JPH0940380A - 多角形ブーム - Google Patents

多角形ブーム

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JPH0940380A
JPH0940380A JP7193381A JP19338195A JPH0940380A JP H0940380 A JPH0940380 A JP H0940380A JP 7193381 A JP7193381 A JP 7193381A JP 19338195 A JP19338195 A JP 19338195A JP H0940380 A JPH0940380 A JP H0940380A
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boom member
polygonal
slider
polygonal columnar
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JP7193381A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tagami
吉夫 田上
Akira Imanishi
亮 今西
Hiroyuki Yamazaki
博之 山崎
Kazuya Tamura
一也 田村
Masakatsu Maeda
真克 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじりやガタつきが無く、座屈強度の安定し
た多角形ブームを提供する。 【構成】 多角形ブーム60は、外ブーム部材62と内
ブーム部材63とスライド64とから構成され、外ブー
ム部材62の内部に内ブーム部材63が緩衝及び潤滑手
段としてのスライド64を介して挿入される。内ブーム
部材63の断面上辺左右端63α及び63βにはスライ
ダ64a及び64dが配設され、ブーム60のねじれを
阻止する。また、断面形状内下がりのテーパを有してス
ライダ64b及び64dが配設されるために、内ブーム
部材63とスライダ64b及び64dとは確実に内ブー
ム部材63の断面左右下側辺角部63γ及び63δにて
摺接される。さらに、内ブーム部材63の下辺中央部に
もスライダ64cが配設されるために、内ブーム部材6
3の、断面下辺が下方へ湾曲しようとする弾性変形は抑
えられる。このため、多角形ブーム60の、垂直荷重か
らの座屈に対する強度は向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブームを有する高所作
業車等に係わり、特に、伸縮作動が自在なブームに関す
る。
【0002】
【従来技術】屋外においての電設工事等の高所作業を行
う際に用いられる高所作業車は、一般に、走行自在な車
体上に、起伏、伸縮等が自在なブームが設けられ、この
ブームの先端に、作業者が乗る作業台が設けられる。こ
のような高所作業車のブームは、ブーム部材が入子式に
組まれたもので、ブーム内に配設された伸縮シリンダに
より伸縮作動が自在に構成されている。
【0003】一方、実開昭62−113193号公報に
クレーンのブームが表されている。このブームも、ブー
ム部材が入子式に組まれてつくられて、伸縮シリンダに
より伸縮自在に構成されている。但し、このブームの断
面形状を八角形とし内ブーム部材の上下左右斜面部に、
緩衝及び潤滑手段としてのスライダを摺接させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クレーン等
のブームは垂直方向への曲げ荷重のみを受けるのである
が、高所作業車においては、ブームは作業台から曲げ荷
重の他にねじり荷重を受ける。このねじり荷重の大きさ
及び方向は、作業台の首振り角、作業台荷重等に応じて
変動するものであり、ブームのねじりやガタつきの原因
となり易い。前記公報に記載のクレーン用八角形断面形
状ブームの場合には斜面部にスライダが配設されている
ため、これが高所作業車に用いられた場合には、ねじり
荷重の影響が現れ易いという問題がある。このようなこ
とから、高所作業車のブームは、従来、断面形状が、図
7に示すように四角形に形成され、その水平及び垂直面
がねじれ阻止にも有効に利用されている。例えば、内ブ
ーム部材133は、外ブーム部材132の内面に対して
五個のスライダ134a、134b、134c、134
d及び134eを介して、内ブーム部材133の傾斜方
向右上辺角近傍133a、右側辺133b、下辺133
c、左側辺133d及び左上辺角近傍133eの五カ所
にて摺接されていた。
【0005】しかし、この四角形断面ブーム130にお
いても、加工精度を上げてガタつきを完全に無くすこと
は加工コストの点から好ましくないため、ねじりやガタ
つきを阻止することは難しかった。特に、ブーム130
の先端に配設された作業台17に作業者Mが乗るため、
