JPH0942244A - ボルト用アンカー - Google Patents
ボルト用アンカーInfo
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- JPH0942244A JPH0942244A JP7197297A JP19729795A JPH0942244A JP H0942244 A JPH0942244 A JP H0942244A JP 7197297 A JP7197297 A JP 7197297A JP 19729795 A JP19729795 A JP 19729795A JP H0942244 A JPH0942244 A JP H0942244A
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- sleeve
- anchor
- rib
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 打ち込むことなくして強固に支持でき、しか
も、部品点数の少ないボルト用アンカーを提供する。 【解決手段】 一端部外周縁につば部５を形成し、他端
部内周面に円錐形状のテーパー面７を形成するととも
に、外周面にリブ４を軸方向へ形成し、かつ、前記他端
部に周方向へ所定間隔かつ軸方向へ所定長さの複数の割
り溝６を形成した所定長さのスリーブ１と、該スリーブ
１を貫通するメネジ付きボルト２又はボルトと、該ボル
ト２に螺合して前記スリーブ１の他端部に嵌入し、前記
スリーブ１のテーパー面７と摺接するテーパー面１１及
び前記割り溝６に係合するキー突起部１２を形成した略
切頭円錐形状のプラグ３とから構成した。
も、部品点数の少ないボルト用アンカーを提供する。 【解決手段】 一端部外周縁につば部５を形成し、他端
部内周面に円錐形状のテーパー面７を形成するととも
に、外周面にリブ４を軸方向へ形成し、かつ、前記他端
部に周方向へ所定間隔かつ軸方向へ所定長さの複数の割
り溝６を形成した所定長さのスリーブ１と、該スリーブ
１を貫通するメネジ付きボルト２又はボルトと、該ボル
ト２に螺合して前記スリーブ１の他端部に嵌入し、前記
スリーブ１のテーパー面７と摺接するテーパー面１１及
び前記割り溝６に係合するキー突起部１２を形成した略
切頭円錐形状のプラグ３とから構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にコンクリー
ト建物の天井コンクリートスラブ等に穿設された孔に挿
入したスリーブの内端部を、それを貫通するメネジ付ボ
ルト又はボルトと該ボルトに螺合するとともにスリーブ
の内端部に回り止めされたプラグで拡開させ、拡開部が
強固な抜け止めとなるようにしたボルト用アンカーに関
する。
ト建物の天井コンクリートスラブ等に穿設された孔に挿
入したスリーブの内端部を、それを貫通するメネジ付ボ
ルト又はボルトと該ボルトに螺合するとともにスリーブ
の内端部に回り止めされたプラグで拡開させ、拡開部が
強固な抜け止めとなるようにしたボルト用アンカーに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のアンカー金具については
数多く提供されている。例えば、実開昭６２−１８４１
３号公報記載の拡開アンカでは、スリーブの一端部に割
り溝を形成してこれに断面台形のプラグを挿入して食わ
え込ませ、スリーブを専用工具で孔内に打ち込むとプラ
グが孔底で停止してスリーブの一端部を拡開するから、
スリーブは孔内で支持され、そこでスリーブにボルトを
捩込めば、ボルトはスリーブに支持されると云うものが
ある。これと同じようなものに、特開平６−３３０５２
５号、特開平６−１１６９５３号公報記載のアンカがあ
る。
数多く提供されている。例えば、実開昭６２−１８４１
３号公報記載の拡開アンカでは、スリーブの一端部に割
り溝を形成してこれに断面台形のプラグを挿入して食わ
え込ませ、スリーブを専用工具で孔内に打ち込むとプラ
グが孔底で停止してスリーブの一端部を拡開するから、
スリーブは孔内で支持され、そこでスリーブにボルトを
捩込めば、ボルトはスリーブに支持されると云うものが
ある。これと同じようなものに、特開平６−３３０５２
５号、特開平６−１１６９５３号公報記載のアンカがあ
る。
【０００３】また、特開昭５９−１４７１１０号公報記
載の打込アンカーでは、スリーブの一端部に割り溝を形
