JPH0943520A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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Publication number
JPH0943520A
JPH0943520A JP7197718A JP19771895A JPH0943520A JP H0943520 A JPH0943520 A JP H0943520A JP 7197718 A JP7197718 A JP 7197718A JP 19771895 A JP19771895 A JP 19771895A JP H0943520 A JPH0943520 A JP H0943520A
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JP
Japan
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shield
cable
noise
sid
endoscope
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JP7197718A
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English (en)
Inventor
Nariaki Saito
成昭 齋藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to AT95120715T priority patent/ATE209464T1/de
Priority to EP95120715A priority patent/EP0739602B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像素子を有する電子内視鏡からのノイ
ズの放射と外部からのノイズの侵入を低減化できる電子
内視鏡を提供する。 【解決手段】 電子内視鏡2の挿入部の先端には固体撮
像素子21が配置され、この固体撮像素子21はそれぞ
れ第1のシールド28でそれぞれ被覆された芯線27に
より構成される同軸線30と接続され、これら同軸線3
0は共通の第2のシールド29で被覆され、さらにこの
第2のシールド29は電磁妨害対策手段となる第3のシ
ールド26でシールド被覆されている。この第3のシー
ルド26は電子内視鏡2の外装金属等のスコープ導電性
外装部材40と接続されて共に等しい電位に保持され、
大きな静電容量を形成してノイズを低減化する構成にし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不要輻射ノイズの
放射等を低減化する手段を設けた電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することによって体腔内の患部等を観察したり、必要に
応じて処置具を内視鏡の鉗子チャンネル内に挿通して治
療処置のできる内視鏡が広く用いられている。前記内視
鏡としては、例えば、挿入部の先端部のCCD等の固体
撮像素子を内蔵し、この固体撮像素子で光電変換した信
号を信号ケーブルで伝送し、信号処理手段であるビデオ
プロセッサで変換した映像信号をモニタ装置にカラー表
示するようにした電子内視鏡装置が使用されている。
【0003】前記固体撮像素子からビデオプロセッサに
信号ケーブルを介して伝送される電気信号は、高周波信
号になっている。このため、電気信号を伝送する信号ケ
ーブルからはノイズが輻射され易い状態になっている。
また、内視鏡は、導電性を有する金属部材を多様に組み
込んで形成されており、これら複数の金属部材に信号ケ
ーブルやライトガイド等を内蔵させて内視鏡が構成され
ている。
【0004】しかし、内視鏡を構成する際、これら内蔵
物の金属部材に対する配置位置等についての考慮がなさ
れておらず、組み立て時の作業性を考慮した上での規則
性が優先されていた。このため、内視鏡組み立て後に、
信号ケーブルなどが外装を形成する金属部材から離れ
て、ノイズの輻射が増加する傾向にあった。
【0005】また、信号線は、個別の回路GNDに接続
されているが、外装を形成する金属部材を組み立てた後
の電気的な導通確保手段は、明確にされていなかった為
ノイズの輻射が増加する傾向にあった。
【0006】そこで、特開平4−183432号公報に
はフェライトコア等の不要輻射ノイズ低減部材をノイズ
発生源に設けて不要輻射ノイズの放射を防ぐようにした
電子内視鏡装置が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−183432号公報に示された電子内視鏡装置
を構成するためには不要輻射ノイズ低減部材をノイズが
発生するライン毎にそれぞれ設ける必要があるので大幅
なコストアップを招くばかりでなく、不要輻射ノイズ低
減部材を取り付けるための空間も必要になり、デッドス
ペースが増えて装置が大型化する。このため、大型化を
避けるには不要輻射ノイズ低減部材の使用数を制限しな
ければならなくなる。
【0008】一方、電子内視鏡を備える内視鏡装置で
は、一般とレベルの異なる各種信号が扱われるので電子
内視鏡から放射する不要な輻射ノイズをできるだけ抑制
すること、すなわち、電気機器装置に対するEMI(電
磁妨害を与える問題)対策を十分に施するこが望まれて
いる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、固体撮像素子を有する電子内視鏡からのノイズの
放射と外部からのノイズの侵入を低減化できる電子内視
鏡を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】挿入部先端部に固体撮像
素子を内蔵した電子内視鏡において、前記内視鏡に配設
される複数の導電性部材同士を等電位に接続すると共
に、前記固体撮像素子からの電気信号を伝送する信号ケ
