JPH0953711A - Vベルト式無段変速機における冷却装置 - Google Patents

Vベルト式無段変速機における冷却装置

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JPH0953711A
JPH0953711A JP20806295A JP20806295A JPH0953711A JP H0953711 A JPH0953711 A JP H0953711A JP 20806295 A JP20806295 A JP 20806295A JP 20806295 A JP20806295 A JP 20806295A JP H0953711 A JPH0953711 A JP H0953711A
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lubricating oil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速比によって、入力軸側変速プーリと出力
軸側変速プーリへの潤滑油量配分を変えることによっ
て、潤滑に必要な潤滑油量の低減を図ることを課題とす
る。 【解決手段】 プライマリプーリが変速比小側(ハイ
側)にスライドしたときには、プーリセンサシュー21
が図の右側にスライドし、このとき、プライマリプーリ
用の潤滑油供給通路Aの通路入口A1 は大きく開口さ
れ、セカンダリプーリ用の潤滑油供給通路Bの通路入口
1 は小さく開口されるようにして、管体18を通じて
プライマリプーリのV溝に供給される潤滑油が多く、管
体20を通じてセカンダリプーリのV溝に供給される潤
滑油が少なくなるように、潤滑油配分がなされるように
し、又、プライマリプーリが変速比大側(ロー側)にス
ライドしたときには、プライマリプーリのV溝に供給さ
れる潤滑油が少なく、セカンダリプーリのV溝に供給さ
れる潤滑油が多くなるように、潤滑油配分がなされるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等と組み
合わされるVベルト式無段変速機に関し、特に、Vベル
トとプーリとの接触面を潤滑油にて冷却する冷却装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンと組み合わされるVベルト式無
段変速機として、固定Vプーリ片と、該固定Vプーリ片
の軸延長上に該固定Vプーリ片に対向して軸方向摺動可
能に配設された可動Vプーリ片と、夫々を備え、可動V
プーリ片の摺動によって、該可動Vプーリ片と固定Vプ
ーリ片間のV溝巾が可変される構成の入力軸側変速プー
リ(以下、プライマリプーリと言う)と出力軸側変速プ
ーリ(以下、セカンダリプーリと言う)とを備えると共
に、両プーリのV溝に巻き掛けられるVベルトを備えた
ものが知られており、このものでは、例えば、スロット
ル開度と車速とに基づいて目標のプライマリプーリの回
転数を定め、実際の回転数を目標回転数に一致させるべ
く、プライマリプーリとセカンダリプーリのV溝巾の関
係によって定まる変速比(プーリ比)を制御するように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
Vベルト式無段変速機にあっては、各プーリにおいてベ
ルトとプーリとの接触面が高温にさらされるため、潤滑
油によって接触面を冷却する必要がある。しかし、Vベ
ルト式無段変速機においては、変速比によって熱的に厳
しいプーリが変わる。
【0004】即ち、変速比が大きい(ロー状態)場合に
は、プライマリプーリの面圧が大で、温度が高く、セカ
ンダリプーリの面圧が小で、温度が低いが、変速比が小
さい(ハイ状態)場合には、プライマリプーリの面圧が
小で、温度が低く、セカンダリプーリの面圧が大で、温
度が高い。従って、プライマリプーリとセカンダリプー
