JPH0940534A - 用時混合型の染毛剤組成物 - Google Patents

用時混合型の染毛剤組成物

Info

Publication number
JPH0940534A
JPH0940534A JP7210167A JP21016795A JPH0940534A JP H0940534 A JPH0940534 A JP H0940534A JP 7210167 A JP7210167 A JP 7210167A JP 21016795 A JP21016795 A JP 21016795A JP H0940534 A JPH0940534 A JP H0940534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
hair dye
agent
dye composition
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7210167A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Nakama
康成 中間
Yoko Takeshita
洋子 竹下
Yasuhiro Arai
泰裕 新井
Michihiro Yamaguchi
道広 山口
Masaaki Yasuda
正明 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP7210167A priority Critical patent/JPH0940534A/ja
Publication of JPH0940534A publication Critical patent/JPH0940534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用前の調製物及び最終製品の性質に優れ、
使用感、染色効果の優れた染毛剤組成物を提供する。 【解決手段】 染料、両性界面活性剤又は半極性界面活
性剤、高級脂肪酸、アニオン界面活性剤、カチオン性重
合体、酸化剤及び水を少なくとも最終製品に含む、用時
混合型染毛剤組成物であって、使用前の調製物が、酸化
剤と、染料、両性界面活性剤及び半極性界面活性剤、な
らびに高級脂肪酸とを一緒に含まない形態に置かれる、
染毛剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用時混合型染毛剤
組成物に関する。より具体的には、本発明は、組み合わ
さった状態において、特定の成分を含んでなる染毛剤組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用時混合型(すなわち、使用時に
2剤以上が組み合わされる)染毛剤としては、2液式の
ものが通常使用されており、芳香族アミノ化合物を初め
とする酸化染料を主剤として含む第1剤と、過酸化水素
等の酸化剤を主剤として含む第2剤を使用時に混合して
形成されるものが典型的である。使用に際してはこの混
合物を毛髪に塗布して用いるため、混合物は毛髪から垂
れ落ちない程度の粘度が必要である。このため従来の技
術では、非イオン性界面活性剤水溶液の液晶領域を利用
して混合時の増粘系を得ている。すなわち、液晶形成濃
度以上の濃厚な非イオン性界面活性剤及び低級アルコー
ルを染料と共に配合した第1剤を、酸化剤を含む第2剤
で稀釈して最終混合物の界面活性剤を液晶領域に濃度調
整することにより増粘系を得ていた。しかしながら、非
イオン性界面活性剤及び低級アルコールの濃厚な従来系
は、染色後の毛髪の感触がぱさつき、また、混合時は液
晶となるため染料の分散が悪く、染着性が悪いという欠
点があった。
【0003】一方、毛髪の染色又は色調付与と同時に、
洗浄及びコンディショニングを可能にする染毛剤を提供
することを目的に、カチオン性重合体とアニオン性界面
活性剤と両性又は両性イオン界面活性剤を、それぞれ特
定割合で含む染毛剤が提案されている(例えば、特公平
4−22884号参照)。
【0004】しかし、混合前の分離された形態にある調
製組成物において、物性が安定しており、かつ相対的に
低い粘性を示すが、使用時、すなわちすべての成分が混
合された場合には、その混合組成物が毛髪から垂れ落ち
せず、かつ所望の染色、染色後の毛髪の感触等に優れる
染毛剤を安定に提供することは困難であった。
【0005】たとえば、上記の低級アルコールを使用す
る染毛剤によると、染色後の毛髪の感触に劣る傾向があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は使用時の各成分が混合された組成物から、低級ア
ルコールの一部又はその全部を除去でき、しかも各成分
が一定の群として分離された形態にあるときは、相対的
に低粘度を示すが、それらの各成分がそれぞれ独立して
いるか、又は一体となって混合された状態では適度な粘
性を示す、用時混合型染毛剤組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】染毛剤の技術分野に属す
るものでないが、アニオン界面活性剤と、両性界面活性
剤及び/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とを含有
する組成物は、皮膚洗浄剤として、適度な粘度を有する
ことが知られている(例えば、特開平5−17342号
及び特開平6−65596号公報参照)。
【0008】本発明者らは、かかる組成物中の各成分
は、用時混合型染毛剤の必須成分である染料及び過酸化
物と、それぞれ単独又は特定の組み合わせで調製した場
合には、それぞれ安定で相対的に低粘度の調製物を与え
るが、それらの全てを混合した場合には、染毛剤として
の使用目的上過度な粘性を示す混合組成物が提供できる
ことを見い出した。
【0009】したがって、上記目的は、本発明による、
使用時に染料と酸化剤とが組み合わされる用時混合型染
毛剤組成物であって、(a) 前記組み合わさった組成
物が、染料(I)と、任意成分である両性界面活性剤及
び半極性界面活性剤からなる群より選ばれる界面活性の
1種以上(II)と、高級脂肪酸の1種以上(III)
と、アニオン性界面活性剤の1種以上(IV)と、酸化
剤(V)と、カチオン性重合体(VI)と、水(VI
I)とを含んでなり、そして(b) 使用前には、成分
(I)、(II)、(III)及び(IV)からなる群
より選ばれる成分が、成分(V)及び(VI)からなる
群より選ばれる成分から分離された形態におかれる、染
毛剤組成物を提供することにより、達成される。
【0010】本発明の好ましい態様では、使用時の各成
分が組み合わさった混合組成分が、pH6〜12をもつ
ように調整される。
【0011】
【発明の具体的な態様】本明細書にいう「用時混合型」
の語は、予め調製された2種以上の調製物が、使用時、
すなわち毛髪処理に際して混合される様式を意味する。
そのため、本発明は、一般に、永久染毛剤と称されてい
る染毛剤への適用が好都合である。
【0012】したがって、本発明で使用する染料(成分
(I))としては、化合物自体の酸化により発色する染
料前駆体及び染料前駆体との組み合わせにより種々の色
調を呈するカップラーとの組み合わせ物が挙げられる。
限定されるものでないが、このような染料の具体的なも