ーブルに設ける電磁妨害対策手段を前記導電性部材に接
続して、前記導電性部材と等電位にしている。従って、
導電性部材によってもノイズの放射及びノイズの侵入を
低減化でき、かつ電磁妨害対策手段と等電位にすること
により大きな静電容量を形成し、この大きな静電容量に
よってもノイズの放射及びノイズの侵入を低減化でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図11は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態
を備えた内視鏡装置の全体構成を示し、図2は本発明の
第1の実施の形態を備えた電子内視鏡の外観を示し、図
3は電子内視鏡の電気系の構成を示し、図4は操作部と
ユニバーサルコード部の接続部でのSIDケーブルの挿
通の様子を示し、図5は電子内視鏡の挿入部の先端側を
示し、図6は撮像ユニットの構造を示し、図7はスコー
プコネクタ部の構造を示し、図8は仕切筒の形状を示
し、図9はSIDケーブルの構造を示し、図10はSI
Dケーブルに第3のシールドを被せる様子を示し、図1
1はSIDケーブルをループにしてノイズ低減器を通し
た様子を示す。
【0012】図1及び図2に示す内視鏡システム1は電
磁妨害対策手段を備えた第1の実施の形態の電子内視鏡
2と、この電子内視鏡2が接続されることにより、照明
光を供給する光源装置3と、電子内視鏡2にスコープケ
ーブル4を介して接続され、電子内視鏡2に内蔵された
固体撮像素子(以下、SIDと略記)21に対する信号
処理を行うビデオプロセッサ5と、このビデオプロセッ
サ5と接続されたモニタケーブルを介して入力される映
像信号を表示するカラーモニタ6とから構成される。
【0013】この電子内視鏡2は体腔内等に挿入される
細長の挿入部7と、この挿入部7の後端に形成された操
作部8と、この操作部8から延出されたユニバーサルコ
ード部9と、このユニバーサルコード部9の端部に設け
られ、光源装置3に着脱自在で接続されるスコープコネ
クタ部10とを有する。このスコープコネクタ部10の
側部には電気コネクタ受け51が設けられ、この電気コ
ネクタ受け51に着脱自在の電気コネクタ4aを設けた
スコープケーブル4の他端は電気コネクタ4bによりビ
デオプロセッサ5に着脱自在で接続される。
【0014】上記挿入部7は撮像ユニット86を設けた
先端部12と、この先端部12の後端に形成された湾曲
自在の湾曲部13と、この湾曲部13の後端から操作部
8の前端に至る長尺の可撓管部とからなる。操作部8に
は湾曲操作ノブ14が設けられ、グリップ部22を把持
してこの湾曲操作ノブ14を操作することにより湾曲部
13を湾曲することができる。また、操作部8の側面に
は送気・送水制御を行う送気・送水制御部15と、吸引
の制御を行う吸引制御部16とが設けてある。さらに、
この操作部8の頂部には複数のスイッチ17aを設けた
スイッチ部17が設けてある。図1に示すように挿入部
7、操作部8、ユニバーサルコード部9内には照明光を
伝送するライトガイド束18が挿通され、このライトガ
イド束18の後端はスコープコネクタ部10に至り、光
源装置3内部のランプから供給される照明光を伝送し、
先端部12の照明窓72に固定された先端面から前方に
出射し、患部などの被写体を照明する。
【0015】照明された被写体は照明窓72に隣接して
設けた観察窓73に取り付けた対物レンズ系19により
その結像位置に配置されたSID21に結像し、このS
ID21により光電変換される。このSID21にはS
IDケーブル(或いは信号ケーブル)20が接続され、
このSIDケーブル20はスコープコネクタ部10内に
収納したノイズ低減器11を介してスコープケーブル4
と接続され、このスコープケーブル4はビデオプロセッ
サ5と接続される。
【0016】また、挿入部7内には送気・送水管路23
が挿通され、この送気・送水管路23は操作部8で送気
・送水制御部15に接続され、さらにユニバーサルコー
ド部9内を挿通された送気・送水管路23を介してその
端部はスコープコネクタ部10に至り、光源装置3内の
送気・送水機構と接続される。
【0017】また、挿入部7内に挿通された吸引管路2
4は操作部8の前端付近で2つに分岐し一方は鉗子口2
5に連通し、他方は吸引制御部16を介してユニバーサ
ルコード部9内の吸引管路24と連通し、スコープコネ
クタ部10の吸引口金24aに至る。
【0018】また、吸引管路24は図2に示すように先
端部12で開口する先端開口24bとなり、この先端開
口24bは吸引動作時には吸引を行う吸引口となり、鉗
子口25から鉗子を挿入した場合には鉗子が突出される
鉗子出口となる。この第1の実施の形態では図3に示す
ように電磁妨害対策機構を構成していることが特徴の1
つとなっている。なお、図3ではスコープコネクタ部1
0の構成(図1参照)を省略している。
【0019】SID21と接続され、電気信号を伝送す
るSIDケーブル20は、複数の芯線27、27…で形
成されているので、各芯線27には種々の駆動周波数を
有する電気信号が伝送される。このため各信号線同志で
信号が互いに干渉してノイズとなる(以下、ノイズ干渉
と記す)が考えられるので各芯線27に第1のシールド
28を被せて、擬似的な同軸線30を構成することでノ
イズ干渉を回避するようにしている。
【0020】すなわち、各芯線27と各第1のシールド
28とにより同軸線30が構成されることにより、前記
SIDケーブル20は、複数の同軸線30、30…から
形成されることになる。
【0021】各同軸線30は、これらの総合シールドと
しての第2のシールド29によって共通にシールドさ
れ、SIDケーブル20を構成している。この実施の形
態ではSID21に接続されるこのSIDケーブル20
から放射する電磁波ノイズを軽減する為と、SIDケー
ブル20への電磁波ノイズの侵入(或いは混入)を軽減
する為に、SIDケーブル20を被覆するように第3の
シールド26をSIDケーブル20の全長に渡って被せ
るようにしている。
