JPH095210A - ツリー型およびスター型カプラーの特性評価装置 - Google Patents

ツリー型およびスター型カプラーの特性評価装置

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JPH095210A
JPH095210A JP15324195A JP15324195A JPH095210A JP H095210 A JPH095210 A JP H095210A JP 15324195 A JP15324195 A JP 15324195A JP 15324195 A JP15324195 A JP 15324195A JP H095210 A JPH095210 A JP H095210A
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JP
Japan
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light
coupler
fiber
photodetector
terminal
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JP15324195A
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English (en)
Inventor
Toshio Sakane
敏夫 坂根
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ツリー型又はスター型カプラーの特性測定評
価を、自動的に、かつ低コストで実施できる装置の提
供。 【構成】 光源1と測定対象物(ツリー型又はスター型
カプラー)5とをSMF2で連結し、SMF上に分岐カ
プラー3と反射戻り光分岐カプラー4を設け、対象物5
を透過した光を分岐導波するN個のファイバ6の端末お
よび前記カプラー3,4の導波ファイバ端末を、光スイ
ッチ8により個別に光検出器7に連結し、光検出器7
に、光検出器により検出されたデータから、測定対象物
の特性を算出評価する手段が連結されているツリー型お
よびスター型カプラーの特性評価装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーあるいは
光導波路を用いたツリー型カプラーおよびスター型カプ
ラーの特性評価装置に関するものである。このようなツ
リー型およびスター型カプラーは光分配システムにおい
て不可欠の構成要素である。
【0002】
【従来の技術】光通信システムに於て、中でも端末数が
飛躍的に多い加入者システムにおいて、光を分配するた
めのツリー型カプラー(1×Nカプラー)あるいはスタ
ー型カプラー(2×N、・・N×Nカプラー)の重要性
は非常に高い。ツリー型カプラーは1入力を、互に等し
いN出力に分割するものであり、またスター型カプラー
は、Mチャンネル(M=2〜N)からのそれぞれの入力
を、互に等しいN出力に分割するものである。さらに逆
方向入力に対しても同様な分配過程をへて入力端(ツリ
ー型では1チャンネル、スター型ではMチャンネル)に
伝達されるものである。このようなツリー型およびスタ
ー型カプラーは、光分配系では欠かせない部品であり、
大量に使用される部品でもある。
【0003】さて、光加入者システムは現在研究開発中
であり、実用化の機会を伺っている段階である。実用化
が躊躇されている要因は、布線に係わる費用と効果との
バランスの問題であるが、現段階では費用に対する効果
が小さいと見られている。すなわち、光加入者システム
で使用される部品は極力コストを下げる必要がある。
【0004】ところで、ツリー型およびスター型カプラ
ーは、ファイバーの1点融着方式あるいは光導波路方式
で作られている。ファイバー1点融着方式は、ファイバ
ーを撚り、その1点を融着するものであり、コスト要因
は材料費、加工費、評価費である。これは、1品宛の少
数生産で行われるため、歩留りも悪いことから加工費
が、またチャンネル数が増すと共に、その評価費用がコ
スト増大の主要因となる。光導波路方式では、導波路は
ガラス、又はポリマー導波路により大量に廉価に作製出
来る。しかし、導波路と入出力ファイバーとの結合に要
する調整費用、さらにはファイバー融着方式と同様にチ
ャンネル数の増加と共に特性評価費用がコスト増大の主
要因となる。
【0005】実用的に使用されるであろうツリ型カプラ
ー数は1×16個、またスター型カプラーの数は2×3