リを同時に冷却するためには、変速比に依らず両方に十
分な量の潤滑油を供給せざるを得ないため、潤滑に必要
な潤滑油量が増大し、オイルポンプを大容量に設定しな
ければならない等の問題点があり、フリクションの増
大、効率低減を来す。
【0005】このため、従来では、一方のプーリ(例え
ば、セカンダリプーリ)側にのみ冷却用の潤滑油を供給
するようにしているが実情である。そこで、本発明は以
上のような従来の問題点に鑑み、変速比によって、入力
軸側変速プーリと出力軸側変速プーリへの潤滑油量配分
を変えることによって、潤滑に必要な潤滑油量の低減を
図ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、固定Vプーリ片と、該固定Vプーリ片の軸延
長上に該固定Vプーリ片に対向して軸方向摺動可能に配
設された可動Vプーリ片と、夫々を備え、可動Vプーリ
片の摺動によって、該可動Vプーリ片と固定Vプーリ片
間のV溝巾が可変される構成の入力軸側変速プーリと出
力軸側変速プーリとを備えると共に、両変速プーリのV
溝に巻き掛けられるVベルトを備えてなるVベルト式無
段変速機において、前記入力軸側変速プーリに、Vベル
トとプーリとの接触面を冷却するための潤滑油を供給す
る入力軸側変速プーリ用潤滑供給通路と、前記出力軸側
変速プーリに、Vベルトとプーリとの接触面を冷却する
ための潤滑油を供給する出力軸側変速プーリ用潤滑油供
給通路と、前記入力軸側変速プーリと出力軸側変速プー
リのV溝巾の関係によって定まる変速比を検出する変速
比検出機構と、前記2つの潤滑油供給通路に導く潤滑油
量を、前記変速比検出機構により検出された変速比に応
じた所定配分で分配する分配機構と、を含んで構成し
た。
【0007】請求項2記載の発明は、前記変速比検出機
構は、シャフトと、該シャフト外周面にスライド自由に
嵌挿され、入力軸側変速プーリの可動Vプーリ片と連係
して、該可動Vプーリ片の摺動に伴ってスライドするシ
ューとを含んで構成され、前記シューのスライド位置に
よって定まるプーリ位置を検出して変速比を検出するプ
ーリセンサからなり、前記プーリセンサのシャフトに
は、潤滑油が導かれ、導かれた潤滑油を前記シューに形
成された連通孔に導入する潤滑油導入通路と、前記シュ
ーに形成された連通孔から潤滑油が隣接する2つの通路
入口を介して夫々導かれる2つの潤滑油供給通路とが形
成され、前記入力軸側変速プーリ用潤滑供給通路は、前
記シャフトの一方の潤滑油供給通路に一端部が連通接続
され、他端部が入力軸側変速プーリのV溝に向けて潤滑
油を噴出するノズルとして形成される管体から構成さ
れ、前記出力軸側変速プーリ用潤滑油供給通路は、前記
シャフトの他方の潤滑油供給通路に一端部が連通接続さ
れ、他端部が出力軸側変速プーリのV溝に向けて潤滑油
を噴出するノズルとして形成される管体から構成され、
前記分配機構は、前記シューの連通孔とシャフトの2つ
の通路入口夫々との位置関係により、該2つの潤滑油供
給通路に導かれる潤滑油を所定配分で分配する構成であ
ることを特徴とした。
【0008】請求項3記載の発明は、変速比小が検出さ
れた際に、入力軸側変速プーリ側には少量の潤滑油が導
入され、かつ出力軸側変速プーリ側には多量の潤滑油が
導入される一方、変速比大が検出された際に、入力軸側
変速プーリ側には多量の潤滑油が導入され、かつ出力軸
側変速プーリ側には少量の潤滑油が導入されるようにし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明の実施の形態を詳述する。本発明に係るVベルト
式無段変速機を適用したオートマチックトランスアクス
ルは、Vベルト式無段変速機の他に、発進用の電磁クラ
ッチと、前後進切換機構と、Vベルト式無段変速機の油
圧制御機構、終減速機から構成されている。
【0010】前記Vベルト式無段変速機は、前記電磁ク
