JPH0950201A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0950201A
JPH0950201A JP7204212A JP20421295A JPH0950201A JP H0950201 A JPH0950201 A JP H0950201A JP 7204212 A JP7204212 A JP 7204212A JP 20421295 A JP20421295 A JP 20421295A JP H0950201 A JPH0950201 A JP H0950201A
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JP
Japan
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heat
fixing
image forming
recording paper
forming apparatus
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Application number
JP7204212A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Taguchi
泰彦 田口
Katsuhiro Echigo
勝博 越後
Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Jun Yura
純 由良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の熱源を用いることなく、定着に要する
熱を利用して定着前に記録用紙を乾燥して定着性能を高
める。 【解決手段】 定着器17の定着カバー24に装着され
た吸熱部37と、記録用紙搬送路の少なくとも一部19
aに配置された放熱部38とを熱伝導部39により連結
したヒートパイプ36を設け、定着に要する熱を吸熱部
37で吸熱して熱伝導部39を介して放熱部38に伝導
し、その伝導熱によって定着前に記録用紙に含む水分を
除去することにより、定着時には記録用紙を十分な温度
に加熱して定着性能を高めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
レーザープリンタ、ファクシミリなど、電子写真法によ
って画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、像担持体を
回転させる過程でこの像担持体の表面にトナー画像を形
成し、この画像形成動作に同期して給紙された記録用紙
に像担持体上の画像を転写し、さらに、記録用紙に転写
された画像を定着器により定着している。そして、定着
器としては、ヒータを内蔵した加熱ローラに加圧ローラ
を圧接し、回転する両ローラの間で記録用紙を挾持しな
がら搬送し、この搬送過程で記録用紙を加熱及び加圧す
ることにより、記録用紙上の画像を定着するようにした
定着器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置が設置さ
れた環境において、湿度が高い場合には記録用紙は水分
を吸収する。記録用紙が水分を含んでいると、加熱ロー
ラは記録用紙を略100℃位までは加熱するが、その後
の熱は記録用紙中の水分を気化する気化熱として使用さ
れてしまう。したがって、記録用紙に含まれる水分の量
が多い場合には、短い定着期間中では記録用紙に含まれ
る水分を十分に気化することができず、記録用紙を10
0℃以上に加熱することはできない。この場合には記録
用紙を100℃以上に加熱することができないため定着
不良が発生する。このような現象は、特に肉厚の薄い加
熱ローラを用いたときに、加熱ローラの熱容量の低さに
よって顕著に現われる現象である。
【0004】このようなことから、特開昭61−125
32号公報に記載されているように、記録用紙の湿度が
所定の値を越えた場合には、記録用紙をヒータにより乾
燥することが考えられるが、この場合には記録用紙を乾
燥するだけの目的で専用のヒータを必要とするため、構
造が複雑化し、消費電力が増加する問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
像担持体上で現像された画像を、給紙部から給紙された
記録用紙に転写器により転写し、前記記録用紙に転写さ
れた画像を加熱方式の定着器により加熱して定着するよ
うにした画像形成装置において、前記定着器の定着カバ
ーに装着された吸熱部と、前記給紙部から前記定着器に
至る記録用紙搬送路に配置された放熱部と、前記吸熱部
と前記放熱部とを連結する熱伝導部とを有するヒートパ