2個であり、このような多チャンネルの特性を実験室レ
ベルの装置でチャンネル毎に評価するには費用が掛りす
ぎるという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カプラーの評価項目の
例として、入力端から出力端への透過損失であるチャン
ネル毎の挿入損(以下IL)、入力端から入った光が反
射して入力端に戻ることに起因する反射損失(以下R
L)、入出力ポートを逆転させてのチャンネル毎のIL
およびRL、および多チャンネル出力ポートの1つから
入力した時の他の出力ポートへのクロストーク出力(以
下方向性)などであり、これらは、仕様範囲の1つの波
長あるいは多数の波長について、さらには偏光状態を変
えて測定評価する必要がある。この様にカプラーの評価
のために、多数の光量を測定する必要があり、コスト・
ダウンのためには測定の自動化が必要である。
【0007】カプラーの評価装置として、浜松ホトニク
ス社から製品番号C5561−01が市販されている。
これの利用範囲は1×8ツリー型カプラーまで拡張可能
で、ILおよび分光評価も可能である。しかし、分光評
価はツリー型およびスター型カプラーの生産ラインで
は、必ずしも必要ではない。また、この測定装置は必要
評価項目であるRL測定機能を備えていない。そこで生
産ラインで必要とされる評価項目を、高速に計測処理す
る自動化装置の出現が強く望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のツリー型および
スター型カプラーの特性評価装置は、光源1、前記光源
1と測定対象物5とを連結し、前記光源1から出射され
た光を前記測定対象物5に導波するシングルモードファ
イバ2と、前記シングルモードファイバ2上に設けら
れ、前記光源1から出射された光の一部を参考光として
分岐させる第1カプラー3と、前記シングルモードファ
イバ2の、前記第1カプラー3の下流部に設けられ、前
記対象物5からの反射戻り光を、前記シングルモードフ
ァイバ2から分岐させる第2カプラー4と、前記対象物
5を透過した光を導波するN個のファイバーからなるフ
ァイバー群6と、前記第1および第2カプラー3,4と
前記ファイバー群6を通る光量を検出する光検出器7
と、前記第1カプラー3、および第2カプラー4、並び
に前記ファイバー群6の各ファイバの端末を、個別に前
記光検出計7に連結する光スイッチ8と、前記第1カプ
ラー3、第2カプラー4およびファイバー群6から導波
され、光検出計7により検出されたデータに基いて、カ
プラーの性能を評価する手段と、を有するものである。
【0009】本発明の装置において、前記光源1が、互
に波長帯の異なる光を出射する2つの発光手段9,10
と、前記発光手段9,10より出力された光を、前記シ
ングルモードファイバ2に導波する波長結合カプラー4
1とを有し、前記発光手段9,10はそれぞれ、その出
力波長を2種以上に変化させ得るものであることが好ま
しい。
【0010】また、本発明装置において、前記発光手段
9,10の各々が、順次に連結されたラミポール偏光子
11付きファイバコリメータ12、半波長板13、およ
びファイバコリメータ14、並びに前記半波長板13を
駆動する手段15を有する偏光制御手段40を介して、
前記波長結合カプラー41に連結されていることが好ま
しい。
【0011】本発明の装置において、前記第1カプラー
3および第2カプラー4が、それぞれ、波長無依存型カ
プラーであることが好ましい。
【0012】さらに本発明のツリー型およびスター型カ
プラーの特性検出装置において、前記ファイバー群6の
各ファイバーは、前記測定対象5に直接連結されている
出力ファイバー29に連結され、各ファイバに連結する
出力ファイバ29のモードフィールド径より大きなコア
径を有するマルチモードファイバであることが好まし
い。
【0013】さらに本発明のツリー型およびスター型カ
プラーの特性検出装置において、前記光スイッチ8が、
前記第1カプラーにより分岐された光導波路の端末16
と、第2カプラーにより分岐された光導波路の端末17
と、前記ファイバー群6の各々の導波端末18とを、円
周19上に、等間隔をおいて配置固定した端末配置板2
0、前記端末配置板20から離間し、これに対向して配
置され、中心回転軸44のまわりに回転することがで
き、かつ前記端末16,17,18の1つから出射され
る光を透過させる1つの開口部22を有する回転円盤2
1と、この回転円盤の前記開口部に対向し、その内側に
