JPH09505789A - 再充填可能なパッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、汚れのない取り扱いができ、注ぎが容易で、しっかりした収納に適しており、軽量の容器から容易に再充填できるパッケージを提供する。本発明の再充填パッケージ（１０）は、３つの部材、すなわち、ａ）パッケージを再充填するためにその表面に開口部（８０）を有する剛性または半剛性の容器と、（ｂ）遷移カラーと、（ｃ）ふたとを有する。遷移カラーは開口部（８０）を有し、開口部の周りの領域に容器に着脱可能に取り付けられている。遷移カラーは、ふたによってカバーされた注ぎオリフィス（５０）を有し、ふたは注ぎ口オリフィス（５０）の周りの領域で遷移カラーに着脱可能に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 再充填可能なパッケージ 本発明は、剛性または半剛性の容器と、遷移カラーと、ふたとを有する再充填 可能なパッケージに関する。 製造工場から最終ユーザの手に配送チェインを介して製品を搬送し収容するた めにすべてのタイプの製品を梱包する従来の方法としてプラスチック製のボトル が広範に使用される。しかしながら、近年の環境に対する関心は、プラスチック を余り必要としない他の梱包手段に向いている。 １つのこのような方法は、消費者に軽量のパッケージを提供することである。 このようなパッケージは、それが最終の消費者に到達する点まで搬送及び収容中 に製品を保護するために十分に強くなければならない。このパッケージはプラス チックをほとんどか全く使用しないように構成されている。しかしながら、この タイプのパッケージは消費者の要求によく答えていない。このような軽量のパッ ケージはそれから注ぐのが困難な非剛性のパッケージであるか、初歩的な注ぎ口 しか有しないものであるか、または全く注ぎ口がないものであり、これは使用後 にパッケージをきたなくする。さらに、その内容物の一部を使用した後、軽量の パッケージを再び密封することができず、空気への露出によって製品が劣化し、 また突然こぼれる危険がある。 その結果、消費者は軽量のパッケージを購買することができるが、製品を軽量 のパッケージから再充填可能な使用可能な容器に移さなければならない。 充填することができるいくつかの容器は、従来技術で知られている。 １９７７年１１月１０日に発行された特許第ＤＥ２７１１５９１号は、注ぎ口 と、注ぎ口からシールをはがすキャップと、大気への開口部とを有するソースボ トルを示している。注ぎ口は容器の上縁部の周りに適合するシールカバーに配置 されている。 １９８４年５月３０日に発行された特許第ＥＰＡ１０９７０４号は、液体洗剤 に特に適したパッケージを示している。パッケージはボトルと、注ぎ口を有する 遷移カラーと、ドレンバック構成と、キャップとを有する。遷移カラーは、１組 の固定歯によってびんに固定され、容易に除去することができない。 本発明は取り扱いが容易であり、汚れのない注ぎと、しっかりした収納とを行 うのに適しており、さらに軽量の容器から容易に再充填することができるパッケ ージを提供する。 本発明の再充填可能なパッケージは、消費者に良好な取り扱い特性を与え、同 時にパッキングによって廃棄され使い捨てなければならないプラスチックの量を かなり減らす。容器を再充填するために使用される軽量のパッケージは、板紙カ ートン、ポーチ、バッグ等を含む多数のパッケージのタイプがある。さらに製品 は、液体製品または粒状製品のいずれかである。 本発明の再充填可能なパッケージは、消費者にとって再充填段階がわずらわし さがなく容易であり、パッケージの製品は空気から保護され、製品が突然こぼれ ることなく、製品が必要になったときパッケージから容易に注ぎ出すことができ ることを保証する。 発明の開示 本発明の再充填可能なパッケージは、３つの部材、すなわち、 ａ．パッケージを再充填するためにその表面に開口部を有する剛性または半剛 性の容器と、 ｂ．遷移カラーと、 ｃ．ふたとを有する。 遷移カラーは、再充填開口部をカバーし、第１のねじ山接続によって再充填開 口部の周りの領域で容器に着脱可能に取り付けられる。遷移カラーはふたによっ てカバーされる注ぎ口オリフィスを有し、ふたは再充填開口部をカバーし、第２ のねじ山接続によって注ぎ口オリフィスの周りの領域で遷移カラーに着脱可能に 取り付けられる。 