のとしては、5−アミノオルトクレゾール(別名 パラ
アミノオルトクレゾール)、2−アミノ−4−ニトロフ
ェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−ア
ミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3′−イ
ミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、
塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェ
ニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N
−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレ
ンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニ
ルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラ
キノン、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミ
ン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジ
アミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフ
ェニルスルファミン酸、パラアミノフェノール、パラニ
トロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミ
ン、パラメチルアミノフェノール、N,N′−ビス(4
−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノン
ジイミン(別名 バンドロフスキーベース)、2−ヒド
ロキシ−5−ニトロ−2′,4′−ジアミノアゾベンゼ
ン−5−スルホン酸ナトリウム(別名クロムブラウンR
H)、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミ
ノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5−アミ
ノオルトクレゾール(別名 硫酸パラアミノオルトクレ
ゾール)、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫
酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェ
ニレンジアミン、硫酸4,4′−ジアミノジフェニルア
ミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパ
ラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫
酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニト
ロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミ
ン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノ
フェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、及び又は植
物染料と呼ばれるヘマティン、タンニン酸、カテコー
ル、レゾルシン等の芳香族多価アルコールが挙げられ
る。
【0013】上記の染料は所望の染毛色に応じて、適宜
使用され、また場合により組み合わせて使用してもよ
い。染料の配合量は、通常、0.001〜10重量%で
あり、好ましくは0.01〜5重量%である。
【0014】また、酸化剤(成分(V))としては、前
記酸化染料と接触することにより、染料に基づく発色を
もたらすように作用し、本発明の目的に悪影響を及ぼさ
ない化合物又は系であれば、いずれも使用することがで
きる。通常、そのような化合物としては、過酸化水素を
使用するのが好ましい。また、前記系として、染料の発
色を初め毛髪の脱色をも促進するように作用する、過酸
化水素と過硫酸アンモニウムやその他の過硫酸塩とを組
み合わせた系、或いは過酸化水素とピロ亜硫酸ナトリウ
ムの組み合わせた酸化還元系を使用してもよい。このよ
うな系では使用前は過酸化水素と他の過酸化物等とが分
離した形態におかれる。
【0015】酸化剤の使用量は、使用する染料の種類並
びに使用時の混合組成分を構成する各成分の種類及びp
H等によって、最適量が異なるので限定できるものでな
いが、過酸化水素を使用する場合、一般に、総組成物重
量基準で0.2〜20重量%、好ましくは1〜5重量%
となるように選ぶことが好ましい。
【0016】本発明で使用する両性界面活性剤(成分
(II))は、通常の化粧品基剤等に用いられる両性界
面活性剤のであればいずれでもよい。具体例を挙げるな
らば、一般式(A)
【0017】
【化1】
【0018】で表されるアミドベタイン型両性界面活性
剤[市販品としてレボン2000(三洋化成製)、アノ
ンBDF(日本油脂製)等が該当]、一般式(B)
【0019】
【化2】
【0020】で表されるアミドスルフォベタイン型両性
界面活性剤[市販品としてロンザイン−CS(ロンザ
製)、ミラタインCBS(ミラノール製)等が該当]、
一般式(C)
【0021】
【化3】
【0022】で表されるベタイン型両性界面活性剤[市
販品としてアノンBL(日本油脂製)、デハイントンA
B−30(ヘンケル製)等が該当]、一般式(D)
【0023】
【化4】
【0024】で表されるスルフォベタイン型両性界面活
性剤[市販品としてロンザイン12CS(ロンザ製)等
が該当]、一般式(E)
【0025】
【化5】
【0026】で表されるイミダゾリニウム型両性界面活
性剤[市販品としてオバゾリン662−N(東邦化学
製)、アノンGLM(日本油脂製)等が該当]等であ
る。
【0027】また、半極性界面活性剤(成分(II))
としては、一般式(F)
【0028】
【化6】
【0029】で表される第三級アミンオキサイド型半極
性界面活性剤(市販品としてユニセーフA−LM(日本
油脂製)、ワンダミンOX−100(新日本理化製)等
が該当)等が例示される。
【0030】ただし、一般式(A)〜(F)中、R
1は、平均炭素原子数9ないし21のアルキル基又はア
ルケニル基が好ましく、平均炭素原子数11ないし17
のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、平均炭
素原子数11ないし13のアルキル基又はアルケニル基
が最も好ましい。平均炭素原子数が9未満では、9以上
の場合と比較して親水性が強く、最終混合組成物の増粘
が低くなる傾向がある。一方、21を超えると、21以
下の場合と比較して、水への溶解性が悪くなり、最終混
合組成物中で、また使用前のこれらの各成分を含む調製
物中でこれらの成分の相分離が生じる傾向があり、組成
物の安定性が悪くなる。
【0031】R2は平均炭素原子数10ないし18のア
ルキル基又はアルケニル基を表す。xは2ないし4の整