成するとともに、内面に所定長さの円錐状のテーパー部
を形成し、そのスリーブ内に挿入された押し広げ部材を
孔底部に向けて打ち込むと、テーパー部が拡開するとい
うものがある。これと同じようなものに、実開平５−９
４３３３号公報記載のアンカーがある。
載の打込アンカーでは、スリーブの一端部に割り溝を形
成するとともに、内面に所定長さの円錐状のテーパー部
を形成し、そのスリーブ内に挿入された押し広げ部材を
孔底部に向けて打ち込むと、テーパー部が拡開するとい
うものがある。これと同じようなものに、実開平５−９
４３３３号公報記載のアンカーがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリー
ブの一端部を拡開させるべく、スリーブや押し広げ部材
を孔に打ち込むのは、例えば建物の天井内に給排水管、
空調用管、配線等を吊支固定するためのサドル等の金具
で固定する場合、天井に向けてハンマーを打込む作業
は、作業員が仰向きで行わなければならないために作業
能率が悪く、また、打撃によりスリーブの内端部を拡開
させるために、過打込みを生じて寸法精度が低下し、そ
れらのバラツキが生じて不揃いとなり、仕上げが不良と
なる等の不具合を有する。
ブの一端部を拡開させるべく、スリーブや押し広げ部材
を孔に打ち込むのは、例えば建物の天井内に給排水管、
空調用管、配線等を吊支固定するためのサドル等の金具
で固定する場合、天井に向けてハンマーを打込む作業
は、作業員が仰向きで行わなければならないために作業
能率が悪く、また、打撃によりスリーブの内端部を拡開
させるために、過打込みを生じて寸法精度が低下し、そ
れらのバラツキが生じて不揃いとなり、仕上げが不良と
なる等の不具合を有する。
【０００５】また、スリーブを壁体に打ち込むときは、
スリーブをねじ込む頭部を備えた打込棒からなる専用工
具を必要として、それがなければスリーブの裾を拡開す
ることはできない不便があった。
スリーブをねじ込む頭部を備えた打込棒からなる専用工
具を必要として、それがなければスリーブの裾を拡開す
ることはできない不便があった。
【０００６】さらに、これまでに提供された殆どのアン
カーは少なくとも３点以上の部品点数を有してそれ以下
にすることは困難であって、コスト低下を図るには限界
があり、またその一部品でも欠くと使用することはでき
なかった。
カーは少なくとも３点以上の部品点数を有してそれ以下
にすることは困難であって、コスト低下を図るには限界
があり、またその一部品でも欠くと使用することはでき
なかった。
【０００７】そこで、この発明は、打ち込むことなくし
て強固に支持でき、しかも、部品点数の少ないボルト用
アンカーを提供する。
て強固に支持でき、しかも、部品点数の少ないボルト用
アンカーを提供する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるボルト
用アンカーは、一端部から他端部付近の外周面にリブを
軸方向へ形成し、他端部内周面に円錐形状のテーパー面
を形成するとともに、外周面にリブを軸方向へ形成し、
かつ、前記他端部に周方向へ所定間隔かつ軸方向へ所定
長さの複数の割り溝を形成した所定長さのスリーブと、
該スリーブを貫通するメネジ付きボルト又はボルトと、
該ボルトに螺合して前記スリーブの他端部に嵌入し、前
記スリーブのテーパー面と摺接するテーパー面及び前記
割り溝に係合するキー突起部を形成した略切頭円錐形状
のプラグとからなる。
用アンカーは、一端部から他端部付近の外周面にリブを
軸方向へ形成し、他端部内周面に円錐形状のテーパー面
を形成するとともに、外周面にリブを軸方向へ形成し、
かつ、前記他端部に周方向へ所定間隔かつ軸方向へ所定
長さの複数の割り溝を形成した所定長さのスリーブと、
該スリーブを貫通するメネジ付きボルト又はボルトと、
該ボルトに螺合して前記スリーブの他端部に嵌入し、前
記スリーブのテーパー面と摺接するテーパー面及び前記
割り溝に係合するキー突起部を形成した略切頭円錐形状
のプラグとからなる。
【０００９】ここで、前記リブはらせん状又は直線状で
あり、断面形状が略三角形であり、また、その高さが前
記スリーブの一端部から他端部にかけて低減し、リブが
その長手方向へ連続して又は不連続に形成され、スリー
ブはボルトを捩込む側の端部につば部が形成され、か
つ、ボルトねじ頭に、内周面にねじ部を形成した凹部が
形成されていることを含むものである。
あり、断面形状が略三角形であり、また、その高さが前