【0022】なお、挿入部7内で第2のシールド29を
第3のシールド26でシールドする構造を採用すると挿
入部7が太径化する場合、少くともユニバーサルコード
部9内にこの構造を採用してもかまわない。後述の実施
の形態ではこの構造を採用している。
【0023】つまり、各同軸線30からノイズとして外
部に漏れること及び外部からの芯線27へのノイズの混
入が考えられるので第2のシールド29でシールドし、
さらに第2のシールド29を第3のシールド26で被覆
して、ノイズの放射及び混入をより軽減できるようにし
ている。
【0024】SID21を駆動する駆動信号とSID2
1で光電変換されたSID出力信号は、SIDケーブル
20内の芯線27、27…を伝送され、(ノイズ低減器
11を介して)ビデオプロセッサ5の内部に配設されて
いる第1の患者回路31に接続されている。
【0025】第2のシールド28はビデオプロセッサ5
内の第1の患者回路31のGND32に、第2のシール
ド29は第2の患者回路33のGND34に接続されて
いる。
【0026】第1の患者回路31のGND32と第2の
患者回路33のGND34は、高周波処置を行う上で、
患者の電気安全性を確保する為に、ビデオプロセッサ5
の電源回路35のGND36とは独立(絶縁)してい
る。
【0027】また、スイッチ部17に対しても以下のよ
うに電磁妨害対策機構を形成し、ノイズの放射及び混入
等を軽減するようにしている。スイッチ部17の各スイ
ッチ17aからの電気信号は、スイッチ用信号線38内
のスイッチ用芯線38aを経て、ビデオプロセッサ5内
の第2の患者回路33に接続されている。スイッチ用信
号線38は、スイッチ部17のスイッチを操作すること
で、光源装置3、ビデオプロセッサ5への信号を伝送す
るためのものである。
【0028】各スイッチ用信号線38はスイッチ用芯線
38aとスイッチ用シールド38bで構成されている。
つまり、各スイッチ用芯線38aはそれぞれスイッチ用
シールド38bで被覆され、スイッチ用シールド38b
は第2のシールド29と接続され、共に第2の患者回路
33のGND34に接続されている。
【0029】従って、スイッチ用芯線38aからのノイ
ズはスイッチ用シールド38bにより第2の患者回路3
3のGND34へ落ちる。また、芯線38aからのノイ
ズはシールド38bに乗り、第1の患者回路31のGN
D32へ落ちる。第1の患者回路31のGND32と第
2の患者回路33のGND34は互いに独立しているの
で、ノイズがGNDを介して他の回路側に混入する等の
干渉を防止できる。
【0030】また、スイッチ用シールド38bをGND
34に落とすことで、スイッチ用芯線38aへのノイズ
を帰環できる(閉じこめることができる)。従って、ス
イッチ部17に対しての電磁妨害対策機構により、ノイ
ズの画像への影響を解消或いは軽減でき、不要輻射ノイ
ズも低減化できる効果がある。
【0031】一方、前記第2のシールド29及び第1の
シールド28で抑えきれない信号線同志の電位差が原因
となる静電結合によるノイズや信号の電流が原因となる
電磁誘電によるノイズ等の不要輻射ノイズ等をシールド
するため、前記SIDケーブル20の最外層に第3のシ
ールド26を被せる一方、この第3のシールド26を電
子内視鏡(スコープとも記す)2を構成するスコープ外
装金属などのスコープ外装導電性部材40に接続してい
ることが(第1の実施の形態の)特徴となっている。
【0032】スコープ外装導電性部材40は、スコープ
2の外装金属部材或いは外装部材として金属を用いてい
ないで、外装非金属部材の内面等に形成した導電性部材
の電気的性質を利用して、電気容量の大きい擬似的コン
デンサを形成していることを利用し、第3のシールド2
6に乗っているノイズをスコープ外装導電性部材40に
蓄積して、ノイズの放射を低減したり、外部からのノイ
ズを吸収(コンデンサにチャージし、芯線27にノイズ
が混入するのを低減)することもできるようにしてい
る。
【0033】なお、この第3のシールド26は、高周波
処置時などでの患者への電気安全性を考慮して前記芯線
27、第1のシールド28及び第2のシールド29に対
して絶縁されている。また、前記第3のシールド26は
例えば、密度50%以上のシールド用金属ブレードであ
り、スコープ2内部の充填量が許す限りSIDケーブル
20に何重に被せても構わない。
【0034】電子内視鏡2の挿入部7、操作部8、スイ
ッチ部17、ユニバーサルコード部9及びスコープコネ
クタ部10のそれぞれの外装は、導電性を有する金属部
材、もしくは、非導電性外装部材に導電性を有する金属
被膜処理を施した部材で構成されている。そして、前記
挿入部7と操作部8との接続部、操作部8とスイッチ部
17との接続部、スイッチ部17とユニバーサルコード
部9との接続部及びユニバーサルコード部9とスコープ
コネクタ部10との接続部は、それぞれ導電面同志を接
触させて電気的な導通を確保した構造になっている。
【0035】そのため、本実施の形態の電子内視鏡2
は、等電位に接続された金属部材或いは導電性部材によ
って包囲されたスコープ外装導電性部材40を形成す
る。従って、上述のように大きな電気容量で第3のシー
ルド26を等電位に保持し、外部へのノイズの放射及び
外部から内部へのノイズの侵入を軽減することができる
ようにしている。
【0036】図4は操作部8内でのSIDケーブル20
とユニバーサルコード部9との接続部分を示す。電子内
視鏡2は金属部材を骨格としている。例えば図4の様
に、2つの部品の接続、具体的には固定部材42とユニ
バーサルコード口金39がビスにより係止されている様
に接続部の部分の大半はこの様な構造になっている。
【0037】一般的には接続の強度を図る上で、SUS
等の硬度の高い部品を使用しているが、重量が重くなる
ことから、アルミ等の軽量金属に、接続強度を向上させ
るための表面処理を施すことで同等の効果を得ている。
しかし、従来例の表面処理は、非導電性であることから
接続部において非導通となり、不要輻射ノイズ等が増加
する。
【0038】本実施の形態では輻射ノイズ等を低減化す