取り付けられ、前記導波端末から出射される光を平行光
にするコリメータレンズ23と、前記回転円盤21と前
記光検出器7との間に配置され、前記コリメータレンズ
23から出射される平行光を集光してスポット光として
前記光検出器7に入射する集光レンズ24と、前記回転
円盤21を回転駆動する回転駆動手段25と、前記光検
出器に侵入する迷光を阻止する遮光手段とを有するもの
であることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明装置は、ツリー型およびスター型カプラ
ーの特性評価に要する費用を低減し、そのコストダウン
を可能にするものである。
【0015】下記に本発明装置の実施態様を説明する。
図1は、本発明装置の一実施態様の構成を説明するため
のブロック図である。図1において光源1と、測定対象
物5とはシングルモードファイバ2(以下SMF2と記
す)により光学的に連結されており、このSMF2によ
り形成される導光路には、光源1が出射する光の一部を
参考光(REF)として採取するための第1カプラー3
が配置され、SMF2から光源1の出射光の10%程度
をREFとして分岐する。また、第1カプラー3の下流
部には第2カプラー4が設けられ、これは測定対象物5
からの反射戻り光を、SMF2から分岐する。
【0016】SMF2は、光コネクター26から出力さ
れ、この出射光は、それに対向する光コネクター27を
介して、測定対象物5の入力ファイバ28に入力され
る。測定対象物5の一例として、図1には1×4導波路
を有するツリー型カプラーが示されている。この場合、
入力ファイバ28に入力された入力光は、ツリー型カプ
ラー5により4分岐され、出力ファイバ29を経てそれ
ぞれ出光用コネクター30−O1 ,30−O2 ,30−
3 ,30−O4 より出力される。これら入出力ファイ
バ28および29は通常SMFである。
【0017】前記出光用コネクター30に対向して、4
個(一般にN=1〜32個)の受光コネクター31−O
1p,31−O2p,31−O3p,31−O4pが設けられ前
記出光用コネクター30−O1 〜O4 に接続される。受
光コネクター31−O1p〜O 4pを通る透過光が、コネク
ターの結合状態に依存しないような最も安定した結合を
形成するためには、受光コネクターに結合される光ファ
イバ6は、出力ファイバー29のモードフィールド径
(MFD)よりも大きなコア径を有するマルチモールド
ファイバ(MMF)であることが好ましい。
【0018】ファイバ6の導波端末18、第1カプラー
3からの導波端末16、および第2カプラー17からの
導波端末17から出力される光は個別に光スイッチ8に
より選択出力され光検出器7に導かれる。
【0019】上記導波端末16,17,18からの受光
量データを、光検出器7から演算処理手段32に入力し
て演算し、その結果すなわち測定対象物5(ツリー型又
はスター型カプラー)の特性評価データを表示手段33
に表示し、また、それを記録又は伝達手段34により記
録し、又は他の装置(例えばコンピューター)に伝送す
る。
【0020】図1において、制御手段35はそのプログ
ラムに基づき、又は演算処理手段の演算結果に基づき、
光スイッチ8のスイッチ切替えのシーケンスを制御し、
また光源1の主波長切替え、可変波長の制御、および偏
光方向の制御などを行うものである。さらに、制御手段
35は検出のS/N比を増すために、光源の低周波強度
変調、および光検出の位相検波制御なども行う。
【0021】図1の装置による1つの波長、1つの偏光
方向におけるツリー型カプラー5(測定対象)の測定項
目、測定手順を説明する。図1に示されているように各
構成要素を順方向接続する。第1カプラー3から分岐さ
れ、導波端末16から出力される参考光の光量をPref
で示し、スイッチ8を、制御手段35からの指令により
切り替えたとき、第2カプラー4から分岐され、導波端
末17から出力される光量をPret で示し、さらにスイ
ッチ8を切り替えたとき、ファイバー6の導波端末18
から出力される光量をO1d,O2d,O3d,O4dで表す。
これらのデータから、演算処理手段32において、順方
向のIL(挿入損失)(IL1n=O1d/Pref ,I
2n,IL3n、およびIL4n)および順方向のRL(反
射損失)(RLn =Pret /Pref )を算出する。
【0022】次に、逆方向の特性を求めるために、コネ
クター30−O1 を、コネクター26のIp に接続し、
コネクター27のIを、測定入力端子コネクター30−
