JPH0955478A - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法

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JPH0955478A
JPH0955478A JP7206865A JP20686595A JPH0955478A JP H0955478 A JPH0955478 A JP H0955478A JP 7206865 A JP7206865 A JP 7206865A JP 20686595 A JP20686595 A JP 20686595A JP H0955478 A JPH0955478 A JP H0955478A
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film
insulating film
upper electrode
lower electrode
integrated circuit
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JP7206865A
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English (en)
Inventor
Mika Kajita
美香 梶田
Masayoshi Yoshida
正義 吉田
Hisayuki Kato
久幸 加藤
Shunji Moribe
俊二 守部
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構造で高品質・高容量となるキャパシ
タ形成技術を提供する。 【構成】 半導体基板の所望導体上に下部電極,Ta2
5膜からなる容量絶縁膜,上部電極を順次積層形成し
てスタックド構造の容量素子を形成する方法であって、
前記下部電極形成後、ハロゲン物質を含まない有機ソー
スを用い酸素を多量に流した状態でTa25膜を形成す
る工程と、前記Ta25膜を酸素雰囲気下で熱処理する
工程と、ハロゲン物質を含まない有機ソースを用いて上
部電極となるTiN膜を形成する工程とを有する。ドー
プトポリシリコン膜を形成した後、前記ドープトポリシ
リコン膜上に厚さ20Å程度のSi34膜を形成して下
部電極を形成する。上部電極を構成するTiN膜はNH
3とTi〔N(C2524などのTi(NR24とを
250〜550℃程度で反応させて形成する。Ta25
膜がハロゲン物質によって劣化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路の製造方
法、特に容量素子(キャパシタ)の製造方法に関し、た
とえば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ
(DRAM)のメモリセル部分に形成されるキャパシタ
の製造技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DRAMのメモリセル部分にはキ
ャパシタ(容量)が形成される。容量絶縁膜としては、
Si34膜やTa25膜が使用されている。
【0003】DRAMのメモリセル部分に形成されるキ
ャパシタについては、たとえば、1994年6月14日開催の
「ULSI高誘電率薄膜技術フォーラム」の冊子に記載
されている。
【0004】同文献には、0.5〜0.3μmDRAM
製造プロセスで直面している容量絶縁膜としてのSi3
4膜(誘電率ε:7〜8)の限界とTa25膜(誘電
率ε:20〜25,絶縁耐圧性〜5MV/cm以上)の
現状について記載されている。
【0005】同文献には、「現行のプロセスでは、Si
34膜形成時に下地のドープしたポリシリコン膜上に自
然酸化膜(n−SiO2)が形成され約2nm程厚くな
る。Ta25膜の場合、この自然酸化膜に対する対策は
さらに深刻である。最初から酸化雰囲気でTa25膜を
成膜するため、下地のドープしたポリシリコン膜が簡単
に酸化されてしまい、薄膜化すればするほど下地酸化膜
の影響が顕著になる。」と記載され、Ta25膜の成膜
技術の問題点として「CVD法を用いた成膜は熱、プラ
ズマ、光といった反応ガスの励起法のみならず、ソース
ガスそのものの選択が膜質に強く影響する。例えばTa
(OC255等の有機ソースでは膜中のC(炭素)
が、TaCl5等の無機ソースでは膜中の残留Cl量が
薄膜Ta25の電気的特性に反映する。これらの不純物
低減には通常成膜中にO2やO3を過剰に供給したり、成
膜後に酸化雰囲気中で熱処理することにより膜質を向上
