JPH0943438A - 耐放射線性テープ型マルチコアファイバの製造方法 - Google Patents
耐放射線性テープ型マルチコアファイバの製造方法Info
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- JPH0943438A JPH0943438A JP7211308A JP21130895A JPH0943438A JP H0943438 A JPH0943438 A JP H0943438A JP 7211308 A JP7211308 A JP 7211308A JP 21130895 A JP21130895 A JP 21130895A JP H0943438 A JPH0943438 A JP H0943438A
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Abstract
プ型マルチコアファイバの製造方法を提供する。 【解決手段】 所定間隔毎に長さ方向に延びる多数の溝
を有する母材の元になる溝付石英ガラス板を用意し、こ
れら各溝に純粋石英コア/フッ素ドープ石英クラッドフ
ァイバを挿入し、その上に蓋となる石英ガラス板を被せ
て一体化して母材とする。この母材の一端に石英ガラス
板を溶着密封するとともに、母材の他端に石英ガラス管
を溶着し、この石英ガラス管側から内在する空気を吸引
排気しつつ、母材の一端に溶着した石英ガラス板側から
溶融線引きして所望の耐放射線性テープ型マルチコアフ
ァイバとする。
Description
ライトガイド等に用いられるテープ型マルチコアファイ
バの製造方法に関するもので、耐放射線性に優れたもの
を提供する。
ファイバアレイを製造する場合、できるだけ細径に線引
きした光ファイバ素線を円筒ドラム上に整列巻きさせた
後、光ファイバ同士を接着剤で固め、円筒ドラムの軸方
向に切断し円筒ドラムから取り出してテープ型マルチコ
アファイバとしていた。
ァイバ素線の外径の細径化を図るとしても断線しないよ
うにするためには10μm程度までが限界であり、その
コア本数にも自ずから限界があった。また、光ファイバ
素線を巻きつける円筒ドラムの大きさにも自ずから限界
があるため、製造可能な条長も3m程度とされていた。
そして、この種のファイバを放射線雰囲気で使用する場
合には耐放射線性のガラス材料を選択する必要があっ
た。
を解決するために、多心でかつコア径が小さく、かつ条
長も長い耐放射線性のテープ型マルチコアファイバを簡
単に製造する方法を提供することを目的とする。その特
徴とする請求項1記載の発明は、所定間隔をおいて列状
に多数の溝が形成された石英ガラス板を用意し、この多
数の溝にそれぞれ純粋石英コア/フッ素ドープ石英クラ
ッドからなるファイバを嵌挿させ、その上に石英ガラス
板で覆って一体化して母材となし、この母材の一端から
加熱溶融して線引きすることにある。また、その特徴と
する請求項2記載の発明は、所定間隔をおいて列状に多
数の溝が形成されたフッ素ドープ石英ガラス板を用意
し、この多数の溝にそれぞれ純粋石英コアファイバを嵌
挿させ、その上をフッ素ドープ石英ガラス板で覆って一
体化して母材となし、この母材の一端から加熱溶融して
線引きすることにある。さらにまた、その特徴とする請
求項3記載の発明は、母材の一端に石英ガラス板を取付
けて密封するとともに、母材の他端に石英ガラス管を取
付けて、この石英ガラス管側から内在する空気を吸引除
去しつつ石英ガラス板の先端を加熱溶融して線引きする
ことにある。なお、線引きに際して、母材の他端から空
気を吸引除去するのは、内部に空気が残存すると特性が
低下するのでこれを阻止するためである。
コアファイバと相似形の母材を用意し、これを線引きし
てファイバ化する方法であるので、長尺のものが得ら
れ、必要に応じてこれを適宜長さに切断しても良いので
任意の長さのものとすることができる。また、母材の元
になるものとして、所定間隔毎にファイバの径に合せた
大きさの溝が列状に多数形成されたガラス板を用意し、
これら所定間隔毎の溝にファイバを嵌挿して母材とする
ので、用意すべきガラス板およびファイバの大きさは比
較的に任意にできるため、取扱いが簡単でかつファイバ
の断線の恐れが軽減できる。そして、ファイバ材料とし
て石英系ガラスを用い、クラッド材をフッ素をドープし
た石英ガラスとすることでコアとクラッドとの屈折率差
を持たせることにより放射線雰囲気下での使用に好適な
ものとすることができる。
得られる耐放射線性テープ型マルチコアファイバの一例
の断面図。図2〜4はこの発明の方法の説明図である。
図1において、1は所定間隔をおいて一列に並んだ純粋
石英コア、2は各コアを覆うフッ素ドープ石英クラッ
ド、3は全体を覆う石英ジャケットである。なお、実際
にはこのファイバ上には保護のために紫外線硬化型樹脂
等がコーティングされる。
母材の元になる溝付石英ガラス板で、所定間隔毎にその
長さ方向に延びる断面正方形の溝52を備えている。こ
の溝の形状は線引き時に泡が発生しにくいという理由か
ら正方形が好ましく、その寸法は、光ファイバの寸法に
関連するが、深さ、幅ともに50〜2000μm、特に
100〜200μm程度が好適である。また溝付石英ガ
ラス板50の寸法は、、厚さ5mm,幅100mm,長
さ500mm程度が好適である。そして図3に示すよう
に多数の溝52内に、その外径が溝の寸法の90〜99
%程度の光ファイバ14が挿入される。
で全体を覆って光ファイバ14をサンドイッチ状に挟ん
だものとする。その後2枚合わせた石英ガラス板50、
54の合わせ目の側面をバーナ等によって溶着し、母材
20とする。この母材20を一端から溶融線引きしてテ
ープ型マルチコアファイバとすることも可能であるが、
図5に示す工程を経て線引きした方が好ましい。すなわ
ち、図5において母材の一端には石英ガラス板30が溶
着され、他端には石英ガラス管40が溶着されている。
石英ガラス板30は、母材20の一端を密封するととも
に、線引きに際してダミーの役割を果たすもので、母材
20の全長を極力製品として使用できるようにするため
のものである。石英ガラス管40は、その母材20側の
断面が母材20と合致するように偏平になされていて、
それから次第に拡径され先端が円形にされたロート状部
42と、このロート状部42から延びる管状部44とか
らなっている。そして管状部44側は図示してない真空
ポンプに接続される。
から真空ポンプにより空気を吸引しながら石英ガラス板
30側先端部を加熱溶融して線引きして所望の耐放射線
