JPH0952359A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0952359A
JPH0952359A JP22738895A JP22738895A JPH0952359A JP H0952359 A JPH0952359 A JP H0952359A JP 22738895 A JP22738895 A JP 22738895A JP 22738895 A JP22738895 A JP 22738895A JP H0952359 A JPH0952359 A JP H0952359A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14419Manifold

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動タイミングの分割数を過度に増やすこと
なくクロストークを効果的に排除して高品質の記録結果
が得られるようにしたインクジェット記録装置を提供す
ること。 【解決手段】 2つの共通インク室18、19を設け、
各チャンネルが交互にこの共通インク室18、19の1
つからインクの供給を受けるようにし、また各チャンネ
ルの駆動信号のタイミングをA群、B群、C群の3つに
分割し、各チャンネルがA、B、C、……の順にこれら
の群に属するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、各々にノズルを有する複数の個別
インク室が隣接配置されたものにおいて、クロストーク
を抑制したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、インク液
滴をインクジェットヘッドのノズルから噴射して印刷用
紙等の被記録体に付着させてドット記録を行う。そして
このドットパターンにより文字や記号等を表現するため
に、多チャンネルのノズルを直線上に配置して記録デー
タに従いノズルからのインク噴射を行うようにしてい
る。ところでこのインク噴射は、噴射するチャンネルの
ノズルに連通するインク室を電歪素子の変形により加圧
することによって行われるので、あるチャンネルへの駆
動電圧の印加が当該チャンネルのみならず近接するチャ
ンネルにも影響する、いわゆるクロストークが問題とな
る。
【0003】このクロストークの軽減を図ったインクジ
ェット記録装置の一例が特公昭59−33117号公報
に記載されている。この公報に実施例として記載された
インクジェット記録装置は、電歪素子への駆動電圧のタ
イミングを図7に示すように隣接するチャンネル間で1
/3周期ずつずらして3分割駆動することにより、隣接
する2つのチャンネルが同時に駆動されないようにした
ものである。隣接する2つのチャンネルが同時に駆動さ
れると、クロストークによりそれらの両隣の非駆動チャ
ンネルからインクが少し吐出されるので、これを防いだ
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】昨今のインクジェット
記録装置では、印字品質におけるさらなる高解像度化や
印字速度の向上が望まれている。また、装置本体の小型
化につながるヘッドユニットの小型化が要求されてい
る。上記の要求は、ヘッドの構成に対して、高解像度化
とヘッドユニットの小型化はヘッドのチャンネルの配列
密度を高めることに対応し、印字速度の向上はチャンネ
ル数を増加させることに対応する。この要求の実現に際
し、クロストークの影響を鑑みると、クロストークの一
因として、駆動チャンネルで発生する圧力波の伝播によ
る影響や、チャンネル自体の変形による影響が存在す
る。このいずれの影響も、その伝播の大きさと、駆動チ
ャンネルに対する空間的な距離が関係する。よって、前
記の要求は、クロストークの影響が、さらに大きく且つ
広範な範囲に及ぶこととなる。よって、分割駆動だけで
は、クロストークの影響を緩衝するのには、不十分であ
る。
【0005】上記のインクジェット記録装置では、多数
(3n)のチャンネルがある場合、同時に駆動されるチ
ャンネル相互間でのクロストークは何ら考慮されていな
い。即ち、駆動チャンネルといえども、近隣に駆動チャ
ンネルがなく単独で噴射するときと、近隣に他にも駆動
チャンネルがありクロストークを受けつつ噴射するとき