させる。しかし、Ta25成膜後の酸化アニールでは、
下部電極の酸化防止のため、熱処理温度に制限が生じ
る。高いεと低リーク電流を両立させるためには、反応
中に完全に不純物を取り除き、Si34膜と同じ非結晶
状態のTa25を成膜することが望ましい。このため単
一の励起源だけでなく、(熱+プラズマ)や(熱+光)
など複合励起源を用いて効果的にソースガスを分解しダ
メージを少なく成膜するCVD法も有効となるであろ
う。」と記載されている。
【0006】また、プロセス上の問題点として「下部電
極上では、Ta25成膜中あるいは後処理として高温酸
化雰囲気に曝されるためドープトポリシリコン膜上に耐
酸化性に優れたRTN(Rapid Thermal Nitride)を形成
したり、バリアメタルを兼ねたTiN膜を用いることが
多い。………上部電極ではTa25膜上に直接成膜する
ため、低温で下層に対するダメージが少なく、Taとの
反応性も少ないTiNなどのメタルが用いられる。ドー
プトポリシリコン膜やシリサイド膜では、ドープトポリ
シリコン膜中のSiがTaと反応し、結果的にεを低下
させてしまう。CVD法で無機系の反応ソース(TiC
5,WF6,NH3,etc.)を用いてTiNやTi
Wを形成する場合には、膜中のCl、Fが薄いTa25
膜にダメージを与える可能性があり、最近では有機ソー
スによる成膜も検討されるようになった。………層間膜
絶縁膜は低温で厚く形成するためプラズマCVD法によ
る場合が多いが、この時発生する水素や電荷粒子がTa
25膜質に影響を与える。Ta25膜は欠陥の多い金属
酸化物であるため、還元反応やチャージトラップに弱点
を持つ。ファイナルパッシベーションの成膜まで注意を
払うべきである。」と記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、DRAMのキャ
パシタは、ポリシリコン膜(ドープトポリシリコン
膜),メタル(TiN,W,Pt)等からなる上・下電
極間に、Si34膜やTa25膜を設けて容量(キャパ
シタ)を形成している。
【0008】キャパシタにおける誘電膜の実効膜厚(t
eff)は次式で与えられる。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、εは誘電率、ε0は真空の誘電
率、Cは容量、Sはキャパシタ表面積である。
【0011】半導体集積回路の高密度化に伴って素子や
配線等はより微細化の傾向にある。容量においては、微
細化に伴う高容量化をフィン等を設けキャパシタ表面積
を大きくすることによって対応していたが、プロセスは
複雑化し、歩留りの低下を来していた。
【0012】そこで誘電率の高いTa25膜を有機ソー
スを用いたCVD法で形成し、容量膜として採用した
が、下部電極のドープトポリシリコン膜上にTa25
を直接付けてしまうと、ドープトポリシリコン膜中のS
iがTa25膜中に拡散してしまい誘電率が下がってし
まう。
【0013】本発明の目的は、単純な構造で高品質・高
容量となるキャパシタ形成技術を提供することにある。
【0014】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0016】(1)半導体基板の所望導体上に下部電
極,Ta25膜からなる容量絶縁膜,上部電極を順次積
層形成して容量素子を形成する工程を有する半導体集積
回路の製造方法であって、前記下部電極形成後、ハロゲ
ン物質を含まない有機ソースを用い酸素を多量に流した
状態でTa25膜を形成する工程と、前記Ta25膜を
酸素雰囲気下で熱処理する工程と、ハロゲン物質を含ま
ない有機ソースを用いて上部電極を形成する工程とを有
する。
【0017】前記Ta25膜は有機ソースガスとしてT
a(OC255を使用し、300〜450℃程度の温
度で形成される。
【0018】前記下部電極としてドープトポリシリコン
膜を形成した後、前記ドープトポリシリコン膜上に厚さ
20Å程度のSi34膜を形成する。Ta25膜はこの
Si34膜上に形成される。
【0019】上部電極はTiN膜で形成される。TiN
膜は、NH3とTi〔N(C2524などのTi(N
24とを250〜550℃程度で反応させることによ
って形成される。
【0020】(2)手段(1)の構成において、上部電
極はTiN膜からなり、ハロゲン物質を含まない有機ソ
ースを用いて形成される。すなわち、TiN膜は、NH
3とTi〔N(C2524などのTi(NR24とを
250〜550℃程度で反応させることによって形成さ
れる。
【0021】
【作用】前記(1)の手段によれば、Ta25膜はハロ