イプを設けた画像形成装置である。したがって、定着器
から放熱された熱は熱伝導部と放熱部とを介して記録用
紙搬送路に伝導されるため、その伝導熱により定着前に
記録用紙を乾燥することができる。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、吸熱部は熱伝導性を有する定着カバーの外
面に密着固定されている画像形成装置である。したがっ
て、熱伝導性の高いヒートパイプの吸熱部が定着カバー
の内面ではなく外面に密着されているため、定着カバー
の内側で高まる定着熱を吸熱部で過剰に吸熱する状態を
回避しながら、定着カバーの外面から放熱される熱を吸
熱部に有効に伝導することが可能となる。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、吸熱部は定着カバーに密着固定される平坦
面を有している画像形成装置である。したがって、定着
カバーの外面に対する吸熱部の接触面積が広くなり、定
着カバーの熱がより有効に吸熱部に伝導される。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、定着カバーは熱伝導性を有し外面が断熱材
により覆われ、吸熱部は前記定着カバーの内面に埋設さ
れている画像形成装置である。したがって、定着カバー
の外面からの放熱作用が極めて有効に抑制され、さら
に、吸熱部の全周面が定着カバーに密着するため、定着
カバーの熱が内部から吸熱部に有効に伝導される。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録用紙搬送路は熱伝導性を有して少なく
とも記録用紙の下面を支えるガイド板を有し、放熱部は
前記ガイド板に密着固定されている画像形成装置であ
る。したがって、放熱部からの熱を受けたガイド板の温
度が上昇するときの対流により記録用紙を効率よく加熱
することが可能となる。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、放熱部はガイド板に密着固定される平坦面
を有している画像形成装置である。したがって、ガイド
板に対する放熱部の接触面積が広くなり、放熱部からガ
イド板に有効に熱が伝導される。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、熱伝導部は断熱材により覆われている画像
形成装置である。したがって、熱伝導部における放熱作
用が抑制され、定着器から放熱される熱が記録用紙搬送
路に有効に伝導される。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録用紙搬送路の下流側の一部は独立的に
定着器に設けられ、放熱部は前記定着器の前記記録用紙
搬送路に配置されている画像形成装置である。したがっ
て、熱伝導部の経路を短くした状態でヒートパイプと定
着器とを一つのユニットとしてコンパクトに組み立てる
ことが可能となる。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明において、放熱部は給紙部と転写器との間における記
録用紙搬送路に配置されている画像形成装置である。し
たがって、転写前及び定着前に記録用紙に含まれる水分
を除去し、定着不良のみならず転写不良を防止すること
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。まず、図3に画像形成
装置の一例としてデジタル複写機1の構成を示す。この
デジタル複写機1は、原稿読取部2とプリンタ部3とを
有する。原稿読取部2では、コンタクトガラス4上にセ
ットされた原稿5を照明する光源(図示せず)と、複数
のミラー6とをコンタクトガラス4に沿って移動させ、
原稿5の画像をレンズ7によりイメージセンサ8に結像
する。
【0015】前記プリンタ部3では、像担持体9の表面
を帯電器10により一様に帯電し、前記原稿読取部2で
読み取った画像データに基づいて変調されたレーザー光
をポリゴンミラー11により像担持体9の帯電部分に照
射して静電潜像を形成し、その静電潜像を現像器12又
は13により現像し、給紙部である昇降式の給紙装置1
4又は給紙カセット15から給紙された記録用紙Sに像
担持体9上のトナー画像を転写器16により転写し、記
録用紙S上の画像を定着器17により定着して排紙トレ
イ18に排出する。なお、給紙装置14及び給紙カセッ
ト15から給紙された記録用紙Sを搬送する記録用紙搬
送路19において、転写器16の上流側には、像担持体
9の回転運動に同期して回転するレジストローラ20が
配置されている。
【0016】図2に示すように、前記定着器17は、ア
ルミニュウムや鉄などの金属により肉厚が1.5mm以
