JPH09507538A - グラウンドアンカーの改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ケーブルやロッド等に取り付けられるタイプのグラウンドアンカーであって、地面に突き刺され、ケーブルを引っ張ることにより穴の横方向に傾けられるタイプのグラウンドアンカーに関する。このグラウンドアンカー（１０）は、長手方向に沿って実質的に延びる中空管状の中央本体部分（１１）と、前記本体部分の両側から延びる１対の横方向に突出するウイング（１３）とを備えており、前記ウイングが水平面に対して所定の角度で曲げられており、各ウイングの縁部の一部（１４）が当該ウイングの面に対して所定の角度で曲げられている。

Description

【発明の詳細な説明】 グラウンドアンカーの改良 本発明は、ケーブルやロッド等に取り付けられるタイプのグラウンドアンカー （基礎アンカー）であって、地面に突き刺され、ケーブルを引っ張ることにより 穴の横方向に傾けられるタイプのグラウンドアンカーに関するものである。 グラウンドアンカーとしては種々のものが既に存在しており、かかるグラウン ドアンカーには、英国特許第１５５５５８０号明細書（ＧＢ−Ａ−１５５５５８ ０）や欧州特許第０２０８１５３号明細書（ＥＰ−Ａ−０２０８１５３）に開示 されているような管状のアンカーが含まれている。これらのアンカーは、地面に 突き刺され、その後に水平固定位置に回転される。これらのアンカーは、その表 面積があまり大きくないので、地面からの抜けに対する抵抗や強度が相当に大き くなければならない用途においては不適当である。 そこで、従来においては、このようなアンカーに対して、傾動されて固定位置 となった後はアンカーが地面から引き抜かれにくくするために、より大きな平坦 面積ないしは表面積を提供すべくウイングを付加するという改良がなされている 。このようなウイングアンカーの例としては、欧州特許第０３１３９３６号（Ｅ Ｐ−Ａ−０３１３９３６）や米国特許第４５７４５３９号（ＵＳ−Ａ−４５７４ ５３９号）、米国特許第３２８２００２号（ＵＳ−Ａ−３２８２００２）が知ら れている。これらのアンカーは、それぞれ、アンカーを容易に地面に突き刺すこ とができる、地面からの引き抜きを防止することができる、或は、地面に埋設さ れた後、アンカーを容易に回転させることができる、という異なる特徴を有して いる。 本発明の目的は、ウイング型のアンカーに対して上記観点から更に改良を加え ることにある。 本発明によれば、長手方向に沿って実質的に延びる中空管状の中央本体部分と 、前記本体部分の両側から延びる１対の横方向に突出するウイングとを備え、前 記ウイングが水平面に対して所定の角度で曲げられており、各ウイングの縁部の 一 部が当該ウイングの面に対して所定の角度で曲げられているグラウンドアンカー が提供されている。 好ましくは、各ウイングの縁部は丸みが付けられている。 ウイングはアンカーの後側端部において湾曲されているのが好適であり、また 、このアンカーは、前側端部に突き刺し縁部を有するのが好ましい。 ウイングの縁部はアンカーの前側端部において鋭利に形成されるのがよい。 本体部分にはキール部材が形成され、このキール部材にはアンカーアイが配置 されるのが好適である。或は、ソケットが形成されたキール部材が本体部分に形 成されてもよい。 更に、キール部材は、アイ部分又はソケットから突き刺し縁部にかけて、水平 面及び／又は垂直面において収束しているのが好ましい。 以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照として、単なる一例として 説明する。 図１は、本発明に従ったアンカーの平面図である。 図２は、図１のアンカーの側面図である。 図３は、図１のアンカーの一端の立面図である。 図４は、図１のアンカーの他端の立面図である。 図５は、図１のアンカーの底面図である。 図６は、アイをスウェージング式取付具に置換した図１のアンカーの概略図で ある。 図７は、図６のスウェージング式取付具の部分概略図であり、明瞭化のために 一部を切り欠いて示した図である。 図８ａ〜図８ｃは、前の技術のアンカーに対して行われる設置工程を示す概略 図である。 アンカー１０は実質的に管状の中央本体部分１１を備えており、この本体部分 １１は、突き刺し用工具を受け入れるための軸線方向に延びる盲穴１２を有して いる。 本体部分１１の各側面からはウイング１３が突出している。これらのウイング １３は、アンカー１０を通る水平面に対して所定の角度で上方又は下方に突出し ている。ウイング１３の側縁部には、ウイング１３の面に対して所定の角度で突 出する角度付きウイングレット（小翼）１４がある。この角度付きウイングレッ ト１４の縁部には、丸みが付けられたエッジビード（edge bead）１５が設けら れている。 アンカー１０の一端、すなわちアンカーを地面に突き刺す際の前側端部におい て、ウイング１３は、平坦化された突き刺し縁部１６で繋がっており、この縁部 １６はチゼルポイント状になるまで鋭利に形成されるのがよい。突き刺し縁部１ ６に繋がる前側ウイング縁部１７も鋭利に形成されるのがよい。 アンカー１０の他端、すなわちアンカーを地面に突き刺す際の後側端部におい て、ウイング１３の後側縁部１８は上向き方向において緩やかに湾曲されるのが よい。アンカーの後側端部において、本体部分１１は傾斜ノーズ１１ａを有して いる。 中央本体部分１１の上方にはアンカーキール（keel）１９が形成されており、 このアンカーキール１９にはアンカーアイ２０が形成され、このアイ２０にケー ブルが取り付けられるようになっている。