JPH0950441A - 電子新聞システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】データベースが、端末装置が要求した記事を記
述したデータである記事情報を、要求元の端末装置に返
送する電子新聞システムにおいて、端末装置が、要求し
た記事情報と同時に、広告を記述したデータである広告
情報を画面上に表示することを可能とする。 【構成】端末装置１１０は、所望の記事の識別子である
記事ＩＤ４０１を含む記事要求４００を、データベース
１１０に送信する。データベース１１０は、記事要求４
００中の記事ＩＤ４０１によって特定される記事を記述
したデータである記事情報４１１、および、広告を記述
したデータである広告情報４２０から構成された記事要
求レスポンス４１０を、端末装置１００に返送する。端
末装置１００は、記事要求レスポンス４１０中の記事情
報４１１および広告情報４２０を、画面上に同時に表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データベースが、端末
装置が要求した記事を記述したデータである記事情報
を、要求元の端末装置に返送する電子新聞システムにお
いて、データベースが、端末装置が要求した記事情報と
共に、広告を記述したデータである広告情報を返送する
ようにすることで、端末装置が、要求した記事情報と同
時に、広告情報を画面上に表示することを可能とする技
術に関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワークを利用して情報を送受信す
るアプリケーションシステムの従来技術としては、例え
ば、特開平４−２３６５４３号公報に記載されている電
子メールシステムや、特開平４−３４３１６８号公報に
記載されているグループスケジュール管理システム等が
あり、近年、この種のアプリケーションシステムにおい
て送受信される情報は、文字，画像，音声等を含むマル
チメディアデータであるようになってきている。

【０００３】ところで、この種のアプリケーションシス
テムを応用して、ニュース等の記事を記述したデータで
ある記事情報を管理するデータベースが、端末装置が要
求した記事情報を、要求元の端末装置に返送する電子新
聞システムを構築することが考えられる。

【０００４】現在購買されている新聞には、記事と共に
広告が紙面に印刷されている。広告の効用は、企業が宣
伝したい商品の情報を新聞の読者に提供することができ
るという点に加えて、企業が支払う広告料が、新聞の価
格の一部を負担することで、新聞の価格を安価にするこ
とができるという点である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、電子
新聞システムを構築した場合に、従来のアプリケーショ
ンシステムを応用しただけでは、データベースは、端末
装置が要求した記事情報を、端末装置に返送することし
かできず、広告を記述したデータである広告情報を、端
末装置に返送することはできない。これは、従来のアプ
リケーションシステムにおいて送受信される情報は、該
情報の受信側から要求された情報であるが、広告情報
は、企業が端末装置に提供したい情報であり、端末装置
のユーザが必要とする情報ではないからである。

【０００６】しかしながら、電子新聞システムを普及さ
せるためには、システムの利用料を安価にすることが効
果的であり、そのためには、企業が支払う広告料が必要
となる。

【０００７】そこで、本発明の目的は、データベース
が、端末装置が要求した記事を記述したデータである記
事情報を、要求元の端末装置に返送する電子新聞システ
ムにおいて、データベースが、端末装置が要求した記事
情報と共に、広告を記述したデータである広告情報を返
送するようにすることで、端末装置が、要求した記事情
報と同時に、広告情報を画面上に表示することを可能と
することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の端末装置と、上記端末装置から要
求された記事を記述したデータである記事情報、およ
び、広告を記述したデータである広告情報を、要求元の
端末装置に返送するデータベースとが接続された電子新
聞システムを提供しており、上記データベースは、
（１）複数の記事情報を記憶している記事管理手段、
（２）複数の広告情報を記憶している広告管理手段、
（３）上記記事管理手段が記憶している記事情報のうち
の、上記端末装置から要求された記事情報、および、上
記広告管理手段が記憶している広告管理情報のうちのい
ずれか１個の広告情報を、要求元の端末装置に返送する
記事返送手段、を有するようにし、上記端末装置は、
（１）所望の記事情報を上記データベースに要求する記
事要求手段、（２）上記データベースから返送された記
事情報および広告情報を画面表示する記事表示手段、を
有するようにしている。

【０００９】なお、上記記事表示手段は、上記データベ
ースから返送された記事情報および広告情報を、各々異
なる領域に画面表示するようにすることができる。

【００１０】また、上記データベースは、上記記事管理
手段が記憶している記事情報ごとに、上記広告管理手段
が記憶している広告情報のうちのいずれか１個の広告情
報を対応付けている対応付け手段をさらに有するように
することができ、このようにした場合は、上記記事返送
手段は、要求元の端末装置に返送すべき記事情報に対応
付けられている１個の広告情報を選択して返送するよう
にする。

【００１１】これにより、上記記事返送手段が、上記端
末装置から要求された記事情報、および、該記事情報に
予め対応付けられている１個の広告情報を、要求元の端
末装置に返送するようにすることができる。

【００１２】また、上記データベースは、上記記事管理
手段が記憶している記事情報ごとに、上記広告管理手段
が記憶している広告情報のうちの１個以上の広告情報か
ら構成される広告情報群を対応付けている対応付け手段
をさらに有するようにすることができ、このようにした
場合は、上記記事返送手段は、要求元の端末装置に返送
すべき記事情報に対応付けられている広告情報群のうち
のいずれか１個の広告情報を選択して返送するようにす
る。なお、このとき、上記記事返送手段は、同一の記事
情報を返送する度に、該記事情報に対応付けられている
広告情報群のうちから、１個ずつ順番に広告情報を選択
して返送するようにすることが好ましい。

【００１３】これにより、上記記事返送手段が、上記端
末装置から要求された記事情報、および、該記事情報に
予め対応付けられている複数の広告情報のうちのいずれ
か１個の広告情報を、要求元の端末装置に返送するよう
にすることができる。

【００１４】また、上記データベースは、（１）予め用
意されている複数の要因のうちの少なくとも１個の要因
の条件値が設定されている条件値群を、１個以上記憶し
ている条件管理手段、（２）上記条件管理手段が記憶し
ている条件値群ごとに、上記広告管理手段が記憶してい
る広告情報のうちのいずれか１個の広告情報を対応付け
ている対応付け手段、（３）上記要因ごとに、該要因の
現状値を取得する現状管理手段、（４）上記要因ごと
に、該要因の重みを表す数値を記憶している重み管理手
段、（５）上記条件管理手段が記憶している条件値群ご
とに、上記現状管理手段が取得した現状値が条件値を満
たしている要因に対応する、上記重み管理手段が記憶し
ている数値の和を求め、求めた和が最大となる条件値群
に対応付けられている１個の広告情報を、上記記事返送
手段が要求元の端末装置に返送すべき広告情報として決
定する広告決定手段、をさらに有するようにすることが
でき、このようにした場合は、上記記事返送手段は、上
記広告決定手段が決定した１個の広告情報を返送するよ
うにする。