数であり、yは0ないし3の整数であり、zは1または
2の整数である。
【0032】本発明においては、これらの両性界面活性
剤及び半極性界面活性剤のうちの任意の一種又は二種以
上を選んで用いることができる。二種以上の組み合わせ
で好ましいものとして、イミダゾリニウムベタイン型両
性界面活性剤と、他の型の少なくとも1種との組み合わ
せを挙げることができる。
【0033】なお、後述するが、組み合わせ使用される
アニオン界面活性剤の特定の種類を選ぶと、成分(I
I)は必ずしも本発明の染毛剤組成物に含めなくてもよ
い場合がある。
【0034】本発明で使用する高級脂肪酸(成分(II
I))としては、例えば、下記の一般式(G)で表され
る高級脂肪酸で、通常の化粧品基剤等に用いられている
高級脂肪酸であれば、いずれも対象とすることができ
る。
【0035】一般式(G) R3COOH (G) ここでR3は、平均炭素数7〜25の直鎖又は分岐鎖又
は水銀基を有する飽和、不飽和炭化水素が好ましく、平
均炭素数9〜23の直鎖又は分岐鎖又は水酸基を有する
飽和、不飽和炭化水素がより好ましく、平均炭素数11
〜21の直鎖又は分岐鎖又は水酸基を有する飽和、不飽
和炭化水素が最も好ましい。平均炭素数が7未満では、
それ以上の場合と比較して、混合時の増粘が弱い。一
方、25を超えると、それ以下の場合と比較して、1剤
中での溶解度が小さく、相分離し、高粘度になってしま
う。
【0036】高級脂肪酸の具体的なものとしては、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
アラキン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸;2−パルミトレ
イン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレ
ン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸、イソステアリン
酸等の分枝脂肪酸;12−ヒドロキシステアリン酸等の
ヒドロキシカルボン酸等を挙げることができる。これら
の内、安定性及び皮膚刺激性の観点から、炭素数18の
飽和脂肪酸が好ましく、中でも分岐を有するものが好ま
しく、さらに好ましくは室温で液状の脂肪酸、例えば、
メチル分岐を有する炭素数18の飽和脂肪酸又はオレイ
ン酸がよい。市販品としては、例えば、イソステアリン
酸(エメリー#871、#875(エメリー社製))、
オレイン酸(エクストラオイレン90、99(日本油脂
製))等が挙げられる。
【0037】作用機作により、拘束されるものでない
が、これらの高級脂肪酸を、上記成分(I)、任意成分
である成分(II)及び後述するアニオン性界面活性剤
と組み合わせて使用すると、これらを含有する調製組成
物(一般に、第1剤)の低温安定性を著しく向上させる
だけでなく、使用時の混合組成物の粘度向上にも有意に
作用する。
【0038】本発明においては、以上の高級脂肪酸のう
ちの任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられる。
【0039】使用時の混合組成物における粘性は高級脂
肪酸の配合量とともに高まり、特に、0.1〜5重量%
配合することが好ましい。
【0040】イソステアリン酸、オレイン酸等の室温で
液状の高級脂肪酸を用いると効果がより一層増大すると
ともに、−5℃以下の低温においても安定であった。
【0041】本発明で使用できるアニオン性界面活性剤
(成分(IV))としては、例えば、セッケン用素地、
ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂
肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウ
リル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナ
トリウム等のアルキルエーテル硫酸塩、ラウロイルサル
コシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミ
リストイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウ
ロイル−N−メチルタウリンナトリウム等のアルキロイ
ルアルキルタウリン塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッド
ナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の
高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテ
ルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸
等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホ
コハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールア
ミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラ
ウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリ
ウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン
酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスル
ホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロ
イルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグ
ルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グル
タミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸
塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高
級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化
油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキ
ルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコ
ール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫
酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク
酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリ
エタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられ
る。
【0042】なお、上記例示中の「POE」は、ポリオ