記スリーブの一端部から他端部にかけて低減し、リブが
その長手方向へ連続して又は不連続に形成され、スリー
ブはボルトを捩込む側の端部につば部が形成され、か
つ、ボルトねじ頭に、内周面にねじ部を形成した凹部が
形成されていることを含むものである。
【００１０】上記構成により、例えば、スリーブにメネ
ジ付きボルトを貫通して該ボルトにプラグを螺合したア
ンカーを天井に穿設した孔内に挿入し軽く打入してリブ
により捩込み固定し、つば部が過打込みを阻止した後、
ボルトを正回転させてスリーブに捩込むと、割り溝に係
合するキー突起部で回転止めされたプラグがスリーブの
テーパー面を摺動することによりスリーブの他端部が拡
開して孔内壁に食い込むために、アンカーは天井に抜け
止め固定される。そこで、メネジ付きボルトに吊りボル
トを継ぎ足し、該吊りボルトにサドルを吊支させる。
ジ付きボルトを貫通して該ボルトにプラグを螺合したア
ンカーを天井に穿設した孔内に挿入し軽く打入してリブ
により捩込み固定し、つば部が過打込みを阻止した後、
ボルトを正回転させてスリーブに捩込むと、割り溝に係
合するキー突起部で回転止めされたプラグがスリーブの
テーパー面を摺動することによりスリーブの他端部が拡
開して孔内壁に食い込むために、アンカーは天井に抜け
止め固定される。そこで、メネジ付きボルトに吊りボル
トを継ぎ足し、該吊りボルトにサドルを吊支させる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下この発明を図に基づき説明す
る。図１に示すように、このアンカー１４はスリーブ１
と、該スリーブ１を貫通するボルト２と、該ボルト２に
螺合するプラグ３とからなる。
る。図１に示すように、このアンカー１４はスリーブ１
と、該スリーブ１を貫通するボルト２と、該ボルト２に
螺合するプラグ３とからなる。
【００１２】スリーブ１は、所定長さの筒状体の外周面
に軸方向へらせん状のリブ４が形成され、一端部につば
部５が、他端部に周方向へ所定間隔で複数かつ軸方向へ
所定長さの割り溝６が形成されてその内周面は円錐形状
のテーパー面７が形成されている。さらに、割り溝６を
形成した他端部の外周面には段状で環状の凸凹からなる
根部８が形成されている。根部８は割り溝６を介し外方
へ放射状に拡開されてコンクリート孔内壁に食い込むこ
とができる。
に軸方向へらせん状のリブ４が形成され、一端部につば
部５が、他端部に周方向へ所定間隔で複数かつ軸方向へ
所定長さの割り溝６が形成されてその内周面は円錐形状
のテーパー面７が形成されている。さらに、割り溝６を
形成した他端部の外周面には段状で環状の凸凹からなる
根部８が形成されている。根部８は割り溝６を介し外方
へ放射状に拡開されてコンクリート孔内壁に食い込むこ
とができる。
【００１３】スリーブ１にらせん状のリブ４を形成する
ことにより、スリーブ１を建物天井に打ち込むとき、リ
ブ４を介しスリーブ１自体が回転して捩込まれ、建物天
井との結合度が向上する。また、スリーブ１につば部５
を形成することにより、スリーブ過打込みを防止すると
ともに、建物天井の孔の口を塞ぎ、見栄えを向上するほ
か、その孔から水が室内等に漏れ込むのを阻止する。
ことにより、スリーブ１を建物天井に打ち込むとき、リ
ブ４を介しスリーブ１自体が回転して捩込まれ、建物天
井との結合度が向上する。また、スリーブ１につば部５
を形成することにより、スリーブ過打込みを防止すると
ともに、建物天井の孔の口を塞ぎ、見栄えを向上するほ
か、その孔から水が室内等に漏れ込むのを阻止する。
【００１４】リブ４は断面略三角形であるが、円錐形や
多角錐形の突起であってもよく、要するに建物天井にス
リーブ１が打ち込まれるのに支障を生じないで建物天井
との結合を高める形状であればどのようなものでもよ
い。なお、リブ４は、図４に示すように、軸方向へ直線
状としてもよい。また、リブ４はその長手方向へ連続又
は不連続で形成してもよい。このリブ４はスリーブ１を
コンクリート孔内壁に係合させて固定するとともに、ス
リーブ１の回転止めを形成する。
多角錐形の突起であってもよく、要するに建物天井にス
リーブ１が打ち込まれるのに支障を生じないで建物天井
との結合を高める形状であればどのようなものでもよ
い。なお、リブ４は、図４に示すように、軸方向へ直線
状としてもよい。また、リブ４はその長手方向へ連続又
は不連続で形成してもよい。このリブ４はスリーブ１を
コンクリート孔内壁に係合させて固定するとともに、ス