【００１５】ここで、上記要因は、例えば、上記端末装
置から要求された記事情報にデータが記述されている記
事の状況に依存する要因、要求元の端末装置を使用する
ユーザの状況に依存する要因、および、要求元の端末装
置に記事情報を返送する時点の外部の状況に依存する要
因のうちの、少なくとも１種類の要因を含むようにする
ことができる。

【００１６】これにより、上記記事返送手段が、上記端
末装置から要求された記事情報、および、該記事情報に
データが記述されている記事の状況に依存する要因や、
要求元の端末装置を使用するユーザの状況に依存する要
因や、要求元の端末装置に記事情報を返送する時点の外
部の状況に依存する要因に応じて決定した１個の広告情
報を、要求元の端末装置に返送するようにすることがで
きる。

【００１７】また、上記データベースは、（１）予め用
意されている複数の要因のうちの少なくとも１個の要因
の条件値が設定されている条件値群を、１個以上記憶し
ている条件管理手段、（２）上記条件管理手段が記憶し
ている条件値群ごとに、上記広告管理手段が記憶してい
る広告情報のうちの１個以上の広告情報から構成される
広告情報群を対応付けている対応付け手段、（３）上記
要因ごとに、該要因の現状値を取得する現状管理手段、
（４）上記要因ごとに、該要因の重みを表す数値を記憶
している重み管理手段、（５）上記条件管理手段が記憶
している条件値群ごとに、上記現状管理手段が取得した
現状値が条件値を満たしている要因に対応する、上記重
み管理手段が記憶している数値の和を求め、求めた和が
最大となる条件値群に対応付けられている広告情報群の
うちのいずれか１個の広告情報を、上記記事返送手段が
要求元の端末装置に返送すべき広告情報として決定する
広告決定手段、をさらに有するようにすることができ、
このようにした場合は、上記記事返送手段は、上記広告
決定手段が決定した１個の広告情報を返送するようにす
る。

【００１８】ここで、上記要因は、例えば、上記端末装
置から要求された記事情報にデータが記述されている記
事の状況に依存する要因、要求元の端末装置を使用する
ユーザの状況に依存する要因、および、要求元の端末装
置に記事情報を返送する時点の外部の状況に依存する要
因のうちの、少なくとも１種類の要因を含むようにする
ことができる。

【００１９】これにより、上記記事返送手段が、上記端
末装置から要求された記事情報、および、該記事情報に
データが記述されている記事の状況に依存する要因や、
要求元の端末装置を使用するユーザの状況に依存する要
因や、要求元の端末装置に記事情報を返送する時点の外
部の状況に依存する要因に応じて決定した複数の広告情
報のうちのいずれか１個の広告情報を、要求元の端末装
置に返送するようにすることができる。

【００２０】

【作用】本発明の電子新聞システムにおいては、まず、
端末装置において、上記記事要求手段が、所望の記事情
報をデータベースに要求する。

【００２１】データベースにおいては、端末装置から記
事情報が要求されると、上記記事返送手段が、上記記事
管理手段が記憶している記事情報のうちの、端末装置か
ら要求された記事情報、および、上記広告管理手段が記
憶している広告管理情報のうちのいずれか１個の広告情
報を、要求元の端末装置に返送する。

【００２２】そこで、端末装置において、上記記事表示
手段が、データベースから返送された記事情報および広
告情報を画面表示することができる。

【００２３】また、本発明の電子新聞システムにおいて
は、データベースが、上記広告管理手段が記憶している
広告情報のうちの少なくとも１個の広告情報について、
該広告情報の詳細な情報を記述したデータである詳細情
報を記憶している詳細広告管理手段と、上記詳細広告管
理手段が記憶している詳細情報のうちの、端末装置から
要求された詳細情報を、要求元の端末装置に返送する詳
細返送手段とをさらに有するようにしてもよく、このよ
うにした場合は、データベースにおいて、上記記事返送
手段が、要求元の端末装置に返送すべき広告情報に対応
する詳細情報を上記詳細広告管理手段が記憶している場
合は、該詳細情報の識別情報をさらに返送するように
し、また、端末装置において、上記記事表示手段が、デ
ータベースから返送された識別情報をさらに画面表示す
るようにする。そして、端末装置が、上記記事表示手段
が識別情報を画面表示した広告情報に対応する詳細情報
を要求する詳細情報要求手段と、データベースから返送
された詳細情報を表示する詳細表示手段とをさらに有す
るようにする。

【００２４】これにより、端末装置において、上記記事
表示手段が、データベースから返送された広告情報に対
応する詳細情報が存在するならば、該詳細情報の識別情
報を、データベースから返送された記事情報および広告
情報と共に、画面表示することができると共に、上記詳
細表示手段が、データベースから返送された詳細情報を
画面表示することができる。

【００２５】また、データベースが、上記詳細広告管理
手段が記憶している詳細情報ごとに、該詳細情報が端末
装置から要求された回数を計数する要求回数計数手段を
さらに有するようにしてもよい。

【００２６】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。

【００２７】本実施例は、データベースが、端末装置が
要求した記事を記述したデータである記事情報を、要求
元の端末装置に返送する電子新聞システムにおいて、デ
ータベースが、端末装置が要求した記事情報と共に、広
告を記述したデータである広告情報を返送するようにす
ることで、端末装置が、要求した記事情報と同時に、広
告情報を画面上に表示することを可能とするものであ
る。

【００２８】まず、本実施例の動作概要について、図１
を用いて説明する。

【００２９】図１において、１００は端末装置、１１０
はデータベース、４００は端末装置１００からデータベ
ース１１０に送信される記事要求、４１０はデータベー
スから１１０から端末装置１００に返送される記事要求
レスポンスである。

【００３０】端末装置１１０のユーザは、所望の記事の
識別子である記事ＩＤ４０１、および、自身に関する情
報を記述したデータであるユーザ情報４０２から構成さ
れた記事要求４００を、データベース１１０に送信す
る。なお、ユーザ情報４０２は、「性別」，「年齢」，
「職業」，「趣味」等を表す１個以上の項目から構成さ
れている。

【００３１】データベース１１０は、後述するように、
記事情報および広告情報を管理しており、端末装置１０
０から記事要求４００が送信されると、記事要求４００
中の記事ＩＤ４０１によって特定される記事を記述した
データである記事情報４１１、および、該記事と共に端
末装置１００で表示したい広告を記述したデータである
広告情報４２０とから構成された記事要求レスポンス４
１０を、端末装置１００に返送する。なお、広告情報４
２０は、広告の概要を記述したデータである概要広告４
２１と、広告の詳細を記述したデータである詳細広告の
識別子である詳細広告ＩＤ４２１とから構成されてい
る。

【００３２】端末装置１００は、データベース１１０か
ら記事要求レスポンス４１０が返送されると、記事要求
レスポンス４１０中の記事情報４１１を、表示部の画面
上に設けられた記事情報表示領域１０１に表示し、記事
要求レスポンス４１０中の広告情報４２０を、表示部の
画面上に設けられた広告情報表示領域１０２に表示す
る。