下の厚みに形成されて中心に管状のヒータ21が内蔵さ
れた回転自在の加熱ローラ22、加圧ローラ23、加熱
ローラ22の周囲を覆う下面開口の定着カバー24、加
圧ローラ23の周囲を覆う上面開口の定着カバー25な
どを主要な構成部品として組み立てられている。加圧ロ
ーラ23は、その軸受部26がスプリング27により上
方に付勢されて支軸28を中心に回動する加圧カム29
により加熱ローラ22に圧接されている。また、加熱ロ
ーラ22の外周にはサーミスタ30が僅かな接触圧をも
って接触されている。ヒータ21の制御回路(図示せ
ず)は、加熱ローラ22の表面温度が設定温度に達した
状態をサーミスタ30が検出したときにヒータ21への
通電を遮断するものである。さらに、定着器17には、
加熱ローラ22に剥離剤を塗布するフエルト31、加熱
ローラ22から記録用紙Sを剥離する定着爪32、定着
後の記録用紙Sを排紙トレイ18(図3参照)に排出す
る排紙ローラ33が設けられている。さらに、前記定着
カバー24,25には、互いに対向することにより前記
記録用紙搬送路19の下流側の一部19aを形成するガ
イド板34,35が設けられている。なお、加熱ローラ
22は、上述した例に限られるものではなく、アルミニ
ュウムや鉄などの金属やガラスなどの表面に発熱体を設
けたパイプにより形成したり、セラミックヒータを用い
て形成してもよい。
【0017】そして、前記定着器17には、ヒートパイ
プ36が装着されている。このヒートパイプ36は、図
1に示すように、熱伝導性の高い複数本のパイプを平行
に配列してなり、上部の定着カバー24の上面側の外面
に密着固定された吸熱部37と、記録用紙搬送路19の
下流側の一部19aを構成する下側のガイド板35の下
面に密着固定された放熱部38と、吸熱部37と放熱部
38とを連結する熱伝導部39とを有している。この熱
伝導部39は樹脂などの断熱材40の内部に埋設されて
いる。ヒートパイプ36は途中は断面が円形であるが、
図2に示すように、吸熱部37及び放熱部38は半円形
の断面形状である。この形状により、熱伝導性を有する
上部の定着カバー24、ガイド板35のそれぞれに対
し、吸熱部37、放熱部38は平坦面37a,38aを
もって密着されている。
【0018】このような構成において、前述したよう
に、原稿読取部2により読み取られた原稿5の画像は、
静電潜像として像担持体9に書き込まれトナー像として
現像される。この間、給紙装置14又は給紙カセット1
5から給紙された記録用紙Sは先端縁が停止するレジス
トローラ20のニップ部に当接した状態で待機してお
り、像担持体9の動作に同期して回転するレジストロー
ラ20により像担持体9と転写器16との間に給送され
る。そして、転写器16により像担持体9上の画像が転
写された後に加熱ローラ22と加圧ローラ23とにより
搬送される。この過程で、記録用紙Sは熱及び圧力を受
けて転写画像が定着される。
【0019】この場合、定着カバー24は加熱ローラ2
2の放射熱を受けて温度が上昇し、定着カバー24の熱
は吸熱部37により吸収され、その吸収された熱は熱伝
導部39を介して放熱部38に伝導され、ガイド板35
が加熱される。すなわち、記録用紙Sはガイド板34,
35により加熱ローラ22と加圧ローラ23とのニップ
部に導かれる過程でガイド板35により加熱されるた
め、それまでに水分を吸収していたとしてもその水分が
除去され、乾燥された状態から加熱ローラ22により加
熱される。
【0020】ここで、定着前における放熱部38による
予備加熱の有無による違いを図4を参照して説明する。
記録用紙Sは加熱ローラ22と加圧ローラ23とのニッ
プ部で挾持されたときに最高温度に加熱されるが、水分
を含み予備加熱されない状態でニップ部に進入した場合
には、加熱ローラ22は記録用紙Sを略100℃位まで
は加熱するが、その後の熱は記録用紙S中の水分を気化
する気化熱として使用されてしまう。したがって、記録
用紙Sに含まれる水分の量が多い場合には、短い定着期
間中では記録用紙Sに含まれる水分を十分に気化するこ
とができず、記録用紙を100℃以上に加熱することは
困難である。このときの温度の変化がBで示す曲線であ
る。なお、図4に示すニップ幅とは、加熱ローラ22と
加圧ローラ23との回転方向の接触幅である。
【0021】これに対し、本実施の形態では、図4にお
いてAで示すように、記録用紙Sは加熱ローラ22と加
圧ローラ23とのニップ部に進入する前にガイド板35
によって予備加熱され、水分を含んでいる場合にはこの
予備加熱の過程で気化が始まるため、加熱ローラ22と
加圧ローラ23とのニップ部に進入したときからはさら
に加熱される。したがって、定着に要する熱を利用し、
他の熱源を用いることなく予備乾燥を行ない、定着不良