ラッチから伝達された動力を、エンジン回転数、アクセ
ルペダル踏み加減及び変速比により、後述する入出力軸
プーリの油圧を制御し自動的に無段階に変速して終減速
機へと伝達するようになっている。図1は、Vベルト式
無段変速機の構成並びに油圧制御機構の構成を示す油圧
回路図である。
【0011】この図において、Vベルト式無段変速機1
は、固定Vプーリ片2と、該固定Vプーリ片2の軸延長
上に該固定Vプーリ片2に対向して軸方向摺動可能に配
設された可動Vプーリ片3と、夫々を備え、可動Vプー
リ片3の摺動によって、該可動Vプーリ片3と固定Vプ
ーリ片2間のV溝4巾が可変される構成の入力軸側変速
プーリ(以下、プライマリプーリと言う)5と出力軸側
変速プーリ(以下、セカンダリプーリと言う)6とを備
えると共に、両プーリ5,6のV溝4に巻き掛けられる
Vベルト7を備えている。
【0012】各プーリ5,6において、可動Vプーリ片
3側の背面には油圧室8が設けられており、エンジン負
荷(アクセル開度)、入力軸回転数と変速比(車速)を
入力信号として、両プーリ5,6の作動圧を変化させ、
プーリ5,6のV溝4巾を制御するようになっている。
油圧制御機構は、エンジンにより直接駆動されるオイル
ポンプ9と、ライン圧及び変速を制御する複数の油圧コ
ントロールバルブと、入力軸回転数、アクセル開度及び
変速比を検出する入力信号系とにより構成される。
【0013】前記オイルポンプ9からの吐出油は、前記
油圧コントロールバルブへと送られ、プライマリプーリ
5及びセカンダリプーリ6の作動油及び各部潤滑油とし
て使用される。前記油圧コントロールバルブの1つであ
るプレッシャレギュレータバルブ10は、プーリ5,6
がVベルト7を介して動力伝達する際に、最適な油圧を
セカンダリプーリ6に供給するバルブである(プライマ
リプーリ5へは後述するシフトコントロールバルブによ
り供給される)。
【0014】即ち、オイルポンプ9から吐出された作動
油は回路a,bへ作用し、スプリング11と釣り合う圧
力となる。この圧力は、変速比とプライマリプーリ5の
回転数により可変となる。この場合、プライマリプーリ
5の可動Vプーリ片3の位置を後述する変速比検出機構
としてのプーリセンサ12により検出し、ダイレクトに
プレッシャレギュレータバルブ10のスプリング11の
セット長を変化させている。従って、変速比が大きいと
き(ロー状態)は、ライン圧を高くしてセカンダリプー
リ6を押し広げ、反対に変速比が小さいとき(ハイ状
態)は、ライン圧を高くしてセカンダリプーリ6を縮め
る。
【0015】又、油圧コントロールバルブの1つである
シフトコントロールバルブ13は、連続的な変速を制御
するバルブであり、アクセルペダルの踏み込み量(シフ
トカム14の動き)はエンジン回転数を信号源にして、
プライマリプーリ5へのライン圧力の流出入を制御し、
プライマリプーリ5の可動Vプーリ片3の位置を決め
て、変速比を制御する。
【0016】更に、油圧コントロールバルブの1つであ
るエンジンブレーキバルブ15は、坂道等でエンジンブ
レーキが必要なとき等において、エンジン回転数を比較
的高い状態に保つためのものである。ここで、本発明に
おける冷却装置は、プライマリプーリ5のV溝4に、V
ベルト7とプーリ5との接触面を冷却するための潤滑油
を供給するプライマリプーリ用潤滑油供給通路と、セカ
ンダリプーリ6のV溝4に、Vベルト7とプーリ6との
接触面を冷却するための潤滑油を供給するセカンダリプ
ーリ用潤滑油供給通路と、プライマリプーリ5とセカン
ダリプーリ6のV溝4巾の関係によって定まる変速比を
検出する変速比検出機構と、2つの潤滑油供給通路に導
く潤滑油量を、変速比検出機構により検出された変速比
に応じた所定配分で分配する分配機構と、を含んで構成
されている。
【0017】本実施例において、前記プライマリプーリ
