JPH09508034A - 改良された発散物送り出し装置およびそれを製造しかつ使用する方法 - Google Patents

改良された発散物送り出し装置およびそれを製造しかつ使用する方法

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JPH09508034A JP7519546A JP51954695A JPH09508034A JP H09508034 A JPH09508034 A JP H09508034A JP 7519546 A JP7519546 A JP 7519546A JP 51954695 A JP51954695 A JP 51954695A JP H09508034 A JPH09508034 A JP H09508034A
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Abstract

(57)【要約】 周囲環境へ様々な発散物を送り出すための改良された装置および方法が開示されている。本装置は低表面張力の発散物放出物質による浸潤に対して耐性があり、かつ周囲環境へ実質的に均一速度で発散物を放出させる複合膜から成る。一貫しない発散物の放出および装置の漏れに関する従来の問題が避けられかつより一層耐久力のあるコンパクトで信頼性のある発散物送り出しシステムが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された発散物送り出し装置およびそれを製造しかつ使用する方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は芳香剤、香水、脱臭剤、害虫駆除剤、および他の発散物を周囲環境へ 送り出すための方法および装置に関する。 2.関連技術の説明 周囲環境への種々の発散物の送り出しは永遠に尽きない関心事の領域に入る。 この方法は、通常、固体、液体または気体の発散物を使用し、それらは気体状態 または粒子状態に置かれて周囲の空気へ周期的または連続的に送り出される。固 定容器から長期間にわたって連続的に発散物を送り出す方法は特に興味深い。こ の方法により普通に送り出される発散物としては香水および同様の芳香剤等の種 々の香気、脱臭剤、殺虫剤および防虫剤、腐食防止剤、モイスチャライザー、乾 燥物、吸入薬、香料入り油、『純粋』オイル(即ち、混和または希釈を伴わない ストレートオイル)等がある。この機能を可能にする装置例はOwen,Jr. に対して1915年3月2日に交付されたアメリカ合衆国特許1,129,89 7(空気モイスチャライザー)、Laidleyに対して1940年10月29 日に交付されたアメリカ合衆国特許2,219,959(容器加湿器)、Ten nysonに対して1956年10月9日に交付されたアメリカ合衆国特許2, 766,069(腐食防止蒸気を送り出す装置)、Geigerに対して196 5年2月16日に交付され たアメリカ合衆国特許3,169,705(活性物質の連続放出装置)、および Nigroに対して1973年4月17日に交付されたアメリカ合衆国特許3, 727,840(発散物容器とディスペンサ)に説明されている。 ある種の発散物、特に『純粋』オイル、香料入りオイル、および脱臭のための 油性のまたは濃縮された芳香剤等の特に高い揮発性の化学薬品の長期間にわたる 送り出しに伴う主な問題は発散物の均一な送り出しを達成することである。発散 物の送り出しの速度は余りにもしばしば過激に始まり、次いで不適当な量まで一 定してまたは急速に低下する。この状態は、発散物の殆どの揮発性物質を即座に 発散しかつずっとゆっくりとした速度でより揮発性の少ない成分を放出する幾つ かの発散物の揮発性特性に一部よるものである。更に、発散がウイックまたは類 似の装置による場合には、ウイック内に残渣が残って発散物の移動時に時間の経 過によりその効果を減少させる傾向がある。この状態は、また、時間の経過によ る芳香剤の質の劣化または芳香剤の『ノート』(即ち、元来の香り)の変化、ま たはそのいずれかに繋がることがある。 化学物質発散物の一貫しない放出は様々な観点から容認できないと考えられて いる。第1に、過剰な臭気の即座の放出は不愉快であり、かつ使用された発散物 によっては危険であることがある。第2に、発散物の送り出し装置の作用寿命は 、長期使用のための利用可能性を喪失させる発散物の初期の浪費により、かつ初 期の化学物質放出に対して過度な反応を起すことなく発散物送り出し装置内に置 くことのできる発散物放出物質の全体量に対する制限により厳しく制約される。 第3に、一貫しない発散物の放出速度は無駄が多く、かつ発散物送り出し装置の 廃棄を早めることに繋がる。第4に、異なる速度での種々の成分の揮発により、 元来の芳香剤の『ノート』 が容易に消失または歪められる。 成功した発散物の送り出し装置の開発における他の深刻な問題は、ある種の苛 酷な発散物は、通常は均一な化学物質の送り出し速度の提供時に効果的であろう いくつかの物質を攻撃する傾向があることである。従って、耐薬品性がいずれの 発散物装置の開発においても主要な問題として残っている。 これらの問題の幾つかを認識して、多くの部分的解決が示唆されている。Th ornton等に対して1974年2月5日に交付されたアメリカ合衆国特許3 ,790,081において、手動調整可能な装置が周囲雰囲気へ化学物質を送り 出すために提供されている。この装置は、その装置からの蒸発量を増加または減 少するために調整することのできる調整可能な開口部を含む。この装置は一方で 流量の調節を可能にするが、定常速度の化学物質の発散を達成するために規則的 モニターおよび操作を要求する。更に、多くの用途にとっては、この装置は、そ れを経済的かつ便利に使用されるものにするには余りにも複雑かつ嵩高と考えら れている。 コンパクトな自己調節装置がSantiniに対して1983年11月8日に 交付されたアメリカ合衆国特許4,413,779に開示されている。この装置 は蒸発が起るウイックおよび多孔質プラスチックキャップ要素を有する単純な容 器を使用する。発散速度を調節するために、閉塞剤(例えば、イソパラフィン系 溶剤および直鎖パラフィン溶剤)が発散速度を制御するために多孔質プラスチッ ク要素内に含浸されている。この装置は一方で発散物放出速度の改良された制御 を経験しているが、更に規則的かつより良い制御された発散が可能であると信じ られている。更に、パラフィンの使用はこの装置の耐薬品性を酷く制限すると信 じられている。更に、それよりも更にコンパクトで耐久性のある発散物の送り出 しのための容 器が同様に望まれている。 他の試みがMunteanuに対して1990年4月17日に交付されたアメ リカ合衆国特許4,917,301に示されている。