キシエチレンを意味し、エチレンオキシド単位が、通
常、1〜20のものを包含する。
【0043】これらのうち、特に、使用時の混合組成物
の粘度を向上させるのに都合よく使用できるのは、PO
Eラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、POEミリスチル硫酸トリエタノール
アミン、及びPOEミリスチル硫酸ナトリウム等のPO
Eアルキルエーテル硫酸塩、ならびにN−ラウロイル−
N−メチルタウリン塩、N−ミリスチル−N−メチルタ
ウリン塩等のアルキロイルアルキルタウリン塩であっ
て、アルキル鎖の炭素数が10〜18内のいずれかの偶
数である界面活性剤、さらにα−オレフィンスルホン酸
塩である。
【0044】これらの都合よく使用できるものは、成分
(II)を併用することなく所期の目的を達成できる。
【0045】本発明によれば、これらのアニオン性界面
活性剤は1種以上を適宜組み合わせて使用できるが、使
用前の調製物においては、特に、成分(II)及び成分
(III)とは分離した形態で使用される。これは、そ
れらの少量を成分(II)及び成分(III)と組み合
わせて使用し、さらに主重量を成分(II)及び成分
(III)とは分離した形態で使用前の調製物を調製し
てもよい。
【0046】本発明で用いられる陽イオン性重合体(成
分(VI))は、通常の化粧品基剤等に用いられる陽イ
オン性重合体の全てを適用することができる。具体例を
挙げるならば、一般式(H):
【0047】
【化7】
【0048】で表される第4級窒素含有セルロースエー
テル誘導体(市販品として、ポリマーJR−400、J
R−30M及びJR125(ユニオンカーバイド社製)
等が該当)、一般式(I):
【0049】
【化8】
【0050】で表されるジアリルジメチルアンモニウム
塩・アクリルアミド共重合体(市販品として、マーコー
ト550(メルク社、カルゴン社製)等が該当)、一般
式(J):
【0051】
【化9】
【0052】で表されるポリ(ジアリルジメチルアンモ
ニウム塩)誘導体(市販品として、マーコート100
(メルク社、カルゴン社製)等が該当)、また、以下に
示す陽イオン性重合体、一般式(K):
【0053】
【化10】
【0054】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、
エチル基またはt−ブチル基、Aは酸素原子または−N
H−基、Bは直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4の
アルキレン基を示す)で表わされるアミン含有(メタ)
アクリル系モノマー15〜90重量%、一般式(L):
【0055】
【化11】
【0056】(式中、R1は前記と同じ、R4は一般式:
【0057】
【化12】
【0058】(式中、pは3または4を示す)で表わさ
れる基または式:
【0059】
【化13】
【0060】で表わされる基を示す)で表わされるビニ
ルモノマー0〜80重量%、一般式(M):
【0061】
【化14】
【0062】(式中、R1およびAは前記と同じ、R5
直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜17のアルキレン
基または一般式(N):
【0063】
【化15】
【0064】(式中、nは1〜4の整数、qは1〜25
の整数を示す)で表わされる基、R6は水素原子または
メチル基を示す)で表わされる(メタ)アクリロイル基
含有モノマー1〜60重量%ならびに架橋性ビニルモノ
マー0.1〜25重量%を含有した増粘剤用モノマー組
成物を重合してなるカチオン性共重合体等が例示され
る。
【0065】本発明においては、以上のカチオン性重合
体のうちの任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ
る。
【0066】混合時における増粘効果は、陽イオン性重
合体の配合量とともに高まるが、混合時に5%を越えて
配合した場合、逆に増粘効果は低下する。配合量として
は、0.01〜5%が好ましく、増粘効果から、特に、
0.1〜1%が好ましい。
【0067】過酸化物(成分(V))及びカチオン性重
合体(成分(VI))の性質上、本発明の使用前の調製
物は、成分(I)、任意成分である成分(II)及び成
分(III)と成分(V)および成分(VI)との組み
合わせ使用は避けることが望ましい。したがって、本発
明の使用時に混合される染毛剤組成物は、第1剤を、成
分(I)、成分(II)、成分(III)、成分(I
V)及び水(成分VII)とから調製し、第2剤を成分
(V)と、成分(VI)と、成分(VII)とから調製
した2剤型で提供することが取り扱い上便利である。
【0068】こうして各成分が組み合わされた使用時の
混合組成分中では、それらの総重基準で、成分(IV)
と(II)を5〜50重量%含み、そして成分(II
I)を0.1〜5重量含み、そして成分(VI)を0.0
1〜5重量%含めると、使用前の調製物(例えば、上記
第1剤及び第2剤)の粘度を相対的に低く(通常、20
0cps以下)維持できるのにもかかわらず、使用時の
混合組成物の粘度を有意(一般的に500〜10000
cps、好ましくは500〜5000cps、より好ま
しくは1000〜3000cps)に高めることができ
る。なお、上記粘度は30℃下で測定した値を意味す
る。成分(IV)と(II)の総量が5%未満では、使
用時の混合組成物の粘度を十分に高めることができず、
またそれらの総量が50%を越えると混合組成分の系が
液晶を形成した挙動を示すようになり、好ましくない。
【0069】さらに、アニオン性界面活性剤(成分(I
V))と、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤
(成分(II))との混合時の重量比は、4/6〜10
/0となるように選ぶことができる。この重量比範囲内
では、上記のような第1剤と第2剤の混合時においてよ
り幅広いpH範囲内(具体的にはpH6〜12)で高い
増粘効果が得られ、白髪の染着及びその均一性の高い染
毛剤となる。また、いわゆるおしゃれ染めといわれる明
るい色へ染色することも可能となる。特に、pH6以
上、8未満では白髪の染着に、そしてpH8〜12では
おしゃれ染めに適する。第1剤及び第2剤、並びにそれ
らの混合物は、それぞれ望ましい粘度、安定性を示す。
さらに望ましいのは、成分(IV)と成分(II)との
重量比を4/6〜6/4に調整することである。
【0070】本発明によれば、各成分の上記組み合わせ
に加え、使用時の混合組成物のpHが6〜12をもつよ
うに調整されることも重要である。このようなpHの調
整によって、混合組成物(すなわち、使用時の染毛剤組
成物)の粘度が、適度に保たれ、しかも染色特性を向上
させることができるからである。
【0071】上述のように、本発明に従えば、使用前に
は、少なくとも、成分(I)、任意成分である成分(I
I)、成分(III)及び成分(VII)の組み合わせ
からなる調製物は、成分(V)、成分(VI)及び成分
(VII)との組み合わせからなる調製物と分離された
形態におかれる。したがって、仮りに前者の調製物を第
1剤とし、後者の調製物を第2剤とすると、第1剤をア