作業者Mからはガタが感じられ易く、また、ブーム13
0が長年に渡り使用されると、磨耗から、ブーム130
の伸縮作動時にこのガタつきが目立ってしまうという欠
点があった。さらに、内ブーム部材133からの垂直方
向荷重を、内ブーム部材133の下辺133cにてスラ
イダ134cが受けるため、常に内ブーム部材133の
下辺部分が上方へ湾曲するように反作用力が働き、作業
台17に過負荷が働いた場合、内ブーム部材133に座
屈が起こり易いという欠点もあった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、ねじれやガタつきの起こらない、また、
強度の安定した多角形ブームを提供することを目的にし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の多角形ブームは、多角柱状空間を有した外
ブーム部材と、この多角柱状空間に緩挿され入子式に摺
動される多角柱状外形の内ブーム部材と、この内ブーム
部材の外面と外ブーム部材の内面との間に配設されるス
ライダとから、伸縮自在に、傾斜した状態で使用される
よう構成される。このブームの軸直角方向断面形状を、
上辺、左右側辺、左右下斜辺及び下辺からなる略U字状
の六角形に形成し、内ブーム部材の六角形断面の左右下
斜辺部に対向して一対の下スライダを、上辺部に対向し
て上スライダを内ブーム部材に摺接させる。また、上ス
ライダをL字状に形成し、この一対のスライダを内ブー
ム部材の左右上辺角部に摺接させれば、さらに好まし
い。
【0008】また、もう一つの本発明に係わる多角形ブ
ームにおいては、内ブーム部材とスライダ部材の摺接が
正確に内ブーム部材多角形断面の左右下側辺角部にて行
われるように、スライダにテーパ等を施して、スライダ
部材を配設する。また、内ブーム部材多角形断面の下辺
中央部にもスライダを摺接させれば、さらに好ましい。
【0009】さらに、もう一つの本発明に係わる多角形
ブームにおいては、内ブーム部材と外ブーム部材のどち
らか一方にブーム長手方向に沿って溝を設け、他方にス
ライダ部材を固定し、このスライダ部材を前記溝の内面
に摺接される。
【0010】
【作用】本発明の多角形ブームによれば、作業台が支持
された内ブーム部材の垂直荷重は、内ブーム部材の断面
左右下斜辺部にて、スライダを介して外ブーム部材に作
用する。このため、内ブーム部材が外ブーム部材に楔の
ように収まり、ブームの伸縮作動時にブームが左右にふ
らつかず、作業台に乗った作業者が不快さを感じること
はない。さらに、内ブーム部材からの垂直荷重が、内ブ
ーム部材多角形断面の側辺部に近い位置(下斜辺部)で
受けられるため、内ブーム部材の、座屈に対する強度が
向上される。また、内ブーム部材の上辺部に配設された
スライダが内ブーム部材の回転を阻止するため、ブーム
のねじれが確実に抑制される。
【0011】また、スライダが内ブーム部材の断面下側
辺角部にて内ブーム部材に摺接されるように多角形ブー
ムが構成される場合には、内ブーム部材からの垂直荷重
が内ブーム部材の左右側辺部から、スライダを介して内
ブーム部材断面側辺の延長線上にて、外ブーム部材に受
けられる。このため、内ブーム部材の、座屈に対する強
度がさらに向上する。尚、内ブーム部材からの垂直荷重
が前記のごとく内ブーム部材の断面左右下側辺角部にて
受けられたときには、内ブーム部材の弾性変形は、内ブ
ーム部材の下辺部が下方へ湾曲するように生ずる。この
ため、内ブーム部材の下辺中央部にもスライダを設ける
のが好ましい。このスライダが摺接されることにより、
内ブーム部材の下方への湾曲歪みは阻止され、従来のブ
ームに比べ、基本断面及び重量が同等のまま、内ブーム
部材のかなりの座屈強度の向上が得られる。
【0012】さらに、内ブーム部材と外ブーム部材のど
ちらか一方にブーム長手方向に沿って溝を設け、他方に
スライダ部材を固定し、このスライダ部材を前記溝の内
面に摺接させるように多角形ブームが構成される場合に
は、ブームの回転、すなわちねじれは確実に阻止され、
乗り心地の良い作業台が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図を
参照して説明する。図1には、本発明の多角形ブーム4
0が配設された高所作業車10が示されている。この高
所作業車10は、概略、車体部とブーム部から構成され
る。車体部は、さらに車体11とジャッキ装置19とか
ら成り、ブーム部は、旋回台12、ブーム40、垂直ポ
スト16及び作業台17から構成される。ブーム40
は、基端ブーム部材41、中間ブーム部材42及び先端
ブーム部材43が入子式に組まれたもので、ブーム内に
配設された伸縮シリンダ(図示せず)により伸縮作動が
自在に構成される。
【0014】図2は、図1のブーム40のII−II矢視図
であり、本発明の一実施例としての六角形ブーム40に
おいて、中間ブーム部材42に入子式に先端ブーム部材