この装置において、揮発性 液体物質の容器はポリエステル不織シート等の微多孔質膜で被覆された開孔部を 有する。この装置は発散物の若干改良された移動を可能にしかつ汚染物質の形成 を減少させるが、発散物の発散の一層コンスタントで線形な速度が引き続き求め られている。この装置の他の問題はそれがその化学的適合性において制限されか つ非常に強いオイル等のごときある種の発散物に適さないことがあることである 。 他の試みは1992年5月6日に公開された日本特許出願公開番号4−132 556で行われいる。この発明はゲル、ゾルまたは液体の脱臭剤を充填した、ポ リエチレン多孔質フィルム、テトラフルオロエチレン樹脂多孔質フィルム、ポリ エチレンテレフタレート不織布、またはナイロン不織布等の空気透過性かつ水不 透過性の材料から構成された脱臭バッグに関する。この脱臭バッグは耐久性を有 しかつ極小の寸法を有し、広範囲の用途における自由な使用を可能にする。残念 ながら、これらのバッグに使用された材料に基づいて、これらのバッグは先に論 じた装置と同様に時間の経過により一貫しない発散性能に悩まされることが予想 される。 従って、本発明の第1の目的は装置の寿命にわたって比較的一貫したレベルの 化学物質発散物を自動的に送り出す発散物送り出し装置および方法を提供するこ とにある。 本発明の更なる目的は発散物送り出しを多くの異なる用途に提供するために極 小の寸法で形成できかつ最小限の複雑さで製造できるかかる装置および方法を提 供することにある。 本発明の他の目的は、種々の発散物質についての使用並びに多く の異なる環境における使用が可能なように、耐久性のあるケース及び移送膜を使 用する、発散物の送り出しの装置及び方法を提供することである。 本発明のこれらおよび他の目的は続く明細書の検討から立証されるであろう。 発明の概要 本発明は芳香剤および他の発散物を容器から周囲雰囲気または他の環境へ送り 出すための改良された装置および方法に関する。本発明の装置は固体または液体 状態の揮発性発散物放出物質を安全に収容できると同時に気体または懸濁発散物 の周囲環境への均一発散を可能にする特殊構成の複合膜を含む封止された容器か ら成る。 本発明の好ましい複合ラミネートはポリマー不織布のごときバッキング材、延 伸膨張ポリテトラフルオロエチレンフィルムのごとき透過性膜、およびポリテト ラフルオロエチレン樹脂のごときコーティング材から成る。記載されたような種 々の形態で結合される場合、これらの要素は低い表面張力の液体による浸潤を防 止しかつ広範囲の発散物質の放出のための規則的かつ均一な表面を提供する複合 体をつくる。 本発明の装置は長期間にわたる実質的線形速度による発散物の送り出しに効果 的である。本発明の装置は異なる用途のためにいずれの状態、形態、および寸法 にも構成でき、その複合体によって封止された開口部を有するプラスチック容器 、またはその複合体から部分または全体が構成された耐久性のある封止されたパ ケットまたはパウチが含まれる。 本発明の装置は芳香剤、生物学的活性成分、加湿または乾燥物質、化学的活性 成分等を含む広範囲の発散物を送り出すために採用で きる。 図面の説明 本発明の作用は添付図面を参照して検討するときに次の説明から明らかにされ るであろう。図面において、 図1は本発明の発散物送り出しパケットの半横向きの立面等角投影図であり、 図2は本発明に使用される膜およびバッキング材のラミネートの断面図であり 、 図3は本発明の膜とバッキング材とのラミネートにより封止された開口部を有 する容器を含む本発明の発散物送り出し装置の他の態様の断面図であり、 図4は本発明の発散物送り出し装置対従来の利用可能な発散物送り出し装置の 時間の経過による相対的性能を示すグラフであり、かつ 図5は一部を省略して示された内部多孔質塊を含む、本発明の更にもう一つの 態様の断面図である。 発明の詳細な説明 本発明は種々の環境に使用するための発散物送り出し装置および方法に関する 。 図1は本発明の発散物送り出し装置10の1態様を示す。この形態において、 装置10は複合材から形成された封止されたパケット12の形態の容器から成る 。パケット12は複数枚の複合材14から形成されるか、または折畳んで重ねて その縁部まわりで封止された単一シート材で構成されてよい。いずれの場合にも 、前記パケット内には発散物放出物質が封入される。 ここで使用される『発散物』の用語は周囲環境へ放出される蒸気、微小滴、粒 子、その他のいずれの物質をも含むことが意図されている。『容器』の用語は発 散物放出物質を収容するために使用されるいずれの容器をも含むことが意図され ている。 本発明の複合材14は図2に示されている。複合材14はバッキング材16、 透過性膜18、およびポリマーコーティング20から成る。この複合材のユニー クな特性は選択された性質を有する透過性膜18と透過性膜18上に適用された ポリマーコーティング20との組合わせにより付与される。 好ましい透過性膜18は、例えば、ポリオレフィンおよび特にポリテトラフル オロエチレン(PTFE)PTFEと他のフルオロポリマーのコポリマーまたは そのいずれか一方のコポリマー、ペルフルオロジオキソールポリマー等のフルオ ロポリマーの多孔質または透過性ポリマーの層から成る。理想的には、前記透過 性膜はポリマーノード及びフィブリルの透過性網状構造を形成するように延伸膨 張されたPTFEの膜から成る。この材料はGoreに対して1976年4月2 7日に交付されたアメリカ合衆国特許3,953,566に開示の方法等のいず れかの既知の方法により製造され得る。既知のごとくこの材料は防水性と透湿性 のユニークな能力を有する。そのようなものとして、発散物がこの膜を通って自 由に放散しかつ発散物放出物質が装置10内に安全に収容されるであろうことが 確認された。 延伸膨張PTFE材は商標GORE-TEXまたはZINTEXにより種々の形態でメ リーランド州、エルクトンのW.L.Gore & Associates,Inc.から市販されている 。殆どの発散物放出物質に使用するために、好ましい延伸膨張PTFE膜は次の 特性を有する。即ち、30から70%の公称気孔率、3から4ミルの公称厚さ、 および約18 から50より大きいpsiの公称バブルポイント。次のものが商標GORE-TEXでメ リーランド州、エルクトンのW.L.Gore & Associates,Inc.私書箱1550から 入手できる好ましい材料の例で、次の特性と部品番号を有する。即ち、70%の 公称気孔率、3ミルの公称厚み、および18psiの公称バブルポイント(部品 番号XZ16735)(ここで『サンプルA』と呼ぶ),50%の公称気孔率、 4ミルの公称厚み、および50psiより大きい公称バブルポイント(部品番号 XZ16736)(ここで『サンプルB』と呼ぶ)、及び30%の公称気孔率、 4ミルの公称厚み、および50psiより大きい公称バブルポイント(部品番号 XZ16737)(ここで『サンプルC』と呼ぶ)。 