパ部材をそなえた無線装
置用フィルタ装置のための誘電体配置用治具を用意し、
上記治具の治具本体に形成された複数個の誘電体載置用
凹所に、複数個の誘電体を載置した状態で、該治具を上
記両端開放状態の筐体内に挿入して、該治具のストッパ
部材が該筐体付きの突出部材に当接するまで、該治具を
該筐体内に進入させたのち、この状態で該筐体を180
°反転させて、該誘電体を該治具本体から遊離させるこ
とにより、該筐体内において間隔をあけて上記複数個の
誘電体をほぼ直線状に配置することにより、誘電体を正
確な位置に配置することができ、分波精度の高い誘電体
フィルタを製造することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる無線装置用フィル
タ装置の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる無線装置用フィル
タ装置の構成の一部を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる一体型フィルタの
構造を説明する図である。
【図4】図3に示す一体型フィルタのIV−IV矢視断
面図である。
【図5】図1に示すサーキュレータの要部平面図であ
る。
【図6】図5に示すサーキュレータのVI−VI矢視断
面図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる一体型フィルタの
変形例の構造を説明する図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかる一体型フィルタの
変形例の構造を説明する図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる一体型フィルタと
サーキュレータとを一体に構成した例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかる誘電体フィルタ
とサーキュレータとをT分岐部を介して接続した例を示
す図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかる筐体の部分斜視
図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかる筐体の部分斜視
図である。
【図13】本発明の一実施形態にかかる筐体の部分斜視
図である。
【図14】本発明の一実施形態にかかる治具の一部を破
断して示す側面図である。
【図15】本発明の一実施形態にかかる治具の正面図で
ある。
【図16】本発明の一実施形態にかかる治具を筐体に挿
入した状態を説明する図である。
【図17】(a)〜(g)は本発明の一実施形態にかか
る誘電体フィルタの製造要領を説明する図である。
【図18】多重無線装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図19】一般的な多重無線装置の高周波受信部の構成
を示す図である。
【図20】一般的な多重無線装置の高周波受信部の構成
の一部を示す図である。
【図21】一般的な多重無線装置の高周波受信部の構成
の一部を示す図である。
【符号の説明】
1〜3 サーキュレータ 4〜6 一体型フィルタ 4−1〜6−2 誘電体フィルタ 7 アンテナ 8 終端抵抗 10 無線装置用フィルタ装置 11,12 誘電体フィルタ 13 筐体 14 誘電体 15 ピン 16 結合棒 17 コネクタ 18 ネジ 19 支持台 20,22A,22B 銅板 21 サーキュレータ筐体 23A,23B フェライト 24A,24B 位置出し部材 25A,25B マグネット 26A,26B 位置出し部材 27A,27B 蓋部材 28 信号入出力端子 29 筐体 30 サーキュレータ 31,32 誘電体フィルタ 33 一体型サーキュレータ−フィルタ 34 サーキュレータ 35 T分岐部 36,37 誘電体フィルタ 39 L字形結合部材 40 治具 41 ストッパ部材 42 ざぐり穴 43 内導体 44 治具本体 100 多重無線装置 110 高周波送信部 110A 第1送信系 110B 第2送信系 111A,111B 変調部(MOD) 112A,112B ミキシング回路 113A,113B 電圧制御発振器(VCO) 114A,114B 増幅器 115 フィルタバンク 116A,116B サーキュレータ(CIR) 117A,117B アップコンバータ(U/C) 120 高周波受信部 120A 第1受信系 120B 第2受信系 121A,121B 復調部(DEM) 122A,122B ミキシング回路(周波数変換回
路) 123A,123B 電圧制御発振器(VCO) 124A,124B 低雑音増幅器(LNA) 125 フィルタバンク 126A,126B サーキュレータ(CIR) 127A,127B ダウンコンバータ(D/C) 129 送受共用器 130 アンテナ 131 分波フィルタ 132〜136 サーキュレータ(CIR) 137〜141 誘電体フィルタ 142 終端抵抗
フロントページの続き (72)発明者 菅井 清和 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線装置用フィルタ装置において、 異なった周波数特性を有する一対の誘電体フィルタをそ
    なえ、 これらの誘電体フィルタが共通のサーキュレータに接続