【００３３】なお、以下の説明では特に記述していない
が、端末装置１００とデータベース１１０との間の通信
時には、送信元のアドレス情報および送信先のアドレス
情報が付加されている。

【００３４】さらに、本実施例においては、データベー
ス１１０が記事情報４１１と共に端末装置１００に返送
する広告情報４２０を、「第１の広告情報」、すなわ
ち、該記事情報４１１に予め対応付けられている１個の
広告情報であるようにしている。

【００３５】また、本実施例においては、データベース
１１０が記事情報４１１と共に端末装置１００に返送す
る広告情報４２０を、「第２の広告情報」、すなわち、
該記事情報４１１に予め対応付けられている複数の広告
情報のうちのいずれか１個の広告情報であるようにして
いる。特に、この場合は、該記事情報４１１を返送する
度に、別の広告情報となるようにする。

【００３６】また、本実施例においては、データベース
１１０が記事情報４１１と共に端末装置１００に返送す
る広告情報４２０を、「第３の広告情報」、すなわち、
該記事情報４１１を返送する時点の「時刻」や「天気」
等の外部の状況に依存した要因や、該記事情報４１１に
データが記述されている記事の「分野」等の記事の状況
に依存した要因や、該記事情報４１１を要求したユーザ
の「性別」や「年齢」等のユーザの状況に依存した要因
といった、各種要因に応じて決定した１個の広告情報で
あるようにしている。

【００３７】また、本実施例においては、データベース
１１０が記事情報４１１と共に端末装置１００に返送す
る広告情報４２０を、「第４の広告情報」、すなわち、
該記事情報４１１を返送する時点の「時刻」や「天気」
等の外部の状況に依存した要因や、該記事情報４１１に
データが記述されている記事の「分野」等の記事の状況
に依存した要因や、該記事情報４１１を要求したユーザ
の「性別」や「年齢」等のユーザの状況に依存した要因
といった、各種要因に応じて決定した複数の広告情報の
うちのいずれか１個の広告情報であるようにしている。
特に、この場合は、該記事情報４１１を返送する度に、
別の広告情報となるようにする。

【００３８】次に、端末装置１００およびデータベース
１１０のハードウェア構成について、図１１を用いて説
明する。

【００３９】端末装置１００は、図１１（ａ）に示すよ
うに、端末装置１００全体の制御および本実施例の動作
に係る各種処理を行う制御部１５１と、ＲＡＭ，ＲＯ
Ｍ，フラッシュメモリ，ハードディスク等の記憶部１５
２と、タブレットおよびタブレットからの入力を処理す
るドライバ，キーボード，マウス等の入力部１５３と、
ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）表示器およびそれを
駆動するドライバ等の表示部１５４と、データベース１
１０との間の通信を制御する通信部１５５と、これらを
接続するバス１５６とから構成されている。

【００４０】データベース１１０は、図１１（ｂ）に示
すように、データベース１１０全体の制御および本実施
例の動作に係る各種処理を行う制御部１６１と、ＲＡ
Ｍ，ＲＯＭ，フラッシュメモリ，ハードディスク等の記
憶部１６２と、キーボード，マウス等の入力部１６３
と、ＣＲＴ表示器およびそれを駆動するドライバ等の表
示部１６４と、端末装置１００との間の通信を制御する
通信部１６５と、時刻を計測する時計部１６６と、これ
らを接続するバス１６７とから構成されている。

【００４１】また、データベース１１０には、「天
気」，「気温」，「湿度」等の観測を行い、観測結果を
データベース１１０に通知するセンサ１２０が接続され
ている。

【００４２】次に、データベース１１０が管理するデー
タについて、図２を用いて説明する。

【００４３】図２において、３００は記事管理データ、
３１０は広告グループデータ、３２０は広告管理デー
タ、３３０は広告管理テーブル、３４０は詳細広告管理
データ、３９０は要因管理テーブルである。

【００４４】記事管理データ３００は、記事を管理する
ためのデータであり、作成された記事の個数と同じ個数
だけ存在する。記事管理データ３００は、記事情報３０
４の識別子である記事ＩＤ３０１と、記事と同時に端末
装置１００で表示する広告を決定するために用いられる
情報である広告リンク３０２と、記事の「分野」等を表
す０個以上の項目から構成される記事属性３０３と、記
事を記述したデータである記事情報３０４とから構成さ
れている。

【００４５】広告リンク３０２には、広告管理データ３
２０の識別子，広告グループデータ３１０の識別子，
「指定なし」である旨のいずれかが設定されるようにな
っている。

【００４６】すなわち、後述するように、広告リンク３
０２に広告管理データ３２０の識別子が設定されている
場合は、データベース１１０が記事情報４１１と共に端
末装置１００に返送する広告情報４２０が「第１の広告
情報」となり、広告リンク３０２に広告グループデータ
３１０の識別子が設定されている場合は、データベース
１１０が記事情報４１１と共に端末装置１００に返送す
る広告情報４２０が「第２の広告情報」となり、広告リ
ンク３０２に「指定なし」である旨が設定されている場
合は、データベース１１０が記事情報４１１と共に端末
装置１００に返送する広告情報４２０が「第３の広告情
報」および「第４の広告情報」のいずれか一方となる。

【００４７】また、広告グループデータ３１０は、広告
を管理するための１個以上の広告管理データ３２０から
構成される広告管理テーブル３３０を管理するためのデ
ータであり、広告管理テーブル３３０の個数と同じ個数
だけ存在する。広告グループデータ３１０は、広告グル
ープデータ３１０の識別子であるグループＩＤ３１１
と、広告管理テーブル３３０の識別子であるグループリ
ンク３１２と、カレント番号３１３とから構成されてい
る。

【００４８】カレント番号３１３は、グループリンク３
１２によって特定される広告管理テーブル３３０におけ
る、何番目の広告管理データ３２０であるかを表す数値
が設定されるようになっており、広告管理テーブル３３
０を構成する１個以上の広告管理データ３２０のうちの
いずれか１個の広告管理データ３２０を指し示すポイン
タの役割を果たしている。

【００４９】また、広告管理テーブル３３０は、１個以
上の広告管理データ３２０から構成されており、１個以
上存在する。

【００５０】また、広告管理データ３２０は、広告を管
理するためのデータであり、作成された広告の個数と少
なくとも同じ個数だけ存在する。広告管理データ３２０
は、広告管理データ３２０の識別子である広告ＩＤ３２
１と、広告の概要を記述したデータである概要広告（ダ
イジェスト）３２２と、広告の詳細を記述したデータで
ある詳細広告を検索するための詳細リンク３２３とから
構成されている。

【００５１】詳細リンク３２３には、ダイジェスト３２
２にデータが記述されている広告の概要に対応する詳細
広告が存在する場合には、該詳細広告の識別子が設定さ
れるようになっている。

【００５２】また、詳細広告管理データ３４０は、広告
の詳細を管理するためのデータであり、作成された広告
と同じ個数かそれより少ない個数だけ存在する。詳細広
告管理データ３４０は、詳細広告の識別子である詳細広
告ＩＤ３４１と、広告の詳細を記述したデータである詳
細広告３４２とから構成されている。