用潤滑油供給通路は、前記分配機構を備えた後述のプー
リセンサ12のプーリセンサシャフト16に形成された
潤滑油供給通路Aに一端部が連通接続され、他端部がプ
ライマリプーリ5のV溝4に向けて潤滑油を噴出するノ
ズル17として形成される管体18から構成される。
又、前記セカンダリプーリ用潤滑油供給通路は、プーリ
センサシャフト16に形成された潤滑油供給通路Bに一
端部が連通接続され、他端部がセカンダリプーリ6のV
溝4に向けて潤滑油を噴出するノズル19として形成さ
れる管体20から構成される。
【0018】次に、図1及び図2において、前記変速比
検出機構としてのプーリセンサ12は、プーリセンサシ
ャフト16と、プーリセンサシュー21とから構成され
る。前記プーリセンサシャフト16には、潤滑油導入通
路Cと2つの潤滑油供給通路A,Bが形成されている。
潤滑油導入通路Cの通路入口C1 は、プーリセンサシャ
フト16の端部に開口され、通路出口C2 はプーリセン
サシャフト16の周壁に開口される。
【0019】又、潤滑油供給通路Aの通路入口A1 は、
プーリセンサシャフト16周壁に開口され、通路入口A
1 と反対側の端部はプーリセンサシャフト16の端部に
て閉塞される。更に、潤滑油供給通路Bの通路入口B1
は、プーリセンサシャフト16周壁の前記潤滑油供給通
路Aの通路入口A1 近傍位置に開口され、通路入口B1
と反対側の端部はプーリセンサシャフト16の端部にて
閉塞される。
【0020】前記プーリセンサシュー21には、中心孔
21Bが形成されており、該中心孔21Bをもってプー
リセンサシャフト16外周面にスライド自由に嵌挿され
る。又、このプーリセンサシュー21には、その外周面
から張り出した係合部21Aが一体成形されており、こ
の係合部21Aの先端部は、プライマリプーリ5の可動
Vプーリ片3周端に形成された係合溝3Aに係合され
る。又、係合部21Aには、前記潤滑油導入通路Cの通
路出口C2 と連通して、係合部21Aの先端部に開口さ
れる連通孔21aが形成されており、係合部21Aと係
合溝3Aとの係合部分に潤滑油が供給されるようになっ
ている。
【0021】又、プーリセンサシュー21には、一端が
前記連通孔21aと連通し、他端がプーリセンサシュー
21端部にて閉塞される連通孔21bと、一端が前記連
通孔21bと連通し、他端がプーリセンサシュー21の
中心孔21B内径に開口し、前記潤滑油供給通路Aの通
路入口A1 及び潤滑油供給通路Bの通路入口B1 と連通
可能な連通孔21cとが設けられている。
【0022】そして、前記プライマリプーリ用潤滑油供
給通路を構成する管体18は、プーリセンサシャフト1
6周壁に形成された連通孔16bを介して潤滑油供給通
路Aと連通され、前記セカンダリプーリ用潤滑油供給通
路を構成する管体20は、プーリセンサシャフト16周
壁に形成された連通孔16cを介して潤滑油供給通路B
と連通される。
【0023】ここで、プライマリプーリ5が変速比小側
(ハイ側)にスライドしたときには、プーリセンサシュ
ー21が図の右側にスライドし、このとき、プライマリ
プーリ5用の潤滑油供給通路Aの通路入口A1 は大きく
開口され、セカンダリプーリ6用の潤滑油供給通路Bの
通路入口B1 は小さく開口される。即ち、プライマリプ
ーリ5用の潤滑油供給通路Aには多量の潤滑油が導入さ
れ、セカンダリプーリ6用の潤滑油供給通路Bには少量
の潤滑油が導入される。
【0024】従って、管体18を通じてプライマリプー
リ5のV溝4に供給される潤滑油が多く、管体20を通
じてセカンダリプーリ6のV溝4に供給される潤滑油が
少なくなるように、潤滑油配分がなされる。一方、プラ
イマリプーリ5が変速比大側(ロー側)にスライドした
ときには、プーリセンサシュー21が図の左側にスライ
ドし、このとき、プライマリプーリ5用の潤滑油供給通
路Aの通路入口A1 は小さく開口され、セカンダリプー