1pに接続する。導波端末17からの光量Pret からR
L値(RL1r)を求め、導波端末18の端末30−O1
から光量O1dからIL(IL1r=O1d/Pref )を求
め、残余の端末30−O2 〜O4 からの光量から方向性
1n(D12=O2d/Pre f ,D13=O3d/Pref ,D14
=O4d/Pref )を求める、同様に、接続を変更して測
定対象物の残余の分岐路の各々における逆方向特性を求
め、データ群を得る。
【0023】測定データのまとめ方には限定はなく、例
えば挿入損失ILは、ILNn,IL Nrからの最小値とし
て求め、挿入損失の分布(平坦度)は、両値のバラツキ
として求め、反射戻り光の反射損失RLは、RLn ,R
nrからの最大値として求め、さらに、方向性D値を、
nnの最大値として求める。但し上記の実施例において
は、カプラー3および4の分岐比、コネクターの結合効
率などによる補正は無視されており、またIL,RL、
およびDは比として定義されており、dbではない。
【0024】所望の波長について、上記手段の操作を繰
り返えして所望のデータを得る。また測定対象物5の偏
光依存性についても、同様の測定を行えばよいが、この
ときの手順は下記のようにする。まず、図1の結合にお
いて後述する偏光制御手段によりO1dが最大となる偏光
状態(P)とする。この偏光状態Pにおいて、上記の一
連の順方向測定を行い、次に偏光状態を90度回転させ
て、同様の測定を行う。この両測定値の差違が偏光依存
性PD値である。逆方向測定を行うときは、接続を変更
する度に、上記偏光状態の調整を行う。
【0025】本発明の測定装置の構成要素について下記
に説明する。まず光源1について説明する。通信用カプ
ラーに於ては、1.3μm帯と1.55μm帯との特性
評価が必要である。また各波長帯に於て、例えばコーニ
ング社製1×16 SMFカプラーでは1269−13
60nm、1430−1550nmの範囲で数値保証がなさ
れている。このため全波長に於て測定するのが最良では
あるが、これは生産ラインにおいては必ずしも必要では
なく、例えば中心波長のみ、あるいは中心波長と、両端
の2波長との計3波長の測定で充分である。また、光源
出力は干渉効果等の測定に悪影響をもたらす要素を持た
ないことが望ましい。上記の理由から光源1は図2に示
す様な、ファブリペロー半導体レーザ36に波長可変フ
ィルター37を帰還ループ38中に含み、帰還ループか
ら一定量以上の光量をレーザにもどすもの、所謂外部複
合ミラーレーザを使用する。
【0026】前記レーザ36のスペクトルは外部共振器
長で決まる狭い間隔の多モードであり、幅はフィルター
透過幅で規制される干渉性の低い、巨視的には単一波長
とみなせるスペクトルとなる。さらに、波長はフィルタ
ーの傾きで可変出来る。1.55μmおよび1.3μm
を中心波長とするレーザからなる発光手段9,10を有
し、制御手段35からの指令に応じて、いずれかの一方
を動作させる。両レーザ発光手段9,10からの出力は
ファイバー39を通り、WDMカプラー41において合
波されSMF2を介して出力される。
【0027】光源として、SLD(スーパー・ルミネッ
セント・ダイオード)からの出力を可変フィルターで使
用波長を切出す手段を用いることも可能である。しか
し、この場合、切出された波長の出力強度はuWオーダ
となり、50dB以上であるRL測定光量が−80dBm と
なり、光量測定にとって困難な状態となる。これに対し
て光AMPで増幅すればよいが、高価であり、コスト低
減の目的に反する。また、DFBレーザは、スペクトル
幅が狭すぎて、測定対象内部における反射等により干渉
が生じ、測定値が不安定となる。また、これは高価であ
り、波長可変範囲が狭いという欠点がある。
【0028】図1に示されているように、発光手段9,
10の出力ファイバと、WDM41との間に偏光制御手
段40をそれぞれに設けてもよい。図3によりこの偏光
制御手段40を説明する。図3において、ファイバー3
9端にラミポール偏光子11を貼り付けて直線偏光とし
(レーザの偏光状態は変らないため、最大出力になる様
に偏光方向を合わせる。このようにすると一般に消光比
の良い安定した直線偏光となる)これをレンズ12で平
行ビームとする。平行ビームは半波長板13を経た後、
レンズ14で集光されSMF2に導波される。制御手段
35からの指令を受けて、半波長板13を駆動手段15
により光軸廻りに回転させる。このようにして上記指令
に応じた偏光方向が得られる。
【0029】次に、第1カプラー3、および第2カプラ