ルカリ性として、第2剤を、第1剤と組み合わせ(混合
し)たとき、pHが上記の範囲内にくるように調整する
ことができる。
【0072】第1剤をアルカリ性とするにはアルカリ性
のpH調整剤を配合する。このpH調整剤の具体例とし
ては、通常、アンモニア水、モノエタノールアミン等の
アルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカ
リ、ケイ酸ナトリウム等のケイ酸アルカリが挙げられ
る。また、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化
アンモニウム、炭酸アンモニウム、リン酸第一アンモニ
ウム、リン酸第二アンモニウム等の無機アンモニウム塩
等も使用可能である。
【0073】なお、使用時の染毛剤組成物のpHは、上
述したように、pH調整剤を第1剤と第2剤の混合前に
配合しておく他に、混合時に添加することにより調整す
ることも可能である。この場合、混合時とは、混合中も
しくは混合後のことをいうが、混合中に配合するのが好
ましい。
【0074】また、本発明においては、低級アルコール
を本発明の効果に影響しない範囲(即ち染毛剤第1剤中
に3重量%以下が好ましい)で配合させてもよい。低級
アルコールの具体例としては、通常エチルアルコール、
n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の
炭素数2〜5の1価アルコールが挙げられる。低級アル
コールを含有させることにより、染料の毛髪への浸透が
促進されるが、それに伴って毛髪の感触が低下するため
配合しない方が好ましい場合がよくある。一方、従来の
染毛剤は、第1剤に低級アルコールを多量に配合される
が、本発明はその含有量をゼロ又は少なくすることがで
きるため、すすぎ時においても使用感の優れた染毛剤と
なる。
【0075】その他、本発明の混合型染毛料には、その
調製物の段階で、或いは調製物が混合された段階で、本
発明の目的を損なわない範囲で、その他の毛髪保護剤、
安定化剤、香料、保湿剤等を組み入れることができる。
【0076】以上のように、使用前の調製物と、使用時
にそれらの調製物を組み合わせた染毛剤組成物は、最終
製品を毛髪に適用した時、毛髪からの垂れを実質的にも
たらすことなく、優れた染毛特性を示す。さらに、各調
製物は保存安定性に優れ、取り扱い上簡便で相対的に低
粘度の組成物として提供することが可能になる。
【0077】
【実施例】以下、具体例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。なお、例中で使用する部又はパーセンテー
ジ(%)は、特記しない限り(重量/重量)部又は(重
量/重量)%を意味する。
【0078】まず、本発明の効果の評価法を示す。
【0079】1) 毛髪ストランドによる染着性テスト 予めブリーチ(脱色)した2gの毛髪ストランドに対し
て10gの染毛剤を塗布し、放置時間とL値との関係か
ら評価した。なお、L値とはハンターの色差式における
Lの値を示す。
【0080】2) パネラーによる染着性、ぱさつき感
比較テスト 専門パネラー10名を用いて、一連の染毛操作を行った
場合の頭髪の染着性、及び乾燥後のぱさつき感を下記の
基準により評価した。
【0081】<染着性> ++・・・染着性が著しく良好で均一に染まる + ・・・染着性が良好で均一に染まる ± ・・・やや染着性が劣る − ・・・むらに染まり染着性がない <ぱさつき感> ++・・・ぱさつかず、なめらかな感触を与える + ・・・ぱさつかない ± ・・・ややぱさつく − ・・・著しくぱさつく 3) 混合液の粘度 第1剤と第2剤を混合した場合の粘度をB型粘度計を用
いて測定した(30℃)。
【0082】4) 低温安定性 1剤(100g)を−5℃の恒温槽に1ケ月保存した後
の状態を目視により観察し、下記の基準により評価し
た。
【0083】++・・・当初と全く変わらない + ・・・当初と全く変わらないが僅かに増粘 ± ・・・僅かに濁りを生じる − ・・・分離を生じる実施例1、比較例1(従来系) 下記に示した本発明と従来系の第1剤と第2剤を1:1
で混合して染毛剤を調整し、毛髪ストランドを用いて本
発明と従来系の染着性の違いを放置時間とL値との関係
から評価した。
【0084】また、第1剤、第2剤、及び両者を混合後
の粘度を測定した。
【0085】 [第1剤](処方1−A) (重量%) ポリオキシエチレン(1.5)アルキル(12、14) エーテル硫酸ナトリウム 10.0 ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシ メチルイミダゾリニウムベタイン 5.0 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン 5.0 オレイン酸 3.0 プロピレングリコール 5.0 モノエタノールアミン 2.0 アンモニア水 28% 10.0 L−アスコルビン酸 0.5 パラフェニレンジアミン 1.0精製水 バランス 合計 100.0 [第1剤](処方1−B) ポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル 15.0 ポリオキシエチレン(4)オクチルフェニルエーテル 5.0 エチルアルコール 10.0 モノエタノールアミン 2.0 アンモニア水(28%) 5.0 パラフェニレンジアミン 2.0精製水 バランス 合計 100.0 [第2剤](処方2−A) 30%過酸化水素水 20.0 メチルパラベン 0.1 錫酸ナトリウム 0.1 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモ ニアプロピル]ヒドロキシセルロース[ポリマー JR−400(ユニオンカーバイド社製)] 1.0 リン酸緩衝液 pH2に調整精製水 バランス 合計 100.0 [第2剤](処方2−B) 30%過酸化水素水 20.0 メチルパラベン 0.1 錫酸ナトリウム 0.1 リン酸緩衝液 pH2に調整精製水 バランス 合計 100.0 実施例1 比較例1 比較例2 第1剤 処方1−A 処方1−B 処方1−A 第2剤 処方2−A 処方2−B 処方2−B 第1剤粘度 150 70 150 第2剤粘度 40 40 15 混合時粘度 2800 2500 450 染着性 ++ ± ++ ぱさつき感 ++ − ++ 低温安定性 ++ + ++ 実施例1による処理後20分のL値は12.9、比較例
1では16.1であり、また目視によっても、従来系に
比較して本発明品は染着性が優れていることが分かっ
た。
【0086】また、実施例1の第1剤は、pH=11.
2、粘度=150cps、第2剤は、pH=2.0、粘
度=40cpsであり、両者を混合した後は、pH=
9.5、粘度=2800cpsとなり、顕著な増粘効果
が認められた。
【0087】次に、実施例1の第1剤及び第2剤を用
い、混合時にpH調整剤(アンモニア水またはリン酸)
を適宜加えてpH5、6、12の染毛剤を調合し、粘度
を測定したところ、それぞれ300cps、1500c
ps、650cpsとなり、pHを6〜12とした染毛
剤では優れた増粘効果が得られることが分かった。ま
た、染毛処理20分後のL値はそれぞれ24.0、12.