ゲン物質を含まない有機ソースを用い酸素を多量に流し
た状態で形成されるため、また、Ta25膜の上に形成
されるTiN膜(上部電極)もハロゲン物質を含まない
有機ソースを用いて形成されることから、Ta25膜が
ハロゲン物質で侵されることがなく良質のTa25膜を
形成できることになる。したがって、容量絶縁膜の薄型
化が達成でき高容量を得ることができる。また、容量素
子は単純なスタックド構造となり製造も容易となる。
【0022】前記(1)の手段によれば、前記容量絶縁
膜(Ta25膜)および上部電極(TiN膜)は250
〜550℃程度以下の低い温度下で形成されることか
ら、Ta25膜の熱による劣化が発生せず、良好な容量
絶縁膜が得られる。したがって、容量絶縁膜の薄型化が
達成できる。
【0023】前記(1)の手段によれば、容量素子は、
ドープトポリシリコン膜を形成した後、前記ドープトポ
リシリコン膜上に厚さ20Å程度のSi34膜を形成
し、その後Ta25膜を形成するため、Ta25膜を直
接ドープトポリシリコン膜上に形成する場合に比較して
ドープトポリシリコン膜上に厚いSiO2膜が形成され
ず、容量絶縁膜の実効膜厚の薄型化によって高い容量を
得ることができる。
【0024】前記(2)の手段によれば、上部電極はT
iN膜からなり、ハロゲン物質を含まない有機ソースを
用いて形成される。したがって、その後のTa25膜や
TiN膜の形成時、ハロゲン物質によってTa25膜の
劣化が発生しない。したがって、Ta25膜の薄型化が
達成できる。
【0025】前記(2)の手段によれば、下部電極はT
iN膜で構成されていることから、TiN膜上にTa2
5膜を形成した場合、ドープトポリシリコン膜の場合
のように、Ta25膜下にSiO2膜が形成されず、容
量絶縁膜の実効膜厚の薄型化が図れる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0027】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0028】図1は、本発明の一実施例である半導体装
置(DRAM)の一部(メモリセル)を示す断面図であ
る。DRAMはシリコン単結晶からなるp~型半導体基
板1を主体に構成される。DRAMの1〔bit〕の情
報を記憶するメモリセルは、メモリセル選択用nチャネ
ルMISFETQmと情報蓄積用容量素子Cとの直列回
路で構成される。
【0029】メモリセル選択用nチャネルMISFET
Qmは、p~型半導体基板1の主面に形成され、フィー
ルド絶縁膜2に囲まれたp型領域3(p型ウェル領域)
上に形成される。メモリセル選択用nチャネルMISF
ETQmは、チャネル形成領域(p型領域3)、ゲート
絶縁膜4、ゲート電極5、ソース領域及びドレイン領域
として使用される一対のn型半導体領域7を主体に構成
される。
【0030】図示はしないが、DRAMのドライバー回
路,デコーダ回路,センスアンプ回路等の直接周辺回
路、クロック信号系回路,アドレスバッファ系回路等の
間接周辺回路のそれぞれは相補型MISFETで構成さ
れる。この相補型MISFETのpチャネルMISFE
Tの形成領域はn型ウェル領域に構成される。
【0031】前記ゲート絶縁膜4上のゲート電極5は絶
縁膜8で覆われるとともに、その両側も絶縁膜(サイド
ウオール)9で覆われる。ゲート絶縁膜4,ゲート電極
5,絶縁膜8,絶縁膜9からなる構造部分は、前記フィ
ールド絶縁膜2上にも製造時同時に形成され、ゲート電
極5はワード線10として使用される。前記絶縁膜8お
よび絶縁膜9のいずれも、ゲート電極5またはワード線
10に対して自己整合で形成される。
【0032】前記ゲート電極5とワード線10との間の
n型半導体領域7(所望導体)上には、下部電極11,
バリア膜12,容量絶縁膜13,上部電極14が順次積
み重ねられ、いわゆるスタックド構造の情報蓄積用容量
素子(キャパシタ)Cが形成されている。前記下部電極
11は、その下方に選択的に設けられた絶縁膜15によ
って形成された接続穴を通してn型半導体領域7に電気
的に接続される。
【0033】キャパシタCは、図1に示すように、左右
に対称に2つ設けられている。これらキャパシタCは層
間絶縁膜20で覆われている。また、層間絶縁膜20上
には、相補性ビット線21が設けられている。この相補
性ビット線21は、前記層間絶縁膜20に設けられた接
続穴(コンタクト穴)および絶縁膜15の接続穴内にも
延在し、2つのキャパシタC間のn型半導体領域7に電
気的に接続されている。
【0034】前記相補性ビット線21上には層間絶縁膜
