JPH09507097A - 道路又は鉄道のような交通路上のトンネル状のカバー又はスクリーンの建設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、移動交通を妨害することなく交通路（１）の上方に好ましくはトンネル状の音響スクリーン（１６、１７）を作る方法に関し、この方法は、交通路の部分の上方に仮覆い（６−８）を置き、この覆いの下で交通は進行可能であり、更にこの臨時でかつ好ましくは転動可能な覆いの上方に、例えば膨らませ得る型枠（９）の内側にコンクリート吹付け技術を使用することによりカバー形式の実際のスクリーンを作ることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 道路又は鉄道のような交通路上のトンネル状のカバー又はスクリーンの建設方法 本発明は、できるだけ安全を守りかつ交通が視覚的又は聴覚的な妨害を起こさ ないために要求される範囲になるように交通路上にカバーを建設する方法に関す る。 道路及び鉄道に置ける交通量の増大は、多くの場所で、騒音公害を引き起こし た。 多年にわたり、交通路と建築区域との間に遮音壁が置かれてきた。これは、一 般に、この問題を緩和するために住居に対して計画され、これに関する多くの提 案が知られている。この関係においては、使用されたガイドラインは、交通路が 建物の建て込んだ区域の居住者の視界から隠されるならば、交通に起因する騒音 公害は十分な程度に減少させられたということである。 一方、経験から、交通、特に自動車交通が出す騒音を管理するこの方式は不十 分であることが示され、ある場所では、スクリーンの設計が交通路上で部分的に 伸びるカバーの形式に変えられた。しかし、この最後に説明した解決法は、自動 車道のような交通路が新たに建設される場合にのみ実行可能であり、建設作業に より交通が大きく妨害されるであろう使用中の道路においては不可能とはいえな いが実行はできない。 公開国際特許出願ＷＯ ９３／０２２６４及びＷＯ ９３／０４２４６から、 自動車道のような交通路の上にトンネル状カバーを取り付けることにより前記交 通路を完全に覆うことが知られる。このカバーは、これら特許出願に説明された 方法に従って、キャノピーを膨らませそして 発泡プラスチックとコンクリートのような硬化性材料をキャノピー内壁に吹き付 けて、実情は地上のトンネルを作ることにより建設することができる。このトン ネルは、希望の位置に、建築物区域から離れた方に向けられた通気又は採光用の 開口を設けることができ、更にこれは覆われた道路を天候の影響から合理的な程 度に保護する。 しかし、この場合は、建設中は交通に使用できない問題が生じ、このため、騒 音公害を引き起こす現存の交通設備に関する問題があり、この問題は本発明が解 決を意図するものである。 本発明は、建設すべきスクリーン部分の長さと本質的に等しい距離にわたって 交通機関が覆いの下側で動き得るような幅と高さとを有する仮覆いであって、か つスクリーン又はスクリーン部分を作るために仮覆いの外側で行われている作業 に関して交通が防護されるような仮覆いにより交通路（道路及び／又は鉄道）を 提供することにより前記の目的を達成する。 この方法においては、１個のカバーにより又は２個の平行なカバーにより４車 線又は６車線の道路を完全に覆うことが可能であるが、建設中に交通の通過を可 能となし得ること並びに環境に関しては、より小さな道路、即ち車線数の少ない 道路を覆うことができる。 この方法は、一時的であり従って後では無関係となる覆いの外側で永久的なカ バーを建設するために使うことができる。 しかし、この目的に対しては、経済的に意味がありかつ問題なしに結果を得る ために十分なノウハウがある方法を使用することが好ましいことは明らかである 。 これは、次のようにしてトンネル状のカバーの形式のスクリーンの建 設方法を使用できるならば可能である。即ち、この方法においては、カバーを建 設するために交通路の特定長さにわたって膨らませ得る型枠を置き、この型枠は 、その膨張した状態において、カバーの断面を決め、更に交通路の両側にに沿っ て予め作られた基礎に下端により固定される。前記膨らまし得る型枠には、両端 に、地上の交通路に関してシールが設けられる。エアーロックを通って接近可能 な型枠が膨らませられた後に、型枠の内壁に発泡性プラスチック及びコンクリー トのような硬化性材料が吹き付けられ、コンクリートは補強される。これらの総 ては国際特許出願ＷＯ ９３／０２２６４、ＷＯ ９３／０４２４６に明らかに され、また欧州特許０３５７１５１に開示された原理に基づく。 本発明により、仮覆いは、膨らませ得る型枠の加圧された作業空間が外側は膨 らませ得る型枠により、内側は仮覆いにより、そして端部は型枠と仮覆いとの間 のシール用スクリーンにより定められる方法で、その下に置かれた交通路空間に 関し、また端部シールに関して封鎖される。 