るため、かつ接続強度を保ちつつ電気的導通が図れる表
処理、例えばCRO処理を採用した構成にしている。こ
の構成によりノイズの放射などを低減する。つまり、電
子内視鏡2内の金属部材等の導電性部材間の電気的導通
ルートの確保によるノイズ低減を実現している。
【0039】また、電子内視鏡2内の金属部材等の導電
性部材間の電気的導通ルートの確保と共に、第3のシー
ルド26と導通させ、同じ電位に保持してその大きな静
電容量によりノイズの放射及び侵入を低減化もしてい
る。
【0040】以下、電子内視鏡2の各部の構成例を説明
する。図4に示すように操作部8のケーシング8aには
湾曲操作機構などを支持する操作部支持体41が固定さ
れ、この操作部支持体41にはユニバーサルコード部9
の基端のユニバーサルコード口金39が固着された固定
部材42が突設した状態でビス59で固定されている。
【0041】SIDケーブル20は内視鏡先端方向78
から延設され、操作部8内部で、ユニバーサルコード部
9方向へ曲げて配線される。この為、操作部8とユニバ
ーサルコード部9を接続させるユニバーサルコード口金
39部にて符号Aで示すように略直角に曲折され、口金
中心線43と略平行に配線される。
【0042】例えば操作部支持体41、固定部材42及
びユニバーサルコード口金39は金属部材であり、それ
ぞれ電気的に導通している。また、ケーシング8aは金
属部材又は非金属部材で内面がCRO処理等してユニバ
ーサルコード口金39と電気的に導通している。また、
ユニバーサルコード部9の例えば内面には導電性部材が
コートされ、ユニバーサルコード口金39と電気的に導
通している。従って、操作部8とユニバーサルコード部
9とはその外装部材が接続部としてのユニバーサルコー
ド口金39で互いに電気的に導通している。また、グリ
ッド部22の内面も導電性部材がコートされ、挿入部7
の基端部の接続部で挿入部7の内面にコートされた導電
性部材と電気的に導通している。
【0043】図5は挿入部7の先端側の構造を示し、S
IDケーブル20にSID21を収納した撮像ユニット
86内の構造を図6に示す。図5において、湾曲部13
の後方側の可撓管部は可撓性の樹脂性のチューブで外装
部材が形成され、その内面には導電性部材を骨格とし、
この基端は上記のようにグリップ部22の内面の導電性
部材と電気的に導通している。
【0044】この可撓管部のチューブの内面に形成した
導電性部材の先端側は金属製の湾曲駒と電気的に導通
し、かつ先端部12の金属製の円筒部材及び先端固定部
材85と電気的に導通する。
【0045】この図5に示すように撮像ユニット86は
先端固定部材85に固定されている。挿入部7内に挿通
されたSIDケーブル20を構成する第2のシールド2
9の先端29aは撮像ユニット86内で固定されてい
る。この第2のシールド29は絶縁被覆材で被覆されて
いる。
【0046】湾曲部13は多数の湾曲駒を互いに回動自
在に連結し、先端固定部材85に固定された湾曲ワイヤ
87を操作部8に設けた湾曲操作ノブ14(図2参照)
を回動して、1対の湾曲ワイヤ87を牽引・弛緩するこ
とにより牽引した側に湾曲することができる。この湾曲
ワイヤ87はステンレスなどの金属製であり、先端固定
部材85と導通している。
【0047】図5においては、SIDケーブル20を構
成する同軸線30は、バッファアンプ等を構成するトラ
ンジスタ,コンデンサ等を実装した基板91と基板92
に接続部88で接続される。また、SID21の裏面の
リードも基板91、基板92に接続されている。
【0048】SID21の前面には光学的ローパスフィ
ルタなどが配置され、その前面に対物レンズ系19(図
5では省略)が配置される。
【0049】図7はスコープコネクタ部10の構成を示
す。図7に示すようにスコープコネクタ部5は非導電性
部材である樹脂部材をモールド成形して形成した外装部
品としてコネクタケース68を備えている。このコネク
タケース68は光源装置側に開口する第2開口部69、
ユニバーサルコード側に開口する第3開口部70及び第
2開口部69と第3開口部70を結ぶ軸線に対して直交
する位置で開口する第1開口部52が設けられている。
【0050】前記第1開口部52は電気コネクタ部用の
開口であり、内部空間にはアルミ等の導電性材料で形成
したベース57が配設されている。このベース57の外
周には電線挿通用の穴が設けてある。
【0051】前記第2開口部69には非導電性樹脂で形
成された第1本体ブロック53が配設されている。ま
た、前記第3開口部70には第2本体ブロック54が配
設されている。これら本体ブロック53、54の一部
は、それぞれ前記ベース57に当接している。なお、前
記ベース57、第1本体ブロック53及び第2本体ブロ
ック54によってコネクタ本体が形成される。
【0052】前記コネクタケース68の第1開口部52
側にはアルミ、銅、SUS等の導電性材料で形成され、
光源装置3と接続される場合、内視鏡側外装金属となる
第1蓋体90が前記第1本体ブロック53に当接した状
態で、非導電性材料で形成されている第1固定ビス60
によって螺合固定されている。すなわち、前記コネクタ
ケース68及び第1本体ブロック53が非導電性材料で
形成されると共に、導電性を有する前記第1蓋体90を
ベース57に対して非導電性材料で形成した第1固定ビ
ス60を介して固定され、光源装置3と接続した場合に
ベース57等は光源装置3のケーシング或いはGNDと
絶縁している。
【0053】一方、前記コネクタケース68の第3開口
部70側にはアルミ、銅、SUS等の導電性材料で形成
された第2蓋体が前記第2本体ブロック54に当接した
状態で、導電性材料で形成されている第2固定ビス61
によってベース57に螺合して固定されている。
【0054】SIDケーブル20は長さに充分な余裕が
あり、コネクタケース68の空間部55に収納され、電
気コネクタ受け51の基端部に設けたシールド筒62の
外周に巻回され、電気コネクタ受け51の図示しない接
続ピンに接続される。この第3のシールド26は図示し