22を介してデータ線23が設けられている。
【0035】また、前記データ線23上には。層間絶縁
膜24を介してシャント用ワード線25が設けられてい
る。そして、前記シャント用ワード線25は、下層27
および上層28とからなる二層構造の最終保護膜29で
覆われている。
【0036】つぎに、半導体集積回路の製造方法、特に
DRAMのメモリセル部分およびキャパシタの製造方法
について説明する。また、キャパシタの製造方法の説明
により、キャパシタの構造も説明する。
【0037】図2に示すように、所定厚さのp~型半導
体基板1が用意される。その後、p~型半導体基板1の
主面に選択的にフィールド絶縁膜2が所定厚さに設けら
れる。ついで、p~型半導体基板1の主面全域に不純物
が拡散され、所定深さのp型領域3が形成される。
【0038】つぎに、図3に示すように、p~型半導体
基板1の主面に薄い絶縁膜,電極層,絶縁膜を順次所定
厚さに形成後、選択的エッチングによって各層をエッチ
ングし、電極層によってゲート電極5およびワード線1
0を形成する。ゲート電極5の下の薄い絶縁膜はゲート
絶縁膜4となる。また、前記絶縁膜8をマスクとして不
純物をp~型半導体基板1の表層部分に拡散してn型半
導体領域7を形成する。同図に示すように、n型半導体
領域7は中央と、その左右に配置される3つとからな
り、中央は相補性ビット線21に接続される領域であ
り、左右の領域はキャパシタ(容量素子)の下部電極に
接続される領域(所望導体)となる。
【0039】つぎに、常用のサイドウオール形成方法に
よって、前記ゲート電極5およびワード線10の両側面
を所定厚さで覆う絶縁膜(サイドウオール)9を形成す
る。また、p~型半導体基板1の主面全域に所定厚さの
絶縁膜15を形成するとともに選択的に除去する。この
絶縁膜15の選択的除去によって、図4に示すように、
キャパシタ(容量素子)の下部電極とn型半導体領域7
を接続する接続穴30が形成される。
【0040】つぎに、図5に示すように、左右のn型半
導体領域7(所望導体)上に下部電極11,容量絶縁膜
13,上部電極14を順次選択的に形成してキャパシタ
(容量素子)Cを形成する。
【0041】キャパシタの形成について具体的に説明す
る。
【0042】図6に示すように、下部電極11は、膜厚
が500〜2000Å程度となるドープトポリシリコン
膜(リン濃度E20〜21/cm3)からなり、CVD
法によって形成される。
【0043】つぎに、バリア膜12として、厚さ20Å
のSi34膜がCVD法によって形成される。
【0044】つぎに、CVD法によって容量絶縁膜13
を形成する。容量絶縁膜13は厚さ5〜15nm程度の
Ta25膜(誘電率ε:20〜25)からなり、CVD
法によって形成される。CVD法における条件は以下の
通りである。有機ソースとしてpenta ethoxy tantal
〔Ta(OC255〕を使用する。また、炉内に大流
量の酸素(O2)を流す。処理温度は300〜450℃
程度である。これにより、下部電極11上にTa25
が形成される。なお、酸素の代わりにO3を流して膜中
不純物をさらに少なくしたTa25膜を形成するように
しても良い。
【0045】つぎに、酸素下で熱処理を行い、前記Ta
25膜の膜質を向上するさせる。
【0046】CVD法によるTa25膜の形成時、有機
ソースとして使用するTa(OC255は、ハロゲン
物質を含まないことから、CVD時および熱処理時、T
25膜の劣化が発生しなくなる。また、CVDの処理
温度が低いことから、Ta25膜の劣化も少ない。した
がって、5〜15nm程度の薄い膜でも十分容量絶縁膜
として機能することになる。
【0047】つぎに、CVD法によって上部電極14を
形成する。CVDの条件は下記の通りである。有機ソー
スとしてtetrakis diethyl amino titanium :Ti〔N
(C2524を使用し、NH3と共に炉内に流す。処
理温度は250〜550℃程度の低温である。これによ
り、前記容量絶縁膜13上に厚さ500〜2000Åの
TiN膜からなる上部電極14を形成する。上部電極1
4の形成時、Ti〔N(C2524を使用するため、
ハロゲン物質を含まず、TiN膜からなる上部電極14
およびTa25膜からなる容量絶縁膜13内にハロゲン
系不純物が入ることがなくTa25膜の劣化を防止でき
る。また、上部電極14の形成温度も低く、Ta25
の熱に起因する劣化も防止できる。さらに、TiN膜
は、被覆性,バリア性に優れたCVD法によって形成さ
れるため、Ta25膜の保護もなされる。