とでは噴射するインクのスピードが異なるのである。こ
のインクスピードの差異により、被記録体上のインク付
着位置がずれ、記録結果の品質が低下する原因となる。
そしてこのインクジェット記録装置では、同一タイミン
グで駆動されるチャンネル間に他タイミングのチャンネ
ルが2チャンネルしか存在しないので、この2チャンネ
ルを間においたチャンネルが同時に駆動される場合に
は、クロストークの影響が生ずるのである。
【0006】このことを図8のグラフにより説明する。
このグラフは、あるチャンネルのみを単独で駆動したと
きのインクスピード(5m/秒とした)を基準に、その
チャンネルの両側における同時に駆動するチャンネル数
を増やしたときのインクスピードの変化を示すものであ
る。このグラフでは「両隣1」、即ち測定チャンネルと
その両側1チャンネルずつを同時駆動したときに基準速
度に対して0.4m/秒の増速が見られる。これが直隣
からのクロストークによる寄与である。そして「両隣
2」即ち測定チャンネルとその両側2チャンネルずつを
同時駆動したときに「両隣1」に対して0.2m/秒の
増速が見られる。そして「両隣3」即ち測定チャンネル
の両側3チャンネルずつを同時駆動したときに「両隣
2」に対して0.1m/秒の増速が見られる。
【0007】図8のグラフで増速が見られなくなるのは
「両隣5」以降であるから、クロストークの影響を無視
できるものとするためには間に4チャンネル以上おく必
要があることがわかる。駆動の分割数を増やすことによ
りこれを達成するためには5分割若しくはそれ以上を要
し、制御系がたいへんに複雑になってしまう。さらに、
駆動の分割数を増やすと、被記録体上のインク付着位置
のずれが大きくなる。このずれを補正するために、ノズ
ルの開孔位置をずらすことが考えられるが、ヘッドを小
型化する要求に反するとともに、コストアップにもな
る。
【0008】また、駆動の分割数を増やすことには別の
問題点もある。駆動の分割数が多いと直隣のチャンネル
の駆動時間に部分的に重複が生じることである。特に、
記録の高速化が求められている今日のインクジェット記
録装置においては、駆動の周期(図7中TLで示す)に
占める駆動信号のオンタイム(図7中ALで示す)の割
合AL/TLが比較的に大きいこともあり、駆動時間の
重複が避け難い。分割数が例えば5であれば、1→3→
5→2→4のような配置をとることにより重複を少なく
できるが、次に述べる理由のため必ずしも解決手段とは
ならない。
【0009】図9に、隣接するチャンネル間で駆動時間
が重複することによるインクスピードへの影響を測定し
た結果のグラフを示す。このグラフは縦軸にインクスピ
ードを、横軸に駆動時間のずれ比ΔAL/ALをとった
ものである。ΔALは、測定するチャンネルの駆動パル
スの立ち上がりから隣接するチャンネルの駆動パルスの
立ち上がりまでの時間差を表す。ここではALを10μ
秒とし、単独で噴射すれば5m/秒のインクスピードが
得られる条件で測定した。このグラフから、ΔAL/A
Lが0であるとき、即ち両チャンネルの駆動時間が完全
に一致しているときに最もインクスピードが速くなって
いることが読み取られる。しかしそれだけでなく、ΔA
L/ALの絶対値が1に近づくと、即ち重複部分の比率
が小さいときにインクスピードが単独噴射時のものより
かえって遅くなる負のクロストークがあることも読み取
られる。即ち、両チャンネル間の駆動時間の重複を少な
くすればクロストークの影響が小さいとは、必ずしも言
えないのである。
【0010】本発明は従来技術の上記問題点を解消する
ためになされたものであり、駆動の分割数を過度に増や
すことなくクロストークを効果的に排除して高品質の記
録結果が得られるようにしたインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)この目的を達成するため本発明は、複数のノズル
からインクを被記録体に噴射して記録するインクジェッ
ト記録装置であって、2以上の互いに分離された共通イ
ンク室と、この共通インク室の1つからインクの供給を
受けるとともに隣接するものが異なる共通インク室から
インクの供給を受け、かつ各々に前記ノズルが設けられ
た複数の個別インク室と、前記個別インク室の各々に設
けられその個別インク室内のインクを加圧する加圧手段