ていないスコープコネクタ部10の近傍の部位に図示し
ていない導電性を有する材料で形成された枠に固定され
たノイズ低減器11にループを形成させるように挿入す
る。シールド26は前記枠、第2固定ビス61を介して
ベース57と導通させる。また、このベース57は、ユ
ニバーサルコード部9の内壁の導電性部材とも導通して
いる。つまり、図3に示すように第3のシールド26は
スコープ外装導電部材40と導通している。
【0055】なお、SIDケーブル20を巻回したシー
ルド筒62が配置されているベース57の底部には、肉
抜きのための開口部56がある。この開口部56は、導
電性を有するシールド板64をベース57に第3固定ビ
ス65で固定し、シールド板64とベース57を電気的
に導通させてふさいでいる。
【0056】以上より、SIDケーブル20または通信
ケーブル94を空間部55から延出するための穴以外の
部分は、金属性シールド体で覆われている。
【0057】従って、SIDケーブル20から輻射され
ているノイズがシールド板64により開口部56から漏
れるのを防ぐことができる。また、開口部56からのノ
イズ輻射を別体の部材を取り付けることで遮蔽できる効
果がある。
【0058】また、前記空間部55には黄銅等の導電性
材料で形成した図8(A)に示す仕切筒58が前記ベー
ス57の内周面に接すると共に、横断面形状では前記ベ
ース57の内周面全周を覆うように設けてある。このた
め、前記電線類以外の内蔵物であるライトガイド束や各
種チューブ類は、前記仕切筒58の外周側を挿通してい
る。
【0059】なお、従来の仕切筒58′は、図8(B)
となっており仕切筒58′の仕切筒開口部67′は、大
きいベース57内面全周を覆っていないため、ノイズが
輻射される。
【0060】これに対し、本実施の形態における仕切筒
58は図8(A)に示すように仕切筒開口部67を装着
に支障のない程度に極めて狭くすることで輻射を低減化
させることができるようにしている。つまり、開口部を
持つ部材は、その部分を狭くすることで輻射を低減化で
きる作用を有することになる。そして、輻射ノイズの低
減化できる効果がある。
【0061】本実施の形態ではSIDケーブル20は図
9に示すように複数の同軸線30を第2のシールド29
で共通に被覆して総合的にシールドし、その外側を絶縁
被覆材で覆うようにしている。そして、このSIDケー
ブル20は図10(A)に示す第3のシールド26で被
覆する作業を行い、例えば図10(B)のように第3の
シールド26を矢印で示すように押し引きさせながら第
3のシールド26を被せるすることにより、電磁妨害対
策手段を形成する。
【0062】また、スコープコネクタ部10では図11
(A)のようにノイズ低減器11をループ状に通した構
造にしてノイズの放射などを低減化している。まず、例
えば図11(C)に示すように、第3のシールド26か
ら露出するSIDケーブル20を、フェライトコアなど
で構成されたノイズ低減器11内へ挿通しノイズ低減器
11周囲にループを形成し、再度SIDケーブル20を
ノイズ低減器11に挿通させた場合を説明する。なお、
内視鏡先端側78は左側であり、右側の電気コネクタ側
51′(ビデオプロセッサ側)とは相互に信号の入出力
を行っている。
【0063】図11(C)の挿通方法では、ノイズ低減
器11周囲のSIDケーブル20からはノイズが輻射さ
れる。さらに、第3のシールド26による遮蔽が殆ど行
われていない為、輻射は低減されない。また、SIDケ
ーブル20の露出部が長い為、外部ノイズからの影響を
受け易くなる。
【0064】一方、図11(D)では図11(C)のノ
イズ低減器11周囲のSIDケーブル20からの輻射を
遮蔽するために第3のシールド26を被せた状態でノイ
ズ低減器11を通している。しかし、SIDケーブル2
0から輻射されるノイズがノイズ低減器11で吸収され
る前にシールドはみ出し部84の第3のシールド26へ
伝わり輻射される。
【0065】このため、本実施の形態では図11(A)
に示すように、第3のシールド26に覆れた部分と覆わ
れていない部分が少くとも1回ずつ挿通させている構造
にしている。
【0066】このような構造にすることで、露出部が少
いため外部からのノイズの影響は低減される。また、輻
射されるノイズもノイズ低減器11に吸収されている
為、低減される。
【0067】なお、図11(B)は、図11(A)の第
1の変形例を示し、図11(A)の状態からさらにSI
Dケーブル20をもう1度ノイズ低減器11を通した構
造にしている。収納するスペースに余裕があれば、この
ような構造にすればよりノイズの低減化に有効となる。
【0068】図12(A)、図12(B)は図11
(A)の第2及び第3の変形例を示し、第3のシールド
26により覆われた部分と覆われていたい部分を少くと
も1回づつ挿通させている。図12(A),(B)にお
いても左側が内視鏡先端側78、右側が(電気コネクタ
側51′)である。
【0069】図11(A),(B)及び図12(A)、
(B)の構造(構成)によれば、ノイズを帯びた第3の
シールド26をノイズ低減器11を通すことでノイズを
除去できる作用がある。
【0070】第3のシールド26で覆われていないSI
Dケーブル20はノイズ低減器11に挿通することでノ
イズが吸収される。露出部も少いので外部ノイズの影響
を受け難い。従って、ノイズ低減器11によりノイズを
効率的に吸収させることができる効果がある。
【0071】さらに本実施の形態では、スコープ2の外
装部材を金属或いは金属被膜等の導電性部材で形成し、
第2のシールド28の大部分の外側をシールドする第3
のシールド26と導通させているので、ノイズの放射及
びスコープ2の外部からスコープ内部に侵入するノイズ
を低減化できる。
【0072】また、可撓性の挿入部7の外装チューブの
内面に金属被膜をコートする等してスコープ外装導電性
部材を形成した場合には挿入部7の外径が殆ど太くなら
ないので、挿入部7の細径化を維持できる。
【0073】次にSIDケーブル20を第3のシールド