この高いキール１９は、アンカーアイ ２０から延び、突き刺し縁部１６に向かって下方にテーパーが付いている。また 、キール１９は、突き刺し縁部１６に隣接して点を形成するよう、水平面におい てテーパーが付けられるのがよい。 本発明の他の実施形態においては、図６及び図７に示すように、アイ２０がＴ 字状のスウェージング式取付具２１に置換されている。取付具２１は、Ｔの横材 ２３が本体に対して長手方向に置かれる状態で、キール１９に形成されたソケッ ト２２に挿入される。この状態で、取付具２１は、図６及び図７に示す位置まで ９０度回転することができ、それにより、横材２３はキール１９の下でソケット ２２に固定される。この状態において、取付具２１は矢印Ｃの方向に枢動するこ とができる。取付具２１がソケット２２から脱落する位置に回転しないように、 横材２３の後ろに楔部材を挿入するのが好適である。 次に、使用方法について説明する。まず、ケーブル又はロッドをアンカーアイ ２０又はスウェージング式取付具２１に取り付け、突き刺し用ロッド（図示せず ）を穴１２に挿入する。そして、突き刺し用ロッドに力を加えることにより、ア ン カー１０を地面に突き刺し、突き刺し縁部１６は最初に設置位置に達する。図８ ａは、前の技術のアンカーの設置位置を示している。突き刺し縁部１６は、地面 媒体を上側と下側に分離させることにより裂き、地面媒体を邪魔にならないよう に圧する。チゼルポイント状の突き刺し縁部１６と共に鋭利な縁部１７を用いる という組合わせはアンカー１０の性能を向上させ、アンカー止めされるあらゆる 媒体を切削することができるようにする。更に、高いキール１９もアンカー１０ の性能を相当に向上させ、種々のアンカー止めされる媒体に対して真っ直ぐに突 き刺すことができるようにしている。 アンカー１０が所望の深さに達したならば、突き刺し用ロッドを穴１２から取 り外す。そして、ケーブル又はロッドに引張り力を加えることで、アンカー１０ を地面の中でほぼ水平状態となるように回転させ、これにより、アンカー１０を そのロードロック位置（load locked position）に回転させる（図８ｂ及びが図 ８ｃを参照）。本体１１における鋭利なノーズ１１ａが、アンカー１０が突っ込 まれた穴の背面に食い込むと、これは、アンカー１０が回動するための支点を形 成する。ノーズ１１ａの傾斜部分の縁部はアンカー１０の回動を固結するのを助 け、ウイング縁部１８、ウイングレット１４及びエッジビード１５は全てアンカ ー１０の回動を助けるものである。 ウイング１３の縁部１８は、「ロードロック距離（load lock distance）」を 減じることにより、ロードロック工程を助ける。このロードロック距離は、図８ ｃにおいて示されるＡ−Ｂ間の距離である。これは、縁部１８が地面に食い込ん でアンカー１０の上方へのスリップ動作を防止した際に得られる。また、縁部１ ８は、アンカーが回動する速度を上げるものである。 角度付きウイングレット１４は、土の押退け部分（frustrum of soil）をアン カー１０の表面に集中させるのを助け、それによりアンカーの荷重能力を向上さ せている。更に、ウイングレット１４の形状と角度は、地面媒体の押退け部分を アンカー１０それ自体の中に集中させることにより、従来一般の平坦なウイング 付きアンカーの土砂こぼれ効果（spill-off effect）を軽減する。これは、高負 荷の下での地面媒体の押退け部分による縁部の機械的なせん断効果を相当に減じ ると共に、アンカー１０の荷重能力を向上させるものである。エッジビード１５ の形状は、高負荷状態におけるウイング１３の縁部での土の機械的せん断を減じ るよう設計されている。 アンカー１０がロードロック位置にある場合、ウイング１３自体の角度は、相 互の角度を拡大することにより、土の押退け部分の全面積を増加させ、それによ り荷重能力を増強するようになっている。 なお、アンカー１０は、所要の用途に応じて、鉄・スチール、銅及び黄銅をベ ースにした合金、アルミニウム、非金属材料等の適当な材料から作ることができ る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．長手方向に沿って実質的に延びる中空管状の中央本体部分と、前記本体部分 の両側から延びる１対の横方向に突出するウイングとを備え、前記ウイングが水 平面に対して所定の角度で曲げられており、各ウイングの縁部の一部が当該ウイ ングの面に対して所定の角度で曲げられているグラウンドアンカー。 ２．各ウイングの縁部は丸みが付けられている、請求項１に記載のアンカー。 ３．前記ウイングはアンカーの後側端部において湾曲されている、請求項１又は ２に記載のアンカー。 ４．アンカーの前側端部に突き刺し縁部を更に備えている、請求項１〜３のいず れか１項に記載のアンカー。 ５．前記ウイングの縁部はアンカーの前側端部において鋭利に形成されている、 請求項４に記載のアンカー。 ６．前記本体部分にはキール部材が形成されており、該キール部材にはアンカー アイが配置されている、請求項１〜５のいずれか１項に記載のアンカー。 ７．前記本体部分にはキール部材が形成されており、該キール部材にはソケット が形成されている、請求項１〜５のいずれか１項に記載のアンカー。 ８．前記キール部材が、アイ部分又はソケットから突き刺し縁部にかけて、水平 面及び／又は垂直面において収束している、請求項６又は７に記載のアンカー。 ９．実質的に、添付図面を参照して明細書で述べたような或は添付図面に示した ようなアンカー。