と、前記各加圧手段を2以上の群に分割するとともに各
群ごとに異なるタイミングで駆動信号を印加する駆動手
段とを有し、前記共通インク室の個数と前記加圧手段の
群数とが、いずれも他方の整数倍以外の数であることを
特徴とする。
【0012】(2)また本発明は、前記(1)のインク
ジェット記録装置であって、前記共通インク室の個数と
前記加圧手段の群数とが、互いに素であることを特徴と
する。
【0013】(3)また本発明は、前記(1)又は
(2)のインクジェット記録装置において、前記複数の
個別インク室が、ほぼ列をなして配置され、前記各共通
インク室がそれぞれその列方向に延びるとともに異なる
共通インク室が複数の個別インク室とその列方向に順次
接続され、前記駆動手段が、前記列方向に、前記加圧手
段をそれぞれ異なる群に順次割り当てていることを特徴
とする。
【0014】(4)また本発明は、前記(1)乃至
(3)のいずれかのインクジェット記録装置において、
前記加圧手段が、前記個別インク室の壁部分を変形させ
るものであることを特徴とする。
【0015】この(1)又は(2)のインクジェット記
録装置では、駆動手段により加圧手段に駆動信号が印加
されると、その加圧手段により当該個別インク室内のイ
ンクが加圧される。このためその個別インク室のノズル
からインクが被記録体に噴射され、記録がなされる。こ
こで、各個別インク室は、隣接するものが同一の共通イ
ンク室からインクの供給を受けることがないように配置
されているので、隣接する個別インク室間でのクロスト
ークは生じない。また、駆動手段による加圧手段への駆
動信号の印加は、群とに異なるタイミングでなされるの
で、同一の共通インク室からインクの供給を受けかつ同
一タイミングの信号で駆動される個別インク室間には、
最低限、共通インク室の個数と加圧手段の群数との最小
公倍数−1個の他の個別インク室が存在することにな
り、クロストークは殆ど生じない。ここにおいて、共通
インク室の個数と加圧手段の群数とはいずれも他方の整
数倍以外の数であるため、これらの最小公倍数はいずれ
よりも大きい。従って、共通インク室の個数や加圧手段
の群数を過度に大きくしなくても、クロストークが効果
的に抑制される。
【0016】特に(2)のインクジェット記録装置のよ
うに、共通インク室の個数と加圧手段の群数とを互いに
素、即ち1以外に公約数を有しない関係とすれば、これ
らの最小公倍数はこれらの積に等しく、共通インク室の
個数や加圧手段の群数を過度に大きくしなくても、より
一層クロストークが効果的に抑制される。
【0017】また、(1)又は(2)のインクジェット
記録装置は、(3)のように、複数の個別インク室をほ
ぼ列をなして配置し、各共通インク室をそれぞれその列
方向に延設するとともに異なる共通インク室を複数の個
別インク室とその列方向に順次接続し、またその列方向
に加圧手段をそれぞえ異なる群に順次割り当てること
で、実現できる。特にこのようにすることで、各インク
室の接続や群分けを複雑にすることなく、容易に製作で
きる。そして、(1)乃至(3)いずれかのインクジェ
ット記録装置は、(4)のように、加圧手段が個別イン
ク室の壁部分を変形させることで、インクを噴射させる
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録装置を具体化した実施の形態を図面を参照しつつ詳細
に説明する。
【0019】図1の概略斜視図において、インクジェッ
ト記録装置のケーシング60内には印刷用紙Sを搬送す
るための円筒状のプラテンローラ62が軸まわりに回転
可能に設けられている。そしてプラテンローラ62と平
行にガイドロッド64及びガイドレール66が配置さ
れ、これらに支持されつつキャリッジ9がプラテンロー
ラ62と平行に移動できるように設けられている。キャ
リッジ9には、インクを噴射する多チャンネルのインク
ジェットヘッド10とインクを供給するインクタンク1
2とが搭載されている。このキャリッジ9は、ケーシン
グ60内の下部に設けられたCRモータ68によりベル
ト70を介して駆動されるようになっている。またケー
シング60内には、インクジェットヘッド10のインク
噴射状態が悪化したときにこれを回復させるための機構
として、ワイパ72と、パージポンプ74及びパージキ
ャップ76とが設けられている。