従って、加圧された作業空間は仮覆いの両側及び仮覆いの屋根の上方の比較的 狭い空間に限定される。 このことは、幾分か高圧の空気で満たすべき空間が仮覆いのない場合よりも小 さいこと、並びに仮覆いの下の交通は妨害されずかついかなる被害の危険もなく 移動できることを意味する。 発泡プラスチック及びコンクリートを吹き付けるため、及び必要であるならば 補強用の棒の取付けのための装置を仮覆いの屋根の上に置き得るように、仮覆い は十分な支持強度を持つことが好ましい。 ＥＰ−Ｂ−０３５７１５１に開示された方法によるドーム状本体の製造に通例 の吊上げ用アームを有する特別の設備は不必要である。床又は 仮覆いの両側の狭い空間内の小さな足場から、仮覆いの屋根の高さまで側壁を吹 付けで作り上げ、これに続いて最上方部分を仮覆いから吹き付けることができる 。 仮覆いは特に転がして移動し得ることが好ましく、この場合、仮覆いは、ある 長さの部分区画、例えば５０メートルの永久カバーが建設されると、端部シール を外した後で道路の一部の上を移動させることができ、これに続いて更なるキャ ノピーが先に建設された部分に取り付けられ、シールが再び定位置に取り付けら れ、仮覆いと膨らませ得る型枠との間の空間が空気の吹込みによりその所要の形 状に戻され、これに続いて吹付け工程及び硬化工程を繰り返すことができる。 この場合、即ち、高圧によりその形状を維持する膨らませ得る型枠内で吹付け 方法を使用したときは、仮覆いは、これが床面と連なる下端ともども比較的気密 にでありかつこの状態を維持しなければならないことは勿論である。 言うまでもなく、これは適切な材料とシール用ストリップとを使用した単純な 方法で達成できるが、本発明は作業空間に面した側のシール用フィルムにより仮 覆いを覆うという単純な可能性を提供する。このフィルムは耐久性があり或いは 損傷に対して防護される。このようにして仮覆いそれ自体もフィルムにより側壁 と屋根とに沿って覆われ又はシールされ、このフィルムは高圧により仮覆いとの 接触状態に維持され、更に下端位置における床面又は路面上のシール作用が確保 される。 端部シールは着脱自在に固定された４分の１の球形断面とすることができ、こ れの総ては上述の特許出願ＷＯ ９３／０２２６４に説明される。 本発明は図面を参照し更に詳細に説明されるであろう。図において、 図１は本発明による方法を適用するための本発明による装置の断面図であり、 図２は図１と同様であり、この方法の別の段階を示し、 図３は１区画用の仮覆いを有する膨らませ得る型枠の斜視図であり、 図４は成果を図式的に示し、 図５は図４において左から右に見た図４に示された覆いの側面図であり、 図６はこの方法の更なる段階を図式的に示し、そして 図７はこの方法をいかに現存の鉄道に適用できるかを図式的に示す。 図１は片側３車線を有する自動車道の半分の路面１を示し、これのもう半分は 図１の左に置かれるが図示されない。 この３車線の両側に長手方向に伸びている基礎２及び３が作られる。 これらは建設されるスクリーンの支持用、及び更に説明される膨張可能な型枠の 取付け用に意図して作られた。 側壁６と７及び屋根８とからなる仮覆いが、交通に使用される３車線の上に置 かれ、かつ障壁４及び５によって境界が作られる。 基礎２と３とには膨らまし得る型枠９が取り付けられ、この型枠は、例えばポ リ塩化ビニルの耐紫外線のクロスよりなり、これは適切な色彩を持つことができ 更に図３に示されたように図６の鎖線の手段により端部シール１０及び１１に連 結される。これら端部シールは、１２において取外し可能に型枠９に連結され、 かつ側壁６と７、及び屋根８の端部に封鎖状態で連結される。 このため、図１及び２に示されるように、膨らませ得る型枠９と仮覆 い６、７及び８との間に作業空間があり、この作業空間は仮覆いの屋根８の上方 部分が１３で、また仮覆いの両側部分がそれぞれ１４と１５で示される。 作業空間１４及び１５から、並びに足場１８の使用が必要な場合には作業空間 の屋根８からも、発泡層１６とコンクリート層１７の形式に発泡材料及びコンク リートを吹き付けることができる。 図１において、補強用の棒材の供給源が１９ａ、１９ｂ及び１９ｃで示され、 これらは建設工程中は上述の文書の一つに記述された方法で、これらを固定でき 、かつショットクリートに組み込まれる。 図３は２０でエアーロックを示す。これは種々の場所に設置でき、いわゆる膨 張式キャノピーより、及び上述の欧州特許０３５７１５１の方法から、それ自体 公知である。 図４及び５は３車線の自動車道の上方のカバー２１の形式の成果を示し、この カバーは、建築物区域２３から遠い方の側に通気及び採光用の開口２２を持つこ とができる。 ２４で示された反対方向の交通用の自動車道の第２の半分は同じ方法で覆いを 設けることができるが、多くの場合、明らかにこれは不必要であろう。 更に、カバーには、希望の採光及び換気用の設備に依存して種々の形式の窓又 は開口を設けることができる。設けられる開口の位置は音響が建築物区域の方向 に外側に貫通できないように選定される。 膨らませ得る型枠は永久的な骨格として背後に残る。これは適切に彩色できか つ耐紫外線である。これは下の発泡層及びコンクリート層を天候の影響から保護 する。希望するならば、カバーを、盛土と植栽とによ り視界から隠すことができる。開口の設けられる位置では、硬化材料は吹付けさ れず、かつ型枠の膜はこの位置で切り取られる。 建設された部分から仮覆いが取り去られることは明らかである。 図６は、図４及び５に示された種類の開口２２を有する建設済み部分２１にお ける、端部シール１０と１１の取外し後の、例えば、現存の自動車道上で実際に 転がし得るローラー上に覆いを置くことによる、矢印２５の方向における仮覆い ８の移動方法を示す。図６においては、仮覆いはカバーの建設済み部分２１から 部分的に出されている。左端が建設済みカバーの右端の近くにくると直ちに、別 の膨らまし得る型枠を取り付けることができ、これは、基礎への取り付けに加え てカバーの建設済み部分２１にも取り付けることができ、更に同時に、この位置 においてシールが設けられ、これは取外し可能であるが１０で示された四半分の 球形のシールと同じ形状でなければならない。 部分的に巻き上げられたシールが２６及び２７で示され、これは、仮覆いが外 された後の膨らませ得る型枠とこの場所の覆いの端部との間の端部位置のシール を提供する。 床面１と覆いとの間のシールはそれ自体が公知の多くの方法でこれを行うこと ができる。 図１に破線で示すように仮覆いの全体の上に、即ち側壁６と７の外側に沿い更 に屋根８の上に、仮覆いの全長にわたって伸びているシール用フィルム２８が張 られると、簡単でかつ効果的なシールが得られる。また、このフィルムは作業空 間１４と１５の床部分２９の幅の一部分又は全体の上を伸びる。 図７は、カテナリー支持体３１及び架空電線３２を有する複線の鉄道 ３０を示す。これらの上方に仮覆い３３が設けられ、更にこの上方に、端部シー ル３５と３６とを有しかつ建設済みカバー３７に隣接している膨らませ得る型枠 ３４が設けられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｎ Ｌ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．できるだけ安全を守りかつ交通が視覚的又は聴覚的な妨害を起こさない要求 される範囲の交通路上のスクリーンの建設方法であって、建設すべきスクリーン 区画（２１）の長さと本質的に等しい距離にわたって、覆いの下側で交通が進行 し得るような幅と高さとを有し、更にスクリーン又はスクリーン区画を作るため に仮覆い（６、７、８）の外側で行われている作業に関して交通が防護されるよ うな建設の仮覆い（６、７、８）が道路（１）に設けられることを特徴とする建 設方法。 ２．仮覆い（６、７、８）が移動可能、特に転動可能であることを特徴とする請 求項１による方法。 ３．カバーを建設するために交通路の特定長さにわたって膨らませ得る型枠（９ ）が置かれ、この型枠（９）は、その膨張した状態においてカバーの断面を決め 、更に道路（１）の両側に沿って予め作られた基礎（２、３）に下端により固定 され、この膨らまし得る型枠（９）には、両端に地上の道路（１）を横切るシー ル（１０、１１、２６、２７）が設けられたトンネル状カバー（２１）の型枠で あって、更にエアーロックを経て接近可能な型枠を膨らませた後に、型枠の内壁 に発泡性プラスチック及びコンクリートのような硬化性材料を吹き付け、コンク リートが補強されるトンネル状カバー（２１）の型枠において、膨らませ得る型 枠（９）の加圧された作業空間（１３、１４、１５）が、外側においては膨らま せ得る型枠（９）により、内側においては仮覆い（６、７、８）により、そして 端部においては型枠（９）と仮覆い（６、７、８）との間のシール用スクリーン （１０、１１、２６、２７）により定められる方法で、仮覆い（６、７、８）が その下に置かれた交通路空間に関 し、また端部シール（１０、１１、２７、２７）に関して封鎖されることを特徴 とする請求項１又は２によりスクリーン建設方法。 ４．仮覆いが型枠に面する側においてシール用フィルム（２８）で覆われること を特徴とする請求項３による方法。 ５．吹付け用の設備を仮覆いの上に置きかつ吹付けを実行し得るように仮覆い（ ６、７、８）が十分な強度を有する請求項３又は４による方法。