リ6用の潤滑油供給通路Bの通路入口B1 は大きく開口
される。
【0025】即ち、プライマリプーリ5用の潤滑油供給
通路Aには少量の潤滑油が導入され、セカンダリプーリ
6用の潤滑油供給通路Bには多量の潤滑油が導入され
る。従って、管体18を通じてプライマリプーリ5のV
溝4に供給される潤滑油が少なく、管体20を通じてセ
カンダリプーリ6のV溝4に供給される潤滑油が多くな
るように、潤滑油配分がなされる。
【0026】かかる構成が、プライマリプーリ5とセカ
ンダリプーリ6のV溝4巾の関係によって定まる変速比
を検出する変速比検出機構と、プライマリプーリ5用と
セカンダリプーリ6用の2つの潤滑供給通路(管体1
8,20)に導く潤滑油量を、変速比検出機構により検
出された変速比に応じた所定配分で分配する分配機構を
成している。
【0027】このように、プライマリプーリ5用とセカ
ンダリプーリ6用の2つの潤滑供給通路(管体18,2
0)に導く潤滑油量を、変速比に応じた所定配分で分配
することによって、図3(A)のプーリ関係となって、
変速比が大きい(ロー状態)場合には、プライマリプー
リ5の面圧が大で、温度が高く、かつセカンダリプーリ
6の面圧が小で、温度が低い場合に、プライマリプーリ
5側には多量の潤滑油を供給し、セカンダリプーリ6側
には少量の潤滑油を供給でき、又、図3(B)のプーリ
関係となって、変速比が小さい(ハイ状態)場合には、
プライマリプーリ5の面圧が小で、温度が低く、セカン
ダリプーリ6の面圧が大で、温度が高い場合に、プライ
マリプーリ5側には少量の潤滑油を供給し、セカンダリ
プーリ6側には多量の潤滑油を供給できる。
【0028】従って、プライマリプーリ5とセカンダリ
プーリ6夫々とVベルト4との接触面を同時に冷却しな
がら、潤滑油量の増大を防止でき、この結果、オイルポ
ンプ9を大容量に設定する必要がなくなるため、フリク
ションの低減、効率向上を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、入力軸側変速プーリ用と出力軸側変速プー
リ用の2つの潤滑供給通路に導く潤滑油量を、変速比に
応じた所定配分で分配することによって、入力軸側変速
プーリと出力軸側変速プーリ夫々とVベルトとの接触面
を同時に冷却しながら、潤滑油量の増大を防止でき、こ
の結果、オイルポンプを大容量に設定する必要がなくな
るため、フリクションの低減、効率向上を図ることがで
きる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、変速比検出
機構として、プーリ位置を検出するプーリセンサを用
い、このセンサに分配機構を設けるようにしたから、簡
単な構成とすることができる。請求項3記載の発明によ
れば、変速比が大きい(ロー状態)場合には、入力軸側
変速プーリの面圧が大で、温度が高く、かつ出力軸側変
速プーリの面圧が小で、温度が低い場合に、入力軸側変
速プーリ側には多量の潤滑油を供給できると共に、出力
軸側変速プーリ側には少量の潤滑油を供給でき、又、変
速比が小さい(ハイ状態)場合には、入力軸側変速プー
リの面圧が小で、温度が低く、出力軸側変速プーリの面
圧が大で、温度が高い場合に、入力軸側変速プーリ側に
は少量の潤滑油を供給できると共に、出力軸側変速プー
リ側には多量の潤滑油を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るVベルト式無段変速機の構成並
びに油圧制御機構の構成を示す油圧回路図
【図2】 同上の油圧回路図におけるプーリセンサ部の
拡大図
【図3】 変速比の大小に対応した入力軸側変速プーリ
と出力軸側変速プーリの関係を示す概略図
【符号の説明】