【0020】インクジェットヘッド10は図2に示すよ
うに、圧電セラミックスプレート102とカバープレー
ト110とノズルプレート114とを有している。
【0021】圧電セラミックスプレート102は、チタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料で形
成され、ダイヤモンドブレード等により切削加工された
複数の同一深さの平行な溝103を有している。この溝
103間の隔壁部分106は、矢印105の方向に分極
処理されている。そして各溝103の両側面の上半分に
は、金属電極108がスパッタリング等により形成され
ている。カバープレート110は、アルミナ等のセラミ
ックスで形成されたものであり、圧電セラミックスプレ
ート102の上面にエポキシ系接着剤で接着され、溝1
03を封止するものである。カバープレート110で上
面を封止された溝103は、交互に個別インク室104
又は空気室127として使用される。
【0022】ノズルプレート114は、プラスチック製
であり圧電セラミックスプレート102及びカバープレ
ート110の前面に接着される。このノズルプレート1
14には、各個別インク室104に相当する位置にノズ
ル112が設けられている。尚、図2では個別インク室
104及びノズル112は各3個しか描かれていない
が、実際にはもっと多く、ほぼ一直線上に列をなして配
置されている。
【0023】そしてインクジェットヘッド10は、個別
インク室104にインクタンク12からインクを供給す
るためのインクマニホールド14を有している。インク
マニホールド14は図3に示すように、個別インク室1
04のノズル112と反対側の端部に接続する送り口1
81〜188及び191〜198の列を間において、複
数(例えば2つ)の共通インク室18,19をその列方
向に延びるように形成し、さらにその各共通インク室1
8,19から各送り口へ多数の分岐路をクシ歯状に形成
したものである。各送り口181〜188及び191〜
198は、互いに隣接するものが同一の共通インク室か
らインクの供給を受けることがないように、送り口の列
方向に順次異なる共通インク室18,19と接続されて
いる。つまり、共通インク室が2つの場合には異なる共
通インク室が列方向に交互に送り口と接続されている。
【0024】各共通インク室18,19は、それぞれ一
端において受け口16を介してインクタンク12と接続
し、そのインクタンクからインクの供給を受ける。相互
に接続した送り口、個別インク室104及びノズル11
2は、それぞれインクジェットヘッド10の各チャンネ
ルを構成する。
【0025】次にインクジェット記録装置の駆動手段を
説明する。図4のブロック図に示すようにこの駆動手段
は、パソコン等のホストコンピュータから供給される記
録データに基づき各チャンネルの個別インク室104の
金属電極108に駆動信号を供給するヘッド駆動信号発
生回路27の他、クロック21と、パルス幅設定回路2
2と、シフトレジスタ24とを有している。ヘッド駆動
信号発生回路27は、公知のCPUやROM、RAM等
を組み合わせてなるものである。クロック21は、図5
(a)のような基準信号を発生するものである。パルス
幅設定回路22は、クロック21の基準信号にトリガさ
れて図5(b)のような時間幅ALのある信号を発生す
るものである。シフトレジスタ24は、後述するチャン
ネル駆動の分割数に対応して例えばA、B、Cの3つの
端子を有しており、クロック21の基準信号に従い図5
(c)のようにオン端子を順次変更させるものである。
【0026】また、クロック21の出力とパルス幅設定
回路22の出力とヘッド駆動回路27の出力との論理積
をとるアンドゲート25A、25B、25Cが設けられ
ており、それらの出力信号はアンプ26A、26B、2
6Cにより増幅されて各金属電極108に印加されるよ
うになっている。
【0027】ここで、各アンドゲート及びアンプは、イ
ンクジェットヘッド10のチャンネルと1対1に対応し
て同数設けられ、後述するチャンネル駆動の分割数に対
応して例えば3つの群に分けられる。即ち、図3中のチ
ャンネルの送り口181〜188及び191〜198
を、同様に例えば3つの群(A,B,C)に、列の一方
の端から順にそれぞれ割り当てる。
【0028】それによって送り口181,184,18
