JPH0940657A - タキソールおよびタキサンテルペノイド類の製造方法 - Google Patents

タキソールおよびタキサンテルペノイド類の製造方法

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JPH0940657A
JPH0940657A JP7191969A JP19196995A JPH0940657A JP H0940657 A JPH0940657 A JP H0940657A JP 7191969 A JP7191969 A JP 7191969A JP 19196995 A JP19196995 A JP 19196995A JP H0940657 A JPH0940657 A JP H0940657A
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taxol
extracted
ethyl acetate
fraction
solution
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JP7191969A
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Takayuki Oritani
隆之 折谷
Takemi Sugiyama
長美 杉山
Morikimi Mikuchi
守公 三口
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】キャラボクを原料とするタキソールおよびタキ
サンテルペノイド類の製造方法の提供。 【解決手段】日本産イチイ属キャラボクの葉、心材また
は皮をアルコール抽出し、ついでそのアルコール抽出液
の濃縮液を酢酸エチルエステルで抽出し、粗抽出物を得
るタキソールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タキソールの製造方法
に関する。更に詳しくは、日本産イチイ属キャラボクを
原料とすることを特徴とするタキソールの製造方法に関
する。
【0002】
【従来技術】イチイ属樹木(Taxus L.)は北半球に1
0種類が分布し、日本ではイチイ(オンコ)Taxus cusp
idata Sieb et Zucc.と低木のキャラボク(T.cuspidata
var.nana Hort.ex Rehder)が生育している。キャラボ
クは、主として本州日本海側に分布し、園芸用として庭
園に多く植えられている。これまでは、日本産イチイ成
分に関する研究は、高木のオンコを中心として行われて
きた。1913年に発表された上田の報告が最初のもの
であり、その後、近藤、天野は飛騨産高木イチイ葉を原
料としてアルカロイドを抽出し、これを欧州産アルカロ
イドと同一物質と推定し、「タキシン」と命名した。そ
の後、1960年頃より京都大学グループ、東北大中西
グループにより研究が行われ、「タキサン」骨格を有す
る数種のジテルペンが得られた。
【0003】一方、1971年に構造決定されたタキソ
ールは北米産イチイ、太平洋イチイ(Taxus brevifoli
a)の樹皮から得られ、その化学構造の特異性に加え
て、有糸***の際に微小管を安定化し、その脱重合を抑
えることから新しいタイプの抗癌剤として注目されてき
た。特に、タキソールは白血病のみならず難治性卵巣癌
などにも有効で、その治療スペクトルの幅が広いことを
特徴とすることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとくタキソー
ルは、植物中の含量が少なく樹皮より僅か0.01%の
収率で得られるのみである。そのため、合成へのアプロ
ーチが盛んである。
【0005】現在世界で二つのグループにより全合成が
なされた(K.C.Nicolaou et.al.,Nature,第367巻、
第630頁、1994年、R.A.Holton et.al., J.Am.Ch
em.Soc.,第116巻、第1599頁、1994年)が、
実用的な方法とは必ずしも言えない。
【0006】その他、前駆体の10−デアセチルバカチ
ンIIIなどからタキソールの半合成も行われている
(ザ ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
第56巻、第6939頁、1991年)および組織培
養によるタキソールの生産方法としては特開平6−29
2588号、特開平6−296493号に開示がある。
しかし、有効な市場への供給方法がないまま現在に至っ
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イチイ属
の樹木の成分を検討する過程において、宮城県の仙台
市、白石市内などの低木のキャラボク(Taxus cuspidat
a var. nana Hort. ex Rehder)の下枝などからタキソ
ールが収率良く得られることを見いだし、更にその知見
に基づき本発明を完成した。
【0008】本発明は、キャラボクを原料とすることを
特徴とするタキソールの製造方法である。更に本発明の
キャラボクは宮城県産(宮城県から山形県山系)、鳥取
県産(大山産系、ダイセンキャラボク)、富山県産、岩
手県産または北海道産であることが好ましい。また、キ
ャラボクの葉、心材または皮をアルコール抽出し、つい
でそのアルコール抽出液の濃縮液を酢酸エチルエステル
で抽出し、粗抽出物を得ることにより、収率を著しく向
上させることができる。
【0009】以下、本発明の製造方法を説明する。キャ
ラボクの樹木から葉、および最下段の下枝を採取し、材
および皮に分けアルコール抽出する。アルコールとして
は、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどで
あるが、メタノールが好ましい。ついでその抽出液を活
性炭−セライト処理し、濃縮する。ついで酢酸エチルで
抽出し、酢酸エチル層を重曹水で抽出しカルボン酸区
分、希アルカリで抽出しフェノール区分、希塩酸で抽出
しアルカロイド区分と中性区分を分離する。中性区分を
活性炭を上層に敷いたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付してベンゼン、酢酸エチルなどの有機溶媒を用
いて溶出分離することによってタキソールが得られる。
また必要に応じて分取薄層クロマトグラフィー(PTL
C)などを用いることもできる。
【0010】
【発明の効果】高木性イチイに比較して低木性のキャラ
ボクは、園芸用として容易に栽培し、繁殖することがで
き、特に葉からタキソールが得られたことにより木本体
を伐採することなく多量の葉を採取しタキソールを得る
ことが可能である。従来、北米産およびヨーロッパ産イ
チイ樹皮から低含量(0.01%/乾燥重)で得られて
いたタキソールが、キャラボク下枝の樹皮から取れる
(0.02%〜0.03%/生樹皮重)とともに微量の
10−デアセチルタキソールと10−デアセチルバカチ
ンIIIが得られる。
【0011】さらに、生葉のメタノール抽出物から多量
のタキシニン、タキサンテルペノイド、タキサンアルカ
ロイドとともに10−デアセチルバカチンIII(2.