【００５３】また、要因管理テーブル３９０は、広告の
表示優先度の決定に用いられる各種要因の条件値を管理
するための１個のテーブルであり、１個以上の要因デー
タ３５０から構成されている。

【００５４】また、要因データ３５０は、１個以上の要
因３５１と、リンク３５２とから構成されている。

【００５５】リンク３５２には、広告管理データ３２０
の識別子，広告グループデータ３１０の識別子のいずれ
かが設定されるようになっている。

【００５６】すなわち、後述するように、リンク３５２
に広告管理データ３２０の識別子が設定されている場合
は、データベース１１０が記事情報４１１と共に端末装
置１００に返送する広告情報４２０が「第３の広告情
報」となり、リンク３５２に広告グループデータ３１０
の識別子が設定されている場合は、データベース１１０
が記事情報４１１と共に端末装置１００に返送する広告
情報４２０が「第４の広告情報」となる。

【００５７】また、要因３５１は、（１）記事の状況に
依存した要因である記事依存要因３５５、（２）時計部
１６６やセンサ１２０によって取得した外部の状況に依
存した要因である外界依存要因３５６、（３）端末装置
１００のユーザの状況に依存した要因であるユーザ依存
要因３５７、の３種類に分類される。

【００５８】記事依存要因３５５としては、例えば、返
送すべき記事情報にデータが記述されている記事の「分
野」や、その記事が作成された「時刻」等があり、本実
施例では、図２に示すように、「分野」を要因３５１ａ
として採用しているが、これに限るものではない。

【００５９】外界依存要因３５６としては、例えば、記
事情報を返送すべき時点の「時刻」，「天気」，「気
温」，「湿度」等があり、本実施例では、図２に示すよ
うに、「時刻」，「天気」，「気温」を要因３５１ｂ〜
３５１ｄとして採用しているが、これに限るものではな
い。

【００６０】ユーザ依存要因３５７としては、例えば、
記事情報を返送すべきユーザの「年齢」，「性別」，
「職業」等があり、本実施例では、図２に示すように、
「年齢」，「性別」を、要因３５１ｅ，３５１ｆとして
採用しているが、これに限るものではない。

【００６１】そして、各要因３５１には、その要因３５
１の条件値が設定されるようになっている。例えば、要
因（「天気」）３５１ｃには、「晴れ」，「くもり」，
「雨」等を表す値が設定され、要因（「時刻」）３５１
ｂには、「１０時〜１２時」，「１２時〜１４時」等を
表す値が設定される。

【００６２】次に、広告の表示優先度の決定に用いられ
る各種要因の現状値を管理する要因現状管理データにつ
いて、図３を用いて説明する。

【００６３】図３において、３６０は要因現状データで
ある。

【００６４】要因現状データ３６０は、要因データ３５
０中の各要因３５１と１対１に対応している各項目３６
１から構成されており、各項目３６１には、対応する要
因の現状値が設定されるようになっている。

【００６５】すなわち、記事依存要因３５５として採用
した項目３５１ａの現状値が設定される項目３６１ａ
は、記事依存現状３６２に分類され、外界依存要因３５
６として採用した項目３５１ｂ〜３５１ｄの現状値が各
々設定される項目３６１ｂ〜３６１ｄは、外界依存現状
３６３に分類され、ユーザ依存要因３５７として採用し
た項目３５１ｅ，３５１ｆの現状値が各々設定される項
目３６１ｅ，３６１ｆは、ユーザ依存現状３６４に分類
されるようになっている。

【００６６】なお、記事依存現状３６２，ユーザ依存現
状３６４に分類される項目３６１には、後述する記事情
報読み出し処理５００によって現状値が設定され、外界
依存現状３６３に分類される項目３６１には、時計部１
６６やセンサ１２０によって現状値が時々刻々と設定さ
れる。

【００６７】次に、広告の表示優先度の決定に用いられ
る各種要因の優先度を管理する優先度管理データについ
て、図４を用いて説明する。

【００６８】図４において、３７０は優先度管理データ
である。

【００６９】優先度管理データ３７０は、要因現状デー
タ３６０中の各項目３６１と１対１に対応している各項
目３７１から構成されており、各項目３７１には、対応
する要因に対する重みを表す数値が設定されるようにな
っている。

【００７０】次に、上述した各種データを用いて、デー
タベース１１０が、端末装置１００から送信された記事
要求４００に基づいて、記事要求レスポンス４１０を返
送する記事情報読み出し処理５００について、図５を用
いて説明する。

【００７１】記事情報読み出し処理５００は、制御部１
６１が記憶部１６２に格納されているプログラムを実行
することにより実現される処理であり、通信部１６５
が、端末装置１００から送信された記事要求４００を受
信すると起動される。

【００７２】記事情報読み出し処理５００においては、
まず、端末装置１００から送信された記事要求４００中
のユーザ情報（「性別」，「年齢」）４０２を、要因現
状データ３６０中のユーザ依存現状３６４に属する項目
３６１ｅ，３６１ｆに設定する（ステップ５０１）。

【００７３】続いて、端末装置１００から送信された記
事要求４００中の記事ＩＤ４０１によって特定される記
事管理データ３００を読み出し、読み出した記事管理デ
ータ３００中の記事情報３０４を、記事要求レスポンス
４１０中の記事情報４１１に設定する（ステップ５０
２）。

【００７４】続いて、ステップ５０２で読み出した記事
管理データ３００中の記事属性（「分野」）３０３を、
要因現状データ３６０中の記事依存現状３６２に属する
項目３６１ａに設定する（ステップ５０３）。

【００７５】続いて、ステップ５０２で読み出した記事
管理データ３００中の広告リンク３０２に、広告管理デ
ータ３２０の識別子が設定されているか、広告グループ
データ３１０の識別子が設定されているか、「指定な
し」である旨が設定されているかを判定する（ステップ
５０４）。

【００７６】広告リンク３０２に広告管理データ３２０
の識別子が設定されている場合は、その識別子で特定さ
れる広告管理データ３２０中のダイジェスト３２２を読
み出し、記事要求レスポンス４１０中の概要広告４２１
に設定する（ステップ５０５）。このとき、詳細リンク
３２３に詳細広告ＩＤ３４１が設定されている場合は、
これを読み出して、記事要求レスポンス４１０中の詳細
広告ＩＤ４２２に設定するようにする。

【００７７】これにより、対応する広告リンク３０２に
広告管理データ３２０の識別子が設定されている記事情
報３０４を端末装置１００に送信するときには、常に、
該識別子によって特定される広告管理データ３２０中の
ダイジェスト３２２に設定されているダイジェスト３２
２が、該記事情報３０４と共に端末装置１００に送信さ
れることとなる。