7,192,195,198(以下「A群」という)に
対応する各個別インク室104の金属電極108には、
それと同様にアンドゲート25A,アンプ26Aがそれ
ぞれ接続される。送り口183、186,191,19
4,197(以下「B群」という)に対応する各個別イ
ンク室104の金属電極108には、それと同様のアン
ドゲート25B,アンプ26Bがそれぞれ接続される。
また送り口182,185,188,193,196
(以下「C群」という)に対応する各個別インク室10
4の金属電極108には、それと同数のアンドゲート2
5C,アンプ26Cがそれぞれ接続される。なお、図4
には各群を代表してそれぞれ1つの組のアンドゲートと
アンプのみを図示している。
【0029】次に、このインクジェット記録装置の動作
を説明する。
【0030】インクジェット記録装置の基本的動作は、
印刷用紙Sをプラテンローラ62により搬送しつつ、パ
ソコン等からの指令信号に従いキャリッジ9及びインク
ジェットヘッド10を駆動制御して、印刷用紙S上に文
字や記号、図形等を印刷して記録することである。印刷
を実行する際には、給紙カセット等から供給された印刷
用紙Sがプラテンローラ62により、印刷される行がイ
ンクジェットヘッド10に対面する位置まで送られそこ
で停止させられる。そして、キャリッジ9がプラテンロ
ーラ6上の印刷用紙Sに対向する範囲内でCRモータ6
8により所定の印字速度で駆動され、その間にインクジ
ェットヘッド10が指令信号に従いインクを噴射して印
刷がなされる。
【0031】このインクジェットヘッド10によるイン
クの噴射は、次のようにして行われる。パソコン等から
記録データが供給されると、ヘッド駆動回路27(図4
参照)がそのデータに従いアンドゲートやアンプを介し
て、噴射を行うべきノズル112に対応する個別インク
室104を画する隔壁部分106の金属電極108(図
2参照)に電圧信号を印加する。このためその隔壁部分
106が圧電変形して当該個別インク室104内のイン
クに圧力が印加される。この圧力により当該ノズル11
2から、個別インク室104内のインクが噴射され、印
字用紙Sに付着して印刷記録がなされる。噴射後、その
個別インク室104には、インクタンク12からインク
マニホールド14の共通インク室18、19のいずれか
一方を介してインクが補給される。
【0032】ここでこのインクジェット記録装置では、
各チャンネルの個別インク室104への電圧信号印加の
タイミングを、図5に示すように複数分割、例えば3分
割で行う。即ちクロック21(図4参照)が図5(a)
に示す基準信号を発生すると、その基準信号はパルス幅
設定回路22(図4参照)とシフトレジスタ24(図4
参照)とに入力される。このため幅設定回路22は、各
基準信号にトリガされて図5(b)に示す時間幅ALの
ある信号を発生し、アンドゲート25A、25B、25
Cに供給する。一方シフトレジスタ24は、基準信号に
従い図5(c)のようにA、B、Cの3つの端子を順次
オンし、これらの端子信号は、それぞれアンドゲート2
5A、25B、25Cに供給される。
【0033】そしてアンドゲート25Aは、幅設定回路
22の信号(図5(b))と、シフトレジスタ24のA
端子信号(図5(c)のA)と、ヘッド駆動回路27か
らの駆動信号(図5(d)のA)との3つの入力を受
け、これらの論理積によりアンプ26Aを介してA群に
属するチャンネルの金属電極108に信号を供給する。
ここでA群に属する各チャンネルは、ヘッド駆動回路2
7から対応する各アンドゲート25Aに入力されるそれ
ぞれの駆動信号によって駆動される。
【0034】またアンドゲート25Bは、幅設定回路2
2の信号(図5(b))と、シフトレジスタ24のB端
子信号(図5(c)のB)と、ヘッド駆動回路27から
の駆動信号(図5(d)のB)との3つの入力を受け、
これらの論理積によりアンプ26Bを介してB群に属す
るチャンネルの金属電極108に信号を供給する。ここ
でB群に属する各チャンネルは、ヘッド駆動回路27か
ら対応する各アンドゲート25Bに入力されるそれぞれ
の駆動信号によって駆動される。
【0035】同様にアンドゲート25Cは、幅設定回路
22の信号(図5(b))と、シフトレジスタ24のC
端子信号(図5(c)のC)と、ヘッド駆動回路27か
らの駆動信号(図5(d)のC)との3つの入力を受