リーブ１の回転止めを形成する。
【００１５】ボルト２はメネジ付きボルトからなり、ス
リーブ１を貫通する所定長さを有し、一端部に六角形の
ねじ頭が形成され、そのねじ頭にメネジ部９が形成さ
れ、他端部の外周面にねじ部１０が形成されている。メ
ネジ部９は、吊りボルトを螺入できる。なお、このアン
カーを吊りボルト用アンカー以外に用いることも自由で
あり、その場合にはメネジ部９を有しない通常の六角頭
のボルトを用いる。
リーブ１を貫通する所定長さを有し、一端部に六角形の
ねじ頭が形成され、そのねじ頭にメネジ部９が形成さ
れ、他端部の外周面にねじ部１０が形成されている。メ
ネジ部９は、吊りボルトを螺入できる。なお、このアン
カーを吊りボルト用アンカー以外に用いることも自由で
あり、その場合にはメネジ部９を有しない通常の六角頭
のボルトを用いる。
【００１６】プラグ３は、図３に示すように、スリーブ
１の他端部内周面に形成したテーパー面７に摺接するテ
ーパー面１１を外周面に形成した略切頭円錐形の筒体か
らなり、その内周面にはねじ部が形成され、外周面には
周方向へ一定間隔かつ軸方向へ所定長さでキー突起部１
２が形成されている。キー突起部１２は前記割り溝６に
挿入でき、これによりプラグ３の回転止めを形成する。
１の他端部内周面に形成したテーパー面７に摺接するテ
ーパー面１１を外周面に形成した略切頭円錐形の筒体か
らなり、その内周面にはねじ部が形成され、外周面には
周方向へ一定間隔かつ軸方向へ所定長さでキー突起部１
２が形成されている。キー突起部１２は前記割り溝６に
挿入でき、これによりプラグ３の回転止めを形成する。
【００１７】そこで、建物天井に吊りボルトでサドルを
設ける場合には、図５（Ａ）に示すように、建物天井１
５にアンカー１４を挿入すべき孔１６をドリル等にて穿
設し、図５（Ｂ）に示すように、この孔１６にアンカー
１４を挿入する。アンカー１４は前記スリーブ１にワッ
シャー１３を嵌合したボルト２を挿通し、かつ、ボルト
２にプラグ３を螺合して該プラグ３はスリーブ１の他端
部から露出し、テーパー面６，１１は一部が互いに摺接
している。
設ける場合には、図５（Ａ）に示すように、建物天井１
５にアンカー１４を挿入すべき孔１６をドリル等にて穿
設し、図５（Ｂ）に示すように、この孔１６にアンカー
１４を挿入する。アンカー１４は前記スリーブ１にワッ
シャー１３を嵌合したボルト２を挿通し、かつ、ボルト
２にプラグ３を螺合して該プラグ３はスリーブ１の他端
部から露出し、テーパー面６，１１は一部が互いに摺接
している。
【００１８】そして、図５（Ｃ）に示すように、ボルト
２を正回転してスリーブ１に捩込むと、スリーブ１のリ
ブ４が孔１６の内壁に食い込んでスリーブ１の共回りが
阻止されるとともに、プラグ３のテーパー面１１はスリ
ーブ１のテーパー面７を滑り移動してスリーブ１内に進
入し、これにより根部８が拡開し、孔１６の内壁に食い
込むために、スリーブ１、ボルト２及びプラグ３は孔１
６内にがたついたり振れたりすることなく固定される。
２を正回転してスリーブ１に捩込むと、スリーブ１のリ
ブ４が孔１６の内壁に食い込んでスリーブ１の共回りが
阻止されるとともに、プラグ３のテーパー面１１はスリ
ーブ１のテーパー面７を滑り移動してスリーブ１内に進
入し、これにより根部８が拡開し、孔１６の内壁に食い
込むために、スリーブ１、ボルト２及びプラグ３は孔１
６内にがたついたり振れたりすることなく固定される。
【００１９】したがって、スリーブ１は孔１６に抜ける
ことなく支持されるから、図６に示すように、ボルト２
のメネジ部９に所定長さの吊りボルト１７を螺入し、そ
の吊りボルト１７の下端部にサドル１８を挿入してワッ
シャー１９及びナット２０にて抜け止めする。
ことなく支持されるから、図６に示すように、ボルト２
のメネジ部９に所定長さの吊りボルト１７を螺入し、そ
の吊りボルト１７の下端部にサドル１８を挿入してワッ
シャー１９及びナット２０にて抜け止めする。
【００２０】また、建物天井１５に直接配管等をブラケ
ットで固定することもでき、その場合は、図７（Ａ）に
示すように、アンカー１４を挿入すべき孔１６をドリル
等にて穿設し、図７（Ｂ）に示すように、この孔１６に
アンカー１４を挿入する。アンカー１４にはメネジ付き
でない通常の六角頭のボルト２ａを用いる。
ットで固定することもでき、その場合は、図７（Ａ）に
示すように、アンカー１４を挿入すべき孔１６をドリル
等にて穿設し、図７（Ｂ）に示すように、この孔１６に