前記特性の各々は次のようにして決定されている。『バブルポイント』は前記 PTFE媒体を覆うイソプロピルアルコールの層を通しての上昇によって判る最 初の連続バブルを吹き出させるのに必要な空気圧である。前記多孔質PTFEの バブルポイントはイソプロピルアルコールを使用してASTMテスト法F316 −86により測定される。 多孔質PTFEの『厚み』はミツトヨ・スナップゲージ・モデル7326また はニージャージー州、パラマスのMTI Corporationから入手でき るシリーズ7のごときスナップゲージを使用することにより容易に測定できる。 『気孔率』は次の式を用いて決定された。 ここで、P= 密度 密度は5”x 5”サンプルについて体積および質量の標準的測定により決定 された。充実体PTFEの標準嵩密度の一般に認められている値は2.2g/c cである。気孔率は、従って、PTFE膜の気孔容積百分率である。 上記延伸膨張PTFE膜は殆どの発散物放出物質から発散物を良好に分離する であろうが、ある種の発散物、特に表面張力の低いある種の液体は未処理延伸膨 張PTFE膜を透過する傾向がある。このことは終局的に装置10からの漏れに 繋がる。更に、かかる膜を横切る流れは良好に制御されるが、より揮発性の物質 が上記膜をより急速に透過する傾向が依然としてあり、幾らかの一定しない発散 速度に繋がる。 これらの問題を解決するために、ポリマーコーティング20が本発明の膜18 へ付加されてその膜の透過性および漏れ抵抗を更に制御する。このコーティング は次の特性を供給するものでなければならない。即ち、低い表面自由エネルギー (例えば、約16dyn/cm以下)、耐薬品性、耐温度性(例えば、約−5から15 5°C)。好ましいコーティング20はPTFEとペルフルオロジオキソールか ら成る約16dyn/cm未満の表面エネルギーをもつ層である。この材料の1つの市 販源は商標、TEFLON AF 1600としてのデラウエア州、ウイルミン トンのE.I.duPont de Nemours and Company である。 コーティング20はスプレイコーティング、ディップコーティング、トランス ファコーティング、ロール式ナイフコーティング、ローラコーティング等のいず れかの従来法により膜へ付与することができる。好ましくは、0.01から5重 量%溶液が指定番号PF5070でMinnesota Mining & M anufacturing Co.から入手できるようなペルフルオロカーボン 化合物液で形成される。コーティングは2重量%以下のTEFLON AF16 00ポリマーを添加することにより好ましく実施される。本発明の使用に適する と考えられている1つのコーティング法はBowserに対して1992年5月 26日に交付されたアメリカ合衆国特許5,116,650に記載されているも のである。 延伸膨張PTFE膜18およびポリマーコーティング20の組合わせはその膜 を横切って流れる発散物化学物質の一様で比較的一貫した流れのメカニズムを提 供するのに役立つと共に本装置内の発散物放出物質の安全収容を確実にするとこ が知見されている。 バッキング材16の使用は歪みまたは損傷から膜18を保護かつ補強するのに 役立つ。更に、バッキング材16は熱可塑性容器への封止を容易にするための層 を提供する。この観点から使用に適した材料は多孔質、可撓性かつ平滑であるべ きで、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン、 ポリプロピレン、ポリエチレンテトフタレート(PET)、ポリテトラフルオロ エチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレンコポリマー(FEP)、お よびペルフルオロアルコキシポリマー(PFA)等の熱可塑性ポリマーから形成 された不織布または織布のバッキング材を含む。好ましいバッキング材はテネシ ー州、オールドヒッコリのReemay,Inc.で製造されるTYPAR31 51ポリプロピレン不織布から成る。 バッキング材16はここに記載された方法で同様にコートされてよいことが留 意されるべきである。バッキング材がこの方法で形成される場合、バッキング材 はいずれの方向にも使用できかついずれの側部上にも封止できるフレキシビリテ ィが追加される。 バッキング材16と膜18とのラミネートは適宜の方法により形成され得る。 好ましくは、このラミネートは加熱されたローラによ り膜へ熱を加え、かつその後に弾性ローラによりバッキング材16を加圧するこ とにより形成される。バッキングの融点以上の温度で膜を加熱して圧力を加える ことにより、バッキングの外面の極く一部が溶融して膜の多孔質マトリックスへ 圧し入れられる。ラミネートがこのようにして形成される場合、コーティング2 0はラミネートが冷却してから付与されるべきである。コーティングされた複合 材14が一旦形成された後に、その複合材は本発明の使用に適したいずれかの形 態に形成され得る。 本発明は様々な発散物放出物質に採用されてよい。かかる物質は周囲雰囲気へ 発散物を放出するのに適した固体、ゲル、液体、そしてある場合には気体を含む いずれの状態から成るものであってよい。これらの物質は、芳香剤または香水源 としての作用、殺虫剤、害虫駆除剤、誘導剤、芳香薬品等の生物学的活性成分の 供給、加湿または乾燥物質の提供、腐食防止剤のごとき空中浮揚の活性化学物質 の送り出し等を含む様々な機能を実行できる。 本発明は広範囲の発散物発生物質に採用できる。それは特に、揮発性及び高度 の揮発性物質の使用に適用される。酸、アルカリ、アルコール、ケトン、石油蒸 留物、芳香族炭化水素、および表面活性剤のごときある種の化学物質はある種の 拡散膜および容器を攻撃して装置の損失を招き得る。本発明の耐薬品性は装置を 危険にさらすことなくこれらの化学物質に自由に使用できる。更に、油および脂 肪族炭化水素のごとき他の化学物質は、従来の延伸膨張PTFEを含むある種の 透過性膜へ浸透またはそこから漏れる低い表面張力を持つ。本発明の複合膜は装 置の漏れの危険を最小限にしてかかる化学物質に容易に使用できる。更に、装置 からの化学物質のより一層均一な発散により、芳香剤のエッセンスまたは『ノー ト』はより一層長時間維持され得る。 パケット形態の容器12を有する図1に示された態様はより複雑または嵩高い 発散装置が適切でないような場合に理想的である。