43が組み込まれた状態を示している。尚、この場合
は、中間ブーム部材42が外ブーム部材となり、先端ブ
ーム部材43が内ブーム部材となる。中間ブーム部材4
2の内部に先端ブーム部材43が緩衝及び潤滑手段とし
てのスライド44を介して伸縮自在に挿入される。この
ため、中間ブーム部材42と先端ブーム部材43とは、
互いに断面が相似形であることが好ましく、アルミニウ
ム等から中空に押出成形されてもよい。
【0015】このブーム40は、中間ブーム部材42及
び先端ブーム部材43共に、断面形状が垂直方向左右対
称に略U字状の六角形に形成され、先端ブーム部材43
は、上辺43a、左右側辺43b及び43f、左右下斜
辺43c及び43e及び下辺43dからなる六角形断面
を有する。この六角形断面の左右下斜辺部43c及び4
3eに対向させスライダ44b及び44cが配設され、
上辺43aの左右上辺角部43α及び43βに近い部分
に対向させスライダ44a及び44dが配設され、先端
ブーム部材43とスライダ44は摺接している。このス
ライダ44は、中間ブーム部材42あるいは先端ブーム
部材43のいずれか一方に固定され、他方と摺接する。
【0016】このように多角形ブーム40が構成され、
このブーム40の先端に作業台17が取り付けられてい
る。この高所作業車10を用いての高所作業の際には、
ブーム40は傾斜された状態にて使用される。この使用
状態においては、先端ブーム部材43の自重及び、作業
者M、工具等が載置された作業台17からの荷重の垂直
成分は、左右下斜辺部43c及び43eにてスライダ4
4b及び44cを介して中間ブーム部材42に作用す
る。このことは、先端ブーム部材43がスライダ44を
介して中間ブーム部材42に楔のように収まることを意
味する。このため、ブーム40の伸縮作動時には、先端
ブーム部材43が中間ブーム部材42に対して摺動する
が、先端ブーム部材43が中間ブーム部材42に対して
左右にふらつくことはなく、作業台17はスムーズに移
動される。また、先端ブーム部材43からの垂直荷重
が、先端ブーム部材43の左右側辺部43b及び43f
の下部に近い左右下斜辺部43c及び43eにて受けら
れるため、垂直荷重からの座屈に対する多角形ブーム4
0の強度も十分に確保できる。
【0017】また、先端ブーム部材43の断面上辺43
aの、左右上辺角部43α及び43βに近い部分に配設
されたスライダ44a及び44dは、ブーム40の先端
に取り付けられた作業台17の方からねじりモーメント
が先端ブーム部材43に働く場合に先端ブーム部材43
の回転を阻止するよう機能する。
【0018】本発明の第2実施例が図3に示されてい
る。このブーム50では、上辺部53aの左右端に配設
されるスライダ54a及び54dを、断面形状L字状に
形成している。このスライダ54a及び54dは先端ブ
ーム部材53の断面左右上辺角部53α及び53βに対
向して配設され、先端ブーム部材53の上辺部53aと
左右側辺部53b及び53fとに摺接される。このよう
に構成することで、多角形ブーム50のねじれ阻止に尚
一層の効果が得られる。
【0019】図2及び図3に表された実施例において
は、先端ブーム部材43及び53の六角断面下斜辺部4
3c、43e、53c及び53eにてスライダ44b、
44c、54b及び54cは先端ブーム部材43及び5
3に摺接している。しかし、製造コストの点から多角形
ブームの加工精度を均一に保つことは難しく、このよう
なスライド44及び54の構成においては、実際、スラ
イド44及び54と内ブーム部材43及び53とが均一
な面当たりで摺接されるのではなく、スライド44及び
54の断面上辺の外方端441、444、541及び5
44、あるいは内方端442、443、542及び54
3のどちらかで線当たりしている。もし、先端ブーム部
材43及び53に対して、スライド44及び54がスラ
イド断面上辺の内方端442、443、542及び54
3にて摺接される場合には、前述の「先端ブーム部材4
3及び53の左右側辺部43b、43f、53b及び5
3fの下部に近い左右下斜辺部43c、43e、53c
及び53eにて受けられるため、ブーム40及び50
の、垂直荷重からの座屈に対する強度が向上される」と
いう効果は少なくなってしまう。この点を考慮し、さら
に改善したものが図4に示される実施例である。
【0020】本発明の第3実施例であるこの六角形ブー
ム60においては、下部スライダ64b、64c及び6
4dの構成がこれまでの実施例とは異なっている。スラ
イダ64b及び64dが断面形状内下がりのテーパを有
している。これにより、先端ブーム部材63とスライダ
64b及び64dとは確実に先端ブーム部材63の断面
左右下側辺角部63γ及び63δにて摺接されることと
なる。さらに、スライダ64cが先端ブーム部材63の
下辺中央部に配設されている。
【0021】このように構成されることにより、先端ブ
ーム部材63が先端ブーム部材63の左右側辺部63b