け、これらの論理積によりアンプ26Cを介してC群に
属するチャンネルの金属電極108に信号を供給する。
ここでC群に属するチャンネルは、ヘッド駆動回路27
から対応する各アンドゲート25Cに入力されるそれぞ
れの駆動信号によって駆動される。
【0036】従って、A、B、Cの各群に属するあるチ
ャンネルへのヘッド駆動回路27からの駆動信号が、例
えば図5(d)に示すものであれば、アンドゲート25
A、25B、25Cの出力信号は図5(e)に示すよう
になり、当該チャンネルはこれに従って駆動される。こ
のことから、異なる群に属するチャンネルが同一のタイ
ミングで駆動されることはない。
【0037】これを図3のチャンネル配置との関連で説
明すると、同一のタイミングで駆動されるチャンネル、
即ち同一のA、B、C群に属するチャンネルであって、
かつ同一の共通インク室18、19に接続された最も近
いチャンネルは、例えば181と184であり、これら
の間には191、182、192、183、193の5
つのチャンネルが存在している。この5つのチャンネル
は、181や184とは、駆動タイミングの群A、B、
Cと接続された共通インク室18、19との少なくとも
一方を異にする。他のチャンネルについても同様であ
る。
【0038】従って、このインクジェット記録装置で
は、各チャンネルが駆動されるときにクロストークの影
響を受ける最も近いチャンネルは、間に5チャンネルお
いた先のチャンネルである。図8のグラフでは「両隣
6」が「両隣5」に対して増速を見せていないことか
ら、かかるチャンネル間でのクロストークの影響は無視
できることがわかる。
【0039】この「5」という数は、共通インク室の数
「2」と駆動信号のタイミングの数「3」との最小公倍
数「6」から1を引いたものである。これら2つの数
が、等しかったりあるいは一方が他方の整数倍であった
りすると両者の数自体を多くしない限り、共通インク室
と駆動タイミングとを共に同じくするチャンネル間に十
分な間隔をとることができない。これに対し、いずれの
数も他方の数の整数倍以外の数である組合せなら、両者
の最小公倍数−1のチャンネルを間におくことができ、
両者の数自体はさほど多くなくても十分な間隔をとるこ
とができるのである。この効果は、両者の数が互いに素
であるときに最も顕著である。このために本実施の形態
では、共通インク室の数を「2」とし、駆動信号のタイ
ミングの数を「3」としたものである。
【0040】また、このインクジェット記録装置でも、
駆動の周期(図5中TLで示す)に占める駆動信号のオ
ンタイムALの割合AL/TLが比較的に大きい条件下
で使用する場合には、図6に示すように、異なる駆動タ
イミング群に属するチャンネル間で駆動時間に部分的に
重複が生じる場合もある。このため、図3中の181と
191のような隣接するチャンネル間でも駆動時間の重
複がありうるが、これらのような隣接するチャンネルは
必ず別々の共通インク室18、19に連結されているの
で、これらの間でクロストークが生じることはない。
【0041】以上詳細に説明したようにこのインクジェ
ット記録装置では、インクタンク12とインクジェット
ヘッド10とを結ぶインクマニホールド14に2つの共
通インク室18、19を設けて隣接するチャンネルの個
別インク室104が必ず別々の共通インク室18、19
に連結されるようにし、また、金属電極108への駆動
信号の印加タイミングを3つの群A、B、Cに分割して
各チャンネルをA、B、C、……の順にこれらの群に属
させたので、同一の共通インク室からインクの供給を受
けかつ同一のタイミングで駆動されるチャンネル同士の
間には5つの他のチャンネルが存在し、これらが共に駆
動される場合でも噴射したインクの速度がクロストーク
により増速することはない。即ち、共通インク室の数と
駆動タイミングの数とを互いに素である関係としたの
で、いずれの数もさほど多数でないにもかかわらず、ク
ロストークを受けうるチャンネル間に十分大きい間隔を
おくことができたものである。
【0042】また、駆動の周期に占めるオンタイムの割
合が大きいために異なる群の駆動時間が部分的に重複す
る場合でも、隣接するチャンネルの個別インク室104
が必ず別々の共通インク室18、19に連結されている
ので、これらの間にクロストークの影響はない。