の発生を防止することができる。これは請求項1記載の
発明に対応する効果である。このように、定着前に記録
用紙Sを加熱することにより定着性能を高める効果は、
請求項2ないし9記載の発明に共通するものであるが、
他の効果については請求項毎に説明する。
【0022】まず、吸熱部37は熱伝導性を有する定着
カバー24の外面に密着固定されているため、熱伝導性
の高い吸熱部37を定着カバー24の内面に設けた場合
に比較して、定着カバー24の内側で高まる定着熱を過
剰に吸熱する状態を回避することができ、その状態を維
持しながら定着カバー24の外面から放熱される熱を吸
熱部37に有効に伝導することができる。したがって、
定着前に記録紙Sに含まれる水分をより有効に除去する
ことができる。これは請求項2記載の発明に対応する効
果である。
【0023】また、吸熱部37は定着カバー24の外面
に密着固定される平坦面37aを有しているため、定着
カバー24の外面に対する吸熱部37の接触面積を広く
することができる。したがって、請求項2記載の発明以
上に、定着カバー24の熱をより有効に吸熱部37に伝
導することができる。これは請求項3記載の発明に対応
する効果である。なお、平坦面37aは吸熱部37の断
面形状を半円形に定めることにより形成したが、吸熱部
37の断面形状は半円形に限られるものではなく、多角
形又は偏平な断面にしても面積の広い平坦面37aの形
成は可能である。
【0024】さらに、記録用紙Sの下面を支えるガイド
板35は熱伝導性がよく、このガイド板35に放熱部3
8が密着固定されているため、放熱部38からの熱を受
けたガイド板35の温度が上昇するときの対流により記
録用紙Sを効率よく加熱することが可能となる。したが
って、定着前に記録紙Sに含まれる水分をより有効に除
去することができる。これは請求項5記載の発明に対応
する効果である。
【0025】さらに、放熱部38はガイド板35に密着
固定される平坦面38aを有しているため、ガイド板3
5に対する放熱部38の接触面積を広くすることができ
る。したがって、請求項5記載の発明以上に、放熱部3
8からガイド板35に有効に熱を伝導することができ
る。これは請求項6記載の発明に対応する効果である。
なお、平坦面38aは放熱部38の断面形状を半円形に
定めることにより形成したが、放熱部38の断面形状は
半円形に限られるものではなく、多角形又は偏平な断面
にしても面積の広い平坦面38aの形成は可能である。
【0026】さらに、熱伝導部39は断熱材40により
覆われているため、熱伝導部39における放熱作用が抑
制され、定着器17から放熱される熱が記録用紙搬送路
19の一部19aに有効に伝導される。したがって、定
着前に記録紙Sに含まれる水分をより有効に除去するこ
とができる。これは請求項7記載の発明に対応する効果
である。
【0027】さらに、記録用紙搬送路19の下流側の一
部19aは独立的に定着器17に設けられ、その記録用
紙搬送路19の一部19aに放熱部38が配置されてい
るため、熱伝導部39の経路を短くした状態でヒートパ
イプ36と定着器17とを一つのユニットとしてコンパ
クトに組み立てることが可能となり、且つ、定着前に記
録用紙Sを予備加熱することができる。これは請求項8
記載の発明に対応する効果である。
【0028】次いで、本発明の実施の第二の形態を図5
に基づいて説明する。これまで述べた第一の形態と同一
部分は同一符号を用い説明も省略する(以下同様)。こ
の例での定着カバー24は熱伝導性を有し上面には肉厚
部41が形成され、外面が断熱材(図示せず)により覆
われている。そして、肉厚部41には吸熱部37が埋設
されている。
【0029】したがって、定着カバー24の外面からの
放熱作用が極めて有効に抑制され、しかも、吸熱部37
の全周面が定着カバー24に密着するため、定着カバー
24の熱が内部から吸熱部37に有効に伝導される。し
たがって、定着前に記録紙Sに含まれる水分をより有効
に除去し、定着性能をさらに高めることができる。これ
は請求項4記載の発明に対応する効果である。
【0030】これまで説明した実施の形態では、記録用
紙搬送路19の下流側の一部19a、すなわち、定着器
17の一部に放熱部38を配置したが、定着器17の上
流側となる記録用紙搬送路19の一部に放熱部38を配
置してもよい。その実施の形態について述べる。
【0031】実施の第三の形態は、図6に示すように、
記録用紙Sを搬送するために記録用紙搬送路19の一部
に設けた搬送ベルト42の内面側に放熱部38を設けた
例である。したがって、定着カバー24の熱を吸熱部3
7により吸熱し、その吸熱した熱を熱伝導部39により
放熱部38に伝導し、この放熱部38の熱により搬送ベ