【００７８】従って、データベース１１０は、「第１の
広告情報」、すなわち、記事情報４１１に予め対応付け
られている１個の広告情報４２０を、該記事情報４１１
と共に、端末装置１００に返送することができる。

【００７９】また、広告リンク３０２に広告グループデ
ータ３１０の識別子が設定されている場合は、その識別
子で特定される広告グループデータ３１０中のグループ
リンク３１２で特定される広告管理テーブル３３０のう
ち、カレント番号３１３が指し示す広告管理データ３２
０を特定する（ステップ５０６）。

【００８０】続いて、カレント番号３１３を１つ進め
（ステップ５０７）、カレント番号３１３が広告管理テ
ーブル３３０の最後尾のデータを表す値に達したなら
ば、カレント番号３１３を先頭のデータを表す数値に戻
す。

【００８１】続いて、ステップ５０６で特定した広告管
理データ３２０中のダイジェスト３２２を読み出し、記
事要求レスポンス４１０中の概要広告４２１に設定する
（ステップ５０８）。このとき、詳細リンク３２３に詳
細広告ＩＤ３４１が設定されている場合は、これを読み
出して、記事要求レスポンス４１０中の詳細広告ＩＤ４
２２に設定するようにする。

【００８２】これにより、対応する広告リンク３０２に
広告グループデータ３１０の識別子が設定されている記
事情報３０４を端末装置１００に送信するときには、該
識別子によって特定される広告グループデータ３１０中
の、グループリンク３１２によって特定される広告管理
テーブル３３０のうちの、カレント番号３１３が指し示
す管理データ３２０中のダイジェスト３２２に設定され
ているダイジェスト３２２が、該記事情報３０４と共に
端末装置１００に送信されることとなる。

【００８３】従って、データベース１１０は、「第２の
広告情報」、すなわち、記事情報４１１に予め対応付け
られている複数の広告情報のうちのいずれか１個の広告
情報４２０を、該記事情報４１１と共に端末装置１００
に返送することができる。また、この１個の広告情報４
２０は、該記事情報４１１を返送する度に、別の広告情
報となる。

【００８４】また、広告リンク３０２に「指定なし」で
ある旨が設定されている場合は、後述する広告決定処理
５１０を起動する。

【００８５】最後に、記事要求レスポンス４１０を端末
装置１００に送信する（ステップ５０９）。

【００８６】次に、広告決定処理５１０について、図６
のフローチャートを用いて説明する。

【００８７】広告決定処理５１０は、制御部１６１が記
憶部１６２に格納されているプログラムを実行すること
により実現される処理である。

【００８８】広告決定処理５１０においては、まず、広
告の表示優先度を決定する（ステップ５１１）。

【００８９】すなわち、ステップ５１１では、要因管理
テーブル３９０を構成する全ての要因データ３５０につ
いて、以下に示す処理を行う。

【００９０】（１）要因現状データ３６０中の全ての項
目３６１について、各項目３６１に設定されている現状
値が、対応する要因３５１に設定されている条件値を満
たしているか否かを判定する。

【００９１】（２）条件値を満たしていると判定した項
目３６１についてのみ、優先度管理データ３７０中の対
応する項目３７１に設定されている数値を読み出し、読
み出した数値の和を求める。

【００９２】この和が、各要因データ３５０の優先度と
なり、従って、各要因データ３５０中のリンク３５２の
設定内容によって特定される広告の表示優先度となる。

【００９３】続いて、ステップ５１１で決定した表示優
先度が最大となる要因データ３５０を求める（ステップ
５１２）。

【００９４】続いて、ステップ５１２で求めた要因デー
タ３５０中のリンク３５２に、広告管理データ３２０の
識別子が設定されているか、広告グループデータ３１０
の識別子が設定されているかを判定する（ステップ５１
３）。

【００９５】リンク３５２に広告管理データ３２０の識
別子が設定されている場合は、その識別子で特定される
広告管理データ３２０中のダイジェスト３２２を読み出
し、記事要求レスポンス４１０中の概要広告４２１に設
定する（ステップ５１４）。このとき、詳細リンク３２
３に詳細広告ＩＤ３４１が設定されている場合は、これ
を読み出して、記事要求レスポンス４１０中の詳細広告
ＩＤ４２２に設定するようにする。

【００９６】これにより、対応する広告リンク３０２に
「指定なし」である旨が設定されている記事情報３０４
を端末装置１００に送信するときには、要因管理テーブ
ル３９０中の、要因管理データ３６０および優先度管理
データ３７０を用いて決定した表示優先度が最大となる
要因データ３５０中のリンク３５２に、広告管理データ
３２０の識別子が設定されているならば、該識別子によ
って特定される広告管理データ３２０中のダイジェスト
３２２に設定されているダイジェスト３２２が、該記事
情報３０４と共に端末装置１００に送信されることとな
る。

【００９７】従って、データベース１１０は、「第３の
広告情報」、すなわち、記事情報４１１を返送する時点
の各種要因に応じて決定した１個の広告情報４２０を、
該記事情報４１１と共に、端末装置１００に返送するこ
とができる。

【００９８】また、リンク３５２に広告グループデータ
３１０の識別子が設定されている場合は、その識別子で
特定される広告グループデータ３１０中のグループリン
ク３１２で特定される広告管理テーブル３３０のうち、
カレント番号３１３が指し示す広告管理データ３２０を
特定する（ステップ５１５）。

【００９９】続いて、カレント番号３１３を１つ進め
（ステップ５１６）、カレント番号３１３が広告管理テ
ーブル３３０の最後尾のデータを表す値に達したなら
ば、カレント番号３１３を先頭のデータを表す数値に戻
す。

【０１００】続いて、ステップ５１６で特定した広告管
理データ３２０中のダイジェスト３２２を読み出し、記
事要求レスポンス４１０中の概要広告４２１に設定する
（ステップ５１７）。このとき、詳細リンク３２３に詳
細広告ＩＤ３４１が設定されている場合は、これを読み
出して、記事要求レスポンス４１０中の詳細広告ＩＤ４
２２に設定するようにする。

【０１０１】これにより、対応する広告リンク３０２に
「指定なし」である旨が設定されている記事情報３０４
を端末装置１００に送信するときには、要因管理テーブ
ル３９０中の、要因管理データ３６０および優先度管理
データ３７０を用いて決定した表示優先度が最大となる
要因データ３５０中のリンク３５２に、広告グループデ
ータ３１０の識別子が設定されているならば、該識別子
によって特定される広告グループデータ３１０中の、グ
ループリンク３１２によって特定される広告管理テーブ
ル３３０のうちの、カレント番号３１３が指し示す広告
管理データ３２０中のダイジェスト３２２に設定されて
いるダイジェスト３２２が、該記事情報３０４と共に端
末装置１００に送信されることとなる。

【０１０２】従って、データベース１１０は、「第４の
広告情報」、すなわち、記事情報４１１を返送する時点
の各種要因に応じて決定した複数の広告情報のうちのい
ずれか１個の広告情報４２０を、該記事情報４１１と共
に、端末装置１００に返送することができる。