0g/3.0Kg生葉)と微量のタキソールが分離され
た。これらの結果は、貴重なイチイ森林資源を伐採する
ことなしに、容易に栽培、繁殖の可能なキャラボク葉か
らタキソールおよび関連タキサンテルペノイド類が生産
できることを示している。また、キャラボクの葉および
種子は、容易にカルスに誘導できるので組織培養により
タキソール関連化合物の生産ができる。以下、本発明の
製造方法の効果を従来の製造方法と比較し説明する。
【0012】1.産地による差異 イチイは、本州では亜高山帯に自生するが、北海道では
低地でも天然の樹林帯が見られる。北海道の高木イチイ
には、葉状がイチイ型(左右2列並び)とともにキャラ
ボク型(輪生状並び)が見られ、羽幌町焼尻島のイチイ
型にはタキソールは含まれていなかったが、キャラボク
型にはタキソール(樹皮中、0.0005%)が含まれ
ていた。一方、富山県産高木性のイチイ樹皮にもタキソ
ールは含まれていなかったが、富山県産キャラボク樹皮
には0.014%のタキソールが含まれていた。さらに
北海道札幌市、定山渓、宮城県および岩手県のキャラボ
クには、タキソールがそれぞれ0.0014%、0.0
2%、0.033%、0.007%で含まれていた。
【0013】
【表1】
【0014】(HPLC分析) Column:Finepak SIL C18-5(4.6mm×250mm) 溶媒:MeOH:H2O:CH3CN(40:82:78),流量 1.0ml/min タキソールの保持時間tR:18min, 分析機器 JASCO Tri
roter。
【0015】低木性のキャラボクは、日本海側(秋田県
〜鳥取県)の亜高山帯や深山に自生し、宮城県や岩手県
では庭園樹として良く植えられている。宮城県白石市内
のキャラボク樹皮から高い含量(0.02%〜0.03
%/生産)のタキソールとともに10−デアセチルバカ
チンIII(0.01%以下)が分離された。仙台市内
キャラボクの葉からは10−デアセチルバカチンIII
(2.0g/3.0Kg生葉)と微量のタキソール(H
PLC分析、0.0028%)が分離された。
【0016】2.抽出方法による差異 R.W.MIllerら(J.Org.Chem.,第
46巻、第1469頁〜第1474頁、1981年)は
イチイ乾燥粉末のエタノール抽出液を水で希釈し、石油
エーテルで洗い油脂区分を除き、クロロホルムで抽出し
た。濃縮物をシリカゲル・カラムクロマトグラフィーに
よりクロロホルム:メタノール(95:5)溶出区分を
ドロップカウンター・カレント(DCC)による分離操
作によりタキソールを分離した。
【0017】本発明の方法は、イチイ植物体の生原料を
直接にメタノール抽出(3回行った。1回抽出では70
%程度の抽出率であった。)し、濃縮液を酢酸エチルで
抽出する。酢酸エチル層を希アルカリ水溶液(1%以下
のKOHあるいはNaOHの食塩半飽和液)で数回(3
回程度)洗うと、分離操作に支障をきたすフェノール区
分をほぼ完全に除くことができる。有機溶媒を留去し、
残留物をシリカゲル・クロマトグラフィーによりベンゼ
ン(トルエン、ヘキサンなども使用できる。):酢酸エ
チル(3:1〜1:1)により溶出すると極性の低いタ
キサンテルペノイドの後、タキソール区分が得られる。
クロロホルム:メタノール(95:5)溶出すると10
−デアセチルバカチンIIIや10−デアセチルタキソ
ールが得られる。
【0018】このように、発明者の方法によりイチイ抽
出物から分離操作に支障をきたすフェノール区分を除く
と容易にタキソールなどのタキサン・テルペノイド類を
分離することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
【0020】実施例1(樹皮抽出物) 白石市内で採取したキャラボク下枝から樹皮(1.0K
g)を剥ぎ細断した。これをメタノールで抽出した。メ
タノール抽出液を活性炭処理し、濃縮した。濃縮液を酢
酸エチルに溶かし、カルボン酸区分(2.0g)、フェ
ノール区分(9.1g)およびアルカロイド区分(1.