例えば、パケット容器12は 、靴、押入れ、コンパートメントおよびコンテナ、パッケージおよびラゲージ、 キャビネット、固定または移動加熱、換気および空気調整(HVAC)システム 、冷凍システム等の様々な環境へ挿入できる種々の形状および寸法に構成できる 。この容器は一部が透過性で一部が不透過性となるように材料を混ぜて形成でき 、また発散量を微調整するために透過性複合材14により全体が形成されること もできる。耐久性布帛材の使用は破損抵抗および使い捨て易さと言った付加的利 益をもたらす。これは、その回収が困難または不可能であろう地下のガス貯蔵タ ンク、ビルジシステム、工場または家庭の接近不可能なスペースのごとき用途に おける容器12の使用を可能にする。 本発明の他の態様が図3に示されている。この態様において、不透過性容器2 2が発散物放出物質24を収容するために使用される。容器22の不透過性部は 、ポリエステル、ポリプロピレン、ペルフルオロアルコキシポリマー(PFA) 、フルオロエチレンプロピレンコポリマー(FEP)、エチレンクロロトリフル オロエチレンコポリマー(ECTFE)、ハラール(HALAR)、ポリエチレ ンテレフタレート(PET)、およびポリ塩化ビニル(PVC)を含むいずれか 適当な材料から形成され得る。容器22からの発散物の放散を可能にして制御す るために、本発明の複合膜14が容器22の開口部26上に封止される。複合材 14は図示されたように永久的または取外し自在の蓋28へ取付けられるか、ま たは開口部26上に単に張設してクランプ、バンドまたは同様の器具によりその 位置に保持されてよい。 図3に示された態様は多くの望ましい特性を有する。第1に、取 外し自在の蓋28または容器22の内部へアクセスできる同様手段を有する場合 、本装置は発散物放出物質24の新らたなまたは異なる補充物の供給を容易にす ることができる。第2に、この態様はカウンタートップ上、および装飾された容 器およびある形態の容器に結合した取付け手段またはそのいずれか一方が所望さ れる他の用途への使用により良く適合すると考えられている。第3に、この態様 は、装置の作用を改良することのできる装置を付加するのにも適している。例え ば、発散物の容器からの流れを止めかつ変化させる、またはそのいずれかを可能 にするために封止可能または調整可能なキャップを設けることができ、あるいは 扇風機または同様の循環装置が本装置からの流れを改良するために含められても よい。第4に、この態様はパケットよりも大量の発散物発生物質24を収容する ための更なるキャパシティを有する。 上述のごとく、本装置から発散物が流れる量は様々な方法で改良することがで きる。第1に、膜14自体の透過性が程度の異なる気孔率をそれに与えることに より、またはそれに異なるコーティング材または異なる量のコーティング材を付 与することにより変化させることができる。第2に、本装置に使用される膜材の 量が同様に本装置からの流量を調整するであろう。例えば、本装置は異なる量の 透過性および不透過性の材料から構成されてよい。同様に、容器からの流量を調 整するために、複合膜で被覆された1以上の開口部が本装置に形成され得る。第 3に、発散物の放散を防止するために、本装置をラッピング、ケースまたは他の 容器内に封入するか、またはキャップまたは同様のシールを複合膜14上に設け ることにより、本装置の一部または全部を封止する手段が設けられ得る。 図4には本発明により達成できる種々の性能曲線を示すグラフが示されている 。線30a,30b,30cの各々はそれぞれ上述の サンプルA、サンプルB、サンプルCの3つの膜の重量損失性能を示す。 サンプルA,B,Cによる芳香剤の相対的透過速度は次の通り決定された。I nternational Flavors and Fragrance(I FF)から入手した芳香剤(31176番)約2gを4個の丸いアルミニウム皿 (内径44 x 高さ12mm)へ入れた。次に、それらのサンプルの各々をゴ ムバンドを用いてその皿の口上にしっかりと固定して封止した。最後の皿を膜カ バー無しに残してコントロールとして使用した。次に、各皿を秤量して初期重量 とした。これらの皿を22°Cから23°Cの温度および30%から50%の相 対湿度で貯蔵した。次に、36日間にわたって各皿を断続的に秤量した。相対的 重量損失は初期重量との比較で決定された。発生した全ての重量損失を膜から周 囲空気への芳香剤の蒸気透過の結果と推定した。この試験の結果は図4に図示さ れている。 図4から理解できるように、これらの事例の各々において、本発明はその作用 寿命にわたって芳香剤を均等に放出させている。この放出は開放空気蒸発速度3 2に近い線30aの放出から線30cにより表された相対的に低いレベルの放出 までの範囲に調節できる。対照的に、線34はポリウレタンの疎水性層でコート された従来の延伸膨張PTFE膜から送り出される一貫しない放出速度を表す。 本発明の更に他の態様が図5に示されている。この態様において、装置36は 発散物放出物質で充填された内部の多孔質塊38を含む。塊38は本発明の透過 性ラミネート複合体42を含む容器40内に収納されている。理想的には、塊3 8はジョイントシーラント、チューブ等の延伸膨張PTFEから成る。1つの適 当な材料はここで参考にされるBailey等に対する1993年8月17日付 交付のアメリカ合衆国特許5,235,863に使用された延伸膨張PTFE管 材料から成る。 この態様の利点として多孔質塊38は装置36に加わる圧縮力に耐える弾力性 基板を提供することが含まれる。これは、特にパウチまたはパケット12の形態 において、装置の耐久性を高め、そして圧力下に装置を置くような場合にその装 置の使用を可能にする。塊38の使用は、また、発散物の放散を遅らせて装置の 有効寿命を延長させるためのもう1つの他の手段を提供する。 本発明の限定を意図することなく、次に本発明の装置の製造方法および使用方 法の例を示す。 実施例 1 本発明の発散物送り出し装置は次のようにして構成された。GORE-TEX延伸膨張 PTFE膜をW.L.Gore & Associates,Inc.から入手した。この膜は次の特性を 有する。 気孔率 = 50% IPAバブルポイント = 50psiより大 厚み = 4ミル オイルレーティング = 0 上記『オイルレーティング』は、本質的にはここに参考として取入れたAmerian Associates of Textile Chemists and Colorists(AATCC)テスト法118−198 9撥油性:「炭化水素耐性テスト」に従って次の手順により決定された。このテ ストは、布帛上の含フッ素化学物質仕上または低エネルギーの表面を付与できる 他の化合物の存在を、異なる表面張力を持つ選択された一連の炭化水素液による 浸潤に対する布帛の耐性を評価することにより検出する。次のAA TCC撥油性レーティング番号の化合物が使用された。 