1 Vベルト式無段変速機 2 固定Vプーリ片 3 可動Vプーリ片 4 V溝 5 プライマリプーリ 6 セカンダリプーリ 7 Vベルト 12 プーリセンサ 16 プーリセンサシャフト 18 管体 20 管体 21 プーリセンサシュー A,B 潤滑油供給通路 A1 ,B1 通路入口 C 潤滑油導入通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定Vプーリ片と、該固定Vプーリ片の軸
    延長上に該固定Vプーリ片に対向して軸方向摺動可能に
    配設された可動Vプーリ片と、夫々を備え、可動Vプー
    リ片の摺動によって、該可動Vプーリ片と固定Vプーリ
    片間のV溝巾が可変される構成の入力軸側変速プーリと
    出力軸側変速プーリとを備えると共に、両変速プーリの
    V溝に巻き掛けられるVベルトを備えてなるVベルト式
    無段変速機において、 前記入力軸側変速プーリに、Vベルトとプーリとの接触
    面を冷却するための潤滑油を供給する入力軸側変速プー
    リ用潤滑供給通路と、 前記出力軸側変速プーリに、Vベルトとプーリとの接触
    面を冷却するための潤滑油を供給する出力軸側変速プー
    リ用潤滑油供給通路と、 前記入力軸側変速プーリと出力軸側変速プーリのV溝巾
    の関係によって定まる変速比を検出する変速比検出機構
    と、 前記2つの潤滑油供給通路に導く潤滑油量を、前記変速
    比検出機構により検出された変速比に応じた所定配分で
    分配する分配機構と、 を含んで構成されたことを特徴とするVベルト式無段変
    速機における冷却装置。
  2. 【請求項2】前記変速比検出機構は、シャフトと、該シ
    ャフト外周面にスライド自由に嵌挿され、入力軸側変速
    プーリの可動Vプーリ片と連係して、該可動Vプーリ片
    の摺動に伴ってスライドするシューとを含んで構成さ
    れ、 前記シューのスライド位置によって定まるプーリ位置を
    検出して変速比を検出するプーリセンサからなり、前記
    プーリセンサのシャフトには、潤滑油が導かれ、導かれ
    た潤滑油を前記シューに形成された連通孔に導入する潤
    滑油導入通路と、前記シューに形成された連通孔から潤
    滑油が隣接する2つの通路入口を介して夫々導かれる2
    つの潤滑油供給通路とが形成され、 前記入力軸側変速プーリ用潤滑供給通路は、前記シャフ
    トの一方の潤滑油供給通路に一端部が連通接続され、他
    端部が入力軸側変速プーリのV溝に向けて潤滑油を噴出
    するノズルとして形成される管体から構成され、 前記出力軸側変速プーリ用潤滑油供給通路は、前記シャ
    フトの他方の潤滑油供給通路に一端部が連通接続され、
    他端部が出力軸側変速プーリのV溝に向けて潤滑油を噴
    出するノズルとして形成される管体から構成され、 前記分配機構は、前記シューの連通孔とシャフトの2つ
    の通路入口夫々との位置関係により、該2つの潤滑油供
    給通路に導かれる潤滑油を所定配分で分配する構成であ
    ることを特徴とする請求項1記載のVベルト式無段変速
    機における冷却装置。
  3. 【請求項3】変速比小が検出された際に、入力軸側変速
    プーリ側には少量の潤滑油が導入され、かつ出力軸側変
    速プーリ側には多量の潤滑油が導入される一方、変速比
    大が検出された際に、入力軸側変速プーリ側には多量の
    潤滑油が導入され、かつ出力軸側変速プーリ側には少量
    の潤滑油が導入されることを特徴とする請求項1又は2
    記載のVベルト式無段変速機における冷却装置。
JP20806295A 1995-08-15 1995-08-15 Vベルト式無段変速機における冷却装置 Expired - Fee Related JP3259606B2 (ja)

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