性テープ型マルチコアファイバとする。このように一端
から吸引しつつ線引きすることで気泡が内部に残存する
のを阻止できる。上記実施例1では、石英ガラス板と純
粋石英コア/フッ素ドープ石英クラッドからなるファイ
バの組合わせについて説明したが、石英ガラス板の代わ
りにクラッドを兼ねたフッ素ドープ石英ガラス板とし、
溝内に嵌挿するファイバとして純粋石英コアファイバを
組み合わせてもよい。
52mm,長さ500mm,溝の寸法が200μm×2
00μm,溝のピッチが300μm,その数が170個
のものを用意した。一方、光ファイバとして、外形が1
95μm,コア/クラッド径比が1:1.3,その組成
はコアが純粋石英で、クラッドがフッ素ドープ石英(純
粋石英との比屈折率差Δ=−1.0%)のものを用意し
た。そして、前記各溝に光ファイバを挿入し、その上に
同サイズの溝のない石英ガラス板を被せて全体を溶着し
て一体化し母材とした。この母材を一端から線引きして
幅1400μm,厚さ140μm,コアピッチ8±0.
1μmの耐放射線性テープ型マルチコアファイバとし、
その上に紫外線硬化型樹脂を0.15mmの厚さにコー
ティングした。得られたものの条長は500mであり、
その引張強度も100kg/mm2 と十分であった。
て、フッ素ドープ石英ガラス板(石英との比屈折率差Δ
=−07%)を用い.ファイバとして純粋石英コアのみ
からなるファイバを用いた以外は、実施例1と同一サイ
ズのものを用い、これを実施例1と同一方法により母材
として線引きした。得られた耐放射線性テープ型マルチ
コアファイバは、幅2600μm,厚さ260μm,コ
アピッチ15±0.1μmで、その条長は150mであ
り、その引張強度も100kg/mm2 と十分なもので
あった。
隔毎に所定の大きさの溝が列状に形成された石英ガラス
板もしくはフッ素ドープ石英ガラス板を用意し、これら
溝の各々に純粋石英コア/フッ素ドープ石英クラッドフ
ァイバもしくは純粋石英コアファイバを嵌挿して、その
上を石英ガラス板もしくはフッ素ドープ石英ガラス板で
覆って一体化して母材とし、こうして得られた母材を線
引きしてマルチコアファイバとする方法であるので、耐
放射線性に優れるとともに用意すべきガラス板およびフ
ァイバの大きさを比較的に任意にできるため、ファイバ
の断線のおそれが少なく、また条長の長いものを容易に
得ることができる。
ープ型マルチコアファイバの一例の斜視図。
図。
挿した状態を示す斜視図。
溝内にファイバを嵌挿し、さらに蓋となる石英ガラス板
を被せた状態を示す斜視図。
付ける状態を示す説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 所定間隔をおいて列状に多数の溝が形成
された石英ガラス板を用意し、この多数の溝にそれぞれ
純粋石英コア/フツ素ドープ石英クラツドからなるファ
イバを配置させ、その上を石英ガラス板で覆つて一体化
して母材となし、この母材の一端を加熱溶融して線引き
することを特徴とする耐放射線性テープ型マルチコアフ
ァイバの製造方法。 - 【請求項2】 所定間隔をおいて列状に多数の溝が形成
されたフツ素ドープ石英ガラス板を用意し、この多数の
溝にそれぞれ純粋石英コアファイバを配置させ、その上
をフツ素ドープ石英系ガラス板で覆つて一体化して母材
となし、この母材の一端を加熱溶融して線引きすること
を特徴とする耐放射線性テープ型マルチコアファイバの
製造方法。 - 【請求項3】 母材の一端に石英ガラス板を取り付けて
母材の一端を密封するとともに、母材の他端に石英ガラ
ス管を取り付けて、この石英ガラス管側から吸引しつつ
前記石英ガラス板の先端を加熱溶融して線引きすること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の耐放射線性
テープ型マルチコアファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21130895A JP3792275B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 耐放射線性テープ型のマルチコアファイバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21130895A JP3792275B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 耐放射線性テープ型のマルチコアファイバの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0943438A true JPH0943438A (ja) | 1997-02-14 |
JP3792275B2 JP3792275B2 (ja) | 2006-07-05 |
Family
ID=16603796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21130895A Expired - Fee Related JP3792275B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 耐放射線性テープ型のマルチコアファイバの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3792275B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107402421A (zh) * | 2017-08-09 | 2017-11-28 | 西南技术物理研究所 | 一种高承载功率光纤熔点的封装装置及封装方法 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP21130895A patent/JP3792275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107402421A (zh) * | 2017-08-09 | 2017-11-28 | 西南技术物理研究所 | 一种高承载功率光纤熔点的封装装置及封装方法 |
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JP3792275B2 (ja) | 2006-07-05 |
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