AATCC撥油性レーティング番号 液体構成 3 n−ヘキサデカン 4 n−テトラデカン 5 n−ドデカン 6 n−デカン 7 n−オクタン 8 n−ヘプタン 布帛試験片をその膜側を上にして平らな面上に置いた。テスト液3番(即ち、 n−ヘキサデカン)で開始し、テスト液の一連の小滴(約3/16”直径)を試 験片を横切って落とした。次に、試験片はその幅にわたってテスト液を付与した 3つの領域の各々における浸潤および吸上、またはいずれか一方を検査された。 その膜の浸潤は普通の白い不透明面が半透明から透明になり、それにより黒いテ ーブル上面が黒ずんだことにより立証された。吸上は浸潤と同様にみえたが、膜 の黒ずみが膜の滴領域の外側に生じた。その滴は約12インチの間隔で約45° から30秒間観察された。この手順は浸潤および吸上が発生するまでAATCCテス ト液番号順に繰り返された。オイルレーティング番号は布帛に対し浸潤せず吸上 もしなかった使用液体の最後の番号である。0のオイルレーティングでは、上記 膜は使用された最下位のテスト液により直ちに湿った。 上述の膜はReemay,Inc.から入手されたTYPAR3151ポリプロピレン不織バッキ ング材へラミネートされた。ラミネート化は加熱金属ロールにより膜へ熱を加え 、次いで弾性ポリマーロールによって 金属ロールに対してバッキング材を加熱膜へ圧しつけることにより実行された。 それにより、その膜はバッキングの融点以上の温度まで加熱された。圧力を加え ることにより、そのバッキングの外面の極く一部が溶融して多孔質膜マトリック スへ圧し入れられた。溶融温度未満に冷却後、膜はバッキングへ接着、維持され ていた。 次に、その複合ラミネートの膜側をTEFLON AF 1600 PTFE 樹脂でコーティン グした。これは指定商品PF5070でMinnesota Mining & Manufacturing Co. から入手できるペルフルオロカーボン化合物液中の0.5重量%TEFLON AF 1600 PTFE 樹脂溶液を吹付けることにより行われた。次に、このPF5070液を IRオーブン内で揮発させた。塗布後のラミネートは次の特性を有していた。 厚み = 13.8ミル オイルレーティング = 3から5 次に、得られたコーティングされたラミネート複合体をヒートシール機構を用 いてパウチに加工した。2つの同一寸法の複合体の小片を作った。次に、この2 つの小片をその膜が向き合わないように上下に重ねた。次に、熱線を膜の表面上 へ載せて圧力を加えた。熱が熱線から膜へ伝わりバッキング材を溶融し、そのよ うにして密閉した。この手順をパウチの3側上へ繰り返した。 上記パウチはその膜を内側で対面させて同様に構成され得ることに注意された い。その場合、同一技術がバッキング材を溶融するために使用され、そのように してバッキング材が圧力下で流れ、多孔質PTFE膜を充填して密閉を可能にす るであろう。この手順は、再度、バッキング材の3側上に実行される。 開放パウチが形成された後に、このパウチはいずれかの適当な芳香剤または他 の発散物放出物質で充填されてよい。充填後に、このパウチの4つ目の側はヒー トシールまたはクランプで締められ得る 。 上述のごとく、これと同一のラミネート複合体が、また、熱可塑性またはサー モレジン(thermoresin)容器を封止するために使用されてよく、広範囲の容器の 形態および寸法の選択を可能にする。 上記芳香剤充填パウチは、30日間にわたり実質的線形速度で芳香剤を放出し 、この期間中に芳香剤の強度またはノートおよびエッセンスに観測できる変化を 伴うことなく芳香剤を放出するものであることが測定された。ここに使用する、 『線形速度の芳香剤放出』の用語は長期間にわたる発散物の均一(即ち、一定し た)放出を含むことが意図されている。かかる線形速度の例は図4において線3 0a,30b,および30cにより示されている。 更に、芳香発生物質は漏れないこと、浸透しないこと、または化学的損傷をパ ウチに与えないことが観測された。従って、本発明により形成された容器は、調 合された芳香剤のノートを大きく変化させない高度の化学的適合性と言う長い間 求められていた特性を有する。 本発明の範囲をかかる理論に限定する意図はなく、膜の気孔率、膜厚、膜孔寸 法、および疎油性の特性の組合せが本発明の装置の改良された特徴を提供すると 考えられる。 本発明の特定態様がここで図解かつ説明されたが、本発明はかかる図解および 説明に限定されない。続く請求の範囲内における本発明の一部として変更および 改変が含まれかつ具体化できることは明らかであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月30日 【補正内容】 英文テキスト第4および5頁対応訳(日本語明細書略第4頁最後行〜6頁最後行 相当) 従って、本発明の第1の目的は装置の寿命にわたって比較的一貫したレベルの 化学物質発散物を自動的に送り出す発散物送り出し装置および方法を提供するこ とにある。 本発明の更なる目的は発散物送り出しを多くの異なる用途に提供するために極 小の寸法で形成できかつ最小限の複雑さで製造できるかかる装置および方法を提 供することにある。 本発明の他の目的は、種々の発散物質についての使用並びに多くの異なる環境 における使用が可能なように、耐久性のあるケース及び移送膜を使用する、発散 物の送り出しの装置及び方法を提供することである。 本発明のこれらおよび他の目的は続く明細書の検討から立証されるであろう。 発明の概要 本発明は芳香剤および他の発散物を容器から周囲雰囲気または他の環境へ送り 出すための改良された装置および方法に関する。本発明の装置は固体または液体 状態の揮発性発散物放出物質を安全に収容できると同時に気体または懸濁発散物 の周囲環境への均一発散を可能にする特殊構成の複合膜を含む封止された容器か ら成る。 本発明の好ましい複合ラミネートはポリマー不織布のごときバッキング材、延 伸膨張ポリテトラフルオロエチレンフィルムのごとき透過性膜、およびポリテト ラフルオロエチレン樹脂のごときコーティング材から成る。記載されたような種 々の形態で結合される場合、これらの要素は低い表面張力の液体による浸潤を防 止しかつ広範 囲の発散物質の放出のための規則的かつ均一な表面を提供する複合体をつくる。 本発明の装置は長期間にわたる実質的線形速度による発散物の送り出しに効果 的である。本発明の装置は異なる用途のためにいずれの状態、形態、および寸法 にも構成でき、その複合体によって封止された開口部を有するプラスチック容器 、またはその複合体から部分または全体が構成された耐久性のある封止されたパ ケットまたはパウチが含まれる。 