ー4について説明する。第1カプラー3、および第2カ
プラー4は、ファイバー・カプラーであって、その使用
されない1つの端子は無反射終端となっている。これら
のカプラーの波長依存性に関して、波長1.3μmおよ
び1.55μmにおいて特性の変らないWICカプラー
を用いる。分岐比は第1カプラー3では10%程度をS
MF2から分岐出力させ、導波端末16からの参照光と
して出力する。また第2カプラー4では、50:50程
度の分岐比で測定対象5からSMF2への反射戻り光を
分岐し、端末17からRET光として出力する。これら
両カプラーは偏光依存性の少ないカプラーである必要が
ある。
【0030】次に、光スイッチ8について説明する。図
4は光スイッチ8の断面図を示している。Nチャンネル
(Nは32)分のファイバー6の出力端18と、前記R
EF端16およびRET端17における計(N+2)個
のそれぞれのファイバー端末をフェルール42により補
強し、端末配置板20に設けた円周19(図1)上に等
間隔にあけた(N+2)個の透孔20aに、端末16,
17,18が同一表面上にあるようにフェルール42を
固定配置する。板20の中心には透孔が設けられ、この
透孔には軸受け43が装着され、それを回転軸44が通
っている。この端末配置板20から離間し、これに対向
して回転円盤21が配置されている。この回転円盤21
の中心には、端末配置板20の軸受け43により支持さ
れている回転軸44が取りつけられ、この回転軸44に
よりその回りに回転できる。
【0031】回転円盤21には、端末配置板20の端末
16,17,18が位置している円周19と同心の円周
上の、前記端末16,17、および18の1つから出射
される光を透過させる位置に設けられた一個の開口部2
2を有し、この開口部22と、端末配置板20との間に
レンズ23が配置され、このレンズ23は回転円盤21
に固定されている。回転軸44の端末配置板20の外側
に突き出た部分は、適宜の回転駆動手段(例えば、歯
車、ベルトなどを介して取りつけられたパルスモータな
ど、図示されていない)に連結され、回転駆動される。
一般に制御手段35からの指令により、回転円盤21を
回転して、レンズ23および開口部22を端末配置板2
0上に位置している端末16,17、又は18の一つに
対向する位置に置き、当該端末からの光出力を個別に選
択受光する。選択されていない端末からの出力光は円盤
21によりブロック(遮光)され、これらの出力光は光
検出器7に伝達されることはない。すなわち端末配置板
20と、回転円盤21は光スイッチ18として機能す
る。
【0032】回転円盤21のレンズ23は、端末16,
17、又は18からの出力光を平行光束に変換し、開口
部22を透過させる。この透過光束は、大口径レンズ2
4の周辺部に入射し、レンズ24の焦点に位置している
光検出器7に集光される。大口径レンズ24は、遮光筒
25に取り付けられており、光検出器7は、遮光筒25
の底を形成する遮光板51上に配置されている。
【0033】図1において、導波端末18とコネクター
31との間のMMF(マルチモードファイバ)6は、例
えば1.3μm用のGI50(NA:0.2)を用い、
レンズ23の焦点距離は、例えば2mmとすると、平行光
ビーム径は約1mmであるから開口部22の径は約2mmで
あり、また端末配置板20の円周19上の透孔20aの
ピッチを5mm、N=32とすると、円周19の直径は5
5mm程度、大口径レンズ24の有効径は60mm程度とな
り、さらにレンズ24の焦点距離を約100mmとする
と、光検出器7上の光スポットの径は50μm、入射角
は12度となる。
【0034】光検出器7としては、波長感度のすぐれた
InGaAsPINホトダイオードを用いることが好ま
しく、その受光面の径は1mm程度であればよい。これら
の数値は、実用上ほゞ妥当な値である。端末配置板20
から光検出器7までの空間は比較的大きく、迷光の影響
を受けやすい。このため、この空間を遮光筒25,25
aおよび遮光板51により遮光の迷光の侵入を防止す
る。
【0035】図4においては、導光端末16,17,1
8を同心円周上に配置した例が示されているが、これら
を、図5(a)および(b)に示されているように、端
末配置板20の同心二重円周19,47上に配置しても
よい。すなわち、迷光の影響を強く受ける反射戻り光導
波端末17を、小直径円周47上に配置し、他の端末1
6,18を大直径円周19上に配置し、大直径円周19
と小直径円周47との中間に、遮光円筒50を設ける。