【0043】かくして、チャンネル間でのクロストーク
の影響による噴射したインクの速度変動や、非駆動チャ
ンネルからのインク洩れをほぼ完全に排除して高品質の
印刷記録結果が得られるインクジェット記録装置が提供
されている。
【0044】本発明はこの実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えばこの実
施の形態で共通インク室の数を2とし、駆動タイミング
の数を3としたが、これに限らず、一方が他方の整数倍
である組合せでなければ他の数でもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、共通
インク室の数と駆動タイミングの数とをいずれも他方の
整数倍以外の数であることとし、より好ましくは互いに
素であることとしたので、駆動の数を過度に増やすこと
なく同一タイミングで駆動されるチャンネル間に十分な
数の他のチャンネルをおき、更に直隣のチャンネル間で
のクロストークを完全に排除して、高品質の記録結果が
得られるすぐれたインクジェット記録装置すぐれたイン
クジェット記録装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の構成を説明する概略
斜視図である。
【図2】インクジェットヘッドの構造を説明する分解斜
視図である。
【図3】本発明に係るインクジェット記録装置のインク
マニホールドの構成を説明する図である。
【図4】インクジェット記録装置の制御系を示すブロッ
ク図である。
【図5】インクジェット記録装置における各種制御信号
を示すタイミング図である。
【図6】異なる駆動タイミング群の間で駆動時間に部分
的に重複が生じている状態を示すタイミング図である。
【図7】従来のインクジェット記録装置における駆動信
号の例を示すタイミング図である。
【図8】近接するチャンネルからのクロストークの影響
を説明するグラフである。
【図9】隣接するチャンネル間で駆動時間が部分的に重
複することの影響を説明するグラフである。
【符号の説明】
18、19 共通インク室 24 シフトレジスタ 27 ヘッド駆動回路 104 個別インク室 106 隔壁部分 108 金属電極 112 ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルからインクを被記録体に噴
    射して記録するインクジェット記録装置において、 2以上の互いに分離された共通インク室と、 この共通インク室の1つからインクの供給を受けるとと
    もに隣接するものが異なる共通インク室からインクの供
    給を受け、かつ各々に前記ノズルが設けられた複数の個
    別インク室と、 前記個別インク室の各々に設けられその個別インク室内
    のインクを加圧する加圧手段と、 前記各加圧手段を2以上の群に分割するとともに各群ご
    とに異なるタイミングで駆動信号を印加する駆動手段と
    を有し、 前記共通インク室の個数と前記加圧手段の群数とが、い
    ずれも他方の整数倍以外の数であることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するインクジェット記録
    装置において、 前記共通インク室の個数と前記加圧手段の群数とが、互
    いに素であることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載するインクジェッ
    ト記録装置において、 前記複数の個別インク室が、ほぼ列をなして配置され、 前記各共通インク室がそれぞれその列方向に延びるとと
    もに異なる共通インク室が複数の個別インク室とその列
    方向に順次接続され、 前記駆動手段が、前記列方向に、前記加圧手段をそれぞ
    れ異なる群に順次割り当てていることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載するイ
    ンクジェット記録装置において、 前記加圧手段が、前記個別インク室の壁部分を変形させ
    るものであることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
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