パッケージの再充填を容易にするために、開口部は注ぎオリフィスの断面積よ り大きい断面積を有する。最も好ましい再充填口の直径は、３５ｍｍ以上であり 、５０ｍｍがさらに好ましい。別の案としてこれは、非円形のオリフィスにおい て、少なくとも９６２平方ミリメートル、好ましくは、少なくとも１９７０平方 ミリメートルの最小限の断面積として画定される。 「着脱可能な取り付け」は、正規に使用中に遷移カラーが容器に固定されるが 、遷移カラー及び容器は、容器を再充填することを望むとき、容易に分離するこ とができることを意味する。さらに遷移カラー及び容器は、容器を再充填した後 、再び一緒に固定することができる。遷移カラーと容器との間に第１のねじ山結 合を使用することが好ましい。 またふたは、注ぎ口オリフィスを通って製品を容器から放出しようとするとき に、ふたが除去され、製品が放出された後にパッケージを再びしっかりと閉鎖す るように適当な装置によって、遷移カラーに着脱可能に取付られなければならな い。ふたと遷移カラーとの間に第２のねじ山結合を使用することが最も好ましい 。 本発明の好ましい実施例において、注ぎ口は、遷移カラーに対して偏心して配 置されており、遷移カラー上に伸びている注ぎ口から成る。さらに、第１のねじ 山結合を開放するために必要なトルクは、第２のねじ山結合を開放するために必 要なトルクより大きくなければならない。 遷移カラーと容器との間の固定を行う装置は、特に有利である。所定の位置に 固定したとき、第１のねじ山が完全に係合した遷移部の感じをユーザに聴覚また は触覚で示すことができる。 停止手段は、第１のねじ山を過剰に締め付けることを防止し、パッケージの他 の部分に対して注ぎ口のオリフィスの正しい向きを維持するために有利である。 本発明の好ましい実施例において、パッケージは自由に直立する底面と、対称 的な垂直平面とを有する。注ぎ口の高さと注ぎ口のオリフィスの比は「グラグフ リー」の注ぎ口を保証するために１：１未満である。もし注ぎ口が周囲全体で一 様な高さを有しないならば、この目的のために注ぎ口の高さは遷移カラーに関し て最も高い点と考慮される。 本発明の好ましい実施例において、容器は、複数の側壁と、垂直である対称ラ インを有する側壁に配置された把持持ち上げ装置とを有し、再充填開口部の中心 線と注ぎ口オリフィスの中心線は、パッケージの対称の垂直方向の平面にあり、 注ぎ口オリフィスの中心線と持ち上げ把持装置の対称線は、再充填開口部の中心 線の両側にある。 本発明のパッケージは、広範な製品に適しており、特に粒状製品に対してよく 適する。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の好ましい実施例の正面図である。 第２図は、第１図の実施例の拡大正面図である。 第３図は、第２図の線３−３に沿って切ったふたの垂直断面図である。 第４図は、第２図の線４−４に沿って切ったふたの垂直断面図である。 発明の詳細な説明 好ましい実施例において、（遷移カラーと容器との間の）第１のねじ山結合は （ふたと遷移カラーとの間の）第２のねじ山結合は同じ軸線で整合しない。好ま しくは、第２のねじ山結合は、遷移カラーに対して偏心している。この１つの重 要な特徴は、パッケージを空けるときに消費者によってふたに適用されるトルク が第１のねじ山結合には直接伝達されず、容器から遷移カラーが緩むことがない ということである。 遷移カラーからふたを空けるに必要なトルクが容器から遷移カラーを開放する ために必要なトルク未満であるパッケージを提供するために、第１のねじ結合と 第２のねじ結合のねじ山の異なるピッチを有することが望ましい。またこれは、 容器から遷移カラーが突然あくことなく、容易に外れることを保証する助けとな る。 本発明の好ましい他の特徴は、遷移カラーと容器との間で作用する固定装置で ある。このような固定装置（スナップロック）は、その閉鎖位置に固定されたと き、第１のねじ山結合が十分に締め付けられた遷移部分を消費者に触覚または聴 覚で示すことができるようにする。適当な固定装置の例は、容器の開口部の周囲 の周りに配置された連続的なまたは分割されたスナップリングと、遷移カラーの 周囲に配置された対応する連続的なまたは分離したスナップリングから成る。