ルト42上の記録用紙Sを定着前に予備加熱することが
できる。なお、搬送ベルト42は、記録用紙Sの幅方向
に沿って所定の間隔を開けて配列することができるた
め、各搬送ベルト42の間から放熱部38の熱を記録用
紙Sに与えることも可能である。
【0032】実施の第四の形態は、図7に示すように、
記録用紙搬送路19の一部に配置されて記録用紙Sの下
面を支える金属製のガイド板43の内面側に放熱部38
を設けた例である。したがって、定着カバー24の熱を
吸熱部37により吸熱し、その吸熱した熱を熱伝導部3
9により放熱部38に伝導してガイド板43を加熱し、
このガイド板43により記録用紙Sを定着前に予備加熱
することができる。
【0033】実施の第五の形態は、図8に示すように、
給紙部としての給紙カセット15と転写器16との間に
おける記録用紙搬送路19の一部19bを構成するガイ
ド板44の下面に放熱部38を密着固定した例である。
この場合のガイド板44は熱伝導性を有する金属板であ
る。したがって、定着カバー24の熱を吸熱部37によ
り吸熱し、その吸熱した熱を熱伝導部39により放熱部
38に伝導してガイド板44を加熱し、このガイド板4
により記録用紙Sを転写前及び定着前に予備加熱し、記
録用紙Sに含まれる水分を除去することができる。した
がって、定着性能のみならず転写性能をも向上させるこ
とができる。これは請求項9に対応する効果である。
【0034】本発明は、デジタル複写機以外に、例え
ば、アナログ複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ
など、電子写真法によって画像を形成する画像形成装置
一般に適用されるものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、前述したよう
に、定着器の定着カバーに装着された吸熱部と、給紙部
から定着器に至る記録用紙搬送路に配置された放熱部
と、吸熱部と放熱部とを連結する熱伝導部とを有するヒ
ートパイプを設けたので、定着器から放熱された熱を熱
伝導部と放熱部とを介して記録用紙搬送路に伝導するこ
とができ、その伝導熱により定着前に記録用紙を乾燥す
ることができる。したがって、定着時に記録用紙を十分
に加熱して定着性能を向上させることができる。さら
に、定着前に記録用紙を予備加熱する熱源を別に設ける
必要がなく、これにより、構造を簡略化してコストダウ
ンを図ることができる。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、吸熱部は熱伝導性を有する定着カバーの外
面に密着固定されているので、熱伝導性の高いヒートパ
イプの吸熱部が定着カバーの内面ではなく外面に密着さ
れているため、定着カバーの内側で高まる定着熱を吸熱
部で過剰に吸熱する状態を回避しながら、定着カバーの
外面から放熱される熱を吸熱部に有効に伝導することが
できる。したがって、定着器の熱効率を高め、消費電力
を少なくすることができる。
【0037】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、吸熱部は定着カバーに密着固定される平坦
面を有しているので、定着カバーの外面に対する吸熱部
の接触面積を広くし、定着カバーの熱をより有効に吸熱
部に伝導することができる。
【0038】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、定着カバーは熱伝導性を有し外面が断熱材
により覆われ、吸熱部は前記定着カバーの内面に埋設さ
れているので、定着カバーの外面からの放熱作用を極め
て有効に抑制することができ、さらに、吸熱部の全周面
が定着カバーに密着するため、定着カバーの熱を内部か
ら吸熱部に有効に伝導することができる。
【0039】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録用紙搬送路は熱伝導性を有して少なく
とも記録用紙の下面を支えるガイド板を有し、放熱部は
前記ガイド板に密着固定されているので、放熱部からの
熱を受けたガイド板の温度が上昇するときの対流により
記録用紙を効率よく加熱することができる。
【0040】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、放熱部はガイド板に密着固定される平坦面
を有しているので、ガイド板に対する放熱部の接触面積
を広くし、放熱部の熱をガイド板に有効に伝導すること
ができる。
【0041】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、熱伝導部は断熱材により覆われているの
で、熱伝導部における放熱を抑制し、定着器から放熱さ