0、15.2となり、pH6〜12の範囲で染着性が高
いことが分かった。
【0088】実施例2〜25及び比較例3〜10 表1〜表4に示す種々の組成の第1剤と第2剤を混合し
て得た染毛剤について、前記した評価法により評価し
た。なお、表1〜表3における染毛剤のpHは全て6〜
12であった。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】表1〜表4に示された結果より、本発明の
染毛剤は染着性に優れ、ぱさつき感が無く、第1剤及び
第2剤の粘度が低く、混合後の粘度も適度であり、低温
安定性にも優れていることがわかる。また、従来の染毛
剤で、第1剤を低粘度として第2剤との混合時に高い粘
度を得るためには、比較例1に示すように、非イオン界
面活性剤を高濃度に配合し、1価のアルコール(イソプ
ロパノール)を加えて粘度を下げ混合時に高粘度化する
よう調整しているが、本発明では第1剤を1価アルコー
ルを含まずに低粘度とし、混合時に高粘度化を達成する
ことができる。 実施例26〜28 以下に示す実施例18〜24の組成の第1剤と第2剤と
を用いて染毛剤を作製したところ、いずれも粘度が50
0cps以上となり、染着性、ぱさつき感、退色性、低
温安定性、使用性のいずれも優れた効果があることを確
認した。
【0094】実施例26 (第1剤) ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチ ルイミダゾリニウムベタイン 4.0 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.0 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.0 イソステアリン酸 3.0 ケラチン蛋白加水分解物 1.0 アミノ変性シリコーン (東レ(株)社製;SM−8702C) 3.0 モノエタノールアミン 2.0 アンモニア水(28%) 10.0 L−アスコルビン酸 0.5 パラフェニレンジアミン 1.0 レゾルシン 1.0 パラアミノフェノール 0.5 香料 適量精製水 バランス 合計 100.0 (第2剤) α−アルケニル(12、13)スルホン酸ナトリウム 12 ラウロイルメチルタウリンナトリウム 8 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモ ニウム)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5 過酸化水素水(30%) 20 メチルパラベン 適量 錫酸ナトリウム 適量 リン酸緩衝液 pH3に調整精製水 バランス 合計 100実施例27 (第1剤) (重量%) ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチ ルイミダゾリニウムベタイン 5.0 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 3.0 オレイン酸 2.0 流動パラフィン 2.0 グリセリン 4.0 ジメチルポリシロキサン 100cs 1.0 水酸化ナトリウム 1.0 アンモニア水(28%) 10.0 L−アスコルビン酸 0.5 パラフェニレンジアミン 1.0 レゾルシン 0.2 オルソアミノフェノール 0.8 香料 適量精製水 バランス 合計 100.0 (第2剤) ポリオキシエチレン(1.5)アルキル(12、14) エーテル硫酸ナトリウム 15 カルボキシビニルポリマー(「ハイビスワコー105」、 和光純薬社製) 0.5 過酸化水素水(30%) 20 メチルパラベン 適量 錫酸ナトリウム 適量 リン酸緩衝液 pH3に調整精製水 バランス 合計 100実施例28 (第1剤) (重量%) ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチ ルイミダゾリニウムベタイン 1.0 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 8.0 イソステアリン酸 3.0 4級化コラーゲン蛋白加水分解物 1.5 ミリスチン酸 4.0 ジメチルポリシロキサン 6cs 2.0 モノエタノールアミン 4.0 アンモニア水(28%) 12.0 L−アスコルビン酸 0.5 パラフェニレンジアミン 0.5 レゾルシン 0.4 メタアミノフェノール 0.3 パラアミノオルソクレゾール 0.2 香料 適量精製水 バランス 合計 100.0 (第2剤) α−アルケニル(12、13)スルホン酸ナトリウム 15 アミノ変性シリコーン(「シリコーンSM−8702C」、 東レ社製) 1 塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ) プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5 過酸化水素水(30%) 20 メチルパラベン 適量 錫酸ナトリウム 適量 リン酸緩衝液 pH3に調整精製水 バランス 合計 100
【0095】
【発明の効果】本発明により、毛髪への染着性が良好
で、染毛後の毛髪の感触に優れた染毛剤を提供すること
が可能となる。特に、本発明は、白髪の染毛剤として優
れた効果を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 道広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 安田 正明 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時に染料と酸化剤とが組み合わされ
    る用時混合型染毛剤組成物であって、(a) 前記組み
    合わさった組成物が、染料(I)と、任意成分である両
    性界面活性剤及び半極性界面活性剤からなる群より選ば
    れる界面活性の1種以上(II)と、高級脂肪酸の1種
    以上(III)と、アニオン性界面活性剤の1種以上
    (IV)と、酸化剤(V)と、カチオン性重合体(V
    I)と、水(VII)とを含んでなり、そして(b)
    使用前には、成分(I)、(II)、(III)及び
    (IV)からなる群より選ばれる成分が、成分(V)及
    び(VI)からなる群より選ばれる成分から分離された
    形態におかれる、前記染毛剤組成物。
  2. 【請求項2】 組み合わさった組成物がpH6〜12を
    もつように調整された請求項1記載の染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 組み合わさった組成物において、その総
    重量基準で、成分(IV)と(II)を5〜50重量%
    含み、成分(III)を0.1〜5重量%含むみ、そし
    て成分(VI)を0.01〜5重量%含む、請求項1又
    は2記載の染毛剤組成物。
  4. 【請求項4】 組み合わさった組成物において、成分
    (IV)と成分(II)との重量比が、4/6〜10/
    0である請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 組み合わさった組成物において、その総
    重量基準で炭素数2〜5の1価アルコールの含有量が3
    重量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の染毛
    剤組成物。
  6. 【請求項6】 成分(I)と、(II)と、(III)
    と、(IV)と、(VII)とからなる調製物を第1剤
    とし、そして成分(V)と、(VI)と、(VII)と
    からなる調製物を第2剤とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の染毛剤組成物。
  7. 【請求項7】 成分(II)が、イミダゾリニウムベタ
    イン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性
    剤、アミドスルフォベタイン型両性界面活性剤、ベタイ
    ン型両性界面活性剤、スルフォベタイン型両性界面活性
    剤及び第3級アミンオキサイド型半極性界面活性剤の群
    から選択される界面活性剤の少なくとも1種を含む請求
    項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成物。
  8. 【請求項8】 成分(II)が、イミダゾリニウムベタ
    イン型両性界面活性剤の少なくとも1種と、アミドベタ
    イン型両性界面活性剤、アミドスルフォベタイン型両性
