JPH09512107A - 電圧表示器をセンサと接続する接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 高電圧電源システムの導体に容量的に連結されたセンサに電圧表示器を接続する接続装置は、センサから供給される電圧用の入力と、電圧表示器を接続するための出力とを有する回路（２）を備える。回路（２）は既成のモジュールの閉鎖されたハウジング（１）に収容されている。ハウジング（１）からは回路（２）の入力に一端において接続される同軸ケーブル（５）が出て、該同軸ケーブル（５）は他端に接続プラグ（８）を備える。アース接続部（６）が回路（２）のアース点に接続される。回路（２）の出力を形成する少なくとも一つのソケットコンタクト対（３，４）が電圧表示器とのプラグ接続をなすために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 電圧表示器をセンサと接続する接続装置 本発明は、センサから供給される電圧用の入力と電圧表示器を接続するための 出力とを備えた回路装置を有し、電圧表示器を高電圧電源供給システムの導体に 容量的に結合されたセンサと接続する装置に関する。 この種の公知の装置は誤った電圧表示をする恐れがある。というのは誤った回 路設計を排除することができず、外乱に対して十分な保護が存在しておらず、使 用される接続導線がセンサから供給される電圧に同調されていないからである。 従って本発明の目的は、冒頭で述べた種類の改良された装置を提供することに ある。この目的は、請求項１の特徴を有する装置により解決される。 装置を既製のモジュールとして形成することによって、利用者はメーカーが管 理下におくことのできる構造群を提供されるので、所定の電気的データの遵守が 保証されており、外乱に対して確実かつ永続的に保護されており、ただ設けられ ている差込み接続を用いてセンサを電圧表示器に接続するだけで済み、かつ取扱 いと使用場所への組み込みが容易である。 好適実施形態では、ソケットはソケットへの接近を許可するハウジングのフロ ント側に関して、ハウジングの内部へ変位して配置されており、その場合にフロ ント側からはそれぞれ通路がソケットまで延びており、その通路はフロント側と 一体的に形成された電気的に絶縁性の材料部分によって画成されている。この種 の通路によって簡単な方法で電気的な密閉の実現が可能になり、それは効果的な ことである。というのはソケットの絶縁抵抗は数百メガオームでなければならな いからである。従って好適実施形態では、ソケットへ通じる通路の内壁面の少な くとも通路長さの一部は、それぞれ電気的に絶縁性のシール体を電気的に密着さ せるための、ソケット方向へ細くなる円錐状のシール面として形成されており、 シール体は電圧表示器のコンタクトピンを同心に包囲し、かつ対応する円錐状の リング状の帯域を形成する。 電圧を導く部分の絶縁の質並びに外乱への不感性に対する高い要請は、回路装 置とソケットだけでなく、同軸ケーブルとアース線の一方の端部もハウジングを 形成する絶縁材料内に埋め込まれており、従ってハウジングが一体的なブロック を形成する場合には、容易に満たされる。このブロックは、熱可塑性プラスチッ クからなる射出成形部品であると好ましい。 ハウジングのフロント面に、後方へ変位した当接面で縁を形成すると効果的で ある。その場合にはハウジングは簡単な方法で支持体プレートなどに固定するこ とができる。というのはハウジングの当接面を越えて突出している部分を支持体 プレートの開口部へ挿通するだけでよいからである。ハウジングの当接面を越え て突出している部分の外側表面にアーチ部材の脚を嵌入させるための溝状の凹部 が形成されており、アーチ部材と当接面との間に支持体プレートが配置される場 合には、ハウジングをこの種の支持体プレートに固定することが特に簡単である 。 以下、図面に示す実施形態を用いて、本発明を詳細に説明する。 図１は、完全な実施形態の側面図であり、 図２は、ハウジングの他の側面図であり、 図３は、支持体プレートに固定された２つの同じハウジングの正面図であり、 図４は、本実施形態のハウジングの縦断面図である。 電極の形状の電圧センサを高電圧電源供給網の導体に容量的に連結することが 知られている。この種のセンサは、特に導体が絶縁体で被覆されているため、自 由に接触できない場合に使用される。従って、ケーブルプラグおよび／または付 属のソケットには、この種のセンサが設けられていることが多い。さらに、この 種のセンサから供給される電圧に基づいて光学的な点滅信号を発生する電圧表示 器も知られている。その場合には、常に、高電圧電源供給システムの導体が駆動 電圧を導いているかを試験することができる。 二本のコンタクトピンを有する電圧表示器をセンサに接続されているソケット に接続するために、既製のインターフェースモジュールが設けられており、この インターフェースモジュールは一体的なブロックとして高い絶縁性を有するプラ スチックから形成されたハウジング１を有する。