このようにすれば、端末16,18からの迷光が端末1
7の光量測定時に侵入することを防止することができ
る。
【0036】上記の場合、図5(b)(回転円盤21、
端末配置板20を大口径レンズ24(図4)側、すなわ
ち図面右側から見た説明図)に示されているように回転
円盤21には大直径円周19上に端末16,19に対向
する開口部22と、レンズ23が配置され、円心小直径
円周47上に端末17に対向する開口部49とレンズ4
8が配置される。レンズ48および開口部49並びにレ
ンズ24(図5には図示されていない)は、端末17か
ら出力される戻り光(RET光)に対して図4に示され
たレンズ23、開口部22およびレンズ24と同様に作
用し、戻り光を光検出器7(図示されていない)に入射
することができる。しかし、戻り光量測定中に、開口部
22を通って迷光が侵入する可能性がある場合には、図
5(b)に示されているように、遮光板52を、当該開
口部22に対向するように、回転円盤21と大口径レン
ズ24との間に配置する。
【0037】図6には光スイッチ8の他の態様が示され
ている。図6においてファイバ端末16,17,18
を、固定台57上に一直線上に配置してその端面が1平
面上にあるようにし、この端末端面に沿って移動可能な
可動台54上にコリメータレンズ54を配置し、可動台
54を所定位置に移動し、所定端末からの出力光を、コ
リメータレンズ54で受光してこれを平行光束として、
ミラー55に出射し、このミラー55により平行光束を
所定角度(直角)に反射し、これを固定台57上のレン
ズ53により集光し、これを光検出器により受光する。
可動台54はコリメータレンズ54を、所望の端末から
の出力光を受光する位置に移動する。
【0038】また、光スイッチ8の他の態様において、
結合させる両方のファイバ端末を、電磁ソレノイドなど
の手段により移動させ、それを、フィバー/ファイバ結
合させるものであってもよい。
【0039】図1〜6において、ツリー型カプラー(1
×N)を測定対象とする場合について説明したが、この
測定手段をスター型カプラー(N×N(N≧2))にも
適用できる。すなわち、この場合、入力チャンネル毎
に、上記測定操作を繰り返えせばよい。
【0040】
【発明の効果】本発明装置により、ツリー型およびスタ
ー型カプラーの特性評価を、自動的に行うことが可能に
なり、特性評価に要するコストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のツリー型およびスター型カプラ
ー特性評価装置の一例の構成を示すブロック説明図。
【図2】図2は本発明装置に用いられる光源の一例の構
成を示す説明図。
【図3】図3は、本発明装置の光源に用いられる偏光制
御装置の一例の構成を示す説明図。
【図4】図4は本発明装置に用いられる光スイッチの一
例の構成を示す断面説明図。
【図5】図5(a)は本発明装置に用いられる光スイッ
チ4の他の例の構成を示す断面説明図、図5(b)は、
上記光スイッチの平面説明図。
【図6】図6は、本発明装置に用いられる光スイッチの
更に他の例の構成を示す平面説明図。
【符号の説明】
1…光源 2…SMF 3…第1カプラー 4…第2カプラー 5…測定対象物 6…MMF 7…光検出器 8…光スイッチ 9,10…発光手段 11…ラミポール偏光子 12…レンズ 13…半波長板 14…レンズ 15…半波長板駆動手段 16,17,18…導波端末 19…円周 20…端末配置板 20a…透孔 21…回転円盤 22…開口部 23…レンズ 24…大口径レンズ 25,25a…遮光筒 26,27…コネクター 28,29…ファイバ 30,31…コネクター 32…演算処理手段 33…表示手段 34…記録・転送手段 35…制御手段 36…ファブリペロー半導体レーザダイオード 37…波長可変フィルタ 38…帰還ループ 39…ファイバ 40…偏光制御手段 41…波長結合カプラー 42…フェルール 43…軸受け 44…回転軸 47…小直径円周 48…レンズ 49…開口部 50…遮光円筒 51,52…遮光板 53…集光レンズ 54…可動台 55…ミラー 56…コリメータレンズ 57…固定台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源1、 前記光源1と測定対象物5とを連結し、前記光源1から
    出射された光を前記測定対象物5に導波するシングルモ
    ードファイバ2と、 前記シングルモードファイバ2上に設けられ、前記光源
    1から出射された光の一部を参考光として分岐させる第