アンカー１４を挿入する。アンカー１４にはメネジ付き
でない通常の六角頭のボルト２ａを用いる。
【００２１】そして、図７（Ｃ）に示すように、ボルト
２ａを正回転してスリーブ１に捩込むと、スリーブ１の
リブ４が孔１６の内壁に食い込んでスリーブ１の共回り
が阻止されるとともに、プラグ３のテーパー面１１はス
リーブ１のテーパー面７を滑り移動してスリーブ１内に
進入し、これにより根部８が拡開し、孔１６の内壁に食
い込むために、スリーブ１、ボルト２ａ及びプラグ３は
孔１６内にがたついたり振れたりすることなく固定され
る。
２ａを正回転してスリーブ１に捩込むと、スリーブ１の
リブ４が孔１６の内壁に食い込んでスリーブ１の共回り
が阻止されるとともに、プラグ３のテーパー面１１はス
リーブ１のテーパー面７を滑り移動してスリーブ１内に
進入し、これにより根部８が拡開し、孔１６の内壁に食
い込むために、スリーブ１、ボルト２ａ及びプラグ３は
孔１６内にがたついたり振れたりすることなく固定され
る。
【００２２】そこで、図７（Ｄ）に示すように、ボルト
２ａを逆回転させて引き抜き、そのボルト２ａにブラケ
ット２１の一端側の孔２２に挿通して再びスリーブ１内
に螺入して固定する。したがって、図８に示すように、
配管２３等はブラケット２１で建物天井１５に支持力高
く固定される。
２ａを逆回転させて引き抜き、そのボルト２ａにブラケ
ット２１の一端側の孔２２に挿通して再びスリーブ１内
に螺入して固定する。したがって、図８に示すように、
配管２３等はブラケット２１で建物天井１５に支持力高
く固定される。
【００２３】さらに、図９に示すように、建物側壁２７
に形成した四角形の開口２５の内面側にサッシを取付固
定する場合に、建物側壁２７に前記のようにして固定し
たアンカー１４のメネジ付きボルト２に、Ｌ型ボルト２
４を接続してサッシアンカーとして利用することもでき
る。この場合、Ｌ型ボルト２４をサッシ枠（図示略）に
予め形成されたフック等に溶接すること等によりサッシ
を開口部に固定することができる。また、コンクリート
スラブやコンクリート壁に固定したアンカー１４のメネ
ジ付きボルト２に、オネジを刻設した鉄筋２８を接続
し、増設鉄筋コンクリート床や壁等の差し筋として利用
することもできる。
に形成した四角形の開口２５の内面側にサッシを取付固
定する場合に、建物側壁２７に前記のようにして固定し
たアンカー１４のメネジ付きボルト２に、Ｌ型ボルト２
４を接続してサッシアンカーとして利用することもでき
る。この場合、Ｌ型ボルト２４をサッシ枠（図示略）に
予め形成されたフック等に溶接すること等によりサッシ
を開口部に固定することができる。また、コンクリート
スラブやコンクリート壁に固定したアンカー１４のメネ
ジ付きボルト２に、オネジを刻設した鉄筋２８を接続
し、増設鉄筋コンクリート床や壁等の差し筋として利用
することもできる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、建物天
井に予め穿設した孔内に打入してスリーブを固定し、ボ
ルトに回転力を加えてプラグを引き寄せるとスリーブの
根部が拡開して建物天井に支持力高く固定されるので、
従来のような専用工具を必要とせず、また衝撃や音の発
生する打撃力を要さずして静かな回転力のみにて施工す
ることができ、したがって、建物天井の破損損壊等を来
す惧れはなく、施工が容易である。
井に予め穿設した孔内に打入してスリーブを固定し、ボ
ルトに回転力を加えてプラグを引き寄せるとスリーブの
根部が拡開して建物天井に支持力高く固定されるので、
従来のような専用工具を必要とせず、また衝撃や音の発
生する打撃力を要さずして静かな回転力のみにて施工す
ることができ、したがって、建物天井の破損損壊等を来
す惧れはなく、施工が容易である。
【００２５】さらに、スリーブはリブが孔内壁に食い込
んでがたや振れがなくて回転止めを形成し、つば部が過
打込を阻止するとともに孔の周縁に密着して塞ぐから止
水及び施工の見栄えを向上させ、また、メネジ付きボル
トを用いることにより吊りボルトを接続するために必要
な継ぎナットを不要とし、加えて、プラグを打撃するも
のではないために、スリーブを挿入すべき孔の深さを慎
重且つ正確に施工する必要性に乏しくラフで足り、した
がって施工容易であるほか、支持力の高い施工ができ、
その引き抜き強度の確認作業も不要となる。
んでがたや振れがなくて回転止めを形成し、つば部が過