このハウジング１内は、図４に 示すように、回路装置２と、二つのソケット３および４と、同軸ケーブル５およ びアース線６の端部とが埋め込まれる。同軸ケーブル５およびアース線６が出て いる方のハウジング１の端面側にはそれぞれ弾性を有する受け口７が形成されて おり、この受け口が同軸ケーブル５およびアース線６のハウジング１と結合され た終端部分を収容する。 回路装置２は過電圧防止器と、その過電圧防止器に対して並列の少なくとも一 つのコンデンサとを有する。回路装置２の入力には同軸ケーブル５の中央の導体 が接続され、同軸ケーブルの他方の端部にはプラグ８が設けられており、このプ ラグはソケットと結合可能であって、このソケットにセンサを形成する電極が接 続されている。回路装置２の一方側はアースに接続される。回路装置にはアース 線６の一方の端部が接続され、アース線の他方の端部には、本実施形態ではケー ブル接続端子９が設けられており、このケーブル接続 端子によってゼロ電位にある物体との高品質な接続が可能となる。従って過電圧 防止装置が応答した場合に発生する電流はアース線６を介して逃すことができ、 許容できないほど電圧上昇の危険が発生することはない。 受け口７が突出しているハウジング１の側とは反対の側は、矩形の前側部１０ を形成している。図４に示すように、この前側部１０に対して二つのソケット３ および４が後方に変位して配置されており、そのうちの前者は回路装置２の駆動 中電圧を導く出力と、そして後者は回路装置２のアース点と接続されている。二 つのソケット３および４間の距離と、それに伴ってまた前側部１０からソケット ３または４まで延び且つこれらソケットに整列された二つの通路１１または１２ 間の距離は、図示されていない電圧表示器の二本のコンタクトピンが有する距離 に等しいように選択される。というのはこれらがソケット３または４に差し込ま れるからである。二つの通路１１および１２はソケット３または４方向にやや円 錐状に細くなっており、それぞれ円錐状のシール面を形成する。電圧表示器のコ ンタクトピンがソケット３および４に差し込まれると、これらのシール面にこれ に対応するように形成されたシール体のシール面が当接し、このシール体は電圧 表示器の二本のコンタクトピンの長さの一部を包囲している。従ってこれらコン タクトピンはシール体と共に通路１１および１２を電気的に密閉しているので、 通路１１および１２を介して湿気またはその他の外乱がハウジング１内に配置さ れている導電部材に達する恐れはない。 前側部１０に対してハウジング１の枠（フレーム）形状の当接面１３がソケッ ト３および４と同方向に後方へ変位している。ハウジング１の当接面１３を越え て突出している矩形の部分が、支持体プレート１４のそれに対応して矩形に形成 された開口部に進入すると 、この当接面１３に支持体プレート１４が当接する。ハウジング１の当接面１３ を越えて突出している材料部分の外側表面には一周する溝１５が形成されており 、この溝と当接面１３との距離は支持体プレート１４の厚みに相当する。溝１５ へアーチ状固定部材１６の脚１６’が導入され、この固定部材と当接面１３との 間に支持体プレート１４が挟持される。従ってハウジング１の支持体プレート１ ４への固定は、極めて簡単である。 図３に示すように、ハウジング１の寸法が小さいので、問題なく多数のハウジ ング１を支持体プレート１４に並べて取り付けることができ、支持体プレートは 例えば断面がＵ字状のレールのくびき（ヨーク）部分とすることができる。 上述の実施形態におけるハウジング１の取り付けは、支持体プレート１４の後 ろ側から行われる。前側からの取り付けが望ましい場合には、アース線の代わり にアースボルトを設けて、このアースボルトをアース電位に接続すべきソケット に対して好ましくは同軸に配置し、ハウジングの後ろ側の面を越えて突出するよ うすることができる。その場合にボルトまたは、このボルトが接地すべきソケッ トの後ろ側から突出している場合には、直接このソケットを接地されている支持 体プレートと螺合接続によって電気的に導通するように接続させることができる 。この螺合接続は、電気的に導通する接続部材を介して同軸ケーブルのシールド を接地させるためにも使用することができる。同軸ケーブルの他方の端部に設け られているプラグを支持体プレートの開口部に挿通させることが不可能な場合に は、前側からハウジングを取り付ける際に同軸ケーブルと接続すべきソケットの 延長にクリップジャケットなどを設けて、それを用いて同軸ケーブルの内部導体 との電気的に導通しかつ機械的に堅固な接続を形成することができる。 同軸ケーブルは、同軸ケーブルと接続されるソケットの方向にハウジングから 引き出すことができるだけではない。同軸ケーブルをこのソケットに対して直角 に、従って支持体プレートに対して平行に導出することも可能である。 