２ つのスナップリングの間の半径方向の干渉によって、ねじ山を締め付ける動作に よって２つのスナップリングが互いに押す点で一緒にかちっと音がし、容器と遷 移カラーが一緒に固定され、ねじ山が完全に係合したことを示す。好ましくは、 半径方向の干渉は約１ｍｍである。 本発明の他の好ましい特徴は、パッケージの他の部分に対して注ぎ口の向きが 常に正しくなることを保証する装置である。これは特に注ぎ口が遷移カラーに対 して偏心しているときに重要である。停止ノッチがねじ山に接近した周縁領域に あり、これは、他の周縁よりも半径方向に大きい延長部分を有する。２つの停止 ノッチ、すなわち、おねじに隣接して配置された第１の停止ノッチと、めねじに 隣接して配置された第２のノッチが互いに干渉してねじ山がさらにきつく閉まる ことを防止する。この停止ノッチは、注ぎ口が容器に対して正しい向きを有する 点まで遷移カラーを締め付けられるが、さらに締め付けられることがないように するために停止ノッチが配置される。 注ぎ口オリフィスの直径及び注ぎ口の高さは、関連する特定の製品を注ぐ際に 有利なように最適化されなければならない。 容器と遷移カラーに関する注ぎ口の高さ、直径及び位置は、パッケージのある 特定の特徴を画定する。このような２つの特徴は、整合角と注ぎ角度である。 「整合角」とは、注ぎ口の最も外側に伸びる部分がパッケージの最も外側に伸 びる部分の垂直方向の上になる点に到達するまで休止位置からパッケージを傾斜 させなければならない角度を意味する。 「注ぎ角度」は、第１の製品が、正規に充填された容器から放出される位置に 到達するまで休止位置からパッケージを傾斜させなければならない角度を意味す る。 整合角は重要である。なぜならば、それは製品が注がれるときに、パッケージ から製品が出て製品が容器または遷移部分には簡単には滴下しない点を画定する からである。整合角は小さくなければならず、好ましくは３０°未満、さらに好 ましくは２０°未満である。注ぎ角度は、注ぐ間によごれ（ｍｅｓｓｉｎｅｓｓ ）を避けるために整合角より大きくなければならない。好ましくは、整合角と注 ぎ角度の間の差は少なくとも２０°である。 図面を詳細に参照すると、図面を通して同じ部品には同じ番号が付されており 、本発明の再充填可能なパッケージの好ましい実施例が示されている。再充填可 能なパッケージ１０は、容器１２と、第１のねじ山結合５３，７５によって容器 １２に着脱可能に取り付けられる遷移カラー１４と、第２のねじ山結合４０，５ ８によって遷移カラー１４に着脱可能に取り付けられるふた１６とを有する。 容器１２はポリエチレンまたはポリプロピレンのような成形可能なポリマー材 料から形成され、第２図に示すように本体部分７４と、上方に伸びる仕上げ面７ ２と、充填開口部８０を画定する仕上げ面７２の上面とを有する。第１図には示 さない本体部分７４のバランスは、所望の形状であり、放出する製品を収容す るのに適当な閉鎖端室を提供する。図示した本体部分の好ましい実施例は、次の 説明からさらに完全に理解できるように、製品を注ぐ間、放出を容易にし、遷移 カラーを適切に向けるように顕著に認識可能な手で持つ部分を提供するために一 体的に成形されたハンドル７４ａを有する。例えば、把持の際の補助とするため に、リブかこぶ状のエンボスが設けられている容器の別の手のひら適合領域を本 体部分７４に成形することができる。遷移カラー１４は、ポリプロピンレン等の ような熱過塑性材料から射出成形されることが好ましく、容器１２またはカップ １６のいずれかの材料よりもわずかに堅い。堅さにおける好ましい変化によって 以下に説明するようなカラーと容器との間及びカップとカラーとの間で良好な密 封を行う。遷移カラーとしてポリスチレン材料のような堅い材料を使用すること ができるが、その良好な応力割れ抵抗によってポリプロピレンが好ましい。 ねじ山が完全に係合したことを示すために容器１２の対応する完全なリング６ ２上にぱちんとはまる別のスナップリングを有する遷移カラー１４が第２図に最 もよく示されている。停止ノッチ（図示せず）は、ねじ山がさらにきつく閉まる ことを防止し、それによって注ぎ口５０の正しい向きを維持する。 注ぎ口オリフィスは、リップ５６で終わる注ぎ口５２によって包囲される。 延長した注ぎ口５２は、図示した実施例において遷移カラーに関して偏心して いる。また注ぎ口は、所望ならば注ぎ中に補助となるために曲がった状態に形成 することができる。 