打込を阻止するとともに孔の周縁に密着して塞ぐから止
水及び施工の見栄えを向上させ、また、メネジ付きボル
トを用いることにより吊りボルトを接続するために必要
な継ぎナットを不要とし、加えて、プラグを打撃するも
のではないために、スリーブを挿入すべき孔の深さを慎
重且つ正確に施工する必要性に乏しくラフで足り、した
がって施工容易であるほか、支持力の高い施工ができ、
その引き抜き強度の確認作業も不要となる。
【００２６】しかも、スリーブ、ボルト及びプラグの僅
か３部品で足りるから、部品点数を削減できて製造、保
管、管理が軽便容易となり、そのうえ、コスト安価に提
供できる。
か３部品で足りるから、部品点数を削減できて製造、保
管、管理が軽便容易となり、そのうえ、コスト安価に提
供できる。
【図１】この発明の実施例を示す正面図
【図２】図１の分解正面図（Ａ）及び断面正面図（Ｂ）
【図３】プラグの斜視図
【図４】スリーブの他の例を示す正面図
【図５】（Ａ）〜（Ｃ）は作用説明図
【図６】吊りボルトでサドルを構成した一部断面正面図
【図７】（Ａ）〜（Ｄ）は他の作用説明図
【図８】配管等を天井に固定する作用説明図
【図９】サッシアンカー、及び差し筋として用いる作用
説明図
説明図
１…スリーブ ２…ボルト ３…プラグ ４…リブ ５…つば部 ６…割り溝 ７，１１…テーパー面 ８…根部 ９…メネジ部 １０…ねじ部 １２…キー突起部 １３…ワッシャー １４…ボルト用アンカー
Claims (9)
- 【請求項１】 一端部から他端部付近の外周面にリブを
軸方向へ形成し、他端部内周面に円錐形状のテーパー面
を形成するとともに、かつ、前記他端部に周方向へ所定
間隔かつ軸方向へ所定長さの複数の割り溝を形成した所
定長さのスリーブと、該スリーブを貫通するボルト又は
メネジ付きボルトと、該ボルトに螺合して前記スリーブ
の他端部に嵌入し、前記スリーブのテーパー面と摺接す
るテーパー面及び前記割り溝に係合するキー突起部を形
成した略切頭円錐形状のプラグとからなることを特徴と
するボルト用アンカー。 - 【請求項２】 リブがらせん状に形成されていることを
特徴とする請求項１記載のボルト用アンカー。 - 【請求項３】 リブが直線状に形成されていることを特
徴とする請求項１記載のボルト用アンカー。 - 【請求項４】 リブの断面形状が略三角形であることを
特徴とする請求項１，２又は３記載のボルト用アンカ
ー。 - 【請求項５】 リブの高さが前記スリーブの一端部から
他端部にかけて低減していることを特徴とする請求項
１，２，３又は４記載のボルト用アンカー。 - 【請求項６】 リブがその長手方向へ連続して形成され
ていることを特徴とする請求項１，２，３，４又は５記
載のボルト用アンカー。 - 【請求項７】 リブがその長手方向へ不連続して形成さ
れていることを特徴とする請求項１，２，３，４，５又
は６記載のボルト用アンカー。 - 【請求項８】 スリーブはボルトを捩込む側の端部につ
ば部が形成されていることを特徴とする請求項１，２，
３，４，５，６又は７記載のボルト用アンカー。 - 【請求項９】 ボルトねじ頭に、内周面にねじ部を形成
した凹部が形成されていることを特徴とする請求項１，
２，３，４，５，６，７又は８記載のボルト用アンカ
ー。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7197297A JPH0942244A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ボルト用アンカー |
| TW085102629A TW294748B (ja) | 1995-03-13 | 1996-03-04 | |
| US08/612,984 US5746556A (en) | 1995-03-13 | 1996-03-06 | Anchor unit with expansive anchor member expanded by utilizing turning force of bolt |
| DE69614593T DE69614593T2 (de) | 1995-03-13 | 1996-03-11 | Verankerungseinheit mit einem durch das auf den Bolzen einwirkende Drehmoment ausweitbaren Verankerungsteil |