0g)を除いて中性区分(3.7g)を得た。
【0021】中性区分を活性炭を上層に敷いたシリカゲ
ル・カラムクロマトグラフィーにかけて、ベンゼン−酢
酸エチル(3:1)にて溶出した。初め、グリセリド
(269mg)、β−シトステロール(134mg)、
タキサンテルペノイドの物質A
【0022】
【化1】
【0023】[4(20),11−タキサジエン−5
α,7β,9α,10β,13α−ペンタノール7,
9,10,13−テトラアセテート 5−シンナメー
ト、mp175〜176℃、〔α〕D+62.5゜(C
HCl3)]およびタキシニンE(4:1の比)(27
5mg)が溶出した。ベンゼン−酢酸エチル(1:1)
で溶出を続けるとタキソール区分(396mg)が得ら
れた。これをTLC(展開溶媒=ヘキサン−酢酸エチ
ル、1:2)で精製し、70%メタノールから再結晶す
るとタキソール(188〜200mg)が得られた。
mp.214〜216℃ さらに、酢酸エチル−メタノール(4:1)で溶出する
と油状物質968mgを得た。この油状物質(200m
g)をTLC(クロロホルム−メタノール、95:5)
で分取すると13−デアセチルバカチンVI(26m
g)
【0024】
【化2】
【0025】m.p.233〜234℃(エタノールよ
り再結晶)、タキサニンM(48mg)
【0026】
【化3】
【0027】無晶形物質 [α]D−24°(メタノール)および10−デアセチ
ルタキソール(38mg)が得られた。
【0028】実施例2(葉抽出物) 仙台市キャラボク生葉(3.09Kg)のメタノール
(20lit.)粗抽出物(64.0g)から中性区分
(32.0g)、カルボン酸区分(3.0g)、フェノ
ール区分(6.5g)、アルカロイド区分(200m
g)を得た。
【0029】中性区分を多量の酢酸エチルに溶解し放置
するとタキシニンの結晶3.1gが得られた。この中性
区分母液(14.3g)をシリカゲル・カラムクロマト
グラフィーにかけてヘキサン−酢酸エチル(2:1)に
て溶出するとさらにタキシニンの結晶(約2.0g、
0.17%/新鮮葉重)、mp270〜271℃(酢酸
エチルより再結晶)が得られた。
【0030】さらに、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)
の溶出区分(2.0g)をTLC(ベンゼン−エーテ
ル、1:1)で分取すると7,9,10,13−テトラ
アセトキシ−5−シンナモイロキシタキサ−4(2
0),11−ジエン(106mg)、mp175〜17
6℃(メタノールより再結晶)およびタキシニンJ
【0031】
【化4】
【0032】〔66mg、mp260〜265℃(酢酸
エチル−ヘキサンより再結晶)〕が得られた。
【0033】さらに、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)
で溶出を続けると油状物質(3.2g)を得た。この油
状物質をTLC(クロロホルム−メタノール、10:
1)で分取するとタキソール(150mg)が得られ
た。
【0034】最後に、クロロホルム−メタノール(5:
1)で溶出される区分(4.3g)をTLC(ヘキサン
−酢酸エチル、1:2)で分取するとタキソール(40
mg)と10−デアセチルバカチンIII(2.0
g)、
【0035】
【化5】
【0036】mp.221〜223℃(エタノールより
再結晶)が得られた。
【0037】アルカロイド区分(200mg)を少量の
メタノールに溶かし、リンモリブデン酸液を加えると塩
が沈澱した。あるいは、β−レゾルシン酸のエーテル溶
液を加えると白色沈澱塩、mp142〜143℃(酢酸
エチルより再結晶)が得られた。これを希アルカリ処理
するとアルカロイド部が油状物質となった。これを酢酸
エチルに溶かしTLC(CHCl3:MeOH=10:
1)で分取すると少量のタキシン
【0038】
【化6】
【0039】(HPLC分析、2.8mg/100g新
鮮葉重、0.028%)とアルカロイド(2’−デアセ
トキシアウストロスピカチン,2'-deacetoxyaustrospic
atine)
【0040】
【化7】
【0041】が結晶(約100mg)mp175〜17
6℃(イソプロピルエーテルより再結晶)、[α]D 23
+80.5°(c=0.6,CHCl3)として単離さ
れた。
【0042】実施例3 富山県八尾市産キャラボク(メス株)の樹皮510gか
ら中性区分970mgを得て、Fine SilC18-5
カラムを用いてHPLC分析すると0.014%含量の
タキソールが認められた。同様にオス株樹皮320gか
ら中性区分153mgを得てHPLC分析したがタキソ
ールは含まれていなかった。
【0043】実施例4 ダイセンキャラボク樹皮1.0kgのメタノール抽出物
からアルカロイド含有する中性区分3.23gを得て、
HPLC分析に供したところ、タキソール含量は0.0
028%であった。
【0044】ダイセンキャラボク葉5.9kgのメタノ
ール抽出物からアルカロイド含有中性区分18.534
gを得た。この4.544gをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより分離し、タキソール含有区分1.4
96gを得た。後者をHPLC分析に供したところ、葉