【０１０３】次に、端末装置１００が、データベース１
１０に記事要求を送信し、データベース１１０から返送
された記事要求レスポンス４１０を受信する記事要求処
理５４０について、図１０を用いて説明する。

【０１０４】記事要求処理５４０は、制御部１５１が記
憶部１５２に格納されているプログラムを実行すること
により実現される処理であり、端末装置１００のユーザ
によって起動される。

【０１０５】記事要求処理５４０においては、まず、ユ
ーザが所望する記事の識別子を、記事要求４００中の記
事ＩＤ４０１に設定すると共に（ステップ５４１）、ユ
ーザの「年齢」や「性別」等のユーザ情報を、記事要求
４００中のユーザ情報４０２に設定する（ステップ５４
２）。

【０１０６】なお、端末装置１００は、記事要求処理５
４０に先立って、データベース１１０から記事の識別子
の一覧を送信してもらい、該一覧の中から所望の記事の
識別子を選択指示するようにしてもよい。

【０１０７】また、端末装置１００は、ユーザ情報を予
め記憶部１５２に格納しておき、該ユーザ情報を記憶部
１５２から読み出して、記事要求４００中のユーザ情報
４０２に設定するようにすることが好ましい。

【０１０８】続いて、記事要求４００をデータベース１
１０に送信する（ステップ５４３）。

【０１０９】データベース１１０に記事要求４００を送
信すると、データベース１１０からは、上述したよう
に、記事要求レスポンス４１０が返送されてくる。

【０１１０】そこで、通信部１５５がデータベース１１
０から返送された記事要求レスポンス４１０を受信する
と（ステップ５４４）、記事要求レスポンス４１０中の
記事４１１を、表示部１５４の画面上に設けられた記事
情報表示領域１０１に表示し（ステップ５４５）、記事
要求レスポンス４１０中の概要広告４２１を、表示部１
５４の画面上に設けられた広告情報表示領域１０２に表
示する（ステップ５４６）。

【０１１１】これにより、端末装置１００には、ユーザ
が所望した記事と広告とが同時に表示されることとな
る。

【０１１２】端末装置１００における表示部１５４の画
面表示例を図１２（ａ）に示す。

【０１１３】上述したように、本実施例においては、デ
ータベース１１０から端末装置１００に返送される記事
要求レスポンス４１０中に、詳細ＩＤ４２２を設定する
ことができるようにしているので、詳細ＩＤ４２２が設
定されている場合は、図１２（ａ）に示すように、広告
情報表示領域１０２に、詳細ボタン１０３が表示される
ようにすることができる。

【０１１４】そこで、本実施例においては、端末装置１
００のユーザは、広告情報表示領域１０２に表示された
概要広告を見て、その詳細を知りたい場合は、詳細ボタ
ン１０３を選択指示することで、概要広告に対応する詳
細広告をデータベース１１０から取得し、図１２（ｂ）
に示すように、取得した詳細広告を、表示部１５４の画
面上に設けられた詳細広告表示領域１０４に表示するこ
とができる。

【０１１５】すなわち、本実施例においては、データベ
ース１１０が、端末装置１００に返送した記事要求レス
ポンス４１０中の詳細ＩＤ４２２によって特定される詳
細広告を端末装置１００のユーザが要求した場合に、該
詳細広告を端末装置１００に返送することができるよう
にしている。

【０１１６】以下、データベース１１０が、端末装置１
００のユーザが要求した詳細広告を端末装置１００に返
送する動作について説明する。

【０１１７】まず、本実施例の動作概要について、図７
を用いて説明する。

【０１１８】図７において、４３０は端末装置１００か
らデータベース１１０に送信される詳細広告要求、４４
０はデータベース１１０から端末装置１００に返送され
る詳細広告要求レスポンスである。

【０１１９】端末装置１１０は、ユーザが詳細ボタン１
０３を選択指示すると、詳細広告管理データ３４０の識
別子である詳細ＩＤ４３１から構成された詳細広告要求
４３０を、データベース１１０に送信する。

【０１２０】なお、詳細ＩＤ４３１には、記事要求レス
ポンス４１０中の詳細ＩＤ４２２がそのまま設定され
る。

【０１２１】データベース１１０は、端末装置１００か
ら詳細広告要求４３０が送信されると、詳細広告要求４
３０中の詳細ＩＤ４３１によって特定される広告の詳細
を記述したデータである詳細広告４４１から構成された
詳細広告要求レスポンス４４０を、端末装置１００に返
送する。

【０１２２】なお、詳細広告４４１には、詳細広告管理
データ３４０中の、詳細広告要求４３０中の詳細ＩＤ４
３１と同一の詳細広告ＩＤ３４１に対応する詳細広告４
３２が設定される。

【０１２３】端末装置１００は、データベース１１０か
ら詳細広告要求レスポンス４４０が返送されると、詳細
広告要求レスポンス４４０中の詳細広告４４１を、表示
部１５４の画面上に設けられた詳細広告表示領域１０４
に表示する。

【０１２４】さらに、本実施例においては、データベー
ス１１０が、詳細広告管理データ３４０中の詳細広告３
４２ごとに、該詳細広告３４２を詳細広告要求レスポン
ス４４０中の詳細広告４４１に設定して返送した回数を
計数することができるようにしている。

【０１２５】次に、データベース１１０が管理する詳細
広告アクセステーブル３８０について、図８を用いて説
明する。

【０１２６】詳細広告アクセステーブル３８０は、詳細
広告管理データ３４０中の詳細広告３４２を詳細広告要
求レスポンス４４０中の詳細広告４４１に設定して返送
した回数を管理するための１個のテーブルであり、詳細
広告管理データ３４０の個数と同じ個数の詳細広告アク
セスデータ３８１から構成されている。

【０１２７】詳細広告アクセスデータ３８１は、詳細広
告管理データ３４０の識別子である詳細広告ＩＤ３８２
と、詳細広告ＩＤ３８２によって特定される詳細広告管
理データ３４０にアクセスした回数であるアクセス回数
３８３とから構成されている。

【０１２８】なお、詳細広告アクセステーブル３８０
は、データベース１１０を利用するユーザごとに存在す
るようにしてもよく、このようにした場合は、ユーザの
識別子で各詳細広告アクセステーブル３８０を管理する
ようにすると共に、端末装置１００からデータベース１
１０に送信される詳細広告要求４３０中に、ユーザの識
別子が設定されるようにする。

【０１２９】次に、データベース１１０が、端末装置１
００から送信された詳細広告要求４３０に基づいて、詳
細広告要求レスポンス４４０を返送する詳細広告読み出
し処理５３０について、図９を用いて説明する。

【０１３０】詳細広告読み出し処理５３０は、制御部１
６１が記憶部１６２に格納されているプログラムを実行
することにより実現される処理であり、通信部１６５
が、端末装置１００から送信された詳細広告要求４３０
を受信すると起動される。