26で被覆する作業を簡単に行うことができる方法を説
明する。この方法は以下のような工程からなる。固体撮
像素子(SID)と複数の信号ケーブルから成るSID
ケーブルと、そのSIDケーブルに施した電磁妨害対策
手段とを有する撮像装置において、 a.硬質性パイプ外表面上に電磁妨害対策手段を被覆す
る工程と、 b.硬質性パイプ内に係止ワイヤを挿通するとともに、
係止ワイヤ前方の係止部にSIDケーブルを係止する工
程と、 c.SIDケーブルを硬質性パイプ内に引き込んだ後、
硬質性パイプのみ抜きとる工程とを経ることによりSI
Dケーブル外表面上に電磁妨害対策手段を被着した電磁
妨害対策手段装着方法。
【0074】先ず、この背景から説明する。上述のよう
に内視鏡先端の固体撮像素子とビデオプロセッサとを接
続するためのSIDケーブルを介して伝送される電気信
号は高周波信号になっている。このため、電気信号を伝
送するSIDケーブルからはノイズが輻射され易い状態
になっている。
【0075】輻射低減としてSIDケーブルに電磁妨害
対策手段を取り付けることが有効な手段となっている。
電磁妨害対策手段としては金属性網管を使用するが、内
視鏡内のSIDケーブルは、先端からビデオプロセッサ
まで延設される為、設定長が長い。全長に渡って電磁妨
害対策手段を施すには、ケーブル上の網管をたぐり寄せ
ながら挿通させていくが、量産を考えた場合、作業効率
の良い方法とは言えない。
【0076】図10(B)はSIDケーブル20の全長
へ第3のシールド26を被せる時の、第3のシールド2
6の挿通方法を示したが、SIDケーブル20及び第3
のシールド26は4m程度の長尺であり、SIDケーブ
ル20の外径と第3のシールド26の内径寸法が近い為
作業に時間を要する。
【0077】このため、量産を考えた上で作業性を簡便
にする方法を提供することを目的とし、この目的を達成
するために上記のa,b.cの工程にし、この工程によ
りSIDケーブルにシールド材を被せることが容易とな
り量産化に適した方法を実現する。
【0078】以下、上記工程を具体的に説明する。図1
3(A)〜図13(E)は、上記工程により電磁妨害対
策手段を被着する方法の説明図である。図13(A)に
示す硬質を有する硬質性パイプ、その具体例として例え
ば金属製のパイプ47はSIDケーブル20の外径より
太い内径であり、第3のシールド26の内径より細い外
径をもっている。
【0079】このパイプ47を第3のシールド26内に
挿入する。この時、第3のシールド26は網管であるた
め、蛇行していたり、屈曲している部分もある。しか
し、パイプ端部47aが、蛇行または屈曲部に当たり、
硬質のパイプ47の形状に沿う様に変形し、パイプ47
を簡単に第3のシールド26内に挿通することができ
る。
【0080】図13(B)はパイプ47を第3のシール
ド26内に挿通終了後、次の作業に使用する係止部48
aを有する係止ワイヤ48をパイプ47内へ挿通した様
子を示す。このように係止部48aを有する係止ワイヤ
48をパイプ47内へ挿通する。
【0081】図13(C)はSIDケーブル20を係止
部48aに引っ掛け、ケーブル引っ掛け部49を形成し
たことを示す。このようにSIDケーブル20を係止部
48aに引っ掛け、ケーブル引っ掛け部49を形成す
る。
【0082】さらに、ケーブル引っ掛け部49及びSI
Dケーブル20をパイプ47内の矢印のごとく引き込む
作業を行う。図13(D)は上記作業によりパイプ47
内へ引き込まれたケーブル引っ掛け部49及びSIDケ
ーブル20を示す。
【0083】図13(E)は係止部48a上の第3のシ
ールド26を矢印の方向、つまりSIDケーブル20の
方向へすべらせることによりSIDケーブル20へ第3
のシールド26が被せられることを示す。つまり、SI
Dケーブル20に電磁妨害対策手段を取り付けることが
できる。このように図13に示すような方法に従えば簡
単な作業で、SIDケーブル20に第3のシールド26
を被せることができ、量産にも適する。
【0084】次に本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は第1の実施の形態のように
電磁妨害対策手段を形成し、かつその電磁妨害対策手段
に対し、次のような構成(a)にした。
【0085】(a)挿入部先端部に固体撮像素子を内蔵
した電子内視鏡において、前記固体撮像素子からの電気
信号を伝送する信号ケーブルに設ける電磁妨害対策手段
の末端処理部を、操作部内において、信号ケーブルを1
回にないし2回以上のループ部を形成し、該ループ形成
により発生する信号ケーブルの交差部付近に位置させた
ことを特徴とする電子内視鏡。
【0086】図14は第2の実施の形態における操作部
8とユニバーサルコード部9とのSIDケーブルの接続
部付近の構造を示し、第1の実施の形態における図4の
構造を改良したものである。
【0087】図4の構造の符号Aで示す部分は殆ど直角
に湾曲されているので、湾曲操作などにより内視鏡先端
側が湾曲されると、第3のシールド26で被覆されたS
IDケーブル20は、操作部8内にて摺動する。この動
きにより、SIDケーブル20は、部品のエッジ等に当
たり、削られ、断線してしまう可能性がある。従来例に
おいても、第3のシールド26が施されていないもので
はこのような構造のものがあった。
【0088】この現象を回避する為、操作部内の空間を
利用して1回ないし2回以上ループを形成させSIDケ
ーブル20の配線方向を、ユニバーサルコード部9と略
平行に設定させ、部品のエッジ等に当たらない様に配線
させることが考えれる。しかし、SIDケーブル20
は、高周波信号を伝送している為、ノイズを輻射されて
いるため、1回ないし2回以上のループによりノイズは
増幅される。その様な増幅され輻射されるノイズを低減
化させる為に、シールド部材をSIDケーブル20に被
せる方法が考えられる。
【0089】しかし、被せることにより操作部内は内蔵
物の充てん率が上昇し、耐性面に影響する部分が発生す
る。その部分を回避させる為のシールド部材の配置につ