及び63fの下部、すなわち左右下側辺角63γ及び6
3δにて受けられるため、多角形ブーム60の、垂直荷
重からの座屈に対する強度を確実に向上させることがで
きる。しかし、先端ブーム部材63が左右下側辺角63
γ及び63δにて受けられたことから、先端ブーム部材
63の弾性変形は先端ブーム部材63の下辺部を下方へ
湾曲するように働く。この湾曲は、先端ブーム部材63
の下辺中央部に配設されたスライダ64cにより抑えら
れる。先端ブーム部材63下部の弾性変形が抑えられる
ことにより、多角形ブーム60のさらなる座屈強度の増
加が得られる。
【0022】本発明の第4実施例が図5に示されてい
る。この六角形ブーム70は、スライダにテーパを施さ
ないで、図4に示された第3実施例の多角形ブーム60
と同じ効果を得るようにデザインされたものである。こ
のブーム70においては、スライダ74b及び74dを
先端ブーム部材73の下側辺角部73γ及び73δに摺
接させるために、先端ブーム部材73の多角形断面左右
下斜辺73c及び73eの傾斜角度に比べ中間ブーム部
材72の下斜辺72c及び73eの傾斜角度を大きくし
て、先端ブーム部材73及び中間ブーム部材72が形成
されている。この中間ブーム部材72の左右下斜辺72
c及び73eの傾斜角を先端ブーム部材73のものより
も急勾配としたことにより、先端ブーム部材73が確実
に先端ブーム部材73の左右下側辺角73γ及び73δ
にてスライダ74b及び74dを介して中間ブーム部材
72に受けられる。このため、図5に示された実施例と
同じ効果が得られることとなる。
【0023】本発明の第5実施例が図6に示されてい
る。この多角形ブーム80は、はめあい間隙から起こる
ねじれを回避するための、新たな実施例である。特に、
これは多角形ブームが八角形またはそれ以上の多角形断
面形状を有するような、ねじれ易いブームへの適応がふ
さわしい。八角形ブーム80は、中間ブーム部材82と
先端ブーム部材83とスライド84とから構成されてい
る。先端ブーム部材83の左右上斜面83b及び83c
にブーム長手方向に沿って溝83u及び83vを設け、
この溝83u及び83vの内面にスライダ84a及び8
4eを配設し摺接させている。従来、八角形ブームの、
はめあい間隙が在るために生じる、内ブーム部材の、外
ブーム部材に対するねじれを阻止するために、先端ブー
ム部材83の上辺83aに対向させスライダを2個、ま
た左右上斜辺83b及び83cに対向させそれぞれスラ
イダを1個づつ配設されていた。しかし、図6に示され
たように八角形ブームを構成することにより、先端ブー
ム部材83の左右上斜辺部83b及び83cにそれぞれ
1個スライダが配設されるだけでねじれ阻止が済ませら
れるので、ブームに使用されるスライダの数は半減され
る。
【0024】尚、上記の実施例は、U字状の六角形断面
形状を有する多角形ブーム、または八角形を有する多角
形ブームについてなされたが、本発明はこれらに限られ
るものではなく、他の多角形に容易に応用が可能なこと
は明らかである。本発明の特許請求の範囲内において、
請求項の種々の組み合わせによる改善も可能である。ま
た、上記実施例においては先端ブーム部材と中間ブーム
部材についてのみ説明がなされたが、中間ブーム部材と
基端ブーム部材との関係も同様であり、さらに、ブーム
部材を数段に重ねた多段ブームとすることも可能であ
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多角形ブ
ームにおいては、内ブーム部材は内ブーム部材の断面左
右下斜辺部にてスライダ部材を介して外ブーム部材に受
けられる。このため、内ブーム部材が外ブーム部材に楔
のように収まり、ブームの左右振れが抑えられ、ブーム
の伸縮作動はスムーズに行えるようになる。また、内ブ
ーム部材が内ブーム部材の断面側辺部に近い下斜辺部に
て外ブーム部材に受けられるため、垂直圧縮荷重に対す
る内ブーム部材の座屈強度が向上される。また、内ブー
ム部材の断面上辺部に対向して配設されたスライダが内
ブーム部材の回転を阻止するため、ブームにねじれが起
こらない。
【0026】もう一つの本発明に係わる多角形ブームに
おいては、スライダにテーパ等を施して、あるいは、内
ブーム部材に対し外ブーム部材の下斜辺の傾斜角度を大
きく形成して、内ブーム部材と左右下部スライダ部材と
の摺接が正確に内ブーム部材多角形断面の左右下側辺角
部にて行われるため、内ブーム部材の座屈に対する強度
がさらに向上、安定される。
【0027】さらに、もう一つの本発明に係わる多角形
ブームにおいては、内ブーム部材多角形断面の下辺中央
部にもスライダ部材が対向摺接されることにより、垂直
荷重を受け内ブーム部材が弾性変形するときに生ずる内
ブーム部材下辺部の下方への湾曲歪みが抑えられる。こ
のため、従来のブームに比べ、基本断面及び重量が同等
のまま、ブーム強度の向上が得られる。
【0028】さらに、もう一つの本発明に係わる多角形