【０１３１】詳細広告読み出し処理５３０においては、
まず、詳細広告アクセステーブル３８０のうちから、詳
細広告要求４３０中の詳細ＩＤ４３１と一致する詳細広
告ＩＤ３８２を有する詳細広告アクセスデータ３８１を
検索し（ステップ５３１）、検索した詳細広告アクセス
データ３８１中のアクセス回数３８３をカウントアップ
する（ステップ５３２）。

【０１３２】続いて、詳細広告管理データ３４０中の、
詳細広告要求４３０中の詳細ＩＤ４３１と同一の詳細広
告ＩＤ３４１によって特定される詳細広告３４２を読み
出し、読み出した詳細広告３４２を、詳細広告要求レス
ポンス４４０中の詳細広告４４１に設定する（ステップ
５３３）。

【０１３３】最後に、詳細広告要求レスポンス４４０を
端末装置１００に返送する（ステップ５３４）。

【０１３４】これにより、データベース１１０は、端末
装置１００のユーザが要求した詳細広告を、端末装置１
００に返送することができる。また、各詳細広告を返送
した回数を計数することもできる。

【０１３５】以上説明したように、本実施例によれば、
データベース１１０は、記事管理データ３００中の広告
リンク３０２に広告管理データ３２０の識別子が設定さ
れている場合には、端末装置１００のユーザが要求した
記事情報４１１と共に、「第１の広告情報」、すなわ
ち、該記事情報４１１に予め対応付けられている１個の
広告情報４２０を、端末装置１００に返送することがで
きる。

【０１３６】また、本実施例によれば、データベース１
１０は、記事管理データ３００中の広告リンク３０２に
広告グループデータ３１０の識別子が設定されている場
合には、端末装置１００のユーザが要求した記事情報４
１１と共に、「第２の広告情報」、すなわち、該記事情
報４１１に予め対応付けられている複数の広告情報のう
ちのいずれか１個の広告情報４２０を、端末装置１００
に返送することができる。

【０１３７】また、本実施例によれば、データベース１
１０は、記事管理データ３００中の広告リンク３０２に
「指定なし」である旨が設定されている場合には、端末
装置１００のユーザが要求した記事情報４１１と共に、
「第３の広告情報」、すなわち、該記事情報４１１を返
送する時点の外部の状況や、該記事情報４１１にデータ
が記述されている記事の状況や、該記事情報４１１を要
求したユーザの状況といった各種要因に応じて決定した
１個の広告情報４２０を、端末装置１００に返送するこ
とができる。

【０１３８】また、本実施例によれば、データベース１
１０は、記事管理データ３００中の広告リンク３０２に
「指定なし」である旨が設定されている場合には、端末
装置１００のユーザが要求した記事情報４１１と共に、
「第４の広告情報」、すなわち、該記事情報４１１を返
送する時点の外部の状況や、該記事情報４１１にデータ
が記述されている記事の状況や、該記事情報４１１を要
求したユーザの状況といった各種要因に応じて決定した
複数の広告情報のうちのいずれか１個の広告情報４２０
を、端末装置１００に返送することができる。

【０１３９】また、本実施例によれば、端末装置１００
のユーザは、データベース１１０から返送された広告情
報にデータが記述されている広告の詳細を、データベー
ス１１０に要求することができ、データベース１１０
は、端末装置１００のユーザが要求した広告の詳細を記
述したデータである詳細広告を、端末装置１００に返送
することができる。

【０１４０】また、本実施例によれば、データベース１
１０は、詳細広告ごとに、該詳細広告を端末装置１００
に返送した回数を計数することができる。

【０１４１】なお、データベース１１０は、「第１の広
告情報」〜「第４の広告情報」のうちのいずれか１種類
の広告情報を端末装置１００に返送するようにしたり、
いずれか２種類の広告情報を端末装置１００に返送する
ようにしたり、いずれか３種類の広告情報を端末装置１
００に返送するようにしたりしてもよい。この場合は、
データベース１１０は、採用する広告情報の種類に関連
するデータのみを管理するようにすればよい。

【０１４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データベースが、端末装置が要求した記事を記述したデ
ータである記事情報を、要求元の端末装置に返送する電
子新聞システムにおいて、データベースが、端末装置が
要求した記事情報と共に、広告を記述したデータである
広告情報を返送するようにしているので、端末装置が、
要求した記事情報と同時に、広告情報を画面上に表示す
ることができる。

【０１４３】特に、記事情報と共に端末装置に返送され
る広告情報は、記事情報に予め対応付けられている１個
の広告情報であるようにしたり、記事情報に予め対応付
けられている複数の広告情報のうちのいずれか１個の広
告情報であるようにしたりすることができる。また、記
事情報を返送する時点の外部の状況に依存した要因や、
返送する記事情報にデータが記述されている記事の状況
に依存した要因や、記事情報を要求した端末装置のユー
ザの状況に依存した要因といった、各種要因に応じて決
定した１個の広告情報であるようにしたり、各種要因に
応じて決定した複数の広告情報のうちのいずれか１個の
広告情報であるようにしたりすることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の電子新聞システムの動作概要を示す
説明図。