    界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、スルフォベタ
    イン型両性界面活性剤及び第3級アミンオキサイド型半
    極性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種
    との混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の染毛
    剤組成物。
  9. 【請求項9】 成分(III)が、炭素数7〜25の、
    場合によって水酸基を有していてもよい、直鎖又は分枝
    鎖の飽和又は不飽和炭化水素から構成される高級脂肪酸
    の1種以上を含む請求項1〜3のいずれかに記載の染毛
    剤組成物。
  10. 【請求項10】 成分(IV)が、ポリオキシアルキレ
    ンアルキルエーテル硫酸アルキルエーテル硫酸塩、α−
    オレフィンスルホン酸塩及びアルキロイルアルキルタウ
    リン塩からなる群より選ばれる界面活性剤の1種以上を
    含む請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成物。
  11. 【請求項11】 成分(IV)が、炭素数10〜18の
    中のいずれかの偶数であるアルキル鎖をもつポリオキシ
    エチレンアルキルエーテル硫酸塩及びアルキルエーテル
    硫酸塩からなる群から選ばれる界面活性剤の1種以上を
    含む請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成物。
  12. 【請求項12】 成分(VI)が、第4級窒素含有セル
    ロース誘導体、ジアリルジメチルアンモニウム塩・アク
    リルアミド共重合体及びポリ(ジアリルジメチルアンモ
    ニウム塩)誘導体からなる群より選ばれる重合体の1種
    以上を含む請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成
    物。
  13. 【請求項13】 組み合わさった組成物において、成分
    (IV)と成分(II)との重量比が、4/6〜6/4
    であり、pHが6〜8である請求項1〜3のいずれかに
    記載の染毛剤組成物。
  14. 【請求項14】 組み合わさった組成物において、成分
    (IV)と成分(II)との重量比が4/6〜6/4で
    あり、pHが8〜12である請求項8記載の染毛剤組成
    物。
  15. 【請求項15】 組み合わさった組成物において、成分
    (IV)と成分(II)との重量比が6/4〜10/0
    である請求項11記載の染毛剤組成物。
  16. 【請求項16】 組み合わさった組成物が、成分(I
    I)を含まない請求項15記載の染毛剤組成物。
  17. 【請求項17】 組み合わさった組成物の粘度が、30
    ℃の下で500cpsである請求項1〜16のいずれか
    に記載の染毛剤組成物。
JP7210167A 1995-07-27 1995-07-27 用時混合型の染毛剤組成物 Pending JPH0940534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7210167A JPH0940534A (ja) 1995-07-27 1995-07-27 用時混合型の染毛剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7210167A JPH0940534A (ja) 1995-07-27 1995-07-27 用時混合型の染毛剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0940534A true JPH0940534A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16584886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7210167A Pending JPH0940534A (ja) 1995-07-27 1995-07-27 用時混合型の染毛剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0940534A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095896A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Hoyu Co Ltd 酸化染毛剤組成物
JP2009051856A (ja) * 2003-04-25 2009-03-12 Kao Corp 毛髪化粧品
US8152858B2 (en) 2007-10-24 2012-04-10 Kao Corporation Head hair dyeing method
JP2012106952A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mandom Corp 脱色剤又は酸化染毛剤、及び毛髪の脱色又は染色方法
JP2012106950A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mandom Corp 脱色剤又は酸化染毛剤、及び毛髪の脱色又は染色方法
US8349022B2 (en) 2009-03-11 2013-01-08 Kao Corporation Two-part hair dye
US8388696B2 (en) 2007-04-27 2013-03-05 Kao Corporation Two-part hair dye or bleach composition
US8394151B2 (en) 2007-10-24 2013-03-12 Kao Corporation Head hair dyeing method
JP2013527133A (ja) * 2010-05-07 2013-06-27 ロレアル ケラチン繊維を酸化染色するための即時使用可能な化粧用組成物
JP2013541570A (ja) * 2010-11-02 2013-11-14 ロレアル アンモニア含有量の少ない染料組成物
US8636812B2 (en) 2010-08-31 2014-01-28 Kao Corporation Two-part foam hair dye
EP2879649B1 (en) 2012-08-02 2018-11-07 L'oreal Dyeing composition comprising at least one fatty substance, at least one oxidizing agent and at least one non-ionic, anionic and amphoteric surfactant
US10226649B2 (en) 2007-04-27 2019-03-12 Kao Corporation Hair dyeing or bleaching method

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61130209A (ja) * 1984-11-30 1986-06-18 Sunstar Inc 白髪染毛剤
JPS63313717A (ja) * 1987-06-17 1988-12-21 Lion Corp 毛髪用化学処理剤
JPH03170413A (ja) * 1989-11-30 1991-07-24 Sunstar Inc 2剤形染毛剤
JPH03506027A (ja) * 1988-07-14 1991-12-26 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 染髪製剤
JPH0499711A (ja) * 1990-08-14 1992-03-31 Yamahatsu Sangyo Kk 染毛剤
JPH0517342A (ja) * 1990-09-28 1993-01-26 Shiseido Co Ltd 皮膚洗浄料
JPH05508644A (ja) * 1990-07-08 1993-12-02 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 染髪製剤
JPH06501034A (ja) * 1991-07-19 1994-01-27 ウエラ アクチェンゲゼルシャフト 毛髪の酸化染色方法
JPH0717836A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