そして、同軸ケーブルのハウジング側の端部をハウジング内に埋め込むことが 好ましいが、必ずしもそうする必要はない。既に説明したように、同軸ケーブル はハウジングの外部で対応するソケットと接続されるようにしてもよい。この接 続を、差込み接続の形式で形成することも可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｈ０１Ｒ 13/66 7808−2Ｇ Ｇ０１Ｒ 15/04 Ｂ (72)発明者 ラムラー，ボルフガンク ドイツ連邦共和国，デー−70569 ストゥ ットガルト，トリベルガー シュトラーセ 25 (72)発明者 リンゲリンク，テオ ドイツ連邦共和国，デー−82490 ファル シャント，エステルベルグシュトラーセ 35ベー (72)発明者 ヤコブズ，ハンス ドイツ連邦共和国，デー−70195 ストゥ ットガルト，アルテ ストゥットガルテル シュトラーセ 83 (72)発明者 ツベル，ボルフガンク ドイツ連邦共和国，デー−71334 バイブ リンゲン，フフスグルベ 19 (72)発明者 ボクト，ステファニー ドイツ連邦共和国，デー−71397 ロイテ ンバッハ，ゼーシュトラーセ 44

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．センサから供給される電圧用の入力と電圧表示器を接続するための出力と を有する回路装置を備え、電圧表示器を高電圧電源供給システムの導体に容量的 に連結されたセンサに接続する接続装置において、 ａ）前記回路装置（２）を包含する閉鎖されたハウジング（１）を有する既成 のモジュールと ｂ）一方の端部が前記回路装置（２）の入力に接続され且つハウジング（１） から出る同軸ケーブル（５）とを具備し、該同軸ケーブルの他方の端部にプラグ （８）が設けられており、 ｃ）前記回路装置（２）のアース点に接続されたアース端子（６）と、 ｄ）前記回路装置（２）の出力を形成して電圧表示器との差込み接続を形成す るための少なくとも一対のソケット（３、４）とを具備することを特徴とする電 圧表示器をセンサに接続する接続装置。 ２．前記ソケット（３、４）が、ハウジング（１）の前側部（１０）に関して ハウジング内部へ変位して配置されて該ソケットへの接近を可能とされ、前記前 側部（１０）からは通路（１１、１２）それぞれが前記ソケット（３、４）まで 導かれており、前記通路が前記前側部（１０）と一体的に形成された電気的に絶 縁性の材料部分によって画成されていることを特徴とする請求項１に記載の接続 装置。 ３．少なくとも一つの通路（１１、１２）の内壁面の通路長さの一部に、電気 的に絶縁性のシール体を密着させるためのシール面として、前記ソケット（３、 ４）へ向かって細くなる円錐状のリング状帯域が設けられており、前記シール体 が前記電圧表示器のコンタ クトピンを同心に包囲し、かつ対応する円錐状のリング状帯域を形成することを 特徴とする請求項２に記載の接続装置。 ４．前記ハウジングの前側部（１０）に後方へ変位した当接面（１３）の縁が 形成されていることを特徴とする請求項１から３までのいずれか１項に記載の接 続装置。 ５．前記ハウジング（１）の当接面（１３）を越えて突出する部分の外側表面 に、アーチ部材（１６）の脚（１６’）が嵌入されるための溝が形成されており 、前記アーチ部材は、前記突出した部分が支持体プレート（１４）の開口部へ導 入されて該支持体プレート（１４）が前記当接面（１３）に当接した場合に、前 記ハウジング（１）を固定することを特徴とする請求項４に記載の接続装置。 ６．前記ハウジング（１）が一体的なブロックとして形成されており、そのブ ロック内にソケット（３、４）と、回路装置（２）と、同軸ケーブル（５）およ びアース線の一方の端部とが埋め込まれていることを特徴とする請求項１から５ までのいずれか１項に記載の接続装置。 ７．前記アース端子が、前記ハウジング（１）から出ているアース線（６）に よって形成されていることを特徴とする請求項１から６までのいずれか１項に記 載の接続装置。 ８．前記アース端子が、前記ハウジングから突出しているボルトによって形成 されており、該ボルトが接地された支持体プレートと電気的に接続可能であるこ とを特徴とする請求項１から６までのいずれか１項に記載の接続装置。 ９．前記同軸ケーブルのシールドが、前記ボルトと導電接続されていることを 特徴とする請求項８に記載の接続装置。 １０．前記同軸ケーブルが前記ソケットの対のソケットに対して平行に、ある いはそれに対して直角にハウジングから出ていること を特徴とする請求項１から９までのいずれか１項に記載の接続装置。 １１．前記ハウジング（１）が熱可塑性プラスチックからなる射出成形部品で あって、このプラスチック内に電気的素子が埋め込まれていることを特徴とする 請求項１から１０までのいずれか１項に記載の接続装置。