【0048】なお、TiN膜からなる上部電極14をC
VD法で形成する場合、Ti〔N(C2524の他T
i(NR24を使用しても良い。この場合、NH3とT
i(NR24を250〜550℃程度で反応させてTi
N膜を形成する。Ti(NR24はハロゲン物質を含ま
ないことから、Ta25膜内にハロゲン不純物が含まれ
ず、容量絶縁膜として劣化しない。
【0049】容量素子Cの形成後、図7に示すように、
p~型半導体基板1の主面側には所定厚さの層間絶縁膜
20が形成される。この層間絶縁膜20は2つのキャパ
シタCを覆う。また、前記層間絶縁膜20には、選択的
に接続穴(コンタクト穴)33が設けられる。この接続
穴33は前記絶縁膜15に設けられた接続穴30内に形
成されるかあるいは一致する。この結果、接続穴33の
底には中央のn型半導体領域7が露出する。
【0050】つぎに、前記p~型半導体基板1の主面に
は、導体層が所定厚さ・所望パターンに形成されて相補
性ビット線21が形成される。この相補性ビット線21
は、図7に示すように、前記層間絶縁膜20に設けられ
た接続穴(コンタクト穴)30および絶縁膜15の接続
穴内にも延在し、2つのキャパシタC間のn型半導体領
域7に電気的に接続される。
【0051】つぎに、図8に示すように、前記相補性ビ
ット線21上には、所定厚さの層間絶縁膜22が形成さ
れる。
【0052】つぎに、前記層間絶縁膜22上には所定厚
さで所定パターンを有する導体層からなるデータ線23
が設けられる。
【0053】つぎに、図8に示すように、前記データ線
23上には所定厚さの層間絶縁膜24を介して所定厚さ
で所定パターンのシャント用ワード線25が設けられ
る。
【0054】つぎに、前記シャント用ワード線25は、
それぞれ所定厚さとなる下層27および上層28とから
なる二層構造の最終保護膜29で覆われる(図1参
照)。
【0055】なお、説明は省略したが、下部の導体層
(配線)と上部の導体層(配線)は、所定部分で上下に
設けられたコンタクト穴に充填された導体層を介して電
気的に接続されている。
【0056】本実施例の半導体集積回路の製造方法、特
にキャパシタの形成方法によれば以下の効果を奏する。
【0057】(1)Ta25膜の製造時、大量に酸素が
流されることから、Ta25膜中に不純物が入り難くな
り、Ta25膜の容量絶縁膜としての性質が安定すると
ともに、歩留りが高くなる。
【0058】(2)CVD法によるTa25膜の形成
時、有機ソースとして使用するTa(OC255は、
ハロゲン物質を含まないことから、CVD時および熱処
理時、Ta25膜の劣化が発生し難くなる。
【0059】(3)CVD法によるTa25膜の形成時
の処理温度が低いことから、Ta25膜の劣化も少な
い。したがって、5〜15nm程度の薄い膜でも十分容
量絶縁膜として機能することになる。
【0060】(4)CVD法によって上部電極を形成す
る際使用される処理ガスは、ハロゲン物質を含まないT
i〔N(C2524からなる有機ソースガスであるこ
とから、Ta25膜にハロゲン不純物が含まれなくな
り、Ta25膜の劣化が防止できる。
【0061】(5)Ta25膜の形成時の処理温度およ
びTiN膜を形成する際の処理温度は550℃程度以下
と低温であることから、熱によるTa25膜の劣化が防
止できる。
【0062】(6)上部電極としてのTiN膜は、被覆
性,バリア性に優れたCVD法によるTiN膜であるの
で、Ta25膜の保護が確実となり、安定した容量素子
が形成できる。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
前記実施例では、下部電極としてドープトポリシリコン
膜を使用したが、バリア性の高いTiN膜をCVD法に
よって形成しても良い。この場合、下部電極としてのT
iN膜と容量絶縁膜としてのTa25膜間にSiO2
が形成されないことから、容量の実効膜厚を薄くするこ
とができ、大容量化が達成できる。
【0064】また、前記実施例では、下部電極,バリア
膜,容量絶縁膜,上部電極と形成したが、低圧枚葉式C
VD装置を用いて、下部電極,容量絶縁膜としてのTa
25膜,上部電極を連続して形成することによって、T
25膜上下の自然酸化膜の発生を抑えることができ、
実効膜厚をさらに薄くできる。
【0065】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0066】(1)容量絶縁膜を形成するTa25膜は
ハロゲン物質を含まない有機ソースを用い酸素を多量に
流した状態で形成されるため、また、Ta25膜の上に