WO1996029976A1 (fr) * 1995-03-28 1996-10-03 Shiseido Company, Ltd. Composition de traitement a melanger juste avant l'utilisation

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61130209A (ja) * 1984-11-30 1986-06-18 Sunstar Inc 白髪染毛剤
JPS63313717A (ja) * 1987-06-17 1988-12-21 Lion Corp 毛髪用化学処理剤
JPH03506027A (ja) * 1988-07-14 1991-12-26 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 染髪製剤
JPH03170413A (ja) * 1989-11-30 1991-07-24 Sunstar Inc 2剤形染毛剤
JPH05508644A (ja) * 1990-07-08 1993-12-02 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 染髪製剤
JPH0499711A (ja) * 1990-08-14 1992-03-31 Yamahatsu Sangyo Kk 染毛剤
JPH0517342A (ja) * 1990-09-28 1993-01-26 Shiseido Co Ltd 皮膚洗浄料
JPH06501034A (ja) * 1991-07-19 1994-01-27 ウエラ アクチェンゲゼルシャフト 毛髪の酸化染色方法
JPH0717836A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物
WO1996029976A1 (fr) * 1995-03-28 1996-10-03 Shiseido Company, Ltd. Composition de traitement a melanger juste avant l'utilisation

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095896A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Hoyu Co Ltd 酸化染毛剤組成物
JP2009051856A (ja) * 2003-04-25 2009-03-12 Kao Corp 毛髪化粧品
US8153108B2 (en) 2003-04-25 2012-04-10 Kao Corporation Hair cosmetic product
US8158112B2 (en) 2003-04-25 2012-04-17 Kao Corporation Hair cosmetic product
US8246936B2 (en) 2003-04-25 2012-08-21 Kao Corporation Hair cosmetic product
US8277784B2 (en) 2003-04-25 2012-10-02 Kao Corporation Hair cosmetic product
US10226649B2 (en) 2007-04-27 2019-03-12 Kao Corporation Hair dyeing or bleaching method
US8388696B2 (en) 2007-04-27 2013-03-05 Kao Corporation Two-part hair dye or bleach composition
US8394151B2 (en) 2007-10-24 2013-03-12 Kao Corporation Head hair dyeing method
US8152858B2 (en) 2007-10-24 2012-04-10 Kao Corporation Head hair dyeing method
US8529638B2 (en) 2007-10-24 2013-09-10 Kao Corporation Head hair dyeing composition
US8349022B2 (en) 2009-03-11 2013-01-08 Kao Corporation Two-part hair dye
US8449627B2 (en) 2009-03-11 2013-05-28 Kao Corporation Two-part hair dye
JP2013527133A (ja) * 2010-05-07 2013-06-27 ロレアル ケラチン繊維を酸化染色するための即時使用可能な化粧用組成物
US8636812B2 (en) 2010-08-31 2014-01-28 Kao Corporation Two-part foam hair dye
JP2013541570A (ja) * 2010-11-02 2013-11-14 ロレアル アンモニア含有量の少ない染料組成物
JP2012106950A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mandom Corp 脱色剤又は酸化染毛剤、及び毛髪の脱色又は染色方法
JP2012106952A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Mandom Corp 脱色剤又は酸化染毛剤、及び毛髪の脱色又は染色方法
EP2879649B1 (en) 2012-08-02 2018-11-07 L'oreal Dyeing composition comprising at least one fatty substance, at least one oxidizing agent and at least one non-ionic, anionic and amphoteric surfactant
EP2879649B2 (en) 2012-08-02 2022-08-24 L'oreal Dyeing composition comprising at least one fatty substance, at least one oxidizing agent and at least one non-ionic, anionic and amphoteric surfactant

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0763355B1 (en) Hair treatment composition to be mixed just before use
JP3439067B2 (ja) 安定に可溶化した尿酸と、水溶性高分子物質とを含有する水性化粧料組成物および水性化粧料組成物における尿酸の安定可溶化方法
HU224431B1 (hu) Amfifil, nemionos polimert tartalmazó, keratintartalmú rostok festésére való oxidációs festékkészítmény és alkalmazása
JPH0940534A (ja) 用時混合型の染毛剤組成物
WO2006043676A1 (ja) 毛髪化粧料
JP2003238370A (ja) 染毛剤組成物
JPH0499711A (ja) 染毛剤
JP3090599B2 (ja) 染毛剤組成物
JP4993273B2 (ja) 染毛用第2剤組成物
JP2001288054A (ja) 染毛剤
JP3992404B2 (ja) 泡状染毛剤組成物
JP4993272B2 (ja) 染毛用第2剤組成物
JP2875474B2 (ja) 染毛剤組成物
JPH0940533A (ja) 用時混合型染毛剤組成物
JP6944193B2 (ja) 酸化染毛剤組成物、酸化染毛剤キット及び酸化染毛方法
JP2872385B2 (ja) 染毛剤
JP3816122B2 (ja) 用時混合染毛剤組成物及び混合方法
JP2000007540A (ja) 用時混合型染毛剤組成物
JPH11124321A (ja) 毛髪脱色用シャンプー
JPH0940536A (ja) 用時混合型の脱色剤組成物
JPH092923A (ja) 染毛剤
JP2002226342A (ja) アンモニアを含有する毛髪脱色または染毛剤用乳化組成物、該乳化組成物を使用した脱色または染毛方法
JP4107762B2 (ja) 染毛料組成物
JP3478441B2 (ja) パーマネントウエーブ剤用組成物
US7052682B2 (en) Composition for blending to hair treating agents and a hair treating agent