【図２】データベースが管理する各種データを示す説明
図。

【図３】データベースが管理する要因管理データを示す
説明図。

【図４】データベースが管理する優先度管理データを示
す説明図。

【図５】データベースが実行する記事情報読み出し処理
のフローチャート。

【図６】データベースが実行する広告決定処理のフロー
チャート。

【図７】本実施例の電子新聞システムの動作概要を示す
説明図。

【図８】データベースが管理する詳細広告アクセステー
ブルを示す説明図。

【図９】データベースが実行する詳細広告読み出し処理
のフローチャート。

【図１０】端末装置が実行する記事要求処理のフローチ
ャート。

【図１１】端末装置およびデータベースのハードウェア
構成を示すブロック図。

【図１２】端末装置の画面表示例を示す説明図。

【符号の説明】

１００…端末装置、１０１…記事情報表示領域、１０２
…広告情報表示領域、１０３…詳細ボタン、１１０…デ
ータベース、１５１，１６１…制御部、１５２，１６２
…記憶部、１５３，１６３…入力部、１５４，１６４…
表示部、１５５，１６５…通信部、１５６，１６７…バ
ス、１６６…時計部、１２０…センサ、３００…記事管
理データ、３１０…広告グループデータ、３２０…広告
管理データ、３３０…広告管理テーブル、３４０…詳細
広告管理データ、３５０…要因データ、３６０…要因管
理データ、３７０…優先度管理データ、３８０…詳細広
告アクセステーブル、３９０…要因管理テーブル、４０
０…記事要求、４１０…記事要求レスポンス、４３０…
詳細広告要求、４４０…詳細広告要求レスポンス。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０９Ｇ 5/00 ５１０ Ｈ０４Ｍ 11/08 Ｈ０４Ｍ 11/08 Ｇ０６Ｆ 15/21 Ｚ (72)発明者 桑原 禎司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 高島 知子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 中熊 恭一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の端末装置と、上記端末装置から要求
   された記事を記述したデータである記事情報、および、
   広告を記述したデータである広告情報を、要求元の端末
   装置に返送するデータベースとが接続された電子新聞シ
   ステムであって、 上記データベースは、 複数の記事情報を記憶している記事管理手段と、 複数の広告情報を記憶している広告管理手段と、 上記記事管理手段が記憶している記事情報のうちの、上
   記端末装置から要求された記事情報、および、上記広告
   管理手段が記憶している広告管理情報のうちのいずれか
   １個の広告情報を、要求元の端末装置に返送する記事返
   送手段とを有し、 上記端末装置は、 所望の記事情報を上記データベースに要求する記事要求
   手段と、 上記データベースから返送された記事情報および広告情
   報を画面表示する記事表示手段とを有することを特徴と
   する電子新聞システム。
2. 【請求項２】請求項１記載の電子新聞システムにおい
   て、 上記記事表示手段は、 上記データベースから返送された記事情報および広告情
   報を、各々異なる領域に画面表示することを特徴とする
   端末装置。
3. 【請求項３】請求項１または２記載の電子新聞システム
   において、 上記データベースは、 上記記事管理手段が記憶している記事情報ごとに、上記
   広告管理手段が記憶している広告情報のうちのいずれか
   １個の広告情報を対応付けている対応付け手段をさらに
   有し、 上記記事返送手段は、 要求元の端末装置に返送すべき記事情報に対応付けられ
   ている１個の広告情報を選択して返送することを特徴と
   する電子新聞システム。
4. 【請求項４】請求項１または２記載の電子新聞システム
   において、 上記データベースは、 上記記事管理手段が記憶している記事情報ごとに、上記
   広告管理手段が記憶している広告情報のうちの１個以上
   の広告情報から構成される広告情報群を対応付けている
   対応付け手段をさらに有し、 上記記事返送手段は、 要求元の端末装置に返送すべき記事情報に対応付けられ
   ている広告情報群のうちのいずれか１個の広告情報を選
   択して返送することを特徴とする電子新聞システム。
5. 【請求項５】請求項４記載の電子新聞システムにおい
   て、 上記記事返送手段は、 同一の記事情報を返送する度に、該記事情報に対応付け
   られている広告情報群のうちから、１個ずつ順番に広告
   情報を選択して返送することを特徴とする電子新聞シス
   テム。
6. 【請求項６】請求項１または２記載の電子新聞システム
   において、 上記データベースは、 予め用意されている複数の要因のうちの少なくとも１個
   の要因の条件値が設定されている条件値群を、１個以上
   記憶している条件管理手段と、 上記条件管理手段が記憶している条件値群ごとに、上記
   広告管理手段が記憶している広告情報のうちのいずれか
   １個の広告情報を対応付けている対応付け手段と、 上記要因ごとに、該要因の現状値を取得する現状管理手
   段と、 上記要因ごとに、該要因の重みを表す数値を記憶してい
   る重み管理手段と、 上記条件管理手段が記憶している条件値群ごとに、上記
   現状管理手段が取得した現状値が条件値を満たしている
   要因に対応する、上記重み管理手段が記憶している数値
   の和を求め、求めた和が最大となる条件値群に対応付け
   られている１個の広告情報を、上記記事返送手段が要求
   元の端末装置に返送すべき広告情報として決定する広告
   決定手段をさらに有し、 上記記事返送手段は、 上記広告決定手段が決定した１個の広告情報を返送する
   ことを特徴とする電子新聞システム。
7. 【請求項７】請求項１または２記載の電子新聞システム
   において、 上記データベースは、 予め用意されている複数の要因のうちの少なくとも１個
   の要因の条件値が設定されている条件値群を、１個以上
   記憶している条件管理手段と、 上記条件管理手段が記憶している条件値群ごとに、上記
   広告管理手段が記憶している広告情報のうちの１個以上
   の広告情報から構成される広告情報群を対応付けている
   対応付け手段と、 上記要因ごとに、該要因の現状値を取得する現状管理手
   段と、 上記要因ごとに、該要因の重みを表す数値を記憶してい
   る重み管理手段と、 上記条件管理手段が記憶している条件値群ごとに、上記
   現状管理手段が取得した現状値が条件値を満たしている
   要因に対応する、上記重み管理手段が記憶している数値
   の和を求め、求めた和が最大となる条件値群に対応付け
   られている広告情報群のうちのいずれか１個の広告情報
   を、上記記事返送手段が要求元の端末装置に返送すべき
   広告情報として決定する広告決定手段をさらに有し、 上記記事返送手段は、 上記広告決定手段が決定した１個の広告情報を返送する
   ことを特徴とする電子新聞システム。
8. 【請求項８】請求項６または７記載の電子新聞システム
   において、 上記要因は、 上記端末装置から要求された記事情報にデータが記述さ
   れている記事の状況に依存する要因、要求元の端末装置
   を使用するユーザの状況に依存する要因、および、要求
   元の端末装置に記事情報を返送する時点の外部の状況に
   依存する要因のうちの、少なくとも１種類の要因を含む
   ことを特徴とする電子新聞システム。
9. 【請求項９】請求項１〜８のいずれか記載の電子新聞シ
   ステムにおいて、 上記データベースは、 上記広告管理手段が記憶している広告情報のうちの少な
   くとも１個の広告情報について、該広告情報の詳細な情
   報を記述したデータである詳細情報を記憶している詳細
   広告管理手段と、 上記詳細広告管理手段が記憶している詳細情報のうち
   の、上記端末装置から要求された詳細情報を、要求元の
   端末装置に返送する詳細返送手段とをさらに有し、 上記記事返送手段は、 要求元の端末装置に返送すべき広告情報に対応する詳細
   情報を上記詳細広告管理手段が記憶している場合は、該
   詳細情報の識別情報をさらに返送し、 上記記事表示手段は、 上記データベースから返送された識別情報をさらに画面
   表示し、 上記端末装置は、 上記記事表示手段が識別情報を画面表示した広告情報に
   対応する詳細情報を上記データベースに要求する詳細情
   報要求手段と、 上記データベースから返送された詳細情報を画面表示す
   る詳細表示手段とをさらに有することを特徴とする電子
   新聞システム。
10. 【請求項１０】請求項９記載の電子新聞システムにおい
    て、 上記データベースは、 上記詳細広告管理手段が記憶している詳細情報ごとに、
    該詳細情報が上記端末装置から要求された回数を計数す
    る要求回数計数手段をさらに有することを特徴とする電
    子新聞システム。
11. 【請求項１１】記事を記述したデータである記事情報、
    および、広告を記述したデータである広告情報を、各々
    複数記憶しているデータベースに接続された端末装置で
    あって、 所望の記事情報を上記データベースに要求する記事要求
    手段と、 上記記事要求手段の要求に応じて上記データベースから
    返送された記事情報、および、該記事情報と共に上記デ
    ータベースから返送された広告情報を、画面表示する記
    事表示手段とを有することを特徴とする端末装置。