| EP96103791A EP0732515B1 (en) | 1995-03-13 | 1996-03-11 | Anchor unit with expansive anchor member expanded by utilizing turning force of bolt |
| EP99111668A EP0942177B1 (en) | 1995-03-13 | 1996-03-11 | Anchor unit with expansive anchor member expanded by utilizing turning force of bolt |
| DE69628593T DE69628593T2 (de) | 1995-03-13 | 1996-03-11 | Verankerungseinheit mit einem durch das auf den Bolzen einwirkende Drehmoment ausweitbaren Verankerungsteil |
| KR1019960006300A KR100243821B1 (ko) | 1995-03-13 | 1996-03-11 | 볼트 회전력에 의해 확장되는 앵커 부재를 갖는 앵커유니트 |
| CN96103579A CN1045121C (zh) | 1995-03-13 | 1996-03-13 | 带有利用螺钉旋转膨胀的膨胀锚钉件的锚钉组件 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7197297A JPH0942244A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ボルト用アンカー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942244A true JPH0942244A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16372123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7197297A Pending JPH0942244A (ja) | 1995-03-13 | 1995-08-02 | ボルト用アンカー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942244A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003148655A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 配管部材防振支持具 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS562407B2 (ja) * | 1973-01-31 | 1981-01-20 | ||
| JPS5666509A (en) * | 1979-10-31 | 1981-06-05 | Matsushita Electric Works Ltd | Expansion bolt |
| JPS56138509A (en) * | 1980-03-31 | 1981-10-29 | Matsushita Electric Works Ltd | Expansion bolt |
| JPH01502522A (ja) * | 1986-11-26 | 1989-08-31 | トックス ― ディューベル ― ヴェルク リカルト ダブリュ．ヘックハウゼン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク ウント コンパニー コマンディット ゲゼルシャフト | プラスチック材料製拡張および座屈プラグ |
| JPH0671908B2 (ja) * | 1988-08-10 | 1994-09-14 | 本田技研工業株式会社 | 自動車ボデイの製造方法 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP7197297A patent/JPH0942244A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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