    1カプラー3と、 前記シングルモードファイバ2の、前記第1カプラー3
    の下流部に設けられ、 前記対象物5からの反射戻り光を、前記シングルモード
    ファイバ2から分岐させる第2カプラー4と、 前記対象物5を透過した光を導波するN個のファイバー
    からなるファイバー群6と、 前記第1および第2カプラー3,4と前記ファイバ群ー
    6を通る光量を検出する光検出器7と、 前記第1カプラー3、および第2カプラー4、並びに前
    記ファイバー群6の各ファイバの端末を、個別に前記光
    検出計7に連結する光スイッチ8と、前記第1カプラー
    3、第2カプラー4およびファイバー群6から導波さ
    れ、光検出計7により検出されたデータに基いて、前記
    測定対象物の物性を評価する手段と、を有する、ツリー
    型およびスター型カプラーの特性評価装置。
  2. 【請求項2】 前記光源1が、互に波長帯の異なる光を
    出射する2つの発光手段9,10と、前記発光手段9,
    10より出力された光を、前記シングルモードファイバ
    2に導波する波長結合カプラー41とを有し、前記発光
    手段9,10はそれぞれ、その出力波長を2種以上に変
    化させ得る、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段9,10の各々が、順次に
    連結されたラミポール偏光子11付きファイバコリメー
    タ12、半波長板13、およびファイバコリメータ1
    4、並びに前記半波長板13を駆動する手段15を有す
    る偏光制御手段40を介して、前記波長結合カプラー4
    1に連結されている、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第1カプラー3および第2カプラー
    4が、それぞれ、波長無依存型カプラーである、請求項
    1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ファイバー群6の各ファイバーは、
    前記測定対象5に直接連結されている出力ファイバ29
    に連結され、各ファイバに連結する出力ファイバ29の
    モードフィールド径より大きなコア径を有するマルチモ
    ードファイバである、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記光スイッチ8が、前記第1カプラー
    により分岐された光導波路の端末16と、第2カプラー
    により分岐された光導波路の端末17と、前記ファイバ
    ー群6の各々の導波端末18とを、円周19上に等間隔
    をおいて配置固定した端末配置板20、前記端末配置板
    20から離間し、これに対向して配置され、中心回転軸
    44のまわりに回転することができ、かつ前記端末1
    6,17,18の1つから出射される光を透過する1つ
    の開口部22を有する回転円盤21と、この回転円盤の
    前記開口部に対向し、その内側に取り付けられ、前記導
    波端末から出射される光を平行光にするコリメータレン
    ズ23と、前記回転円盤21と前記光検出器7との間に
    配置され、前記コリメータレンズ23から出射される平
    行光を集光し、スポットとして前記光検出器7に入射す
    る集光レンズ24と、前記回転円盤21を回転駆動する
    回転駆動手段と、前記光検出器に侵入する迷光を阻止す
    る遮光手段とを有する、請求項1に記載の装置。
JP15324195A 1995-06-20 1995-06-20 ツリー型およびスター型カプラーの特性評価装置 Pending JPH095210A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030070397A (ko) * 2002-02-25 2003-08-30 한국전자통신연구원 광커플러의 특성 측정 시스템
JP2005062122A (ja) * 2003-08-20 2005-03-10 Nec Corp 合波器・分波器の挿入損失測定方法
CN108987224A (zh) * 2017-06-01 2018-12-11 北京北方华创微电子装备有限公司 反应腔室及检测反应腔室内晶片状态的方法

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