本発明の装置は芳香剤、生物学的活性成分、加湿または乾燥物質、化学的活性 成分等を含む広範囲の発散物を送り出すために採用できる。 図面の説明 本発明の作用は添付図面を参照して検討するときに次の説明から明らかにされ るであろう。図面において、 図1は本発明の発散物送り出しパケットの半横向きの立面等角投影図であり、 図2は本発明に使用される膜およびバッキング材のラミネートの断面図であり 、 図3は本発明の膜とバッキング材とのラミネートにより封止された開口部を有 する容器を含む本発明の発散物送り出し装置の他の態様の断面図であり、 図4は本発明の発散物送り出し装置対従来の利用可能な発散物送り出し装置の 時間の経過による相対的性能を示すグラフであり、かつ 図5は一部を省略して示された内部多孔質塊を含む、本発明の更にもう一つの 態様の断面図である。 発明の詳細な説明 本発明は種々の環境に使用するための発散物送り出し装置および方法に関する 。 図1は本発明の発散物送り出し装置10の1態様を示す。この形態において、 装置10は複合材から形成された封止されたパケット12の形態の容器から成る 。パケット12は複数枚の複合材14から形成されるか、または折畳んで重ねて その縁部まわりで封止された単一シート材で構成されてよい。いずれの場合にも 、前記パケット内には発散物放出物質が封入される。 英文テキスト第7頁対応和訳(和訳文第7頁5行〜9頁16行) (部品番号XZ16735)(ここで『サンプルA』と呼ぶ),50%の公称 気孔率、4ミルの公称厚み、および50psiより大きい公称バブルポイント( 部品番号XZ16736)(ここで『サンブルB』と呼ぶ)、及び30%の公称 気孔率、4ミルの公称厚み、および50psiより大きい公称バブルポイント( 部品番号XZ16737)(ここで『サンプルC』と呼ぶ)。 前記特性の各々は次のようにして決定されている。『バブルポイント』は前記 PTFE媒体を覆うイソプロピルアルコールの層を通しての上昇によって判る最 初の連続バブルを吹き出させるのに必要な空気圧である。前記多孔質PTFEの バブルポイントはイソプロピルアルコールを使用してASTMテスト法F316 −86により測定される。 多孔質PTFEの『厚み』はミツトヨ・スナップゲージ・モデル7326また はニージャージー州、パラマスのMTI Corporationから入手でき るシリーズ7のごときスナップゲージを使用することにより容易に測定できる。 好ましい材料の例で、次の特性と部品番号を有する。 『気孔率』は次の式を用いて決定された。 ここで、P= 密度 密度は5”x 5”サンプルについて体積および質量の標準的測定により決定 された。充実体PTFEの標準嵩密度の一般に認めら れている値は2.2g/ccである。気孔率は、従って、PTFE膜の気孔容積 百分率である。 上記延伸膨張PTFE膜は殆どの発散物放出物質から発散物を良好に分離する であろうが、ある種の発散物、特に表面張力の低いある種の液体は未処理延伸膨 張PTFE膜を透過する傾向がある。このことは終局的に装置10からの漏れに 繋がる。更に、かかる膜を横切る流れは良好に制御されるが、より揮発性の物質 が上記膜をより急速に透過する傾向が依然としてあり、幾らかの一定しない発散 速度に繋がる。 これらの問題を解決するために、ポリマーコーティング20が本発明の膜18 へ付加されてその膜の透過性および漏れ抵抗を更に制御する。このコーティング は次の特性を供給するものでなければならない。即ち、低い表面自由エネルギー (例えば、約16dyn/cm以下)、耐薬品性、耐温度性 英文テキスト第9頁相当和訳文(和訳文第略10頁26行〜12頁1行相当) バッキング材16と膜18とのラミネートは適宜の方法により形成され得る。 好ましくは、このラミネートは加熱されたローラにより膜へ熱を加え、かつその 後に弾性ローラによりバッキング材16を加圧することにより形成される。バッ キングの融点以上の温度で膜を加熱して圧力を加えることにより、バッキングの 外面の極く一部が溶融して膜の多孔質マトリックスへ圧し入れられる。ラミネー トがこのようにして形成される場合、コーティング20はラミネートが冷却して から付与されるべきである。コーティングされた複合材14が一旦形成された後 に、その複合材は本発明の使用に適したいずれかの形態に形成され得る。 本発明は様々な発散物放出物質に採用されてよい。かかる物質は周囲雰囲気へ 発散物を放出するのに適した固体、ゲル、液体、そしてある場合には気体を含む いずれの状態から成るものであってよい。これらの物質は、芳香剤または香水源 としての作用、殺虫剤、害虫駆除剤、誘導剤、芳香薬品等の生物学的活性成分の 供給、加湿または乾燥物質の提供、腐食防止剤のごとき空中浮揚の活性化学物質 の送り出し等を含む様々な機能を実行できる。 本発明は広範囲の発散物発生物質に採用てきる。それは特に、揮発性及び高度 の揮発性物質の使用に適用される。酸、アルカリ、アルコール、ケトン、石油蒸 留物、芳香族炭化水素、および表面活性剤のごときある種の化学物質はある種の 拡散膜および容器を攻撃して装置の損失を招き得る。本発明の耐薬品性は装置を 危険にさらすことなくこれらの化学物質に自由に使用できる。更に、油および脂 肪族炭化水素のごとき他の化学物質は、従来の延伸膨張PTFEを 含むある種の透過性膜へ浸透またはそこから漏れる低い表面張力を持つ。本発明 の複合膜は装置の漏れの危険を最小限にしてかかる化学物質に容易に使用できる 。更に、装置からの化学物質のより一層均一な発散により、芳香剤のエッセンス または『ノート』はより一層長時間維持され得る。 パケット形態の容器12を有する図1に示された態様は 英文テキスト第11頁相当和訳文(和訳文第13頁6行〜14頁12行相当) 第3に、この態様は、装置の作用を改良することのできる装置を付加するのにも 適している。例えば、発散物の容器からの流れを止めかつ変化させる、またはそ のいずれかを可能にするために封止可能または調整可能なキャップを設けること ができ、あるいは扇風機または同様の循環装置が本装置からの流れを改良するた めに含められてもよい。第4に、この態様はパケットよりも大量の発散物発生物 質24を収容するための更なるキャパシティを有する。 上述のごとく、本装置から発散物が流れる量は様々な方法で改良することがで きる。第1に、膜14自体の透過性が程度の異なる気孔率をそれに与えることに より、またはそれに異なるコーティング材または異なる量のコーティング材を付 与することにより変化させることかできる。第2に、本装置に使用される膜材の 量か同様に本装置からの流量を調整するであろう。例えば、本装置は異なる量の 透過性および不透過性の材料から構成されてよい。同様に、容器からの流量を調 整するために、複合膜で被覆された1以上の開口部が本装置に形成され得る。