    されていることを特徴とする、無線装置用フィルタ装
    置。
  2. 【請求項2】 上記一対の誘電体フィルタがT分岐部を
    介して該共通のサーキュレータに接続されていることを
    特徴とする請求項1記載の無線装置用フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 無線装置用フィルタ装置において、 横長の空間を有する筐体と、 該筐体内において間隔をあけて複数個の誘電体をほぼ直
    線状に配置することにより、該筐体の左右部に形成され
    た異なった周波数特性を有する一対の誘電体フィルタ
    と、 該筐体内の中間部に突出するとともに、サーキュレータ
    に接続される中間部配置入出力部材と、 該筐体内の端部に突出する端部配置入出力部材とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、無線装置用フィルタ
    装置。
  4. 【請求項4】 該筐体が該サーキュレータのための筐体
    と一体に構成されていることを特徴とする請求項3記載
    の無線装置用フィルタ装置。
  5. 【請求項5】 無線装置用フィルタ装置において、 横長の空間を有する筐体と、 該筐体内の片半部において間隔をあけて複数個の誘電体
    をほぼ直線状に配置することにより、該筐体の片半部に
    形成された誘電体フィルタと、 該筐体内の中間部に突出するとともに、サーキュレータ
    に接続される中間部配置入出力部材と、 該筐体内における該片半部の端部に突出する端部配置入
    出力部材とをそなえて構成されたことを特徴とする、無
    線装置用フィルタ装置。
  6. 【請求項6】 上記の誘電体フィルタがTE01δモー
    ド誘電体フィルタであることを特徴とする請求項1,
    2,3,5のいずれかに記載の無線装置用フィルタ装
    置。
  7. 【請求項7】 該中間部配置入出力部材がオープンプロ
    ーブの結合棒であることを特徴とする請求項3又は請求
    項5に記載の無線装置用フィルタ装置。
  8. 【請求項8】 該端部配置入出力部材がオープンプロー
    ブの結合棒であることを特徴とする請求項3又は請求項
    5に記載の無線装置用フィルタ装置。
  9. 【請求項9】 該端部配置入出力部材がL字形結合部材
    であることを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の
    無線装置用フィルタ装置。
  10. 【請求項10】 該筐体がパイプ状の筐体として構成さ
    れていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記
    載の無線装置用フィルタ装置。
  11. 【請求項11】 該筐体が板加工品で構成されているこ
    とを特徴とする請求項10記載の無線装置用フィルタ装
    置。
  12. 【請求項12】 該筐体が押し出し加工品で構成されて
    いることを特徴とする請求項10記載の無線装置用フィ
    ルタ装置。
  13. 【請求項13】 フィルタとしての温度係数をゼロに設
    定するように、該誘電体の共振周波数の温度係数及び該
    筐体の熱膨張係数が設定されていることを特徴とする請
    求項3又は請求項5に記載の無線装置用フィルタ装置。
  14. 【請求項14】 筐体内において間隔をあけて複数個の
    誘電体をほぼ直線状に配置して形成された誘電体フィル
    タをそなえるべき無線装置用フィルタ装置の該筐体内
    に、上記複数個の誘電体を配置すべく、 両端開放状態の該筐体内を摺動しうる治具本体をそな
    え、 該治具本体上に、 間隔をあけてほぼ直線状に複数個の誘電体載置用凹所が
    形成されるとともに、 該筐体付きの突出部材に係合して治具の位置決めを行な
    うストッパ部材が設けられたことを特徴とする、無線装
    置用フィルタ装置の誘電体配置用治具。
  15. 【請求項15】 筐体内において間隔をあけて複数個の
    誘電体をほぼ直線状に配置して形成された誘電体フィル
    タをそなえるべき無線装置用フィルタ装置の該筐体内
    に、上記複数個の誘電体を配置すべく、 まず、該無線装置用フィルタ装置を構成する両端開放状
    態の筐体内を摺動しうる治具本体上に、間隔をあけてほ
    ぼ直線状に複数個の誘電体載置用凹所が形成されるとと
    もに、該筐体付きの突出部材に係合して治具の位置決め
    を行なうストッパ部材をそなえた無線装置用フィルタ装
    置のための誘電体配置用治具を用意し、 上記治具の治具本体に形成された複数個の誘電体載置用
    凹所に、複数個の誘電体を載置した状態で、該治具を上
    記両端開放状態の筐体内に挿入して、該治具のストッパ
    部材が該筐体付きの突出部材に当接するまで、該治具を
    該筐体内に進入させたのち、 この状態で該筐体を180°反転させて、該誘電体を該
    治具本体から遊離させることにより、該筐体内において
    間隔をあけて上記複数個の誘電体をほぼ直線状に配置す
    ることを特徴とする、治具を用いた無線装置用フィルタ
    装置の誘電体配置方法。
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