いては、従来例では明確にされていなかった。
【0090】そのため本実施の形態では、内蔵物にダメ
ージを与えないシールド材の配置により、不要輻射ノイ
ズを低減化することを目的として、上記(a)或いは以
下に説明するのような構成にしている。図15(A)は
図4の符号Aにおける削れを回避する手段を示し、図1
5(B)は図15(A)中のC矢視図を示す。操作部8
内の操作部支持体41に対して中空構造の固定部材42
を直立に係止してる。この固定部材42の中空部分80
にユニバーサルコード部9のユニバーサルコード口金3
9を係止する。
【0091】操作部支持体41に固定部材42を係止さ
せ、ケーシング8a内に組み込む時、ケーシング8aと
ユニバーサルコード部側壁81との間にケーブル配設空
間79を発生させる様に設定する。
【0092】挿入部7の先端側からのSIDケーブル2
0は、ケーブル配設空間79を挿通し、ユニバーサルコ
ード口金39の下部から固定部材42の周囲を引き回
し、ユニバーサルコード口金39方向に曲折させ、大き
な曲げ半径を持たせる様にしてループ部44を形成し
て、口金中心線43に略平行になる様に配線する。その
時、ループ部44はケーブル交差部45を形成する。
【0093】符号Bで示すように前後運動は、ループ部
44により動きが緩和され、削られる現象を解消でき
る。しかし、SIDケーブル20はSID21を駆動さ
せる為に、高周波信号を伝送している。従って、常時、
ノイズを輻射している。
【0094】前述の対策によるループ部44は、SID
ケーブル20周囲に発生している磁界が共振し、ノイズ
輻射が増加する。このため、図14に示す様に、輻射低
減の為、第3のシールド26をSIDケーブル20に被
せることで、ループ部44をシールドし、ノイズを低減
化する。
【0095】ループ部44以外のSIDケーブル20の
シールド、特に内視鏡先端方向78の挿入部7は他の内
蔵部との干渉(充てん率)、挿入部7の太径化を回避す
る為にこの実施の形態では被していない。
【0096】よって、操作部8内から(ユニバーサルコ
ード部9にかけて)第3のシールド26を設定すること
になるが、この電磁妨害対策手段の末端部としての第3
のシールド先端26aの位置、及び処理方法を確実に行
う必要がある。
【0097】図14に示すように第3のシールド先端2
9aは、他の内蔵物へダメージを与えない様、熱収縮チ
ューブ46で覆い固定部83を形成するようにしてい
る。この固定する固定部83の位置は、ループ部44の
シールドを確保しつつ操作部8内の充てん率、他の内蔵
物にダメージを与えない部位として、ループ形成により
発生する信号ケーブルの交差部近傍のケーブル配設空間
79に設定している。
【0098】上記のように交差部45より挿入部側で
は、湾曲操作等のためSIDケーブル20は前後に移動
されるので、交差部45より例えば挿入部側で図14の
符号Dで示す領域のグリップ部22付近で固定してい
る。
【0099】このように固定した場合には前後に移動し
てもスムーズに移動でき、湾曲操作のために最も後方
(図14では上側)に移動しても交差部45よりは挿入
部寄りとなる位置に固定部83の位置(つまり第3のシ
ールド26のシールド先端26a)が保持され、ノイズ
の放射などを低減できる。
【0100】次に本発明の第3の実施の形態を説明す
る。SIDケーブル20は、湾曲部手元側においては、
図9のごとく同軸線30を円形に配列させて構成されて
いる。
【0101】この構造の場合には図5で示した撮像ユニ
ット86内の基板91、基板92に接続する時は、同軸
線23の位置によっては、引き回しがめんどうになる。
また、第2のシールド29はそのシールド端29aが湾
曲部13を経て内視鏡先端71側に位置しているため、
湾曲部13が湾曲した時、第2のシールド29は操作部
8側へ引っ張りを受け、操作部8側へ引き込まれるた
め、断線する可能性がある。
【0102】このため、この可能性を解消することを目
的とし、この目的を達成するために以下の構成にしても
良い。まず、引き回しを考慮してSIDケーブル20の
先端側を図16のようにする。
【0103】予め、基板91、基板92側各々に接続さ
れる同軸線30をフラットケーブル部93にまとめる。
さらに、湾曲の際に操作部8側に引き込まれて断線しな
い様に、第2のシールド29を湾曲部13よりビデオプ
ロセッサ5側の後端以後に位置する様な部分でカットし
て第2のシールドカット部95を形成する。
【0104】このようにしたSIDケーブル20を組み
込んだ撮像ユニット86を図17に示す。また、図18
は図17の撮像ユニット86を挿入部7の先端側に組み
込んで、第2のシールドカット部95と湾曲部13の位
置関係を示した図を示している。
【0105】この実施の形態によれば、総合シールドと
なる第2のシールド29の先端が、湾曲部13の手元側
に位置するため、引き込みの影響による硬質長の長尺化
が解消できる。
【0106】また、平らなケーブル接続部へ平らなケー
ブル束を接続すればよいので作業が簡単で確実にでき
る。従って、断線防止、作業性向上、硬質長短縮の効果
を有する。
【0107】ところで、上述したように操作部8のグリ
ップ部22の下部側には、処置具を挿入する鉗子口25
が設けられている。この鉗子口25は、挿入部7内の吸
引管路を介して先端部12に設けられている先端開口部
24bに通じている。
【0108】挿入部7内には、ライトガイド束、チュー
ブ類が配置されていて、特に、ライトガイド束は、観
察、治療を充分に可能にさせる為の本数を有している。
【0109】そのため、挿入部7の外径を決める要素の
一つになっており、挿入部7の外径を細くすることが困
難になる。これを解消或いは軽減するため、以下のよう
に第2の光源装置74を利用し、鉗子口25にライトガ
イド束75を通して照明を行うようにしても良い。
【0110】図19は第2の光源装置74と、この第2
の光源装置74に接続できるライトガイド束75を持つ
セットを示している。図20は、第2の光源装置74に