第 3に、発散物の放散を防止するために、本装置をラッピング、ケースまたは他の 容器内に封入するか、またはキャップまたは同様のシールを複合膜14上に設け ることにより、本装置の一部または全部を封止する手段が設けら得る。 図4には本発明により達成できる種々の性能曲線を示すグラフが示されている 。線30a,30b,30cの各々はそれぞれ上述のサンプルA、サンプルB、 サンプルCの3つの膜の重量損失性能を示す。 サンプルA,B,Cによる芳香剤の相対的透過速度は次の通り決定された。I nternational Flavors and Fragrance(IFF)から入手した芳香剤(31176番)約2gを 4個の丸いアルミニウム皿(内径44 x 高さ12mm)へ入れた。次に、そ れらのサンプルの各々をゴムバンドを用いてその皿の口上にしっかりと固定して 封止した。最後の皿を膜カバー無しに残してコントロールとして使用した。次に 、各皿を秤量して初期重量とした。これらの皿を22°Cから23°Cの温度お よび30%から50%の相対湿度で貯蔵した。次に、36日間にわたって各皿を 断続的に秤量した。 請求の範囲 1.発散物に対して選択的透過性があると共に低表面張力の液体による浸潤に 対して耐性がある膜、および 発散物放出物質を収容する容器であってその容器の少なくとも一部は前記膜に よって封止されていて、その容器内に低表面張力の液体を保持すると同時にその 容器から前記膜を通して発散物を拡散させる容器から成り、 前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためのフルオロ ポリマーの層でコーティングされ、かつ 前記膜の透過性は前記容器から定常流で発散物を放出させるものである、こと を特徴とする周囲環境へ発散物を移動させる装置。 2.前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためのポリ マー層でコーティングされている、請求項1の装置。 3.前記ポリマーはフルオロポリマーである、請求項2の装置。 4.前記ポリマーはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂から成る、 請求項2の装置。 5.前記膜はバッキング材にラミネートされて複合体を形成している、請求項 1の装置。 6.前記容器の全体が前記複合体から形成されている、請求項5の装置。 7.前記膜は多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から成 り、かつ 前記膜およびコーティングは結合して少なくとも3のオイルレーティングを有 する複合体を形成している、請求項1の装置。 8.前記容器は発散物放出物質で充填された多孔質塊の内部を含む、請求項1 の装置。 9.前記多孔質塊は延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンから成る、請求項8 の装置。 10.前記膜は発散物放出物質と接触するときに変質に対して耐性がある、請 求項1の装置。 11.発散物放出物質を収容する容器から成り、その容器の少なくとも一部は 透過性複合材から成り、 前記複合材はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の透過性膜から成り、 前記複合材は低表面張力の液体による浸潤に対して耐性にするためのフルオロポ リマーでコーティングされ、かつ 前記膜は前記容器から相対的定常流で発散物を放出させることのできる透過性 を有する、ことを特徴とする発散物送り出し装置。 12.前記膜は少なくとも30%の公称気孔率を有するPTFEの多孔質フィ ルムから成る、請求項11の装置。 13.前記膜は少なくとも30%の公称気孔率および少なくとも18psiの 公称バブルポイントを有する延伸膨張PTFEのフィルムから成る、請求項11 の装置。 14.前記膜は延伸膨張PTFEのシートから成り、かつ 前記ポリマーはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とペルフルオロジオ キサイドの層から成る、請求項11の装置。 15.前記膜は発散物放出物質からの化学的攻撃に対する耐性を有する材料か ら成る、請求項11の装置。 16.前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためのポ リマー層でコーティングされている、請求項11の装置。 17.前記膜は発散物放出物質との接触による変質に対して耐性がある、請求 項11の装置。 18.発散物放出物質を収容するに適した内部を有する容器を用 意し、 前記容器の一部としてバッキング材と透過性膜との複合材を用意し、前記複合 材が前記容器の内部と周囲環境とを連絡し、かつ前記透過性膜は前記容器から相 対的に定常流の発散物放出量を送り出すために発散物に対して選択的透過性であ り、 低表面張力の液体による浸潤に対して耐性にするために前記複合材をフルオロ ポリマー溶液で処理し、 前記容器を発散物放出物質で充填し、かつ 発散物が前記容器の内部から前記複合材を通って放散するように前記容器を封 止する、ことから成ることを特徴とする周囲環境へ発散物を送り出す方法。 19.少なくとも30%の公称気孔率および少なくとも18psiの公称バブ ルポイントを有するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の透過性膜を用意 し、かつ 低表面張力の液体による浸潤に対して耐性を付与するために前記複合材をポリ テトラフルオロエチレンおよびペルフルオロジオキサイドのポリマーで処理する ことを更に含む、請求項18の方法。 20.前記複合材から前記容器の全体を形成することを更に含む、請求項18 の方法。 21.低表面張力の液体による浸潤に対して耐性を付与するためにポリマーで 前記膜を処理することを更に含む、請求項18の方法。 22.発散物に対して選択的透過性であると共に低表面張力の液体による浸潤 に対して耐性がある膜、および 発散物放出物質を収容する容器であってその容器の少なくとも一部は前記膜で 封止されていて、その容器内に低表面張力の液体を保持すると同時に前記膜を通 してその容器から発散物を拡散させる容 器から成り、 前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためのポリテト ラフルオロエチレンを含むフルオロポリマーの層でコーティングされ、かつ 前記膜の透過性は前記容器から相対的定常流で発散物を放出させるものである 、ことを特徴とする周囲環境へ発散物を移動させる装置。 23.前記容器の全体が前記膜から形成されている、請求項22の装置。 24.