れる熱を記録用紙搬送路に有効に伝導することができ
る。
【0042】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録用紙搬送路の下流側の一部は独立的に
定着器に設けられ、放熱部は前記定着器の前記記録用紙
搬送路に配置されているので、熱伝導部の経路を短くし
た状態でヒートパイプと定着器とを一つのユニットとし
てコンパクトに組み立てることが可能となる。
【0043】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明において、放熱部は給紙部と転写器との間における記
録用紙搬送路に配置されているので、転写前及び定着前
に記録用紙に含まれる水分を除去し、定着不良のみなら
ず転写不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における定着器の斜
視図である。
【図2】図1の定着器の縦断正面図である。
【図3】デジタル複写機の内部構造を示す縦断正面図で
ある。
【図4】定着時において加熱される記録用紙の温度変化
を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の第二の形態における定着器の縦
断正面図である。
【図6】本発明の実施の第三の形態におけるデジタル複
写機の内部構造を示す一部の縦断正面図である。
【図7】本発明の実施の第四の形態におけるデジタル複
写機の内部構造を示す一部の縦断正面図である。
【図8】本発明の実施の第五の形態におけるデジタル複
写機の内部構造を示す一部の縦断正面図である。
【符号の説明】
9 像担持体 14,15 給紙部 16 転写器 17 定着器 19 記録用紙搬送路 19a 記録用紙搬送路の下流側の一部 24 定着カバー 36 ヒートパイプ 37 吸熱部 38 放熱部 37a,78a 平坦面 39 熱伝導部 40 断熱材 S 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由良 純 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上で現像された画像を、給紙部
    から給紙された記録用紙に転写器により転写し、前記記
    録用紙に転写された画像を加熱方式の定着器により加熱
    して定着するようにした画像形成装置において、前記定
    着器の定着カバーに装着された吸熱部と、前記給紙部か
    ら前記定着器に至る記録用紙搬送路に配置された放熱部
    と、前記吸熱部と前記放熱部とを連結する熱伝導部とを
    有するヒートパイプを設けたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 吸熱部は熱伝導性を有する定着カバーの
    外面に密着固定されていることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 吸熱部は定着カバーに密着固定される平
    坦面を有していることを特徴とする請求項2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 定着カバーは熱伝導性を有し外面が断熱
    材により覆われ、吸熱部は前記定着カバーの内面に埋設
    されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 記録用紙搬送路は熱伝導性を有して少な
    くとも記録用紙の下面を支えるガイド板を有し、放熱部
    は前記ガイド板に密着固定されていることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 放熱部はガイド板に密着固定される平坦
    面を有していることを特徴とする請求項5記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 熱伝導部は断熱材により覆われているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 記録用紙搬送路の下流側の一部は独立的
    に定着器に設けられ、放熱部は前記定着器の前記記録用
    紙搬送路に配置されていることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 放熱部は給紙部と転写器との間における
    記録用紙搬送路に配置されていることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
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