接続されているライトガイド束75を操作部8の鉗子口
25に挿入し、先端開口部24bから突出して照明を行
う内視鏡システム1′を示す。
【0111】このシステム1′では予備的なライトガイ
ド束75を挿入することで、挿入部7内のライトガイド
束を細くできることにより挿入部7の細径化を可能に
し、かつこのライトガイド束75による照明で十分な明
るさを確保しての観察の可能となる。従って、このよう
な構成によれば、挿入部7の細径化が可能になる効果が
ある。なお、挿入部7内のライトガイド束の外径よりも
ライトガイド束75の外径を大きくするとより挿入部7
の細径化を実現できる。なお、上述した各実施の形態等
を部分的に組み合わせたり、一部を抽出するなどして構
成した実施の形態等も本発明に属する。
【0112】[付記] 1.挿入部先端部に固体撮像素子を内蔵した電子内視鏡
において、 前記内視鏡に配設される複数の金属部材同
士を等電位に接続すると共に、前記固体撮像素子からの
電気信号を伝送する信号ケーブルに設ける電磁妨害対策
手段を前記金属部材に接続し、前記金属部材と等電位に
したことを特徴とする電子内視鏡。
【0113】2.少くともユニバーサルコード内におい
て同構造を採用した請求項1記載の電子内視鏡。
【0114】3.ケーブルに設ける電磁妨害対策手段を
電気的導体による網管構造とした請求項1記載の電子内
視鏡。
【0115】4.固体撮像素子(SID)と複数の信号
ケーブルから成るSIDケーブルと、そのSIDケーブ
ルに施した電磁妨害対策手段とを有する撮像装置におい
て、硬質性パイプ外表面上に電磁妨害対策手段を被覆す
る工程と、硬質性パイプ内に係止ワイヤを挿通するとと
もに、係止ワイヤ前方の係止部にSIDケーブルを係止
する工程と、SIDケーブルを硬質性パイプ内に引き込
んだ後、硬質性パイプのみ抜きとる工程とを経ることに
よりSIDケーブル外表面上に電磁妨害対策手段を被着
した電磁妨害対策手段装着方法。
【0116】5.挿入部先端部に固体撮像素子を内蔵し
た電子内視鏡において、前記固体撮像素子からの電気信
号を伝送する信号ケーブルに設ける電磁妨害対策手段の
末端処理部を、操作部内において、信号ケーブルを1回
にないし2回以上のループ部を形成し、該ループ形成に
より発生する信号ケーブルの交差部付近に位置させたこ
とを特徴とする電子内視鏡。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部先端部に固体撮像素子を内蔵した電子内視鏡におい
て、前記内視鏡に配設される複数の導電性部材同士を等
電位に接続すると共に、前記固体撮像素子からの電気信
号を伝送する信号ケーブルに設ける電磁妨害対策手段を
前記導電性部材に接続し、前記導電性部材と等電位にし
ているので、導電性部材によってもノイズの放射及びノ
イズの侵入を低減化でき、かつ電磁妨害対策手段と等電
位にすることにより大きな静電容量を形成し、この大き
な静電容量によってもノイズの放射及びノイズの侵入を
低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡装置
の全体構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を備えた電子内視鏡
の外観図。
【図3】電子内視鏡の電気系の構成図。
【図4】操作部とユニバーサルコード部の接続部でのS
IDケーブルの挿通の様子を示す図。
【図5】電子内視鏡の挿入部の先端側を示す図。
【図6】撮像ユニットの構造を示す断面図。
【図7】スコープコネクタ部の構造を示す断面図。
【図8】仕切筒の形状を示す斜視図。
【図9】SIDケーブルの構造を示す概略図。
【図10】SIDケーブルに第3のシールドを被せる様
子を示す説明図。
【図11】ノイズ低減器にループ状にSIDケーブルが
通されることを示す図。
【図12】図11の変形例におけるノイズ低減器に通さ
れるSIDケーブルを示す図。
【図13】SIDケーブルにシールド材を被せる方法の
説明図。
【図14】本発明の第2の実施の形態における操作部と
ユニバーサルコード部の接続部でのSIDケーブルの挿
通の様子を示す図。
【図15】図14に至る途中の削れを回避する手段等を
示す図。
【図16】本発明の第3の実施の形態におけるSIDケ
ーブルの先端側の構造を示す図。
【図17】撮像ユニットの構造を示す断面図。
【図18】電子内視鏡の挿入部の先端側を示す図。
【図19】第2の光源装置とライトガイド束を示す図。
【図20】第2の光源装置と接続されたライトガイド束
を鉗子口から挿入して構成した内視鏡システムを示す
図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…スコープケーブル 5…ビデオプロセッサ 6…モニタ 7…挿入部 8…操作部 9…ユニバーサルコード部 10…スコープコネクタ部 11…ノイズ低減器 12…先端部 13…湾曲部 17…スイッチ部 18…ライトガイド 19…対物レンズ 20…SIDケーブル 21…SID 25…鉗子口 26…第3のシールド 27…芯線 28…第1のシールド 29…第2のシールド 30…同軸線 31…第1の患者回路 32…第1の患者回路のGND 33…第2の患者回路 34…第2の患者回路のGND 37…スイッチ信号線 40…スコープ外装導電性部材 86…撮像ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部先端部に固体撮像素子を内蔵した
    電子内視鏡において、 前記内視鏡に配設される複数の導電性部材同士を等電位
    に接続すると共に、前記固体撮像素子からの電気信号を
    伝送する信号ケーブルに設ける電磁妨害対策手段を前記
    導電性部材に接続し、前記導電性部材と等電位にしたこ
    とを特徴とする電子内視鏡。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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