第３図に、底壁３４と、垂下しているスカート状の側壁３６と、リップで終結 する開放マウス３７とを有するほぼカップ形状のふたが示されている。好ましく はカップ１６は、圧縮強度に対する高密度のポリエチレンの媒体のような非常に 密度の高いポリマーで射出成形される。前に説明したように、カラー１４の表面 がわずかに変形するか係合面に切り込むようにするために容器１２及びカップ１ ６に柔らかい材料を使用する。 図示した実施例において整合角は２１°であり、注ぎ角度は６５°である。 （図面には示さない）他の実施例 上述した好ましい実施例は、粒状の洗剤及び自動的な皿洗い製品を含む粒状製 品のパッキングに特によく適している。本発明は液体製品にも適していることが 理解できよう。 液体と共に使用するパッケージに組み込まれる追加的な特徴は、ドレン装置を 有する。特許第ＥＰ１０９７０４号に示すようなドレン装置は、ふたを測定カッ プとして使用した後、ふたに残った液体製品がボトルに戻り、容器の外側に流れ 落ちてよごれて見ばが悪くならないようにすることを保証する。特許第ＥＰ１０ ９７０４号に示す実施例は、測定カップとして使用されるおねじを有するふたを 有する。おねじは遷移カラーの周縁の壁のめねじと係合する。めねじのベースと 注ぎ口の間の傾斜環状面は、その最下端で開口部に導き、これによってこぼれた 製品が容器に直接戻ることができるようにする。ドレンバック開口部は、注ぎ口 オリフィスへの分離した穴である。または別の例としては、注ぎ口オリフィスは 、こぼれた製品が容器に戻ることができるように作用する。 さらに、液体の用途においては、滴下作用を最小限にするために設計されたリ ップを有する。好ましくは、リップは、注ぎ口の遠位端の内面を傾斜させるか丸 くすることによって鋭い形状を構成する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ａ．パッケージを再充填するためにその表面に開口部（８０）を有する 剛性または半剛性の容器（１２）と、 ｂ．遷移カラー（１４）と、 ｃ．ふたとを有し、前記遷移カラー（１４）は、再充填開口部（８０）をカバ ーし、第１のねじ山接続によって再充填開口部（８０）の周りの領域で容器（１ ２）に着脱可能に取り付けられ、遷移カラー（１４）は注ぎ口オリフィス（５０ ）を有し、ふた（１６）は注ぎ口オリフィス（５０）をカバーし、第２のねじ山 接続によって注ぎ口オリフィス（５０）の周りの領域で遷移カラー（１２）に着 脱可能に取り付けられ、注ぎ口オリフィス（５０）は再充填開口部（８０）の断 面積未満である断面積を有する再充填可能パッケージ。 ２． 前記注ぎ口オリフィス（５０）は、再充填開口部（８０）の平面に直角 な対称軸に関して遷移カラーに偏心的に配置されている請求項１に記載の再充填 可能なパッケージ。 ３． 第１のねじ山結合を解放するために必要なトルクは、第２のねじ山結合 を解放するために必要なトルクより大きい請求項１または２に記載の再充填可能 なパッケージ。 ４． 遷移カラー（１４）と容器（１２）との間を固定する装置を有し、前記 固定装置は、第１のねじ山が完全に係合したことを音または触覚の少なくとも一 方で示す請求項１乃至３のいずれか１項に記載の再充填可能パッケージ。 ５． 第１のねじ山がきつく締まらないような停止装置を有し、前記停止装置 は、それが容器（１２）への注ぎ口のオリフィス（５０）の正しい向きを維持す るように配置されている請求項１乃至４のいずれか１項に記載の再充填可能なパ ッケージ。 ６． 自由に直立する底面と、対称な垂直方向の平面とを有する請求項１乃至 ５に記載の再充填可能なパッケージ。 ７． 注ぎ口オリフィス（５０）の形状は、遷移カラー（１４）から伸びる管 （５２）であり、管の高さとその直径との比は１：１未満であり、前記整合角度 は３０°未満であり、前記注ぎ角度は整合角度より少なくとも２０°より大きい 請求項６に記載の再充填可能なパッケージ。 ８． 前記容器は複数の側壁と、垂直な対称線を有する側壁に配置された容器 を把持し持ち上げる装置とを有し、前記把持持ち上げ装置の対称線、再充填開口 部（８０）の中心線及び注ぎ口オリフィス（５０）の中心線は、パッケージの対 称な垂直平面にあり、注ぎ口オリフィス（６０）の中心と持ち上げ及び把持装置 （７４ａ）の対称線は、再充填開口部（８０）の中心線の両側にある請求項６に 記載の再充填可能なパッケージ。 ９． 粒状製品を有する請求項１乃至８のいずれか１項に記載のパッケージ。