前記膜はポリテトラフルオロエチレンとペルフルオロジオキシドールの 層でコーティングされている、請求項22の装置。 25.発散物放出物質、および その全体が膜とバッキング材との複合材から形成された発散物放出物質を収容 する容器から成り、 前記膜は前記発散物に対して選択的透過性であり、 前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対して耐性があるポリテトラフルオロ エチレンから成り、かつ 前記膜の透過性は前記容器から相対的定常流で発散物を放出させるものである 、ことを特徴とする周囲環境へ発散物を移動させる装置。 26.前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を増すためのフルオ ロポリマー層でコーティングされている、請求項25の装置。 27.前記フルオロポリマーはペルフルオロジオキシドールを含む、請求項2 6の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AT,AU,BB,BG,B R,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES ,FI,GB,HU,JP,KP,KR,KZ,LK, LU,LV,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ ,VN (72)発明者 ティレー,メリー ダブリュ. アメリカ合衆国,デラウェア 19709,ミ ドルタウン,グレート オーク ドライブ 339 (72)発明者 メド,ウィリアム エル. アメリカ合衆国,デラウェア 19803,ウ ィルミントン,レイクウッド ドライブ 1315

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.発散物に対して選択的透過性があると共に低表面張力の液体による浸潤に 対して耐性である膜、および 発散物放出物質を収容する容器であってその容器の少なくとも一部は前記膜に よって封止されていて、その容器内に低表面張力の液体を保持すると同時にその 容器から前記膜を通して発散物を拡散させる容器から成り、 前記膜の透過性は前記容器から実質的線形速度の発散物放出を可能にするもの である、ことを特徴とする周囲環境へ発散物を移動させる装置。 2.前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためのポリ マー層でコーティングされている、請求項1の装置。 3.前記ポリマーはフルオロポリマーである、請求項2の装置。 4.前記ポリマーはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂から成る、 請求項2の装置。 5.前記膜はバッキング材にラミネートされて複合体を形成している、請求項 1の装置。 6.前記容器の全体が前記複合体から形成されている、請求項5の装置。 7.前記膜は多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から成 り、かつ 前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためポリマー層 によりコーティングされていて、 前記膜およびコーティングは結合して少なくとも3のオイルレーティングを有 する複合体を形成している、請求項1の装置。 8.前記容器は発散物放出物質で充填された多孔質塊の内部を含 む、請求項1の装置。 9.前記多孔質塊は延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンから成る、請求項8 の装置。 10.前記膜は発散物放出物質と接触するときに変質に対して耐性がある、請 求項1の装置。 11.発散物放出物質を収容する容器から成り、その容器の少なくとも一部は 透過性複合材から成り、 前記複合材はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の透過性膜から成り、 前記複合材は低表面張力の液体による浸潤に対して耐性を付与するためのポリマ ーでコーティングされ、かつ 前記膜は前記容器からの実質的線形速度の発散物放出を可能にする透過性を有 する、ことを特徴とする発散物送り出し装置。 12.前記膜は少なくとも30%の公称気孔率を有するPTFEの多孔質フィ ルムから成る、請求項11の装置。 13.前記膜は少なくとも30%の公称気孔率および少なくとも18psiの 公称バブルポイントを有する延伸膨張PTFEのフィルムから成る、請求項11 の装置。 14.前記膜は延伸膨張PTFEのシートから成り、かつ 前記ポリマーはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とペルフルオロジオ キシドールの層から成る、請求項11の装置。 15.前記膜は発散物放出物質からの化学的攻撃に対する耐性を有する材料か ら成る、請求項11の装置。 16.前記膜は低表面張力の液体による浸潤に対する耐性を付与するためのポ リマー層でコーティングされている、請求項11の装置。 17.前記膜は発散物放出物質との接触による変質に対して耐性がある、請求 項11の装置。 18.発散物放出物質を収容するに適した内部を有する容器を用意し、 前記容器の一部としてバッキング材と透過性膜との複合材を用意し、前記複合 材が前記容器の内部と周囲環境とを連絡し、かつ前記透過性膜は前記容器から実 質的線形速度の発散物放出量を送り出すために発散物に対して選択的透過性であ り、 低表面張力の液体による浸潤に対して耐性を付与するために前記複合材を処理 し、 前記容器を発散物放出物質で充填し、かつ 発散物が前記容器の内部から前記複合材を通って放散するように前記容器を封 止する、ことから成ることを特徴とする周囲環境へ発散物を送り出す方法。 19.少なくとも30%の公称気孔率および少なくとも18psiの公称バブ ルポイントを有するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の透過性膜を用意 し、かつ 低表面張力の液体による浸潤に対して耐性を付与するために前記複合材をポリ テトラフルオロエチレンおよびペルフルオロジオキソールのポリマーで処理する ことを更に含む、請求項18の方法。 20.前記複合材から前記容器の全体を形成することを更に含む、請求項18 の方法。 21.低表面張力の液体による浸潤に対して耐性を付与するためにポリマーで 前記膜を処理することを更に含む、請求項18の方法。
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