形成されるTiN膜(上部電極)もハロゲン物質を含ま
ない有機ソースを用いて形成されることから、Ta25
膜がハロゲン物質で侵されることがなく良質のTa25
膜を形成できることになる。したがって、容量絶縁膜の
薄型化が達成でき高容量を得ることができる。また、ス
タックド構造からなる単純構造の容量素子を得ることが
できる。
【0067】(2)容量絶縁膜(Ta25膜)および上
部電極(TiN膜)は250〜550℃程度以下の低い
温度下で形成されることから、Ta25膜の熱による劣
化が発生し難くなり、良好な容量絶縁膜が得られる。し
たがって、容量絶縁膜の薄型化が達成できる。
【0068】(3)容量素子は、ドープトポリシリコン
膜を形成した後、前記ドープトポリシリコン膜上に厚さ
20Å程度のSi34膜を形成し、その後Ta25膜を
形成するため、Ta25膜を直接ドープトポリシリコン
膜上に形成する場合に比較してドープトポリシリコン膜
上に厚いSiO2膜が形成されず、実効膜厚の薄型化に
よって高い容量を得ることができる。
【0069】(4)下部電極をTiN膜で構成した場
合、TiN膜上にTa25膜を形成した際、ドープトポ
リシリコン膜の場合のように、Ta25膜下にSiO2
膜が形成されず、実効膜厚の薄型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体装置の一部の断
面図である。
【図2】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分断面図である。
【図3】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分断面図である。
【図4】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分断面図である。
【図5】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分拡大断面図である。
【図6】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分断面図である。
【図7】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分断面図である。
【図8】本実施例の半導体装置製造における一工程での
部分断面図である。
【符号の説明】
1…p~型半導体基板、2…フィールド絶縁膜、3…p
型領域、4…ゲート絶縁膜、5…ゲート電極、7…n型
半導体領域、10…ワード線、11…下部電極、12…
バリア膜、13…容量絶縁膜(Ta25膜)、14…上
部電極(TiN膜)、21…相補性ビット線、23…デ
ータ線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守部 俊二 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 田中 克彦 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の所望導体上に下部電極,T
    25膜からなる容量絶縁膜,上部電極を順次積層形成
    して容量素子を形成する工程を有する半導体集積回路の
    製造方法であって、前記下部電極形成後、ハロゲン物質
    を含まない有機ソースを用い酸素を多量に流した状態で
    Ta25膜を形成する工程と、前記Ta25膜を酸素雰
    囲気下で熱処理する工程と、ハロゲン物質を含まない有
    機ソースを用いて上部電極を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  2. 【請求項2】 下部電極としてドープトポリシリコン膜
    を形成した後、前記ドープトポリシリコン膜上に厚さ2
    0Å程度のSi34膜を形成し、その後Ta25膜を形
    成することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記上部電極としてTiN膜をNH3
    Ti〔N(C2524などのTi(NR24とを25
    0〜550℃程度で反応させて形成することを特徴とす
    る請求項1記載の半導体集積回路の製造方法。
  4. 【請求項4】 ハロゲン物質を含まない有機ソースを用
    いてTiN膜からなる下部電極を形成することを特徴と
    する請求項1記載の半導体集積回路の製造方法。
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