のタキソール含量は0.00015%の低濃度であっ
た。
【0045】実施例5 岩手県産キャラボク樹皮(メス株)871gのメタノー
ル抽出物からアルカロイド含有中性区分6.1gを得
た。これをHPLC分析に供したところ、タキソール含
量は0.007%であった。
【0046】一方、オス株樹皮530gのメタノール抽
出物からアルカロイド含有中性区分1.8gを得た。こ
れをHPLC分析に供したところ、タキソールは認めら
れなかった。
【0047】実施例6 定山渓産キャラボク樹皮(199g)からタキサンアル
カロイド(170mg)と中性区分(970mg)を得
て、TLC(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)分離する
とタキソールが得られた。
【0048】HPLC分析するとタキソール含量は0.
02%であった。
【0049】定山渓産キャラボク葉(小枝付、2.48
kg)のメタノール抽出(1回)物から中性区分5.8
8gを得て、HPLC分析するとタキソール含量は0.
0005%であった。
【0050】実施例7 焼尻島産キャラボク樹皮(641g)のメタノール抽出
物から中性区分(3.9g)を得た。この3.1gをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離するとグ
リセリド区分(469mg)、4(20),11−タキ
サジエン−5α,7β,9α,13α−ペンタノール,
7,9,10,13,−テトラアセテート,5−シンナ
メート
【0051】
【化8】
【0052】区分(302mg)を得た。
【0053】さらに得られるタキソール含有区分をTL
Cにより分離するとタキサジフィン(taxagifi
n)
【0054】
【化9】
【0055】m.p.265〜267℃ [α]D
7.5゜(Me0H)とタキソール(0.003%含
量)を得た。
【0056】比較例1 富山県産高木イチイの樹皮(2.49Kg)をメタノー
ルで抽出し、抽出液を活性炭処理、濃縮した。濃縮液を
酢酸エチルにて抽出すると粗抽出物(82g)が得られ
た。粗抽出物(65g)の酢酸エチル溶液を食塩半飽和
の0.5%NaOH液で洗いカルボン酸およびフェノー
ル区分を除き、5%メタノールを含有する5%HClで
3回抽出するとアルカロイド区分(370mg)と中性
区分(14.9g)が得られた。これを活性炭を上層し
たシルカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼ
ン−酢酸エチル(1:1)で溶出すると、始めにβ−シ
トステロール、タキシニン、タキサンテルペノイドAお
よびBが得られた。さらに、ベンゼン−酢酸エチル
(1:1)で溶出しタキソール対応区分を得た。この区
分を更にTLC(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で分
取しタキソールRf値相当区分(90mg)を得た。
【0057】1H−NMR分析したがタキソールは含ま
れていなかった。
【0058】比較例2 札幌市内イチイ樹皮(650g)より実施例1と同様に
して中性区分(2.22g)を得て、TLC分析すると
微量のタキソールの存在が認められた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/335 ADU A61K 31/335 ADU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャラボクを原料とすることを特徴とする
    タキソールの製造方法。イド類の製造方法。
  2. 【請求項2】キャラボクを原料とすることを特徴とする
    タキサンテルペノイド類の製造方法。
  3. 【請求項3】キャラボクが宮城県産、富山県産、岩手県
    産、北海道産または鳥取県産であることを特徴とする請
    求項1記載のタキソールの製造方法。
  4. 【請求項4】キャラボクの葉、心材または皮をアルコー
    ル抽出し、ついでそのアルコール抽出液の濃縮液を酢酸
    エチルエステルで抽出し、粗抽出物を得ることを特徴と
    する請求項1記載のタキソールの製造方法。
JP7191969A 1995-07-27 1995-07-27 タキソールおよびタキサンテルペノイド類の製造方法 Pending JPH0940657A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000004911A1 (en) * 1998-07-22 2000-02-03 Kim, Hun-Wook Bovine excretion extracts having anticancer and anti-inflammatory activity and process for preparing the same
JP2003502414A (ja) * 1999-06-22 2003-01-21 チャイケム・ファーマシューティカル・インターナショナル 天然資源からのパクリタキセルの抽出および精製プロセス

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