ブームにおいては、内ブーム部材と外ブーム部材のどち
らか一方にブーム長手方向に沿って溝を設け、他方にス
ライダ部材を固定し、スライダ部材と溝内面とが摺接さ
れる。これは、八角形以上の断面形状を有する多角形ブ
ームにおける、緩挿の間隙が原因となるブームのねじれ
を無くす手段として、従来のブームのように多角形断面
の各辺に対してスライダ部材を対向させる必要が無く、
スライダ部材の個数を減らせるという点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】高所作業車の全体側面図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る六角形ブームの、図
1II−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第二実施例に係る六角形ブームの、図
1II−II矢視断面図である。
【図4】本発明の第三実施例に係る六角形ブームの、図
1II−II矢視断面図である。
【図5】本発明の第四実施例に係る六角形ブームの、図
1II−II矢視断面図である。
【図6】本発明の第五実施例である、八角形ブームの、
図1II−II矢視断面図である。
【図7】従来の四角形ブームの断面図である。
【符号の説明】
10 高所作業車 11 車体 12 旋回台 17 作業台 40 ブーム 41 基端ブーム部材 42 中間ブーム部材 43 先端ブーム部材 44 スライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 博之 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414ー1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 田村 一也 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414ー1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 前田 真克 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414ー1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角柱状空間を有した外ブーム部材と、
    この多角柱状空間に嵌挿され入子式に摺動される多角柱
    状外形の内ブーム部材と、この内ブーム部材の外面と前
    記外ブーム部材の内面との間に配設されるスライダ部材
    とから成る伸縮自在な多角形ブームにおいて、 前記多角柱状空間及び前記多角形柱状外形の軸直角方向
    断面形状が、上辺、左右側辺、左右下斜辺及び下辺から
    なる略U字状の六角形であって、 前記スライダ部材が、前記内ブーム部材の左右下斜辺部
    に対向して配設される左右一対の下スライダと、前記内
    ブーム部材の上辺部に対向して配設される上スライダと
    からなることを特徴とする多角形ブーム。
  2. 【請求項2】 多角柱状空間を有した外ブーム部材と、
    この多角柱状空間に嵌挿され入子式に摺動される多角柱
    状外形の内ブーム部材と、この内ブーム部材の外面と前
    記外ブーム部材の内面との間に配設されるスライダ部材
    とから成る伸縮自在な多角形ブームにおいて、 前記多角柱状空間及び前記多角柱状外形の軸直角方向断
    面形状が上辺、左右側辺、左右下斜辺及び下辺からなる
    略U字状の六角形であって、 前記スライダ部材が、前記内ブーム部材多角形断面の傾
    斜方向の左右下側辺角部にて前記内ブーム部材と摺接さ
    れる左右下スライダを有することを特徴とする多角形ブ
    ーム。
  3. 【請求項3】 前記スライダ部材が、前記内ブーム部材
    多角形断面の下辺中央部において前記内ブーム部材と摺
    接される下中央スライダも有することを特徴とする請求
    項2記載の多角形ブーム。
  4. 【請求項4】 多角柱状空間を有した外ブーム部材と、
    この多角柱状空間に嵌挿され入子式に摺動される多角柱
    状外形の内ブーム部材と、この内ブーム部材の外面と前
    記外ブーム部材の内面との間に配設されるスライダ部材
    とから成る伸縮自在な多角形ブームにおいて、 前記内ブーム部材の多角柱状外面及び前記外ブーム部材
    の多角柱状空間内面の一方にブーム長手方向に沿って溝
    を設け、前記内ブーム部材の多角柱状外面及び前記外ブ
    ーム部材の多角柱状空間内面の他方に固定された前記ス
    ライダ部材が前記溝の内面に摺接されることを特徴とす
    る多角形ブーム。
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